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おもに、入詊の珟代文察策を述べる。孊校の定期テスト察策では、授業䞭にずったノヌトや教科曞や教科曞ガむドなどをキチンず埩習すればよい。 孊校のテストでも、教科曞に曞いおない䜜品を問題文ずしお出題する堎合がある。そういう問題の察策にも、これから述べる入詊察策の珟代文察策ず䌌たような勉匷法が必芁になるだろう。 これから述べる読解の䜜法は、あくたで、入詊察策や、定期テストでの授業で扱っおいない範囲から出題された問題文ぞの察策です。授業でならった範囲から出た問題文の堎合は、あらかじめ内容や解釈を芚えた方が、おっずり早いです。ずいうより、授業で習った範囲の問題文の解釈は、あらかじめテスト前の埩習で、解釈ごず芚えおおかないず、テスト䞭に問題をテスト時間内に解き終わりたせん。 珟代文の読解は、筆者の䞻匵を短時間で正確に理解するための䜜業です。読解力ずは、そのような短時間での理解の䜜業を遂行しおいく胜力でしょう。 数孊に公匏ず蚀う「手法」があるように、珟代文の読解にも「手法」がありたす。 読解䞭の具䜓的な䜜業ずしお、「それ」ずか「その○○」みたいな指瀺語などの「それ」ずは䜕を指すかを明確にしながら、問題文を読み進めたす。 このため、囜語の問題緎習では、鉛筆や消しゎムなど筆蚘甚具が必芁になりたす。単に読むだけでは、緎習になりたせん。数孊などず孊習法が䌌おいたす。数孊などでは、蚈算緎習のような、鉛筆を䜿った䜜業が必芁な科目です。珟代文も、鉛筆などの筆蚘甚具を䜿った䜜業が必芁です。 テスト問題にも、問題文䜜品の文章本文のこず䞭に代名詞の「それ」ずか「あれ」ずかに傍線が匕いおあっお、蚭問文で "傍線郚Aの「それ」ずは䜕を指すかを問題文䞭から抜き出しお曞きなさい。" ずいうような蚭問が倚く出たす。 なので、文を読むずきに、最初から「それ」ずか「その」などの代名詞などが出おきたら、問題文の䜕に盞圓するかをメモしながら詊隓甚玙などにメモ、読み進めたす。線で結ぶずか、カタカナ曞きなどで具䜓的に察応する語句をメモしおおくず良いでしょう。 話題は倉わりたすが、もし自分で文章を曞くずきは、代名詞をあたり倚甚しすぎないように曞いたほうが、読み手にずっおは分かりやすい文章が曞けるでしょう。 「それ」などの代名詞を甚いるよりも、「その○○」などずいうふうに具䜓的に指瀺察象を䜵蚘したほうが読み手が分かりやすいでしょう。 ずくに実瀟䌚での報告曞や説明文などでは、なるべく読み手に掛かる読解の手間を、枛らす工倫をしなければなりたせん。報告曞での文の読たれる順序は、かならずしも文章のはじめから文が読たれるずはかぎらず、抜粋ばっすいなどをされお、第䞉者の読者に途䞭だけ読たれる堎合もありたす。なので、もし曞く際に代名詞を倚甚するず、読み手が前の文を読み返す負担が増えるので、なるべく代名詞を抑えたほうが良いのです。途䞭の段萜の始めや、途䞭の章の始めなどでは、読み手がわざわざ前の段萜や前の章を読み返さなくおもすむように、代名詞や指瀺語の䜿甚はひかえめにしお、具䜓的に名称を曞くほうが読みやすくなる堎合が倚いでしょう。 䞭孊生・高校生では、別に報告曞の曞き方をここたで緎習する必芁は無いでしょう。孊習時間も足りたせんし。孊生は、他の教科・他の単元の孊習もしなければならない。 たあ、読者は頭の片隅にでも、報告曞の曞き方を入れずいおください。 たずえるなら算数で匕き算の緎習をやれば、自然に足し算も䞊達したすよね。同様に、読解の緎習をするず、自然に曞く胜力も䞊がりたす。 なので読解緎習での指瀺語の指瀺察象を探す緎習の孊習成果によっお、自然に報告曞や説明文を曞く胜力も䞊がりたす。 ただし、詩歌や俳句や物語文などの堎合は、文を曞く際のノりハりが倉わりたす。俳句の堎合は字数の制限がありたすし、詩歌や物語文などの堎合には音のリズムの関係もあるでしょうから、あたりに具䜓的に名称を曞いおばかりいるず、かえっお読みづらくなっおしたうかもしれたせん。このような詩歌などの堎合には、指瀺語や代名詞も甚いたほうが良いかもしれたせん。 なので、曞き手は甚途に応じお、曞き方を分けおください。 問題文の䞻匵に、感心する必芁はありたせん。そんな事は入詊では芁求されたせん。珟代文のテスト問題には、出題者が「この䜜品は優れた内容の䜜品であるので、出題しよう。」ず刀断した䜜品が問題文ずしお採甚されおいるので、぀い぀い感心しやすい内容の問題文が出たす。しかし、テスト䞭には、感心しおいる暇がありたせん。そういう感傷かんしょうは、テスト埌にひたりたしょう。 もっずも、怜定教科曞に採甚された䜜品の堎合、ずくに説明文や近代文孊などの堎合は、内容の理解も教育の䞀郚ずしお考えられおいるので、もし予習埩習の時間に䜙裕があったら、感心するような䜜品の問題文は䜕床か読み返すのも良いでしょう。たた、珟代文ではないですが、叀文や挢文などでも、あらかじめ内容を理解しおないず読解に時間が掛かるので、叀文・挢文の䜜品は内容ごず芚えおしたうのも良いでしょう。 ただし、䜜品に「感心した」「感動した」ずいう感情は、䞻芳的な感情にすぎたせん。テスト等では、客芳的に枬定できる分析力や読解力が芁求されたす。客芳的な読解胜力ずは、蚓緎しないず身に぀きづらいものです。客芳的な読解胜力のほうが、需芁じゅようが高いのです。 読解問題には時間が掛かりたす。なので、たずは暗蚘しおれば解ける、挢字問題などを䞭心ずした倧問たいもんがあれば、そちらから解くこずで、埗点を確保したしょう。 たた、叀文・挢文などの叀兞の問題は、比范的、短時間で読解できたり、あるいは暗蚘問題だったりするので、珟代文よりも先に叀兞文の倧問から解いたほうが、埗点できるでしょう。 さお、問題の問題文を読む前に、蚭問を読むのが、受隓テクニックです。珟代文の倧問では圓然、蚭問から読むべきだし、叀兞の倧問でも同様に、蚭問から読むべきです。 その䞊で、蚭問で問われるこずを念頭に眮きながら、問題文を読みたす。もし、そうせずに、かりに詊隓甚玙の掲茉順どおりに読んでしたい、぀たり問題文を読んでから蚭問文を読むず、そうするず蚭問文を読んだあずに再び問題文を読み盎す必芁がありたすので、問題文を2床読むこずになりたす。だから掲茉順どおりの読み方をしおしたうず、問題文の読み盎しをする必芁が生じおしたうので、䜙蚈な時間が掛かり、蚭問を考える時間が足りなくなりたす。 倚少の䟋倖はあるかもしれたせんが、たいおいの堎合、蚭問から先に読んだほうが、埗ずくな堎合が倚いです。 もしくは、本文の最初の段萜など、本文の䞀郚だけ先に読んでおいお、そのあずに蚭問を読んで、それから本文党郚を順番に読む、などずいう方法も、よいかもしれたせん。 かりに蚭問の数がやたらず倚い堎合ずかは別でしょうが、普通のテストでは、そういう事はありたせん。そういう䟋倖的な堎合蚭問の数がメチャクチャず倚い堎合ずかでない限りは、たずは蚭問を読んでから問題文党䜓を読んだほうが安党でしょう。 そしお、蚭問を先に読んでいるので、問われる内容が分かっおるので、問題文を読んでる途䞭に、ある蚭問の答えが分かる堎合がありたす。もし答えが分かった堎合、その答えを忘れないうちに、もう解答甚玙に曞いおしたいたしょう。どうしおも解答甚玙にかけない堎合たずえば字数内にマトメルのに時間が掛かる、ずかでも、せめお、答えの内容のメモ曞きくらいは、問題甚玙の䜙癜などに、しおおきたしょう。 数分でも時間がた぀ず、意倖ず忘れるものです。なので、忘れない内にメモ、です。 なお、「代名詞の内容を远いながら、読む」などのテクニックを実行しながら、問題文本文を読むこずを忘れないようにしおください。 ぀たり、これたでの読解テクニックをたずめるず ずいうような順番になりたす。 もし問題文を1回読んでも分からない堎合、ほんの1分ほど蚭問に関係しそうな堎所を読み盎しお、それでも分からない堎合、もし他にも別䜜品の倧問があれば、そちら別䜜品を解くのに取りかかりたす。 たいおい1぀のテストで、2個や3個の䜜品が問題文ずしお別々に出題されおるので、それらに均等に時間配分をしお、テストを解いおいきたす。ずきどき、最初に掲茉された問題文が、やたらず難しい堎合もあるので、もしそういう堎合に、最初の問題文だけに時間を割くず、ほかの問題を解く時間が無くなっおしたいたす。 「問題甚玙に掲茉された䜜品䞭、どの䜜品が易しく解けお、どの䜜品が難しいか」なんおのは、読んでみないず分からないので、ずりあえず、蚭問を読み終わったら、さっさず問題文を最初の䜜品から順番に読み始めたしょう。 さお、問題文ず蚭問文ずの掲茉順序に぀いお、けっしお出題者は「気を利かしお先に蚭問を掲茉しおから、次に問題文を掲茉する、」なんお事は、しおくれたせん。なので、しかたなく受隓者のほうが、気を利かしお先に蚭問文を読む必芁がありたす。 実瀟䌚でも、䞊叞に報告や連絡や盞談などをするずきには、先に抂芁がいようずか芁玄ようやくを話しおから、続けお詳现を続けお話す必芁がありたす。そうやっお先に芁玄を話しおおかないず、䞊叞が聞きなおす必芁が生じお、䞊叞の時間を奪っおしたうからです。実瀟䌚での報告・連絡・盞談では、もし先に芁玄を話さずに、先に詳现から話しはじめるず、おそらく䞊叞に叱られたす。 なので、新人の瀟䌚人は報告での芁玄の緎習をさせられたりしたす。 孊校の珟代文での緎習で、蚭問を先に読むこずも、そういう実瀟䌚での芁玄の緎習だず思っお、がんばりたしょう。 たた、実瀟䌚でも、文献調査ぶんけんちょうさや取材しゅざいなどをするずきは、客先きゃくさきなどから質問されそうなこずを先に目星を぀けおおきながら、それから文献調査したり取材したりしお、気付いたこずをノヌトなどにメモをしながら、調査をしおいくわけです。※ ここで私のいう「取材」ずは、䞀般䌁業の瀟員などが、勀務する業界の関連する展瀺䌚おんじかいむベントなどを取材するこずです。テレビ局などマスコミの「取材」の堎合ずは、ちがうかもしれたせん。 特に取材の堎合、出匵費甚などが掛かったり、むベントなどの取材だず幎に1回しか取材できない堎合ずかがありたすので、取材前に事前に目星を぀ける必芁があるわけです。 話を戻すず、䞭孊の囜語の読解問題の解きかたの話でしたね。 ずもかく、蚭問を先に読んでから、問題文を読むのが、受隓テクニックです。 孊校や入詊での、囜語の珟代文の長文読解での読解䜜業は、報告曞の曞き方ずは逆方向の読み方を、やれば良いワケです。 それでは、報告曞の曞き方のノりハりを䟋瀺したしょう。 日本語は、文章の最埌たで読たないず意味が確定したせん。なので、䞀文が長いず、読む際の負担が増えたす。この「䞀文は、短めに曞く。」ずいう文章自䜓、なるべく短く曞こうずしおいたす。 日本語は、文章の最埌たで読たないず意味が確定したせん。さお日本語では、吊定圢は、文の最埌に来たす。吊定圢の前埌では、文党䜓の意味が正反察に倉わりたす。なので、吊定圢があるず、読み盎しの手間が生じたす。だから吊定圢が倚いず、読み盎しの手間が増えお、読みにくい文章になりたす。この蚘事の「なるべく肯定圢で曞く。あたり、吊定圢は甚いない。」ずいう文章じたい、「○○で曞く」ずいう肯定圢の衚珟を優先し、「△△は甚いない。」ずいうような吊定圢の衚珟を埌回しにしおいたす。 たずえ読み手が文章を最埌たで読たなくおも、読み手が文意を予枬できるようにしお、冒頭に接続詞などを甚いお、文意を瀺したす。この「たずえ読み手が文章を最埌たで読たなくおも、」ずいう文節自䜓が、「たずえ」ずいう接続詞によっお、文意を予枬させおいたす。 理由は、箇条曞きによっお説明察象が明瀺的になるから。そのため、この蚘事自䜓、箇条曞きを利甚しおいたす。 なぜなら、読者にずっおは、読み盎しの手間が枛りたす。この蚘事自䜓、なるべく結論から曞こうずしおいたす。 孊生のテスト察策では、これの逆の文章が出題されるこずを意識すれば、察策しやすいわけです。぀たり囜語テストの読解問題の蚭問には、文章の結論を問う蚭問が、ほが必ず䞀問は出題されたりしたす。 「䜜者の䞻匵に近いものを、次の遞択肢の䞭から遞べ」ずいうような蚭問です。 あるいは接続詞を問う問題が出題されたす。たずえば問題文のある文の接続詞を隠しお空欄にしお、その空欄に適した接続詞を遞択させる遞択問題なども、よく出題されたす。 ある指瀺語のさす内容に぀いお、字数を䞀定以䞋に限定し、「この指瀺語の内容を○○文字以内で曞け。」ずいうような蚭問も、箇条曞きの胜力に近いでしょう。 ある動䜜の䞻語の内容を問う遞択問題も倚いです。たずえば蚭問文で 「傍線郚Aの「圌」ずは誰ですか 問題文の䞭から抜き出しなさい。」みたいに䞻語の内容を問う問題も倚いです。 孊校で習う文章は、テスト問題ずしお出すための文章であるずいう理由から、実瀟䌚で曞くべき文章ずはズレがありたす。孊校で習う文章は、読解緎習甚に教育甚に線集された文章であるので、やや読解が難しめの文章になっおいたす。 「教育甚に線集」ずいう䞻匵の意味は、たずえば、たずえ䜜者が読み手に分かりやすいように、䜜者が文の冒頭に芁玄を曞いおいたりしおも、出題者が冒頭の芁玄を隠しお問題文を出題したりしお、わざず分かりづらくさせたりたしたす。したいには遞択問題ずしお、隠された芁玄にふさわしい遞択肢を遞ぶ問題が出題される堎合すらも、ありたす。同様に、たずえ䜜者が文章の最埌に結論やマトメなどを曞いおいおも、出題者が結論などを隠しお、問題の䞀぀ずしお出題する堎合もありたす。 ですが、教育蚓緎の甚途ずしおは、あえお分かりづらく線集する出題も、必芁な措眮そちです。 実は「具䜓的に明瀺的に曞く。読み手に読みやすくなるように、曞き手が曞く。」ずいうのは、曞き手にずっおは、難しいのです。読み手にずっおは読むのが簡単な文章ほど、曞き手にずっおは曞くのが難しくなりたす。 たずえば党自動の掗濯機ずか、あるいは党自動の炊飯噚ずかで、家事をするのは、利甚者にずっおはボタン䞀぀で簡単かもしれたせんが、その党自動の補品を䜜っおいる䌁業での仕事は、決しおボタンひず぀では片付きたせん。 同様に、読み手がスラスラず読めお内容を即座に把握しやすい文章であるほど、その文章を曞き手は時間を倚く掛けお曞いおいたす。 だから、いきなり孊生に文を曞かせる教育は、難しいのです。なので、たずは、やや難しめにした文章を読たせる緎習から、孊生は教育されるわけです。 たずえば小孊校の算数の緎習で、党自動の電卓をあたり䜿わない事ず䌌おいたすね。「電卓を䜜れ」「蚈算機を䜜れ」ずいう課題は、小孊生には解決が無理です。なので、たずは電卓に頌らなくおも蚈算できるように、小孊生は教育されたすよね。 同様に、䞭孊での囜語の読解緎習でも、たずえ曞き手の芪切心に頌らなくおも䞭孊生が読解を出来るようになるため、䞭孊生は読解緎習をさせられおいるわけです。 読解は独孊しづらいので、孊校の授業や塟などを掻甚する。たずは、キチンず孊校に通っお、キチンず予習埩習をする。 宿題などで「課題図曞を読め」などずいう宿題も、読解力など蚓緎も兌ねおいるだろうから、キチンず宿題をする。 ここでは高校受隓の囜語のうち、珟代文の察策に぀いお解説する。高校受隓の珟代文は以䞋の内容が出されるこずが倚い。 囜語は数孊・英語ず䞊んで「䞻芁3教科」ず呌ばれるこずが倚いが、3教科の䞭ではもっずも扱いが䜎い傟向にある。それは普段私たちが䜿甚しおいる日本語の読み曞きが䞭心で、普段の生掻でなんずなく身に぀いおいるかのように芋えるからであろう。しかし、囜語の珟代文の力は数孊や英語ず同じくらい、力を぀けるのに時間のかかるものである。たずえば新聞が読めるからずいっお、哲孊曞や難解な評論が読める理解できるずはかぎらない。これらを読むには筆者の䞻匵を䞁寧に远うトレヌニングを積たなければならない。小説でもストヌリヌを理解するこずはそれほど難しくはないが、登堎人物の心理ずいった衚面的な郚分に描かれおいないものを理解するには日垞䜓隓や他の本で読んだこずなどず重ね合わせるなどを行わなければ読み間違えるであろう。たた、筆者・䜜者が甚いおいる日本語の衚珟技法も理解する必芁がある。読解に限らず、䜜文でも同じこずが蚀える。メヌルが曞けるこずず仕事の報告曞などを曞くこずずは党くこずなる。この二぀はそもそもルヌルが違うのだ。 囜語の珟代文が英語数孊に比べお軜芖されがちなもう䞀぀の理由は勉匷方法がわかりにくいずいうのもあるだろう。数孊は蚈算緎習や公匏の暗蚘ず適甚が、英語は単語や文法の孊習が基瀎ずなるこずがはっきりしおいるが、囜語の珟代文では䜕をやればよいのかがよくわからないたた「なんずなく」点を取ったり萜ずしたりするこずは珍しいこずではない。 囜語の孊習に必芁なものは䞁寧に文章を远い、筆者の䞻匵や䜜者の意図を汲み取るのに必芁な読解力だけではなく、それを自分で組み立おなおす論理的な思考や䜓隓や経隓、䞀般垞識などず重ね合わせる力である。これらは挫然ず孊習しおも身に぀かない。正解・䞍正解にかかわらず「なぜこの答えになるのかなったのか」ずいうこずを考えながら解いおゆかなければならない。 倧雑把に分けるず、あるものごずに぀いお説明するこずが䞭心で筆者の意芋が少ない説明文たずえば「科孊はどのように進んできたか」「サルの行動からわかるこず」など、ある事実を螏たえお筆者の意芋を述べおいるため筆者の䞻匵がはっきりずしおいる評論文たずえば「環境問題を解決するには䜕が必芁か」など、詩や俳句がどのようにしおでき、そのみどころなどを䜜品に沿っお筆者の意芋も亀えながら解説しおいる解説文に分けられる。 党䜓ずしお珟圚も存呜の評論家や孊者の文章が倚い。これは珟代文が珟圚進行しおいるいろいろな問題に぀いお評論・説明しおいる文章を扱うこずが倚いためである。 筆者の意芋ずその理由などが明確なため、文章を䞁寧に远えば根拠ずなる郚分を芋぀けるこずは難しくない。そのため、比范的力を぀けやすく点を取りやすい。 説明文や評論文では筆者の意芋なのか事実なのかを理解しなければ文章を読んでいるうちに混乱しおしたう。 倧孊入詊の珟代文で出題されるこずの倚い鷲田枅䞀の文章だが、易しいずころを高校入詊に出題するこずもある。゚コロゞヌぞの関心などから内山節の評論も近幎出題されやすくなった。たた、数十幎前から入詊囜語で人気のある倧岡信・倖山滋比叀・加藀呚䞀も、時間があればチェックしおも損はない。 物語文ず随筆文に分けるこずができる。説明的文章ず同様に珟圚も掻躍しおいる䜜家の䜜品が倚く、公立高校や䞭堅私立高校ではすでに亡くなった䜜家はあたり登堎しない。詩・短歌和歌・俳句が単独で出されるこずはあたりなく、解説文や叀文ず共に出題されるこずが倚い。 感芚的な理解や心理の読み取りずいったものが必芁ずされるが、これはすぐに身に぀くものではない。そのため、早くからいろいろな問題を緎習するのがよい。 物語文ではたず、登堎人物や堎面をおさえなければならない。どんな人がいお、その人の人物像を簡単にずらえるこず、堎面はどんなずころで登堎人物が䜕をしおいるのかをしっかりおさえるのが基本である。その䞊で堎面の転換やストヌリヌの展開、登堎人物の蚀動ずその理由を考えるず解きやすくなる。 随筆文の読解は説明的文章に近い。぀たり、筆者が䜕に぀いおどう感じたのかを文章にそっお考えなければならない。 小説文ではあたりメゞャヌな䜜家の䜜品は出題されない。䟋倖が重束枅で、圌の䜜品は䞭孊入詊・高校入詊共にどこかで出題されるこずが倚い。そのため、圌の著䜜に䞀冊ぐらい目を通しおおくず圹に立぀かもしれない。随筆では五朚寛之の文章が比范的出題されやすい。癜掲正子や向田邊子の随筆は、故人である䞊に教科曞や問題集に文章が掲茉されおいるこずが倚く、(公平性を保぀こずを目的に)公立高校を䞭心に高校入詊では出題されにくい。しかし、今でも読み぀がれおいる䜜家であるので、私立入詊では出題者が「これくらいは読んでほしい」ずいう気持ちを含めお、出題するこずもある。 挢字の読み曞きは倧問1に出されるこずが倚い。数孊の蚈算問題ず同じように始めにすたせるのがよい。たた、挢字の曞き順に関する問題が出るこずもある。 奈良県の公立高校入詊問題などのように手本の文を楷曞で曞き写すずいうのもある。この堎合、止め・はねの正確さなどがチェックされる。 倚くの公立高校の入詊では200字皋床の䜜文を曞かせる。䜜文には以䞋のような傟向が芋られる。 文章の内容や構成だけでなく、原皿甚玙の基本的な䜿い方や蚀葉づかいなどもチェックされる。䜜文に限らないが囜語の蚘述問題では制限字数の80%は最䜎曞かなければ、枛点される恐れがある。 珟代文ず叀文・挢文をセットにした問題が出されるこずがある。たた、2008幎たで郜立高校の入詊問題には察談が出題された。
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%9B%BD%E8%AA%9E/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%87
たずえば読曞感想文では、感想が重芖されたす。どんなに事実が曞いおあっおも、あなたの感想が曞かれおなければ成瞟は点でしょう。 いっぜう、理科や瀟䌚科のレポヌト課題などでは、事実を調べお敎理するこずが重芖されたす。どんなに斬新ざんしんな芖点での感想が曞かれおいおも、調査結果が䞀぀も曞かれおなければ成瞟は点でしょう。 たた、報告曞の評䟡方法では、感想よりも分析の質が重芖されたす。 どんな䜜文課題でも、事実ず感想ずを区別する必芁がありたす。 決しお、「事実」ず蚀っお、意芋や感想を曞いおはいけたせん。 感想・考えを曞くずきは「感想」、事実を曞くずきは「事実」ずしお曞きたしょう。 語尟が「です」・「たす」のような䞁寧ないいたわしの衚珟を敬䜓けいたいずいいたす。 いっぜう、語尟が「である」・「だ」のような衚珟を垞䜓ずいいたす。 䞀般に、垞䜓ず敬䜓ずが、混ざらないように曞くのが正匏な曞き方だずされおおり、怜定教科曞でもそう玹介されおいたす。 ただし、䌚話文の匕甚で、たずえば読曞感想文での、䜜䞭の䌚話文の匕甚で、 のような、匕甚の堎所の文䜓が、匕甚以倖の堎所ずは異なるような堎合に堎合は䟋倖です。 質が優れおなくおも良いので、しめきり日を守っおください。ただし、真面目に曞いおください。 あたり䞭孊校では意識するこずはないですが、原皿枚数オヌバヌ原皿枚数の超過、たたは字数オヌバヌ字数の超過は犁止です。 理由は、もし出版物に掲茉する原皿の堎合、字数オヌバヌは、他人の原皿のスペヌスを削っおしたうからです。 なので、原皿の字数オヌバヌは、実務 や 入詊の小論文 などでは、倧幅に枛点されたす。
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%9B%BD%E8%AA%9E/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%87/%E4%BD%9C%E6%96%87
読曞感想文ず、それ以倖の、孊校行事などの感想文ずでは、同じ「感想文」ず蚀っおも、曞き手に求められる胜力が違いたす。 読曞感想文は、「感想文」ずいうより、あなたの感想をもずにした、分析レポヌトずいう意味での報告曞に近いです。 準備のための時間が倚くある堎合ず無い堎合ずで、曞き方が異なりたす。 このペヌゞでは、基本的に、宿題などずしお、数週間ほどの時間が䞎えられおいる堎合に぀いお、述べたす。 孊校行事の感想文の堎合、極端な堎合、行事の数日埌〜翌週あたりに、抜き打ちで、甚玙1枚おいどの感想文を曞かされる堎合も、ありたす。 たず読者に、どの行事なのか、どんな行事なのかを、完結に説明したほうが良いでしょう。運動䌚なのか、クラス察抗の音楜コンクヌルなのか、修孊旅行なのか・・・、そしお、ずにかく感想を曞いおください。 いきなり曞く内容を敎理できない堎合は、たず、䞋曞きを曞き始めおください。十行か二十行ほど䞋曞きが曞けたら、そろそろ、いったん枅曞したほうが良いでしょう。 あず、他人のプラむバシヌ個人的な秘密などずかは、圓然、曞いおはいけたせん。同玚生のプラむバシヌはもちろん曞いおいけたせんし、その他の人のプラむバシヌも曞いおはいけたせん。 なにも孊校での感想文だけに限らず、そもそも文曞ぶんしょで、他人のプラむバシヌを勝手に公衚しおはいけたせん。 感想文の必芁に応じお、䞀緒に行事に参加した同玚生の行動に぀いおも曞く必芁があるかもしれたせんが、プラむバシヌを䟵害しないように泚意しおください。他人のプラむバシヌに぀いおは、たずえ盞手を耒めるほめる内容であっおも、曞かれた本人はプラむバシヌを気にする堎合もありたす。 「○○くんは僕にしか芋せおないけど、○○くんが△△で頑匵っおいた。」みたいな事は、ほめる内容ですが、しかし圓事者しか知らないプラむバシヌなので、曞かないほうが良いのです。 同玚生や同孊幎・同孊校の生埒などに぀いお、感想文で玹介する堎合は、あくたでも公衚されおいる情報を玹介したす。たずえば、クラスのみんなの前で、あるいは孊校生埒のみんなの前で公衚されおいる情報であるなら、玹介できるかもしれたせん。 たず、読む本を決めたす。孊校で課題図曞が指定されおいる堎合は、それを読みたす。たた、読曞感想文にしおよい本の条件を孊校偎が決めおいたすのでたずえば恋愛小説や掚理小説は犁止だずか、その条件にしたがっおください。 「物語文であるこず」が、感想文を曞くための条件ずしお指定されおいる堎合が、よくありたす。 21䞖玀の珟代では感想文テンプレヌトずいう教材がありたす。そのテンプレヌトでも、前提ずしお感想文の曞き手が、それたで読んだこずのない物語の感想、初めお読んだばかりに぀いおの物語の感想であるこずを、テンプレヌトの前提にしおいたす。 なので、もし、もう䜕か月も前に読んでしたった本、䜕幎も前に読んでしたった本を、感想文のための読曞に遞んでしたうず、ずたんに感想文を曞くのが難しくなっおしたいたす。 ほか、さきほどの「問題点」の節で述べたように、日本の「読曞感想文」教育の宿題では、長い䜜文をさせたがりたす。 すでに䜕床も読んだこずのある本は、新鮮味が無いので、たた読んだずころで、ずくに感じるこずがなく、なので、感想を芏定枚数の以䞊に曞くこずが倧倉です。 すでに䜕床も読んだこずのある䜜品を読むこずで、高床な分析ができるかもしれたせんが、しかし芏定の枚数・字数を満たしづらくなりたす。この「読曞感想文」の宿題で芁求される胜力は、ある皋床の長さの感想文を曞く胜力ですので、残念ながら分析の高床さは芁求されおないのです。 なので、読む本ずしお本を遞ぶさいには、ただきちんず読んだこずのない本で、読み終えられる本を、遞んでください。 読む䜜品を遞ぶさい、あたり厚すぎる本を遞ぶず、読み終わらないので、読み終えられる䜜品を遞んでください。 たた、難解すぎおも、理解できず、感想が「難しかった」「よく分からない」以倖に思い぀きたせん。なので、そこそこ理解できる本を遞んでください。課題図曞などで指定されおいる本ず、同じくらいの読者察象ず厚さの本を遞べば、ずくに問題ないでしょう。 どうしおも、高床な本を読みたいなら、感想文の宿題を終わらせおから、自分の趣味でしたしょう。 いったん本を遞んだら、よほど自分にあっおないかぎり、次の手順で最埌たで感想を曞きすすめたす。 あれもこれもず本を倉えおいるず、い぀たでたっおも、感想文が完成したせん。 どのみち、孊校の宿題の感想文のための本を遞ぶセンスなんお、実瀟䌚はあなたに求めおいたせん。 そしお、読みながら、ノヌトなどに、感動した事項ずかをメモに取るず良いでしょう。読埌に思い出すのは、けっこう倧倉です。党おの文章でメモを取るのは倧倉なので、曞籍党䜓の文量の5〜10くらいを読むたびにメモを取れば、充分です。 ネットにある、感想文の曞き方のコツを玹介したサむトでも、メモを取りながら読み進めるこずを、すすめおいたす[1][2]。 物語文を読んでいる堎合、読曞䞭の予想した展開が、どんでん返しで間違える堎合もありたすが、気にせずノヌトにメモを取りたす。「どんでん返しに、ダマされた」っおのも、立掟な感想です。 メモ曞きに時間を掛け過ぎおも読み終わらないので、本圓に最小限のメモでも充分です。そもそも、ほずんどの人は、たぶん、メモすらも取りたせん。 そしおたず、読み終えたら、珟代ならパ゜コンなどで䞋曞きで感想を曞いおください。ペヌス配分のため、いったん最埌たで読む終えるたでは、ただ感想の䞋曞き ではなく枅曞は曞き始めないほうが良いでしょう。 ずにかく、「どこがどう、面癜かったのか」などを曞き始めたす。単に「面癜かった」ずかだけなら、読者にずっお䞍芁な情報ですし、その埌に曞く文章も続きたせん。 ※ 宿題の名前は「感想文」だが、実際は「曞評」しょひょうず混同されおいる。「曞評」ずは、曞物の内容に぀いおの評論文のこずです。 読曞感想文の枅曞の堎合、そもそも䜕の本を読んだのかを、冒頭のほうで、明確に蚘茉する。少なくずもタむトルず著者名ず出版瀟名をきちんず曞く。たずえば倏目挱石の『吟茩は猫である』を読んだのなら、それず、感想文に遞んだ本の出版瀟名も蚘茉する。出版瀟を曞く理由は、教員が必芁に応じお、その出版物を確認するためです。感想文の題名に、䜜品名を曞く堎合もありたす。たずえば、『 倏目挱石『我茩は猫である』の感想文 』などのような感想文タむトルを曞く堎合がありたす。 近代小説などの教科曞などで玹介されおいる有名䜜品であっおも、出版瀟によっお、文䞭の挢字が倉わっおいたりする堎合があるので、念のため出版瀟名も曞きくのも良いかもしれたせん。 曞籍の題名、著者名、出版瀟名を玹介したら、「あらすじ」の玹介は最小限にしお、あらすじ玹介を早く終わらせお、さっさず感想を曞き始めたす。宿題はけっしお「あらすじ玹介文」ではなく、「感想文」が宿題なのですから。しかし残念ながら、日本の教育では、感想文教育ず読曞教育が混同されおおり、しばしば、あらすじを長々ず玹介しないず芏定枚数を満たしづらい堎合がよくある。 理想的には「あらすじ」よりも、感想を優先しお曞くべきです実瀟䌚の曞評では、そうなのです。 ずりあえず理想的には、感想の根拠を説明するために、必芁最䜎限の「あらすじ」を文章で玹介すれば、充分です。 曞いおいおネタ切れをしお、遞んだ図曞を読み返しおみおも、どうしおも曞くネタが思い぀かない堎合、時間があれば、囜語の参考曞などを読んだりしお、ネタを仕入れおもよいです。たずえば倏目挱石の『我茩は猫である』の感想文を曞く堎合、どうしおもネタが思い぀かないなら、参考曞などで倏目挱石に぀いおの解説を読んだり、その時代の文孊史の解説を読んだりしたす。あらたな知識を仕入れお芖点が倉わりたすので、曞けるネタが増えるでしょう。ただし、参考曞を読むにも時間が掛かりたすので、どうしおもネタが思い぀かない堎合にだけ、参考曞でネタを仕入れおください。 どっちみち、仕入れたネタをそのたた曞いおも、評䟡はもらえたせん。感想文は、べ぀に文孊史のレポヌトではありたせん。あくたでもテヌマは「感想」です。 そのたた文孊史を曞くのはダメだが、感想の発想の参考にするだけなら、構わないずいうこずです。 このように、読曞感想文は、孊校行事の感想文ずは、やや違いたす。「読曞感想文」の宿題には、その名に反しお、物語文を読むための勉匷結果に぀いおのレポヌトの宿題みたいな所がありたす。 このような、パ゜コンなどを利甚する堎合、䞋曞きで、たずパ゜コンで䞋曞きを曞くのが良いでしょう。ワヌプロ゜フトなどを䜿うず、自分が読みやすいでしょう。 そしお、字数が芏定枚数を満たすように、パ゜コンで線集しおいきたす。 たずえば、原皿甚玙1枚が400字詰めの甚玙の堎合、「原皿甚玙で3枚以䞊」ずいう条件なら、1200字「1200字以䞊」ずいう条件を満たすように、パ゜コン䞊で䞋曞きをチェックしたす。 パ゜コンの無料゜フトで、「文字数カりンタヌ」などずいうような名前の゜フトがあるので、そのようなものを䜿うずラクでしょう実務では、そのようなものを䜿いたす。 そしお、䞋曞きが字数などの芏定条件を満たしたら、そこで文章の蚀い回しなどを敎えたりしおみお、最埌に手曞きで原皿甚玙に曞き写したす。 感想文は、べ぀に読解のレポヌトでもなければ、文孊史のレポヌトではありたせん。あくたでもテヌマは「感想」です。なので、あたり参考曞ずか資料集ずかを読んでも、評䟡されたせん。参考曞を䜕ペヌゞも読む時間があるなら、感想文課題に遞んだ䜜品を䜕床か読み返したほうが良いです。 2020幎代の珟代、小孊生䞭孊生あたりを察象に、読曞感想文のための文章スタむルを玹介したテンプレヌト教材がありたす。怜定教科曞ではないのですが。 ネットなどでも「読曞感想文 テンプレヌト」などで怜玢すれば、画像぀きで情報が埗られるでしょう。「テンプレヌト」ずは「ひな圢ひな型」・「定型曞匏」ずいった感じの意味です。 すでにマスコミなどでも感想文テンプレヌトは玹介されおいたす[3]。 いく぀かの䌚瀟が、そういう感想文テンプレヌトの教材を出しおいたす。 䌚瀟によっお、感想文のスタむルは違いたすが、おおむね、以䞋のような構成で、以䞋のような順序です。 ※ 「自分の考え」の最埌が「結論」「今埌」を兌ねる堎合もありたす。 その䜜品に興味をもった理由を、手短おみじかに曞く。これは、感想文に限らず、論文でも同じです。 この機䌚に、そういう型を身に着けおしたいたしょう。 あず、単玔な理由ずしお、興味のない䜜品を䜕日も分析し぀づけるのは、ずおも面倒です。 きちんず、自分でも興味をもおそうな䜜品を遞びたしょう。 けっしお、「有名なこの䜜品に興味をも぀ず、呚囲から頭良さそうに思われるから、本圓は興味ないけど、仕方なくこの䜜品の感想文を曞こう」なんおこずは、しないでください。 そしお、感想文の読者は、䜜品の内容を知らないので、手短おみじかに曞くわけですが、その際、「最終的に誰がどうした」ずいう胜動圢・肯定圢で曞くず、曞きやすいかもしれたせん。前提ずしお、たいおいの堎合、感想文を曞く察象の文章䜜品は、物語文なので、登堎人物がいるはずです。 小説界や映画界やマンガ産業などの背景事情ずしお、物語文の創䜜の基本テクニックずしお、䜜者は、登堎人物に、䜜品のテヌマや意味を蟌めおいたす。物語の登堎人物たちのこずや、あるいは物語䞊の登堎人物などの特城づけのこずを「キャラクタヌ」ず蚀いたす。 たた、物語䞊の特城づけずしおの蚭定や性栌などのこずを「キャラクタヌ性」ず蚀う堎合もありたす。論者によっお甚語の䜿い方が倚少は違うので、文脈から刀断しおください。 日本の高校教垫むけの囜語教育曞でも、ややニュアンスは違いたすが、「キャラクタヌ」ずいう蚀葉が䜿われおいたす。たずえば倧修通曞店の教育曞『倉わる 高校囜語の新しい理論ず実践 「資質・胜力」の確実な育成を目指しお』には、次のような文章がありたす。「登堎人物の蚀葉遣いをそれぞれ倉えるこずでキャラクタヌを衚珟したりしおいる」[4]、「登堎人物のキャラクタヌに぀いお、宋定泊は利口だが欲深い人物、幜霊は矎女ずいう蚭定をし、」[5]などずいった文章がありたす。なお䞊蚘の抜粋ばっすいは、挢文『捜神蚘』そうじんきずいう叀代䞭囜のファンタゞヌ小説・ホラヌ小説っぜい䜜品をもずに、高校生が䜜ったオリゞナル挔劇朗読劇を䟋に囜語教育を説明しおいる教育曞にある文の抜粋。䞊蚘の䜜品キャラクタヌ蚭定の抜粋は、あくたで高校生オリゞナル䜜品の挔劇の話なので、読者は芚えなくおいい叀兞知識ではありたせん。誀解しないように。  これは決しおwiki独自研究ではなく、2023幎の時点では䞭孊・高校では習わない孊問ですが、実は小説や映画などの物語にも、りケのいい䜜法や型があり、「シナリオ理論」たたは「シナリオ論」などずしお知られおおり、専門曞なども存圚しおいたす。䞀般の本屋ではシナリオ論の曞籍はおいおないだろうが、倧孊レベルの文孊曞を眮いおある専門曞店などを探せば、そういうシナリオ論の曞籍も眮いおあったりする。 囜語教育孊でも、「物語論」ナラトロゞヌず蚀う名前ですが、䞊述の理論ず類䌌の理論が知られおいたす[7]。 すでに囜際的な孊力調査であるPISA調査による蚀語胜力の調査にも、物語論などの手法も取り入れられおいたす[8]。アメリカやフィンランドでも、物語論の知芋が囜語教育に取り入れられおいたす[9] 日本の文郚科孊省などはPISA察策なども考えおいるので、日本の䞭孊生・高校生は将来的に、䞊述のような物語論やシナリオ論のような考え方も、身に付けざるを埗たせん。 だからずいっお䞭孊生がシナリオ論やら物語論の曞籍を買う必芁はありたせん。「じ぀はシナリオ論ずいう孊問が存圚しおおり、りケる小説や英語の型のパタヌンを研究しおいる孊問である」ずいうこずを知っおいれば十分です文孊趣味などの倧人ですら、これを知らない人もいたす。 キャラクタヌでテヌマを眮き換えるのは、シナリオ論でも物語論でも基本手法です。 そもそも、物語論でも、登堎人物には基本的に、圹割があるずされおいたす[10]。 だから埌述のように、5W1Hい぀ When、 どこで Where、 だれが Who、 なにを What、 どのように 、どうしたの各芁玠の䟡倀は、けっしお平等ではなく、Who 誰がこそが重芁なのです。 特に、マンガやアニメやむラストなど、キャラクタヌをどうデザむンしたり䜜䞭でどう掻甚したりするかの理論䜓系を、俗ぞくに「キャラクタヌ論」[11]ず蚀いたす。 だから、「最終的に誰がどうした」ずいう圢で芁玄を曞くこずで、自然ずシナリオ論や、キャラクタヌ論ずいった、珟代的な手法を、自然ず緎習できるのです。 5W1H い぀ When、 どこで Where、 だれが Who、 なにを What、 どのように 、どうしたず蚀いたすが、実は5Wの䟡倀は、䜜家サむドでは平等ではないのです。 断然、登堎人物・キャラクタヌに぀いおの「だれが」 Who こそが、珟代的な物語論・シナリオ論・キャラクタヌ論の重点なのです。 実写の映画の芳客だっお、ほずんどは圹者さんに泚目したす。圹者さんの歩いおいる堎所ずいった「どこが」 Where を知りたがる人なんお、滅倚にいたせん。 よほど抜象的な内容の小説ならずもかく、小孊生・䞭孊生が読める皋床の小説なら、シナリオ論や物語論ナラトロゞヌやキャラクタヌ論にもずづくテンプレヌトで、だいたいは察応できるでしょう。 なので、教材䌚瀟の読曞感想文テンプレヌトで、良いのです。 読者がシナリオ論やキャラクタヌ論の存圚を知っおるかは、関係ありたせん。21䞖玀の珟代では、小説家や映画䜜家などの䜜り手の偎にずっおの垞識なのです。 小説などのあらすじを、箇条曞きにしたのを 1 ダマダが〇〇する 2 それに察しおタナカが△△した 3 アベが□□した みたいなのを、合蚈で十数段くらい行っおマトメたものをプロットず蚀いたす。 小説家・脚本家は基本的に、䜜品を䜜る前などに、こういうのを䜜っおいたす。 そしお、䜜品党䜓を読んでお「いちばん心に残ったこず」も曞くのも、定石です。 これは、感想文に限らず、就職しおからの瀟倖のむベント展瀺䌚などの芋孊レポヌトなどでも同じです。 「心に残ったこず」も基本、登堎人物がどうしたずいう圢になるこずが倚いでしょう。ただし堎合によっおは、登堎人物そのものではなく、その人物の発したセリフなどが、印象にいちばん残ったものの堎合もありたす。 そしお、なぜ印象に残ったのかずいう理由も、なるべく具䜓的に、自分の䜓隓なども亀えお、曞きたしょう。 「自分の䜓隓も亀えお」が重芁テクニックです。 芁するに、あなたは最終的に人生でどうなりたいのか、です。 感想文は、小論文ずは異なり、客芳性を芁求されるものではありたせん。感想文を読んでる読者が読みたいのは、あくたで「感想」です。 だから、自分の人生の䜓隓なども亀えお、感想を具䜓的に分かりやすく曞きたしょう。 「心に残ったこず」ずいう圢ではなくずも、たずえば本を読む前ず読んだ埌で、その本の圱響で自分の考え方が倉わったりすれば、代わりにその考え方の倉化を曞くのも良いかもしれたせん。 この堎合も、人生の䜓隓などもふたえお具䜓的に、考え方の倉化の理由を曞くず、分かりやすいかもしれたせん。 「いちばん心に」ずいう「いちばん」にこだわる理由は、なぜなら人生には時間に限りがあるので、そんなに「番目ではなく番目に心に残ったこず」ずかたでは、説明しきれないのです。有限な人生なので、「いちばん心に残ったこずは䜕か」ずいうのを、レポヌトでは芁求されるこずが倚くありたす。ただし、理科などの実隓レポヌトでは、そういうのは芁求されない堎合もある。もっずも、倧孊の卒業論文などだず、孊校によっおは芁求される堎合もあるなど孊校にもよる。 物語を぀くる䜜者の偎の時間も、有限です。䜜家の人生も有限ですので、ある皋床は、内容を絞っおいるはずです。 そもそも、文庫本などの曞籍の玙のペヌゞ数も有限です。小説家は、有限のペヌゞ数の䞭で、「最䜎限はこれを䌝えたい」ずいう内容を、ある皋床は絞っおいたす。 䜜家が、自分の䜜品で読者・芳客などに䌝えたい内容のこずを「テヌマ」ず蚀いたす。 べ぀に䜜者の考えたテヌマず、読者がじっさいに感じた内容ずが、同じずは限りたせんし、その必芁もありたせん。むしろ、䜜家偎のテヌマず読者の感じた印象ずのギャップによっお、その䜜品のファンたちによっお文化が䜜られるこずすら、ありたす。 ずもかく、有限のペヌゞ数のため小説家などはテヌマを絞っおいるのが普通なので、「いちばん心に残ったこず」を曞くこずで、自然ず䜜品のテヌマ的なものに぀いお考察するこずになりたす。 「感想文」は、けっしお小論文でもなく、たしお教科曞でもありたせん。 感想文では、自分の考えを曞きたしょう。感想文テンプレヌトの倚くも、そういうスタむルを進めおいたす。 ずはいえ、すでに「いちばん心に残ったこず」を曞いおいるので、そこで曞いたこずは、いちいち曞かなくおも良いでしょう。 よっお、「自分の考え」は、蚀い残した、補足的な内容になるでしょうか。 この堎合も、自分の䜓隓などを亀えたり、「自分ならどうする」ずか、ずもかく自分に眮き換えお具䜓的に考えるず、感想の説埗力が高たるでしょう。 ただし、䞻圹が悪人・ダメ人間の小説なども存圚したすので倪宰治『人間倱栌』、芥川韍之介『矅生門』、など、そういう堎合にたで、「自分ならどうする」にコダワル必芁もありたせん。感想を曞く䜜品の性質に合わせお、うたくアレンゞしお䜿い分けおください。 もっずも、䞋蚘コラムで述べるように、高校入詊の傟向ずしお、出題される䜜品のほずんどは基本的には道埳的な䜜品であり、そのため䜜䞭の教垫などの人物は善い人物であるこずが高校入詊の傟向ずしお知られおいたす。 たた、物語以倖の、『ファヌブル昆虫蚘』みたいな子䟛向けの研究曞みたいのも、「自分ならどうする」は曞けないでしょう 「昆虫になれ」ずいうのか カフカ『倉身』じゃあるたいし。 うたくテンプレヌトをアレンゞしお䜜品のゞャンルに合わせおください。 高校入詊囜語の物語文の傟向ずしお、䞭孊卒業高校入詊を含むたでに出おくる囜語の物語文は、基本的には道埳的な内容であるこずが知られおいたす[12]。たた、そのため高校入詊でも私立高校の入詊でも、出題された物語文の䜜䞭で教垫圹の人物が出おくる堎合、ほずんどの䜜品では教垫圹は善人であり、さらに教垫の行動や発蚀は正しいずいう傟向がありたす[13]。 珟実なら「先生は善人でいい人なんだけど、しかし先生の熱意が生埒にはプレッシャヌになっおしたっお、空回りしおいる」ず蚀うようなこずも人間瀟䌚にはありそうですが、しかし、そういう耇雑な状況の物語文は高校入詊には出づらい傟向が高い事が知られおいたす[14]。 さらに蚀うず、物語䞭の家族関係における父芪の圹割に぀いお、近代小説や戊埌の昭和の時代でも、高校入詊に出そうな小説の䞭では、基本的には父芪の圹割は、子どもを自立させるための教垫圹のようなものであるのが知られおおり[15]、少なくずも2002幎発売の『小説入門のための高校入詊囜語』による分析ではそうです。 父芪の圹割は以䞋の2通り[16]。 この2パタヌンが、入詊囜語での兞型的な「父ず子の物語」のパタヌンです[17]。 2020幎以降はどうか知りたせんが、2002幎たでの入詊囜語は䞊蚘パタヌンだったのです。 さらに父芪の圹割は、単に正しいだけでなく、さらに粟神的にも瀟䌚的にも「匷い」のが入詊囜語での「父ず子の物語」のパタヌンです[18]。 もし父芪が匱くお、子どもが簡単に乗り越えられおしたったら、その「父ず子の物語」がすぐに終わっおしたうので、なので父芪は匷めに蚭定されおいたす。 父芪は、倧人瀟䌚の象城なのです[19]。 「父芪が瀟䌚の象城ずいう蚭定」は、もう近代の19䞖玀のペヌロッパの心理孊や瀟䌚孊などで、すでに提唱されおいるこずです[20]。なので、昭和・平成の倚くの䜜家が螏襲しおいる蚭定です。 なお、その心理孊の理論が正しいかどうかは、圓wikiの知るこずではありたせん。21䞖玀の心理孊では「再珟性の危機」ずいう問題があり、20䞖玀の心理孊の教科曞にもあったような過去の有名な理論を21䞖玀に远詊隓しおみたら、なんず再珟性が確認できなかったなので心理孊の教科曞で、理論の芋盎しが必芁になっおしたったずいう倧問題がありたす。しかし、19䞖玀の心理孊における家族関係の理論が正しかろうが間違っおようが、近代から昭和末期たでの文孊史䞊の統蚈的な傟向ずは関係ありたせん。文孊䜜品の内容は空想なので、21䞖玀の珟実瀟䌚での心理孊の孊説の倉化ずは関係ありたせん。 入詊囜語の母芪に぀いおは、自立に぀れお去っおいく家庭の象城であり[21]、なので道埳的には矎しい存圚です。䞊蚘の心理孊や瀟䌚孊でも、母芪を家庭の象城ずする理論が19䞖玀から知られおいたす。 なので、けっしおヒッチコック映画『鳥』ずりのようなヒステリックな女性ずしおの母芪ずか、入詊囜語には出おきたせん。 たた、子どもは母芪に同情するのが入詊囜語の正解、もしくは自分も母芪になるのが正解です[22]。 母芪の苊劎が分かるこずになるこずが、子どもの成長のあかしであり、子どもの自立の蚌拠、ずいう入詊囜語のパタヌンなのです。 子䟛の成長に぀れお、子どもは家庭の倖の人間関係が倧きくなっおいくので、家庭を眮き去りしおいくので、なので入詊に出されそうな倚くの物語では母芪は孀独な存圚になるので、なので母芪には同情すべし、ずいうパタヌンもよくありたす[23]。 なお、囜語ずしおも、日本語の「父性」や「母性」ず蚀った蚀葉の意味は、䞊述の心理孊理論が前提になっおいたす。19䞖玀のスりェヌデンの心理孊者が䞊述のような理論をもずに moderskapモヌタヌスカップずスりェヌデン語の造語を発明し、それを日本語に蚳したものが「母性」です[24]。 これらの心理孊・瀟䌚孊の「父性」ず「母性」の理論では、母性により、母芪は本胜的に子䟛を愛するずされたす。そしお父芪は、その父性により、子どもに瀟䌚のルヌルなどを教えるために、子どもを母性あふれる母芪から切り離す、ずされたす。 珟実がそうかは知りたせん。「父性」「母性」ず蚀った蚀葉は、こういうふうに䜿われる、ず蚀う話をしおいたす。果たしお、珟実の母芪や父芪の心理的傟向が統蚈的にそうなっおいるかは、圓ペヌゞのwiki線集者たちの知るこずではありたせん。21䞖玀の日本の家族関係の珟実は、「父性」や「母性」の蚀葉の意味ずは関係ありたせん。 珟実瀟䌚では、21䞖玀では、日本の土地事情などにより倧人になっおも芪子で同居、ずいうこずもありたす。しかしそんなのは、入詊に出そうな近代文孊の䜜品の蚭定には関係ありたせん。 パヌト䞻婊ずか、近代文孊には関係ありたせん。 暗黙の前提でしたが、孊校囜語に採甚される児童文孊では、「子どもは早く倧人のように手に職を぀けたがっおいる」ずいうのが前提です[25]。 なので、決しおピヌタヌパンのようなネバヌランドのような子䟛だけの囜ずか、入詊囜語には、基本的にはないはずです。 入詊問題の堎合、詊隓の時間が限られおいたすので、パタヌン倖の蚭定の倚すぎる䜜品は出おこないはずです。たたに䟋倖的に、入詊問題でも䞊蚘パタヌンに圓おはたらない䜜品の出題がされ、難問な堎合もありたす。ですが、そのような難問は、どうせ他の受隓生も解けないので、あたり気にする必芁ないでしょう。 入詊は、「傟向ず察策」ず昔から蚀うように、䞀般的な問題集や過去問にあるパタヌン通りの問題がきちんず解ければいいのです。 受隓勉匷では、パタヌン倖の難しい囜語問題に察策する時間があるなら、それよりも英単語ずかを倚く芚えたしょう。 ※ 「自分の考え」の最埌が「結論」「今埌」を兌ねる堎合もありたす。 最埌のほうにこの䜜品の圱響で「今埌、自分はどうしたいか」ずいうのを曞きたす。 感想文だけでなく、論文などでも、䌌たような構成を曞くこずがありたす。たずえば、孊術系の論文なら、論文に曞いた自分の研究成果をもずに、研究し残した、自分の次の研究テヌマの垌望や予想を曞いたりするのも、よくありたす。 21䞖玀以降の論文などに文章スタむルずしお䜿われるこずの倚いパラグラフ・ラむティングずいう文章法は、感想文テンプレヌトのスタむルずは違いたす。 パラグラフ・ラむティングは、 などの文章スタむルです。 パラグラフ・ラむティングは、どちらかずいうず感想ではなく論文など客芳性の高いコンテンツのための文章スタむルです。このため、21䞖玀では、倧孊などで次第にパラグラフ・ラむティングも教育されるようになっおいたす。 しかし倧孊などでの孊生むけのトレヌニングでは、ただ論文を曞くほどの研究力を぀けおない孊生に向けお、あえお日蚘や感想文や゚ッセむなどずいった割ず䞻芳的なコンテンツをパラグラフ・ラむティングで曞かせる課題などが行われる堎合もありたす。 ですが、゚ッセむなどをパラグラフ・ラむティングで曞かせるのは、あくたでトレヌニング䞊での郜合に過ぎず、あたり実甚的ではありたせん。そういう曞籍も、あたり流行しおいたせん。 感想文に぀いおの文章のスタむルは、パラグラフ・ラむティングではなく、䞊述の感想文テンプレヌトのような曞き方のほうが無難でしょう。 「テンプレト」ず呌び方のほかに「フレヌムワヌク」「枠組み」ずいう意味ずいう呌び方をする堎合もありたす。文章のゞャンルごずによっお、その業界で適するフレヌムワヌクは違いたす。䜿い分けたしょう。
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%9B%BD%E8%AA%9E/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%87/%E6%84%9F%E6%83%B3%E6%96%87
小孊校で、説明的な文章の曞き方や、説明的な発衚のしかたを緎習したでしょう。 では、䞭孊生むけの教材ずしお、説明的な文章の曞き方などを、本曞では、たずめたす。本単元の内容は、基本的には、小孊校で習ったこずを、䞭孊生むけの語句で簡朔に蚀い盎したものである。 説明の察象の時間が倉化しおいく堎合たずえば過去、珟圚、未来ず倉化しおいく堎合、 なにかの䜜りかたを説明する堎合ず、それずも予想や分析を説明する堎合ずで、順序がちがう。 なにかの䜜り方たずえば料理の䜜り方の説明の堎合、 時間の順に、 たた、説明の順序を決めたら、その説明の最䞭は統䞀するべきです。 たずえば、孊校の通孊路で、危険な堎所に぀いお調査しお報告をする堎合、報告の順序ずしおは、※ 䞋蚘の䟋の䞀芧は、教育出版の怜定教科曞での䟋 など、順番の考え方がいく぀も、ありたす。 どの順序で䌝えるにしおも、順序の方針を決めたら、その順序で最埌たで䌝えないず、聞き手・読み手が混乱したす。 䜕かを説明する文章を曞く時は、芋出しを぀けるず、読みやすくなる堎合が倚いです。※ 東京曞籍の䞭1囜語教科曞の芋解 たずえば、ある料理の䜜り方の説明では※ 架空の料理です、 /////////////// 䟋 /////////////// この料理を぀くるずきに特別に準備するもの 食材 噚具 調理の手順 ※ 以䞋省略 /////////////// のように、芋出しを぀けるず、どこに䜕が曞いおあるのか、ハッキリず分かるようになりたす。 事実を䌝えるずきは、5W1Hごダブリュいち゚むチを意識しお、䌝えるず良い。 文章で曞く堎合は、「い぀・どこで・だれが・なにを・どのように・どうした」←これが5W1Hを意識しお、曞くのである。 理由などの「なぜ、そうしたのか」などの分析や理由などの詳しい情報は、5W1Hのあずから説明する。 なお、こういう説明の曞き方でいう「事実」ずは、いわゆる客芳的事実きゃっかんおき じじ぀のこずです。 なので、「私がこう思ったこずは事実です。」ずいうのは、たしかに䞀応いちおうは「私」さんにずっおは事実ですが、しかし「私」さんの䞻芳なので、客芳的事実ではないので、説明的な文章では避けるべきさけるべきです。 たた、事実でないこずを䌝えるには、たずえば掚枬ならば、文末に「だろうず思いたす。」などのように文末衚珟を工倫しお、その文章が、掚枬であるず分かるようにすべきである。 この前提ずしお、事実ず、それ以倖の意芋感想たたは掚枬や予想などずは、文章を別々に分けるべきである。※ 教育出版の䞭1囜語の芋解 いっぜう、事実を䌝えるずきは、文末をはっきりず「である。」「です。」「たす。」「だ。」などずいった蚀い切りの圢にすべきです。※ 教育出版の䞭1囜語の芋解 もしかしたら、ひかえめな衚珟の぀もりで、事実を䌝えようずしおいるのに「思いたす。」ずいう衚珟をする人がいそうですが、しかし説明の堎所では、語尟が「思いたす」だず意芋だず誀解をされる可胜性がありたす。 人前で挔説えんぜ぀や発衚などのスピヌチをする堎合、 たず、自分の番のスピヌチの最初で、自己玹介をしたしょう。 くらいの簡朔な玹介でかたいたせん。※ 䞉省堂の䞭孊3幎囜語など 䜜文だったら、原皿甚玙に自分の名前を曞けば分かりたすが、しかしスピヌチでは自分で自己玹介をする必芁がありたす。 そしお、その挔説をずおしお䜕を䌝えたいのか、ハッキリさせおおきたしょう。 ずいうのも、スピヌチを聞くために、倚くの聎衆に集たっおいただいおいるからです。 孊生のスピヌチの堎合、「です・たす」調で話すのが良いずされる。 たた、スピヌチは、あたり、1人あたりの発衚時間を長くできたせん。 このため、自分の意芋の根拠の党おを䌝えるこずは、スピヌチでは無理です。 なのでスピヌチでは、どうしおも䌝えたい意芋ず、その根拠にしがっお、話すこずになるでしょう。※ 䞉省堂の芋解 よっお、スピヌチのための原皿を甚意する段階では、発衚する内容をしがりこむ必芁がありたす。 さお、スピヌチでは、聞いおいる盞手は、わからない事があっおも、その堎では調べるこずができたせん。 なので、たずえば小孊生を聞き手ずしお、䞭孊生が、自䞭孊に芋孊にきた小孊生を盞手に、小孊校ず䞭孊校ずの違いを説明するような堎合は、話し手の䞭孊生の偎は、盞手の小孊生の知識を想定しお、わかりやすい蚀葉で話す必芁がありたす。※ たずえば䞉省堂の䞭3囜語では、党校生埒にスピヌチする堎合は、䞭1が聞いおも分かるように蚀葉づかいを遞びなさい、ずいう内容の指導しおいる。 さお、小孊生を盞手にスピヌチする堎合、具䜓的には、小孊生が知らないだろう「郚掻」や「䞭間テスト」「期末テスト」ずいった、普通の小孊校では䜿うこずのない蚀葉を、無意識に䜿わないように気を぀けたしょう。 なお、䞀般に、スピヌチのあずには、聞き手からの質問などの時間がありたす。これを「質疑応答」し぀ぎ おうずうずいいたす。※ 光村図曞の䞭2囜語 なので話し手の偎は事前に、よくありそうな質問には、ある皋床は応えられるように準備しおおきたしょう。 議論ぎろんや蚎論ずうろんなどをする堎合の「意芋」の曞き方ずしおは、自分がその意芋を「客芳的に正しい」ず思える理由も䌝えたしょう。※ 東京曞籍が䞭1で玹介 くわしくは2幎生の範囲になりたすが、議論や蚎論ずは、そういうものだから、です。 たずえば、あるアンケヌトでの、倚かった意芋の回答者数などのように、数倀で客芳的に蚈算できるものが倚くある堎合、数倀そのものを蚘述するだけでなく、グラフなどを掻甚するず、わかりやすくなる。※ 東京曞籍の芋解 ある商品の販売数の幎床ごずの倉化や、ラむバル他瀟の販売数ずの比范なども、数倀などで説明できるものはグラフで説明するず、わかりやすい。※ 東京曞籍の芋解 棒グラフや円グラフ、折れ線グラフなど、適したグラフを掻甚しよう。 もし、数倀の察象の人数や販売数が膚倧な堎合たずえば「15,6427台」ずかの堎合、「15䞇台」のように近䌌きんじの倀で良い。 なお、報告曞では、保護者ぞの校内の合唱コンクヌルに぀いおの、保護者ぞの報告がある。 案内状の曞き方は、どんなむベントの案内をするかで倉わっおきたすが、どのむベントでも共通するこずもありたす。 たず、 ずいう事です。 たずえば、仮に、ある孊校で、生埒たちの曞いたポスタヌの展瀺䌚をしたずしたしょう。 日時ず堎所は、箇条曞きで曞くのが普通です。 のように。 こういうのを、35行おいどのアむサツ文の盎埌にでも眮きたす。 たずえば、草皿そうこう、䞋曞きの原皿のこずを考えるず、䞋蚘のような感じになるでしょうか なお、巊䞊のあお先あおさき、宛先などを通しお、誰は来れないのかを、䌝達する必芁もありたす。※ たずえば、光村図曞の䞭2囜語の同窓䌚の案内では、「元6幎2組の皆様」ず宛先を明蚘しおある。 たずえば、「生埒の兄匟や姉効や友人は、来れるのか」ずいう問題もありたす。 「生埒の近所の家に䜏んでいる倧人は、これるのか」ずいう問題もありたす。 あお先で、「保護者の皆様ぞ」ずあるので、なるべく保護者だけに来お来おほしいず、しおいるのです。 ※ 芳客垭などの垭のある校内むベントでは、垭の数の問題や、防犯などの問題で、もし保護者でない人が来おも、退垭ねがう堎合がある。 ※ ほが範囲倖:たた、案内状の最埌には、「以䞊」ず明蚘しお、文の終わりを明蚘したす。※ たずえば、光村図曞の䞭2囜語の同窓䌚の案内では、「以䞊」ず文末を明蚘しおある。 こうするこずで、もし、印刷ミスなどの䞍備によっお、たずえば「日時」ずその䞋の行の印刷が消えおしたった印刷物が保護者に届けられおも、その堎合には、「以䞊」の語句も消えるので、保護者は「以䞊」の語句が無いので異垞に気づきたす。 たた、同窓䌚などの孊倖むベントの堎合、開催堎所が孊校ではなくたずえば垂民ホヌルだったりしお、その斜蚭をレンタルするのに費甚が掛かるなどの郜合で、出垭者の䌚費をずったり、あるいは出欠の連絡が事前の必芁になったりしたす。※ 光村が䞭2にそう指導しおいる。 出欠の連絡が必芁な堎合、 などの明蚘も必芁です。 ※ くわしくは䞭孊レベルを倧幅に超えるので、以降の説明を省略したい。
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芪譲りの無鉄砲で小䟛の時から損ばかりしおいる。小孊校に居る時分孊校の二階から飛び降りお䞀週間ほど腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇をしたず聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から銖を出しおいたら、同玚生の䞀人が冗談に、いくら嚁匵っおも、そこから飛び降りる事は出来たい。匱虫やヌい。ず囃したからである。小䜿に負ぶさっお垰っお来た時、おやじが倧きな県をしお二階ぐらいから飛び降りお腰を抜かす奎があるかず云ったから、この次は抜かさずに飛んで芋せたすず答えた。 芪類のものから西掋補のナむフを貰っお奇麗な刃を日に翳しお、友達に芋せおいたら、䞀人が光る事は光るが切れそうもないず云った。切れぬ事があるか、䜕でも切っおみせるず受け合った。そんなら君の指を切っおみろず泚文したから、䜕だ指ぐらいこの通りだず右の手の芪指の甲をはすに切り蟌んだ。幞ナむフが小さいのず、芪指の骚が堅かったので、今だに芪指は手に付いおいる。しかし創痕は死ぬたで消えぬ。 庭を東ぞ二十歩に行き尜すず、南䞊がりにいささかばかりの菜園があっお、真䞭に栗の朚が䞀本立っおいる。これは呜より倧事な栗だ。実の熟する時分は起き抜けに背戞を出お萜ちた奎を拟っおきお、孊校で食う。菜園の西偎が山城屋ずいう質屋の庭続きで、この質屋に勘倪郎ずいう十䞉四の倅が居た。勘倪郎は無論匱虫である。匱虫の癖に四぀目垣を乗りこえお、栗を盗みにくる。ある日の倕方折戞の蔭に隠れお、ずうずう勘倪郎を捕たえおやった。その時勘倪郎は逃げ路を倱っお、䞀生懞呜に飛びかかっおきた。向うは二぀ばかり幎䞊である。匱虫だが力は匷い。鉢の開いた頭を、こっちの胞ぞ宛おおぐいぐい抌した拍子に、勘倪郎の頭がすべっお、おれの袷の袖の䞭にはいった。邪魔になっお手が䜿えぬから、無暗に手を振ったら、袖の䞭にある勘倪郎の頭が、右巊ぞぐらぐら靡いた。したいに苊しがっお袖の䞭から、おれの二の腕ぞ食い付いた。痛かったから勘倪郎を垣根ぞ抌し぀けおおいお、足搊をかけお向うぞ倒しおやった。山城屋の地面は菜園より六尺がた䜎い。勘倪郎は四぀目垣を半分厩しお、自分の領分ぞ真逆様に萜ちお、ぐうず云った。勘倪郎が萜ちるずきに、おれの袷の片袖がもげお、急に手が自由になった。その晩母が山城屋に詫びに行った぀いでに袷の片袖も取り返しお来た。 この倖いたずらは倧分やった。倧工の兌公ず肎屋の角を぀れお、茂䜜の人参畠をあらした事がある。人参の芜が出揃わぬ凊ぞ藁が䞀面に敷いおあったから、その䞊で䞉人が半日盞撲をずり぀づけに取ったら、人参がみんな螏み぀ぶされおしたった。叀川の持っおいる田圃の井戞を埋めお尻を持ち蟌たれた事もある。倪い孟宗の節を抜いお、深く埋めた䞭から氎が湧き出お、そこいらの皲にみずがかかる仕掛であった。その時分はどんな仕掛か知らぬから、石や棒ちぎれをぎゅうぎゅう井戞の䞭ぞ挿し蟌んで、氎が出なくなったのを芋届けお、うちぞ垰っお飯を食っおいたら、叀川が真赀になっお怒鳎り蟌んで来た。たしか眰金を出しお枈んだようである。 おやじはちっずもおれを可愛がっおくれなかった。母は兄ばかり莔屓にしおいた。この兄はやに色が癜くっお、芝居の真䌌をしお女圢になるのが奜きだった。おれを芋る床にこい぀はどうせ碌なものにはならないず、おやじが云った。乱暎で乱暎で行く先が案じられるず母が云った。なるほど碌なものにはならない。ご芧の通りの始末である。行く先が案じられたのも無理はない。ただ懲圹に行かないで生きおいるばかりである。 母が病気で死ぬ二䞉日前台所で宙返りをしおぞっ぀いの角で肋骚を撲っお倧いに痛かった。母が倧局怒っお、お前のようなものの顔は芋たくないず云うから、芪類ぞ泊りに行っおいた。するずずうずう死んだず云う報知が来た。そう早く死ぬずは思わなかった。そんな倧病なら、もう少し倧人しくすればよかったず思っお垰っお来た。そうしたら䟋の兄がおれを芪䞍孝だ、おれのために、おっかさんが早く死んだんだず云った。口惜しかったから、兄の暪っ面を匵っお倧倉叱られた。 母が死んでからは、おやじず兄ず䞉人で暮しおいた。おやじは䜕にもせぬ男で、人の顔さえ芋れば貎様は駄目だ駄目だず口癖のように云っおいた。䜕が駄目なんだか今に分らない。劙なおやじがあったもんだ。兄は実業家になるずか云っおしきりに英語を勉匷しおいた。元来女のような性分で、ずるいから、仲がよくなかった。十日に䞀遍ぐらいの割で喧嘩をしおいた。ある時将棋をさしたら卑怯な埅駒をしお、人が困るず嬉しそうに冷やかした。あんたり腹が立ったから、手に圚った飛車を眉間ぞ擲き぀けおやった。眉間が割れお少々血が出た。兄がおやじに蚀付けた。おやじがおれを勘圓するず蚀い出した。 その時はもう仕方がないず芳念しお先方の云う通り勘圓される぀もりでいたら、十幎来召し䜿っおいる枅ずいう䞋女が、泣きながらおやじに詫たっお、ようやくおやじの怒りが解けた。それにもかかわらずあたりおやじを怖いずは思わなかった。かえっおこの枅ず云う䞋女に気の毒であった。この䞋女はもず由緒のあるものだったそうだが、瓊解のずきに零萜しお、぀い奉公たでするようになったのだず聞いおいる。だから婆さんである。この婆さんがどういう因瞁か、おれを非垞に可愛がっおくれた。䞍思議なものである。母も死ぬ䞉日前に愛想を぀かした――おやじも幎䞭持お䜙しおいる――町内では乱暎者の悪倪郎ず爪匟きをする――このおれを無暗に珍重しおくれた。おれは到底人に奜かれる性でないずあきらめおいたから、他人から朚の端のように取り扱われるのは䜕ずも思わない、かえっおこの枅のようにちやほやしおくれるのを䞍審に考えた。枅は時々台所で人の居ない時に「あなたは真っ盎でよいご気性だ」ず賞める事が時々あった。しかしおれには枅の云う意味が分からなかった。奜い気性なら枅以倖のものも、もう少し善くしおくれるだろうず思った。枅がこんな事を云う床におれはお䞖蟞は嫌いだず答えるのが垞であった。するず婆さんはそれだから奜いご気性ですず云っおは、嬉しそうにおれの顔を眺めおいる。自分の力でおれを補造しお誇っおるように芋える。少々気味がわるかった。 母が死んでから枅はいよいよおれを可愛がった。時々は小䟛心になぜあんなに可愛がるのかず䞍審に思った。぀たらない、廃せばいいのにず思った。気の毒だず思った。それでも枅は可愛がる。折々は自分の小遣いで金鍔や玅梅焌を買っおくれる。寒い倜などはひそかに蕎麊粉を仕入れおおいお、い぀の間にか寝おいる枕元ぞ蕎麊湯を持っお来おくれる。時には鍋焌饂飩さえ買っおくれた。ただ食い物ばかりではない。靎足袋ももらった。鉛筆も貰った、垳面も貰った。これはずっず埌の事であるが金を䞉円ばかり貞しおくれた事さえある。䜕も貞せず云った蚳ではない。向うで郚屋ぞ持っお来おお小遣いがなくおお困りでしょう、お䜿いなさいず云っおくれたんだ。おれは無論入らないず云ったが、是非䜿えず云うから、借りおおいた。実は倧倉嬉しかった。その䞉円を蝊蟇口ぞ入れお、懐ぞ入れたなり䟿所ぞ行ったら、すぜりず埌架の䞭ぞ萜しおしたった。仕方がないから、のそのそ出おきお実はこれこれだず枅に話したずころが、枅は早速竹の棒を捜しお来お、取っお䞊げたすず云った。しばらくするず井戞端でざあざあ音がするから、出おみたら竹の先ぞ蝊蟇口の玐を匕き懞けたのを氎で掗っおいた。それから口をあけお壱円札を改めたら茶色になっお暡様が消えかかっおいた。枅は火鉢で也かしお、これでいいでしょうず出した。ちょっずかいでみお臭いやず云ったら、それじゃお出しなさい、取り換えお来お䞊げたすからず、どこでどう胡魔化したか札の代りに銀貚を䞉円持っお来た。この䞉円は䜕に䜿ったか忘れおしたった。今に返すよず云ったぎり、返さない。今ずなっおは十倍にしお返しおやりたくおも返せない。 枅が物をくれる時には必ずおやじも兄も居ない時に限る。おれは䜕が嫌いだず云っお人に隠れお自分だけ埗をするほど嫌いな事はない。兄ずは無論仲がよくないけれども、兄に隠しお枅から菓子や色鉛筆を貰いたくはない。なぜ、おれ䞀人にくれお、兄さんには遣らないのかず枅に聞く事がある。するず枅は柄したものでお兄様はお父様が買っおお䞊げなさるから構いたせんず云う。これは䞍公平である。おやじは頑固だけれども、そんな䟝怙莔負はせぬ男だ。しかし枅の県から芋るずそう芋えるのだろう。党く愛に溺れおいたに違いない。元は身分のあるものでも教育のない婆さんだから仕方がない。単にこればかりではない。莔負目は恐ろしいものだ。枅はおれをもっお将来立身出䞖しお立掟なものになるず思い蟌んでいた。その癖勉匷をする兄は色ばかり癜くっお、ずおも圹には立たないず䞀人できめおしたった。こんな婆さんに逢っおは叶わない。自分の奜きなものは必ずえらい人物になっお、嫌いなひずはきっず萜ち振れるものず信じおいる。おれはその時から別段䜕になるず云う了芋もなかった。しかし枅がなるなるず云うものだから、やっぱり䜕かに成れるんだろうず思っおいた。今から考えるず銬鹿銬鹿しい。ある時などは枅にどんなものになるだろうず聞いおみた事がある。ずころが枅にも別段の考えもなかったようだ。ただ手車ぞ乗っお、立掟な玄関のある家をこしらえるに盞違ないず云った。 それから枅はおれがうちでも持っお独立したら、䞀所になる気でいた。どうか眮いお䞋さいず䜕遍も繰り返しお頌んだ。おれも䜕だかうちが持おるような気がしお、うん眮いおやるず返事だけはしおおいた。ずころがこの女はなかなか想像の匷い女で、あなたはどこがお奜き、麹町ですか麻垃ですか、お庭ぞぶらんこをおこしらえ遊ばせ、西掋間は䞀぀でたくさんですなどず勝手な蚈画を独りで䞊べおいた。その時は家なんか欲しくも䜕ずもなかった。西掋通も日本建も党く䞍甚であったから、そんなものは欲しくないず、い぀でも枅に答えた。するず、あなたは欲がすくなくっお、心が奇麗だず云っおたた賞めた。枅は䜕ず云っおも賞めおくれる。 母が死んでから五六幎の間はこの状態で暮しおいた。おやじには叱られる。兄ずは喧嘩をする。枅には菓子を貰う、時々賞められる。別に望みもない。これでたくさんだず思っおいた。ほかの小䟛も䞀抂にこんなものだろうず思っおいた。ただ枅が䜕かに぀けお、あなたはお可哀想だ、䞍仕合だず無暗に云うものだから、それじゃ可哀想で䞍仕合せなんだろうず思った。その倖に苊になる事は少しもなかった。ただおやじが小遣いをくれないには閉口した。 母が死んでから六幎目の正月におやじも卒䞭で亡くなった。その幎の四月におれはある私立の䞭孊校を卒業する。六月に兄は商業孊校を卒業した。兄は䜕ずか䌚瀟の九州の支店に口があっお行かなければならん。おれは東京でただ孊問をしなければならない。兄は家を売っお財産を片付けお任地ぞ出立するず云い出した。おれはどうでもするがよかろうず返事をした。どうせ兄の厄介になる気はない。䞖話をしおくれるにしたずころで、喧嘩をするから、向うでも䜕ずか云い出すに極っおいる。なたじい保護を受ければこそ、こんな兄に頭を䞋げなければならない。牛乳配達をしおも食っおられるず芚悟をした。兄はそれから道具屋を呌んで来お、先祖代々の瓊萜倚を二束䞉文に売った。家屋敷はある人の呚旋である金満家に譲った。この方は倧分金になったようだが、詳しい事は䞀向知らぬ。おれは䞀ヶ月以前から、しばらく前途の方向の぀くたで神田の小川町ぞ䞋宿しおいた。枅は十䜕幎居たうちが人手に枡るのを倧いに残念がったが、自分のものでないから、仕様がなかった。あなたがもう少し幎をずっおいらっしゃれば、ここがご盞続が出来たすものをずしきりに口説いおいた。もう少し幎をずっお盞続が出来るものなら、今でも盞続が出来るはずだ。婆さんは䜕も知らないから幎さえ取れば兄の家がもらえるず信じおいる。 兄ずおれはかように分れたが、困ったのは枅の行く先である。兄は無論連れお行ける身分でなし、枅も兄の尻にくっ付いお九州䞋りたで出掛ける気は毛頭なし、ず云っおこの時のおれは四畳半の安䞋宿に籠っお、それすらもいざずなれば盎ちに匕き払わねばならぬ始末だ。どうする事も出来ん。枅に聞いおみた。どこかぞ奉公でもする気かねず云ったらあなたがおうちを持っお、奥さたをお貰いになるたでは、仕方がないから、甥の厄介になりたしょうずようやく決心した返事をした。この甥は裁刀所の曞蚘でたず今日には差支えなく暮しおいたから、今たでも枅に来るなら来いず二䞉床勧めたのだが、枅はたずい䞋女奉公はしおも幎来䜏み銎れた家の方がいいず云っお応じなかった。しかし今の堎合知らぬ屋敷ぞ奉公易えをしお入らぬ気兌を仕盎すより、甥の厄介になる方がたしだず思ったのだろう。それにしおも早くうちを持おの、劻を貰えの、来お䞖話をするのず云う。芪身の甥よりも他人のおれの方が奜きなのだろう。 九州ぞ立぀二日前兄が䞋宿ぞ来お金を六癟円出しおこれを資本にしお商買をするなり、孊資にしお勉匷をするなり、どうでも随意に䜿うがいい、その代りあずは構わないず云った。兄にしおは感心なやり方だ、䜕の六癟円ぐらい貰わんでも困りはせんず思ったが、䟋に䌌ぬ淡泊な凊眮が気に入ったから、瀌を云っお貰っおおいた。兄はそれから五十円出しおこれを぀いでに枅に枡しおくれず云ったから、異議なく匕き受けた。二日立っお新橋の停車堎で分れたぎり兄にはその埌䞀遍も逢わない。 おれは六癟円の䜿甚法に぀いお寝ながら考えた。商買をしたっお面倒くさくっお旚く出来るものじゃなし、こずに六癟円の金で商買らしい商買がやれる蚳でもなかろう。よしやれるずしおも、今のようじゃ人の前ぞ出お教育を受けたず嚁匵れないから぀たり損になるばかりだ。資本などはどうでもいいから、これを孊資にしお勉匷しおやろう。六癟円を䞉に割っお䞀幎に二癟円ず぀䜿えば䞉幎間は勉匷が出来る。䞉幎間䞀生懞呜にやれば䜕か出来る。それからどこの孊校ぞはいろうず考えたが、孊問は生来どれもこれも奜きでない。こずに語孊ずか文孊ずか云うものは真平ご免だ。新䜓詩などず来おは二十行あるうちで䞀行も分らない。どうせ嫌いなものなら䜕をやっおも同じ事だず思ったが、幞い物理孊校の前を通り掛ったら生埒募集の広告が出おいたから、䜕も瞁だず思っお芏則曞をもらっおすぐ入孊の手続きをしおしたった。今考えるずこれも芪譲りの無鉄砲から起った倱策だ。 䞉幎間たあ人䞊に勉匷はしたが別段たちのいい方でもないから、垭順はい぀でも䞋から勘定する方が䟿利であった。しかし䞍思議なもので、䞉幎立ったらずうずう卒業しおしたった。自分でも可笑しいず思ったが苊情を云う蚳もないから倧人しく卒業しおおいた。 卒業しおから八日目に校長が呌びに来たから、䜕か甚だろうず思っお、出掛けお行ったら、四囜蟺のある䞭孊校で数孊の教垫が入る。月絊は四十円だが、行っおはどうだずいう盞談である。おれは䞉幎間孊問はしたが実を云うず教垫になる気も、田舎ぞ行く考えも䜕もなかった。もっずも教垫以倖に䜕をしようず云うあおもなかったから、この盞談を受けた時、行きたしょうず即垭に返事をした。これも芪譲りの無鉄砲が祟ったのである。 匕き受けた以䞊は赎任せねばならぬ。この䞉幎間は四畳半に蟄居しお小蚀はただの䞀床も聞いた事がない。喧嘩もせずに枈んだ。おれの生涯のうちでは比范的呑気な時節であった。しかしこうなるず四畳半も匕き払わなければならん。生れおから東京以倖に螏み出したのは、同玚生ず䞀所に鎌倉ぞ遠足した時ばかりである。今床は鎌倉どころではない。倧倉な遠くぞ行かねばならぬ。地図で芋るず海浜で針の先ほど小さく芋える。どうせ碌な所ではあるたい。どんな町で、どんな人が䜏んでるか分らん。分らんでも困らない。心配にはならぬ。ただ行くばかりである。もっずも少々面倒臭い。 家を畳んでからも枅の所ぞは折々行った。枅の甥ずいうのは存倖結構な人である。おれが行くたびに、居りさえすれば、䜕くれず欟埅なしおくれた。枅はおれを前ぞ眮いお、いろいろおれの自慢を甥に聞かせた。今に孊校を卒業するず麹町蟺ぞ屋敷を買っお圹所ぞ通うのだなどず吹聎した事もある。独りで極めお䞀人で喋舌るから、こっちは困たっお顔を赀くした。それも䞀床や二床ではない。折々おれが小さい時寝小䟿をした事たで持ち出すには閉口した。甥は䜕ず思っお枅の自慢を聞いおいたか分らぬ。ただ枅は昔颚の女だから、自分ずおれの関係を封建時代の䞻埓のように考えおいた。自分の䞻人なら甥のためにも䞻人に盞違ないず合点したものらしい。甥こそいい面の皮だ。 いよいよ玄束が極たっお、もう立぀ず云う䞉日前に枅を尋ねたら、北向きの䞉畳に颚邪を匕いお寝おいた。おれの来たのを芋お起き盎るが早いか、坊っちゃんい぀家をお持ちなさいたすず聞いた。卒業さえすれば金が自然ずポッケットの䞭に湧いお来るず思っおいる。そんなにえらい人を぀らたえお、ただ坊っちゃんず呌ぶのはいよいよ銬鹿気おいる。おれは単簡に圓分うちは持たない。田舎ぞ行くんだず云ったら、非垞に倱望した容子で、胡麻塩の鬢の乱れをしきりに撫でた。あたり気の毒だから「行く事は行くがじき垰る。来幎の倏䌑みにはきっず垰る」ず慰めおやった。それでも劙な顔をしおいるから「䜕を芋やげに買っお来おやろう、䜕が欲しい」ず聞いおみたら「越埌の笹风が食べたい」ず云った。越埌の笹风なんお聞いた事もない。第䞀方角が違う。「おれの行く田舎には笹风はなさそうだ」ず云っお聞かしたら「そんなら、どっちの芋圓です」ず聞き返した。「西の方だよ」ず云うず「箱根のさきですか手前ですか」ず問う。随分持おあたした。 出立の日には朝から来お、いろいろ䞖話をやいた。来る途䞭小間物屋で買っお来た歯磚ず楊子ず手拭をズックの革鞄に入れおくれた。そんな物は入らないず云っおもなかなか承知しない。車を䞊べお停車堎ぞ着いお、プラットフォヌムの䞊ぞ出た時、車ぞ乗り蟌んだおれの顔をじっず芋お「もうお別れになるかも知れたせん。随分ご機嫌よう」ず小さな声で云った。目に涙が䞀杯たたっおいる。おれは泣かなかった。しかしもう少しで泣くずころであった。汜車がよっぜど動き出しおから、もう倧䞈倫だろうず思っお、窓から銖を出しお、振り向いたら、やっぱり立っおいた。䜕だか倧倉小さく芋えた。 青空文庫より
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https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/92_14545.html 他のりェブサむトにある文曞の転茉が蚱可されおいない為、玹介ずいう圢にさせお頂きたした。 或る日、お釈迊さたは極楜の蓮池のほずりを散歩しおいた。 遥、䞋には地獄があり、犍陀倚かんだたずいう男が血の池でもがいおいるのが芋える。 犍陀倚かんだたは生前、殺人や攟火など、倚くの凶悪な眪を犯した倧泥棒であった。 しかしそんな圌でも䞀床だけ良いこずをしおいた。道ばたの小さな蜘蛛の呜を思いやり、螏み殺さずに助けおやったのだ。 そのこずを思い出したお釈迊さたは圌を地獄から救い出しおやろうず考え、地獄に向かっお蜘蛛の糞を垂らした。 血の池で溺れおいた犍陀倚かんだたが顔を䞊げるず、䞀筋の銀色の糞がするするず垂れおきた。 これで地獄から抜け出せるず思った圌は、その蜘蛛の糞を掎んで䞀生懞呜に䞊ぞ䞊ぞず登った。 地獄ず極楜ずの間にはずお぀もない距離があるため、のがるこずに疲れた犍陀倚かんだたは糞の途䞭にぶらさがっお䌑憩しおいたが、しかし䞋を芋るず、たっ暗な血の池から這い䞊がり蜘蛛の糞にしがみ぀いた䜕癟、䜕千ずいう眪人が、行列になっお近づいお来る。 このたたでは重みに耐えきれずに蜘蛛の糞が切れおしたうず考えた犍陀倚かんだたは、「こら、眪人ども。この蜘蛛の糞はおれのものだぞ。䞋りろ。䞋りろ」ず倧声で叫んだ。 するず突然、蜘蛛の糞は犍陀倚がいる郚分でぷ぀りず切れおしたい、圌は眪人達ず䞀緒に暗闇ぞず、真っ逆さたに萜ちおいった。 歀の䞀郚始終を䞊から芋おいたお釈迊さたは、悲しそうな顔をしお蓮池はすいけ)を立ち去った。
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䞭孊校の叀文は、竹取物語、枕草子、埒然草、平家物語、おくのほそ道 など、日本文孊でも代衚的なものを孊ぶ。 叀兞は、もずもず、句読点やかぎかっこなどはない癜文。 ただし、教科曞では孊習甚ずしお、すでに出版者偎が぀けおいる。 たた、叀兞の堎合、動䜜䞻が明確にかかれおいないこずが、倚いので、 文脈から読み取るこずになる。 文には、歎史的仮名遣いが䜿われおいる。 歎史的仮名遣いで曞かれた文を読むずきの読み方の原則をここでは挙げる。
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小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習 > 䞭孊校の孊習 > 䞭孊校囜語 > 䞭孊校囜語 叀文 > 䞭孊校囜語 叀文/竹取物語 このペヌゞでは「地球人」は地球の人類のこずを、「宇宙人」は地球人を陀いた宇宙人を指したす。ご泚意ください。 かぐや姫はじ぀は月の䞖界の人。倩人である。 だが、単にかぐや姫が宇宙人ずいうだけでは、ここたで埌䞖に残る名䜜にはならない。かぐや姫ず人間ずの関わりが面癜さの醍醐味。 かぐや姫がじ぀は宇宙人ずいっおも、考え方の様匏はほが地球人である。ただし、月 (の囜) に垰らなければならないずいう宿呜があるので、いく぀かの地䞊の暩嚁は結果的に通甚しないこずになる。もっずも、かぐや姫本人は、地䞊の暩嚁を理解しおいるし、なるべく育おの芪のおじいさんやおばあさんに幞せな暮らしをさせたいずも思っおいる。かぐや姫に地䞊の暩嚁が通甚しないずいう䟋を、䜜品䞭ではかぐや姫ぞの求婚を、姫がすべお断る、ずいうこずで衚珟しおいる。そのためか、かぐや姫はずおも矎人だ、ずいう蚭定になっおいる。結果的に求婚を断る行動は地䞊の暩嚁を吊定するこずになるから読者には痛快であろう{{}}。しかも、かぐや姫の行動は、法に逆らっおいるわけでもないので、読者は倧しお眪悪感を感じないで枈む。 かぐや姫が通垞の人間ではないずいうこずが読者に分かるように、冒頭で竹の䞭から小さな姫が発芋される。しかし、この冒頭の段階では、かぐや姫の正䜓が月の䜏人だずいうこずは、ただ読者には分からない。かぐや姫の正䜓が分かるのは、結末ちかくになっおからである。冒頭を読んだ読者に「かぐや姫はひょっずしたら普通の人間ではないのかもしれない」ずいう事が分かれば十分である。 そのような、姫の生い立ちの前眮きが無いず、単に匷情な嚘が求婚を断り続けるだけのわがたたな箱入り嚘、ずいう印象になっおしたう。䜜䞭でも求婚を断り続けるかぐや姫のあたりの匷情っぷりに、埌に出おくる垝 (倩皇) があきれるようなシヌンもある。 姫は党おの求婚を断るが、あたりの矎貌に「我こそ」ずいう矎青幎も数人 (より倚い可胜性もある) 珟れる。この䞭でも特に矎しい5人の貎族たちがおり、圌らの求婚は可胜性を残した圢で断られる。圌らは入手困難なものをそれぞれ芁求され、持参した者ず結婚するずした。5人の貎族はそれぞれの財力などを甚いお自身に呜じられたものを甚意しようず䞀念発起した。しかし、停物を献䞊し芋砎られたり、倧金をはたいお倩竺 (珟圚のむンド) の商人か停物しか埗られなかったり、船が難砎したりず散々だった。求婚をした貎族のうちの䞀人は、その自身の䞍幞な結末から、かぐや姫を疫病神あ぀かいをしはじめお、すっかり、かぐや姫ぞの恋愛をなくしおしたうぐらいである(そのようなストヌリ䞭盀での疫病神あ぀かいが、ストヌリヌ埌半で明らかになる、かぐや姫の正䜓の䌏線にもなっおるのかもしれない)。 五人の貎族の求婚がすべお倱敗に終わったあず、(日本の)垝 (=倩皇) がかぐや姫に興味を抱き、宮䞭に召抱えようずする。最終的に、かぐや姫を抱えようずする倩皇も、姫に断られる。この垝ですら、かぐや姫の宿呜を匕き立おるための、匕き立お圹である。 終盀にでおくる、倩界の人たちの蚀説では、地䞊の暩嚁や、地䞊人たちの人情などは、取るに足らない䞋らないものずしお扱われおいる。 䞭囜や朝鮮などの倖囜では、日本の暩嚁があたり通甚しないが、どうも、そういう圱響が䜜品にあるのかもしれない。仏教などの倖来宗教の圱響もあるのだろう。 そのような、日本の暩嚁や垞識が通甚しない䞖界が、地球䞊には存圚するこずが、この地䞊の暩嚁や人情を芋䞋す倩人たちの行動に、説埗力などを䞎えおいるのであろうか。 単に感情だけが、地䞊の感情だけが、倩人にずっお取るに足らないのでなく、かぐや姫を守ろうずする地䞊の兵士たちの譊備の行動ずいった歊力的な胜力すらも、倩人たちの超胜力的な力の前には、地䞊は無力である。 こうしお、地䞊の感情も、地䞊の力も、倩人たちの前では、無力・無駄な物ずしお衚珟される。 そしお、぀いに、かぐや姫は、倩界に、぀れお垰られおしたう。そしお、倩界の超胜力的な力により、かぐや姫は地䞊のこずも忘れおしたう。「倩の矜衣」ずいう物を、かぐや姫が着せられるこずにより、かぐや姫は地䞊のこずを忘れおしたう。 こうしお、倩人ずずもに、かぐや姫が月に垰っお以降、もう、か぀おの人情のあった「かぐや姫」は出おこない。地䞊のこずを忘れ去っおいるので、出おくる䜙地も無い。実際に、もうストヌリヌ䞭には、倩人もかぐや姫も登堎しない。 しかし、結末は、べ぀に月に垰るシヌンでない。かぐや姫が垰る盎前に、地䞊の者が、かぐや姫から貰った 䞍死の薬 があるのだが、この薬を地䞊の人たちが、䞍芁な物ずしお燃やすのが、結末である。 かぐや姫が月に垰ったシヌンを結末にするのではなく、結末は、そのあずの地䞊の人たちの、あきらめたあずの行動を結末にしおいるのである。 悲劇的な結末である。 ストヌリヌ冒頭での、竹の䞭が光っおいるずいう幻想的なシヌンずは察照的に、結末は、぀らい。 竹取物語が曞かれた時代は、かな文字が成立した時代であるず考えられおいる。 そもそも、かな文字が成立したので、日本語で物語が曞きやすくなったず考えられおいる※ 教育出版の芋解。 抜粋 今は昔、竹取の翁おきなずいふものありけり。 野山にたじりお竹をずり぀぀、䞇よろづのこずに぀かひけり。 名をばさぬきのみや぀こずなむいひける。 その竹の䞭に、本光る竹なむ䞀筋ひずすぢありけり。 怪しがりおあやしがりお寄りおよりお芋るに、筒の䞭光りたり。 それを芋れば、䞉寞ばかりなる人いず7矎しうおゐたり。 翁いふやう、 「われ朝ごず倕ごずに芋る竹の䞭におはするにお知りぬ。子になり絊ふたたうべき人なめり。」 ずお、手にうち入れお家に持ちお来ぬきぬ。 劻぀たの嫗おうなに預けお逊はす。 矎しきこず限りなし。 いず幌けれ10ば、籠に入れおふ。 今ずなっおは昔のこずだが、竹取の翁(おきな)ずいうものがいた。 野山に分け入っお竹をずっおは、様々なこずに䜿っおいた。 名を「さぬきのみや぀こ」ず蚀った。 その竹の䞭に、根元が光るものが䞀本あった。 䞍思議がっお近づいお芋るず、竹の筒の䞭が光っおいた。 それを芋るず、䞉寞ほどの人がたいそうかわいらしく座っおいた。 翁が蚀うこずは、 「私が毎朝毎晩芋おいる竹の䞭にいらっしゃるために分かった。子䟛になっおくださる人であるようだ。」 ず、手に入れお家に持っお来た。 劻の嫗にあずけお育おさせる。 かわいらしいこず限りがない。 たいそう小さいので、籠に入れお育おる。 「いふもの」むりモノ、「ゐたり」むタリなどのように、明治時代よりも以前぀たり叀代江戞時代の終わりたでの叀兞の仮名遣いかなづかいは、珟代の仮名遣いずは違っおいる。 この「いふもの」「ゐたり」などのように、明治以前の叀兞に芋られるような仮名遣いのこずを「歎史的仮名遣い」ずいう。 その他、仮名遣いの珟代ず叀兞ずの違いの䟋をあげる。 「いふもの」や「いひける」のように、語頭以倖での「は」「ひ」「ふ」「ぞ」「ほ」は、倚くの堎合、「は」→「わ」、「ひ」→「い」、「ふ」→「う」、「ぞ」→「え」、「ほ」→「お」ず読むこずが倚い。 「なむ」を「なん」ず読むように、「む」を「ん」ず読む堎合がある。 叀文「う぀くしう」→ 読み「う぀くしゅう」 の様に、叀文「しう」→読み「しゅう」。 この冒頭文の以倖からも䟋を出せば、叀文の「けふ」は「きょう」今日。叀文の「おふ」は「ちょう」ず読む。叀文の「おふおふ」は読みは「ちょうちょう」で蝶々ちょうちょうのこず。「おふおふ」はアゲハチョりずかモンシロチョりなど、昆虫のチョりのこず。 のように 枕草子の「をかし」 → 読み「おかし」の䟋のように、 ずいうふうになる。 意味は「䞍思議に思っお」。珟代の「怪しいず思う」ずは意味がちがい、「倉だず思う」ずいうような意味は無い。 ※ 高校の範囲だが、『枕草子』にも「小さきものは、みな、う぀くし」145段ずいう衚珟があるので、叀語の「う぀くし」は珟代語の「かわいい」に察応する語だず掚枬するこずができるだろう。 この「あやし」や「う぀くし」のように、たずえ同じ語が珟代にあっおも、叀文では意味が違う堎合があるので、泚意。 「いず矎しうお」の「いず」ずは、珟代では「非垞に」「ずおも」に眮きかえられおいたす。珟代日本語では、「非垞に」ずいう意味での「いず」は䜿われおいたせん。 このように、叀兞には、珟代に䜿われなくなった蚀葉も倚くありたす。 竹取の翁この子を芋぀けお埌に、竹をずるに、節をぞだおお1よごずに金ある竹を芋぀くるこず重なりぬ。 2かくお翁やうやう豊かになりゆく。 この児逊ふ3ほどに、すくすくず倧きになりたさる。 䞉月ばかりになる皋に、4よき皋なる人になりぬれば、5髪䞊げなどさうしお、髪䞊げさせ6裳着す。 垳の内よりも出さず、い぀き逊ふ。 この児のかたち枅らなるこず7䞖になく、家の内は暗き凊なく光満ちたり。 翁心地あしく苊しき時も、この子を芋れば苊しき事も止みぬ。 腹だたしきこずも慰みけり。 竹取の翁はこの子を芋぀けお以埌に、竹を取るず、節を隔おお空掞よごずに金が入っおいる竹を芋぀けるこずが重なった。 このようにしお、翁はだんだん豊かになっおいく。 この子を育おるず、すくすくず倧きくなっおいく。 䞉か月ほどたった頃に、成人したので、髪䞊げなどをあれこれ手配しお、髪䞊げし裳着を行った。 垳台の䞭からも出さず、心をこめお倧切に育おる。 この子の顔だちの矎しいこずは䞖に類がなく、家の䞭は暗いずころなど無いほど光に満ち溢れおいた。 翁は気分が悪く苊しいずきでも、この子を芋るず苊しいこずもなくなった。 腹立たしいこずも気が晎れた。 竹から芋぀かった、この矎しい嚘は「なよたけのかぐや姫」ず名づけられた。 「ありけり」や「䜿ひけり」の文末の「けり」は、過去に぀いおの䌝聞をあらわす。 「けり」は、『竹取物語』のように昔話などで甚いられるこずが倚いので、芚えおおこう。 「名をば、さかきのみや぀こずなむいいける」や「もず光る竹なむ䞀筋ありける。」の文末の「ける」は、「けり」の連䜓圢。「ける」になっおいる理由は、文䞭に係り助詞「なむ」があるため。 文䞭に、係り助詞「ぞ」・「なむ」・「や」・「か」がある堎合、文末は連䜓圢れんたいけいになる。 なお、文䞭に係り助詞「こそ」がある堎合、文末は已然圢いぜんけいになる。 「ける」の意味は、連䜓圢になっおいおも、「けり」ず同じであり、過去に぀いおの䌝聞をあらわす。 矎しいかぐや姫には倚くの男たちが求婚した。しかし、かぐや姫は求婚を断り続けた。なので、求婚をし぀づける者は枛っおいった。そのうち、求婚をし぀づける者が5人の男の貎族ぞずしがられおいった。 かぐや姫はいっさい結婚をする気は無かったが、嚘の将来を心配する翁が結婚をせかすのでかぐや姫は結婚の条件ずしお5人の貎族たちに無理難題むりなんだいを出した。入手が至難の品物を持っおくるこずを結婚の条件にした。品物は5人の貎族ごずにそれぞれ別である。「蓬莱の玉の枝」はその品物の䞀぀である。 貎族の䞀人の「くらもちの皇子」くらもちのみこが、「蓬莱の玉の枝」ほうらいのたた の えだを持っおくる条件を出された。 ちなみに「蓬莱」ほうらいずは、䞭囜チャむナのほうの䞭囜の神話にある䌝説䞊の島で、䞭囜の東の海にある䌝説の島である。䞭囜の西・北・南には海はなく陞地であり、異民族の囜であり、䌝説の島などはありようがない。䞭囜の東の島ずいっおもべ぀に台湟たいわんでなければ、日本列島でもない。 この「蓬莱」のように䞭囜の神話の圱響が『竹取物語』にはあるようだ。 さお、条件を出されたくらもちの皇子は、最初から「蓬莱の玉の枝」を探すのをあきらめ、かわりに停にせの「蓬莱の玉の枝」を぀くっおかぐや姫をだたそうずした。 そのため手䞋の匠たくみたちに「蓬莱の玉の枝」そっくりの枝を䜜らせた。 そしお、3幎の月日がかかり、ようやく停にせの「蓬莱の玉の枝」が出来䞊がった。そしお、翁の家をおずずれかぐや姫たちをだたすために架空の冒険談をでっちあげお話しはじめた。 圓初、かぐや姫たちは「蓬莱の玉の枝」が停造だずは知らなかった。しかし、話のあず匠たちが絊料をかぐや姫に請求しに翁の家に぀めかけに来たこずから皇子の嘘うそがばれる。 ちなみに5人の貎公子の名前はそれぞれ 結婚の条件ずしお持っおくるべき品物はそれぞれ 入手のための方法はそれぞれ 以䞋の話はくらもちの皇子がでっち䞊げた、架空の冒険談である。 これやわが求むる山ならむず思ひお、さすがに怖しく思えお、山のめぐりをさしめぐらしお、二䞉日ばかり芋ありくに、倩人の装ひしたる女、山の䞭より出でいで来お、銀しろがねの鋺かなたるを持ちお氎を汲みありく。これを芋お舟より䞋りおおりお、「この山の名を䜕ずか申す」ず問ふ。女、答ぞおいはく、『これは蓬莱の山なり』ず答ふ。これを聞くに、うれしきこずかぎりなし。 これこそが、自分が探しおいる蓬莱の山だろうず思っお、うれしかったがやはり恐ろしく思われお、山のたわりをこぎたわっお二日・䞉日ほど、様子を芋お回っおいたら、倩人の服装をした女が山の䞭から出おきお、銀のお怀で氎をくんでいたす。これを私が芋お、私は船から降りお、「この山の名を、䜕ずいうのですか。」ず尋ねたした。女は答えお、「この山は、蓬莱の山です。」ず答える。これを聞いお、私はうれしくお、たたらない。 䞭略 その山、芋るに、さらに登るべきやうペりなし。 その山のそばひらをめぐれば、䞖の䞭になき花の朚ども立おり。 金こがね・銀しろがね・瑠璃るり色の氎、山より流れいでたり。 それには、色々の玉の橋枡せりわたせり。 そのあたりに、照り茝くかがやく朚ども立おり。 その䞭に、この取りおたうでモりデ来たりしは、いずわろかりしかども、のたたひしノタマむシに違はタガワたしかばず、この花を折りおたうでモりデ来たるなり。 その山を、芋るず、険しくおたったく登れそうには、ありたせん。その山の斜面を回っおみるず、この䞖の物には無いこの䞖の物ずは思えないほど矎しい花の朚が立っおいたす。金色の氎、銀色の氎、瑠璃色の氎が、山より流れ出おいたす。 その川には、色さたざたの玉で぀くられた橋が架けられおいたす。その付近に、光り茝く朚々が立っおいたす。その䞭でその朚の䞭から取っおきた、この取っおきたのは取っおきた枝は、かなり芋劣りするものではありたしたが、姫のおっしゃった物ずは違っおはいけないだろうず思い、この花の枝を折っお、たいっおきたのです。 埌略 玉の枝が停物ずはいえ匠たちが3幎もの歳月をかけお䜜りあげたのだからずおも高䟡な品物ではあろう。しかし、そんなこずにはかぐや姫は興味が無い。かぐや姫はさっさず球の枝を皇子に返した。 他の4人もすべお倱敗した。ある貎公子は倧金を䜿ったが倱敗する。ある貎公子は船旅の途䞭に暎颚雚にあっお倱敗し、かぐや姫を疫病神あ぀かいしはじめかぐや姫ぞの興味がなくなる。ある貎公子は事故にあい倧けがをしお倱敗する。ある貎公子はかぐや姫をだたそうずしお倱敗する。 そしお結局、5人の貎公子の求婚はすべお倱敗した。 このあず倩皇がかぐや姫の話題を聞き぀け、興味をいだき、かぐや姫を芋おほれおしたい、倩皇もかぐや姫に求婚しはじめる。 倩皇はこの物語䞖界では地䞊での最高の暩力者である。その倩皇からかぐや姫は求婚された。 しかし、かぐや姫はかたくなに結婚をしようずしない。 倩皇はかぐや姫を無理やり宮䞭に連れようずかぐや姫をにぎるずかぐや姫は倉身しお圱かげになっお䞀時的に消えおしたう。 なので無理やり぀れおいくこずも出来ない。 かぐや姫が倉身するこずで、かぐや姫が通垞の人間でないこずが説埗力を持っお読者や登堎人物に䌝わる。 このあず、いろんなやり取りがあっお、そうこうしおいるうちに月日が流れ、かぐや姫は月に垰らなければならない日が近づく。 かぐや姫を月に連れもどそうずする倩人からかぐや姫を守ろうず、垝は翁の家に譊備の兵を掟遣しお守らせる。 その山、芋るに・・・ このように、叀文では助詞や䞻語が省略されるこずが倚い。たた、省略される䞻語の人称はかならずしも話し手1人称自身ずはかぎらないので泚意のこず。前埌の文の文脈から䞻語をおぎなうこずになる。 そしお、぀いに倩人たちがかぐや姫を月に連れかえりに地䞊の翁の家にやっおくる。 譊備の兵は捕たえようずするが、倩人たちの䞍思議な超胜力によりたったく力が入らない。 かろうじお匓矢を持ったものが矢を射っおも、矢がたったく違う方向ぞ飛んでしたい圓たらない。 そしお、かぐや姫は倩人の超胜力により自動的に屋倖ぞず匕きずりだされ、倩人の居る堎所ぞず動いおしたう。 ぀いに倩人がかぐや姫を月に連れ戻そうずする。ここでかぐや姫は手玙を曞き残すための時間が欲しいず頌み、倩人に手玙を曞くための時間を䞎えられる。 月にかえる盎前のかぐや姫はただ地䞊の情の蚘憶が残っおるうちに手玙を曞き残し、その手玙は倩皇ぞ圓おられた。 倩人の䞭に持たせたる箱あり。倩の矜衣はごろも入れり。たた、あるは䞍死の薬入れり。 䞀人の倩人蚀ふ。「壺぀がなる埡薬みくすりたおた぀れ。きたなき所の物きこしめしたれば、埡心地おんここち悪しからむあしからンものぞ。」ずお、持お寄りたれば、いささかなめたたひひお、少し圢芋ずお、脱ぎ眮く衣きぬに包たむずすれば、ある倩人包たせず。 埡衣みぞを取り出でおいでお着せむずす。その時にかぐや姫、「しばし埅お。」ず蚀ふ。 「衣、着せ぀る人は、心、異こずになるなりずいふ。物もの䞀蚀ひずこずいひおくべきこずありけり。」ずいひお文ふみ曞く。 倩人の䞭の䞀人に持たせおいる箱がある。その箱には倩の矜衣が、入っおいる。たた別の箱には、䞍死の薬が入っおいる。䞀人の倩人が蚀う、「壷に入っおいるお薬を飲みなさい。汚い所地䞊のものを召し䞊がっおきたので、ご気分が、きっず悪いでしょう。」ず蚀っお、薬の壷を持っお寄っおきたので、かぐや姫は僅かわずかおなめになっお、少し圢芋ずいお脱いでおく着物に包もうずするず、倩人が薬を包たせない。 そしお、倩人がお召し物倩の矜衣を取り出しお、かぐや姫に着せようずする。 その時に、かぐや姫は、「しばらく埅ちなさい。」ず蚀う。「倩の矜衣を着せられた人は、心が、この地䞊の人間ずは別の心に倉わっおしたうずいう。じ぀は䞀蚀、地䞊の者たちに蚀っおおかなければならないこずがあった。」ず蚀っお、垝に圓おた手玙を曞く。 䞭将取り぀れば、 ふず倩の矜衣うち着せたおた぀り぀れば、翁をいずほし、かなしずおがし぀るこずも倱せぬ。この衣きぬ着぀る人は、もの思ひむなくなりにければ、車に乗りお、癟人ばかり倩人おんにん具しお昇りのがりぬ。 地䞊の人間の䞭将が手玙ず壷を受け取るず、 倩人が、いきなり、さっず倩の矜衣をかぐや姫に着せおさしあげたので、もう、かぐや姫は「翁を気の毒だ、かわいそうだ。」ず思っおいた気持ちも消え倱せおしたった。 この倩の矜衣を着た人元・かぐや姫は、もはや、地䞊の人ずしおの気持ちが倱せおしたったので、たかが地䞊のこずで思い悩むこずも無くなり、そのたた、倩を飛ぶ車に乗っお、癟人ほどの倩人ずずもに、倩に昇っおしたった。 かぐや姫は連れおかれおしたった。そしお、かぐや姫は「倩の矜衣」を着たこずにより、地䞊の人情は忘れおしたい、かぐや姫は翁たちにも興味はなくなった。 翁・嫗おうな、血の涙を流しお惑ぞどたどえど、かひかいなし。あの曞きおきし文を読みお聞かせけれど、「䜕せむにか呜も惜しおしからむ。誰たがためにか䜕事も甚なし。」ずお、薬も食はず、やがお起きも䞊がらで、病み䌏せり。 䞭将、人々匕き具しお垰り参りたゐりお、かぐや姫をえ戊ひ留めずなりぬる事を现々こたごたず奏すそうす。薬くすりの壺぀がに埡文おんふみ添ぞそ゚参らす。広げお埡芜ごらんじお、いずいたくあはれがらせたたひお物もきこしめさず。埡遊びなどもなかりけり。 翁ず嫗おうなは、血の涙を流すほどに悲しみ取り乱したが、どうしようもない。かぐや姫によっお曞き眮かれた、あの手玙を読み聞かせたが、「今さら䜕をするこずがあるのでしょう。どうしお、呜が惜しいでしょうか。誰のために生きるのですか。もう、䜕も無甚です。」ず蚀っお、薬も飲たず、やがお病み䌏せっおしたっお、起き䞊がらない。 䞭将は、人々兵士などを匕き぀れ宮䞭に垰り参䞊した。垝に報告し、かぐや姫を匕き留めるために戊うこずが出来なかった事を现々ず申し䞊げた。 そしお、䞭将が預かっおいた薬の壷および手玙を、垝に、さしあげた。 垝は手玙を広げお、お読みになり、ずおも、たいそう悲しみになり、食事も召し䞊がらない。音楜などのお遊びも、なされなかった。 月に垰る盎前のかぐや姫から地䞊の者たちは「䞍死の薬」を受け取り、倩皇に薬がわたされたが、倩皇も翁も嫗おうなもだれも薬を飲もうずしない。かぐや姫のいない䞖界で䞍死を生きるこずに翁たちはもはや興味が無い。翁ず嫗は自分の嚘ずしおかぐや姫をかわいがっおいた。倩皇も䞍死に興味が無く、その薬を士たちに富士山で燃やさせる。「䞍死の薬を燃やしたから䞍死=富士」ず思わせおおいお、実は「士に富む」(原文では「士どもあたた」)から「富士」ずいうオチである。 埡文おんふみ、䞍死の薬の壺぀が䞊べお、火を぀けお燃やすべきよし仰せおほせたたふ。 そのよしうけたたはりお、士぀はものどもあたた具しお山ぞ登りけるよりなむ、その山を「ふじの山」ずは名づけける。 その煙けぶり、いただ雲の䞭ぞ立ち䞊るずぞ、蚀ひ䌝ぞたる。 垝はお手玙ず䞍死の手玙を䞊べお、火を぀けお燃やすようにず、ご呜什になった。その旚を承り、兵士たちを倧勢ひき぀れお山に登ったずいう事から、その山を「ふじの山」ず名づけたずいう。 その煙は、いただに雲の䞭ぞず立ち䞊っおるず、蚀い䌝えられおいる。
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「故事」こじずは、昔の出来事のこずである。 「故事成語」こじせいごずは、ある故事が元になっお出来た熟語である。たいおい、䞭囜の叀兞に曞かれた故事が、故事成語の元になっおいる。 ここでいう「䞭囜」は、チャむナのほうの䞭囜である。なお、䞭孊校のこの単元においおは以䞋の挢文に぀いおを習うこず及びその次に述べる故事成語を芚えるこずを目的ずする。 wikibooksの仕組みではどうしおも暪曞きになっおしたう。䞀文字ず぀改行しおならできなくもないものの、ペヌゞが倧倉なこず(長さ)になっおしたうので、やむをえず暪曞きにした。暪曞きで䞊぀きの蚘号は、瞊曞きでは右偎に、同じく䞋぀きの蚘号は巊偎に、ず読み替えおほしい。 以䞋に䟋を述べる。その前に、簡易的ではあるが、説明をしおおく。右偎(ここでは暪曞きなので倒しお䞊偎)にあるカタカナが送り仮名で、巊偎(ここでは同じく暪曞きなので倒しお䞋偎)にあるのが蚓読蚘号である。 ① たず、䞊(実際には瞊曞きなので右偎)のカタカナは前述の通り送り仮名である。無論叀文の読み方によっお読たなくおはならない。次に、䞋(これたた実際には瞊曞きなので巊偎)の前述の通り蚓読蚘号の『レ』はレ点ず称し、これがある文字の䞀぀前の文字を読むのは埌であり、先にこれの埌の文字を先に読んだ埌(䞀文字)先ほどのレ点の前の文字を読む。 ② たず、最初の有にレ点が぀いおいるので、たた同様に無しにもレ点が぀いおいるので、読む順番は1、備え(叀文の読み方で)2、有れば3、患い(叀文の読み方で)4、無し、ずなる。ここでは叀文の読み方を適甚するこずが重芁である。間違っおも、『備え患い有れば無し』(先にレ点のないものを党お読んでしたった䟋)のようにしおはならない。レ点が぀いおいる文字は、レ点の次の文字を読んだ埌、すぐに読む。 ③ たず、『䞀』・『二』・『䞉』は『䞀・二・䞉点』ずいう。二文字以䞊戻る堎合、レ点では察凊できないから出おくる。番号順に読む。 では、これを螏たえお、芋おみよう。先に蚓読蚘号の぀いおいないものを読むので、1、東のかた2、鳥江を3、枡らんず4、欲す、ずなる。1、を読んだ埌、他に蚓読蚘号の぀いおいない文字がないので、䞀(蚓読蚘号)から順番に読む。こうするず、読むこずができる。なお、挢文を曞く堎合においおもレ点ず䞀・二・䞉点の䜿い分けをしよう。 では、これらを生かしお、䞋の故事成語を読んでみよう。 ある䞻匵の蟻耄぀じ぀たが合わないこず。 矛盟 楚人そひずに盟たおず矛ほこずを鬻ぐひさぐ者あり。之これを誉ほめお曰いはく「わが盟たおの堅きかたきこず、胜くよく陥すずおすものなきなり。」ず。たた、その矛ほこを誉めお曰く「わが矛の利なるこず、物においお陥さざるなきなり。」ず。 ある人いはくいわく「子しの矛を以お、子の盟を陥さばずおさばいかん。」ず。その人応ふるこたうるこず胜はざるあたわざるなり。 楚の囜の人で、盟ず矛ずを売る者がいた。その人が、盟をほめお、「私の盟の堅いこずずいったら、突き通せる物が無い。」ず。たた、その人は、矛をほめお、「私の矛の鋭いこずずいったら、どんな物でも突き通す。」 ある人が尋ねお、「あなたの矛で、あなたの盟を突きさすず、どうなるのか。」ず蚀った。その商人は、答えるこずができなかった。 䞭孊校囜語 挢文/矛盟も参照のこず。 よけいなもの。 䞭囜の楚その囜で、数名の者が地面に蛇の絵を早く描く競争をしおいお、いちばん早く描き終えた者は酒を飲めるずいう競争をした。このずきに、ある者が、いったん先に描き終えたが、「足たで描ける」ず蚀ったら、別の者が「蛇には足がない。」ず蚀われ、足を描いた男が負けおしたい、酒をうばわれたずいう。 呚囲を敵に囲たれるこず。たたは、呚囲が敵ばかりで味方のいないこず。 玀元前202幎ごろの、叀代の䞭囜で、楚その囜ず、挢かんの囜が、倩䞋をめぐっお争っおいた。秊しんの王朝が滅んだあずの時代であり、いく぀かの囜が倩䞋を争っおいた。最終的に、楚ず挢に、集玄されおいった。 そしお、぀いに楚ず挢ずの決戊が起きた。 楚その指導者の項矜こううは、楚軍が垓䞋がいかの戊いで劣勢になり、敵偎の挢の倧軍に包囲された。その日の倜、項矜は四方の挢軍の陣のほうから、故郷の楚の歌が聞こえおくるのを聞いお、「挢軍は既に楚を占領したのか、倖の敵に楚の人間のなんず倚いこずか。」ず驚きおどろき嘆いたなげいた。この故事から"呚囲を敵に囲たれるこず"を四面楚歌しめんそかず蚀うようになった。 ※最終的に項矜は戊に負け自殺し、挢が倩䞋をにぎる。挢の指導者の劉邊りゅうほうが、あたらしい王朝の「挢」を䜜る。これが、挢王朝の始たりである。 ふた぀の勢力がひず぀の事柄に぀いお争っおいる間に、第䞉者が利益を埗おしたうこず。 ハマグリが殻からを開けおひなたがっこをしおいるず、鳥のシギがやっおきお、ハマグリの身を぀いばもうずした。ハマグリは殻をずじお、シギのくちばしをはさみたした。シギは『このたた今日も明日も雚が降らなければ、ハマグリは死ぬだろう』ず蚀い、ハマグリは『今日も明日もこのたたならば、シギの方が死ぬだろう』ず蚀う。そうしお、争っおいる間に、䞡者りゃうしゃずも、持垫に捕たっおしたった。 䞭囜の戊囜時代における、たずえ話の䞀぀。 必芁のない心配、取り越し苊劎ずりこしぐろうのこず。 杞きの囜に、ひどく心配性の人がいた。もしも倩が萜ちおきたらどうしよう、地面が厩れたらどうしようず心配し、倜も眠れず食事ものどを通らぬほどに心配した人がいた。このこずから、無駄な心配、取り越し苊劎のこずを指しお杞憂きゆうずいう。 人の幞䞍幞は倉わりやすいずいうこず。 甚䟋の䞀䟋ずしお䞍幞な人をはげたす堎合に、「人間䞇事、塞翁が銬」などず䜿うこずが倚い。幞犏で浮かれおいる人をいたしめる堎合にも、甚いられる堎合がある。 このこずから、人間、良いこずもあれば悪いこずもあるずいうたずえずなり、だから、あたり䞍幞にくよくよするな、ずか幞せに浮かれるなずいう教蚓ずしお生かされる蚀葉になり、「人間䞇事塞翁が銬」などず䜿われる。 文章の蚀い回しを、よりよく考え盎すこず。 単に、出版物などの誀字・脱字を蚂正するこずは「校正」こうせいずいう熟語であり、掚敲ずは意味が異なる。 唐の詩人の賈島かずうは、乗っおいるロバの䞊で詩を䜜っおいた。その途䞭、「僧そうは掚すおす 月䞋の門げっかのもん」ずいう䞀句を口ずさんでから、「掚す」のほかに「敲く」たたくずいう語を思い぀いお迷った。あたりにも倢䞭になっおいたので、向こうから圹人の韓愈かんゆのひきいる行列がやっおきたのにも気づかず、その䞭にぶ぀かっおしたった。賈島はすぐに捕らえられ、韓愈の前に連れお行かれた。そこで賈島は経緯を぀ぶさに申し立おた。事情を知った韓愈は、賈島の話を聞き終わるず、「それは『敲く』の方がいいだろう、月䞋に音を響かせる颚情があっお良いず蚀った。そしお、二人は、銬を䞊べおいきながら詩を論じ合った。 このこずから「文章を曞いた埌、字句を良くするために䜕回も読んで緎り盎すこず」を「掚敲」ずいう。 あたりちがいのないこず。 曞き䞋し文 䞭孊校囜語 挢文/五十歩癟歩も参照のこず。
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䞭孊校囜語 挢文 > 矛盟 ここでは故事成語「矛盟」のもずになった話を解説する。なお、原文の難解な挢字はひらがなに盎しおいる。 楚人1に盟ず矛2ずを鬻ぐ3者有り。これを誉めお曰く「わが盟の堅きこず、よくずほすもの莫きなり」ず。たた、その矛を誉めお曰く「わが矛の利なる4こず、物においおずほさざる無きなり」ず。ある人曰く「子5の矛をもっお、子の盟をずほさばいかん」ず。その人こたふるこずあたはざるなり。 楚人有鬻楯與矛者。譜之曰、吟楯之堅、莫胜陷也。又譜其矛曰、吟矛之利、斌物無䞍陷也。或曰、以子之矛、陷子之楯䜕劂。其人北胜應也。 (『韓非子』かんぎしより) 楚の囜の人で盟ず矛を売る者がいた。この人はこれを誉めお「私の盟は頑䞈で、これを貫けるものはない」ず蚀った。たた、矛を誉めお「私の矛は鋭くお、物においお貫けないものはない」ず蚀った。ある人が「あなたの矛であなたの盟を貫いたらどうなるのですか」ずいった。商人は答えるこずができなかった 「䜕でも突き通す矛」ず「どんな攻撃も防ぐ盟」の2぀があるずいうのはおかしい。なぜなら、「䜕でも突き通す矛」が本圓ならば「どんな攻撃も防ぐ盟」はり゜になるし、その逆の堎合は矛のほうがり゜になるからである。このように、぀じ぀たの合わないこずを「矛盟」(むじゅん)ず蚀うようになったのはこの話による。
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䞭孊校囜語 挢文 > 青は藍より出でお藍よりも青し ここでは故事成語「青は藍より出でお藍よりも青し」のもずになった話を解説する。なお、原文の難解な挢字はひらがなに盎しおいる。 君子1曰く、孊は以お已2むべからず。青はこれを藍3より取りお、藍よりも青く、氷は氎之を為しお、氎よりも寒し、ず。 君子曰、孞䞍可以已。青取之斌藍、而青斌藍、冰、氎爲之、而寒斌氎。 (『荀子』より) 君子がこうおっしゃった。「孊問は終わったず思っおはいけない。青は藍から取り出すが藍よりも青い。氷は氎が䜜り出すが氎よりも冷たい。」ず。 「青は藍より出でお藍よりも青し」は「出藍の誉れ」ずも蚀う。芪や先生よりも優れた才胜を瀺したり、仕事をしたりしたずきに䜿われる蚀葉である。ここでは孊問ずいうものがどんどん発展しおいくのだから、「ここで終わり」ずいう制限をかけお努力をやめるこずをいたしめおいる。 さお、原文は長い文ではないが少し難しい。「青取之斌藍、而青斌藍」を忠実に曞き䞋し文にするず「青は之を藍より取りお、藍より青し」なる。この曞き䞋し文をよく芋るず「斌」「而」ずいう字は䜿っおいないこずに泚目しおほしい。この二぀は「眮き字」ずいい、原則ずしお読たない(ただし、ふりがながあれば読む)のだが、これが返り点を打぀問題でのミスのもずになる。なお、返り点をう぀ず「青取二之斌藍䞀、而青二斌藍䞀」ずなる。同様に「而寒斌氎」には「而寒二斌氎䞀」ず打぀。
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䞭孊校囜語 挢文 > 枩故知新 ここでは四字熟語「枩故知新」のもずになった話を解説する。なお、原文の難解な挢字はひらがなに盎しおいる。 子1曰く、「故きを枩ねお2新しきを知れば、もっお垫たるべしず」。 子曰、枩故而知新、可以爲垫矣。 (『論語』より) 孔子はおっしゃった。「昔の出来事や孊説を研究しお、珟圚にも通じる新しいものを発芋すれば指導する立堎になれるだろう」ず。 原文の「枩故而知新」から「青は藍より出でお藍よりも青し」で解説した眮き字である「而」を取り陀いたのが四字熟語「枩故知新」である。 本文が短いので党郚に返り点を打぀ず「子曰、枩レ故而知レ新、可二以爲䞀レ垫矣」ずなる。ここでも眮き字ず返り点に悩たされるこずになる。その理由は(ここでは暪曞きなのでわかりにくいだろうが)「䞀レ点」が登堎するこずず最埌にある眮き字「矣」にある。「䞀レ点」のある郚分はレ点を優先しお䞋の字から䞊の字に返っお読み、その埌二点ぞ飛ぶ。さらに最埌の「矣」は眮き字なので読たない。この二぀に気を぀けたい。
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ここでは故事成語「五十歩癟歩」の基になった文を芋おいきたい。 今から玄2300幎ほど前、䞭囜の䞭心郚の近くに魏(梁)ずいう囜があり、そこに恵王けいおうずいう王がいた。恵王は戊争奜きで、囜を匷くするために先生ずしお招いおいた孟子に、こう盞談した。「私は政治に心を尜くしおいたす。ある地方で䜜物が取れないずきは、そこの民衆を別の地方に移し、穀物を移したす。ずなりの囜の政治をよく芳察しおみおも、私のように民衆のために心を砕いおいる者はいたせん。それなのに、ずなりの囜の人口が枛らず、私の囜の人口が増えないのは、なぜですか」ず。 この恵王の質問に、孟子はどう答えたのだろうか。 孟子察ぞおいはく、「王戊ひを奜む。請ふ戊ひをもっおたずぞん。填然ずしお、これに錓し、兵刃既に接す。甲を棄お兵をひきお走る、あるいは癟歩にしお埌止たり、あるいは五十歩にしお埌止たる。五十歩をもっお癟歩を笑はば、すなわちいかん」ず。 いはく、「䞍可なり。ただ癟歩ならざるのみ。これもたた走るなり。」ず。 孟子は答えお蚀った。「王様は戊争がお奜きです。戊争でたずえさせおください。ドンドンず進軍の倪錓が鳎り、歊噚はぶ぀かっお火花を散らしおいたす。そうしたら、よろいを捚おお歊噚を匕きずっお逃げ出した者がおりたした。䞀方は癟歩で立ち止たり、もう䞀方は五十歩で立ち止たりたした。五十歩逃げた者が癟歩逃げた者をおくびょうだず蚀っお笑ったならば、どうでしょうか。」 王は蚀った。「それはダメだ。ただ癟歩でないずいうだけで、逃げたこずには倉わりない。」 孟子は、恵王ぞの答えに、こう蚀う。「それがおわかりでしたら、人口が倚くなるこずを期埅しおはなりたせん」ず。孟子からすれば、恵王の政治も、ずなりの囜の政治も、倧きな差がない―五十歩癟歩なのである。 孟子察曰、「王奜戊。請以戊喩。填然、錓之、兵刃既接。棄甲曳兵而走、或癟歩而埌止、或五十歩而埌止。以五十歩笑癟歩、則䜕劂。」 曰、「䞍可。盎䞍癟歩耳。是亊走也。」 もずもずは少し長めの文章だが、故事成語のもずになったずころだけをピックアップした。 さお、すでにすこし觊れたが「倧きな差がない」こずを「五十歩癟歩」ずいう。これはすでに玹介したように「五十歩逃げた者が癟歩逃げた者を銬鹿にしお笑うこずは意味がない」こずからきおいる。䌌たような蚀葉に「どんぐりの背比べ」「目くそ錻くそを笑う」がある。
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䞭孊校の文法では、珟代語の文法及び品詞ひんしなどに぀いお孊ぶ。 たず、珟代の日本語は、挢字ず仮名かなを䜿っお文章を構成するのが通垞である。 このような文䜓のこずを、「挢字仮名混じり文」ずいう。぀たり、珟代日本語の暙準的な文䜓は「挢字仮名混じり文」である。 念のために説明しおおくが、仮名ずは、平仮名ひらがなず片仮名カタカナのこずである。 たた、平仮名は、その文字自䜓には意味が無い。 いっぜう、挢字には、意味がある。たずえば「た」ずいう平仮名には意味が無い。しかし、「田」ず曞けば意味をもち、「田」の意味は蟲業のあれになる。 たた、「他」も「田」も発音は同じ「た」ず発音するが、しかし意味は違う。 挢字のように、その文字そのものが意味をも぀文字のこずを衚意文字ずいう。 いっぜう、平仮名のように、文字単独では意味を持たない、あるいは意味の確定しない文字であり、発音だけを指定しおいる文字のこずを、衚音文字ずいう。 「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」の5぀の音のこずを母音がいんずいう。母音は単䜓音で衚珟する。 なお、ロヌマ字のka, ki, ku ,ke ,ko のkの郚分や、sa,si,su,se,so の s の郚分のこずを子音しいんずいう。子音は母音ず組み合わせお構成する。 日本語の平仮名やカタカナには、子音を衚す文字は無い。 日本語の仮名の発音は通垞、母音たずえば「あ」「い」「う」「え」「お」、たたは、母音ず子音 たずえば「か」や「そ」などの組み合わせで発音される。 日本語は䞀぀の文をいく぀も重ねお党䜓ずしお意味がわかるものを文章ぶんしょうずよぶ。 たた、その䞭でも内容の倧きなたずたりで分けられたものを、段萜(だんらく)ずいう。段萜の始たりには、他の文より文の初めを䞀字䞋げるのが普通である。 その段萜の䞭の、文章を組み立おおいるものを文ぶんず呌び、文の切れ目には句点。を぀けるのが普通である。 堎合によっおは、「。」の代わりに、文の最埌が「」や「」で終わる堎合も、珟代の日本語ではある。疑問がある堎合に「」を䜿う。びっくりした時や倧声を出した声の堎合などに「」を䜿う。 たずえば ずか などのように。 さお、文を発音や意味の䞊で䞍自然にならないように区切ったものを文節ぶんせ぀ず呌ぶ。 䟋 䞊の䟋の文章は、4぀の文でできおいる。 そしお最初の文は「今日は/ 囜語ず/ 数孊ず/ 英語の/ テストが/ ありたした」ず文節分けでき、6぀の文節がある。 たた、文節を分けるずきには、間に「ね」や「よ」を入れるずうたく分けるこずができる。 䟋 「今日は『ね』/ 囜語ず『ね』/ 数孊ず『ね』/ 英語の『ね』/ テストが『ね』/ ありたした『よ』」ずうたく文節で分けられる。 さらに、文節を、蚀葉の意味がなくならないようにさらに分けたものを、単語たんごずいう。これは、それだけで䜿える蚀葉の最小単䜍である。 たずえば、 䟋 なら、 ず単語分けするこずができる。 文節は圹割から䞻語、述語、修食語、接続語、独立語に分けるこずができる。 䞻語しゅごは「䜕(誰)が」を衚す、文の䞻題を提瀺したり、行動や様子の䞻を定める文節である。 たずえば䟋文「花が、さいた。」の䞻語は「花が」である。 䞀般に、䞻語は語尟ごびに「は」たたは「が」が付く堎合が倚い。 しかし、「僕も孊校に行く」ずいう文章では、「僕も」が䞻語である。なぜなら、行動の䞻は「僕」であるからである。 たた、日本語の文には、䞻語が無い堎合もある。 たずえば「孊校に行くよ。」ずいう文には、䞻語は無い。 たた、ある単語の埌ろに「は」たたは「が」が぀いおも、かならずしも䞻語ずは限らない。 たずえば、 ずいう文では、「犬が」は䞻語ではない。奜きな行動の䞻は「圌」なので、圌がこの文の䞻語である。 たた、 の堎合、カレヌを食べたのは「今日」さんではなく、曞き手の人がカレヌを食べたず思われるので、「今日は」は䞻語ではない。この文「今日はカレヌを食べた。」に䞻語は無い。 述語じゅ぀ごは、「どうする」「どんなだ」「䜕だ」「ある・いる」「ない」を衚す、䜕をどうするかなどの行為を瀺す郚分、たたは䜕かの様子を瀺す郚分のこずである。 たずえば、「花が、さいた。」の述語は「さいた。」である。 なお、䞻語ず述語のこずをたずめお「䞻述」しゅじゅ぀ずいう。 䞻語ず述語の関係のこずを「䞻述の関係」ずいう。 修食語しゅうしょくごは䞻語述語に぀いお、たずえば、どこでしたか、あるいはどのようにしたかなど、くわしく説明するために䜿われる文節の䞀皮である。 たずえば、 なら「たじめに」の郚分が修食語である。 いっぜう、修食語が説明しおいる察象のこずを被修食語ひしゅうしょくごずいう。 「匟が、たじめに 勉匷する。」なら、修食語は「たじめに」であり、被修食語が「勉匷する」である。 「きれいな」が修食語で、被修食語は「花」です。 「きれいな」は「チョり」を修食する修食語で぀たり「きれいな」が修食語、被修食語は「チョり」です。「いきなり」は「飛び立぀」を修食する修食語です぀たり「いきなり」が修食語。 この䟋文のように、ひず぀の文に2぀以䞊の修食語のある堎合もありたす。 たた、修食語ず被修食語の関係を、「修食・被修食の関係」ずいう。 たたは単語に぀いおの説明や意味を぀けくわえる。特にあずで述べる甚蚀ようげんを修食するものを連甚修食語れんようしゅうしょくごず蚀う。 いっぜう、䜓蚀たいげんを修食するものを連䜓修食語れんたいしゅうしょくごず蚀い、修食される蚀葉は被修食語ひしゅうしょくごずよばれる。 たずえば、 この堎合、「倧きく」は連甚修食でしょうか、連䜓修食でしょうか ヒントずしお、倧きいのは䜕でしょうか ボヌルでしょうか、それずも投げ方が倧きいのでしょうか 答えを蚀うず、この文で倧きいのは投げ方ですので、぀たり「倧きく」は動詞の「投げた」を修食しおおり、そしお動詞は掻甚があるので甚蚀ですので、぀たり「倧きく」は連甚修食です。 いっぜう、 なら、ボヌルが倧きいわけですし、「ボヌル」は掻甚も無いので、ボヌルは䜓蚀です。なので、぀たり「倧きな」は連䜓修食です。 のように、ひず぀の文に連甚修食ず連䜓修食の䞡方がふくたれおいる堎合もありたす。 接続語せ぀ぞくごは他の文や文節ずの関係をあらわす。 接続語が䜕を修食しおいるかが曖昧な堎合がありたす。 ゚ラヌしたのが山田出塁したのが山田 独立語どくり぀ごは、ほかの文節ずは結び぀いおなくお、それだけで意味の通る語である。 あいさ぀ や あいづち などが、独立語になる堎合が、よくありたす。 䞊の䟋文の「先生」などのように、呌びかけも独立語になりたす。 䞊の䟋文の「山田さん」も独立語です。 いっぜう、 この䟋文「山田さんに頌みごずがありたす。」の「山田さん」も「山田さんに」も独立語ではないです。 この䟋文の「あのう」は独立語です。 この䟋文の「東京」は独立語です。 二぀以䞊の文節がたずたっお、ひず぀の働きをする文節のこずを連文節れんぶんせ぀ずいう。 連文節には、䞻に、䞻郚、述郚、修食郚、接続郚、独立郚の5皮類がある。 たた、䞊立の関係にある文節も、おたがいに連文節である。 日本語で「䞻語」ずいった堎合、単語の単䜍ですので、たずえば䟋文 の䞻語は、「消しゎム」です。「自分の消しゎム」は䞻語ではないです。 しかし、 ずいう文章があったずしお、「消しゎム」だけでは、「自分の消しゎム」なのか、「友達の消しゎム」なのか、䞍明です。 そこで、䞻語に、その䞻語にかかる修食語をあわせたものを䞻郚しゅぶずいいたすので、この抂念を導入したしょう。 の䞻郚は、「自分の消しゎム」です。 䟋文 の述語は、「する」です。しかし、「する」だけでは、䜕をするのか䞍明なので、いたいち䞍䟿でしょう。 そこで、述語にかかる修食語ず 述語じしん をたずめたものを述郚じゅ぀ぶずいいたすので、この抂念がいねんを導入したしょう。 この文「効は食事をする。」の述郚は、「食事をする」です。 䟋文 に぀いお、「昚日の」ず「晩に」は、別々の文節ですが、しかし、この文の「晩」ずはい぀の晩かずいえば「昚日」の晩ですので、「昚日の」ず「晩に」は、ひずたずめに扱えるず䟿利です。 そこで、修食郚しゅうしょくぶずいう、関連のある䞀続きの修食語をたずめる抂念があるので、これを導入したしょう。 「昚日の晩に」で、ひず぀の修食郚になりたす。 「うたくお」ず「やすい」は、別々の文節ですが、䞡方ずも、「この店のカレヌ」の性質をあらわしおいるので、ひずたずめにできるず䟿利です。 この「うたくお」ず「やすい」のように、察等に他の同じ文節䟋の堎合は「カレヌは」に結び぀く関係の文節のこずを、䞊立ぞいり぀の関係ずいいたす。 ぀たり、「うたくお」ず「やすい」は、䞊立の関係にありたす。 たた、䞊立の関係にある単語を䞊立語ずいいたす。 「うたくお」ず「やすい」は、それぞれお互いに䞊立語です。 さきほどの䟋文では述語が䞊立しおいたした。 ほかの䟋文では、䞻語が䞊立しおいる堎合もありたす。たずえば ずいう䟋文では、「父」ず「母」が䞊立の関係であり、お互いに䞊立語です。 単独で文節を䜜るこずができる単語のこずを自立語じり぀ごずいう。 たずえば、「孊校に行く。」ずいう文のうち、「孊校」は自立語である。 いっぜう、「に」は自立語ではない。 原則ずしお、䞀぀の文節には䞀぀の自立語しかないが、䟋倖的に「束の朚」「男の子」「読むこず」のように二぀以䞊の自立語を組み合わせた文節もある。 なお、「行く」の「行」を自立語ず解釈する堎合もある。 なお、「孊校に」でひず぀の文節、「行く」でもうひず぀の文節なので、原則「䞀぀の文節には䞀぀の自立語しかない」を満たしおいる。 いっぜう、「孊校に行く。」の「に」は自立語ではなく付属語ずいう。 付属語はかならず自立語の䞋に぀いお、しかも付属語だけでは意味を成さない。 名詞は普通、自立語に分類する。 動詞の語感を自立語に分類する。 動詞の掻甚語尟「行く」の「く」の郚分や、「行った」の「た」の郚分は、付属語に分類する。 たずえば孊校に「行った」のうち、自立語は「行っ」、付属語は「た」である。 孊校に「行ったらしい」では、付属語は「た」ず「らしい」の2぀である。このように、ひず぀の文節に付属語が2個以䞊ある堎合もある。 孊校に「行ったらしいね」なら、付属語は「た」「らしい」「ね」の3぀である。 「行く」いくは「行った」いった、「行けば」いけば、「行きたい」などのように、続く単語や蚀い切ったりするずきに、芏則にしたがっお、圢に倉化したす。 たずえば、「孊校に行ったなら」ず「なら」が続く堎合には手前には「行った」がきたす。けっしお、「行けばなら」×などずは蚀いたせん。 このように、単語の圢が芏則にしたがっお倉わるこずを掻甚か぀ようずいいたす。 自立語にも、掻甚のあるものず無いものがありたす。 たずえば、「孊校」は自立語ですが、掻甚がありたせん。 「行く」あるいは「行った」には、掻甚がありたす。 付属語にも、掻甚のあるものず無いものずがありたす。 掻甚のある自立語のこずを甚蚀ようげんず蚀いたす。 甚蚀は普通、述語になれたす。 埌述するが、動詞・圢容詞・圢容動詞が、甚蚀に分類されるのが䞀般的です。 動詞ずは、「走る」「曞く」などのように動䜜を衚す蚀葉です。「走る」なら、たずえば「走らない」「走れば」などのような掻甚がありたす。 圢容詞ずは、「広い」「赀い」などのような、蚀葉です。「広い」なら、たずえば「広く」「広ければ」などのように掻甚がありたす。 甚蚀の性質ずしお などの性質がありたす。 自立語の䞭でも掻甚がなく、文の䞻題ずなりうるものを䜓蚀たいげんずいう。 埌述したすが、名詞めいしに分類されるものが䜓蚀である堎合が普通です。 名詞ずは、「ビル」「孊校」「月曜日」などのように、ものの名前になるこずのできる蚀葉のこずです。 䜓蚀は「が・は・も・こそ・さえ」などの蚀葉を䞋に぀けるこずで䞻語になるのが最倧の特城である。原則ずしお䞻語になるのは䜓蚀のみである。たた、単独で独立語にするこずもできる。助詞助動詞を぀ければ修食語にもなる。たた、䞋に「だ・です」を぀ければ述語にもなるが、単独で述語にするこずは少なく、䜓蚀のみで文を終わらせるこずを特に䜓蚀止めたいげんどめずいう。 䟋ずしお、「歎史、それは䞀぀のロマンだ」いう文を芋おみる。たず最初の「歎史」は文の䞻題を提瀺する独立語である。「それは」は「それ」「は」で䞻語を䜜り、「䞀぀の」は「䞀぀」「の」で修食語ずなり、「ロマンだ」は「ロマン」「だ」で述語になったものである。 単語を圹割ごずに分類したものを品詞ひんしずいう。日本語の品詞は動詞どうし、圢容詞けいようし、圢容動詞けいようどうし、名詞めいし、代名詞だいめいし、副詞ふくし、連䜓詞れんたいし、接続詞せ぀ぞくし、感動詞かんどうし、助動詞じょどうし、助詞じょしの10皮類代名詞を別に数えるず11皮類ある。 「歩く」「曞く」「読む」「食べる」など、掻甚があり、䞻に動䜜をあらわす蚀葉が動詞です。 たずえば「歩く」なら、 「歩けば」「歩きたす」「歩きたい」「歩けよ。」「歩かなければ」・・・のように掻甚できるので、「歩く」は動詞です。 たた、動詞は述語になるこずができる。 たずえば「駅たで歩こう。」のように、述語になっおいたす。 動詞には掻甚があるが、最埌の音がりの段の音にした堎合を、文法䞊での基準の圢ずする。 たずえば、「歩く」が、動詞「歩く」の基準ずなる圢である。なぜなら、「歩く」は「く」ずいうり段の音で終わっおるからである。 いっぜう、「歩け」「歩き」などは、どんなに話し手が匷く蚀っおおも、最埌の音がり段でないので、動詞「歩く」の基準の圢ではない。 同様に、動詞「曞く」の暙準の圢は「曞く」である。 「曞け」「曞き」は、動詞「曞く」の基準の圢ではない。 たた、「歩きよりも走りでゎヌルたで行こう。」のように、歩行ずいう意味での「歩き」は掻甚が無いので、動詞ではないです。 「歩くスピヌドが速い。」のように、䜓蚀を修食する堎合にも動詞䟋文の「歩く」は動詞ずしお、あ぀かうが䜿われる堎合もありたす。 名詞には、いろいろな皮類がある。 「京郜」「倏目挱石」などのように、特定の地名や人名などをあらわす名詞のこずを固有名詞こゆう めいしずいう。 「ボヌル」「茶」「人」「犬」「机」など、特定の人名や地名をあらわしおいない、普通の名詞のこずを普通名詞ふ぀うめいしずいう。 「䞀人」「二぀」「二枚」「䞀枚」「䞉本」「䞉人」、などは、それぞれ数詞すうしずいいたす。 のような文での「もの」、 たたは の「こず」のような名詞を、圢匏名詞ずいう。 「僕」「それ」「圌」「あれ」「あなた」などのように、代名詞がある。 ※ 代名詞を名詞ずは別の品詞ず解釈する堎合もある。 代名詞のうち、「僕」「私」「あなた」「圌」「圌女」「俺」などの、普通は人を指す堎合に぀かう代名詞のこずを人称代名詞にんしょう だいめいしずいう。 いっぜう、「これ」、「それ」、「あれ」、「どれ」などは物や堎所に䜿う代名詞であり、このような代名詞を指瀺代名詞しじだいめいしたたは指瀺語ずいう。小孊校で習った、いわゆる「こそあど蚀葉」が、指瀺代名詞です。 代名詞を分類するず、䞻に、人称代名詞たたは指瀺代名詞の、二通りに分類できる。 代名詞は、掻甚がない語である。 この䞀芧衚にあるのは、あくたで指瀺代名詞だけである。 けっしお党おの代名詞が䞀芧になっおいるわけではない。指瀺代名詞でない代名詞は、この䞀芧衚には、たったく蚘茉されおいない。 代名詞には、指瀺代名詞でない代名詞も存圚し、「わたし」「あなた」「がく」「圌」「圌女」など、代名詞は、いく぀もある。 名詞は普通、自立語です。 副詞ずは、䟋をあげるず「ゆっくり」ずか「もっず」「ずおも」ずか、「のそのそ」「はっきり」などである。 副詞は掻甚がない語であり、䞻に甚蚀を修食し、修食語にしかならず、たいおいの堎合は連甚修食語になる。副詞には状態の副詞、皋床の副詞、呌応(陳述・叙述)の副詞がある。 状態の副詞は䞻に動詞を修食する。 皋床の副詞は䞻に圢容詞・圢容動詞を修食するが、他の副詞や名詞を修食するこずもある。 「呌応の副詞」ずは、 のように、あずにくる蚀葉に決たった蚀い方がくるのが呌応の副詞である。 たずえば、「決しお」は、必ずいく぀か埌の文節に「ない」が来る。 「けっしお、きのうはカレヌを食べおいない。」ずいうように、「けっしお」のあずには「ない」が来るのが普通。 のように の「党然」も、21䞖玀の珟代では、呌応の副詞である。※ 䞉省堂の䞭1教科曞が「党然」を呌応の副詞ずしお玹介。 ※ 範囲倖: ただし、「党然」は明治時代くらいは、 ※ このような事情があっおか、䞉省堂いがいの他の教科曞䌚瀟は、「党然」に぀いおは玹介しないでいる。 の「ずうおい」も、呌応の副詞である。※ 䞉省堂の䞭1教科曞が「ずうおい」を呌応の副詞ずしお玹介。 「叙述の副詞」じょじゅ぀のふくしたたは「陳述の副詞」ずは、話し手の気持ちや刀断を述べるための副詞である。 「おそらく」ずか「きっず」などの、䜕かの可胜性の皋床を掚枬する副詞が、叙述の副詞の堎合がある。 これ以倖にも、 たたは ずかの「たるで」の郚分も、叙述の副詞である。 教科曞によっおは「呌応の副詞」を「叙述の副詞」ず完党に同䞀芖しお分類する堎合もある※ たずえば孊校図曞教科曞䌚瀟名では同䞀芖しおいる。 たずえば、 のように、「おそらく」・「たぶん」のあずには、「だろう」たたは「であろう」「でしょう」などが来る堎合がよくある。※ 孊校図曞が、「おそらく」を呌応の副詞ずしおいる。䞉省堂が「たぶん」を呌応の副詞ずしおいる などの疑問の意味の副詞も、呌応の副詞に分類される堎合がある。※ 光村図曞の䞭3教科曞が「どうしお」を呌応の副詞ずしお玹介、教育出版の䞭2教科曞が「なぜ」を呌応の副詞ずしお玹介しおいる。 叙述・陳述の副詞は、連甚修食語である。よっお、叙述・陳述の副詞や、呌応の副詞の副詞の郚分は、ほかの䜓蚀に぀いおは修食しないのが普通である。 状態の副詞は䞻に動詞を修食する。 の「ゆっくり」は、状態の副詞である。 皋床の副詞は、 「かなり」・「もっず」・「ずおも」のように、皋床をあらわす副詞である。 の「少し」は、副詞であるこの䟋文での「少し」は圢容詞ではない。 「ずっず」のように、時間のスケヌルの皋床を衚す副詞も、皋床の副詞である。 「もっず倧きく」のように、皋床の副詞は䞻に圢容詞・圢容動詞を修食する堎合が兞型的だが、 「もっず右。」「もっず昔から。」 のように名詞などの䜓蚀を修食するこずもある。 たた、「もっずゆっくり歩いお。」のように、皋床の副詞䟋文では「もっず」が、ほかの副詞䟋文では「ゆっくり」を修食する堎合がある。 指瀺語である「あの」「その」や「倧きな」などがある。䜓蚀を修食し、必ず連䜓修食語になる。掻甚がない語。 連䜓詞の盎埌には、かならず䜓蚀が぀く。 「倧きな」 など䞀郚の連䜓詞ず圢容詞「倧きい」は、基準の圢が䌌おいるが、しかし別の品詞である。 「倧きい」は圢容詞であるが、「倧きな」は連䜓詞である。 たずえば圢容詞「う぀くしい」の堎合、「矎しかった」「矎しく」「矎しい」「矎しければ」のような掻甚になる。 「う぀くしな」×ずは蚀わない。぀たり、圢容詞に「◯◯な」の圢は無い。 なので、「倧きな」は、圢容詞ずは別の品詞でなければならない。぀たり、「倧きな」は連䜓詞である。 同様に、「小さな」も連䜓詞である。 「たいした話だ。」などの「たいした」も連䜓詞である。 「この」「その」「あの」「どの」は連䜓詞である。 「あらゆる状況」、「いかなる困難」などの「あらゆる」「いかなる」も連䜓詞である。 動詞など他の品詞ずたぎらわしい連䜓詞が、いく぀かある。 などの修食語ずしおの「ある」は、孊校文法では連䜓詞に分類する。 いっぜう の「ある」は、動詞である。 このように、同じ「ある」ずいう圢でも、文脈や䜍眮によっお品詞が倉わるので、品詞をさぐる堎合には文章をよく読むこず。 のような連䜓修食語「去る」は連䜓詞である。 「倧したダツだな。」ずか「倧それた事をしおしたった。」ずか「ずんだ倱敗をした。」「ずんだ灜難だったね。」などの「倧した」「倧それた」「ずんだ」は、連䜓詞である。 たずえば、「走る」は動詞ですが、しかし「歩きよりも走りで行きたい。」などの「走り」は名詞です。 このように、動詞がもずになっお掟生した名詞があり、このような、ある品詞の単語が別の品詞の単語に掟生するこずを転成ずいいたす。 圢容詞「倧きい」ず連䜓詞「倧きな」も、転成の関係だず思われおいたす。※ 孊校図曞怜定教科曞の出版瀟のひず぀の解釈 「楜しい」は圢容詞ですが、「楜しむ」は動詞です。この「楜しい」ず「楜しむ」も、転成の関係です。※ 教育出版の解釈 感動詞は感動・呌びかけ・応答・挚拶の4皮類ある。「おはよう」「ああ」などがある。ある状態や個人の感情、あいさ぀ や返事などを衚す。掻甚がない語。ふ぀う、自立語である。単独で文にするこずが倚いが、文の䞭にあるずきは独立語ずする。 兞型的な4぀の䟋: ※ 䞋線郚が感動詞 いろいろな䟋 「そしお」「だから」「でもっお話し蚀葉」などが該圓する。掻甚がない語である。文や文節を繋いで関係をはっきりさせる語で、必ず接続語になる。 「きのう、カレヌを買った。」の「た」は、過去をあらわす助動詞です。 助動詞ずは、掻甚のある付属語です。 「買った」は、「買ったら」や「買っおれば」などのように掻甚したす。 ぀たり、「た」は「たら」「おれ」のように掻甚したす。 いっぜう、「カレヌをかっおやろう。」の「お」には、過去の意味は無く、぀たり「お」は別の品詞です。この堎合の「お」は助詞です。助詞は、掻甚のない付属語です。 「山田の奜きな食べ物はカレヌだそうだ。」の「そうだ」も助動詞です。 「そうだ」は「そうだった」「そうな」「そうなら」のように掻甚したす。 「カレヌを食べたい。」の「たい」も助動詞であり、願望・垌望をあらわす助動詞です。 「食べたい」は「食べたければ」「食べたく」「食べたかろう」などのように掻甚したす。 動詞、圢容詞、圢容動詞、助動詞は䞋に぀く蚀葉によっお語の䞀郚たたは党䜓が倉化する。このこずを掻甚か぀ようずいう。 たずえば、動詞「話す」は、「話さない」未然、「話したす」連甚、「話す。」終始、「話すずき」連䜓、「話せば」仮定、「話せ」呜什のように掻甚したす。 掻甚の倉化埌のそれぞれの圢を掻甚圢か぀ようけいずいう。 たずえば、動詞の掻甚圢には、 の6皮類がある。 たた、甚蚀の倚くは倉化する郚分ず倉化しない郚分がある。倉化する郚分を掻甚語尟か぀ようごびず蚀い、倉化しない郚分を語幹ごかんずいう。助動詞の䞭には語幹や掻甚が事実䞊ないものもある。 たずえば、動詞「話す」の語幹は、「話」はなの郚分です。 「話せ」の「せ」 や 「話す」の「す」 などが、぀たり「せ」や「す」の郚分が掻甚語尟です。 動䜜を衚す蚀葉で、述語ずしお文の最埌に぀くこずが倚い。最埌が「う段」ロヌマ字で曞いたずき「遊ぶasobu」「芋るmiru」のようにuで終わるこずの音で終わる。たた、五段掻甚動詞の連甚圢は名詞に倉わるこずがある。䟋ずしおは、「ひかり(動詞「ひかる」より)」「読み(動詞「読む」より)」などがある。 たずえば、䞊蚘の「咲く」の堎合、 「咲かない」「咲きたす」「咲く。」「咲くずき」「咲けば」「咲け」のように掻甚される。 たた、䞊蚘の衚のように、掻甚圢や語幹、掻甚語尟などをひずたずめにした衚のこずを掻甚衚ずいいたす。 「来る」くる、「する」、などの䞀郚の動詞には語幹が無い。 五段掻甚では、䞋蚘の衚のように、語幹の最埌の文字の所属する行ごずに、掻甚圢が倉わる。 たずえば、「行かない」・「話さない」のように蚀うこずはある。しかし、けっしお「行さない×」「話かない×」のようには掻甚しないずいう事である。 呜什圢は、「行け」「曞け」などのように呜什の圢で蚀い切るので、掻甚ずしおの盎埌の接続は無い。※ ただし、「行けよ」のように助詞「よ」などの助詞を぀ける堎合はある。 䞋蚘の動詞の䞀芧衚でも同様に呜什圢は、呜什の圢で蚀い切るので、掻甚ずしおの盎埌の接続は無い。 䞊䞀段掻甚かみいちだん か぀ようをする動詞には、「生きる」・「起きる」・「䌌る」・「開ける」などがある。 「起きる」の語幹は「お」である。「おき」は語幹ではない。掻甚語尟には、すべお最初に「き」が぀いおいるが、だからずいっお語源を「おき」にしない。 もし、「おき」を語幹にしおしたうず、未然圢ず連甚圢の掻甚圢が無くなっおしたうが、そうなるず䞍䟿である※ 教育出版の芋解。 なので、「起きる」の語幹は「お」にされおいる。 「䌌る」・「芋る」など、䞀郚の動詞では、語幹ず掻甚語尟が区別しづらい。 䞋䞀段掻甚しもいちだん か぀ようをする動詞には、「教える」・「答える起きる」・「出る」がある※ 怜定教科曞で玹介される動詞。「受ける」「食べる」なども䞋䞀段掻甚である※ 参考曞などで玹介される動詞。 「出る」など、䞀郚の動詞には、語幹ず掻甚語尟が区別しづらい。 カ行倉栌掻甚になる動詞は「来る」くる䞀語のみである。 カ行倉栌掻甚の語幹は、掻甚ず区別が無い。 サ行倉栌掻甚になる動詞は「する」ず、「料理する」「勉匷する」のように「する」が埌ろに぀いお出来た耇合動詞「◯◯する」のみである。 サ行倉栌掻甚の語幹は、掻甚ず区別が無い。 動詞には、おもに、次のように䞉皮類の音䟿おんびんがありたす。 「曞かない」未然、「曞きたす」連甚、「曞く」終始、「曞くずき」連䜓、「曞けば」仮定、「曞け」呜什 ずいうように、動詞「曞く」は5段掻甚される。 しかし、「曞いた」は、このどれにも圓おはたらない。 「曞いた」は、連甚圢「曞き」「た」が なたった音が由来だずされる。 このように、いく぀かの動詞などで、掻甚語尟が「い」に倉化する珟象をむ音䟿いおんびんずいう。 いっぜう、動詞「走る」はしるは、掻甚で「走った」のように蚀う堎合がありたす。 この「走った」は、連甚圢「走り」「た」が なたった音が由来だずされる。 このように、掻甚語尟が「っ」に倉化する珟象を促音䟿そくおんびんずいう。 動詞「読む」は「読んだ」ず掻甚される堎合があたう。 これは、「読む」「た」あるいは「読み」「た」が由来だろうずされおいたす。 この「読んだ」のように、「読む」たたは「読み」が「読ん」になるように、掻甚語尟が「ん」になるこずを撥音䟿は぀おんびんずいいたす。 「撥」は぀ずは、「はねる」ずいう意味です。 動詞「飛ぶ」も「飛んだ」ず掻甚されるので、撥音䟿のある動詞です。 共通語では、音䟿のある動詞は、五段掻甚される動詞です。 しかし、方蚀では、ほかの掻甚をされる動詞でも音䟿のある堎合がありたす。 促音そくおんずは、たずえば「だっこ」の真ん䞭の小さい「぀」、぀たり「っ」の音のこずをいう。 撥音は぀おんずは、「ん」の音のこずをいう。 なお、動詞の音䟿ずは別に、圢容詞にも「り音䟿」ずいうのがある。くわしくは圢容詞の節で説明する。 特殊な動詞に補助動詞ずいうものがある。補助動詞ずは、たずえば の「みる」・「いる」・「いう」の郚分が、それぞれ補助動詞である。 本来これらは「芋る」「居る」「蚀う」ずいう意味があったのだが、その意味が薄れ、様子や状態を衚す助動詞のような圹割を果たすようになった。 このように、動詞ではあるが、ほかの単語に぀いお、補助的な意味をする動詞のこずを補助動詞ずいう。 圢匏動詞は普通の動詞ず区別するためにひらがなで曞くが、文節分けは行う。 助動詞ず補助動詞ずは違う。 などの「ある」・「おく」・「したう」、「いく」も、それぞれ補助動詞である。 の「あげる」・「くれる」・「もらう」も補助動詞である。 の「いただく」・「なる」も補助動詞である。 「行ける」・「曞ける」のようにそれだけで可胜の意味を含む動詞を特に可胜動詞ずいう。可胜動詞は、すべお䞋䞀段掻甚の語である。たた、可胜動詞に呜什圢は無い。 孊校文法で、可胜動詞のもずになる動詞は、「行く」・「曞く」など五段掻甚の動詞である。 たずえば など、もずになる動詞の掻甚は、すべお五段掻甚である。 いっぜう、䞊䞀段掻甚の「芋る」や、䞋䞀段掻甚の「出る」など、五段掻甚でない動詞をもずに可胜動詞ずするのは、小䞭高の孊校文法では誀りずされる。 ぀たり、「みれる△」「でれる△」などは、孊校文法では誀りずされる。 「芋る」や「出る」こずが可胜なこずを䞀語で蚀いたい堎合、孊校文法では、助動詞「られる」を䜿っお、「みられる」・「でられる」ずいうふうに蚀うのが正匏であるずされる。 動詞は自動詞じどうしず他動詞たどうしに区別できる。自動詞は察象を必芁ずせず、ある動䜜や状態がそれ自身で行われるこずをいう。他動詞は必ず動䜜の目的や察象ぞの働きかけを瀺す蚀葉が必芁である。 䟋:「起きる」ず「起こす」。 「起きる」が自動詞である。なぜなら「起きる」は動䜜の察象を必芁ずしないため、「圌を起きる」ずいう文章が䜜れない。 䞀方、「起こす」は動䜜の察象を瀺すこずができるので、「圌を起こす」ずいう文章が䜜れる。なので、「起こす」は他動詞である。[1][2]。 「氎を流す」ず「氎に流れる」なら、「流す」が他動詞であり、「流れる」が自動詞である。 ものごずの様子を衚す蚀葉で、修食語や述語になるこずが倚い。蚀い切りの圢終止圢が「い」で終わる。䟋すばらしい、矎しい など。圢容詞の語幹に「さ」を぀けるず名詞に倉わる。 など。 特殊な圢容詞ずしお「ない」「ほしい」がある。「ない」は ずいうように「無」の状態を衚す堎合ず、 のように、ほかの圢容詞の埌ろに぀く堎合がある。 この、「明るくない。」の堎合の「ない」のように、ほかの単語の補助ずしお぀かう圢容詞を補助圢容詞ずいう。 「明るくない」などの「ない」は、けっしお助動詞ではない。なぜならば、 「やらない」「曞かない」などの助動詞「ない」は「ぬ」に眮きかえおも意味が同じだし、「やらぬ」「曞かぬ」ず通じる。 しかし「明るくない」はけっしお「明るくぬ×」ずは蚀わない。なので、「明るくない」の「ない」は助動詞ではない。 たた、栌助詞「は」を補っお「明るくはない」ずいう堎合はあるが、しかし、「曞かはない×」ずは蚀わない。 このように、補助圢容詞ず助動詞ずは、区別する必芁がある。 なお、「この本に曞いおある。」の「ある」は補助動詞である。「ある」は圢容詞ではない。 「花が咲いおいる。」の「いる」は補助動詞である。「いる」は圢容詞ではない。 なお、補助動詞ず補助圢容詞をたずめお、補助甚蚀ほじょ ようげんずいう。 なお、「ほしい」は同じ意味の英語の"want"は動詞だが、しかし日本語の「ほしい」の掻甚は圢容詞「ほしかろう」、「ほしく」、「ほしけれ」の掻甚である。 「ほしい」も のように、ほかの動詞のうしろに補助的に぀くので、「ほしい」も補助甚蚀である。 日本語で補助圢容詞は「ない」ず「ほしい」だけである。 補助甚蚀をふくむ文章を、文節ごずに分かる堎合には、補助甚蚀は前の文節ずひず぀にたずめお䞀文節ずしお数える※ 教育出版の芋解。 ぀たり、 䟋 ずいう文章では、「歩いおいる」で、1文節ず数える。 ぀たり、「猫が歩いおいる。」ずいう文は、「猫は」ず「歩いおいる。」で、合蚈2個の文節がある。 たた、補助甚蚀は普通、ひらがなで曞く※ 䞉省堂の芋解。 批刀的な意味での「くだらない」、「粗末にすべきではない」倧切に扱うべきだずいう意味での「もったいない」などは、 たずえば「くだらない」なら、あたかも圢匏的には、動詞「くだる」の未然圢に助動詞「ない」が぀いたように芋えるが、 しかし、「くだらない」䞀語で圢容詞ずしお扱う。 「もったいない」も、「もったいない」䞀語で圢容詞ずしお扱う。※ 教育出版が䞭3教科曞で「くだらない」「もったいない」「きたない」などを玹介しおいる。 「静かだ」・「きれいだ」などのように、ものごずの様子を衚す蚀葉で、修食語や述語になるこずが倚い。蚀い切りの圢終止圢が「だ」たたは「です」で終わる。特殊な圢容動詞には「あんなだ」「こんなだ」がある。 圢容動詞は、掻甚のある自立語で、単独で述語になるこずができる。 圢容動詞に呜什圢は無い。 「静かにしろ」のような呜什衚珟は、孊校文法では「しろ」の郚分が動詞「する」の呜什圢であるず解釈する。なので、圢容動詞の郚分「静かに」そのものには呜什圢が無いず孊校文法では考える。 なお、圢容動詞でないが混同しやすい衚珟ずしお、連䜓詞「倧きな」がある。「倧きだろう×」ずは蚀わないので、「倧きな」は連䜓詞である。 自立語の䞭でも掻甚がなく、文の䞻題ずなりうるものを䜓蚀たいげんずいう。䜓蚀は「が・は・も・こそ・さえ」などの蚀葉を䞋に぀けるこずで䞻語になるのが最倧の特城である。原則ずしお䞻語になるのは䜓蚀のみである。たた、単独で独立語にするこずもできる。助詞助動詞を぀ければ修食語にもなる。たた、䞋に「だ・です」を぀ければ述語にもなるが、単独で述語にするこずは少なく、䜓蚀のみで文を終わらせるこずを特に䜓蚀止めたいげんどめずいう。 䟋ずしお、「歎史、それは䞀぀のロマンだ」いう文を芋おみる。たず最初の「歎史」は文の䞻題を提瀺する独立語である。「それは」は「それ」「は」で䞻語を䜜り、「䞀぀の」は「䞀぀」「の」で修食語ずなり、「ロマンだ」は「ロマン」「だ」で述語になったものである。 名詞めいしずは、ものの名前を衚す蚀葉。その他、数字なども名詞ずする。掻甚がない語。ほかにも甚蚀を䜓蚀のようなものにする働きを持぀「こず」「ずき」「ため」などがある。これらは本来「事ものごず」「時時間」「為理由や察象をさす」ずいう意味があったが、それらの意味が薄れ、単に甚蚀に接続しお甚蚀に䜓蚀のような働きを持たせる文節を぀くる蚀葉になった。これらを圢匏名詞ずいう。圢匏名詞は普通は平がなで曞き、文節分けはしない。 単独で文節を぀くるこずができない単語を付属語ふぞくごず呌ぶ。 文や文節に吊定や断定、䞁寧、掚枬、過去などの意味を぀けくわえる語。䞻に甚蚀・䜓蚀・助動詞に接続する。掻甚がある。 助動詞には、次のものがある。 䟋 掻甚は、「読たせれば」「読たせお」「読たせる」などのように掻甚する。 䟋 「曞かれた」「曞かれれば」「曞かれる」などのように掻甚される。 䟋 「知らなかろう」・「知らぬ」・「知らなければ」などのように掻甚する。 「存ぜぬ」・「存ぜん」のように掻甚する。 なお、「䜕もない。」の「ない」は圢容詞「なし」の倉化であるので、助動詞ではない。 䟋 この文の時点からみお、駅に到着したばかりだし、その文の時点で駅にいるので、完了である。 この文では、はたしお珟圚ではマラ゜ン遞手かどうかは䞍明である。だが、過去にマラ゜ン遞手だったのは確かである。 服が぀るされおいる時は、この文の時点からみお、過去ではなく珟圚なので、服は぀るされ぀づけおいるので、存続である。 たた、存続の堎合、普通は「た」のあずに䜓蚀が続く。 「たい」は普通、話し手が垌望しおいる堎合に䜿う。 「たがる」は、話し手以倖の第䞉者が垌望しおいる堎合に䜿う。 「知りたい」の掻甚は、たずえば「知りたかった」「知りたく」「知りたい」「知りたければ」などのように掻甚する。 「そんな話があろうはずがない」の「あろう」の「う」が助動詞「う」である。掻甚は「う」しか圢が無いが、しかし「あろうはず」のように䜓蚀「はず」に぀ながるので、連䜓圢である。終止圢の「あろう」ず連䜓圢の「あろう」があるので、䟿宜的に「う」は助動詞ずしお分類される。 「よう」も同様、䟿宜的に助動詞ずしお分類される。 ※ 範囲倖掻甚せず、「たい」しか圢が無い。しかし、「たい」の叀語の「たじ」に掻甚があるので、䟿宜䞊、「たい」も助動詞ずしお扱う。 時代劇などで「あるたじき無瀌ぶれい」のようなセリフがあるが、「たじ」は「あるたじき」「あるたじく」などのように掻甚するので、「たじ」は叀語の助動詞である。 「打ち消しの意志」ずは、「今埌は◯◯しないでおこう」のような意味。 「打ち消しの掚量」ずは、「今埌は、そうはならないだろう」のような意味。 「だろう」は助動詞「だ」の未然圢「だろ」に掚量の助動詞「う」が぀いたものであるず分類する。 たた、「東北は私の故郷であり」の「で」も助動詞「だ」の連甚圢に分類する。 「だろう」・「だった」などのように掻甚するので、助動詞である。 「です」は、助動詞「だ」を䞁寧にした圢。 「でしょう」・「でしたら」などのように掻甚するので助動詞。 「ようだ」は、掻甚の倉化は断定の助動詞「だ」に䌌おいるが、しかし意味が断定ではなく掚定なので、䟿宜䞊、掚定の助動詞「ようだ」ず断定の助動詞「だ」は別々の助動詞ずしお、あ぀かう。 「ようです」は、「ようだ」を䞁寧にした圢。 「そうだ」は、連甚圢の埌ろに ぀ながる堎合は様態の意味。 「そうだ」は、終始圢の埌ろに ぀ながる堎合は䌝聞の意味。 「そうです」は、「そうだ」を䞁寧にした圢。 ※ 執筆䞭 囜語孊者の倧野晋によれば[3]助動詞の語順は、人為・自然「れる」「られる」や䜿圹+敬意補助動詞+完了・存続掚量・吊定・蚘憶働きかけの終助詞の順に䞊ぶずされる。 助詞ずは、付属語で掻甚が無く、単語や文節同士を぀ないだり、぀ながれたものどうしの関係づけを行ったりする語である。たた、文や文節のリズムを敎えたり、犁止や疑問、匷調の意味を添える圹割もある。 䞻に甚蚀・䜓蚀・助動詞に接続する。掻甚はない。 孊校文法では助詞は栌助詞かくじょし・副助詞ふくじょし・接続助詞せ぀ぞくじょし・終助詞しゅうじょしの四぀に分類される。栌助詞かくじょしは䜓蚀に接続するか、たたは䜓蚀ず同じような働きをするものに接続しお䜿われる。 栌助詞は、盎埌の単語ずの関係を明確なものにするために䜿われる。 たずえば「ラむオン、トラ、襲う。」では、 それずも はたたた のかわからない。 この「が」「を」のような、動䜜をする偎ずされる偎の関係づけをするための助詞のこずを栌助詞かくじょしずいう。 気を付けるべきこずずしお、助詞「が」の぀く文節は、必ずしも䞻語ずは限らない。 たずえば、 ずいう文は、けっしお「これ」さんが䜕かを欲しがっおいるわけではない。そうでなくお、話し手の、欲しがっおいる察象物が、代名詞「これ」で衚される䜕かなだけである。 ぀たり、ここでいう「これが」は、英語でいう所の目的栌である。なお、孊校文法では「これが欲しい」の「これが」は『連甚修食栌』ずいう栌に分類する。 しかし、日本語の孊校文法では、英語でいう目的栌のようなものも「栌」ずしお扱うので、助詞「が」は、どっちにせよ「が」は栌助詞である。 なお、「寒いが、倖出した。」の「が」は、栌助詞ではない。「寒いが、倖出した。」の「が」は、接続助詞である。 ぀たり、「より」は栌助詞である。「から」は栌助詞である。 さお、「僕は奜きだ。」・「テニスは奜きだ。」のような「は」に぀いおは、文法の理論䞊、難しい問題があり、いちぶの孊校教科曞によっおは説明を避けおいる堎合もある。 䞉省堂や孊校図曞や光村図曞の怜定教科曞で助詞「は」を玹介しおいるが、これらの出版瀟の怜定教科曞では、助詞「は」は副助詞ふくじょしに分類される。副助詞に぀いおは埌述する。栌助詞ずしおは扱わない。 たずえば、孊校教科曞では習わない文だが、 ずいう文を考えれば、「は」を栌助詞ず考えるべきかどうか、いたいち䞍明確だず分かるだろう。「象」は「錻が長い」性質の英文法でいうずころの䞻栌でもなければ、英文法でいうずころの目的栌でもない。英語でいう所有栌「〜の」の象の錻は長いが、しかし料亭で「がくはチャヌシュヌメン」ずいう堎合は、チャヌシュヌメンを泚文しおいるのであっお、けっしお「僕のチャヌシュヌメン」をどうかしようずしおいるわけではない。 助詞「は」の意味を玹介しおいる䞉省堂の怜定教科曞では、助詞「は」は、題目をあらわす助詞ずしお分類しおいる。 ※ 範囲倖: 孊校文法䞻に橋本文法ではないが、助詞「は」を、䞻題・話題をあらわす助詞ずしお分類する孊説もある䞉䞊文法など。 などの連䜓修食語ずしおの「の」は、栌助詞に分類したす。 「の」には、 のように、名詞のかわりをする甚法もありたす。「もの」の意味。䟋文の堎合は、「君のものだ。」の意味 のように、「するこず」の「こず」の意味で「の」が䜿われる堎合もありたす。 このように「こず」「もの」の意味で助詞「の」が䜿われる堎合もあり、この堎合の助詞「の」も栌助詞に分類したす。 たた、 のように、動詞の前に「の」が぀いお、䞻語になる堎合もある。 これらの甚法「の」の名詞の代わり甚法。䞻語を瀺す助詞ずしおの「の」の堎合も、すべお栌助詞ずしお分類する。 なお、混同しやすい䟋ずしお のような文末の「の」がありたすが、これは終助詞「の」です。文末の「の」は栌助詞ではないです。 接続助詞せ぀ぞくじょしは、䞻に甚蚀に接続しお、䞋に来る郚分ずの関係を明らかにするものである。接続詞に眮き換えるこずもできる。 「寒いが、倖出した。」の「が」は、接続助詞である。 副助詞ふくじょしは䜓蚀や栌助詞に接続し、その文節に副詞のように甚蚀や述語・述郚を修食する圹割を持たせる。 䞉省堂や孊校図曞や光村図曞教科曞䌚瀟名の怜定教科曞では、助詞「は」は副助詞ずしお分類される。 教育出版は、助詞「は」に぀いおは説明をさけおいる。 終助詞しゅうじょしは述語に接続し、聞き手や読者などに犁止や疑問・勧誘などの働きかけを行う。 他にも「君のものだ」の「の」のように䜓蚀の働きを持぀ものを準䜓助詞、「ね」「さ」「よ」などのように文節の切れ目に自由に入れお、匷調したりリズムを敎えたりするものを間投助詞ずいう。 単語の䞭には品詞を区別しにくいものも倚い。いく぀かの䟋を芋おみよう。 1の「きれいだ」は圢容動詞だが、2の「病気だ」は名詞「病気」助動詞「だ」である。これをどうやったら区別すればよいだろうか。この堎合は副詞「ずおも」を入れるずよい。副詞は䞻に甚蚀を修食するので、1は問題ないが、2だず「山田さんはずおも病気だ」ずなり、䞍自然な文になる。 「小さい」は圢容詞だが、「小さな」は連䜓詞である。これは圢容詞の掻甚の䞭に「な」の圢がないこずから刀断する。 どちらも「ない」だが、1は打消の助動詞「ない」で、2は圢容詞「ない」である。この堎合は自立語は単独でも文節を䜜れるこずや打消の助動詞「ぬ」を入れお刀断するこずができる。 単語の䞀郚たたは党䜓に぀けるこずで品詞そのものを倉えたり、意味を付け加えたりする蚀葉がある。その内、単語の頭に぀けるものを接頭語、埌ろに぀けるものを接尟語ずいう。接頭語接尟語は䞀぀の単語ずしお数えず、接続したものずセットで䞀぀の単語ずしおみる。 日本語の接頭語の䟋を挙げる。「お」「ご」は名詞や動詞に぀いお尊敬や䞁寧の意味を付け加える。既に敬語のずころで述べたように、「お」は和語に、「ご」は挢語に接続する。他には名詞に接続する「新」「超」「反」や特定の色の名詞に接続する「たっ」がある。 接尟語は、圢容詞の語幹に接続しお名詞を䜜る「さ」、「さん」「様」などの敬称、名詞に接続しお連䜓修食語な意味を持たせる「的」「性」などが挙げられる。 文には単文たんぶん、耇文ふくぶん、重文じゅうぶんの3皮類がある。単文たんぶんは䞀぀の䞻語・述語のセットで成り立っおいる。耇文ふくぶんは二぀以䞊の䞻語・述語のセットでできおおり、ある䞻語・述語のセットが別の文節を修食したり、文の䞻郚・述郚になっおいるものである。重文じゅうぶんも二぀以䞊の䞻語・述語のセットでできおいるが、修食関係などはなく察等な関係にある。 䟋文
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※ 冒頭郚のみを玹介する。資料の範囲なので、芚えなくおよい。䞭孊生は1回か2回ほど通読すれば、充分である。 『土䜐日蚘』ずさにっきずは、玀貫之きの ぀らゆきによっお平安時代に曞かれた日蚘。 小倉癟人䞀銖おぐら ひゃくにんいっしゅでも、玀貫之の䜜の歌が出おくる。たずえば、「人はいさ 心も知らずふるさずは 花ぞ昔の 銙に にほひける」は、玀貫之の歌である。 この玀貫之の生きた時代、平仮名ひらがなや䞇葉仮名などの仮名かなは女が䜿うものずされおいたが、䜜者の玀貫之は男だが、女のふりをしお『土䜐日蚘』を曞いた。 ずいうふうに始たる。「女もしおみむ」ず蚀っおるが、もちろん本圓は男である玀貫之が曞いおいるのである。 著者の玀貫之きの ぀らゆきは男だが、女のふりをしお冒頭文を曞いた。船旅になるが、ただ初日の12月21日は船に乗っおない。 女である私も日蚘を曞いおみよう。 ある人玀貫之が囜叞の任期を終え、埌任の者ぞの匕継ぎも終わり、ある人玀貫之は垰りの旅立ちのために土䜐の官舎を発った日が12月21日の倜だった。そしお。ある人は船着堎ぞ移り、芋送りの人たちによる送別のため、皆で倧隒ぎをしおいるうちに倜が曎けた。 ただ船には乗っおない。 男もすなる日蚘にきずいふむりものを、女もしおみむミンずお、するなり。 それの幎の十二月しはす、シワスの二十日䜙り䞀日ひずひの日の戌いぬの刻ずきに門出す。そのよし、いささかに物に曞き぀く。 ある人、県あがたの四幎よずせ五幎い぀ずせ果おお、䟋の事こずどもみなし終ぞおオ゚テ、解由げゆなど取りお、䜏む通たちより出でお、船に乗るべき所ぞ枡るかれこれ、知る知らぬ送りす。幎ごろよくくらべ぀る人々なむナン、別れ難く思ひおオモむテ、日しきりにずかくし぀぀、ののしるうちに、倜曎けぬ。 男もするずいう日蚘ずいうものを、女も曞いおみようずしお曞くのである。 ある幎の十二月の二十䞀日の午埌八時頃に、土䜐から出発する。その時の様子を、少しばかり、もの玙に曞き付ける。 ある人が玀貫之、囜叞の任期の幎・幎間を終えお、囜叞亀代などの通䟋の事務なども終えお、解由状げゆじょうなどを新任者から玀貫之が受け取っお、䜏んでいた官舎かんしゃから玀貫之は出お、玀貫之は船に乗る予定の所ぞ移る。 芋送りの人はあの人この人、知っおいる人知らない人、などが、私を芋送っおくれる。 長幎、芪しく亀際しおきた人が、こずさら別れが぀らく思っお、䞀日䞭、あれこれず䞖話をしお、倧隒ぎしおいるうちに、倜が曎けおしたった。 ※ 男もすなる日蚘にきずいふものを、女もしおみむずお、するなり。 - ずおも有名な冒頭文なので、読者は、そのたた芚えおしたっおも良い。 『土䜐日蚘』は日本初の仮名文かなぶん日蚘にっきである。 日蚘の内容は私的な感想などであり、べ぀に公的な報告・蚘録などでは無い。 玀貫之は公務で、土䜐ずさ、珟圚の高知県に 地方官ずしお、囜叞こくしずしお 赎任ふにんしおおり、土䜐守ずさのかみずしおの仕事をしおいた。その任が終わり、その垰り道での旅の、五十五日間の日蚘である。 この時代の公文曞などは挢文で曞かれおおり、男も挢文を䜿うものずされおいた。そしお日蚘は、男が、公務などに぀いおの、その日の蚘録を、挢文で曞いたのが日蚘だずされおいおた。 しかし、土䜐日蚘では、その慣䟋をやぶり、ひらがなで、著者が女を装い、私的な感情を曞いた。このように日蚘で私的な感情を衚珟するのは、圓時ずしおは異䟋である。 この『土䜐日蚘』によっお、私的な日蚘によっお文孊的な衚珟掻動をするずいう文化が起こり、のちの時代の日蚘文孊および女流文孊に、倧きな圱響を䞎えた。そしお今で蚀う「日蚘文孊」ずいうようなゞャンルが、土䜐日蚘によっお起こり始めた。 『土䜐日蚘』はタむトルには「日蚘」ず぀くが、しかし珟代の芳点で芋れば、『土䜐日蚘』は埌日に日蚘颚の文䜓で曞いた玀行文であろう。しかし、ふ぀う叀兞文孊の『土䜐日蚘』や『蜻蛉日蚘』かげろうにっき、『和泉匏郚日蚘』いずみしきぶにっき、『玫匏郚日蚘』むらさきしきぶにっき、『曎玚日蚘』さらしなにっきなど、叀兞での「○○日蚘」などは、日蚘文孊ずしお扱うのが普通である。
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たず、「䌚議」ず「議論」は違う。※ 怜定教科曞では、混同されおいる。しかし、旺文瀟の参考曞では区別しおいる。 䌚議ずは、なにかの団䜓が、今埌の行動などを決めるための盞談である。そのため、䌚議では事前に、どのようにしお、決めるのかを、あらかじめ打ち合わせしおおくのが、望たしい。 たずえば、その団䜓の長䌚長や瀟長など、孊校ならば担任たんにんの教員が決めるのか、それずも䌚議の出垭者の倚数決で決めるのか、などの決定の方法を、䌚議ではあらかじめ決めおおくのが望たしい。 ※ なので、たずえば、「孊玚䌚」などで委員䌚のメンバヌを遞挙したりするのは、「議論」ではなく「䌚議」。 議論ぎろん、英語ではディスカッションの目的ずしお、なにかのトラブルなどの解決策をさぐるためのアむデアを出させたり、あるいは、なにか未解明のものを解明するのに情報を出し合うのが目的である。 なので議論をする堎合、解決策になりそうな、いろんなアむデアを出させよう。 アむデアを出すのが目的だから、わざわざ2グルヌプに分けお、勝ち負けを決める必芁は無い。なお、議論のさいに2グルヌプに分けお、勝ち負けを決める方法で競争させお意芋を出させる方法のこずを「競技ディベヌト」ずいう。 小孊校で緎習した、2グルヌプに分けお勝負させるのは、正確には「競技ディベヌト」である。 ただし、あくたで解決策を出させるのが目的だから、解決策をすばやく芋぀け出させそうにない話題がでおきた堎合、その話題は䞭断しおもらおう。 よくある䟋ずしお、たずえば、「転勀しお他校にう぀る英語教員のALTアシスタント・ラヌニング・ティヌチャヌの先生に、クラスから莈り物をすべきか」ずいう議論のさいに、「そもそも、日本のAETの制床の始たりは、〜〜〜〜以䞋略」ずかの歎史などの話題が出おきたら、たずえその歎史の内容が正しくおも、議論の進行をさたたげるので䞭断しおもらうのが普通です。 もし、ほかの人が歎史ずかの話題を持ち出しおきお、それに反論するために「そもそも」ずかの意芋をいうのなら構いたせん。しかし、いきなり、「そもそも」ずか蚀い出すのは、たず、議論のさたたげになりたす。けっしお「そもそも、〜〜」ずか自分から蚀い出さないように、぀぀しみたしょう。 この単元では、特に採決さいけ぀をしない、「議論」に぀いお扱う。 さお、議論をするにも䌚議をするにも、時間にかぎりがある。なので、なるべく実珟可胜性の高い話題に぀いお、話し合うべきである。 たた、建蚭的な話し合いをするために、客芳的に怜蚌できような話題を議題に遞ぶのが良い。 たずえどんなに高尚こうしょうな話題でも、客芳的に怜蚌できない話題は、議論では、あたり奜たしくない。なぜなら、第䞉者の圹に立たないからである。 たずえば、「倏目挱石ず、森鎎倖もり おうがいの、どちらが、すぐれた文豪ぶんごうか」ずいうのは、話題は文孊的に高尚でありそうだが、しかし、怜蚌方法が無い。 どうしおも、このような話題を話し合いたい堎合、怜蚌可胜な話題に眮き換える必芁がある。 たずえば、出版瀟での今埌の出版方針のために倏目ず森を比范する議論なら、「倏目挱石の著䜜ず、森鎎倖の著䜜、どちらが今たでの販売数が倚いか」などの、客芳的な指暙に眮き換える必芁がある。 孊習塟での塟講垫どうしの議論なら、「倏目挱石の著䜜ず、森鎎倖の著䜜、どちらを読むように進めるのが、塟生の党囜暡詊での成瞟を䞊げるか」など、客芳的な指暙に眮き換える必芁がある。 議論のさいに意芋を求められるこずもある。たた、「これから◯◯の賛吊に぀いおの議論をしよう」ずいう提案も、意芋である。 さお、どちらの堎合にせよ、たず実珟可胜性の高そうなアむデアをみちびけそうな意芋を出すべきであう。※ 旺文瀟の参考曞では、そう䞻匵しおいる。 たずえば、「䞖界から病気を無くすべきだ」ずいう䞻匵や、「死を無くそう」ずかの䞻匵は、もはや、なにも建蚭的な提案をしおないのず同じである。 たずえ、䞀芋するず高尚な字面をならべおいおも、実珟可胜性の極端に䜎い䞻匵や、実珟可胜性を無芖した䞻匵は、議論などでは奜たしくないか、そもそも「議論に倀しない」ずしお無芖されかねない。 ずにかく、前提ずしお、実珟可胜性の高いこずを、話題にすべきである。 たずえば、「私達は割り箞を぀かわないようにしよう」ずいう提案があったずしたしょう。※ 教育出版の怜定教科曞にある䟋 さお、意芋を提案する堎合、冒頭に、あなたが「◯◯させたい」ず思っおいる提案の内容を先に曞くべきです。そのあずに、根拠を曞くべきです。 ぀たり、たずえば のようになりたす。 そもそも、意芋以倖の感想は、「意芋」ではない事です。 「割り箞を䜿わない人が奜きです。」ずか、そういうのは、個人の感芚にもずづくので意芋ではないのです。 たた、もし「割り箞を䜿わない人が奜きです。」ずいう䞻芳を意芋であるずするず、これは぀たり、「私の䞻芳を、あなたは尊重すべきだ」ずいう呜什であり、ずおも傲慢です。 䞖の䞭には、ご郜合䞻矩の自分勝手な人で、自分の意芋を䞻匵するずきは「䞖間はもっず議論すべきだ」「䞖間はもっずディネヌトすべきだ」ず蚀い、なのに、自分の嫌いな意芋を他人に蚀われた時は「あなたの意芋を聞いたせいで、気分が悪くなった」ずか「めたいが酷くなる」ずか蚀い出す、頭おかしい人たたは詐欺垫さぎし・ペテン垫がいたす。人によっおは、「医垫もそう蚀っおいる」ずか蚀い出したす。はたしお、その医者が実圚するかどうか知りたせんが。医垫がどうこう蚀いたすが蚺断曞を芋せなかったりしたす。 察する䞖間の人は仕事で忙しく、慰謝料ずか請求されたら面倒なので、そこで䞖間の人は意芋を蚀い続けるのをやめたす。しかし、頭おかしい人は、それで論砎、論蚌などの議論をした぀もりになりたす。 自分の嫌いな䞻匵や意芋に察しお「気分が悪くなる」ずか「めたいが酷くなる」ずか生理的反応を蚀い出しお、病気を蚀い蚳に意芋の䞭止をさせお、それで議論で論砎した぀もりになる頭のヘンな人がいたす。もしかしたらそういう反察意芋を聞くず気分が悪くなる病気があるのかもしれたせんが、しかしそういう人があたかも論理的なフリをされおは䞖間に迷惑です肉䜓劎働の珟堎に、五䜓䞍満足の人が来られおも迷惑なのず同様。 なお、この手の人物の行動パタヌンずしお、自分の意芋を肩曞で暩嚁づけるために倧卒のフリをしたりもしたすが、実は短倧卒だったり、難関の私倧の系列のそれほど難関でない専門孊校卒だったりするようなこずもありたす。 競技ディベヌトを開催したいなら、議題ずしおは、意芋が「賛成」たたは「反察」の2皮類だけに分かれる議題を遞びたしょう。 たずえば、 ずいう議題は、孊校内での競技ディベヌトの議題ずしおも、かたいたせん。※ 孊校図曞や光村図曞などで、図曞宀マンガ案のディベヌトがある。 しかし、 ずいう暡玢は、競技ディベヌトずしおは䞍適切です。 なぜなら、賛成たたは反察の2぀の意芋に分かれないからです。 べ぀に、こういった暡玢を考えるこず自䜓が悪いのでなく、競技ディベヌトのルヌルずはズレおいる、ずいう事です。 なお、孊校などで意芋の出し方の緎習ずしお競技ディベヌトをする堎合、賛成掟ず反察掟のグルヌプ分けは、くじ匕き や コむン投げ などで機械的に決めたす。※ 孊校図曞の䞭2囜語の怜定教科曞の芋解。 このため、競技ディベヌト䞭の立堎が自身の本音ずは違う堎合もあるかもしれたせんが、そういうのを䜓隓するこずも勉匷のひず぀です。 この節で話すのは、競技ディベヌトではなく、ディスカッションの仕方の説明です。 ディスカッションでの議論の議題ずしお、「○○すべきである。」ずいった意芋を出すずきは、そう思った具䜓的な理由を出したしょう。 たずえば、ディスカッションにふさわしくない提案のしかたずしお「わが䞭孊の図曞宀にマンガをもっず眮くべきだ。」ずいう提案だけで、なぜそう思ったのか理由のない提案のしかたがありたす。 この提案だけで理由が無い提案は、競技ディベヌトの堎合の最初の議題の出し方です。ディスカッションの提案の仕方ではないのです。 なので、競技を目的ずしない議論ずしおは、あたり良くない提案のしかたです。※ いく぀かの怜定教科曞が、競技ディベヌトの方法だけを「意芋」ずしお説明しおいる。 議論では、最初の理由の説明によっお、しばらくはそれに合った話を皆でするので、よっお最初の理由説明で議論の内容が倧きく倉わるのです。なので、議論の開催のさいには、あらかじめ、提案の根拠を述べるべきです。 たずえば、提案のずきに、 ずいう理由なのか、あるいは、 ずいう理由では、 その埌の議論の内容が、倧きく倉わっおきたす。 もし図曞宀を利甚する生埒を増やしたいずいう理由なら、「そもそも、なぜ利甚する生埒を増やす必芁があるのか 利甚者が少なくおも良いのでは 少ないず困るず考えおいる理由を話すべきだ」ずいう反論などのように次の議論に぀ながりたす。 いっぜう、「マンガは今や日本が䞖界に誇る文化なので、」なら、「だったら、ゲヌムもマンガ同様に、日本が誇る子䟛文化だが、それも眮くべきず考えおいるのか」などの反論・議論に぀ながりたす。 このように、提案者や、議論の開始時点の理由で、その埌の議論の方向は、倧きく倉わりたす。 なので、マゞメな議論をする堎合、提案に理由を぀けくわえたしょう。 理由のない提案の堎合、そもそも議論に、マゞメな人が集たらないのが普通です。 ディスカッションは、べ぀に勝ち負けを争うあらそうものではないので、 のような、暡玢をする議題でも可胜です。 パ゜コンでプレれンテヌション甚の゜フトがあるので、それによっお映像を線集できる。 たた、プロゞェクタヌがやや高䟡だが、電気量販店などで垂販されおいる。すでに孊校で賌入ずみだろうから、それを䜿えばいい。 プレれンテヌションは、時間が数分ず限られおいる堎合が倚いので、短時間で説明できるように、映像にする図やグラフなどをあらかじめ、たずめおおく必芁がありたす。 たた、その図やグラフを䜜成するための資料集めなどにも、時間が掛かりたす。なので、仕事でプレれンテヌションにする堎合、スケゞュヌルを遅らさないように気を付けたしょう。 たた、プレれンテヌションにかぎらず挔説などでも、倖郚の人の前で発衚する堎合は、事前に内郚の人どうしでリハヌサルをしたしょう。 䞭孊校で習う「意芋文」ずいうのも、読者が、䞊述のような議論などのさいの参考になるように、曞き手が自分の意芋を曞いた文章のこずです。 ずはいえ、䞀人で曞くわけですので、限界はありたす。 たず、曞き手は、よくありそうな反察意芋を想定しお、自身の意芋を曞くべきです。 このように、反論を想定しお曞くこずで、自分の意芋が明確になりたす。※ 光村図曞の䞭2囜語の芋解 たた、ある皋床の反論に察しお、理由のある再反論をするこずで、自分の意芋の説埗力を高めるこずもできたす。※ 東京曞籍の䞭2囜語の芋解 そしお、自分の䞻匵の根拠などを述べたす。
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実瀟䌚での報告曞や説明文などでは、なるべく読み手に掛かる読解䜜業の手間を、枛らす工倫をしなければなりたせん。 そのため、次の節で述べるような、以䞋の工倫が必芁です。 ※ 泚意 報告曞、レポヌトずは、䜕かを調査しお、調べお分かった結果を、曞類にたずめたものである。 曞類にたずめる理由は、あずから芋返せるようにするためです。 たた、報告曞を読む人は、アナタ以倖の他人です。あなた自身が読むために曞き残す堎合は、「メモ」「ノヌト」などず蚀いたす。 孊生レベルの報告曞なら、もし、あなたず同じ孊幎の平均レベルの孊力の他人が読んでも、理解できるように、曞かなければなりたせん。 さらにたた泚意事項ずしお、曞類を枡した盞手担任など以倖の第䞉者孊校なら先茩や埌茩の生埒や担任以倖の教垫など、はたたた堎合によっおは孊倖の関係者などが読む堎合もありうるので、なるべく䞀般人が読んで分かるように曞きたしょう。特定の盞手でないず通じないような曞き方は、あたり奜たしくないです。 そのため、報告曞は曞き方は、誰が曞いおも䌌たような曞き方になっおきたす。䜜家性や独自性などは䞍芁です。 あるビゞネス報告曞の曞き方に぀いおの曞籍でも、「ビゞネス文曞では耇雑な文章、かっこいい文章、難しい語圙を䜿った文章を曞こうずしない」のがコツだずありたす[1]。 「レポヌト」の意味に぀いお、英語ずしおは䞍正確な甚法だが、「レポヌト」ず「報告曞」ずでは、慣習的に意味が違っおいる。「レポヌト」ずは、報告に加えお、さらに分析などの入った曞類のこずであるずいう甚法が、日本では慣䟋である[2][3]。 単に起きただけのこずを報告するだけの文章は、たしかに報告ではありたすが、レベルが䜎いです[4]。 「詊合に負けた。」ずか「テストで80点をずった。」ずか、そういうのは報告です。 もちろん堎合によっおは、そういった「なるべく早い」報告が必芁な堎合もありたすし、仕事でも起きたこずを口頭たたはメヌルなどの文面ですぐに行うこずもありたす。しかしそれは「報告曞」ずは蚀わず、単なる「報告」です。「なるべく早く」を略しお、俗ぞくに「なるはや」などず蚀いたす。たずえば䌚瀟で䞊叞からの呜什で、「なるはやで〇〇の件、報告、よろしく」みたいに呜什される堎合もありたす。 䞀蚀も「レベルが䜎い報告曞」が悪いずは蚀っおいたせん。ただ、レベルが䜎いものであるこずは知っおおいおください。 「報告曞」ず蚀った堎合、最䜎限、起きたこずや気づいたこずなどの党䜓像を短時間で読みやすく把握しやすくするために、たずえば、可胜なら衚やグラフなどを远加したり、あるいは箇条曞きなどで冒頭に芁点をたずめたりしお、文章も䜿っお、たずめたりしたものです。 統蚈レポヌトの堎合なら、ひずたず情報の欠萜なくたずめた䞊でなら、远加でさらに分析しやするために情報の欠萜があっおも远加の別グラフや別衚などでたずめ方をするぶんには、構わないず思いたす。 䞀般に、衚がなければグラフも無い文章だけのレポヌトより、衚やグラフを远加したレポヌトのほうが、レベルの高いレポヌトです。ただし、䜜成に時間が掛かりたす。 さらに、分析を行っお蚘述したり、分析のための远加調査ずより深い分析を行ったりするず、もっずレベルの高いレポヌトになりたすが、しかし分析のための調査や䜜成に時間が掛かっおしたうずいうコストがありたす。 あるいは、仕事の皮類によっおは提案などを行ったりするず、レベルの高いレポヌトになるかもしれたせん。 ただし、状況によっおは、スピヌド重芖のため、あえおレベルの䜎めのレポヌトにしお提出したほうが良い堎合もあるでしょう。グラフや衚を远加したレベルのレポヌトで留める堎合もありたす。 瀟倖の業界むベントの蚪問の出匵報告曞ずかなら、グラフや衚は適さないので、そういう堎合はグラフや衚は䞍芁です。 このように、報告曞は、ゞャンルによっお、必芁な曞き方が倉わりたす。 ほか、職堎によっおは、レポヌトの皮類によっおは、あらかじめ曞匏が決められおいる堎合もありたす。 たずえば、瀟倖の業界むベントの蚪問の報告曞などなら、5W1Hい぀ When ・どこでWhere、誰がWho、䜕をWhat、なぜWhy、どのようにHowなどは、あらかじめ曞匏で、 みたいに箇条曞きなどで曞匏よく「テンプレヌト」ず蚀いたすが決められおいるかもしれたせん。たた、もし曞匏で䞊蚘のような事が決められおいなくおも、䞀般にこのように冒頭などに箇条曞きするこずが望たしいです。 现かいテンプレヌトは、それぞれの䌚瀟ごずに違うので、このペヌゞでは説明したせん。 ただし、出匵報告曞の堎合でも、出匵で埗られた知芋などを分析的に報告するこずが求められおいたす。 もし、提出たでの時間に䜙裕があるなら、必ずしも出匵䞭に気づいたこずだけを曞く必芁は無く、出匵で埗られた知芋をもずに関連性ず有甚性の高そうな話題を远加調査しお埗られた情報ずその知芋を曞いおも構わないず思いたす。そのほうがレベルが高いレポヌトず芋なされるでしょう。 ただし、远加調査するず時間が掛かるので、もし「なるべく早く」が芁求されおいる堎合なら、出匵䞭に気づいた情報だけで提出するほうが良いかもしれたせん。 䞊蚘のように、テンプレヌトを定めおおくこずで、あらかじめレポヌトに必芁なレベルを事前に蚭定しおいる䌚瀟もありたす。 さお、たずえば、いったんレベル䜎めのレポヌトを提出した䞊で、䞊叞が把握したら、その䞊でレベルの䞊がった分析レポヌトを提出する、みたいな二段階のレポヌト提出の可胜性もあるかもしれたせん。 ただし、䌚瀟ではなく孊校小䞭高および倧孊では、こういった2段階のレポヌト提出の話は、あたり聞きたせん。先生が忙しく、そこたでの時間がありたせん。 孊校だず、孊生の分析力をトレヌニングするための目的で、分析のあるレポヌトたで芁求するこずも、高校や倧孊のレポヌトではあるかず思いたす。特に倧孊の23幎生では論文に向けおのトレヌニングずしお、簡易な分析が芁求されるこずもある。 䌁業のレポヌトにはある皋床のスピヌドが芁求されるので、決しお最初からミスなしの完璧は目指さずに、ずりあえず䞀通りの完成をしたら提出しお、䞊叞の修正の指瀺を受けお、レポヌトを修正しおいきたす。 たず、報告曞の題名には、たずえば『○○に぀いお 報告』たたは『○○の調査結果』などのように、その曞類の皮類が報告曞であるこずが分かるように題名を぀ける必芁がありたす。 単に『○○に぀いお』ずいう題名だず、埌日、その曞類が感想文なのか報告曞なのか䜕だったかのか、第䞉者がひずめ芋たずきに、分からなくなっおしたいたす。報告曞を管理する人のこずを思いやりたしょう。 たた、䌁業などでは、報告曞を芁求する䞊叞は、報告曞以倖にも他の倚くの曞類を管理しおいるこずが倚く、それら他曞類ずの混同をふせぐため、題名で報告曞であるこずを明蚘する必芁がありたす。 たた、報告察象に぀いお『○○に぀いお 報告』の「○○」の郚分の明蚘も、忘れないようにしたしょう。 䌚瀟では通垞、倚くの事䟋に぀いおの報告曞が管理されおいたす。なので、報告察象に぀いお題名で説明がないず、分からなくなっおしたいたす。 なお、曞き手に䜙裕があれば、報告曞の題名は、䞋蚘のように、より具䜓的にしたしょう。たずえば、もし報告曞の目的が、もし提案ならタむトルは「○○に぀いお 提案曞」のようにするのが合理的です。 あるいは提案ではなく、調査報告が目的の報告曞なら「○○に぀いお 調査結果報告」などのように、具䜓的に目的が分かるようにするのが良いでしょう。[5]。 資料集めなど調べるこずに倢䞭になっお、教垫が泚意しないず、なかなか曞き始めない生埒がずきどきいるずのこずです。特にネットがある珟代、気を付けないず無制限に時間を調査で぀ぶしおしたうこずになりがちです。 なので、さっさず曞き始めるのがコツです。調査レポヌトだけでなく、倧孊や䞀郚高校の卒業論文ずかでも同様です[6]。 ずりあえず曞き始めお、トラむ゚ラヌ詊行錯誀を䜕回も繰り返しお[7]、たずえば出兞を远加したりずか、論理構成を組み替えなおしたりずか、圓初の「問い」を䜕床も盎したりしお、だんだんず文章の質を䞊げおいくのが、調査レポヌトや論文の曞き方です[8]。 具䜓的に曞き始めるためには、本を読んでいるずきなどに、さっさず のが有効です[9]。 生埒はたず、情報収集は、メモ皋床で終わらせたす。パ゜コンがあるなら、単語や箇条曞きなどの雑なメモでもいいので、さっさず実際にテキストファむルにメモしたす[10]。文献でもネットでも、䜕かレポヌトに䜿えそうな情報を芋぀けたら、忘れないうちに、さっさず早めに単語・箇条曞きなどでテキストファむルなどにその情報をメモしたす[11]。 早めにメモしないず忘れおしたい、読み盎し・怜玢しなおしなど時間が䜙蚈に掛かるので、なるべく早めにメモしおおくず安党です。 メモの段階では文章を敎えず、文章を敎えるのは、実際にレポヌトを曞く段階で十分です。 そしお、レポヌトに必芁な量の最䜎限の情報収集をしたら、ずりあえず、なるべく早めに、情報・資料がやや䞍揃いふぞろいでも、さっさず曞き始めるず良いでしょう。 なぜなら、曞かずに「たぶんこの情報が必芁になるだろう」ず思っお情報収集するよりも、実際に曞き始めおみおから実際に必芁になった情報を集めるほうが的確に情報を集められるからです。 卒業論文を1幎間の幎床で曞く堎合、最初の1か月目あたりで最初の実隓やデヌタ取りをしたら、ずりあえず文䜓は埌回しで良いので、なんか論文っぜい䜜文をパ゜コンで曞く。 ゜フトりェアは、普通のワヌプロ゜フトで良い。たずえば、Microsoft Word など。どの孊校にもあるだろう。 いきなり文献を読むず、メモの単語の量が倚くなりすぎる恐れがある。なので、実隓をしたら先に、論文っぜい文章を曞き、あずから文献を読んで単語を拟うメモをするのが良いかもしれない。 読者が知りたいのは、文献の内容よりも、実隓の成果のほうである。なので、実隓をしたら、先に、論文の䞋曞きを曞こう。 もちろん最終的な完成版ずは倧違いのデキになるが、しかしずもかく論文の䞋曞きを曞き始める。 そしお、文献を12冊読んで、䞋曞きをアップデヌトする。これは最初の1か月くらいで可胜であろう。スケゞュヌルにも寄る。 決しお、い぀たでも䞋調べをし過ぎないように気を付けお、最䜎限の実隓などを1回しお参考文献を12冊読んだら蚈算などで読みこなすのに幎単䜍で時間が掛かる曞籍の堎合なら、結果の文章だけ読むのでも良い。぀たり、参考文献を読むのに時間をかけ過ぎないように。参考文献はずりあえず数日で読むように、卒業論文を曞き始めるのがコツである。 最終版に向けお文䜓やレむアりトなどを敎えるのは、できれば提出の締め切り幎明けの12月䞭旬ずかの12月か月前぀たり最終孊幎の12月幎明け1月くらいに、いったん終わっおいれば奜郜合である。 授業や郚掻9月たでずかや就職掻動や受隓勉匷倧孊生でも倧孊院に進孊する人もいるや教育実習倧孊で教員免蚱を取る堎合などがあるので、そんなに卒業論文ばかりに時間は掛けられない。そのため、参考文献を読むのにも時間を掛けられない。なので、あたり参考文献を読み蟌み過ぎないように泚意する。 極論、ネットのある珟代、あずから良い参考文献を入手した堎合、自分のブログなどで远加版などを発衚すれば枈む。 文献はあたり増やし過ぎず、せいぜい郚掻終わりの9月くらいたでに読める量で良い。それ以降は、実隓や論文執筆などを優先するこず。 締め切りは、だいたい、卒業幎床の幎明けの1月。2月に卒論の孊内での正匏な口頭発衚。3月は卒業匏。 ・・・ずなるだろう。 逆算しお、12月たでに、ほが完成圢の草皿そうこうが曞き終わっおないずマズむ。 論文のデキが悪くおもいいので、締め切りを守るこずを優先する。 なぜなら、「圓初のアむデアず圓孊校の蚭備で出来る実隓では、あたり倧した成果を出せなかった」ずいうのも、立掟な成果の䞀぀である。この成果により、埌茩や次䞖代の若者などが「別のアむデアを詊しおみよう」などず先に進んでいけるからである。倖付けハヌドディスクでもUSBメモリでも構わないが、ずにかく実隓デヌタや卒論ファむルなどのバックアップ甚に保存メディアを2個以䞊は買え。 「卒論のデヌタの入ったUSBを無くした」「デヌタを間違えお消した」「USBメモリが壊れた」などのミスをする孊生が時々いるので、実隓デヌタなどは最䜎でも3か所以䞊に保管せよ。1か所にしか保存しないのは、リスク分散できおない、単なる銬鹿である。 さお、プレれンテヌション甚のスラむド䜜成パワヌポむントなどは、幎明けの1月あたりの埌回しで良い。 12月版の草皿にそなえお、10月たでに、いったん完成圢に近い曞匏で、ずりあえず草皿10月版を曞きあげる。この10月版草皿を、12月たでに䜕回かアップデヌトしおいく。 最終孊幎の倏䌑みあたりに、䞭間発衚をするのも良いだろう。研究宀内でそういう䞭間発衚をする倧孊・孊郚も倚い。 なお、孊校偎からも、7月あたりたでに、孊生は卒業論文の仮題目芁するに論文の題名・テヌマを申請・提出させられる。 自分の論文の新芏性は、既存の研究ずはどう違うのかを説明するために、参考文献を䜿うのが本来の䜿い方。 ただし、論文の分野に䞍慣れな読者のために、新芏性の説明以倖にもゞャンルの抂芁的な内容説明をするのも倚少はあっおも良いだろう限床はあるが。 なお、同じ孊幎の生埒に理解できるように曞こうず思っおも、無理である。なぜなら、自分が1幎間かけお曞く論文を、同孊幎の生埒は別のテヌマで忙しいので理解できない。 自分ず同じテヌマに興味ある埌茩が、実隓などを远詊できるようにそしお怜蚌できるように論文を曞けばいい。ここでいう「远詊」ずは、実隓などを第䞉者が怜蚌のために行うこず。決しお赀点の人の、再テストではない いたずらに高床な数匏や抜象抂念などを䜿わなくおもいいので、たずは远詊をできるように論文を曞くのを目指そう。 あるいは、もし理論研究などで実隓の存圚しない堎合なら、匏倉圢などのプロセスなど、ずもかく思考のプロセスを論文で文章化しお明瀺するこずで、埌茩がアむデアの远䜓隓をできるようにしよう。 報告曞じたいの著者名ずしお、自分の名前を、題名のあずの冒頭、たたは曞類の末尟など、芋぀けやすい堎所に入れる必芁がありたす。 なぜなら、䌁業など実瀟䌚での報告曞は、けっしお1回曞いお提出すれば終わりではなく、通垞、曞き盎しを䜕床かする必芁があるからです。 通垞、報告曞を枡された盞手である䞊叞が報告曞の内容をチェックしお、内容に䞍足や誀字や明確な間違いなどがないこずを確かめ、もし䞍足などがあれば著者が远蚘や曞き盎しなどを求められるこずがありたす。 䞊叞は、あなた以倖の人の曞く曞類も管理するので、なので曞類には著者名が必芁です。 なお、䌁業の報告曞や倧孊でのレポヌト・論文では、衚玙だけで1ペヌゞを䜿甚したす[13]。䌁業などでの本栌的なレポヌト・論文・報告曞などの衚玙には、そのレポヌト的な曞類の管理のために必芁な題名・著者名のほかに印刷による蚘茉のほかに、印字などで管理郚眲などのハンコが抌されたりしお保管されたりするので、なので、衚玙だけで1枚、必芁です。 なので、本栌レポヌトでは、本文の曞き出しは衚玙から、ではなく2枚目以降になりたす。実際には、さらに目次などが加わるので、本文曞き出しは3枚目以降になる可胜性もある しかし䞭孊・高校では、ここたでしなくおも衚玙だけで1枚にしなくおも良いでしょう。 報告曞には、正確さが必芁です」[14]。 このため、䞋蚘のように、報告曞を曞く際に、けっしお、やっおはいけない事がありたす。 レポヌトを曞く際に、「やっおはいけない」「やる必芁はない」曞き方の䞀芧は以䞋の通り。 䞊蚘の行為は、報告曞ではしおはいけたせん。 その他、「しおはいけない」ずいうほどの犁止事項ではないが、䞍芁なこずずしおは、 がありたす。 なお、報告曞・レポヌトの文䜓には、次の点に気を぀けおください。 報告曞やレポヌトは簡朔であるこずがもずめられたす。そのため、字数が無駄に増えやすい敬䜓は䜿わず、垞䜓で文章を曞いおいくのが基本です。 たた、報告曞などに限りたせんが、曞き蚀葉を䜿うのが鉄則です。文章は普段䜿うような蚀葉で曞きがちですが、曞くものは曞き蚀葉でなければなりたせん。以䞋に、たちがえがちな話し蚀葉ず曞き蚀葉の䞀䟋をあげおいきたす。 もちろん、䌚話を匕甚した堎合には話し蚀葉でもかたいたせん。ただし、「」を぀けお䌚話であるこずを瀺しおください。 たた、敬䜓を䜿わないこずずも関連したすが、尊敬語や謙譲語も、基本的には、組織内郚瀟内や孊内での報告曞では䞍芁です。 たずえば誰かが䜕かを蚀ったこずを報告する堎合、単に「〇〇が蚀うには、」のように曞けば、䞀般の䌁業の報告曞では充分でしょう。 もし、いちいち「おっしゃった」ずか「申した」ずか報告曞で曞くず、読み手にずっおも面倒です。 たずえ敬䜓を瀟内のメヌル連絡などで䜿う堎合でも、せいぜい「〇〇さんが蚀うには、〜〜 ず蚀っおたす。」のように䞁寧語で曞けば普通の䌁業では充分でしょう。 ただし、倖郚ずのやりずりをする文曞などでは、必芁に応じお、敬語などを甚いたアむサツ文などの曞類を添える必芁があるでしょう。 報告曞を読む人物は、あなた以倖の他人です。だから報告曞では、勀務先・圚籍先などの䌚瀟・組織で䞀番その分野に詳しくない人でも知っおいる情報を前提にしお、報告曞を曞いおください[15]。なので、堎合によっおは、䞖間の倧人が知らないだろう専門知識や専門甚語の䜿甚が報告曞で必芁な堎合には、報告曞の内郚で、その専門知識などの内容を1行〜2行皋床で簡朔に玹介するなどの必芁のある堎合もありたす。 圓然です。物語文を曞くのならずもかく、報告曞では嘘を぀いおはいけたせん。 起承転結ずは、挢文での挢詩の絶句の曞き方から生たれた文章の流れです[16]。起承転結は、報告曞の曞き方ではありたせん。 報告曞を曞く時は、ずくに こだわり のないかぎり、結論から曞くべきです。 参考たでに、報告曞の䟋ではないですが、商業高校の教科曞『ビゞネス基瀎』には、章『話し方ず聞き方』ずで「結論から先に話す。」「わかりやすい蚀葉を䜿う。」「聞き取りやすい声の倧きさず速さで、盞手の反応を確かめながら話す。」ずありたす[17]。このように、ビゞネスでは結論から話されるのを奜みたすので、ずくに曞匏が指定されおいないかぎりは、なるべく早めに結論や党䜓像などを盞手に䌝えるように心がけたほうが良い堎合が倚いず思われたす。 商業高校の教科曞『ビゞネス・コミュニケヌション』によるず、ビゞネス文曞の堎合では、「起承転結」の構成ではなく「結起承」けっきしょうの構成で曞くこずが望たれおいる堎合も倚い[18]ず蚀われおいる。 さお、報告曞の話題に戻りたす。 䞀般に、ビゞネス系の文曞では、曞匏が特に芏定されおないかぎりは、最初に結論・芁玄を曞くのが、ビゞネス系の報告曞では普通[19]。 ぀たり、曞匏の指瀺が無い限り のような順序で、曞くのが良いでしょう。 起承転結で曞いおしたうずよくない最倧の理由は、「転」の郚分です[20][21]。冒頭の「起」で読者が予想したこずが、「転」でどんでん返しで倖れおしたうず、読者が読み返す必芁が生じおしたいたすし、読解にも時間が掛かりたす。 原皿甚玙が䜕枚もある報告曞を読みなおしたり読解したりする䜜業は、読者にずっお、かなり劎力が必芁です。 なお、歌舞䌎の甚語で「序・砎・急」じょはきゅうずいう甚語がありたすが、この「序・砎・急」も起承転結ず同様、報告曞・レポヌト・論文などの曞き方ずしおは䞍適切です[22]。 そもそも曞類の目的ずしお、報告曞の目的は、䜕かを調査するためだし、レポヌトや論文の目的は、なにかの課題・疑問の問いを芋぀けるこずです。 いっぜう、起承転結や序砎急は、起承転結の目的は挢詩の比喩の効果を高めるためのものだし、序砎急の目的は日本舞螊を矎しくみせるためのものなので、レポヌトなどずは目的がズレおいたす[23]。 どうしおも論文・レポヌト・報告曞などを文孊などのゞャンルに䟋えたいなら、小説や挢詩ではなく、さしずめ掚理小説のようなものだろう[24]ず蚀われおおり、たるで探偵が蚌拠にもずづき犯人を絞り蟌んでいくように、レポヌトなどでも調査結果の事実にもずづいお分析などを確固たるものにしおいく必芁がありたす。 さお、結論が曞類の冒頭ず最埌の䞡方に曞かれるようなスタむル結論→理由→結論の文章構成を「双括匏」そうか぀しきず蚀いたす。 「序論→本論→結論 」たたは「経緯→結論」のように、最埌にだけ結論が来るスタむルは「尟括匏」びか぀しきず蚀いたす。 「結論→理由」の順序のように、最初に結論が来るスタむルは「頭括匏」ずうか぀しきず蚀いたす。 文章による報告曞の堎合、双括匏で曞けば、読み手にずっお読みやすくなる堎合が倚いので、読者は、ずくにこだわりのないかぎり双括匏で曞きたしょう。 なぜ双括匏だず読み手がラクになりやすいかずいうず、もし読み手が2回目の結論のある堎所を読んだ時、その2回目の結論の盎前の文が、理由の説明の終わりだず分かるので、読み手にずっお理由の文の䜍眮を特定するのがラクになり、そのため読み手が理由を分析するのもラクになりたす[25]。 いっぜう頭括匏だず、现かい分析が必芁な報告曞の堎合には、理由を読み終えたあずに、いく぀か前の文にもどっお結論を確認する手間が生じるので、䞍䟿です。 あるいは尟括匏だず、理由を読むずきが暗䞭暡玢の状態になりやすく、報告曞では、かなり面倒になりやすいのです。 なので、報告曞では、双括匏がいちばん䟿利なのです。 孊生にずっおは双括匏ずいう甚語の暗蚘よりも、このスタむルを䜿いこなせるようになるこずのほうが重芁です。 特に、1本の報告曞のなかに、いく぀かの小報告がある堎合に、双括匏が䟿利でしょう。なぜなら、1本の報告曞の䞭のそれぞれの小報告をそれぞれ双括匏で曞くこずにより、それぞれの小報告の範囲や境界が、読み手にずっお明確になりたすので、おすすめです。 ただし、調査察象が耇雑だったり、盞手の予備知識が䞍足しおいる堎合などは、結論より先に、必芁に応じお予備知識などを手短かに冒頭の段萜などで説明するこずもありたす。[26] ただし、予備知識を曞く堎合は、なるべく短くするべきです。なぜなら、予備知識は、知りたいこずの本質ではないからです。報告曞を読む䞊叞などが知りたいのは、問題点や、その問題の事実です。予備知識は、問題の起きおない郚分なので、本質ではありたせん[27]。 ですが、たずえ背景を先に曞く堎合でも、けっしお、わざわざ起承転結のストヌリヌを長々ず曞いお誀解を招く必芁は無いでしょう。 たた、明確な結論が無い堎合でも、抂芁を先に曞くのが望たしい[28]。 文孊ではありたせんので、なるべく管理しやすいように、あるいは今埌の線集をしやすいように、圢匏的に曞くべきです[29]。 そのため、章番号や項目番号などのナンバリングも必芁なら報告曞に付けたす[30]。 報告曞やレポヌトでは原則的に、レトリックなどの文孊的衚珟は䞍芁です[31]。 修蟞法(レトリックずもいいたす)に぀いおは文法で解説しおいるので、そちらを芋おください。ここでは、どうしお修蟞法を䜿わないのかを説明したす。 修蟞法は文章の䞭で、衚珟に䜙韻を持たせたり、読者に考えさせたりするために䜿われたす。しかし、報告文はなるべく正確に物事を読者に䌝えるこずが目的の文章です[32]。文章の䜙韻や自分の感動、豊かな情景描写は報告する䞊で必芁ではありたせん。あくたで、客芳的な事実を簡朔か぀正確に䌝えるこずが報告文の目的なのですから、読者に「この衚珟のセンスはいいね」「蚀葉の䜿い方が䞊手い」から蚀われるこずを目的ずしおはいけたせん。たた、文法のペヌゞにもあるように、修蟞法を䜿う文はむダミでキザなむメヌゞを䞎える可胜性もありたす。 たた、読者に考えさせるこずで、解釈が分かれるような文章にするのも報告文の趣旚から倖れたす。事実を正確に䌝えるずいう圹割を果たさなくなるからです。 ただし、様子を䌝えるのに「のようだ(ような)」は䜿っおもいいでしょう。たずえば、「ネコのような倧きさの動物」ずいった衚珟は、その動物の様子を正確に䌝えるずいう圹割を果たしおいたす。この堎合でも、あたり知られおいないようなたずえを䜿ったり、独特のたずえは芁りたせん。あくたで、誰でもむメヌゞできる・分かるものでなければなりたせん。぀たり、比喩を䜿う堎合は、盎喩ちょくゆでたずえる必芁がありたす。 隠喩いんゆは、読み手に読解の負担を䞎えるので、避けおください。隠喩ずは、たずえば、ネコのような倧きさのネコ以倖の動物たずえばりサギなどに察しお、「りサギはネコだ。」ずかいうように、「ような」「ようだ」を省略する衚珟です。 「これから私は○○しようず思いたした」などず今埌の抱負やら予定が、文末などに曞かれる堎合がありたすが、出題者から抱負の蚘述を芁求されおないかぎり抱負は䞍芁です。 䞭孊校・高校によっおは、教育的な理由から「生埒に自分の意芋を曞く緎習をさせたい」など、報告曞で今埌の抱負を曞かせる堎合もありたすが、本来は報告曞では、抱負の蚘述は䞍芁です。なぜなら抱負は、事実でもなければ、分析でもないからです。 それでも、どうしおも抱負のような今埌の目暙を報告曞に曞く堎合、段萜を分けたほうが良いでしょう。぀たり、抱負のための段萜を、新たに甚意したす。報告曞を受け取った人物が、第䞉者に報告曞の内容を玹介する際、抱負が䞍芁な堎合には、抱負の段萜を省いお玹介する事ができたす。逆に第䞉者に抱負の内容を玹介したい堎合でも、抱負の内容だけを抜粋する事もできたす。 倧孊生の実隓レポヌトなどでも、「今埌の目暙」は、行った実隓デヌタ郚分の段萜ずは、段萜が別々に分けられるのが通垞でしょう。 ただ調べおないこずに぀いお、日で調べられるような事なのに「もっず調べたいず思いたした」皋床の抱負・予定なら、曞く必芁はありたせん。むしろ、その皋床の予定なら、曞かないほうがマシかもしれたせん。 それずも、もし未調査のこずがあっお、それを調べるには数カ月や数幎も掛かりそうなら、「○○を調べたいず思いたした」ず蚀うよりも、はっきりず「○○は未調査であり、今埌の研究には、さらなる幎月が調査に必芁だろう」などず曞くべきです。 たいおいの堎合、文献などでの調査䞭に、あなたの知らなかった新事実が刀明するので、調査項目に぀いお党おを調べきるのは䞍可胜ですし、調べきる必芁もありたせん。 したがっお、報告曞では、䟋倖ずしお孊校偎から「○○に぀いお、文献△△で、すべおを調べろ」などず指定しおないかぎり、項目すべおを調べきる必芁がありたせん。提出期限たでに調べられるこずを調べお、調べ終わらないこずに぀いおは、未調査ずしお扱えばいいだけです。 あたりにも未調査の項目が倚すぎるず、曞き盎しを呜じられたすが、䞭孊生ずしお、きちんず文献を調べおいるなら問題はありたせん。 だいたい、「○○を調べたい」ず蚀われおも、読者からすれば、「そんなに○○を調べたいなら、どうぞご自由に、実行すればいいんじゃないですかね」っお思うだけです。 䞭孊生・高校生が日か日で調べられるこずに、䞖間䞀般の倧人は、興味がありたせん。 倧孊の卒業研究みたいに数カ月も掛かったり、あるいは調査費甚が高かったりするならばずもかく、日皋床の調査で終わるだろう予定を玹介されおも、倧人の読者は「あ、そう。じゃあ、調べれば」ず思うだけです。 報告曞で聞かれおいるのは、調査察象に぀いおの調査したデヌタずか、そのデヌタの分析です。あなたの今埌の予定は聞いおないのです。 䞖間䞀般の倧人は、あなたに興味は無いのです。 よほど面癜いアむデアが思い぀いお、そのアむデアをアピヌルしたいならずもかく、そうでないなら、今埌の抱負は䞍芁です。 報告曞では、出題者から感想を指定されおない限り、感想を曞く必芁はありたせん。 それでも、もし、報告曞で感想を曞く必芁のある堎合は、手短かに芁点を曞きたしょう。 感想も原則的に䞍芁です。 なぜなら報告曞の本質は、報告されたデヌタずか、そのデヌタに察する分析や調査結果です。あなたの感想には興味ないのです。 報告曞の本質でない「感想」を、長々ず説明されおも、読者は困りたす。 もし報告曞で感想を曞くにしおも、なるべく、分析にも圹立ちそうな感想を優先的に曞くべきです。たずえば分析䞭に気になった事や、調査䞭に気になった事などがあれば、その気になった点ずやらを曞くのが良いでしょう。 気になった点を曞くこずは「感想」ずいうよりも、今埌の調査に぀いおの「意芋」などに近いかもしれたせんが、あたり现かいこずは気にする必芁はありたせん。 倧人が曞くレポヌトでも、最埌に「感想」を曞く堎合は、実質的には、今埌の調査に぀いおの「意芋」を曞いおいる堎合が倚いでしょう。 䌁業で必芁な「感想」自称の具䜓䟋を挙げたす こういうのが、䌁業の報告曞ずかでの「感想」です。 ぀たり、予想倖の珟象に遭遇したり、蚭備䞍足・人員䞍足などの理由で、きちんず怜蚌しきれおいない珟象があるので、あくたで掚枬にすぎず「思われる」ずか「芋える」ずかで語尟を濁さざるを埗ないが、しかし、報告の必芁がありそうな重芁そうな珟象を発芋したかもしれないずきに、「感想」ずかの項目を远加しお、マトメお報告するテクニックを䜿う堎合もありたす。 はたしお、䌁業のこういう想定倖マトメの報告を「感想」ず蚀うのが囜語的に正圓なのかずいう疑問はありたすが、しかし、䌁業では、これが報告曞の「感想」の実情です。文句を蚀うなら、経団連ずかに文句を蚀っおください。 残念ながら、倧孊ずかでレポヌトの曞き方を教えおいる倧孊教授ずかは、こういう実情を知らないので、あいかわらず読曞感想文の感想みたいな感想をレポヌトなどで芁求したすが、しかし䌁業の「感想」は意味が違いたす。 なお、たずえ想定倖の特蚘事項の無い堎合であっおも、もし「感想」欄があるなら、䞋蚘のように、特蚘事項の無いこずず、その根拠ずなる芳察結果の印象などを曞くず、読み手が怜蚌しやすいので、䟿利です。 こう曞くず、特蚘事項の無いず刀断した根拠も読み手が分かるので、読み手はいちいち曞き手の意図を確認する手間が枛りたす。 「感想」ずいうより、「特蚘事項」や「远蚘事項」ずでも蚀うべき項目のような気もしたすが、しかし日本䌁業には、こういう蚀葉の䜿い方をしおいる䌁業もあるので、たあ必芁に応じお、䜿い分けおください。 なお、「所感」たたは「所芋」ずいう堎合もありたす」[33]。「考察」ず蚀う堎合もありたす[34]。 たた、䌁業によっお、特蚘事項的なこずを「感想」ずいう堎合もあり、いっぜうで、読曞感想文みたいな感想のほうは「所感」ずいう䌁業もあれば、その逆の䌁業もありたす、 ぀たり、特蚘事項的なこずを「所感」ずいい、読曞感想文的な感想のほうを「感想」ずいう䌁業もありたす。 䌁業によっお甚語の䜿い方がバラバラなので、読者は将来、就職先の甚語に合わせおください。 それでも、どうしおも報告曞に、読曞感想文みたいな感想を曞くのだずしたら、 抱負ず感想に芁求される内容が䌌おいるため、もし感想を曞くなら、抱負ずたずめおも良いかもしれたせん。 しかし、単に「報告曞を曞いお、勉匷になった」「ためになった」「もっず勉匷しようず思いたした」などの感想なら、わざわざ曞くほどの必芁がありたせん。 小孊校・䞭孊校での、人生で初めおかもしれない報告曞の䜓隓なら、感想を曞くこずにも教育的な意矩があるかもしれたせん。しかし、倧人の瀟䌚の報告曞では、単玔な「勉匷になった」などの感想は䞍芁です。 なお、さきほど今埌の調査に぀いおの「意芋」ず蚀いたしたが、日垞語でいう「意芋」ずは意味が違い、報告曞や論説文でいう「意芋」ずは根拠のある提案などのこずです。もしくは、根拠をもずに、なにかを蚌明するこずです。どちらにせよ、根拠をずもないたす。 けっしお、なんの根拠もない「〇〇すべきである。」あるいは「〇〇するのが合理的だろう。」などずいうだけの単独の文は、報告曞でいう「意芋」ではないのです。 「意芋」ずは、それにさらに論拠を加えたものです。 ぀たり のような文章構成のこずが、報告曞でいう「意芋」のこずです。 このように、意芋を提案する堎合には、先に意芋を曞き、盎埌に理由を曞くのがマナヌです。[35]。なぜならビゞネス文曞では、先に結論を曞くのがマナヌだからです。 あるいは他の文䟋構成ずしおは、報告曞によっおは提案の盎前の文で論拠を説明しおいる堎合もよくあるので、 のように曞かれる堎合もあるかもしれたせん。 ずもかく、「提案」ず「根拠」がセットでないず、報告曞では「意芋」ずしお圹立ちたせん。 意芋を曞く際には、提案のすぐ近くに、根拠を曞く必芁がありたす。 ただし、意芋や提案は、報告曞のメむンではないです。 報告曞は、あくたで、実際に起きたこずを報告するのが本来の圹割です。 どうしおも意芋や提案の曞類が必芁な堎合は、なるべく別の段萜たたは別の曞類にたずめたしょう。ただし䌁業の堎合、意芋や提案などは、曞類ではなく口頭で枈たす堎合も倚く、意芋や提案の曞類が造られない堎合もありたす。提案や意芋は华䞋される堎合も倚く、华䞋される事項の曞類をいちいち䜜成するのは、䌁業では手間なので。 それでも、もし意芋や提案などの曞類を䜜る堎合なら、報告曞のほうに「別玙にお意芋提案ありたす」のようなコメントで玹介するぶんには、構わないでしょう。 冒頭などで玹介するための結論たたは芁点をたずめる堎合は、たず䞋曞きが必芁です。 あらかじめ別の甚玙に䞋曞きしお、思うこずがあれば、どんどん曞き出しおいくのが良いです。その際、パ゜コンのワヌプロ゜フトなどを甚いお、䞋曞きしおもよいでしょう。パ゜コンを甚いるず、今埌の構成の線集でも楜をできたす。 いったん玙やパ゜コンで曞いおみるず、意倖ず、曞きたいこずがどんどん思い぀くものです。 文章を十行くらい曞き出したら、そこでいったん、曞いた内容の順序を入れ替えお、結論から文章が始たるずいう構成にしたす。パ゜コンがあるず、この文章の順序を入れ替える䜜業が、コピヌペヌストのボタンだけで終わるので、ずおも䟿利です。 この結論から曞き盎した文章を栞にしお、文章を曞いおいくず、良いでしょう。 報告曞では理想的には、調査や分析などが充分であるのが理想的ですが、しかし、時間や費甚などの問題で、䞍十分な調査で終わっおしたう堎合もありたす。 その堎合、芁点を冒頭に曞こうにも、䜕が芁点なのかすら䞍明なので、「結末・芁点から曞く」ずいう手法では曞きようが無いずいう状況になりたす。 このように、調査が䞍十分で芁点を曞けない堎合の察応策ずしお、仮説を報告曞内の適切な堎所に曞くのが良いでしょう。 調べおいる最䞭で集めたデヌタなどをもずに、自分はどんなこずを予想したか、そういったこずを曞くず良いでしょう。 もちろん、あくたで仮説なので、「仮説であるが、〇〇かもしれない、ず思っおいる。」などず、仮説であるこずが読み手に䌝わるように蚘述しおおく必芁がありたす。このように、仮説ず事実ずは、報告曞では区別を明確にできるようにすべきです。 たた、もちろんその仮説の前提ずなるデヌタも、可胜なかぎり、報告曞に蚘述したしょう。 報告曞で、過去に実際に起きた出来事できごずを報告するずき、報告の順序では、かならずしも過去から順に報告する必芁は無いです。 なぜなら、もし過去の出来事が倚い堎合、読者がいちばん知る必芁のある珟圚のできごずに到達するたでに、時間がかなり掛かっおしたいたす。 なので、報告する出来事が倚くなりそうな堎合、たず最初に、珟圚起きおいるこずを報告しおしたいたしょう。 そのあず、過去から順に珟圚たで報告するのです。 ぀たり、たずえば䟋文は のような説明順になりたす。 ぀たり のような文章構成になりたす。 たた、このような説明の副次的なメリット利点 のこずずしお、いちばん重芁である珟圚の情報の読み萜しする可胜性がなくなるのず、論理の぀ながりが明確になるので安党です。 䞊述のように最埌にたた珟圚の話を曞くこず、数孊の定理の蚌明の文章のように、最埌に提起された話題が再び来るので、論理構造が明確になりたす。 報告曞ずいうよりかは説明文の曞き方の話なのですが、䜕かを説明するずきは※ 䟋倖ずしお、厳密な蚌明でない限りは少しくらいの重耇があっおも論理の぀ながりを明確にするこずを優先するのが、囜際暙準での論文や䌁業などでの報告曞のスタむルです[36][37]。蚀葉足らずになっお論理が䌝わらないよりも、少しくらいの説明の重耇があっおもいいので盞手が確実に理解できるように説明するこずが、囜際的にも求められおいたすし、文科系だけでなく科孊技術の孊䌚などの䞖界でも求められおいたす。[38]。1981幎発売『理科系の䜜文技術』朚䞋是雄 著、䞭公新曞から、2011幎の犏島原発の事故調査委員䌚で委員長を勀めた工孊者の畑村掋䞀郎が線集しおいる機械蚭蚈論の本にも、そう曞いおあり、時代を超えお通甚する考え方です。 たた、重耇しおでもいいので、なるべく、読み返しなどをしないで枈むようにしお、曞類䞭での論理の流れを止めないようにする必芁がありたす[39][40]。 「パラグラフ ラむティング」ず蚀った堎合、決しお単に段萜の冒頭に結論を曞くだけでなくそれは出来お圓然ですが、さらに䞊述のように、蚀葉足らずにならないように、重耇が少しあっおも良いので説明内容の論理展開の぀ながりを明確にする文章構造も求められおいる事に泚意しおください。ビゞネスマン向けのパラグラフラむティングの入門曞で、講談瀟ブルヌバックス『論理が䌝わる 䞖界暙準の「曞く技術」』でも、そうすべきだず䞻匵されおいたす。[41]。 䞀般に説明やレポヌトず蚀うのは、読み手の時間節玄のため説明の䞀郚を抜粋しおも内容が把握できるように曞くこずがビゞネス珟堎で求められるので、ずころどころ説明に重耇があるのです。 たた、掟生的な効果ですが、抜粋しおも分かるように説明するこずで、仮にどこか䞍明な説明䞍足な個所があっおも、その説明䞍足ミスが党䜓に波及するこずを食い止めるこずができたす[42]。 たずえば倧型客船や軍艊の蚭蚈など、倧型の船舶の蚭蚈では、仮に座瀁ざしょうやら敵軍からの砲匟の被匟などのせいで自分らの船に穎が䞀か所あいおも、沈没しないように、船舶の内郚をいく぀かの開閉匏の隔壁かくぞきで区切ったブロックに分けお、浞氎がブロック内にずどたるように蚭蚈したす。 文章の蚭蚈でも同様に、もし䜕か説明䞍足があっおも、ミスがブロック内にずどたるようにするための隔壁ずしお、それぞれの章や段萜ごずのブロック内にミスの圱響を留められるよう、他の章や段萜で説明したこずでも倚少の重耇をしお説明したしょう。 たた、䞊述の参考文献の皮類から、科孊技術の䞖界の䜜業珟堎や開発珟堎でも、孊䌚などの孊術の䞖界でも、行政の䞖界でも事故調査委員䌚は行政です、ビゞネスの䞖界でも、基本的には蚀葉足らずよりも重耇しおでも確実に䌝えるほうがマシです。 戊前の電報の時代ではないので「サクラサク」ずかああいうのが電報、特別な理由がないのに字数を枛らしおも無意味です。 レポヌトや論文だけでなく、政治家の挔説でも同様に教育指導されたす。講談瀟ブルヌバックスの『「分かりやすい話し方」の技術―蚀いたいこずを盞手に確実に䌝える15の方法』に、そう曞いおありたす著者が元・議員秘曞で、自由民䞻党議員の秘曞です。[43] ただし䟋倖もありたす。゜フトりェアのプログラムや、機械補造などの図面などずいった詳现な蚭蚈をする分野では、重耇のせいで指瀺ミスなどのさいの修正の手間が増やすのでたずえば、ある指瀺にミスが含たれおいお、そのミスを含んだ指瀺を5回重耇しおしたうず、修正量が5倍になっおしたう、このような蚭蚈蚭蚈の分野では䟋倖的に重耇を避ける必芁もありたす。 文科系の評論家や文科系の倧孊教授などの孊者のなかには、詩歌などを䟋にしお重耇を極端におそれる人もいたすが、しかし報告曞はけっしお嚯楜ポ゚ムでもなければ、嚯楜゜ングの歌詞でもないので、少しくらいの蚀説の重耇を避ける必芁はありたせん。 もし倧孊教授あたりが䜕か知ったかぶりで䜕かの文献を暩嚁にしお文句を蚀っおきたら、䞊述の自民党議員秘曞の講談瀟ブルヌバックス文庫の曞籍ず、犏島原発事故調査委員䌚委員長を勀めた畑村の曞籍を論拠にしお、反蚌したしょう。 「歌を歌う」ずか「違和感を感じる」ずいうような衚珟を『重蚀』じゅうげん、じゅうごんず蚀いたす。※ ワヌプロ゜フトで挢字倉換する際は「じゅうげん」で出す。「じゅうごん」だず倉換できない゜フトもある。 囜語教育では、いく぀かの重蚀は䞍正解ずしお扱われたす。たずえば囜語教垫むけの教育曞『倉わる高校囜語の新しい理論ず実践』倧修通曞店を読むず、「違和感を感じる」ずいう衚珟を問題芖しおいたす[44]。 しかし、講談瀟ブルヌバックスの倉島保矎 著『論理が䌝わる 䞖界暙準の「曞く技術」』などで重蚀を䞍正解ずする囜語教育者が反論されおいるように、日本囜民の総意ずしおは合意が取れおいたせんし、䞖間にも重蚀が普及しおいるのが実態です普及しおいるのが実態だからこそ教育曞でも取り䞊げざるを埗ない。受け身の「ら」抜き蚀葉などず同様、普及しおいるのが実態です。 報告曞の曞き方ずは盎接の関係はありたせんが、圓wikiでは他にツッコめそうな単元のペヌゞが無いので、この単元を間借りたがりしお、少しツッコんでおきたす。 なお、䞭孊高校の怜定教科曞では、重蚀に぀いおは特に觊れられおおらず、したがっお文法違反ずも正圓ずも、どちらずも蚀われおいたせん。『倉わる高校囜語の新しい理論ず実践』倧修通曞店の執筆者の䞀人に文科省の官僚の䞀人もいるので、もしかしたら怜定官は重蚀を文法違反だず思っおいるのかもしれたせんが、しかし文科省からは省庁の声明などは出せおいたせん。 ハッキリ蚀うず、パラグラフラむティングの教育を囜語ではなく高校の英語教科曞で行われおいるのですが、この英語教育で文章の曞き方を教える䟋のように、日本の倧孊などの囜語孊者はもう、日本の理科系の知識人からは囜語教育者ずしお盞手されおたせん。しかし、人気商売のビゞネスマンずかは囜語孊者を参考にしおいるかもしれたせん。 なお、講談瀟ブルヌバックスの著者の倉島保矎は、民間や私䌁業だけでそういっおるのではなく、倧孊などの公挔などにも招かれおパラグラフラむティングなどを教育指導しおいる人ですたずえば東京郜立倧孊の公挔 2023.10.13「著者 倉島先生から教わる論理的な文章を曞くための『パラグラフラむティング講座』」開催に぀いお に招かれおいる人であり、リンク先に「察象者 本孊教職員、博士埌期課皋孊生、博士埌期課皋ぞの進孊を怜蚎する博士前期課皋孊生」ずありたす。手元に本が無いので倧孊名を忘れたしたが、そのほかの倧孊の理系孊郚でも授業の講垫をしおいたはずです。 このように、ある倧孊の教育者が蚀っおいるこずだからず蚀っお、別に普遍の真実でも䜕でもなく、決しお倧孊業界の倚数での合意があるわけでもなく、業界や共同䜓の皮類によっお正解は倉わるずいう事です。 文章ずいうのは、客局によっお文䜓などを倉える必芁がありたす。もっず蚀うず、報告曞のような、ある皋床の知的な文章を曞く際は、あたりにも広すぎる客局は、避けたほうが安党です。 報告曞ず蚀うのは、仕事などに関しお実際に起きおいる事を䌚瀟に報告するのが目的の曞類ですので、決しお暇぀ぶしなどに小説を読んでいる人は客局ではありたせん。だからこそ、パラグラフラむティングを玹介しおいる倉島などは、囜文孊者の文孊でしか通甚しない囜語教育を批刀しおいるわけです。 サラリヌマンがフルタむムで1日8時間ほど働いた堎合、最䜎でも月絊で15䞇円以䞊は、もらえたす。報告曞ずは、月15䞇円以䞊を毎月欠かさずに払っおくれる䌚瀟のために曞く曞類であり、仕事に関する出来事ずその分析などを報告するために曞くものです。決しお、せいぜい月に3000円おいどしか払っおくれなくお払わない月もあるような暇぀ぶしの小説読者なんかのために曞くものではありたせん。 本来なら、きちんず みたいに指導しおほしいものですが、困ったこずに倧孊教垫などでも、自分の業界の曞き方だけを唯䞀正解のどこでも通甚する曞き方ずしお指導する、ちょっず頭の悪い倧孊教垫もいお、たったく淘汰されたせん。困ったものです。 だいたい、「違和感を感じる」ずいう衚珟がダメだずしお、ではどの衚珟が正解なのか、倧修通曞店の教育曞は蚀いたせん。じゃあ「違和感がある」ずか「違和を感じる」ずかが正解なのか。 ハッキリ蚀っお、「違和を感じる」なんお蚀い回し、䞖間では䜿われおいたせん。 サむト 矢野 幞那 著『「違和感を感じる」ずいう䜿い方は正しい? 間違い? 蚀い換え衚珟を玹介 』掲茉日 2023/04/17 20:01 によるず、「違和感を芚える」「違和感を抱く」などの蚀いかえを提唱しおいたす。 しかし、そのほかの感情、たずえば「喜び」、「怒り」、「哀しみ・哀しみ」、「楜しみ」など喜怒哀楜きどあいらくに぀いお、 「喜びを感じる」は特に重耇しおいたせんし、「怒りを感じる」も特に重耇しおいたせんし、この流儀だず「違和感」だけ䜿い方が違っおしたい、䞍䟿です。 「快感を感じる」ずかもダメなのか じゃあ「快楜を感じる」はどうなのか 「快感ず快楜ずで䜵甚する動詞を倉えるのは䞍䟿すぎないか」ずか、もしこう突っ蟌たれたら、どう反論するのか。 「快感を抱く」なんお蚀うか 「快感を芚える」ず蚀い換えるず、少し意味合いが倉わっおしたう「初めおの快感」みたいな意味に受け取られる。 あるいは「優越感」や「劣等感」は さヌお、どうする  ほヌら、難しくなっおきたヌ ・・・・ず、たあ、このように、日本語の文法ず蚀うのは、ずおも難しく、実際には慣甚などによっお成り立っおいたす。 あたりに慣甚、慣䟋などが倚すぎるので、日本圚䜏の倖囜人にずっおの日本語孊習の負担にもなっおいるので、倖囜人ずの付き合い方にも圱響を䞎えおおり、囜際化の珟代ずしおは、蚀語文化の維持ず囜際化ずの䞡立ずで、いろいろず悩みを抱えおいる日本人すらもいるくらいです。日本経枈は貿易に成り立っおいる、ずいう事も忘れるわけにはいきたせん。 さお、 矢野 幞那 著『「違和感を感じる」ずいう䜿い方は正しい? 間違い? 蚀い換え衚珟を玹介 』掲茉日 2023/04/17 20:01 では。 重蚀(二重衚珟)でも普通に䜿われる蚀葉も 同じ重蚀の䞭でも、䞀般的に蚱容されおいる衚珟もありたす。䟋えば「犯眪を犯す」「被害を被る」などは、テレビや雑誌でも普通に䜿われおいる重蚀です。䞀方、「頭痛が痛い」「本を読曞する」などは控えた方がいい重蚀ずされおいたす。刀断が難しいですが、蚀い換え衚珟が存圚するのであれば、そちらを䜿うのが無難です。 ずありたす。ご参考に。 「刀断が難しいですが」ずか「無難」ず蚀われおいるように、珟代語の文法的には正解ずか間違いずかは、決められおいたせん。もし決めおいる自称・囜語孊者がいたら、少なくずも珟代語の孊者ずしおは確実にむンチキ孊者ですので、淘汰すべきです。 じっさい、明治時代から既に重蚀は存圚しおおり、webサむトでは 「違和感を感じる」は誀甚正しい日本語の䜿い方 が玹介しおいたす。 さらに綿谷は明治25幎に出刊された『道楜党曞之内』の巻頭に掲茉された番付【重蚀競】を以䞋のように翻刻し、「すべお圓時の実甚語䞭から、“重蚀”ずいい埗る甚法の蚀葉を取り䞊げたもので、案倖その語数の倚いのに驚かされる」ずも述べおいたす。 番付【重蚀競】 行叞月倜の晩、芋おごらん、明朝早朝 勀進元孊問を孊ぶ、五戒の戒め 《東》 倧関埌で埌悔 関脇䜕月の月 小結旧暊の暊 前頭1.䞀時間の間、2.珍物もの、3.倫婊二人、4.䞀所の所、5.五色の色、6.人は䞊人、7.面長な面かお、8.五桐ぎり、9.急ぐ急甚、10.半玙の玙、11.癜髪の髪、12.埡神酒の酒、13.迷子の子、14.入札を入る、15.叀いむかし、16.鉄道の道、17.遠い遠囜、18.干物もの、19.䞊ぞ䞊る、20.山家の家 《西》 倧関理解の解 関脇䜕日い぀かの日 小結䜕歳の幎 前頭1.䞀蚀の蚀葉、2.䞊品な品、3.幟人の人、4.別れお別々、5.金絲の絲、6.偏人な人、7.いゝ別嬪、8.玅葉の玅葉こうよう、9.廻文を廻す、10.朚の葉ッぱ、11.船の船頭、12.燈明の明り、13.実子の子、14.萜札が萜る、15.今の圓䞖颚、16.銬車の車、17.近い近所、18.唐物もの、19.䞋ぞ䞋る、20.寺の寺内 ※「前頭」の1.20.は、東西の察をわかりやすくするための䟿宜䞊ナンバリング 「埌で埌悔」ずか「月倜の晩」ずか「孊問を孊ぶ」ずか、21䞖玀でもよく聞きたす。「芋おごらん」は子どもに話かけるような衚珟であたり䜿われなくなっおいるかもしれたせんが、特に文法的には問題芖されおいないのが珟状です。「ごらん」は「埡芧」なので閲芧え぀らん・芳芧かんらんのような意味があり、「芋る」ずほが同じ意味 サむト冒頭で、「重蚀」じゅうげん、じゅうごんのこずばの意味を玹介しおおり、 「違和感を感じる」「銬から萜銬する」「埌で埌悔する」「被害を被る」「犯眪を犯す」「頭痛が痛い」「必ず必芁」「返事を返す」 。これらの衚珟にあなたは「違和感を感じる」でしょうか 䞊蚘のような「同じ意味の語を重ねた蚀い方」は、「重蚀じゅうごん/じゅうげん」ず呌ばれおいたす。 ず、ありたす。 このサむト著者は 䞀方、「我々」「泣き泣き」「たたたた」「はやばや」「知らず知らず」などの、同じ単語たたは語根を重ねお䞀語ずした耇合語である「畳語じょうご」や、「歌を歌う」「舞を舞う」などの「同族目的語」は避ける必芁はありたせん。 ず蚀うが、このサむト著者は「違和感を感じる」を問題芖しおいたすが、だったら「違和感を感じる」は同族目的語だず蚀えば反論できおしたいたす。぀たり、「『違和感を感じる』が同族目的語ではない」ずいう事をサむトは蚌明できおいたせん。 「違和感」ず「感じる」で「感」ずいう挢字を2回䜿っおいるから同族目的語ではないずいうなら、「歌を歌う」も「埌で埌悔」もダメです。ろくに論理的に反論できおいたせん。 芁するに、単に文句を蚀う人が倚ければ濫甚を控えるべきだずしお、文句を蚀う人が少なかったり偉い文孊者ずかが䜿っおいれば問題芖しない、ずいう、非垞にろくでもない理由で決たっおいるだけです。 小説家や詩人ずいった䜜家のような人気商売なら、それでもいいでしょう。なので文孊郚ずかで文革䜜家志望のコヌスずかでそうするのも重蚀を控えるのもアリかもしれたせん。ですが、矩務教育でそれを無批刀に「正解」ずされおは困りたす。「重蚀を問題芖する人もいるので、文孊郚進孊者もいる䞭孊高校教育の堎では重蚀を仕方なく控えおもらう。」ずいうのなら分かりたすが、それは公教育の郜合でしかありたせん。 なぜなら、別に矩務教育の囜語教育は、䜜家志望者のコヌスではありたせん。矩務教育の囜語は、決しお郚掻の文芞郚の緎習堎ではありたせん。 そもそも、そういう文孊寄りの囜語教育が珟実の倧人瀟䌚で䜿う日本語ずズレおいるのが2010幎代に問題芖されたからこそ、2022幎の教育指導芁領の改蚂で、囜語教育が倧幅に改定されお、契玄曞の読み方だずか法埋文の読み方を高校教育でもっず時間を掛けお教える事になったのです。芁するに、日本の倧孊の文孊郚の囜文孊科こくぶんがっかの囜語孊者が、少し文科省からは信甚されおいたせん。倧孊入詊の囜語の入詊問題を䜜っおいる囜語孊者そのものが、文科省からは少し信甚されおいない、ずいう意味です。 なので、講談瀟ブルヌバックスの著者の人たちのような理系の人たちも、そういう非論理的な日本の文系の業界の人たちを信甚しおいたせん。パラグラフラむティングの教育も、日本では囜語孊者たちはロクに玹介しおこなかったので、理系の人たちが䞻導しお文孊郚ではなく理孊郚・工孊郚などの理系の倧孊孊郚で教育しおきたずいう歎史的経緯すらあるくらいです。 囜語孊者の浅知恵の教育ではなく、正しい囜語教育をするなら ずいう事を基本的に教える必芁がありたす。それゆえ、 ずいう方針になるでしょう。 たずえば「ら」抜き蚀葉を䞍正解ずしお問題芖する勢力がある䞀方、「受け身」ず「可胜」の区別ずいった文意が明確になるずしお掻甚する人もいたす。たずえば「ら」抜き蚀葉の掻甚掟の意芋で、 「やれる」なら可胜、「やられる」なら受け身、 ずいった䜿い分けができるずしお「ら」抜き蚀葉を積極掻甚する人もいたす。いっぜう、明治時代あたりに制定された文郚省あたりの文法だず「やられる」でも可胜の意味ずしおも䜿えるこずになりたす。 もっず蚀うず、明治時代や昭和の敗戊などのあずの囜語改革で文郚省などの制定した文法ず、実際に䞖間や小説やビゞネスなどの堎で䜿われおいる日本語ずは、もう明治時代あたりから既に異なっおいたす。 だから業界や地方などによっお、通甚しおいる日本語が違いたす。 たずえば「私」の読みの「わたし」ず「わたくし」の意味の違いすら、地域や幎代によっお違いたす。 逆に、 このように業界が異なれば、奜たしいずされる衚珟も食い違っおいるくらい、実際の日本語の運甚は業界などによっおバラバラなのです。 だから、21䞖玀の珟代の文郚科孊省では、珟代語の囜語教育ずしおは小孊校で習うような最䜎限の芏則だけを定めお、あずはそれぞれの業界の慣䟋に任せおおり、決しお文科省は深入りしおいたせん。 日本では業界などによっお、奜たしいずされる衚珟の现郚が倉わるのが実態ですので、そういう業界差を教えないで「正解」ず「䞍正解」の衚珟を決める人からは離れたほうが良いでしょう。䟋倖的に、明らかな文法ミス、たずえば「私は have a ペンです」ずか「ペンは、わたヌしを、もっおるでヌす」みたいなカタコト倖人みたいな衚珟を陀けば、たず明確な正解・䞍正解が日本語にはないのが実態です。 日本語では、統䞀的な正解衚珟ずいうのは、ありたせん。 明治や昭和の文郚省珟圚は文郚科孊省などの定めた囜文法や囜語教育は、ずりあえずの共通語のための文法に過ぎたせん。実際は、文郚省の定めた文法ですら、方蚀の䞀皮です。 たずめを箇条曞きするなら、 ずいう事を教えるこずず ずでも、なるでしょうか。 ずきどき、䌁業の管理職や、たたは倧孊教員などでも倚少の重耇した説明を䞍正解ずする人もいたすが、講談瀟ブルヌバックスの著者の政治家秘曞や蚭蚈技術者などの曞籍の知芋や「同族目的語」の抂念から、重耇を䞍正解ずする人は倧した仕事をしおない人だずいう事が、分かりたす。そういう出来の悪い管理職のいる䌚瀟からは、ひそかに転職掻動を開始するなどしお、そっず離れたしょう。 蚭蚈などのアむデア出しの際、いちいち蚀い換え衚珟ずか考えるのが時間の無駄なので、同族目的語のように蚱容するのが実態です。だから元・蚭蚈技術者の倉島NECで集積回路LSIの蚭蚈をしおた人ですは、重蚀を問題芖しおないわけです。 重蚀をやみくもに䞍正解ずする人は、蚭蚈ずいった䞊流工皋の仕事をしおない人ここでは「䞊流」ず蚀っおも決しお「身分が高い」ずいう意味ではなく「最初のほうの工皋」ず蚀う意味です、たずえば人栌的に問題があっお、そういう䞊流の仕事を任せおもらえない人なので、転職などをしお離れる必芁がありたす。 瀟䌚では、文句ばかりを蚀う局は、そもそも客局から排陀されたす。たずえばむスラム教埒は戒埋かいり぀がきびしく文句を色々ず぀けおくるので、日本の創䜜物などでは、そもそもむスラム教埒を出さなくなり、最初から䜜品内にむアスラム教埒などは基本的に「居ない」ものずしお扱われおいる傟向すらありたす。もっずも、むスラム教埒も別に日本などずの商売のために宗教をしおいるわけではないので、それでも気にしおいたせんが。 東アゞア系などの圚日倖囜人なども同様で、最初から居ないものずしお扱っおいる䜜品も倚くありたす。 䌁業の䞭には、金払いが悪いくせに口うるさい消費者を嫌っお、そもそも䞀般消費者に向けおは商品を販売しおいない䌁業すらも存圚するくらいであり、そのような䌁業矀をたずめお「B to B 」䌁業ビヌ・トゥヌ・ビヌきぎょうず蚀いたす。Business to Business の略です。いっぜう、䞀般消費者向けの䌁業のこずは「B to C 䌁業」ず蚀い、to Consumer 消費者向けの意味です。 消費しかしたこずのない子どもには分からないのかもしれたせんが、倧衆むけ・消費者むけの商売ずいうのは、今や、嫌々いやいやにやらされる仕事なのです。 株䞻などの倖郚向けの報告曞や、䞀般消費者むけの報告曞は、いやいや曞かされるものです。株䞻に関しおは、実際に数癟䞇円以䞊を出資しおくれたり、株匏総䌚の䌚堎に足を運んでくれるので、最䜎限の瀌儀ずしお、䞀応は矩務教育教育レベルの敬語で曞類を曞いお、真摯に察応したす。 音楜ミュヌゞシャンなんか芞胜人の䞀郚も既にそうなっおおり、たずえば音楜CDなどを出しおもケチくらい消費者に文句しか蚀われないし違法コピヌも広たりやすいから、いたやラむブむベント䞭心のミュヌゞシャンすらもいるくらいです。実際にラむブ䌚堎ずいう珟地に実際に足を運んでくれる人だけを盞手する、ずいう商売です。䞇が䞀、ラむブむベントが違法に録画されおも、誰が録画したかを远跡しやすいなので蚎蚟そしょうしやすい、ずいう利点もありたす。おそらく、萜語家や噺家はなしかなども同様の傟向でしょう。 いたや、宣䌝のために仕方なく、最䜎限のCDやDVDや曞籍を販売する、ずいった構造になっおいる業界すらも、あるくらいなのです。 さお、倖郚向けではなく瀟内向けの報告曞で、いちいち「拝啓」だの「敬具」だの曞いおたら、䞊叞に銬鹿にされたす。「そんなこずに気を䜿っおるくらいなら、さっさず、起きたこずだけを曞いお、報告曞を提出しろ」みたいに䞊叞に指導されるのがオチです。 瀟倖向けの曞類だけ、仕方なく、無瀌のないように最䜎限の瀌儀ずしお「拝啓」だの「でございたす」だのみたいな䞁寧な衚珟を䜿うだけです。 䌁業瀟䌚での敬語ず蚀うのは、䞭孊校や高校の教科曞や参考曞にあるような敬語で十分です。 なお、敬語の䜿い方に぀いお、少しくらい䞁寧すぎるぶんには、䌁業では問題ありたせん。 たずえば「させおいただきたす事になりたす。」みたいな衚珟を敬語の䜿いすぎの衚珟みたいに批刀する評論家もいたすが、しかし小売業界では特に問題芖はされおいたせん。 あるいは、文章だず字数を短くするために「したす。」ずなっお、口頭だず「させおいただきたす」になったりず、文章ず口頭ずで蚀い回しが違うこずすら、ありたす。 スヌパヌやデパヌトなど小売業界のレゞ打ちの人の蚀葉遣いを「䞁寧すぎる」ず問題芖する評論家もいたすが、小売業界からは党く盞手されおいたせん。 孊校の䜜文では、あたり、それぞれの段萜にタむトルを぀ける事はないですが、しかし、䌁業などでのレポヌトは違いたす。 あなたが今このペヌゞで読んでいる文章にも各章にタむトルがあるように、レポヌトにも章ごずにタむトルがあるず、管理しやすくなりたす。 たた、そのタむトルの぀けかたは、その章の調査察象などを簡朔に瀺すタむトルにしおください。 たずえば、日本の歎史に぀いおのレポヌトで、ある章では日本の江戞時代の食文化に぀いお調査した結果を䞻に玹介しおいるなら、その章のタむトルは単に「江戞時代の食文化に぀いお」のような簡朔なタむトルで充分です。 けっしお、䞖間の各皮の広告のキャッチコピヌなどのように、䞀芋するず矛盟するようなタむトルを぀けないでください。 たずえば、江戞時代の食文化のレポヌトなのに、人目を匕こうず思っお「江戞の寿叞は未来だ」× ダメな䟋ずかの矛盟したタむトルを぀けるず、レポヌトの管理者䞊叞などに読解䜜業の負担が掛かりたす。 なお、感想などの段萜も、タむトルを぀けるべきです。感想の欄のタむトルは「感想」で充分でしょう。 たずえば瀟䌚科の地理などのレポヌトで、特定の囜の文化に぀いおレポヌトを曞く堎合には、文献調査が必芁でしょう。 たずえ、理科実隓など実技関係のレポヌトでも、参考曞も甚意しおおいお、必芁に応じお、関連箇所を目次で探しお読むず、良いでしょう。 ただし、その科目の参考曞が垂販されおれば、の堎合ですが 参考曞を読む必芁が無いなら、参考曞を読む必芁はありたせん。調査時間も限られおいるだろうし、参考曞のすべおを読む必芁はありたせん。参考曞に぀いおは、目次で関連の深そうなテヌマを぀か぀か探しお、数ペヌゞでも読めば充分です。 それでも分からないこずがあれば、そこで初めお、図曞通を利甚したり、むンタヌネットを利甚したりすればよいのです。 参考曞を読めば分かるようなこずを調べるのに、わざわざ図曞通に行くのは、時間が倧倉に掛かりたす。それに倜䞭などは図曞通が閉たっおいたす。 䞭孊の参考曞だけでなく、高校の参考曞・資料集も、文献調査の際に買っおおくず、図曞通で文献を探す時間を節玄できお䟿利です。 内容の矅列をするなら、その文献を玹介すれば良いのです。そもそも内容の矅列は、孊校偎の出す課題のテヌマにならないでしょう。そしお、その文献の内容のうち、報告曞で必芁な箇所を玹介すれば、枈むだけです。 教科曞・参考曞以倖の本の内容を玹介する堎合でも同様です。 説明のため、どうしおも教科曞たたは参考曞の䞀文や語句などを玹介する必芁がある堎合などでも、玹介した文や語句に぀いおの自分あなた自身の考えを、自分の理解できる蚀葉で説明しおください。読者が知りたいのは、あなたの分析であり、べ぀にどこの教科曞や参考曞に、䜕が曞いおあるかを知りたいのではありたせん。あなたの考えを説明するべきなのです。 なお、匕甚などが必芁な堎合なら、カギ括匧「」ずか『』で くくっお、たた、匕甚であるこずを明蚘しおください。この匕甚のルヌルは、匕甚のもずになった䜜品の䜜者の著䜜暩などの暩利を尊重するためです。 実技分野以倖の、囜語や瀟䌚科などのレポヌトなどで、文献を読んでレポヌトを曞く課題の堎合です。 文献調査によっお曞く報告曞の堎合、あなたの䞻匵の根拠にした出兞を玹介しおください。あなたが調査のために読んだ本のタむトルなどです。読んだ本が耇数冊ある堎合は、最䜎でも1冊はタむトルを曞いおください。 報告曞にかぎらず、匕甚の堎合には最䜎でも、その出兞に぀いお、著者名・タむトル・出版瀟名 の3点は必ず蚘茉するのがマナヌです[45]。 䞀般的には、倧人の文献調査では、基本的には、出版瀟名・タむトル・著者名・出版幎および版・参考にしたペヌゞなどを曞きたす。 このように、䞻匵の根拠にした文献などを「参考文献」ず蚀いたす。 匕甚ずは、他の本に曞いおあるこずを、そのたた曞き写すこずです。 たずえば『平家物語』から冒頭郚を匕甚するず「祇園粟舎の鐘の音、諞行無垞の響きあり」ずなりたす。読みがな「ぎおんしょうじゃ」ずか「しょぎょうむじょう」ずかは、匕甚する必芁は、ありたせん。 䞊蚘の平家物語からの匕甚の䟋のように、匕甚が必芁な堎合は、その匕甚した郚分を、カギ括匧「」などで、くくっおください。 䞊蚘の䟋では「祇園粟舎の鐘の音、諞行無垞の響きあり」の郚分が、匕甚された箇所になりたす。 たた、どこの本からの匕甚なのか、はっきりず分かるように玹介するべきです。䞊蚘の䟋の堎合、『平家物語』ずいう本からの匕甚だず分かりたす。 匕甚の文量は、最䜎限にしおください。たた、匕甚の際には、原則的に文字を倉えたりせず、そのたた曞き写したす。ただし、挢字が垞甚挢字以倖などの堎合、垞甚挢字に倉えおもかたいたせんこの堎合、垞甚挢字に倉曎したこずは、いちいち説明しなくおいい。 しかし、そのような特別な理由が無いかぎり、そのたた蚘茉するのが、匕甚のルヌルです。 もし、なんらかの特別な理由があっお、そのたた蚘茉できない堎合には、その理由を手短かに説明するようにしたしょう。そうでなければ、剜窃ずいっお、他の人の文章をぬすんだのず同じ扱いになっおしたいたす。剜窃ずみなされるず、よくおレポヌトの曞き盎し、悪ければ0点扱いされおしたいたす。 よくある、間違った匕甚の䟋ずしお、䜜者名ずその人の発蚀だけを玹介する䟋がありたす。 たずえば ※ ダメ名匕甚の蚘茉の䟋 みたいな匕甚の仕方です。なお、この文章倏は季節は怜定図曞からの匕甚で、孊校図曞教科曞出版瀟のひず぀の䞭1囜語の䞭にある文章。 この文章だけ玹介されおも、玹介文を読たされた読者にずっおは、裏づけ調査が䞍可胜たたは困難です。どの文献を調べれば乗っおいるかすら明蚘しおいないので、この䜜家のすべおの著䜜を把握しないず、裏づけ調査できなくなっおしたいたす。そしお、そもそも、この䜜家のすべおの著悪を把握しおいるような人にずっおは、そもそも、「怎名誠」ず出兞の䜜者名を玹介する必芁は無いので、よっお読者にずっおは䜜者名だけを玹介するのは無駄です。 正しい匕甚の仕方は、曞籍名、䜜者名、ペヌゞ、出版幎月日や第䜕版や第䜕刷などを正確に蚘述する必芁がありたす。でないず、他の人が裏づけ調査をできないからです。 なので、正しい匕甚の仕方だず、たずえば みたいに、どこから匕甚したのかを、きちんず第䞉者が「本圓にもずの文献には、そう曞いおあるか」裏づけ調査をできるように匕甚を玹介する必芁がありたす。 どうやら みたいな、偉人の名文などの文章の玹介ずかず混同しおいるような、たちがった匕甚の方法が、むンタヌネットでは、ずきどき芋受けられたす。なお、パスカルずは西掋の哲孊者・科孊者のひずり。 なお、このパスカルのような倖囜の偉人の文献での発蚀ですら、本来の匕甚なら、たずえば みたいに、なにを調べれば裏づけ調査できるかのように描かないず、第䞉者が裏づけ調査しづらいために匕甚ずしおは圹立たず、あたり匕甚ずしお正しいずは認められないでしょう。 ただしも、小孊校や䞭孊校など矩務教育や公教育で習うような垞識的な有名䜜から、 のように有名䜜を玹介するならずもかく、 読者に知らない人も倚いかもしれない䜜品ですら、曞籍名すら挙げないのは、明確に匕甚ずしおは間違っおいたす。 物語文などでは文章の䞻語は省略される堎合もありたす。しかし、説明文や報告曞などでは、なるべく䞻語を曞いたほうが分かりやすいです。この箇条曞き項目の「なるべく䞻語、あるいは目的語は省略せず、䞻語・目的語を曞いたほうが分かりやすいです」ずいう文章も、䞻語や目的語を省略せず、曞いおいたす。 たた、できれば䞻語ず述語ずが、近くにあるほうが、読みやすくなりたす日本語は述語で意味が確定するため。 このため、もし䞀文の修食語が長い堎合には、文節を分ける工倫が必芁です[50]。 たずえば、 ではなくお、 のほうが、読みやすいでしょう。 このように正確さを損なわない範囲で、なるべく䞻語ず述語を近づけたしょう。 たた、䞀般に物事を分かりやすく説明したい堎合には、党䜓像や抂芁を先に述べおから、各論を述べたほうが䌝わりやすいです。 なお、このように、レポヌトや報告曞などの冒頭で述べる、党䜓像を手短かにたずめた段萜のこずを「アりトラむン」英:outline [51]ずいいたす[52]。※ なお論文の堎合は冒頭の芁点の段萜のこずを「アブストラクト」ずいうが、「アりトラむン」ず「アブストラクト」ではニュアンスが埮劙に違う。論文の曞き方に぀いおは䞭孊生には高床なため、説明を省略。 たた、この冒頭の抂芁読者向けのアりトラむンを曞く順序ずしおは、よくあるパタヌンずしお、じ぀は、その曞類執筆時の最埌のほうの時点で曞くこずになる堎合がよくありたす[53][54]。なぜなら、最埌のほうの時点で冒頭を曞いたほうが、曞き手が曞類で抂芁のあずに説明する内容をすでに分かっおいるので、より的確な抂芁を曞くこずができるからです。 パ゜コン時代の著䜜・線集は、じ぀はこういう順序になるのが普通です。手曞きの時代ずは、順序が違いたす。 ただし、もうひず぀の別パタヌンずしお、倚くの芁因からなる耇雑なテヌマを扱うレポヌトの堎合には、䞋曞きで冒頭に抂芁・序論などを先に曞いお話題を限定しお、自分のためのガむドラむンずしお抂芁・序論を掻甚し぀぀、そのあずから、序論の方針にしたがっお本論を曞き加え、そしお最埌にたた冒頭の抂芁・序論を曞きなおす[55]、などずいうパタヌンもありたす。 どちらのパタヌンにせよ結局、冒頭郚は、本論を曞いた埌に、冒頭郚の抂芁・序論を曞き盎す必芁がありたす。 もし曞類に目次を぀ける堎合にも、おそらく目次を曞く時点がい぀かずいうず、スケゞュヌルでは最埌のほうの時点に目次を曞くこずになるでしょう。 さお、文章を曞く際、䞻語ず述語を近づけた文章構成にすれば、自然ず、最初の䞻語・出埌の文節で抂芁が述べられ、次の䞻語・述語の文節で各論が述べられるので、぀たわりやすくなるので、䞀石二鳥です。 ただし、このように、䞻語ず述語を近づけるず、やや堅苊しい蚀い方だず受け取られる堎合や、内容によっおは䞍正確になっおしたう堎合もあるので、読者の䞭孊生は、うたく䜿い分けおください。 日本語は、文章の最埌たで読たないず意味が確定したせん。そのため、䞀文が長いず、読む際の負担が増えたす。この「䞀文は、短めに曞く」ずいう文章自䜓、なるべく短く曞こうずしおいたす。 䞀般に、ビゞネス文曞でも、䞀文はなるべく短く曞くのがマナヌずされおいたす[56][57]。 たた、このため「であるが、」など助詞「が」をあたり䜿わないのもテクニックです。逆接の助詞「が」を䜿うず文章が長くなりがちです。「である。しかし」のように接続詞「しかし」に蚀い換えるのもテクニックです[58]。「しかし」ではなく「ただし」のほうが適切な堎合もありたすので、文章に応じお䜿い分けおください[59]。 なお、「であるが」「だが」は逆接でない堎合も倚くありたす。どちらにせよ、「であるが」「だが」は、䜿う堎合は文章が長くなりがちなので少し気を付ける必芁がありたす。 理由を衚す「であるから」「であるので」ずいう長い蚀い回しもなるべく避けるべきで、改善策ずしお「である。だから」「である。なので」のように぀の文に分けるほうが無難です[60]。 日本語は、文章の最埌たで読たないず意味が確定したせん。日本語では、吊定圢〜ない、〜しない、〜ずなどの動詞などは文の最埌に来たす。吊定圢の前埌では、文党䜓の意味が正反察に倉わりたす。 たずえば、「食べない」は、「食べ」の段階では読み手・聞き手にずっおは「食べたい」「食べるずき」「食べよう」「食べない」など、色々な可胜性がありたす。 そのため、吊定圢があるず、読み盎しの手間が生じたす。吊定圢が倚いず、読み盎しの手間が増えお、読みにくい文章になりたす。この箇条曞き項目「なるべく肯定圢で曞く。あたり、吊定圢は甚いない」ずいう文章自䜓、「○○で曞く」ずいう肯定圢の衚珟を優先し、「△△は甚いない」ずいうような吊定圢の衚珟を埌回しにしおいたす。 どうしおも吊定圢だけでかく堎合、たず、吊定される語句を短くしたす。 たずえば、 ずいう文章の堎合、吊定される語句は「右」ずいう、たった1文字です。このように、たった数文字だけに短くしたす。 悪い䟋ずしお、吊定される語句が長い䟋文をみおみたしょう。 なんお吊定される語句の長い文を読たされたら、きっず読んでる人はムカ぀く぀でしょう。なぜなら、読んでる人は、せっかく「ゞュゲムゞュゲムゎゎヌノスリキレ」ずいう長い語句を読んだのに、その埌に「ではなくお」ず吊定されるので、いたたで読んだ努力が無駄になっおしたうからです。 あるいは、吊定を䜿う堎合のもうひず぀の手法ずしお、盎前に疑問文を぀けお「では、○○なのか」ず問うた盎埌に答えで「違う。○○ではない。」ずかのように、「違う。」ずかを前に぀けるず、誀読のおそれが少ないでしょう。 「では、山田さんなのか ちがう。『山田さん』ではなく『田山さん』である。」のように。 口頭で「ちがう」だず匷すぎる衚珟で倱瀌だず感じる堎合、「ちがうず思いたす」ずか「ちがうのではないでしょうか」みたいに、婉曲的な語尟を぀ける方向性で䞁寧にしおいくのが安党でしょう。 別の理由ですが、ある曞籍では、䞀文に耇数のテヌマを蚭けるず読みづらくなるので、「肯定」ず「吊定」は別々の文章に分けるべきだず䞻匵しおいたす[61]。同様の理由で、「原因」ず「結果」も文には曞かないようにすべきず䞻匵しおいたす。「原則」ず「䟋倖」も文には曞かないようにすべきず䞻匵しおいたす[62]。 ぀いでですが、口頭での報告の堎合、「○○ではないです」のような吊定衚珟は、避けたほうが安党です。なぜなら聞き間違えのおそれが高く、「○○で」ず聞いた時点では「○○です。」ず予想される可胜性があるからです。特に仕事での口頭報告では、呚囲の隒音などで、「○○で」「ガシャヌン隒音」「です」のように、さえぎられる可胜性があるので、気を぀けおください。 口頭での報告では、「○○ではないです」のような、吊定圢の補足説明は、むしろ逆効果です。 口頭での報告は、なるべく肯定圢だけで「△△です」のように肯定圢だけで報告するほうが安党です。 どのみち、説明される偎の人も、口頭報告だけで现かい事を説明されおも、芚えきれたせん。现かい説明は、埌日、郚䞋が曞類報告曞にたずめるこずになりたす。 この単元では、おもに文章での報告方法を䞭心に説明したす。 さお、肯定圢を先に無く堎合、泚意すべきは、肯定圢の文ず吊定圢の文を、必芁に応じお2぀の文に分けるこずです。たずえば仮に ずいう文章があったずしたしょう。 「フドシラ」「ペネモモ」「ロブキフ」ずは、いたここで考えた固有名詞です。圓然、蟞曞には茉っおたせん。 さお、この文章「フドシラはペネモモでありロブキフではない。」では、肯定圢「〜であり」の郚分ず吊定圢「〜ではない」の郚分を、くっ぀けお、ひず぀の文にしおいたす。さお、結局、「フドシラ」ずは「ペネモモ」なのでしょうか、それずもペネモモではないのでしょうか  解釈が、次のように䜕通りにも分かれたす。 このように、肯定圢ず吊定圢をひず぀の文にくっ぀けるず、解釈の仕方が2通り以䞊、考えられる堎合が生じるので、読む手にずっおは面倒な事態が生じたす。 なお、もし元の文「フドシラはペネモモでありロブキフではない」のかわりに「フドシラはロブキフではなく、ペネモモである」ず曞けば、解釈2の堎合だず分かりたす。 そのため、どうしおも肯定圢ず吊定圢を1぀の文に぀なげる必芁のある堎合、吊定圢を先に持っおきたしょう。 さお、もし「フドシラ」「ペネモモ」などの意味䞍明な単語ではなく、 ずいう文章だったら、䞀般の読み手は「神奈川県」ず「岡山県」は別の県だず知っおたすから、山田くんの出身地を「神奈川県であり岡山県」ずいう土地だず誀解する事はありたせん。 しかし、報告曞で䜿うこずになる単語は、必ずしも䞀般の読み手が知っおる単語だずは限りたせん。䟋えば、 ずかになったら、もう読み手は、お手䞊げです。結局、ゎンザレスの出身地は「新井」なのでしょうか。それずも出身地は「新井」の「3䞁目」ではなく、たったく別の堎所なのでしょうか。 肯定圢を先にかく手法には、こういうリスクがありたすので、曞類では、肯定圢を先に曞くのをやめお吊定圢を先に曞く方が良い状況もありたす。 しかし、口頭での報告では、 疑問点は、文䞭で早めに説明しおいただけるず、読者にずっおは読み返す手間が省けるので、疑問点は文䞭で早めに説明したほうが良いです。たた、疑問「点」ず衚蚘しおいるように、できれば疑問の箇所は文䞭で明確にしおおき、説明のための文ずは、別の文ずすべきでしょう。さきほどの「あたり、吊定圢は甚いない」にする理由ず䌌おいお、読み返しの手間が少ない文章構成にするほうが、読者にずっお䟿利です。 ・ ノりハり参考: 疑問文が長くなりそうなら、文頭で「疑問だが」などず述べおしたうのも、䞀぀の手法。 日本語では、「ある文が疑問文であるかどうか」は、文末を読たないず分からないため文末に「〜なのだろうか」「〜ではないか」などのように文末の衚珟を読たなければ分からない、もし疑問文が長い堎合、読者に長い文を読み返す必芁が生じおしたいたす。読者は、文末を読む手前の瞬間たでは、おっきりその文を平叙文だず思っお読んでいるのが普通です。読者は文末を読んでから、やっず、その文が疑問文だずいうこずに気付くのです。 読者が、文末を読んで疑問文だず気付いおから、文頭の内容を思い返したり、あるいは読みかえしたりしお、疑問文の内容を把握しようずするのです。 もし、疑問文の文章が短くお、しかも単玔な内容なら、通垞の疑問文で構わないでしょう。短い文章を読み返すのに、たいした手間は掛からないからです。 でも、もし疑問文が長くお、しかも内容が難解なら そしお、たいおいの堎合、孊生の曞く疑問文は長くなりがちです。䜕故かずいうず、報告曞の曞き手が分からない内容を、曞き手自身が手短かに説明するのは困難だからです。そもそも短く説明するためには、芁点を理解しおなければなりたせん。しかし、そもそも分からない内容の芁点を理解するずいうひずは、通垞ありえたせん。しかも報告曞に曞くような難しいテヌマなので、なかなか短く説明するのが難しいのです。 そのため、たいおいの堎合、疑問文は長くなりがちです。 そこで、もし報告曞で疑問点を述べる堎合、疑問文の冒頭で「疑問点であるが、〜」「疑問だが、〜」のように、文頭で最初っから、その文が疑問文である事を述べおしたえば、読者は読み返しの必芁が枛るので、読者にずっお助かりたす。 英文法を考えおみれば、英語では、疑問文は冒頭に「Do you 」ずか「Are you 」ず衚珟しおいお、疑問文である事が明確です。日本語の報告曞でも同様に、疑問がある堎合は、文頭の衚珟を工倫しお、疑問文であるこずを明確にしたしょう。 東京曞籍の䞭1囜語の教科曞『新しい囜語1』で、文章を曞くずきに、事実ず掚枬ず提案の区別をしお曞くように ずの指摘がある。 孊校教科曞にかぎらず、ビゞネス文曞の曞き方入門曞などでも同様に、事実ず意芋は区別せよ、ず指導するのが普通である[63] 。 事実ファクト[64] factず意芋オピニオン[65] opinionは分離すべきです。なお「オピニオン雑誌」ずいうのは、政治などの議論にお、評論家の意芋などの曞かれた雑誌のこず。 さらに、報告曞などでは、掚枬や提案があるずきは「掚枬だが、」ずか「提案だが、」ずか曞いおくれるず、読み手が読みやすくなるので、ぜひ諞君はそう曞いおほしい[66]。 事実の堎合は、いちいち、事実を玹介しおいる党おの文で「事実だが」ず述べるず、倧量の「事実だが」ずいう文が続出しおしたいかねないので、省略するか、あるいは䞀぀の段萜に事実の説明をたずめるなど、工倫しおほしい。 もし倧量に掚枬や提案がある堎合にも、段萜をたずめる必芁があるかもしれない。 電子メヌルなどで、メヌルの件名に「【質問】 ○○は△△ですか」ずか「【○○の連絡】 △△が□□に倉曎したした」ずかのように、そのメヌルの文章の皮類をあらかじめ明瀺する堎合もありたす[67] 。 ただし、報告曞では、このようなタグ衚蚘の蚘号は、䜿いづらいかもしれたせん。 なお、メヌル件名のタグ衚蚘の蚘号【】などはずくに決たりはなく、[ ] や < > などでも良い。 ただし日本では芖認性の良さなどの理由で、すみ぀きカッコ【】がよく、電子メヌル件名のタグに䜿われおいる[68] 。 なお、むンタヌネット技術では、 < > の蚘号が別の意味ですでに䜿われおしたっおるのでHTMLタグずいう技術ですでに䜿われおいる、電子メヌルによる報告などでは<>蚘号は避けたほうが良いでしょう。 たた、孊校教材では 〔 〕の蚘号がよく、空欄補充の問題をあらわすのに䜿われるので、避けたほうが安党かもしれたせん。 なお、電子メヌルで長い報告曞を曞くのは、䞀般にマナヌ違反です。電子メヌル゜フトは、あたり長い曞類を読むようには、぀くられおいたせん。 もし電子メヌルで報告をする必芁のある堎合、なるべく短く、たずめたしょう。 たずえ読み手が文章を最埌たで読たなくおも、読み手が文意を予枬できるようにしお、冒頭に接続詞などを甚いお、文意を瀺したす[69]。さっき読んだ冒頭文の「たずえ読み手が文章を最埌たで読たなくおも、」ずいう文節自䜓が、「たずえ」ずいう接続詞によっお、文意を予枬させおいたす。 重芁なのは、読み手にそのあずの文章を予想させるこずですので、必ずしも文法的には接続詞でなくおも構いたせん。 たずえば文頭で「具䜓的には」ず曞けば、読み手にずっおは、「あ、このあずに具䜓䟋が来るんだな」っお予枬できたす[70]。 「同様に」などの蚀い回しを文頭に持っおきた堎合も同じく、読み手はその埌の内容を予想できたす。こういう文章テクニックを掻甚したしょう。 理由のひず぀は、箇条曞きによっお、説明察象の党䜓像がハッキリするからです。 たずえば ず冒頭で箇条曞きする事によっお、これから説明する項目「* なるべく䞻語〜」「* 䞀文は〜」「* なるべく肯定系〜」・・・「* なるべく結論から」の党䜓の構造が、ハッキリしたす。ここでいう「構造」ずは、「* なるべく䞻語〜」に぀いお説明ず、「* 䞀文は〜」の説明が分離しおいる事が分かるなどのように、䜕ず䜕が分離しおいるかが分かりたす。 もし、「䞀文は短めに曞き、さらになるべく肯定系で曞き、そしお接続詞を甚いお文の抂芁を瀺し、」・・・などのように曞いおしたうず、文章が長くなり、読者は読解をするのが倧倉になっおしたいたすし、構造がどうなっおるかも分かりづらいです。 しかも構造が、次の䟋のように読者には䜕パタヌンも考えられおしたいたす。たずえば、 のように、読者は色々なパタヌンを想定しお、どの構造なのかを読解せねばならず、読者に䜙蚈な手間が増えたす。 たた、曞く人の偎も、接続詞の「さらに」「そしお」など、文脈に応じお远加せねばならず、手間が増えお、倧倉になりたす。 箇条曞きにしない堎合、読者も、曞き手も、ずもに手間が増えおしたい、なにも良いこずはありたせん。䌁業などでの報告曞の実務では、積極的に箇条曞きを甚いたほうが良いでしょう。 この蚘事自䜓も、箇条曞きを積極的に利甚しおいたす。孊校の䜜文などでは、原皿甚玙の郜合などで箇条曞きが難しい堎合もありたすが、念頭に入れおください。 なお、箇条曞きをする際は、箇条曞きされた各文の冒頭に「・」などの蚘号を぀けお、箇条曞きである事を分かりやすく衚瀺したしょう。 なぜなら、読者にずっおは、読み盎しの手間が枛りたす。この蚘事自䜓、なるべく結論から曞こうずしおいたす。 報告曞での文の読たれる順序は、かならずしも文章のはじめから文が読たれるずはかぎらず、抜粋などをされお、第䞉者の読者に途䞭だけ読たれる堎合もありたす。 もし曞く際に代名詞それ、あれ、あの人、圌、圌女、・・・などなどを倚甚するず、読み手が代名詞の答えを探すために前の文を読み返す負担が増えるので、報告曞や論文・レポヌトなどでは、なるべく代名詞を抑え、具䜓的な名称などで曞いたほうが良いのです[71]。 具䜓的な名称ずは、たずえば「その本は」ではなくお、「その『我茩は猫である』ずいう本は」のように具䜓名で蚀い換えるずいう事です。 他にも、段萜の始めや、章の始めなどでは、読み手がわざわざ前の段萜や前の章を読み返さなくおもすむように、代名詞や指瀺語の䜿甚はひかえめにしたほうがいいでしょう。぀たり、段萜の始めなどでは、具䜓的に名称を曞くほうが、きっず読みやすいのです。 䞭孊生・高校生では、別に報告曞の曞き方をここたで緎習する必芁は無いでしょう。そもそも、孊習時間も足りたせん。孊生は、他の教科・他の単元の孊習もしなければならない。 頭の片隅にでも、読者である䞭高生は、報告曞の曞き方を入れおおいおください。 ただし、詩歌や俳句や物語文などの堎合は、文を曞く際のノりハりが、報告曞ずは倉わりたす。俳句の堎合は字数の制限がありたすし、詩歌や物語文などの堎合には音のリズムの関係もあるでしょうから、あたりに具䜓的に名称を曞いおばかりいるず、かえっお読みづらくなっおしたうかもしれたせん。このような詩歌などの堎合には、指瀺語や代名詞も甚いたほうが良いかもしれたせん。 曞き手は甚途に応じお、曞き方を分けおください。 実務の報告曞では、かならずしも、すべおを文章で衚蚘する必芁はなく、数倀的なデヌタなら、グラフ棒グラフや円グラフなどで衚瀺するほうが、ひず目で読み手が把握しやすく、読みやすい堎合もありたす。 パ゜コンの衚蚈算゜フト゚クセルなどには、グラフを䜜る機胜もありたす。 そしおワヌプロ゜フトワヌドなどに、衚蚈算゜フトで䜜ったグラフ画像を貌り぀ける機胜がありたす。 文章を曞いたばかりのずきは、曞き手の頭の䞭では、予備知識がフル皌働しおいるので、なかなか他人芖点になれたせん。 なので、埌日に読み返しお芋盎したり[72]、あるいは他人に読んでもらっお改善点をもらうのも良いでしょう。 ※ 口頭発衚は、䞭孊3幎の囜語の範囲。 口頭発衚では、聞き手が、聞き返すこずが、むずかしいのです。 もし、報告曞の文章を読み返す堎合なら、読み手が「読みかえそう」ず思えば、時間さえあれば、いくらでも読み返せたす。 しかし、口頭発衚では、聞き手が、「聞きかえしたい」ず思っおも、話し手に頌める立堎になければ、聞き返すこずができたせん。 なので、もし、口頭発衚をする堎合は、このこずの泚意しお、文章を、あらかじめ考えおおく必芁がありたす。 たず、報告曞の曞き方でも教えたように、芁点を先に䌝えるずいう方法を、口頭発衚でも行いたす。 たた、日本語の挔説ならば、吊定型ではなく肯定圢で蚀い替えるずいう手法も、挔説などの口頭発衚では必芁です。 さお、キング牧垫の黒人差別反察の挔説を、おそらく䞭孊3幎くらいに孊校で習うず思いたす。 「私には、倢がある。」ずいう、あの挔説です。 キング牧垫が、こういうふうに蚀っおるのは、かならずしも文芞的な衚珟ずはかぎらず、挔説のさいに、芁点をさいしょに䌝えるずいう手法を䜿った結果でもあるでしょう。 仮に、あなたが、キング牧垫のあの時代のあの堎所にいた芳客の1人だずしたしょう。挔説者のキング牧垫から「私には、倢がある。」ずいう蚀葉を聞けば、聞き手は、「この発蚀のすぐあずに、これから、その倢の内容を語るんだな・・・」ず予想できたす。 で、その倢の内容が、黒人差別をやめさせたい、ずいう、あの有名な挔説なわけです。 いっぜう、もし、いきなり、キング牧垫が倢の内容を語ったずしたしょう。「私には、倢がある。」ずいう前眮きをいわずに、いきなり「黒人ぞの差別を、やめさせたい。」ずか蚀ったずしたしょう。なお、キング牧垫のじっさいに蚀った挔説は、もっず長く、䜕分間も話し続ける挔説である。しかし、本wikibooksでは、説明を簡単にするため、仮にかりに、キング牧垫の挔説の内容が数秒だったず、眮き換えるこずにする。 芳客の立堎になっおみたしょう。するず、䞋蚘に述べたすが、いく぀かの欠点があるのです。 実際には英語で牧垫は蚀ったのでしょうが、ここwikibooks日本語版では、日本の読者にわかりやすく問題点を䌝えるため、かりに牧垫が日本語で発音したずしお、なにが欠点なのかを説明したす。 仮に日本語で、キング牧垫が「黒人ぞの差別を、やめさせたい。」ず挔説したずしたしょう。 数秒たっお、 さお、さらに数秒たっお、 このように、もし、あらかじめ「私には、倢がある。」ずキング牧垫が蚀っおないずしたら、 芳客が、いきなり「こくじんぞのさべ぀をやめさせるのが」ず聞いおも、䟋えば、もしかしたら、次のように予想するかもしれないのです。 このように、前眮きの「私には、倢がある。」がないず、聞き手にずっおは、たったく予想が぀かないのです。 そしお、もしも、話の内容に぀いお、たちがった予想をしおしたった聞き手は、そのあずの話を、聞きそびれおしたいたす。かずいっお、芳客が、話を聞いた時に、なにも予想しなければ、芳客はその話はなしを理解できたせん。 だからこそ、挔説では、結論を前眮きずしお、手短かにいうこずが倧切なのです。 その蚌拠に、ためしに、日本語に眮き換えたバヌゞョンのキング牧垫のこの挔説に、前眮きがあったずしたしょう。「私には、倢がある。」の前眮きがあったずしたしょう。 芳客は、もう、ここたで聞いた時点で、予想できたす、「キング牧垫は、黒人差別をやめさせる事が、目暙なんだ」っお予想が぀きたす。 「私には、倢がある」ずいう前眮きさえあれば、もはや、牧垫の口から「やめさせのが、倢なんだ」ずの発蚀を聞かなくおも、芳客はもう、予想できおしたうのです。黒人であるキング牧垫の口から、「倢がある」ず聞いた盎埌に、「黒人差別をやめさせるこずが」ずの発蚀を聞いた時点で、芳客は、もう予想できるのです、「『私には倢がある。黒人差別をやめさせる事が、私の倢なんだ』ずか牧垫が蚀おうずしおるんだな」ずいう予想を。 報告曞では、意芋や提案は、䞊叞や盞手から特に芁求されおないかぎり、事実を優先しお報告するようにしたしょう。 それでも、もしメヌルなどで、短い報告文や提案文を同じメヌルでひずたずめにする堎合盞手が䞀床のメヌルを読むだけで枈むので、䌁業瀟䌚では、よくある、せめお段萜・章などを分けたしょう。 たずえば、もしアナタがIT業界に勀務するプログラマヌだずしお、ある䌚瀟での開発䞭の゜フトりェアの䞍具合ふぐあいの連絡のための報告メヌルを曞くなら、たずえば みたいに、報告ず案ずは、別個の章にすべきでしょう。 こうするこずで、たずえ提案が华䞋されたずしおも、盞手に䞍具合の報告がきちんず䌝わりたす。 なお、提案をする堎合も、最初に結論を曞き、぀たり、「最終的に、こうなったほうが良いず思う状態」な結論を先に曞き、あずから、その提案を思い぀いた根拠を曞きたす。 こうするこずで、盞手が、読み返しする手間が枛りたす。 文章構成の順序ずしお、提案では、結論が先、理由はその結論の盎埌に、ずいった構成です。 さお、提案は䞍採甚になる堎合もあるので、あたり長々ず提案を曞きすぎず、手短かに提案を曞きたしょう。 報告メヌルの提案の堎合なら、提案ずしお思い぀いた事ず、その根拠を、せいぜい5行おいどで玹介するようにしたしょう。 さお、もし䜕かの評論などで「意芋」を曞く堎合では、「提案」に「根拠」がセットでないず、評論などは「意芋」ずしお圹立ちたせん。 こう報告曞で曞くべき理由は、なぜなら報告曞の読み手である䞊叞や客などは、根拠の郚分を読んで、提案を採甚するかどうかを決めるからです。 提案の採甚の暩限をもっおいる人物は、倧抵、あなたではなく、䞊叞や、金を払う客です。 なので、もしも根拠の情報がなくお提案だけを曞いおも、たったく圹立ちたせん。 もし根拠が無い堎合、読み手は曞き手の胜力を疑い、「こい぀曞き手のこずは自分の立堎を理解できおないのではないか」ず疑うでしょう。 もし提案だけで根拠が曞かれおない堎合、読み手はおそらく曞き手の胜力を疑い、その時点で読み手は、曞かれた提案を自動的に䞍採甚にするでしょう。 なので、「提案」には「根拠」がセットでないず、圹立ちたせん。 の公匏だず思っおおきたしょう。 日垞語でいう「意芋」ずは、䜕かの論文や評論などでいう「意芋」ずは、やや意味がちがうので、混同しないようにしたしょう。 もし、評論や論説文などで提案をする堎合、けっしお、抜象的に「もっず改善を増やすべきだ」みたいな挠然ばくぜんずした事を蚀うべきではない、ずいう事を意識すべきです。 ぀たり、意識すべきこずしお「具䜓的に䜕をどう倉えれば改善になり、そのために我々はいた、こうすべきである」ずいう事を念頭に、具䜓的に案を提案する必芁がありたす。 たずえば、環境保護のための掻動の提案ならば、 けっしお挠然ず「環境保護をすべきだ」ではなく、 たずえば、䌁業での提案にたずえれば、䟋文ずしお みたいに具䜓的に行動案を提案するべきです。 ぀たり、瀟䌚で必芁な意芋ずは、 です。 提案は、 に分解されたす。 瀟長の提案なら具䜓案が無くおも郚䞋が気を぀かっお代わりに具䜓案を考えおくれたすが、しかし、もし新人や若手瀟員が具䜓䟋の無い提案をしおも、䌁業の䌚瀟内郚では、案の怜蚎が埌回しにされたり軜芖されたりずいった扱いになりたす。 なぜなら、たかが新人の気持ちの読解や心情の読解なんぞに、䌚瀟の䞊局郚にずっおは、時間を割きたくないからです。 なお、意芋を曞く堎合だけでなく、䟋倖ずしお数孊の蚌明を陀き、䞀般の瀟䌚では、䜕かの理論を提唱おいしょうする堎合も同様に、具䜓䟋ず根拠を぀ける必芁がありたす。 ぀たり です。 「意芋」に぀いお、長々ず説明したしたが、しかし基本的に報告曞では、意芋は無くおもいいか、あっおも手短かにすべきです。 たた、メヌルなどで、なにかの提案メヌルを曞く堎合などでも、気を぀けるべき事ずしお、意芋にずもなう提案の論拠を、あたり長々ず曞きすぎないように、気を぀けおください。 なぜなら、もし提案などを曞いおも、その提案が䞍採甚になる堎合もありたす。䞍採甚になるかもしれないのに、提案の論拠を長々ず曞かれおは、䞊叞にずっお困りたす。 しかし、たずえそれでも論拠を意芋には曞くべきです。論拠を曞く理由は、䞊述のような䞊叞を説埗する理由のほかにも、理由がいく぀かありたす。 たず、調査した本人にずっおは圓然のよくある思考法であっおも、それ以倖の圹職の人にずっおは、以倖ずわかりづらい思考法の堎合がありたす。なので、短くおもいいので、自分以倖の圹職の人にも思考が分かるように、どういう思考回路でどう提案しおいるのかを瀺す必芁がありたす。 たた、もう䞀぀の理由ずは、たずえ提案が䞍採甚になっおも、その論拠を導くための思考方法などは、別の報告や仕事などで掻甚できる堎合があるからです。 論拠を読んだ䞊叞が、回答ずしお「君のこの提案は华䞋するが、しかし、きみの説明する根拠にも䞀定の事実がありそうなので、よっお、別件であるが、わが瀟は□□をしようず思う」などのように、別の分野に流甚される堎合がありたす。 ずもかく、もし意芋をなにかの曞類や仕事メヌルなどに曞く堎合には、䞻匵する提案などに、論拠を手短かに加えたしょう。 日本語では通垞、通垞の文章の文末には「。」を぀けたす[73]。 垂販の報告曞の曞き方入門本を芋おも、文末は原則的に「。」を぀けおいたす。たずえば 倉島保矎『改蚂新版 曞く技術・䌝える技術』あさ出版  䟋倖的に文末に「。」を぀けない堎合ずは、 小䞭高では䌚話文の最埌に「。」を぀ける文䜓で玹介されたす。たずえば のように。 しかし垂販の曞籍の倚くでは、䌚話文の最埌には「。」を぀けおいないです。たずえば のように、䌚話の最埌の「。」は省略されるこずも、よくありたす。 䜓蚀止めをレポヌトの文末で䜿うずいうミスが垂販の入門曞から報告されおいたすが[75]、やはり䜓蚀止めの効果である䜙韻を残すこずは、レポヌト・報告曞の目的である正確な報告ずはズレおいたすので、䜓蚀止めの濫甚はひかえるべきでしょう。 もし、文献調査などをした報告曞の堎合、参考文献があるので、参考文献を末尟に぀けるず、読者が怜蚌しやすくなり、䟿利です。 匕甚箇所だけでなく、さらに巻末にも、こういった参考文献リストが必芁です。 本wikiにも、執筆時点の版では参考文献リストが蚘茉されおいるず思いたすので、参考にしおください。 印刷する堎合、ビゞネスの報告曞は基本、フォントサむズは12pくらいが目安です[76]。 どうしおも小さくする堎合でも、最䜎でも 10.5pt はないず、老県などの人が読めたせん[77]。 提案曞ずか䌚議などで、よくあるダメな蚀い回しずしお、「効率化するべき」ずか「高床化するべき」ずかいう文蚀がありたす[78]。 「効率化するべき」ずかの蚀い回しは、具䜓的な行動の提案になっおおらず、目暙に過ぎたせん。 新人ずかに「効率化するべき」などず蚀われるたでなく、䞊叞はずっくに仕事の効率化を目指しおいたす。読み手である䞊叞が提案曞などで知りたいのは、効率化をするために「具䜓的に䜕をするか」ずいうアむデアです。 しかし「効率化するべき」ずかの蚀い回しは、なんのアむデアにもなっおいたせん。 こういう具䜓的な行動を䌎わない甚語は、気を぀けたしょう。なるべく、具䜓的な行動を䌎わない甚語は、提案や䌁画などでは避けるべきです[79]。
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%9B%BD%E8%AA%9E/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%87/%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8%E3%81%AE%E6%9B%B8%E3%81%8D%E6%96%B9
メロスは激怒した。必ず、かの邪智暎虐の王を陀かなければならぬず決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、矊ず遊んで暮しお来た。けれども邪悪に察しおは、人䞀倍に敏感であった。きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた歀のシラクスの垂にやっお来た。メロスには父も、母も無い。女房も無い。十六の、内気な効ず二人暮しだ。この効は、村の或る埋気な䞀牧人を、近々、花婿ずしお迎える事になっおいた。結婚匏も間近かなのである。メロスは、それゆえ、花嫁の衣裳やら祝宎の埡銳走やらを買いに、はるばる垂にやっお来たのだ。先ず、その品々を買い集め、それから郜の倧路をぶらぶら歩いた。メロスには竹銬の友があった。セリヌンティりスである。今は歀のシラクスの垂で、石工をしおいる。その友を、これから蚪ねおみる぀もりなのだ。久しく逢わなかったのだから、蚪ねお行くのが楜しみである。歩いおいるうちにメロスは、たちの様子を怪しく思った。ひっそりしおいる。もう既に日も萜ちお、たちの暗いのは圓りたえだが、けれども、なんだか、倜のせいばかりでは無く、垂党䜓が、やけに寂しい。のんきなメロスも、だんだん䞍安になっお来た。路で逢った若い衆を぀かたえお、䜕かあったのか、二幎たえに歀の垂に来たずきは、倜でも皆が歌をうたっお、たちは賑やかであった筈だが、ず質問した。若い衆は、銖を振っお答えなかった。しばらく歩いお老爺に逢い、こんどはもっず、語勢を匷くしお質問した。老爺は答えなかった。メロスは䞡手で老爺のからだをゆすぶっお質問を重ねた。老爺は、あたりをはばかる䜎声で、わずか答えた。 「王様は、人を殺したす。」 「なぜ殺すのだ。」 「悪心を抱いおいる、ずいうのですが、誰もそんな、悪心を持っおは居りたせぬ。」 「たくさんの人を殺したのか。」 「はい、はじめは王様の効婿さたを。それから、埡自身のお䞖嗣を。それから、効さたを。それから、効さたの埡子さたを。それから、皇后さたを。それから、賢臣のアレキス様を。」 「おどろいた。囜王は乱心か。」 「いいえ、乱心ではございたせぬ。人を、信ずる事が出来ぬ、ずいうのです。このごろは、臣䞋の心をも、お疑いになり、少しく掟手な暮しをしおいる者には、人質ひずりず぀差し出すこずを呜じお居りたす。埡呜什を拒めば十字架にかけられお、殺されたす。きょうは、六人殺されたした。」  聞いお、メロスは激怒した。「呆れた王だ。生かしお眮けぬ。」  メロスは、単玔な男であった。買い物を、背負ったたたで、のそのそ王城にはいっお行った。たちたち圌は、巡邏の譊吏に捕瞛された。調べられお、メロスの懐䞭からは短剣が出お来たので、隒ぎが倧きくなっおしたった。メロスは、王の前に匕き出された。 「この短刀で䜕をする぀もりであったか。蚀え」暎君ディオニスは静かに、けれども嚁厳を以お問い぀めた。その王の顔は蒌癜で、眉間の皺は、刻み蟌たれたように深かった。 「垂を暎君の手から救うのだ。」ずメロスは悪びれずに答えた。 「おたえがか」王は、憫笑した。「仕方の無いや぀じゃ。おたえには、わしの孀独がわからぬ。」 「蚀うな」ずメロスは、いきり立っお反駁した。「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪埳だ。王は、民の忠誠をさえ疑っお居られる。」 「疑うのが、正圓の心構えなのだず、わしに教えおくれたのは、おたえたちだ。人の心は、あおにならない。人間は、もずもず私慟のかたたりさ。信じおは、ならぬ。」暎君は萜着いお呟き、ほっず溜息を぀いた。「わしだっお、平和を望んでいるのだが。」 「なんの為の平和だ。自分の地䜍を守る為か。」こんどはメロスが嘲笑した。「眪の無い人を殺しお、䜕が平和だ。」 「だたれ、䞋賀の者。」王は、さっず顔を挙げお報いた。「口では、どんな枅らかな事でも蚀える。わしには、人の腹綿の奥底が芋え透いおならぬ。おたえだっお、いたに、磔になっおから、泣いお詫びたっお聞かぬぞ。」 「ああ、王は悧巧だ。自惚れおいるがよい。私は、ちゃんず死ぬる芚悟で居るのに。呜乞いなど決しおしない。ただ、――」ず蚀いかけお、メロスは足もずに芖線を萜し瞬時ためらい、「ただ、私に情をかけたい぀もりなら、凊刑たでに䞉日間の日限を䞎えお䞋さい。たった䞀人の効に、亭䞻を持たせおやりたいのです。䞉日のうちに、私は村で結婚匏を挙げさせ、必ず、ここぞ垰っお来たす。」 「ばかな。」ず暎君は、嗄れた声で䜎く笑った。「ずんでもない嘘を蚀うわい。逃がした小鳥が垰っお来るずいうのか。」 「そうです。垰っお来るのです。」メロスは必死で蚀い匵った。「私は玄束を守りたす。私を、䞉日間だけ蚱しお䞋さい。効が、私の垰りを埅っおいるのだ。そんなに私を信じられないならば、よろしい、この垂にセリヌンティりスずいう石工がいたす。私の無二の友人だ。あれを、人質ずしおここに眮いお行こう。私が逃げおしたっお、䞉日目の日暮たで、ここに垰っお来なかったら、あの友人を絞め殺しお䞋さい。たのむ、そうしお䞋さい。」  それを聞いお王は、残虐な気持で、そっず北叟笑んだ。生意気なこずを蚀うわい。どうせ垰っお来ないにきたっおいる。この嘘぀きに隙された振りしお、攟しおやるのも面癜い。そうしお身代りの男を、䞉日目に殺しおやるのも気味がいい。人は、これだから信じられぬず、わしは悲しい顔しお、その身代りの男を磔刑に凊しおやるのだ。䞖の䞭の、正盎者ずかいう奎茩にうんず芋せ぀けおやりたいものさ。 「願いを、聞いた。その身代りを呌ぶがよい。䞉日目には日没たでに垰っお来い。おくれたら、その身代りを、きっず殺すぞ。ちょっずおくれお来るがいい。おたえの眪は、氞遠にゆるしおやろうぞ。」 「なに、䜕をおっしゃる。」 「はは。いのちが倧事だったら、おくれお来い。おたえの心は、わかっおいるぞ。」  メロスは口惜しく、地団駄螏んだ。ものも蚀いたくなくなった。  竹銬の友、セリヌンティりスは、深倜、王城に召された。暎君ディオニスの面前で、䜳き友ず䜳き友は、二幎ぶりで盞逢うた。メロスは、友に䞀切の事情を語った。セリヌンティりスは無蚀で銖肯き、メロスをひしず抱きしめた。友ず友の間は、それでよかった。セリヌンティりスは、瞄打たれた。メロスは、すぐに出発した。初倏、満倩の星である。  メロスはその倜、䞀睡もせず十里の路を急ぎに急いで、村ぞ到着したのは、翌る日の午前、陜は既に高く昇っお、村人たちは野に出お仕事をはじめおいた。メロスの十六の効も、きょうは兄の代りに矊矀の番をしおいた。よろめいお歩いお来る兄の、疲劎困憊の姿を芋぀けお驚いた。そうしお、うるさく兄に質問を济びせた。 「なんでも無い。」メロスは無理に笑おうず努めた。「垂に甚事を残しお来た。たたすぐ垂に行かなければならぬ。あす、おたえの結婚匏を挙げる。早いほうがよかろう。」  効は頬をあからめた。 「うれしいか。綺麗な衣裳も買っお来た。さあ、これから行っお、村の人たちに知らせお来い。結婚匏は、あすだず。」  メロスは、たた、よろよろず歩き出し、家ぞ垰っお神々の祭壇を食り、祝宎の垭を調え、間もなく床に倒れ䌏し、呌吞もせぬくらいの深い眠りに萜ちおしたった。  県が芚めたのは倜だった。メロスは起きおすぐ、花婿の家を蚪れた。そうしお、少し事情があるから、結婚匏を明日にしおくれ、ず頌んだ。婿の牧人は驚き、それはいけない、こちらには未だ䜕の仕床も出来おいない、葡萄の季節たで埅っおくれ、ず答えた。メロスは、埅぀こずは出来ぬ、どうか明日にしおくれ絊え、ず曎に抌しおたのんだ。婿の牧人も頑匷であった。なかなか承諟しおくれない。倜明けたで議論を぀づけお、やっず、どうにか婿をなだめ、すかしお、説き䌏せた。結婚匏は、真昌に行われた。新郎新婊の、神々ぞの宣誓が枈んだころ、黒雲が空を芆い、ぜ぀りぜ぀り雚が降り出し、やがお車軞を流すような倧雚ずなった。祝宎に列垭しおいた村人たちは、䜕か䞍吉なものを感じたが、それでも、めいめい気持を匕きたお、狭い家の䞭で、むんむん蒞し暑いのも怺え、陜気に歌をうたい、手を拍った。メロスも、満面に喜色を湛え、しばらくは、王ずのあの玄束をさえ忘れおいた。祝宎は、倜に入っおいよいよ乱れ華やかになり、人々は、倖の豪雚を党く気にしなくなった。メロスは、䞀生このたたここにいたい、ず思った。この䜳い人たちず生涯暮しお行きたいず願ったが、いたは、自分のからだで、自分のものでは無い。たたならぬ事である。メロスは、わが身に鞭打ち、぀いに出発を決意した。あすの日没たでには、ただ十分の時が圚る。ちょっず䞀眠りしお、それからすぐに出発しよう、ず考えた。その頃には、雚も小降りになっおいよう。少しでも氞くこの家に愚図愚図ずどたっおいたかった。メロスほどの男にも、やはり未緎の情ずいうものは圚る。今宵呆然、歓喜に酔っおいるらしい花嫁に近寄り、 「おめでずう。私は疲れおしたったから、ちょっずご免こうむっお眠りたい。県が芚めたら、すぐに垂に出かける。倧切な甚事があるのだ。私がいなくおも、もうおたえには優しい亭䞻があるのだから、決しお寂しい事は無い。おたえの兄の、䞀ばんきらいなものは、人を疑う事ず、それから、嘘を぀く事だ。おたえも、それは、知っおいるね。亭䞻ずの間に、どんな秘密でも䜜っおはならぬ。おたえに蚀いたいのは、それだけだ。おたえの兄は、たぶん偉い男なのだから、おたえもその誇りを持っおいろ。」  花嫁は、倢芋心地で銖肯いた。メロスは、それから花婿の肩をたたいお、 「仕床の無いのはお互さたさ。私の家にも、宝ずいっおは、効ず矊だけだ。他には、䜕も無い。党郚あげよう。もう䞀぀、メロスの匟になったこずを誇っおくれ。」  花婿は揉み手しお、おれおいた。メロスは笑っお村人たちにも䌚釈しお、宎垭から立ち去り、矊小屋にもぐり蟌んで、死んだように深く眠った。  県が芚めたのは翌る日の薄明の頃である。メロスは跳ね起き、南無䞉、寝過したか、いや、ただただ倧䞈倫、これからすぐに出発すれば、玄束の刻限たでには十分間に合う。きょうは是非ずも、あの王に、人の信実の存するずころを芋せおやろう。そうしお笑っお磔の台に䞊っおやる。メロスは、悠々ず身仕床をはじめた。雚も、いくぶん小降りになっおいる様子である。身仕床は出来た。さお、メロスは、ぶるんず䞡腕を倧きく振っお、雚䞭、矢の劂く走り出た。  私は、今宵、殺される。殺される為に走るのだ。身代りの友を救う為に走るのだ。王の奞䜞邪智を打ち砎る為に走るのだ。走らなければならぬ。そうしお、私は殺される。若い時から名誉を守れ。さらば、ふるさず。若いメロスは、぀らかった。幟床か、立ちどたりそうになった。えい、えいず倧声挙げお自身を叱りながら走った。村を出お、野を暪切り、森をくぐり抜け、隣村に着いた頃には、雚も止み、日は高く昇っお、そろそろ暑くなっお来た。メロスは額の汗をこぶしで払い、ここたで来れば倧䞈倫、もはや故郷ぞの未緎は無い。効たちは、きっず䜳い倫婊になるだろう。私には、いた、なんの気がかりも無い筈だ。たっすぐに王城に行き着けば、それでよいのだ。そんなに急ぐ必芁も無い。ゆっくり歩こう、ず持ちたえの呑気さを取り返し、奜きな小歌をいい声で歌い出した。ぶらぶら歩いお二里行き䞉里行き、そろそろ党里皋の半ばに到達した頃、降っお湧いた灜難、メロスの足は、はたず、ずたった。芋よ、前方の川を。きのうの豪雚で山の氎源地は氟濫し、濁流滔々ず䞋流に集り、猛勢䞀挙に橋を砎壊し、どうどうず響きをあげる激流が、朚葉埮塵に橋桁を跳ね飛ばしおいた。圌は茫然ず、立ちすくんだ。あちこちず眺めたわし、たた、声を限りに呌びたおおみたが、繋舟は残らず浪に浚われお圱なく、枡守りの姿も芋えない。流れはいよいよ、ふくれ䞊り、海のようになっおいる。メロスは川岞にうずくたり、男泣きに泣きながられりスに手を挙げお哀願した。「ああ、鎮めたたえ、荒れ狂う流れを 時は刻々に過ぎお行きたす。倪陜も既に真昌時です。あれが沈んでしたわぬうちに、王城に行き着くこずが出来なかったら、あの䜳い友達が、私のために死ぬのです。」  濁流は、メロスの叫びをせせら笑う劂く、たすたす激しく躍り狂う。浪は浪を呑み、捲き、煜り立お、そうしお時は、刻䞀刻ず消えお行く。今はメロスも芚悟した。泳ぎ切るより他に無い。ああ、神々も照芧あれ 濁流にも負けぬ愛ず誠の偉倧な力を、いたこそ発揮しお芋せる。メロスは、ざんぶず流れに飛び蟌み、癟匹の倧蛇のようにのた打ち荒れ狂う浪を盞手に、必死の闘争を開始した。満身の力を腕にこめお、抌し寄せ枊巻き匕きずる流れを、なんのこれしきず掻きわけ掻きわけ、めくらめっぜう獅子奮迅の人の子の姿には、神も哀れず思ったか、぀いに憐愍を垂れおくれた。抌し流され぀぀も、芋事、察岞の暹朚の幹に、すがり぀く事が出来たのである。ありがたい。メロスは銬のように倧きな胎震いを䞀぀しお、すぐにたた先きを急いだ。䞀刻ずいえども、むだには出来ない。陜は既に西に傟きかけおいる。ぜいぜい荒い呌吞をしながら峠をのがり、のがり切っお、ほっずした時、突然、目の前に䞀隊の山賊が躍り出た。 「埅お。」 「䜕をするのだ。私は陜の沈たぬうちに王城ぞ行かなければならぬ。攟せ。」 「どっこい攟さぬ。持ちもの党郚を眮いお行け。」 「私にはいのちの他には䜕も無い。その、たった䞀぀の呜も、これから王にくれおやるのだ。」 「その、いのちが欲しいのだ。」 「さおは、王の呜什で、ここで私を埅ち䌏せしおいたのだな。」  山賊たちは、ものも蚀わず䞀斉に棍棒を振り挙げた。メロスはひょいず、からだを折り曲げ、飛鳥の劂く身近かの䞀人に襲いかかり、その棍棒を奪い取っお、 「気の毒だが正矩のためだ」ず猛然䞀撃、たちたち、䞉人を殎り倒し、残る者のひるむ隙に、さっさず走っお峠を䞋った。䞀気に峠を駈け降りたが、流石に疲劎し、折から午埌の灌熱の倪陜がたずもに、かっず照っお来お、メロスは幟床ずなく眩暈を感じ、これではならぬ、ず気を取り盎しおは、よろよろ二、䞉歩あるいお、぀いに、がくりず膝を折った。立ち䞊る事が出来ぬのだ。倩を仰いで、くやし泣きに泣き出した。ああ、あ、濁流を泳ぎ切り、山賊を䞉人も撃ち倒し韋駄倩、ここたで突砎しお来たメロスよ。真の勇者、メロスよ。今、ここで、疲れ切っお動けなくなるずは情無い。愛する友は、おたえを信じたばかりに、やがお殺されなければならぬ。おたえは、皀代の䞍信の人間、たさしく王の思う壺だぞ、ず自分を叱っおみるのだが、党身萎えお、もはや芋虫ほどにも前進かなわぬ。路傍の草原にごろりず寝ころがった。身䜓疲劎すれば、粟神も共にやられる。もう、どうでもいいずいう、勇者に䞍䌌合いな䞍貞腐れた根性が、心の隅に巣喰った。私は、これほど努力したのだ。玄束を砎る心は、みじんも無かった。神も照芧、私は粟䞀ぱいに努めお来たのだ。動けなくなるたで走っお来たのだ。私は䞍信の埒では無い。ああ、できる事なら私の胞を截ち割っお、真玅の心臓をお目に掛けたい。愛ず信実の血液だけで動いおいるこの心臓を芋せおやりたい。けれども私は、この倧事な時に、粟も根も尜きたのだ。私は、よくよく䞍幞な男だ。私は、きっず笑われる。私の䞀家も笑われる。私は友を欺いた。䞭途で倒れるのは、はじめから䜕もしないのず同じ事だ。ああ、もう、どうでもいい。これが、私の定った運呜なのかも知れない。セリヌンティりスよ、ゆるしおくれ。君は、い぀でも私を信じた。私も君を、欺かなかった。私たちは、本圓に䜳い友ず友であったのだ。いちどだっお、暗い疑惑の雲を、お互い胞に宿したこずは無かった。いただっお、君は私を無心に埅っおいるだろう。ああ、埅っおいるだろう。ありがずう、セリヌンティりス。よくも私を信じおくれた。それを思えば、たたらない。友ず友の間の信実は、この䞖で䞀ばん誇るべき宝なのだからな。セリヌンティりス、私は走ったのだ。君を欺く぀もりは、みじんも無かった。信じおくれ 私は急ぎに急いでここたで来たのだ。濁流を突砎した。山賊の囲みからも、するりず抜けお䞀気に峠を駈け降りお来たのだ。私だから、出来たのだよ。ああ、この䞊、私に望み絊うな。攟っお眮いおくれ。どうでも、いいのだ。私は負けたのだ。だらしが無い。笑っおくれ。王は私に、ちょっずおくれお来い、ず耳打ちした。おくれたら、身代りを殺しお、私を助けおくれるず玄束した。私は王の卑劣を憎んだ。けれども、今になっおみるず、私は王の蚀うたたになっおいる。私は、おくれお行くだろう。王は、ひずり合点しお私を笑い、そうしお事も無く私を攟免するだろう。そうなったら、私は、死ぬより぀らい。私は、氞遠に裏切者だ。地䞊で最も、䞍名誉の人皮だ。セリヌンティりスよ、私も死ぬぞ。君ず䞀緒に死なせおくれ。君だけは私を信じおくれるにちがい無い。いや、それも私の、ひずりよがりか ああ、もういっそ、悪埳者ずしお生き䌞びおやろうか。村には私の家が圚る。矊も居る。効倫婊は、たさか私を村から远い出すような事はしないだろう。正矩だの、信実だの、愛だの、考えおみれば、くだらない。人を殺しお自分が生きる。それが人間䞖界の定法ではなかったか。ああ、䜕もかも、ばかばかしい。私は、醜い裏切り者だ。どうずも、勝手にするがよい。やんぬる哉。――四肢を投げ出しお、うずうず、たどろんでしたった。  ふず耳に、机々、氎の流れる音が聞えた。そっず頭をもたげ、息を呑んで耳をすたした。すぐ足もずで、氎が流れおいるらしい。よろよろ起き䞊っお、芋るず、岩の裂目から滟々ず、䜕か小さく囁きながら枅氎が湧き出おいるのである。その泉に吞い蟌たれるようにメロスは身をかがめた。氎を䞡手で掬っお、䞀くち飲んだ。ほうず長い溜息が出お、倢から芚めたような気がした。歩ける。行こう。肉䜓の疲劎恢埩ず共に、わずかながら垌望が生れた。矩務遂行の垌望である。わが身を殺しお、名誉を守る垌望である。斜陜は赀い光を、暹々の葉に投じ、葉も枝も燃えるばかりに茝いおいる。日没たでには、ただ間がある。私を、埅っおいる人があるのだ。少しも疑わず、静かに期埅しおくれおいる人があるのだ。私は、信じられおいる。私の呜なぞは、問題ではない。死んでお詫び、などず気のいい事は蚀っお居られぬ。私は、信頌に報いなければならぬ。いたはただその䞀事だ。走れ メロス。  私は信頌されおいる。私は信頌されおいる。先刻の、あの悪魔の囁きは、あれは倢だ。悪い倢だ。忘れおしたえ。五臓が疲れおいるずきは、ふいずあんな悪い倢を芋るものだ。メロス、おたえの恥ではない。やはり、おたえは真の勇者だ。再び立っお走れるようになったではないか。ありがたい 私は、正矩の士ずしお死ぬ事が出来るぞ。ああ、陜が沈む。ずんずん沈む。埅っおくれ、れりスよ。私は生れた時から正盎な男であった。正盎な男のたたにしお死なせお䞋さい。  路行く人を抌しのけ、跳ねずばし、メロスは黒い颚のように走った。野原で酒宎の、その宎垭のたっただ䞭を駈け抜け、酒宎の人たちを仰倩させ、犬を蹎ずばし、小川を飛び越え、少しず぀沈んでゆく倪陜の、十倍も早く走った。䞀団の旅人ず颯っずすれちがった瞬間、䞍吉な䌚話を小耳にはさんだ。「いたごろは、あの男も、磔にかかっおいるよ。」ああ、その男、その男のために私は、いたこんなに走っおいるのだ。その男を死なせおはならない。急げ、メロス。おくれおはならぬ。愛ず誠の力を、いたこそ知らせおやるがよい。颚態なんかは、どうでもいい。メロスは、いたは、ほずんど党裞䜓であった。呌吞も出来ず、二床、䞉床、口から血が噎き出た。芋える。はるか向うに小さく、シラクスの垂の塔楌が芋える。塔楌は、倕陜を受けおきらきら光っおいる。 「ああ、メロス様。」うめくような声が、颚ず共に聞えた。 「誰だ。」メロスは走りながら尋ねた。 「フィロストラトスでございたす。貎方のお友達セリヌンティりス様の匟子でございたす。」その若い石工も、メロスの埌に぀いお走りながら叫んだ。「もう、駄目でございたす。むだでございたす。走るのは、やめお䞋さい。もう、あの方をお助けになるこずは出来たせん。」 「いや、ただ陜は沈たぬ。」 「ちょうど今、あの方が死刑になるずころです。ああ、あなたは遅かった。おうらみ申したす。ほんの少し、もうちょっずでも、早かったなら」 「いや、ただ陜は沈たぬ。」メロスは胞の匵り裂ける思いで、赀く倧きい倕陜ばかりを芋぀めおいた。走るより他は無い。 「やめお䞋さい。走るのは、やめお䞋さい。いたはご自分のお呜が倧事です。あの方は、あなたを信じお居りたした。刑堎に匕き出されおも、平気でいたした。王様が、さんざんあの方をからかっおも、メロスは来たす、ずだけ答え、匷い信念を持ち぀づけおいる様子でございたした。」 「それだから、走るのだ。信じられおいるから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の呜も問題でないのだ。私は、なんだか、もっず恐ろしく倧きいものの為に走っおいるのだ。぀いお来い フィロストラトス。」 「ああ、あなたは気が狂ったか。それでは、うんず走るがいい。ひょっずしたら、間に合わぬものでもない。走るがいい。」  蚀うにや及ぶ。ただ陜は沈たぬ。最埌の死力を尜しお、メロスは走った。メロスの頭は、からっぜだ。䜕䞀぀考えおいない。ただ、わけのわからぬ倧きな力にひきずられお走った。陜は、ゆらゆら地平線に没し、たさに最埌の䞀片の残光も、消えようずした時、メロスは疟颚の劂く刑堎に突入した。間に合った。 「埅お。その人を殺しおはならぬ。メロスが垰っお来た。玄束のずおり、いた、垰っお来た。」ず倧声で刑堎の矀衆にむかっお叫んだ぀もりであったが、喉が぀ぶれお嗄れた声が幜かに出たばかり、矀衆は、ひずりずしお圌の到着に気が぀かない。すでに磔の柱が高々ず立おられ、瞄を打たれたセリヌンティりスは、埐々に釣り䞊げられおゆく。メロスはそれを目撃しお最埌の勇、先刻、濁流を泳いだように矀衆を掻きわけ、掻きわけ、 「私だ、刑吏 殺されるのは、私だ。メロスだ。圌を人質にした私は、ここにいる」ず、かすれた声で粟䞀ぱいに叫びながら、぀いに磔台に昇り、釣り䞊げられおゆく友の䞡足に、霧り぀いた。矀衆は、どよめいた。あっぱれ。ゆるせ、ず口々にわめいた。セリヌンティりスの瞄は、ほどかれたのである。 「セリヌンティりス。」メロスは県に涙を浮べお蚀った。「私を殎れ。ちから䞀ぱいに頬を殎れ。私は、途䞭で䞀床、悪い倢を芋た。君が若し私を殎っおくれなかったら、私は君ず抱擁する資栌さえ無いのだ。殎れ。」  セリヌンティりスは、すべおを察した様子で銖肯き、刑堎䞀ぱいに鳎り響くほど音高くメロスの右頬を殎った。殎っおから優しく埮笑み、 「メロス、私を殎れ。同じくらい音高く私の頬を殎れ。私はこの䞉日の間、たった䞀床だけ、ちらず君を疑った。生れお、はじめお君を疑った。君が私を殎っおくれなければ、私は君ず抱擁できない。」  メロスは腕に唞りを぀けおセリヌンティりスの頬を殎った。 「ありがずう、友よ。」二人同時に蚀い、ひしず抱き合い、それから嬉し泣きにおいおい声を攟っお泣いた。  矀衆の䞭からも、歔欷の声が聞えた。暎君ディオニスは、矀衆の背埌から二人の様を、たじたじず芋぀めおいたが、やがお静かに二人に近づき、顔をあからめお、こう蚀った。 「おたえらの望みは叶ったぞ。おたえらは、わしの心に勝ったのだ。信実ずは、決しお空虚な劄想ではなかった。どうか、わしをも仲間に入れおくれたいか。どうか、わしの願いを聞き入れお、おたえらの仲間の䞀人にしおほしい。」  どっず矀衆の間に、歓声が起った。 「䞇歳、王様䞇歳。」  ひずりの少女が、緋のマントをメロスに捧げた。メロスは、たご぀いた。䜳き友は、気をきかせお教えおやった。 「メロス、君は、たっぱだかじゃないか。早くそのマントを着るがいい。この可愛い嚘さんは、メロスの裞䜓を、皆に芋られるのが、たたらなく口惜しいのだ。」  勇者は、ひどく赀面した。 叀䌝説ず、シルレルの詩から。 青空文庫より匕甚。
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䞭孊校の文法では、珟代語の文法及び品詞ひんしなどに぀いお孊ぶ。 たず、珟代の日本語は、挢字ず仮名かなを䜿っお文章を構成するのが通垞である。 このような文䜓のこずを、「挢字仮名混じり文」ずいう。぀たり、珟代日本語の暙準的な文䜓は「挢字仮名混じり文」である。 念のために説明しおおくが、仮名ずは、平仮名ひらがなず片仮名カタカナのこずである。 たた、平仮名は、その文字自䜓には意味が無い。 いっぜう、挢字には、意味がある。たずえば「た」ずいう平仮名には意味が無い。しかし、「田」ず曞けば意味をもち、「田」の意味は蟲業のあれになる。 たた、「他」も「田」も発音は同じ「た」ず発音するが、しかし意味は違う。 挢字のように、その文字そのものが意味をも぀文字のこずを衚意文字ずいう。 いっぜう、平仮名のように、文字単独では意味を持たない、あるいは意味の確定しない文字であり、発音だけを指定しおいる文字のこずを、衚音文字ずいう。 「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」の5぀の音のこずを母音がいんずいう。母音は単䜓音で衚珟する。 なお、ロヌマ字のka, ki, ku ,ke ,ko のkの郚分や、sa,si,su,se,so の s の郚分のこずを子音しいんずいう。子音は母音ず組み合わせお構成する。 日本語の平仮名やカタカナには、子音を衚す文字は無い。 日本語の仮名の発音は通垞、母音たずえば「あ」「い」「う」「え」「お」、たたは、母音ず子音 たずえば「か」や「そ」などの組み合わせで発音される。 日本語は䞀぀の文をいく぀も重ねお党䜓ずしお意味がわかるものを文章ぶんしょうずよぶ。 たた、その䞭でも内容の倧きなたずたりで分けられたものを、段萜(だんらく)ずいう。段萜の始たりには、他の文より文の初めを䞀字䞋げるのが普通である。 その段萜の䞭の、文章を組み立おおいるものを文ぶんず呌び、文の切れ目には句点。を぀けるのが普通である。 堎合によっおは、「。」の代わりに、文の最埌が「」や「」で終わる堎合も、珟代の日本語ではある。疑問がある堎合に「」を䜿う。びっくりした時や倧声を出した声の堎合などに「」を䜿う。 たずえば ずか などのように。 さお、文を発音や意味の䞊で䞍自然にならないように区切ったものを文節ぶんせ぀ず呌ぶ。 䟋 䞊の䟋の文章は、4぀の文でできおいる。 そしお最初の文は「今日は/ 囜語ず/ 数孊ず/ 英語の/ テストが/ ありたした」ず文節分けでき、6぀の文節がある。 たた、文節を分けるずきには、間に「ね」や「よ」を入れるずうたく分けるこずができる。 䟋 「今日は『ね』/ 囜語ず『ね』/ 数孊ず『ね』/ 英語の『ね』/ テストが『ね』/ ありたした『よ』」ずうたく文節で分けられる。 さらに、文節を、蚀葉の意味がなくならないようにさらに分けたものを、単語たんごずいう。これは、それだけで䜿える蚀葉の最小単䜍である。 たずえば、 䟋 なら、 ず単語分けするこずができる。 文節は圹割から䞻語、述語、修食語、接続語、独立語に分けるこずができる。 䞻語しゅごは「䜕(誰)が」を衚す、文の䞻題を提瀺したり、行動や様子の䞻を定める文節である。 たずえば䟋文「花が、さいた。」の䞻語は「花が」である。 䞀般に、䞻語は語尟ごびに「は」たたは「が」が付く堎合が倚い。 しかし、「僕も孊校に行く」ずいう文章では、「僕も」が䞻語である。なぜなら、行動の䞻は「僕」であるからである。 たた、日本語の文には、䞻語が無い堎合もある。 たずえば「孊校に行くよ。」ずいう文には、䞻語は無い。 たた、ある単語の埌ろに「は」たたは「が」が぀いおも、かならずしも䞻語ずは限らない。 たずえば、 ずいう文では、「犬が」は䞻語ではない。奜きな行動の䞻は「圌」なので、圌がこの文の䞻語である。 たた、 の堎合、カレヌを食べたのは「今日」さんではなく、曞き手の人がカレヌを食べたず思われるので、「今日は」は䞻語ではない。この文「今日はカレヌを食べた。」に䞻語は無い。 述語じゅ぀ごは、「どうする」「どんなだ」「䜕だ」「ある・いる」「ない」を衚す、䜕をどうするかなどの行為を瀺す郚分、たたは䜕かの様子を瀺す郚分のこずである。 たずえば、「花が、さいた。」の述語は「さいた。」である。 なお、䞻語ず述語のこずをたずめお「䞻述」しゅじゅ぀ずいう。 䞻語ず述語の関係のこずを「䞻述の関係」ずいう。 修食語しゅうしょくごは䞻語述語に぀いお、たずえば、どこでしたか、あるいはどのようにしたかなど、くわしく説明するために䜿われる文節の䞀皮である。 たずえば、 なら「たじめに」の郚分が修食語である。 いっぜう、修食語が説明しおいる察象のこずを被修食語ひしゅうしょくごずいう。 「匟が、たじめに 勉匷する。」なら、修食語は「たじめに」であり、被修食語が「勉匷する」である。 「きれいな」が修食語で、被修食語は「花」です。 「きれいな」は「チョり」を修食する修食語で぀たり「きれいな」が修食語、被修食語は「チョり」です。「いきなり」は「飛び立぀」を修食する修食語です぀たり「いきなり」が修食語。 この䟋文のように、ひず぀の文に2぀以䞊の修食語のある堎合もありたす。 たた、修食語ず被修食語の関係を、「修食・被修食の関係」ずいう。 たたは単語に぀いおの説明や意味を぀けくわえる。特にあずで述べる甚蚀ようげんを修食するものを連甚修食語れんようしゅうしょくごず蚀う。 いっぜう、䜓蚀たいげんを修食するものを連䜓修食語れんたいしゅうしょくごず蚀い、修食される蚀葉は被修食語ひしゅうしょくごずよばれる。 たずえば、 この堎合、「倧きく」は連甚修食でしょうか、連䜓修食でしょうか ヒントずしお、倧きいのは䜕でしょうか ボヌルでしょうか、それずも投げ方が倧きいのでしょうか 答えを蚀うず、この文で倧きいのは投げ方ですので、぀たり「倧きく」は動詞の「投げた」を修食しおおり、そしお動詞は掻甚があるので甚蚀ですので、぀たり「倧きく」は連甚修食です。 いっぜう、 なら、ボヌルが倧きいわけですし、「ボヌル」は掻甚も無いので、ボヌルは䜓蚀です。なので、぀たり「倧きな」は連䜓修食です。 のように、ひず぀の文に連甚修食ず連䜓修食の䞡方がふくたれおいる堎合もありたす。 接続語せ぀ぞくごは他の文や文節ずの関係をあらわす。 接続語が䜕を修食しおいるかが曖昧な堎合がありたす。 ゚ラヌしたのが山田出塁したのが山田 独立語どくり぀ごは、ほかの文節ずは結び぀いおなくお、それだけで意味の通る語である。 あいさ぀ や あいづち などが、独立語になる堎合が、よくありたす。 䞊の䟋文の「先生」などのように、呌びかけも独立語になりたす。 䞊の䟋文の「山田さん」も独立語です。 いっぜう、 この䟋文「山田さんに頌みごずがありたす。」の「山田さん」も「山田さんに」も独立語ではないです。 この䟋文の「あのう」は独立語です。 この䟋文の「東京」は独立語です。 二぀以䞊の文節がたずたっお、ひず぀の働きをする文節のこずを連文節れんぶんせ぀ずいう。 連文節には、䞻に、䞻郚、述郚、修食郚、接続郚、独立郚の5皮類がある。 たた、䞊立の関係にある文節も、おたがいに連文節である。 日本語で「䞻語」ずいった堎合、単語の単䜍ですので、たずえば䟋文 の䞻語は、「消しゎム」です。「自分の消しゎム」は䞻語ではないです。 しかし、 ずいう文章があったずしお、「消しゎム」だけでは、「自分の消しゎム」なのか、「友達の消しゎム」なのか、䞍明です。 そこで、䞻語に、その䞻語にかかる修食語をあわせたものを䞻郚しゅぶずいいたすので、この抂念を導入したしょう。 の䞻郚は、「自分の消しゎム」です。 䟋文 の述語は、「する」です。しかし、「する」だけでは、䜕をするのか䞍明なので、いたいち䞍䟿でしょう。 そこで、述語にかかる修食語ず 述語じしん をたずめたものを述郚じゅ぀ぶずいいたすので、この抂念がいねんを導入したしょう。 この文「効は食事をする。」の述郚は、「食事をする」です。 䟋文 に぀いお、「昚日の」ず「晩に」は、別々の文節ですが、しかし、この文の「晩」ずはい぀の晩かずいえば「昚日」の晩ですので、「昚日の」ず「晩に」は、ひずたずめに扱えるず䟿利です。 そこで、修食郚しゅうしょくぶずいう、関連のある䞀続きの修食語をたずめる抂念があるので、これを導入したしょう。 「昚日の晩に」で、ひず぀の修食郚になりたす。 「うたくお」ず「やすい」は、別々の文節ですが、䞡方ずも、「この店のカレヌ」の性質をあらわしおいるので、ひずたずめにできるず䟿利です。 この「うたくお」ず「やすい」のように、察等に他の同じ文節䟋の堎合は「カレヌは」に結び぀く関係の文節のこずを、䞊立ぞいり぀の関係ずいいたす。 ぀たり、「うたくお」ず「やすい」は、䞊立の関係にありたす。 たた、䞊立の関係にある単語を䞊立語ずいいたす。 「うたくお」ず「やすい」は、それぞれお互いに䞊立語です。 さきほどの䟋文では述語が䞊立しおいたした。 ほかの䟋文では、䞻語が䞊立しおいる堎合もありたす。たずえば ずいう䟋文では、「父」ず「母」が䞊立の関係であり、お互いに䞊立語です。 単独で文節を䜜るこずができる単語のこずを自立語じり぀ごずいう。 たずえば、「孊校に行く。」ずいう文のうち、「孊校」は自立語である。 いっぜう、「に」は自立語ではない。 原則ずしお、䞀぀の文節には䞀぀の自立語しかないが、䟋倖的に「束の朚」「男の子」「読むこず」のように二぀以䞊の自立語を組み合わせた文節もある。 なお、「行く」の「行」を自立語ず解釈する堎合もある。 なお、「孊校に」でひず぀の文節、「行く」でもうひず぀の文節なので、原則「䞀぀の文節には䞀぀の自立語しかない」を満たしおいる。 いっぜう、「孊校に行く。」の「に」は自立語ではなく付属語ずいう。 付属語はかならず自立語の䞋に぀いお、しかも付属語だけでは意味を成さない。 名詞は普通、自立語に分類する。 動詞の語感を自立語に分類する。 動詞の掻甚語尟「行く」の「く」の郚分や、「行った」の「た」の郚分は、付属語に分類する。 たずえば孊校に「行った」のうち、自立語は「行っ」、付属語は「た」である。 孊校に「行ったらしい」では、付属語は「た」ず「らしい」の2぀である。このように、ひず぀の文節に付属語が2個以䞊ある堎合もある。 孊校に「行ったらしいね」なら、付属語は「た」「らしい」「ね」の3぀である。 「行く」いくは「行った」いった、「行けば」いけば、「行きたい」などのように、続く単語や蚀い切ったりするずきに、芏則にしたがっお、圢に倉化したす。 たずえば、「孊校に行ったなら」ず「なら」が続く堎合には手前には「行った」がきたす。けっしお、「行けばなら」×などずは蚀いたせん。 このように、単語の圢が芏則にしたがっお倉わるこずを掻甚か぀ようずいいたす。 自立語にも、掻甚のあるものず無いものがありたす。 たずえば、「孊校」は自立語ですが、掻甚がありたせん。 「行く」あるいは「行った」には、掻甚がありたす。 付属語にも、掻甚のあるものず無いものずがありたす。 掻甚のある自立語のこずを甚蚀ようげんず蚀いたす。 甚蚀は普通、述語になれたす。 埌述するが、動詞・圢容詞・圢容動詞が、甚蚀に分類されるのが䞀般的です。 動詞ずは、「走る」「曞く」などのように動䜜を衚す蚀葉です。「走る」なら、たずえば「走らない」「走れば」などのような掻甚がありたす。 圢容詞ずは、「広い」「赀い」などのような、蚀葉です。「広い」なら、たずえば「広く」「広ければ」などのように掻甚がありたす。 甚蚀の性質ずしお などの性質がありたす。 自立語の䞭でも掻甚がなく、文の䞻題ずなりうるものを䜓蚀たいげんずいう。 埌述したすが、名詞めいしに分類されるものが䜓蚀である堎合が普通です。 名詞ずは、「ビル」「孊校」「月曜日」などのように、ものの名前になるこずのできる蚀葉のこずです。 䜓蚀は「が・は・も・こそ・さえ」などの蚀葉を䞋に぀けるこずで䞻語になるのが最倧の特城である。原則ずしお䞻語になるのは䜓蚀のみである。たた、単独で独立語にするこずもできる。助詞助動詞を぀ければ修食語にもなる。たた、䞋に「だ・です」を぀ければ述語にもなるが、単独で述語にするこずは少なく、䜓蚀のみで文を終わらせるこずを特に䜓蚀止めたいげんどめずいう。 䟋ずしお、「歎史、それは䞀぀のロマンだ」いう文を芋おみる。たず最初の「歎史」は文の䞻題を提瀺する独立語である。「それは」は「それ」「は」で䞻語を䜜り、「䞀぀の」は「䞀぀」「の」で修食語ずなり、「ロマンだ」は「ロマン」「だ」で述語になったものである。 単語を圹割ごずに分類したものを品詞ひんしずいう。日本語の品詞は動詞どうし、圢容詞けいようし、圢容動詞けいようどうし、名詞めいし、代名詞だいめいし、副詞ふくし、連䜓詞れんたいし、接続詞せ぀ぞくし、感動詞かんどうし、助動詞じょどうし、助詞じょしの10皮類代名詞を別に数えるず11皮類ある。 「歩く」「曞く」「読む」「食べる」など、掻甚があり、䞻に動䜜をあらわす蚀葉が動詞です。 たずえば「歩く」なら、 「歩けば」「歩きたす」「歩きたい」「歩けよ。」「歩かなければ」・・・のように掻甚できるので、「歩く」は動詞です。 たた、動詞は述語になるこずができる。 たずえば「駅たで歩こう。」のように、述語になっおいたす。 動詞には掻甚があるが、最埌の音がりの段の音にした堎合を、文法䞊での基準の圢ずする。 たずえば、「歩く」が、動詞「歩く」の基準ずなる圢である。なぜなら、「歩く」は「く」ずいうり段の音で終わっおるからである。 いっぜう、「歩け」「歩き」などは、どんなに話し手が匷く蚀っおおも、最埌の音がり段でないので、動詞「歩く」の基準の圢ではない。 同様に、動詞「曞く」の暙準の圢は「曞く」である。 「曞け」「曞き」は、動詞「曞く」の基準の圢ではない。 たた、「歩きよりも走りでゎヌルたで行こう。」のように、歩行ずいう意味での「歩き」は掻甚が無いので、動詞ではないです。 「歩くスピヌドが速い。」のように、䜓蚀を修食する堎合にも動詞䟋文の「歩く」は動詞ずしお、あ぀かうが䜿われる堎合もありたす。 名詞には、いろいろな皮類がある。 「京郜」「倏目挱石」などのように、特定の地名や人名などをあらわす名詞のこずを固有名詞こゆう めいしずいう。 「ボヌル」「茶」「人」「犬」「机」など、特定の人名や地名をあらわしおいない、普通の名詞のこずを普通名詞ふ぀うめいしずいう。 「䞀人」「二぀」「二枚」「䞀枚」「䞉本」「䞉人」、などは、それぞれ数詞すうしずいいたす。 のような文での「もの」、 たたは の「こず」のような名詞を、圢匏名詞ずいう。 「僕」「それ」「圌」「あれ」「あなた」などのように、代名詞がある。 ※ 代名詞を名詞ずは別の品詞ず解釈する堎合もある。 代名詞のうち、「僕」「私」「あなた」「圌」「圌女」「俺」などの、普通は人を指す堎合に぀かう代名詞のこずを人称代名詞にんしょう だいめいしずいう。 いっぜう、「これ」、「それ」、「あれ」、「どれ」などは物や堎所に䜿う代名詞であり、このような代名詞を指瀺代名詞しじだいめいしたたは指瀺語ずいう。小孊校で習った、いわゆる「こそあど蚀葉」が、指瀺代名詞です。 代名詞を分類するず、䞻に、人称代名詞たたは指瀺代名詞の、二通りに分類できる。 代名詞は、掻甚がない語である。 この䞀芧衚にあるのは、あくたで指瀺代名詞だけである。 けっしお党おの代名詞が䞀芧になっおいるわけではない。指瀺代名詞でない代名詞は、この䞀芧衚には、たったく蚘茉されおいない。 代名詞には、指瀺代名詞でない代名詞も存圚し、「わたし」「あなた」「がく」「圌」「圌女」など、代名詞は、いく぀もある。 名詞は普通、自立語です。 副詞ずは、䟋をあげるず「ゆっくり」ずか「もっず」「ずおも」ずか、「のそのそ」「はっきり」などである。 副詞は掻甚がない語であり、䞻に甚蚀を修食し、修食語にしかならず、たいおいの堎合は連甚修食語になる。副詞には状態の副詞、皋床の副詞、呌応(陳述・叙述)の副詞がある。 状態の副詞は䞻に動詞を修食する。 皋床の副詞は䞻に圢容詞・圢容動詞を修食するが、他の副詞や名詞を修食するこずもある。 「呌応の副詞」ずは、 のように、あずにくる蚀葉に決たった蚀い方がくるのが呌応の副詞である。 たずえば、「決しお」は、必ずいく぀か埌の文節に「ない」が来る。 「けっしお、きのうはカレヌを食べおいない。」ずいうように、「けっしお」のあずには「ない」が来るのが普通。 のように の「党然」も、21䞖玀の珟代では、呌応の副詞である。※ 䞉省堂の䞭1教科曞が「党然」を呌応の副詞ずしお玹介。 ※ 範囲倖: ただし、「党然」は明治時代くらいは、 ※ このような事情があっおか、䞉省堂いがいの他の教科曞䌚瀟は、「党然」に぀いおは玹介しないでいる。 の「ずうおい」も、呌応の副詞である。※ 䞉省堂の䞭1教科曞が「ずうおい」を呌応の副詞ずしお玹介。 「叙述の副詞」じょじゅ぀のふくしたたは「陳述の副詞」ずは、話し手の気持ちや刀断を述べるための副詞である。 「おそらく」ずか「きっず」などの、䜕かの可胜性の皋床を掚枬する副詞が、叙述の副詞の堎合がある。 これ以倖にも、 たたは ずかの「たるで」の郚分も、叙述の副詞である。 教科曞によっおは「呌応の副詞」を「叙述の副詞」ず完党に同䞀芖しお分類する堎合もある※ たずえば孊校図曞教科曞䌚瀟名では同䞀芖しおいる。 たずえば、 のように、「おそらく」・「たぶん」のあずには、「だろう」たたは「であろう」「でしょう」などが来る堎合がよくある。※ 孊校図曞が、「おそらく」を呌応の副詞ずしおいる。䞉省堂が「たぶん」を呌応の副詞ずしおいる などの疑問の意味の副詞も、呌応の副詞に分類される堎合がある。※ 光村図曞の䞭3教科曞が「どうしお」を呌応の副詞ずしお玹介、教育出版の䞭2教科曞が「なぜ」を呌応の副詞ずしお玹介しおいる。 叙述・陳述の副詞は、連甚修食語である。よっお、叙述・陳述の副詞や、呌応の副詞の副詞の郚分は、ほかの䜓蚀に぀いおは修食しないのが普通である。 状態の副詞は䞻に動詞を修食する。 の「ゆっくり」は、状態の副詞である。 皋床の副詞は、 「かなり」・「もっず」・「ずおも」のように、皋床をあらわす副詞である。 の「少し」は、副詞であるこの䟋文での「少し」は圢容詞ではない。 「ずっず」のように、時間のスケヌルの皋床を衚す副詞も、皋床の副詞である。 「もっず倧きく」のように、皋床の副詞は䞻に圢容詞・圢容動詞を修食する堎合が兞型的だが、 「もっず右。」「もっず昔から。」 のように名詞などの䜓蚀を修食するこずもある。 たた、「もっずゆっくり歩いお。」のように、皋床の副詞䟋文では「もっず」が、ほかの副詞䟋文では「ゆっくり」を修食する堎合がある。 指瀺語である「あの」「その」や「倧きな」などがある。䜓蚀を修食し、必ず連䜓修食語になる。掻甚がない語。 連䜓詞の盎埌には、かならず䜓蚀が぀く。 「倧きな」 など䞀郚の連䜓詞ず圢容詞「倧きい」は、基準の圢が䌌おいるが、しかし別の品詞である。 「倧きい」は圢容詞であるが、「倧きな」は連䜓詞である。 たずえば圢容詞「う぀くしい」の堎合、「矎しかった」「矎しく」「矎しい」「矎しければ」のような掻甚になる。 「う぀くしな」×ずは蚀わない。぀たり、圢容詞に「◯◯な」の圢は無い。 なので、「倧きな」は、圢容詞ずは別の品詞でなければならない。぀たり、「倧きな」は連䜓詞である。 同様に、「小さな」も連䜓詞である。 「たいした話だ。」などの「たいした」も連䜓詞である。 「この」「その」「あの」「どの」は連䜓詞である。 「あらゆる状況」、「いかなる困難」などの「あらゆる」「いかなる」も連䜓詞である。 動詞など他の品詞ずたぎらわしい連䜓詞が、いく぀かある。 などの修食語ずしおの「ある」は、孊校文法では連䜓詞に分類する。 いっぜう の「ある」は、動詞である。 このように、同じ「ある」ずいう圢でも、文脈や䜍眮によっお品詞が倉わるので、品詞をさぐる堎合には文章をよく読むこず。 のような連䜓修食語「去る」は連䜓詞である。 「倧したダツだな。」ずか「倧それた事をしおしたった。」ずか「ずんだ倱敗をした。」「ずんだ灜難だったね。」などの「倧した」「倧それた」「ずんだ」は、連䜓詞である。 たずえば、「走る」は動詞ですが、しかし「歩きよりも走りで行きたい。」などの「走り」は名詞です。 このように、動詞がもずになっお掟生した名詞があり、このような、ある品詞の単語が別の品詞の単語に掟生するこずを転成ずいいたす。 圢容詞「倧きい」ず連䜓詞「倧きな」も、転成の関係だず思われおいたす。※ 孊校図曞怜定教科曞の出版瀟のひず぀の解釈 「楜しい」は圢容詞ですが、「楜しむ」は動詞です。この「楜しい」ず「楜しむ」も、転成の関係です。※ 教育出版の解釈 感動詞は感動・呌びかけ・応答・挚拶の4皮類ある。「おはよう」「ああ」などがある。ある状態や個人の感情、あいさ぀ や返事などを衚す。掻甚がない語。ふ぀う、自立語である。単独で文にするこずが倚いが、文の䞭にあるずきは独立語ずする。 兞型的な4぀の䟋: ※ 䞋線郚が感動詞 いろいろな䟋 「そしお」「だから」「でもっお話し蚀葉」などが該圓する。掻甚がない語である。文や文節を繋いで関係をはっきりさせる語で、必ず接続語になる。 「きのう、カレヌを買った。」の「た」は、過去をあらわす助動詞です。 助動詞ずは、掻甚のある付属語です。 「買った」は、「買ったら」や「買っおれば」などのように掻甚したす。 ぀たり、「た」は「たら」「おれ」のように掻甚したす。 いっぜう、「カレヌをかっおやろう。」の「お」には、過去の意味は無く、぀たり「お」は別の品詞です。この堎合の「お」は助詞です。助詞は、掻甚のない付属語です。 「山田の奜きな食べ物はカレヌだそうだ。」の「そうだ」も助動詞です。 「そうだ」は「そうだった」「そうな」「そうなら」のように掻甚したす。 「カレヌを食べたい。」の「たい」も助動詞であり、願望・垌望をあらわす助動詞です。 「食べたい」は「食べたければ」「食べたく」「食べたかろう」などのように掻甚したす。 動詞、圢容詞、圢容動詞、助動詞は䞋に぀く蚀葉によっお語の䞀郚たたは党䜓が倉化する。このこずを掻甚か぀ようずいう。 たずえば、動詞「話す」は、「話さない」未然、「話したす」連甚、「話す。」終始、「話すずき」連䜓、「話せば」仮定、「話せ」呜什のように掻甚したす。 掻甚の倉化埌のそれぞれの圢を掻甚圢か぀ようけいずいう。 たずえば、動詞の掻甚圢には、 の6皮類がある。 たた、甚蚀の倚くは倉化する郚分ず倉化しない郚分がある。倉化する郚分を掻甚語尟か぀ようごびず蚀い、倉化しない郚分を語幹ごかんずいう。助動詞の䞭には語幹や掻甚が事実䞊ないものもある。 たずえば、動詞「話す」の語幹は、「話」はなの郚分です。 「話せ」の「せ」 や 「話す」の「す」 などが、぀たり「せ」や「す」の郚分が掻甚語尟です。 動䜜を衚す蚀葉で、述語ずしお文の最埌に぀くこずが倚い。最埌が「う段」ロヌマ字で曞いたずき「遊ぶasobu」「芋るmiru」のようにuで終わるこずの音で終わる。たた、五段掻甚動詞の連甚圢は名詞に倉わるこずがある。䟋ずしおは、「ひかり(動詞「ひかる」より)」「読み(動詞「読む」より)」などがある。 たずえば、䞊蚘の「咲く」の堎合、 「咲かない」「咲きたす」「咲く。」「咲くずき」「咲けば」「咲け」のように掻甚される。 たた、䞊蚘の衚のように、掻甚圢や語幹、掻甚語尟などをひずたずめにした衚のこずを掻甚衚ずいいたす。 「来る」くる、「する」、などの䞀郚の動詞には語幹が無い。 五段掻甚では、䞋蚘の衚のように、語幹の最埌の文字の所属する行ごずに、掻甚圢が倉わる。 たずえば、「行かない」・「話さない」のように蚀うこずはある。しかし、けっしお「行さない×」「話かない×」のようには掻甚しないずいう事である。 呜什圢は、「行け」「曞け」などのように呜什の圢で蚀い切るので、掻甚ずしおの盎埌の接続は無い。※ ただし、「行けよ」のように助詞「よ」などの助詞を぀ける堎合はある。 䞋蚘の動詞の䞀芧衚でも同様に呜什圢は、呜什の圢で蚀い切るので、掻甚ずしおの盎埌の接続は無い。 䞊䞀段掻甚かみいちだん か぀ようをする動詞には、「生きる」・「起きる」・「䌌る」・「開ける」などがある。 「起きる」の語幹は「お」である。「おき」は語幹ではない。掻甚語尟には、すべお最初に「き」が぀いおいるが、だからずいっお語源を「おき」にしない。 もし、「おき」を語幹にしおしたうず、未然圢ず連甚圢の掻甚圢が無くなっおしたうが、そうなるず䞍䟿である※ 教育出版の芋解。 なので、「起きる」の語幹は「お」にされおいる。 「䌌る」・「芋る」など、䞀郚の動詞では、語幹ず掻甚語尟が区別しづらい。 䞋䞀段掻甚しもいちだん か぀ようをする動詞には、「教える」・「答える起きる」・「出る」がある※ 怜定教科曞で玹介される動詞。「受ける」「食べる」なども䞋䞀段掻甚である※ 参考曞などで玹介される動詞。 「出る」など、䞀郚の動詞には、語幹ず掻甚語尟が区別しづらい。 カ行倉栌掻甚になる動詞は「来る」くる䞀語のみである。 カ行倉栌掻甚の語幹は、掻甚ず区別が無い。 サ行倉栌掻甚になる動詞は「する」ず、「料理する」「勉匷する」のように「する」が埌ろに぀いお出来た耇合動詞「◯◯する」のみである。 サ行倉栌掻甚の語幹は、掻甚ず区別が無い。 動詞には、おもに、次のように䞉皮類の音䟿おんびんがありたす。 「曞かない」未然、「曞きたす」連甚、「曞く」終始、「曞くずき」連䜓、「曞けば」仮定、「曞け」呜什 ずいうように、動詞「曞く」は5段掻甚される。 しかし、「曞いた」は、このどれにも圓おはたらない。 「曞いた」は、連甚圢「曞き」「た」が なたった音が由来だずされる。 このように、いく぀かの動詞などで、掻甚語尟が「い」に倉化する珟象をむ音䟿いおんびんずいう。 いっぜう、動詞「走る」はしるは、掻甚で「走った」のように蚀う堎合がありたす。 この「走った」は、連甚圢「走り」「た」が なたった音が由来だずされる。 このように、掻甚語尟が「っ」に倉化する珟象を促音䟿そくおんびんずいう。 動詞「読む」は「読んだ」ず掻甚される堎合があたう。 これは、「読む」「た」あるいは「読み」「た」が由来だろうずされおいたす。 この「読んだ」のように、「読む」たたは「読み」が「読ん」になるように、掻甚語尟が「ん」になるこずを撥音䟿は぀おんびんずいいたす。 「撥」は぀ずは、「はねる」ずいう意味です。 動詞「飛ぶ」も「飛んだ」ず掻甚されるので、撥音䟿のある動詞です。 共通語では、音䟿のある動詞は、五段掻甚される動詞です。 しかし、方蚀では、ほかの掻甚をされる動詞でも音䟿のある堎合がありたす。 促音そくおんずは、たずえば「だっこ」の真ん䞭の小さい「぀」、぀たり「っ」の音のこずをいう。 撥音は぀おんずは、「ん」の音のこずをいう。 なお、動詞の音䟿ずは別に、圢容詞にも「り音䟿」ずいうのがある。くわしくは圢容詞の節で説明する。 特殊な動詞に補助動詞ずいうものがある。補助動詞ずは、たずえば の「みる」・「いる」・「いう」の郚分が、それぞれ補助動詞である。 本来これらは「芋る」「居る」「蚀う」ずいう意味があったのだが、その意味が薄れ、様子や状態を衚す助動詞のような圹割を果たすようになった。 このように、動詞ではあるが、ほかの単語に぀いお、補助的な意味をする動詞のこずを補助動詞ずいう。 圢匏動詞は普通の動詞ず区別するためにひらがなで曞くが、文節分けは行う。 助動詞ず補助動詞ずは違う。 などの「ある」・「おく」・「したう」、「いく」も、それぞれ補助動詞である。 の「あげる」・「くれる」・「もらう」も補助動詞である。 の「いただく」・「なる」も補助動詞である。 「行ける」・「曞ける」のようにそれだけで可胜の意味を含む動詞を特に可胜動詞ずいう。可胜動詞は、すべお䞋䞀段掻甚の語である。たた、可胜動詞に呜什圢は無い。 孊校文法で、可胜動詞のもずになる動詞は、「行く」・「曞く」など五段掻甚の動詞である。 たずえば など、もずになる動詞の掻甚は、すべお五段掻甚である。 いっぜう、䞊䞀段掻甚の「芋る」や、䞋䞀段掻甚の「出る」など、五段掻甚でない動詞をもずに可胜動詞ずするのは、小䞭高の孊校文法では誀りずされる。 ぀たり、「みれる△」「でれる△」などは、孊校文法では誀りずされる。 「芋る」や「出る」こずが可胜なこずを䞀語で蚀いたい堎合、孊校文法では、助動詞「られる」を䜿っお、「みられる」・「でられる」ずいうふうに蚀うのが正匏であるずされる。 動詞は自動詞じどうしず他動詞たどうしに区別できる。自動詞は察象を必芁ずせず、ある動䜜や状態がそれ自身で行われるこずをいう。他動詞は必ず動䜜の目的や察象ぞの働きかけを瀺す蚀葉が必芁である。 䟋:「起きる」ず「起こす」。 「起きる」が自動詞である。なぜなら「起きる」は動䜜の察象を必芁ずしないため、「圌を起きる」ずいう文章が䜜れない。 䞀方、「起こす」は動䜜の察象を瀺すこずができるので、「圌を起こす」ずいう文章が䜜れる。なので、「起こす」は他動詞である。[1][2]。 「氎を流す」ず「氎に流れる」なら、「流す」が他動詞であり、「流れる」が自動詞である。 ものごずの様子を衚す蚀葉で、修食語や述語になるこずが倚い。蚀い切りの圢終止圢が「い」で終わる。䟋すばらしい、矎しい など。圢容詞の語幹に「さ」を぀けるず名詞に倉わる。 など。 特殊な圢容詞ずしお「ない」「ほしい」がある。「ない」は ずいうように「無」の状態を衚す堎合ず、 のように、ほかの圢容詞の埌ろに぀く堎合がある。 この、「明るくない。」の堎合の「ない」のように、ほかの単語の補助ずしお぀かう圢容詞を補助圢容詞ずいう。 「明るくない」などの「ない」は、けっしお助動詞ではない。なぜならば、 「やらない」「曞かない」などの助動詞「ない」は「ぬ」に眮きかえおも意味が同じだし、「やらぬ」「曞かぬ」ず通じる。 しかし「明るくない」はけっしお「明るくぬ×」ずは蚀わない。なので、「明るくない」の「ない」は助動詞ではない。 たた、栌助詞「は」を補っお「明るくはない」ずいう堎合はあるが、しかし、「曞かはない×」ずは蚀わない。 このように、補助圢容詞ず助動詞ずは、区別する必芁がある。 なお、「この本に曞いおある。」の「ある」は補助動詞である。「ある」は圢容詞ではない。 「花が咲いおいる。」の「いる」は補助動詞である。「いる」は圢容詞ではない。 なお、補助動詞ず補助圢容詞をたずめお、補助甚蚀ほじょ ようげんずいう。 なお、「ほしい」は同じ意味の英語の"want"は動詞だが、しかし日本語の「ほしい」の掻甚は圢容詞「ほしかろう」、「ほしく」、「ほしけれ」の掻甚である。 「ほしい」も のように、ほかの動詞のうしろに補助的に぀くので、「ほしい」も補助甚蚀である。 日本語で補助圢容詞は「ない」ず「ほしい」だけである。 補助甚蚀をふくむ文章を、文節ごずに分かる堎合には、補助甚蚀は前の文節ずひず぀にたずめお䞀文節ずしお数える※ 教育出版の芋解。 ぀たり、 䟋 ずいう文章では、「歩いおいる」で、1文節ず数える。 ぀たり、「猫が歩いおいる。」ずいう文は、「猫は」ず「歩いおいる。」で、合蚈2個の文節がある。 たた、補助甚蚀は普通、ひらがなで曞く※ 䞉省堂の芋解。 批刀的な意味での「くだらない」、「粗末にすべきではない」倧切に扱うべきだずいう意味での「もったいない」などは、 たずえば「くだらない」なら、あたかも圢匏的には、動詞「くだる」の未然圢に助動詞「ない」が぀いたように芋えるが、 しかし、「くだらない」䞀語で圢容詞ずしお扱う。 「もったいない」も、「もったいない」䞀語で圢容詞ずしお扱う。※ 教育出版が䞭3教科曞で「くだらない」「もったいない」「きたない」などを玹介しおいる。 「静かだ」・「きれいだ」などのように、ものごずの様子を衚す蚀葉で、修食語や述語になるこずが倚い。蚀い切りの圢終止圢が「だ」たたは「です」で終わる。特殊な圢容動詞には「あんなだ」「こんなだ」がある。 圢容動詞は、掻甚のある自立語で、単独で述語になるこずができる。 圢容動詞に呜什圢は無い。 「静かにしろ」のような呜什衚珟は、孊校文法では「しろ」の郚分が動詞「する」の呜什圢であるず解釈する。なので、圢容動詞の郚分「静かに」そのものには呜什圢が無いず孊校文法では考える。 なお、圢容動詞でないが混同しやすい衚珟ずしお、連䜓詞「倧きな」がある。「倧きだろう×」ずは蚀わないので、「倧きな」は連䜓詞である。 自立語の䞭でも掻甚がなく、文の䞻題ずなりうるものを䜓蚀たいげんずいう。䜓蚀は「が・は・も・こそ・さえ」などの蚀葉を䞋に぀けるこずで䞻語になるのが最倧の特城である。原則ずしお䞻語になるのは䜓蚀のみである。たた、単独で独立語にするこずもできる。助詞助動詞を぀ければ修食語にもなる。たた、䞋に「だ・です」を぀ければ述語にもなるが、単独で述語にするこずは少なく、䜓蚀のみで文を終わらせるこずを特に䜓蚀止めたいげんどめずいう。 䟋ずしお、「歎史、それは䞀぀のロマンだ」いう文を芋おみる。たず最初の「歎史」は文の䞻題を提瀺する独立語である。「それは」は「それ」「は」で䞻語を䜜り、「䞀぀の」は「䞀぀」「の」で修食語ずなり、「ロマンだ」は「ロマン」「だ」で述語になったものである。 名詞めいしずは、ものの名前を衚す蚀葉。その他、数字なども名詞ずする。掻甚がない語。ほかにも甚蚀を䜓蚀のようなものにする働きを持぀「こず」「ずき」「ため」などがある。これらは本来「事ものごず」「時時間」「為理由や察象をさす」ずいう意味があったが、それらの意味が薄れ、単に甚蚀に接続しお甚蚀に䜓蚀のような働きを持たせる文節を぀くる蚀葉になった。これらを圢匏名詞ずいう。圢匏名詞は普通は平がなで曞き、文節分けはしない。 単独で文節を぀くるこずができない単語を付属語ふぞくごず呌ぶ。 文や文節に吊定や断定、䞁寧、掚枬、過去などの意味を぀けくわえる語。䞻に甚蚀・䜓蚀・助動詞に接続する。掻甚がある。 助動詞には、次のものがある。 䟋 掻甚は、「読たせれば」「読たせお」「読たせる」などのように掻甚する。 䟋 「曞かれた」「曞かれれば」「曞かれる」などのように掻甚される。 䟋 「知らなかろう」・「知らぬ」・「知らなければ」などのように掻甚する。 「存ぜぬ」・「存ぜん」のように掻甚する。 なお、「䜕もない。」の「ない」は圢容詞「なし」の倉化であるので、助動詞ではない。 䟋 この文の時点からみお、駅に到着したばかりだし、その文の時点で駅にいるので、完了である。 この文では、はたしお珟圚ではマラ゜ン遞手かどうかは䞍明である。だが、過去にマラ゜ン遞手だったのは確かである。 服が぀るされおいる時は、この文の時点からみお、過去ではなく珟圚なので、服は぀るされ぀づけおいるので、存続である。 たた、存続の堎合、普通は「た」のあずに䜓蚀が続く。 「たい」は普通、話し手が垌望しおいる堎合に䜿う。 「たがる」は、話し手以倖の第䞉者が垌望しおいる堎合に䜿う。 「知りたい」の掻甚は、たずえば「知りたかった」「知りたく」「知りたい」「知りたければ」などのように掻甚する。 「そんな話があろうはずがない」の「あろう」の「う」が助動詞「う」である。掻甚は「う」しか圢が無いが、しかし「あろうはず」のように䜓蚀「はず」に぀ながるので、連䜓圢である。終止圢の「あろう」ず連䜓圢の「あろう」があるので、䟿宜的に「う」は助動詞ずしお分類される。 「よう」も同様、䟿宜的に助動詞ずしお分類される。 ※ 範囲倖掻甚せず、「たい」しか圢が無い。しかし、「たい」の叀語の「たじ」に掻甚があるので、䟿宜䞊、「たい」も助動詞ずしお扱う。 時代劇などで「あるたじき無瀌ぶれい」のようなセリフがあるが、「たじ」は「あるたじき」「あるたじく」などのように掻甚するので、「たじ」は叀語の助動詞である。 「打ち消しの意志」ずは、「今埌は◯◯しないでおこう」のような意味。 「打ち消しの掚量」ずは、「今埌は、そうはならないだろう」のような意味。 「だろう」は助動詞「だ」の未然圢「だろ」に掚量の助動詞「う」が぀いたものであるず分類する。 たた、「東北は私の故郷であり」の「で」も助動詞「だ」の連甚圢に分類する。 「だろう」・「だった」などのように掻甚するので、助動詞である。 「です」は、助動詞「だ」を䞁寧にした圢。 「でしょう」・「でしたら」などのように掻甚するので助動詞。 「ようだ」は、掻甚の倉化は断定の助動詞「だ」に䌌おいるが、しかし意味が断定ではなく掚定なので、䟿宜䞊、掚定の助動詞「ようだ」ず断定の助動詞「だ」は別々の助動詞ずしお、あ぀かう。 「ようです」は、「ようだ」を䞁寧にした圢。 「そうだ」は、連甚圢の埌ろに ぀ながる堎合は様態の意味。 「そうだ」は、終始圢の埌ろに ぀ながる堎合は䌝聞の意味。 「そうです」は、「そうだ」を䞁寧にした圢。 ※ 執筆䞭 囜語孊者の倧野晋によれば[3]助動詞の語順は、人為・自然「れる」「られる」や䜿圹+敬意補助動詞+完了・存続掚量・吊定・蚘憶働きかけの終助詞の順に䞊ぶずされる。 助詞ずは、付属語で掻甚が無く、単語や文節同士を぀ないだり、぀ながれたものどうしの関係づけを行ったりする語である。たた、文や文節のリズムを敎えたり、犁止や疑問、匷調の意味を添える圹割もある。 䞻に甚蚀・䜓蚀・助動詞に接続する。掻甚はない。 孊校文法では助詞は栌助詞かくじょし・副助詞ふくじょし・接続助詞せ぀ぞくじょし・終助詞しゅうじょしの四぀に分類される。栌助詞かくじょしは䜓蚀に接続するか、たたは䜓蚀ず同じような働きをするものに接続しお䜿われる。 栌助詞は、盎埌の単語ずの関係を明確なものにするために䜿われる。 たずえば「ラむオン、トラ、襲う。」では、 それずも はたたた のかわからない。 この「が」「を」のような、動䜜をする偎ずされる偎の関係づけをするための助詞のこずを栌助詞かくじょしずいう。 気を付けるべきこずずしお、助詞「が」の぀く文節は、必ずしも䞻語ずは限らない。 たずえば、 ずいう文は、けっしお「これ」さんが䜕かを欲しがっおいるわけではない。そうでなくお、話し手の、欲しがっおいる察象物が、代名詞「これ」で衚される䜕かなだけである。 ぀たり、ここでいう「これが」は、英語でいう所の目的栌である。なお、孊校文法では「これが欲しい」の「これが」は『連甚修食栌』ずいう栌に分類する。 しかし、日本語の孊校文法では、英語でいう目的栌のようなものも「栌」ずしお扱うので、助詞「が」は、どっちにせよ「が」は栌助詞である。 なお、「寒いが、倖出した。」の「が」は、栌助詞ではない。「寒いが、倖出した。」の「が」は、接続助詞である。 ぀たり、「より」は栌助詞である。「から」は栌助詞である。 さお、「僕は奜きだ。」・「テニスは奜きだ。」のような「は」に぀いおは、文法の理論䞊、難しい問題があり、いちぶの孊校教科曞によっおは説明を避けおいる堎合もある。 䞉省堂や孊校図曞や光村図曞の怜定教科曞で助詞「は」を玹介しおいるが、これらの出版瀟の怜定教科曞では、助詞「は」は副助詞ふくじょしに分類される。副助詞に぀いおは埌述する。栌助詞ずしおは扱わない。 たずえば、孊校教科曞では習わない文だが、 ずいう文を考えれば、「は」を栌助詞ず考えるべきかどうか、いたいち䞍明確だず分かるだろう。「象」は「錻が長い」性質の英文法でいうずころの䞻栌でもなければ、英文法でいうずころの目的栌でもない。英語でいう所有栌「〜の」の象の錻は長いが、しかし料亭で「がくはチャヌシュヌメン」ずいう堎合は、チャヌシュヌメンを泚文しおいるのであっお、けっしお「僕のチャヌシュヌメン」をどうかしようずしおいるわけではない。 助詞「は」の意味を玹介しおいる䞉省堂の怜定教科曞では、助詞「は」は、題目をあらわす助詞ずしお分類しおいる。 ※ 範囲倖: 孊校文法䞻に橋本文法ではないが、助詞「は」を、䞻題・話題をあらわす助詞ずしお分類する孊説もある䞉䞊文法など。 などの連䜓修食語ずしおの「の」は、栌助詞に分類したす。 「の」には、 のように、名詞のかわりをする甚法もありたす。「もの」の意味。䟋文の堎合は、「君のものだ。」の意味 のように、「するこず」の「こず」の意味で「の」が䜿われる堎合もありたす。 このように「こず」「もの」の意味で助詞「の」が䜿われる堎合もあり、この堎合の助詞「の」も栌助詞に分類したす。 たた、 のように、動詞の前に「の」が぀いお、䞻語になる堎合もある。 これらの甚法「の」の名詞の代わり甚法。䞻語を瀺す助詞ずしおの「の」の堎合も、すべお栌助詞ずしお分類する。 なお、混同しやすい䟋ずしお のような文末の「の」がありたすが、これは終助詞「の」です。文末の「の」は栌助詞ではないです。 接続助詞せ぀ぞくじょしは、䞻に甚蚀に接続しお、䞋に来る郚分ずの関係を明らかにするものである。接続詞に眮き換えるこずもできる。 「寒いが、倖出した。」の「が」は、接続助詞である。 副助詞ふくじょしは䜓蚀や栌助詞に接続し、その文節に副詞のように甚蚀や述語・述郚を修食する圹割を持たせる。 䞉省堂や孊校図曞や光村図曞教科曞䌚瀟名の怜定教科曞では、助詞「は」は副助詞ずしお分類される。 教育出版は、助詞「は」に぀いおは説明をさけおいる。 終助詞しゅうじょしは述語に接続し、聞き手や読者などに犁止や疑問・勧誘などの働きかけを行う。 他にも「君のものだ」の「の」のように䜓蚀の働きを持぀ものを準䜓助詞、「ね」「さ」「よ」などのように文節の切れ目に自由に入れお、匷調したりリズムを敎えたりするものを間投助詞ずいう。 単語の䞭には品詞を区別しにくいものも倚い。いく぀かの䟋を芋おみよう。 1の「きれいだ」は圢容動詞だが、2の「病気だ」は名詞「病気」助動詞「だ」である。これをどうやったら区別すればよいだろうか。この堎合は副詞「ずおも」を入れるずよい。副詞は䞻に甚蚀を修食するので、1は問題ないが、2だず「山田さんはずおも病気だ」ずなり、䞍自然な文になる。 「小さい」は圢容詞だが、「小さな」は連䜓詞である。これは圢容詞の掻甚の䞭に「な」の圢がないこずから刀断する。 どちらも「ない」だが、1は打消の助動詞「ない」で、2は圢容詞「ない」である。この堎合は自立語は単独でも文節を䜜れるこずや打消の助動詞「ぬ」を入れお刀断するこずができる。 単語の䞀郚たたは党䜓に぀けるこずで品詞そのものを倉えたり、意味を付け加えたりする蚀葉がある。その内、単語の頭に぀けるものを接頭語、埌ろに぀けるものを接尟語ずいう。接頭語接尟語は䞀぀の単語ずしお数えず、接続したものずセットで䞀぀の単語ずしおみる。 日本語の接頭語の䟋を挙げる。「お」「ご」は名詞や動詞に぀いお尊敬や䞁寧の意味を付け加える。既に敬語のずころで述べたように、「お」は和語に、「ご」は挢語に接続する。他には名詞に接続する「新」「超」「反」や特定の色の名詞に接続する「たっ」がある。 接尟語は、圢容詞の語幹に接続しお名詞を䜜る「さ」、「さん」「様」などの敬称、名詞に接続しお連䜓修食語な意味を持たせる「的」「性」などが挙げられる。 文には単文たんぶん、耇文ふくぶん、重文じゅうぶんの3皮類がある。単文たんぶんは䞀぀の䞻語・述語のセットで成り立っおいる。耇文ふくぶんは二぀以䞊の䞻語・述語のセットでできおおり、ある䞻語・述語のセットが別の文節を修食したり、文の䞻郚・述郚になっおいるものである。重文じゅうぶんも二぀以䞊の䞻語・述語のセットでできおいるが、修食関係などはなく察等な関係にある。 䟋文
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䞭孊校の教科曞の挢文では、䞀幎生では故事成語こじせいごを習い、二幎生以降杜甫ずほ、李癜りはく、孟浩然、王維おういなどの唐代の盛唐四倧家の詩ず論語ろんごを孊ぶ。 孊習内容は、レ点れおんや䞀二点いちにおん、挢詩絶句、埋句などの圢匏である。 癜文(はくぶん)は、この埌玹介する返り点や送り仮名を曞いおいない、挢文の元の文章をそのたた曞き衚したものである。 蚓読文(くんどくぶん)は、癜文に日本語ずしお読みやすいように返り点や送り仮名を぀けた文である。 曞き䞋し文(かきくだしぶん)は、蚓読文に぀いおいる返り点や読み仮名を反映した、日本語ずしお成立した文である。 レ点れおんずは、䞊の語ず䞋の語を入れ替えお読む蚘号である。挢字ず挢字の間の巊に曞く。 䟋えば、 は、「別れを恚みおは鳥にも心を驚かす」ずなる。 䞀二点は、二点が䞊にあり、䞀点が䞋にある。 読み方は、二点のすぐ䞊の語を最埌に読み、先に二点のすぐしたにある語から䞀点になるたで䞋に読み続ける。 䟋えば、 は、「烜火䞉月に連なり」ずなる。 今床はこれらを組み合わせたものを芋おみよう。 この堎合、レ点が連続しおいるこずがわかる。このずきは二぀目のレ点の䞋・真ん䞭・䞀番䞊ずよむ。したがっお「その人応こたふる胜あたはざるなり」ず曞く。 今床は䞀点ずレ点が組み合わさっおいる。このずきはレ点を優先しお「之これ」から読み、続いお「問」を読むようにする。他は基本に埓っお読む。そうするず「子路人名をしお之に問はしむ」ず読む。 挢文を曞き䞋し文にしお読むずきに䜿甚しない字がある。これを眮き字おきじずいう。䞭孊校では「而」「斌」ぐらいしかないので芚えおしたいたい。ただし、ひらがなで読みがなが曞かれおいるずきには曞き䞋し文に曞いお読む。 詩の圢匏は、埋詩、絶句ず五蚀、䞃蚀を組み合わせた四぀がある。 埋詩は、銖聯䞀・二句目・がん聯䞉・四句目・頞聯五・六句目・尟聯䞃・八句目からできおいる。 そのうち、がん聯ず頞聯は察句ずし、レ点や䞀二点の䜍眮を句内で察称にする。 絶句は、起句䞀句目・承句二句目・転句䞉句目・結句四句目からなる。 五蚀は、䞀句の文字数が五぀である。たた、䞃蚀は、文字数が䞃぀である。 抌韻は、同音の句が韻を螏んでいるこずである。 五蚀の堎合は、偶数句末。䞃蚀は、初句末ず偶数句末である。
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囜砎れお 山河圚り くにやぶれお さんがあり 城春にしお 草朚深し しろはるにしお そうもくふかし 時に感じおは 花にも涙を濺ぎ ずきにかんじおは はなにもなみだをそそぎ 別れを恚んでは 鳥にも心を驚かす わかれをうらんでは ずりにもこころをおどろかす 烜火 䞉月に連なり ほうか さんげ぀に぀らなり 家曞 䞇金に抵たる かしょ ばんきんにあたる 癜頭掻けば 曎に短く はくずうかけば さらにみじかく 枟お簪に 勝えざらんず欲す すべおしんに たえざらんずほっす 囜の郜の長安は戊争で砎壊されおしたったが、自然の姿は昔のたたである。 町にも春が来お、草朚は深く生い茂っおいる。 このような戊乱の時䞖を思えば、花を芋おも涙が萜ちる。 家族ずの別れを悲しんでは、鳥の鳎き声を聞いおも心が痛む。 戊乱ののろし火は、もう䜕ヶ月も続いおいお、家族からの手玙は䞇金にも倀「あたい」するほど貎重である。 悲しみのあたり頭を掻いお癜髪頭を掻けば、髪が抜けるので髪は曎に薄くなっお、簪かんざしも挿せなくさせなくなりそうだ。 四句からなる詩を絶句ぜっくずいい、八句からなる詩を埋詩りっしずいう。 『春望』の圢匏は埋詩。八句からなるので。 埋詩のうち、䞀句の字数が五字のものを五蚀埋詩ごごんりっしずいい、䞀句の字数が䞃字のものを䞃蚀埋詩しちごんりっしずいう。 『春望』の圢匏は五蚀埋詩。
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黄鶎楌こうかくろうにお孟浩然もうこうねんの 広陵こうりょうに之くゆくを送る 故人こじん西のかた、黄鶎楌こうかくろうを蟞じし 煙花えんか䞉月さんが぀揚州ようしゅうに䞋くだる 孀垆こはんの遠圱えんえい、碧空ぞきくうに尜぀き 唯だただ芋る長江ちょうこうの倩際おんさいに流るるながるるを 叀くからの友人孟浩然は、西にある黄鶎楌こうかくろうに別れを告げ、 花が咲き春の霞が立぀䞉月に、揚州ぞず長江を䞋っおいった。 遠くに芋える友が乗っおいる䞀そうの舟の垆も、青空に消えそうになり、 ただ、長江が倩の果おたで流れおいくのを芋るばかりである。 䞃蚀絶句
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江こうは 碧みどりにしお 鳥ずりは 速々いよいよ癜しろく 山やたは 青あおくしお 花はなは 然えんもえんず欲すほっす 今春こんしゅん 看みすみす 又たた過すぐ 䜕いずれの日ひか 是これ 垰幎きねんならん
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春眠䞍芚暁   春眠しゅんみん 暁あか぀きを芚えずおがえず、 凊凊聞啌鳥   凊凊啌鳥しょしょおいちょうを聞く、 倜来颚雚声   倜来颚雚やらいふううの声こえ、 花萜知倚少   花はな萜぀るこずお぀るこず知るしる倚少たしょう。 挢文かんぶんずは、昔の䞭囜の文章。挢文の原文は、挢字のみ。しかし、挢字だけでは、われわれ日本人が読みづらいので、叀くから日本では、送り仮名を぀けお読んでいた。「春眠しゅんみん暁あか぀きを芚えずおがえず、」ずいった読み方は日本での読み方であり、べ぀に䞭囜人が、こう読んでいるわけではない。たた、日本語での語順ず、挢文の語順はちがっおいる。文法が、䞭囜語ず日本語ではちがうので、語順がちがっおくるのである。 四句からなる詩を絶句ぜっくずいい、八句からなる詩を埋詩りっしずいう。 絶句のうち、䞀句の字数が五字のものを五蚀絶句ごごんぜっくずいい、䞀句の字数が䞃字のものを䞃蚀絶句しちごんぜっくずいう。 䞀句の字数は五字で四句からなるので、『春暁』の圢匏は五蚀絶句である。
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%9B%BD%E8%AA%9E_%E6%BC%A2%E6%96%87/%E6%98%A5%E6%9A%81
曞き出しの郚分 むンドにある祇園粟舎ぎおんしょうじゃの鐘の音には、「すべおのものは、けっしお、そのたたでは、いられずかわりゆく。」ずいうこずを知らせる響きがあるように聞こえる。 沙矅双暹の花の色には、どんなに勢いいきおいのさかんな者でも、い぀かはほろびゆくずいう事をあらわしおいるように芋える。 おごりたかぶっおいる者も、その地䜍には、長くは、いられない。ただ、春の倜の倢のように、はかない。匷い者も、最終的には、ほろんでしたう。 たるで、颚に吹き飛ばされる塵ちりず同じようだ。 遠く異朝いおう、むチョりをずぶらぞば、秊しんの趙高ちょうこう、挢かんの王莜おうたう、オりモり、梁りゃう、リョりの朱䌊しうい、シュりむ、唐たう、トりの犄山ろくざん、これらは皆みな、旧䞻先皇せんくわう、センコりの政た぀りごずにも埓はずしたがはず、楜しみを極めきはめ、諌めいさめをも思ひオモむ入れず、倩䞋の乱れむ事を悟らずさずらずしお、民間の愁ふるりレりルずころを知らざりしかば、久しからずしお、亡がうじにし者どもなり。 近く本朝ほんおう、ホンチョりをうかがふに、承平の将門たさかど、倩慶の玔友すみずも、康和の矩芪ぎしん、平治の信頌のぶより、これらはおごれる心もたけき事も、皆みなずりどりにこそありしかども、 間近くはたぢかくは、六波矅ろくはらの入道にふだう、ニュりドり前さきの倪政倧臣平朝臣タむラノアッ゜ン枅盛公ず申しし人のありさた、䌝ぞツタ゚承るうけたたはる、りケタマワルこそ、心も詞こずばも及ばれねおよばれぬ。 遠く倖囜の䟋をさがせば、盛者必衰の䟋ずしおは秊しん、王朝の名の趙高ちょうこう、人名、挢かんの王莜おうもう、人名、梁りょうの朱䌊しゅい、人名、唐ずうの犄山ろくざん、人名などの者がおり、これら人は皆、もずの䞻君や皇垝の政治に埓うこずもせず、栄華を぀くし、他人に忠告されおも深く考えず、その結果、民衆の苊しみなどで䞖の䞭の政治が乱れおいくこずも気づかず、民衆が嘆き蚎えるこずを気づかず、暩力も長く続かずに滅んでしたった者たちである。 いっぜう、身近に、わが囜日本の䟋では、承平の将門たさかど、倩慶の玔友すみずも、康和の矩芪ぎしん、平治の信頌のぶより、これらの者どもは、おごった心も、勢いの盛んさも、皆それぞれに倧したものであり、、こたかな違いはあったので、たったく同じではなかったが、最近の䟋では、六波矅の入道の平枅盛公ず申した人の有様ありさたは、ずおも、か぀おの暩勢はさかんであったので、有様を想像する心も、蚀い衚す蚀葉も、䞍十分なほどである。 䞀の谷の戊いで源氏が勝利をおさめ、平家は海䞊に逃れおいった。 源氏の歊将、熊谷くたがいが磯いそのほうに進むず、なにやら立掟な鎧の敵将が、これから海に逃れようずしおいる。 熊谷、 「あれは倧将軍ずこそ芋たいらせ候ぞさふらえ。たさなうノりも敵かたきに埌ろうしろを芋せさせたたふものかな。返させたたぞ。」 ず扇あふぎ、オりギを䞊げお招きたねきければ、招かれおず぀おトッテ返す。 汀にみぎはに、ミギワにうち䞊がらむずするずころに、おし䞊べおむずず組んでどうど萜ち、ず぀おトッテおさぞお銖をかかんず甲かぶずをおしあふのけお芋ければ、幎十六䞃ばかりなるが、薄化粧うすげしやうしお、かねぐろなり。わが子の小次郎こじらうがよはひペワむほどにお容顔たこずに矎麗びれいなりければ、いづくに刀を立べしずもおがえず。 熊谷が蚀った、 「そこを行かれるあなたは倧将軍ずお芋受けいたしたす。芋苊しくも敵源氏に埌ろ埌ろ姿、背䞭をお芋せになるものよ。お匕き返しなされ。」 ず扇を䞊げお、招くず、その平家の歊者は、招かれお匕き返す。 平家の歊者が波打ち際に䞊がろうずするずころに、熊谷は、銬を匷匕に䞊べお、むずず組んでどうっず萜ち、熊谷が、平家の歊者を取り抌さえお、平家の歊者の銖を切ろうず、かぶずを仰向けおうむけにしお顔を芋おみるず、幎十六、䞃くらいの若歊者が薄化粧しお、お歯黒を぀けおいるのであった。わが子の熊谷の子の小次郎ぐらいの幎霢であった。顔立ちがたいぞんに矎しく、熊谷はどこに刀をさしおよいかも分からない。 「そもそも、いかなる人におたしたし候ふさふらふ、゜りロりぞ。名のらせたたぞ、助けたいらせん。」 ず申せば、「汝はナンゞはたそ」 ずずひ絊ふ。 「物そのもので候はねども、歊藏むさしの囜くにの䜏人、熊谷くたげぞの、クマガ゚ノ次郎じらう、ゞロり盎実なほざね、ナオザネ。」ず名のり申す。 「さおは、なんぢにあふおは名のるたじゐむぞ、なんぢがためにはよい敵かたきぞ。名のらずずも銖をずっお人に問ぞト゚。芋知らふミシロりずるぞ。」 ずぞのたたひむひける。 熊谷が若歊者に蚀った、「いったい、あなたはどういう身分の人にお、いらっしゃいたすか。お名乗りください。お助けいたしたしょう。」ず申すず、「そういうおたえは誰だ。」ずお尋ねになる、熊谷は答えお、「物の数に入るほどの者ではございたせんが、歊蔵野の囜の䜏人、熊谷次郎盎実。」ず名乗り申し䞊げる。 若歊者は答えお「それでは、お前に察しおは名乗る気はないぞ。お前の手柄のためには、私はよい敵だぞ。私が名乗らなくおも、銖を切っお、人に私の名を尋ねおみろ。芋知っおいるだろうよ。」ず、おっしゃった。 熊谷くたがえ 「あ぀ぱれアッパレ倧将軍たいしやうぐんや、この人䞀人いちにん蚎ちうちたおたたりずも、負くべきいくさに勝べきやうペりもなし。たた蚎ちたおた぀らずども、勝぀べきいくさに負くるこずよもあらじ。小次郎が薄手うすで負うたるをだに、盎実は心苊しうクルシュりこそおもふに、この殿ずのの父、蚎たれぬず聞いお、いかばかりか嘆きなげきたたはんタマワンずらん、あはれアワレ、助けたおた぀らばや」ず思ひお、埌ろをきっず芋ければ、土肥ずひ、トむ・梶原かぢはら、カゞワラ五十階きばかりで続いたり。 熊谷くたがえ泪なみだをおさぞお申けるは、 「助けたゐむらせんずは存じ候ぞども、味方みかたの軍兵ぐんぎょう、雲霞うんかのごずく候ふ。よものがれさせ絊はじ。人手にかけたゐむらせんより、同じくは、盎実が手にかけたゐむらせお、埌の埡孝逊おんけんやうをこそ仕り぀かた぀り候はめ。」 ず申ければ、 「ただ、ずくずく銖をずれ。」 ずぞのたたひける。 熊谷あたりにいずほオしくお、いづくにむズクニ刀を立぀べしずもおがえず、目もくれ心も消えはおお、前埌䞍芚におがえけれども、さおしもあるべき事ならねば、泣く々く銖をぞかいおんげる。 「あはれ、匓矢ずる身ほど口惜しくちをし、クチオシかりけるものはなし。歊芞の家に生れずは、䜕ずおかかる憂き目うきめをばみるべき。情けなうも蚎ちたおた぀る物かな。」 ずかきくどき、袖を顔かほに抌しおしあおおさめざめずぞ泣きゐむたる。 熊谷は蚀った、「ああ、立掟な倧将軍だ。この人䞀人を蚎ち申したずしおも、負けるはずのいくさに勝おるわけでもない。たた、蚎ち申さなくずも、勝぀はずのいくさに負けるこずも、たさかあるたい。わが子の小次郎が軜い傷を負っただけでも、この盎実自分は぀らく思うのに、たしお、この殿若歊者の父芪は、子が蚎たれたず聞いたら、どれほどお嘆きになるだろう。ああ、お助け申したい。」ず思っお、自分の埌ろをさっず芋おみれば、味方の源氏の土肥・梶原の軍勢が五十階ほど続いおいる。 熊谷は泪なみだを抑えお、若歊者・敊盛あ぀もりに申したこずは、「お助け申したいずは思いたすが、味方源氏偎の軍勢が雲霞のように倧ぜいおりたす。決しお、お逃げにはなれないでしょう。他の者の手にかかるならば、どっちみち呜が助からないのならば、同じこずなら、この盎実の手でお蚎ちになり、のちのご䟛逊ごくようをさせおいただきたしょう。」ず申したずころ、 若歊者は、「ずにかく、さっさず私の銖を取れ。」ずおっしゃった。 熊谷は、あたりに、若歊者がかわいそうに感じお、どこに刀を刺しおよいかも分からず、涙で目もくらみ、気も動転しお、たるで前埌も分からないようなほどに思われたけど、けっしお、い぀たでも、そうばかりもしおいられないので、泣く泣く銖を切っおしたった。 熊谷は、「ああ、匓矢を取る歊士の身ほど、悔やたれるものはない。歊芞の家に生たれさえしなければ、なんでこのような぀らい目にあったであろうか。非情にも、お蚎ち申しあげたものだ。」ず、くりかえし嘆き「かきくどき」繰り返し、぀ぶやく。、そでを顔に抌し圓おお、さめざめず泣き続けた。 やや久しうシュりあ぀おアッテ、さおもあるべきならねば、鎧よろい盎垂びたたれ ←ひたたれずも読むがこの堎合はびたたれをず぀おトッテ、銖を包たん぀぀たんずしけるに、錊にしきの袋に入れたる笛をぞ、腰にさされたる。  「あないずおし、この暁あか぀き、城のうちにお管絃くわんげん、カンゲンしたたひ぀るは、この人々におおはしけり。圓時味方に東囜の勢䜕䞇階ぎかあるらめども、いくさの陣ぢんぞ笛持぀人はよもあらじ。䞊じやうらふは、なほもナオもやさしかりけり。」 ずお、九郎埡曹叞くらういんざうしの芋参げんざんに入れたりければ、これをみる人、涙を流さずずいふこずなし。埌に聞けば、修理倧倫しゅりのだいぶ経盛぀ねもりの子息に倧倫敊盛あ぀もりずお、生幎しょうねん十䞃にぞなられける。 それよりしおこそ熊谷が発心ほ぀しん、ホッシンの思ひオモむはすすみけれ。 翻蚳は省略前節の解説を読んでください。 結末 結局、䞎䞀の攟った矢は呜䞭する。 那須䞎䞀は、源氏のがわの兵で、匓矢の名人。 海䞊にいる平家の偎の舟から、扇おうぎの぀いた棒の立った舟が出おきたので、疑問に思った矩経が「あれは䜕だ」ず郚䞋に聞いたずころ、「この扇を射っおみろ、ずいう事でしょう。おそらく、匓をいろうず出おきた矩経さたを、逆に射殺しおやろうずいう策略でしょう。それでも、郚䞋のものに、扇を射させたほうが、よろしいでしょう。」ず。 そしお、䞎䞀が遞ばれる。 途䞭、いろいろあったが、最終的に扇に、䞎䞀の矢が呜䞭する。 頃ころは二月にんぐわ぀十八日の酉ずりの刻ばかりのこずなるに、をりふし北颚ほくふう激しくお、磯いそ打぀波も高かりけり。 舟は、揺り䞊げ揺りすゑえ挂ぞば、扇もくしに定たらずひらめいたり。 沖には平家、舟を䞀面に䞊べお芋物す。 陞くがには源氏、く぀ばみを䞊べおこれを芋る。 いづれもいづれも晎れならずずいふこずぞなき。 䞎䞀目をふさいで、 「南無八幡倧菩薩なむはちたんだいがさ぀、我が囜の神明しんめい、日光に぀くわう、ニッコりの暩珟ごんげん、宇郜宮う぀のみや、那須なすの湯泉倧明神ゆぜんだいみやうミョりじん、、願はくは、あの扇の真ん䞭射させおたばせたたぞ。これを射損ずるものならば、匓切り折り癜害しお、人に二床ふたたび面おもおを向かふべからず。いた䞀床いちど本囜ぞ迎ぞんムカ゚ンずおがしめさば、この矢はづさせハズサセたたふな。」 ず心のうちに祈念きねんしお、目を芋開いたれば、颚も少し吹き匱り、扇も射よげにぞな぀たりける。 䞎䞀、鏑かぶらを取぀お぀がひ、よ぀匕ぎいおペッピむテひやうヒョりど攟぀。 時は二月十八日の酉の刻午埌六時ごろのこずであったが、折から北颚が激しく吹いお、磯に打ち付ける波も高かった。舟は䞊みのため䞊ぞ䞋ぞず揺れお挂うので、扇も竿の先に静止しおおらず、ひらひらずしおいる。沖では平家が、舟を䞀面にならべお芋物しおいる。いっぜう、陞では源氏が、銬のく぀わを䞊べお、これを芋守る。 どちらも、どちらも、晎れがたしい情景である。䞎䞀は目をふさいで、 「南無八幡倧菩薩なむはちたん だいがさ぀、わが故郷の神々の、日光の暩珟ごんげん、宇郜宮倧明神ず、那須の湯泉ゆぜん倧明神よ、願わくは、あの扇の真ん䞭を射させおください。もし、これを射損じるものならば、匓を切りおっお私・䞎䞀が自害自害自殺・切腹などし、人に他人に二床ず顔を合わせる぀もりはありたせん。いた䞀床、私を故郷に迎えおやろうずお思いになるなら、この矢を倖させないでください。」 ず䞎䞀が心のうちに祈りいのり念じお、䞎䞀が目を芋開いたずころ、颚も少し匱たり、扇も静かになり射やすくなった。 䞎䞀は鏑矢かぶらやを取っお぀がえ、十分に匕きしがっお「よっぎいお」「よく匕いお」の音䟿、ひょうず矢を攟った。 小兵こひやう、コヒョりずいふぢやうむりゞョり、十二束そく䞉䌏み぀ぶせ、匓は匷し、浊うら響くほど長鳎りしお、あやたたず扇の芁かなめ際ギワ、ぎは䞀寞ばかりおいお、ひいふ぀ヒむフッずぞ射切぀キッたる。 鏑かぶらは海ぞ入りければ、扇は空ぞぞ䞊がりける。 しばしは虚空こくうにひらめきけるが、春颚に䞀ひずもみ二ふたもみもたれお、海ぞさ぀サッずぞ散぀たりチッタリける。 倕日のかかやいたるに、みな玅ぐれなゐ、クレナむの扇の日出いだしたるが、癜波の䞊に挂ひタダペむ、浮きぬ沈みぬ揺られければ、沖には平家、船端ふなばたをたたいお感じたり、陞には源氏、箙えびらをたたいおどよめきけり。 䞎䞀は小柄な歊者ずは蚀いながら、矢の長さは十二束䞉䌏で長くお、匓も匷く、浊䞀垯に響くほど鏑矢は長いあいだ鳎り響き、誀りなく扇の芁際から䞀寞ほど離れたずころを、ひいふっず射きった。かぶら矢は海ぞ萜ち、扇は衝撃で空ぞず舞い䞊がった。 扇は、しばらく空䞭で舞っおいたが、春颚に䞀もみ二もみもたれお、海ぞさっず散り萜ちおいった。倕日のかがやいおいる䞭に、日茪を描いた真っ赀な扇が癜波の䞊に挂い、扇が浮き぀沈み぀揺られれば、沖では平家が感嘆し、船端を叩いお感嘆し、陞では源氏が、えびらをたたいお、はやしたおた。 あたりのおもしろさに、感に堪ぞざるにやずおがしくお、舟のうちより、幎五十ばかりなる男をのこの、黒革をどしの鎧よろひ着お、癜柄しらえの長刀なぎなた持぀たるモッタルが、扇立おたりける所に立぀お舞ひしめたり。 䌊勢䞉郎矩盛いせのさぶらうよしもり、䞎䞀が埌ろぞ歩たせ寄っお、 「埡定ごぢやうぞ、぀かた぀れ。」 ず蚀ひければ、今床は䞭差なかざし取぀おトッテうちくはせ、よ぀ぎいお、しやシャ頞くびの骚をひやうふ぀ヒョりフッず射お、舟底ぞ逆さたに射倒す。 平家の方かたには音もせず、源氏の方にはたたえびらをたたいおどよめきけり。 「あ、射たり。」 ず蚀ふむり人もあり、たた、 「情けなし。」 ず蚀ふ者もあり。 あたりの面癜さに、感に堪えなかったのであろうか、舟の䞭から幎のころ五十歳ばかりの男で、黒革おどしの鎧を着おいお、癜江の長刀を持った男が、扇の立おおあった堎所に男が近づき、舞を螊る。源氏偎の䌊勢いせの䞉郎さぶろう矩盛よしもりは、䞎䞀の埌ろに銬を歩み寄らせ、「ご呜什だ、射よ。」ず蚀うので、䞎䞀は今床は䞭差を取っお匓に぀がえ、十分に匕きしがり、男の銖の骚をひょうふっず射お、男を船底ぞ真っ逆さたに射倒す。 その平家偎の男を射るこずを呜じる。呜什どおり、䞎䞀は射っお、舞っおいた男は銖のあたりを射られ、射殺され、海ぞず萜ちる。 「ああ、射圓おた。」ず蚀う人もあれば、「非情だ。」ず蚀う者もいる。 䜜者は、舞をたった男を殺した源氏の行為を、戊堎の非情さの䟋ずしお曞いおいる、ず思われる。 戊堎なので、敵を殺すこず自䜓には、非難される理由はない。 しかし、䜜者は、「情けなし。」非垞だ。心無いこずだ。ずいう意芋を、あえお取り䞊げおいる。ここに、戊堎の敵偎ずはいえ、自分たち源氏を祝う者を殺した源氏に察しおの、䜜者の䞍快感が出おいるず思われる。そしお、なにより、戊堎の非情さを描いおいるず思われる。 そしお、人生の "はかなさ" を曞こうずしおいるものず思われる。 そのほか、平家ず源氏ずの矎意識のちがいなどを、䜜者は曞こうずしおいるず思われる。平家の、敵ずはいえ玠晎らしい者には祝っお舞を舞うずいう颚流な䟡倀芳。いっぜう、源氏の偎は戊争の勝利こそが、歊士の名誉ず考えおいる。 平家ず源氏の矎意識のちがいは、ひいおは、貎族ず歊士ずの䟡倀芳の違いであろう。 なお、平家も、歊士の䞀族である。 平家物語の䜜者は䞍明だが、琵琶法垫などによっお語り぀がれた。 䜜䞭で出おくる平枅盛たいらのきよもりも、源矩経みなもずのよし぀ねも、実圚した人物。䜜䞭で曞かれる「壇ノ浊の戊い」だんのうらのたたかいなどの合戊かっせんも、実際の歎史䞊の出来事。 䜜者䞍明 平家ぞいけずいう歊士ぶしの日本を支配しはいした䞀族が、源氏げんじずいう新たに勢力の匷たった新興しんこうの歊士に、ほろがされる歎史ずいう実際の出来事をもずにした、物語。 平安時代から鎌倉時代に時代が倉わるずきの、源氏げんじず平氏ぞいしずの戊争をもずにした物語。 なお、平家がほろび、源氏げんじの源頌朝みなもずのよりずもが政暩をうばいずっお、鎌倉時代が始たる。 那須䞎䞀は、歎史䞊は実圚しなかった、架空の人物の可胜性がある。そのため読者は、䞭孊高校の歎史教科曞では、那須䞎䞀を実圚人物ずしおは習わないだろう。
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仁和寺の僧䟶の倱敗談。 ある仁和寺の僧䟶が、石枅氎八幡宮いわしみずはちたんぐうを拝もうず旅行したが、付属の神瀟などを本䜓ず勘違いし、本䜓である石枅氎八幡宮には参拝しないたた、垰っおきおしたった、ずいう話。 兌奜法垫は、教蚓ずしお「ささいなこずにも、指導者は、あっおほしいものだ。」ず結論づけおいる。 石枅氎八幡宮は山の䞊にあり、その山のふもずには付属の自瀟である極楜寺や高良神瀟がある。 仁和寺にんなじにある法垫ほふし、幎寄ずしよるたで、石枅氎いはしみづを拝たをがたざりければ、心憂うく芚えお、ある時ずき思ひ立ちお、ただひずり、埒歩かちより詣でたうでけり。極楜寺ごくらくじ、高良かうらなどを拝みお、かばかりず心埗こころえお垰りにけり。 さお、かたぞの人にあひお、「幎ごろ思ひ぀るこず、果はたし䟍はべりぬ。聞きしにも過ぎお、尊くたっずくこそおはしけれ。そも、参りたる人ごずに山ぞ登りしは、䜕事なにごずかありけん、ゆかしかりしかど、神ぞ参るこそ本意ほいなれず思ひお、山たでは芋ず。」ずぞ蚀ひける。 すこしのこずにも、先達せんだちはあらたほしき事なり。 仁和寺にんなじにいる僧が、幎をずるたで、岩枅氎八幡宮いわしみず はちたんぐうを参拝しなかったので、ただ参拝しおないこずを残念に思ったので、あるずき参拝しようず思い立っお、たった䞀人で埒歩で、お参りした。極楜寺ごくらくじや高良神瀟こうらじんじゃなどを拝んで、これだけのものず思い、垰っおしたった。 さお垰ったあず、仲間に向かっお、「長幎の間、思っおいたこずを、果たしたした。八幡宮は、うわさに聞いおいた以䞊に、ずうずくあられた。それにしおも、岩枅氎にお参りにきおいた人が、みんな、山に登っお行ったのは、䜕があったのだろうか。私もぜひ芋おみたかったけれど、岩枅氎八幡宮の神ぞお参りするのが最初からの目的であるず思っお芳光旅行ではないので、よそはよそず、山たでは芋なかった。」ず蚀ったずいう。 こういうこずがあるので、ちょっずしたこずにも、その道の案内者はあっおほしいものである。 「尊く」は「ずうずく」「荘厳で」。「おはす」は「あられる」「いらっしゃる」。「けれ」は過去を衚す助動詞「けり」の已然圢。 → 仁和寺のお坊さんは、他の参拝者の皆が山に登るので、なぜ登っおいるのか、山の䞊に䜕があるのかが、たいそう気になったのである。倚くの人は、岩枅氎八幡宮のご本尊が山䞊にあるこずくらい知っおいる。しかし、このお坊さんは、岩枅氎八幡宮ぞはもうすでに党郚お参りしたず勘違いしおいお、長幎の倢を果たしたずひずり思い蟌んでせっかく出かけたのに垰っおしたった。しかも、それを仲間に埗意げにきたじめな顔で話しおいる、少しおっちょこちょいなお坊さんである。 そうしお、著者の兌奜法垫は、ちょっずしたこずも、ガむドさんがいた方が、倱敗が無くおすむずいうものだ、ずいう結論で締めくくっおいるのである。この話を読んだ私たち読者は、これを教蚓ずしお捉えるのである。 ※「係り結びの法則」に぀いお 曞き出しの郚分 䞀人で特にするこずもなく、退屈なのにたかせお、䞀日䞭、机に向かっお、心の䞭に次々ず浮かんでは消えおいく、たわいのないこずを、勢いにたかせお、ずりずめもなく曞き぀けおいるず、劙になんだかおかしな気分になっおくる。 「ものぐるほし」 単語集によっおは意味が「気が倉になりそうだ」ずいうものもあれば桐原、「銬鹿げおいる」ずいうものもある䞉省堂。このように、単語集によっお蚳が違うので、蚳出においお、あたり现郚を暗蚘する必芁はない。 「぀れづれなる」 埒然草は鎌倉時代に曞かれた䜜品である。さお、「぀れづれなる」ずいう蚀葉を䜿い始めたのは、けっしお鎌倉時代の吉田兌奜ではない。すでに平安時代の『源氏物語』ずいう䜜品で高校で源氏物語を習う。なお、鎌倉幕府の源平合戊ずは無関係、「぀れづれなるたたに、南の半蔀はじずみある長屋に枡り来぀぀」源氏物語・倕顔ゆうがお ずいう文がある。「手持ちぶさたなので「特にするこずがないので」ずいう意味、南の半蔀はじずみある長屋にやっお来おは」ず蚳せる。 䞊述の語泚の「(3) 静かで集䞭できるさた」は、やや意蚳である。高校レベルの単語集を芋おも桐原、䞉省堂、そのような意味は無い。 このほか、平安時代に『枕草子』で、134段「぀れづれなるもの、陀目ずもくに官぀かさ埗ぬ人の家。」ずあるが、ただし前埌の文脈からこの堎合、「退屈」ずは意味がやや違っおいる。 ある人、匓射るこずを習ふに、諞矢もろやをたばさみお、的たずに向かふ。 垫の蚀はく、 「初心しょしんの人、二぀の矢を持぀こずなかれ。埌のちの矢を頌みお、初めの矢になほざりの心あり。毎床たいど、ただ、埗倱ずくし぀なく、この䞀矢ひずやに定むべしず思ぞ。」 ず蚀ふ。 わづかに二぀の矢、垫の前にお䞀぀をおろかにせむず思はんや。懈怠けだいの心、自らみづから知らずずいぞども、垫、これを知る。この戒いたしめ、䞇事ばんじにわたるべし。道を孊する人、倕ゆふべには朝あらむこずを思ひ、朝には倕あらむこずを思ひお、重ねおねんごろに修しゅせむこずを期ごす。いはむや、䞀刹那のうちにおいお、懈怠の心あるこずを知らむや。䜕なんぞ、ただ今の䞀念においお、ただちにするこずのはなはだ難かたき。 ある人が、匓を射るこずを習うずきに、二本の矢を手にはさんで、的に向かう。先生の蚀うには、 「初心者は 習い始めの人は、二぀の矢を持っおはいけない。なぜなら、のちの矢 二本目の矢をあおにしお、はじめの矢䞀本目の矢を、おろそかにしおしたう気持ちがでる。毎回、圓たるか倖れるかを考えず、この䞀本で圓おようず思え。」 たった二本の矢を射るのに、先生の前で、おろそかにしよう射ようず思うだろうか。いや、思うはずがない。しかし、怠け心ずいうものは、匓を習っおいる本人は気付かなくおも、実は心の片隅に生じおしたうずいうこずを、先生は分かっおいる。ずころで、この匓に぀いおの教蚓は、党おの物事に通甚するだろう。仏道を修める人は、倕方には翌朝があるこずを思い、朝には倕方があるこずを思っお、あずでもう䞀床䞁寧に修行する心づもりでいる。そんなにのんきでいお、どうしおほんの䞀瞬間の䞭に、怠けおこたる心があるこずを気付くだろうか、いや、気付きはしない。しかし、実はここに怠けりの心が朜んでいるのである。  こう考えおくるず、なんずたあ、たった今の䞀瞬間においお、すぐに実行するこずの非垞に難しいこずよ。 兌奜法垫は、鎌倉時代の人物。 本名は、卜郚兌奜うらべ かねよし。 はじめは、卜郚家が代々、朝廷に神職ずしお仕えおいたので、兌奜法垫も埌二条倩皇に仕えおいたが、厩埡ののち、兌奜法垫は出家した。 京郜の「吉田」ずいう堎所に䜏んでいたのであるいは、京郜の「吉田神瀟」にちなんで、江戞時代以降、吉田兌奜よしだけんこうの名で広く呌ばれるようになった。
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『枕草子』たくらのそうしずは、枅少玍蚀せい しょうなごんずいう実圚の女が、ひごろ、感じたこずを曞いた文章である。珟代げんだいでいう、いわゆる「随筆」ずいひ぀である。枕草子は、物語ではない。平安時代の䜜品である。 う぀くしきもの。瓜うりに描きたるかきたるちごの顔。すずめの子の、ねず鳎きするに螊りをどり来る。二぀䞉぀ばかりなるちごの、急ぎお這ひはむくる道に、いず小さき塵ちりのありけるを、目ざずに芋぀けお、いずをかしげおかしげなる指およびにずらぞお、倧人ごずに芋せたる、いずう぀くし。 頭かしらは尌あたそぎなるちごの、目に髪かみのおほえるをかきはやらで、うち傟きおかたぶきおものなど芋たるも、う぀くし。 珟代語蚳 かわいらしいもの。瓜に描いおある幌児の顔。たた、他にも、かわいらしいものずしおは、すずめの子が、人がねずみの鳎きたねをしおチュりチュりずするず、螊るようにしお、やっおくるのも、かわいらしい。 他にも。二歳か䞉歳ぐらいの幌児が、急いで這っおくる途䞭に、ずおも小さいごみがあったのを、目ざずく芋぀けお、ずおも愛らしげな指ゆびに぀たんで、倧人などに芋せおいるのは、ずおもかわいらしい。 髪をおかっぱにしおいる幌児の、目に髪の毛がおおいかぶさっおいるのを、かきあげもしないで、銖をかしげお䜕かを芋おいるのも、かわいらしい。 第䞀四五段 語蚻など 「をかし」ず「あはれ」の違い 「をかし」も「あはれ」も、ずもに「趣おもむきが深い」ず蚳される堎合があるが、しかし意味あいは埮劙に異なる。「をかし」は基本的に、やや明るい感じにさせるものを蚀う堎合に䜿う傟向がある。 いっぜう、「あはれ」は、しみじみずした気分にさせるものを蚀う[1]。 珟代語蚳 春は、明け方あけがたが良い。 だんだん、癜くなっおいく山ぎわが、 少し明るくなっお、玫がかった雲が、现くたなびいおいるのが、良い。 読み はる わ あけがの。 ようよう しろく なりゆく やたぎわ、 すこし あかりお、むらさきだちたる くも の ほそく たなびきたる。 倏は倜が良い。 月のあるころは蚀うたでも無い。蚀うたでもなく、良い。 月のない闇倜やみよですらも、蛍の倚く飛び立っおいるのが芋れお良い。 ただ、䞀ひき、二ひきなど、少しず぀飛んでいくのも、おもむきがある。 雚などがふるのも、おもむきがある。 「さらなり」の和蚳の「蚀うたでもない」は、けっしお意蚳ではない。ほかの叀兞䜜品でも「蚀うたでもない」ずいう意味である。 高校レベルだが「倧鏡」おおかがみずいう叀兞でも「さらなり」ずいう単語があり、ここでも「蚀うたでもない」ずいう意味である。 倧鏡・6・冒頭郚「延喜の埡時に叀今撰ぜられしをり、貫之はさらなり」以䞋略ずあるのだが、これは意味は「延喜の時代、叀今和歌集を撰じられたずき、玀貫之きの぀らゆき、※ 和歌ですごく有名な歌人のひずりは蚀うたでもなく、」ずいう内容である。 秋は倕暮れが良い。 倕日がさしお、山ぎわに近くなったころに、からすが、ねぐらに垰るために、䞉矜・四矜、あるいは二矜・䞉矜、飛んでゆくのも、しみじみずしおいる。 たしお、かりなどの列を぀くっおいるようすが、遠くを飛んだりしお小さく芋えるのは、ずおも、おもむきがある。日がしずんでしたっお、颚の音や虫の声が聞こえおくるのは、蚀うたでも無い。蚀うたでもなく、ずおも、おもむきがある。 ※ 「蚀ふべきにあらず。」の蚳を、「蚀うこずが出来ない。」「蚀いようが無い。」ずいう蚳をする堎合もある。「蚀いようが無いほど、おもむきがある。」ずいうような意味。 冬は、早朝が良い。雪のふり぀もった朝は、蚀うたでもない。蚀うたでもなく、良い。 霜しもがおりお、たいそう癜くなっおいるのも、たた、そうでなくずも、たいそう寒い朝に火などを急いで起こしお炭火を持っお、廊䞋ろうかなどをわたるのも、冬らしくおずおも䌌぀かわしい。しかし、昌になっお、寒さがしだいにゆるんでいくず、火おけの火が、灰がちに癜くなっおいるのは、みっずもない。 ※高校の範囲「぀きづきし」 ・・・ 意味は「䌌぀かわしい」。 枅少玍蚀は、枅原元茔きよはらのもずすけ、908幎 - 990幎の嚘。枅少玍蚀の本名は䞍明。 枅原の姓にちなんで「枅少玍蚀」ず呌ばれた。 枅少玍蚀は、平安時代の女房にょうがうの䞀人。女房ずは、宮䞭の女官。 枅少玍蚀は、枕草子の䜜者である。 䞀条倩皇の時代に、藀原定子(ふじわらのおいし)の女房ずしお宮䞭に仕えた。藀原定子は、䞀条倩皇の䞭宮。 藀原定子は女。「䞭宮」ずは、倩皇の劻たちの䞀぀。 源氏物語の䜜者の玫匏郚ずずもに、平安時代の王朝に぀いおの代衚的な䜜家ずしお、枅少玍蚀は有名。
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盞手ぞの敬意をあらわしたり、文をやわらかくする蚀葉を敬語けいごずいう。動詞や助動詞が特別な圢になったり、名詞に「お」「ご」を぀けるこずで敬語にするこずができる。䞀芧衚はw:敬語より 敬語の分類法は、じ぀は2通りある。 ひず぀は、䞁寧語・尊敬語・謙譲語の3皮類に分類する方法ず、 もうひず぀は、䞁寧語・尊敬語・謙譲語・矎化語・䞁重語の5皮類に分類する方法である。 3皮類に分類する堎合、矎化語は䞁寧語の䞀郚ずしお扱うのが普通である。 孊校教科曞でも、教科曞䌚瀟にずっお3皮類の方法を採甚しおいるか、それずも5皮類の方法を採甚しおいるかが違う。 文献によっおは、䞁重語を「謙譲語II」などず衚蚘する堎合もある。 教育の歎史的には、明治時代から西暊2000幎ごろたで長く、敬語は3分類で教育しおきた。 しかし2007幎ごろから、䞭孊高校の孊校教育で敬語の5分類を玹介しおよい事になったようである。 尊敬語そんけいごずは、文䞭で話題になっおいる人物ぞの敬意を盎接衚す蚀葉である。 動詞の尊敬語の堎合なら、その動䜜をする人物が尊敬の察象である。 よっお、たずえ、話題になっおない人物ぞの敬意があっおも、話題にしおいる人物や動䜜䞻ぞの敬意を瀺さない衚珟ならば、それは「尊敬語」には分類しない。 このような、文䞭の話題人物だけに敬意の限られる衚珟を、果たしお「尊敬語」ず呌ぶべきか読者は疑問があるかもしれないが、しかし歎史的な経緯によっお「尊敬語」ず呌ぶように普及しおしたっおいる。なので、孊校教科曞でも、文䞭で話題になっおいる人物ぞの敬意を盎接衚す蚀葉のこずは「尊敬語」ず呌んでいる。 動詞いがいでも、名詞にも尊敬語はある。 などは、名前に「さた」・「殿」を぀けられる盞手が尊敬されおいるので、尊敬語に分類される。 「あなた」・「どなた」も尊敬語である。 尊敬語ずは、文䞭で話題になっおいる盞手に敬意があるこずを明確に瀺す衚珟である。 なので、たずえ䞁寧な蚀い回しであっおも、たずえば「お米」や「ご飯」などのように、尊敬の意思が䞍明な衚珟の堎合には、尊敬語には分類しない。 「ごらんになる」は芋る人を尊敬しおいるので尊敬語である。 しかし「ご飯」は食べる人を尊敬しおいるわけではないので、尊敬語ではない。 たずえば のように、たったく敬意のない衚珟であっおも、慣甚的に「ご飯」でひず぀の単語になっおいるので、䜿う堎合もある。 「お䌑みになる」は、䌑む人を尊敬しおいるので、「お䌑みになる」は尊敬語である。 しかし「お米」は、コメを尊敬しおはいないので、尊敬語ではない。 「ごらんになる」の「ご○○になる」ほかにも、「お垰りになる」「お食事になられる」などのように などのような動䜜をあらわす衚珟は普通、尊敬語である堎合が倚い。 しかし、「おたずねする」は、尋ねる人物は自分なので、尊敬語ではなく、謙譲語に分類する。 さお、䞭孊・高校の敬語教育では、「お◯◯する」は機械的に謙譲語ぞず分類される。「お◯◯になる」は、機械的に尊敬語ぞず分類される。 たずえば、「お食事する」は謙譲語に分類される。「お食事になる」なら、機械的に尊敬語に分類される。 たずえば、 の「お元気」ずは、尊敬語か䞁寧語か。 これがもし「お米を食べる」や「ご飯を食べる」ずいった単語の堎合、特に誰も尊敬しおいないので、「お米」も「ご飯」も普通は䞁寧語に分類する。 しかし、「お元気ですか」ずいう文章の堎合、尊敬しおいる察象が聞き手、もしくは読み手である事が、明確である。 じっさい、自分の健康のこずを「お元気」ずは蚀わない。 「お元気」ずいった堎合、自分いがいの誰かの健康のこずに぀いお蚀及しおいるのである。 これが、「お米」や「ご飯」などず、「お元気」の違いである。 問題は、この「お元気」を尊敬語に分類するか䞁寧語に分類するかである。 日本の小䞭高の教育の敬語の分類では、「お元気」・「お䌑みになる」・「ごらんになる」などは「䞁寧語」には分類しない。「お元気」などは尊敬語ずしお分類する。 日本の孊校文法では、けっしお「䞁寧語であり尊敬語である」×のような、぀の皮類にたたがる分類はしない。 ひず぀の敬語衚珟は、「もし䞁寧語であれば、尊敬語ではないし謙譲語でもない」し、「もし尊敬語であれば、䞁寧語ではないし謙譲語でもない」のように、䞁寧語か尊敬語か謙譲語かのどれかひず぀であるように分類する。 謙譲語けんじょうごずは、動詞の堎合、その動䜜の受け手ぞの敬意をあらわす衚珟である。 たた、人物などの名詞・代名詞の堎合は、その人物の立堎を䜎くするぞりくだるこずで、間接的に聞き手などぞの敬意を衚す蚀葉が、謙譲語である。 特殊な圢のものが倚い。 「おたずねする」は、たずねるのは自分なので、「おたずねする」は謙譲語に分類される。 名詞の謙譲語ずは、たずえば「粗品そしなをお送りしたす。」の「粗品」が謙譲語である。※ 光村図曞が「拙著」を玹介 自分のこずを「小生」しょうせいずいうのも、謙譲語である。※ 䞉省堂が「小生」を玹介 自分が䜜家の堎合、自分の著䜜を拙著せっちょずいうのも、謙譲語である。「拙」せ぀ずは、「぀たない」ずいう意味であり、「぀たない」ずは、「ヘタである」「未熟だ」のような意味である。※ 光村図曞が「拙著」を玹介 倧人のサラリヌマンやビゞネスマンが、自分の勀務先の䌚瀟を「匊瀟」ぞいしゃずいう堎合があるが、これも謙譲語であろう。「匊」ぞいずは、「぀いえる」ずか「぀かれる」ずか、そういう意味である。※ 光村図曞が「匊瀟」を玹介 ちなみに、自分の勀務先いがいの䌚瀟のこずを敬語でいう堎合は「埡瀟」おんしゃずいう。※ 光村図曞が「埡瀟」を玹介 さお、ずころで、偉い人からの手玙を受けずった堎合、「お手玙を受けずった」などず蚀ったら、「お手玙」は謙譲語だろうか いっぜう、自分が手玙を送る堎合にも「お手玙をお送りしたす」などずいうので、「お手玙」は尊敬語にもなるのだろうか 怜定教科曞の出版瀟によっおは、ある教科曞䌚瀟の芋解では、偉い人から送られた「お手玙」は謙譲語に分類し、䞀方、自分が偉い人に送る「お手玙」は尊敬語に分類する教科曞もある。※ 光村図曞、教育出版などの䞭2囜語の教科曞 いっぜう、䞉省堂や孊校図曞の䞭2教科曞は、このような「お手玙」の話題に぀いおは、觊れおいない。 䞁寧語おいねいごずは、特に敬意の察象を蚭けず、文をやわらかい調子にする蚀葉。文末を「です」「たす」ずしたり敬䜓、動詞ず同じく「お」「ご」を぀けるこずで䞁寧語になる。 敬意の察象を蚭けないずはいえ、結果的に話し盞手や読み手に敬意があっおもかたわない。 䞁寧語のうち「お花」や「お氎」などのように、䞁寧にされる察象のもの䟋では、「花」や「氎」が尊敬察象で無い堎合の䞁寧語をずくに矎化語ず呌ぶ堎合がある。 花を尊敬しおいるわけではなく、話し盞手などを尊敬しお堎合もあるが、しかし、そうずは限らず特に誰も尊敬しおいない堎合もあるので、尊敬語には分類せず、「お花」や「お氎」などは「矎化語」ずいう䞁寧語の䞀皮に分類する。 ほかにも、たずえば、 のように、珟代では「お」を぀けるのが普通になっおしたっおいる単語もある。 「ご飯」ごはんも、矎化語である。飯を尊敬しおいるわけではないだろう。 敬語は日本語を母語ずする人でも間違えやすい。間違いの倚くは、尊敬・謙譲・䞁寧の区別があいたいで、謙譲語を䜿うべきずきに尊敬語を䜿っおしたうなどのミスず二重敬語ず呌ばれる尊敬語(たたは謙譲語)の文節に尊敬の助動詞「れる」「られる」を甚いる過剰な敬語衚珟である。よくあるミスを挙げおみよう。 たた、よく議論になる敬語ずしお、さ入れ蚀葉、れ足す蚀葉、「バむト敬語[3]」などがある。さ入れ蚀葉ずは、「読たせおいただきたす」を「読たさせおいただきたす」ずするように動詞の埌に「さ」を入れるこずである。れ足す蚀葉は、「行けたす」を「行けれたす」ずいっおしたうこずである。そしお、「バむト敬語」ずは「コヌヒヌのほうをお持ちしたした(正しくは「コヌヒヌをお持ちしたした」)」「こちらコヌヒヌになりたす(「こちらがコヌヒヌです」でよい)」など、ファミリヌレストランやコンビニにおよく䜿われる敬語のこずである。 さ入れ蚀葉やれ足す蚀葉は「正しい日本語」ずしお認知されおいないため、違和感を感じる人が倚い[4]。「バむト敬語」はテレビやコンビニなどで日垞的に䜿われ、耳にするこずの倚い敬語だが、幎配の人を䞭心に違和感を感じる人も少なくない。いずれにせよ、どれも珟圚「正しい日本語」ずされおいないため、䜜文や面接の際には䜿わないようにしたい。 謙譲語ずは、自分をぞりくだる衚珟である。 謙譲語のうち、特に話の聞き手話し盞手を尊敬しおいる堎合、それを「䞁重語」おいちょうごずいうのに分類する堎合もある。 たずえば、謙譲語「参る」は䞁重語に分類される。 䞁寧語のうち、「です」「たす」「ございたす」を、話盞手に察する敬意があるずしお、「お米」「ご飯」などずは独立させる流儀もある。 ぀たり、
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メロスは激怒した。必ず、かの邪智暎虐の王を陀かなければならぬず決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、矊ず遊んで暮しお来た。けれども邪悪に察しおは、人䞀倍に敏感であった。きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた歀のシラクスの垂にやっお来た。メロスには父も、母も無い。女房も無い。十六の、内気な効ず二人暮しだ。この効は、村の或る埋気な䞀牧人を、近々、花婿ずしお迎える事になっおいた。結婚匏も間近かなのである。メロスは、それゆえ、花嫁の衣裳やら祝宎の埡銳走やらを買いに、はるばる垂にやっお来たのだ。先ず、その品々を買い集め、それから郜の倧路をぶらぶら歩いた。メロスには竹銬の友があった。セリヌンティりスである。今は歀のシラクスの垂で、石工をしおいる。その友を、これから蚪ねおみる぀もりなのだ。久しく逢わなかったのだから、蚪ねお行くのが楜しみである。歩いおいるうちにメロスは、たちの様子を怪しく思った。ひっそりしおいる。もう既に日も萜ちお、たちの暗いのは圓りたえだが、けれども、なんだか、倜のせいばかりでは無く、垂党䜓が、やけに寂しい。のんきなメロスも、だんだん䞍安になっお来た。路で逢った若い衆を぀かたえお、䜕かあったのか、二幎たえに歀の垂に来たずきは、倜でも皆が歌をうたっお、たちは賑やかであった筈だが、ず質問した。若い衆は、銖を振っお答えなかった。しばらく歩いお老爺に逢い、こんどはもっず、語勢を匷くしお質問した。老爺は答えなかった。メロスは䞡手で老爺のからだをゆすぶっお質問を重ねた。老爺は、あたりをはばかる䜎声で、わずか答えた。 「王様は、人を殺したす。」 「なぜ殺すのだ。」 「悪心を抱いおいる、ずいうのですが、誰もそんな、悪心を持っおは居りたせぬ。」 「たくさんの人を殺したのか。」 「はい、はじめは王様の効婿さたを。それから、埡自身のお䞖嗣を。それから、効さたを。それから、効さたの埡子さたを。それから、皇后さたを。それから、賢臣のアレキス様を。」 「おどろいた。囜王は乱心か。」 「いいえ、乱心ではございたせぬ。人を、信ずる事が出来ぬ、ずいうのです。このごろは、臣䞋の心をも、お疑いになり、少しく掟手な暮しをしおいる者には、人質ひずりず぀差し出すこずを呜じお居りたす。埡呜什を拒めば十字架にかけられお、殺されたす。きょうは、六人殺されたした。」  聞いお、メロスは激怒した。「呆れた王だ。生かしお眮けぬ。」  メロスは、単玔な男であった。買い物を、背負ったたたで、のそのそ王城にはいっお行った。たちたち圌は、巡邏の譊吏に捕瞛された。調べられお、メロスの懐䞭からは短剣が出お来たので、隒ぎが倧きくなっおしたった。メロスは、王の前に匕き出された。 「この短刀で䜕をする぀もりであったか。蚀え」暎君ディオニスは静かに、けれども嚁厳を以お問い぀めた。その王の顔は蒌癜で、眉間の皺は、刻み蟌たれたように深かった。 「垂を暎君の手から救うのだ。」ずメロスは悪びれずに答えた。 「おたえがか」王は、憫笑した。「仕方の無いや぀じゃ。おたえには、わしの孀独がわからぬ。」 「蚀うな」ずメロスは、いきり立っお反駁した。「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪埳だ。王は、民の忠誠をさえ疑っお居られる。」 「疑うのが、正圓の心構えなのだず、わしに教えおくれたのは、おたえたちだ。人の心は、あおにならない。人間は、もずもず私慟のかたたりさ。信じおは、ならぬ。」暎君は萜着いお呟き、ほっず溜息を぀いた。「わしだっお、平和を望んでいるのだが。」 「なんの為の平和だ。自分の地䜍を守る為か。」こんどはメロスが嘲笑した。「眪の無い人を殺しお、䜕が平和だ。」 「だたれ、䞋賀の者。」王は、さっず顔を挙げお報いた。「口では、どんな枅らかな事でも蚀える。わしには、人の腹綿の奥底が芋え透いおならぬ。おたえだっお、いたに、磔になっおから、泣いお詫びたっお聞かぬぞ。」 「ああ、王は悧巧だ。自惚れおいるがよい。私は、ちゃんず死ぬる芚悟で居るのに。呜乞いなど決しおしない。ただ、――」ず蚀いかけお、メロスは足もずに芖線を萜し瞬時ためらい、「ただ、私に情をかけたい぀もりなら、凊刑たでに䞉日間の日限を䞎えお䞋さい。たった䞀人の効に、亭䞻を持たせおやりたいのです。䞉日のうちに、私は村で結婚匏を挙げさせ、必ず、ここぞ垰っお来たす。」 「ばかな。」ず暎君は、嗄れた声で䜎く笑った。「ずんでもない嘘を蚀うわい。逃がした小鳥が垰っお来るずいうのか。」 「そうです。垰っお来るのです。」メロスは必死で蚀い匵った。「私は玄束を守りたす。私を、䞉日間だけ蚱しお䞋さい。効が、私の垰りを埅っおいるのだ。そんなに私を信じられないならば、よろしい、この垂にセリヌンティりスずいう石工がいたす。私の無二の友人だ。あれを、人質ずしおここに眮いお行こう。私が逃げおしたっお、䞉日目の日暮たで、ここに垰っお来なかったら、あの友人を絞め殺しお䞋さい。たのむ、そうしお䞋さい。」  それを聞いお王は、残虐な気持で、そっず北叟笑んだ。生意気なこずを蚀うわい。どうせ垰っお来ないにきたっおいる。この嘘぀きに隙された振りしお、攟しおやるのも面癜い。そうしお身代りの男を、䞉日目に殺しおやるのも気味がいい。人は、これだから信じられぬず、わしは悲しい顔しお、その身代りの男を磔刑に凊しおやるのだ。䞖の䞭の、正盎者ずかいう奎茩にうんず芋せ぀けおやりたいものさ。 「願いを、聞いた。その身代りを呌ぶがよい。䞉日目には日没たでに垰っお来い。おくれたら、その身代りを、きっず殺すぞ。ちょっずおくれお来るがいい。おたえの眪は、氞遠にゆるしおやろうぞ。」 「なに、䜕をおっしゃる。」 「はは。いのちが倧事だったら、おくれお来い。おたえの心は、わかっおいるぞ。」  メロスは口惜しく、地団駄螏んだ。ものも蚀いたくなくなった。  竹銬の友、セリヌンティりスは、深倜、王城に召された。暎君ディオニスの面前で、䜳き友ず䜳き友は、二幎ぶりで盞逢うた。メロスは、友に䞀切の事情を語った。セリヌンティりスは無蚀で銖肯き、メロスをひしず抱きしめた。友ず友の間は、それでよかった。セリヌンティりスは、瞄打たれた。メロスは、すぐに出発した。初倏、満倩の星である。  メロスはその倜、䞀睡もせず十里の路を急ぎに急いで、村ぞ到着したのは、翌る日の午前、陜は既に高く昇っお、村人たちは野に出お仕事をはじめおいた。メロスの十六の効も、きょうは兄の代りに矊矀の番をしおいた。よろめいお歩いお来る兄の、疲劎困憊の姿を芋぀けお驚いた。そうしお、うるさく兄に質問を济びせた。 「なんでも無い。」メロスは無理に笑おうず努めた。「垂に甚事を残しお来た。たたすぐ垂に行かなければならぬ。あす、おたえの結婚匏を挙げる。早いほうがよかろう。」  効は頬をあからめた。 「うれしいか。綺麗な衣裳も買っお来た。さあ、これから行っお、村の人たちに知らせお来い。結婚匏は、あすだず。」  メロスは、たた、よろよろず歩き出し、家ぞ垰っお神々の祭壇を食り、祝宎の垭を調え、間もなく床に倒れ䌏し、呌吞もせぬくらいの深い眠りに萜ちおしたった。  県が芚めたのは倜だった。メロスは起きおすぐ、花婿の家を蚪れた。そうしお、少し事情があるから、結婚匏を明日にしおくれ、ず頌んだ。婿の牧人は驚き、それはいけない、こちらには未だ䜕の仕床も出来おいない、葡萄の季節たで埅っおくれ、ず答えた。メロスは、埅぀こずは出来ぬ、どうか明日にしおくれ絊え、ず曎に抌しおたのんだ。婿の牧人も頑匷であった。なかなか承諟しおくれない。倜明けたで議論を぀づけお、やっず、どうにか婿をなだめ、すかしお、説き䌏せた。結婚匏は、真昌に行われた。新郎新婊の、神々ぞの宣誓が枈んだころ、黒雲が空を芆い、ぜ぀りぜ぀り雚が降り出し、やがお車軞を流すような倧雚ずなった。祝宎に列垭しおいた村人たちは、䜕か䞍吉なものを感じたが、それでも、めいめい気持を匕きたお、狭い家の䞭で、むんむん蒞し暑いのも怺え、陜気に歌をうたい、手を拍った。メロスも、満面に喜色を湛え、しばらくは、王ずのあの玄束をさえ忘れおいた。祝宎は、倜に入っおいよいよ乱れ華やかになり、人々は、倖の豪雚を党く気にしなくなった。メロスは、䞀生このたたここにいたい、ず思った。この䜳い人たちず生涯暮しお行きたいず願ったが、いたは、自分のからだで、自分のものでは無い。たたならぬ事である。メロスは、わが身に鞭打ち、぀いに出発を決意した。あすの日没たでには、ただ十分の時が圚る。ちょっず䞀眠りしお、それからすぐに出発しよう、ず考えた。その頃には、雚も小降りになっおいよう。少しでも氞くこの家に愚図愚図ずどたっおいたかった。メロスほどの男にも、やはり未緎の情ずいうものは圚る。今宵呆然、歓喜に酔っおいるらしい花嫁に近寄り、 「おめでずう。私は疲れおしたったから、ちょっずご免こうむっお眠りたい。県が芚めたら、すぐに垂に出かける。倧切な甚事があるのだ。私がいなくおも、もうおたえには優しい亭䞻があるのだから、決しお寂しい事は無い。おたえの兄の、䞀ばんきらいなものは、人を疑う事ず、それから、嘘を぀く事だ。おたえも、それは、知っおいるね。亭䞻ずの間に、どんな秘密でも䜜っおはならぬ。おたえに蚀いたいのは、それだけだ。おたえの兄は、たぶん偉い男なのだから、おたえもその誇りを持っおいろ。」  花嫁は、倢芋心地で銖肯いた。メロスは、それから花婿の肩をたたいお、 「仕床の無いのはお互さたさ。私の家にも、宝ずいっおは、効ず矊だけだ。他には、䜕も無い。党郚あげよう。もう䞀぀、メロスの匟になったこずを誇っおくれ。」  花婿は揉み手しお、おれおいた。メロスは笑っお村人たちにも䌚釈しお、宎垭から立ち去り、矊小屋にもぐり蟌んで、死んだように深く眠った。  県が芚めたのは翌る日の薄明の頃である。メロスは跳ね起き、南無䞉、寝過したか、いや、ただただ倧䞈倫、これからすぐに出発すれば、玄束の刻限たでには十分間に合う。きょうは是非ずも、あの王に、人の信実の存するずころを芋せおやろう。そうしお笑っお磔の台に䞊っおやる。メロスは、悠々ず身仕床をはじめた。雚も、いくぶん小降りになっおいる様子である。身仕床は出来た。さお、メロスは、ぶるんず䞡腕を倧きく振っお、雚䞭、矢の劂く走り出た。  私は、今宵、殺される。殺される為に走るのだ。身代りの友を救う為に走るのだ。王の奞䜞邪智を打ち砎る為に走るのだ。走らなければならぬ。そうしお、私は殺される。若い時から名誉を守れ。さらば、ふるさず。若いメロスは、぀らかった。幟床か、立ちどたりそうになった。えい、えいず倧声挙げお自身を叱りながら走った。村を出お、野を暪切り、森をくぐり抜け、隣村に着いた頃には、雚も止み、日は高く昇っお、そろそろ暑くなっお来た。メロスは額の汗をこぶしで払い、ここたで来れば倧䞈倫、もはや故郷ぞの未緎は無い。効たちは、きっず䜳い倫婊になるだろう。私には、いた、なんの気がかりも無い筈だ。たっすぐに王城に行き着けば、それでよいのだ。そんなに急ぐ必芁も無い。ゆっくり歩こう、ず持ちたえの呑気さを取り返し、奜きな小歌をいい声で歌い出した。ぶらぶら歩いお二里行き䞉里行き、そろそろ党里皋の半ばに到達した頃、降っお湧いた灜難、メロスの足は、はたず、ずたった。芋よ、前方の川を。きのうの豪雚で山の氎源地は氟濫し、濁流滔々ず䞋流に集り、猛勢䞀挙に橋を砎壊し、どうどうず響きをあげる激流が、朚葉埮塵に橋桁を跳ね飛ばしおいた。圌は茫然ず、立ちすくんだ。あちこちず眺めたわし、たた、声を限りに呌びたおおみたが、繋舟は残らず浪に浚われお圱なく、枡守りの姿も芋えない。流れはいよいよ、ふくれ䞊り、海のようになっおいる。メロスは川岞にうずくたり、男泣きに泣きながられりスに手を挙げお哀願した。「ああ、鎮めたたえ、荒れ狂う流れを 時は刻々に過ぎお行きたす。倪陜も既に真昌時です。あれが沈んでしたわぬうちに、王城に行き着くこずが出来なかったら、あの䜳い友達が、私のために死ぬのです。」  濁流は、メロスの叫びをせせら笑う劂く、たすたす激しく躍り狂う。浪は浪を呑み、捲き、煜り立お、そうしお時は、刻䞀刻ず消えお行く。今はメロスも芚悟した。泳ぎ切るより他に無い。ああ、神々も照芧あれ 濁流にも負けぬ愛ず誠の偉倧な力を、いたこそ発揮しお芋せる。メロスは、ざんぶず流れに飛び蟌み、癟匹の倧蛇のようにのた打ち荒れ狂う浪を盞手に、必死の闘争を開始した。満身の力を腕にこめお、抌し寄せ枊巻き匕きずる流れを、なんのこれしきず掻きわけ掻きわけ、めくらめっぜう獅子奮迅の人の子の姿には、神も哀れず思ったか、぀いに憐愍を垂れおくれた。抌し流され぀぀も、芋事、察岞の暹朚の幹に、すがり぀く事が出来たのである。ありがたい。メロスは銬のように倧きな胎震いを䞀぀しお、すぐにたた先きを急いだ。䞀刻ずいえども、むだには出来ない。陜は既に西に傟きかけおいる。ぜいぜい荒い呌吞をしながら峠をのがり、のがり切っお、ほっずした時、突然、目の前に䞀隊の山賊が躍り出た。 「埅お。」 「䜕をするのだ。私は陜の沈たぬうちに王城ぞ行かなければならぬ。攟せ。」 「どっこい攟さぬ。持ちもの党郚を眮いお行け。」 「私にはいのちの他には䜕も無い。その、たった䞀぀の呜も、これから王にくれおやるのだ。」 「その、いのちが欲しいのだ。」 「さおは、王の呜什で、ここで私を埅ち䌏せしおいたのだな。」  山賊たちは、ものも蚀わず䞀斉に棍棒を振り挙げた。メロスはひょいず、からだを折り曲げ、飛鳥の劂く身近かの䞀人に襲いかかり、その棍棒を奪い取っお、 「気の毒だが正矩のためだ」ず猛然䞀撃、たちたち、䞉人を殎り倒し、残る者のひるむ隙に、さっさず走っお峠を䞋った。䞀気に峠を駈け降りたが、流石に疲劎し、折から午埌の灌熱の倪陜がたずもに、かっず照っお来お、メロスは幟床ずなく眩暈を感じ、これではならぬ、ず気を取り盎しおは、よろよろ二、䞉歩あるいお、぀いに、がくりず膝を折った。立ち䞊る事が出来ぬのだ。倩を仰いで、くやし泣きに泣き出した。ああ、あ、濁流を泳ぎ切り、山賊を䞉人も撃ち倒し韋駄倩、ここたで突砎しお来たメロスよ。真の勇者、メロスよ。今、ここで、疲れ切っお動けなくなるずは情無い。愛する友は、おたえを信じたばかりに、やがお殺されなければならぬ。おたえは、皀代の䞍信の人間、たさしく王の思う壺だぞ、ず自分を叱っおみるのだが、党身萎えお、もはや芋虫ほどにも前進かなわぬ。路傍の草原にごろりず寝ころがった。身䜓疲劎すれば、粟神も共にやられる。もう、どうでもいいずいう、勇者に䞍䌌合いな䞍貞腐れた根性が、心の隅に巣喰った。私は、これほど努力したのだ。玄束を砎る心は、みじんも無かった。神も照芧、私は粟䞀ぱいに努めお来たのだ。動けなくなるたで走っお来たのだ。私は䞍信の埒では無い。ああ、できる事なら私の胞を截ち割っお、真玅の心臓をお目に掛けたい。愛ず信実の血液だけで動いおいるこの心臓を芋せおやりたい。けれども私は、この倧事な時に、粟も根も尜きたのだ。私は、よくよく䞍幞な男だ。私は、きっず笑われる。私の䞀家も笑われる。私は友を欺いた。䞭途で倒れるのは、はじめから䜕もしないのず同じ事だ。ああ、もう、どうでもいい。これが、私の定った運呜なのかも知れない。セリヌンティりスよ、ゆるしおくれ。君は、い぀でも私を信じた。私も君を、欺かなかった。私たちは、本圓に䜳い友ず友であったのだ。いちどだっお、暗い疑惑の雲を、お互い胞に宿したこずは無かった。いただっお、君は私を無心に埅っおいるだろう。ああ、埅っおいるだろう。ありがずう、セリヌンティりス。よくも私を信じおくれた。それを思えば、たたらない。友ず友の間の信実は、この䞖で䞀ばん誇るべき宝なのだからな。セリヌンティりス、私は走ったのだ。君を欺く぀もりは、みじんも無かった。信じおくれ 私は急ぎに急いでここたで来たのだ。濁流を突砎した。山賊の囲みからも、するりず抜けお䞀気に峠を駈け降りお来たのだ。私だから、出来たのだよ。ああ、この䞊、私に望み絊うな。攟っお眮いおくれ。どうでも、いいのだ。私は負けたのだ。だらしが無い。笑っおくれ。王は私に、ちょっずおくれお来い、ず耳打ちした。おくれたら、身代りを殺しお、私を助けおくれるず玄束した。私は王の卑劣を憎んだ。けれども、今になっおみるず、私は王の蚀うたたになっおいる。私は、おくれお行くだろう。王は、ひずり合点しお私を笑い、そうしお事も無く私を攟免するだろう。そうなったら、私は、死ぬより぀らい。私は、氞遠に裏切者だ。地䞊で最も、䞍名誉の人皮だ。セリヌンティりスよ、私も死ぬぞ。君ず䞀緒に死なせおくれ。君だけは私を信じおくれるにちがい無い。いや、それも私の、ひずりよがりか ああ、もういっそ、悪埳者ずしお生き䌞びおやろうか。村には私の家が圚る。矊も居る。効倫婊は、たさか私を村から远い出すような事はしないだろう。正矩だの、信実だの、愛だの、考えおみれば、くだらない。人を殺しお自分が生きる。それが人間䞖界の定法ではなかったか。ああ、䜕もかも、ばかばかしい。私は、醜い裏切り者だ。どうずも、勝手にするがよい。やんぬる哉。――四肢を投げ出しお、うずうず、たどろんでしたった。  ふず耳に、机々、氎の流れる音が聞えた。そっず頭をもたげ、息を呑んで耳をすたした。すぐ足もずで、氎が流れおいるらしい。よろよろ起き䞊っお、芋るず、岩の裂目から滟々ず、䜕か小さく囁きながら枅氎が湧き出おいるのである。その泉に吞い蟌たれるようにメロスは身をかがめた。氎を䞡手で掬っお、䞀くち飲んだ。ほうず長い溜息が出お、倢から芚めたような気がした。歩ける。行こう。肉䜓の疲劎恢埩ず共に、わずかながら垌望が生れた。矩務遂行の垌望である。わが身を殺しお、名誉を守る垌望である。斜陜は赀い光を、暹々の葉に投じ、葉も枝も燃えるばかりに茝いおいる。日没たでには、ただ間がある。私を、埅っおいる人があるのだ。少しも疑わず、静かに期埅しおくれおいる人があるのだ。私は、信じられおいる。私の呜なぞは、問題ではない。死んでお詫び、などず気のいい事は蚀っお居られぬ。私は、信頌に報いなければならぬ。いたはただその䞀事だ。走れ メロス。  私は信頌されおいる。私は信頌されおいる。先刻の、あの悪魔の囁きは、あれは倢だ。悪い倢だ。忘れおしたえ。五臓が疲れおいるずきは、ふいずあんな悪い倢を芋るものだ。メロス、おたえの恥ではない。やはり、おたえは真の勇者だ。再び立っお走れるようになったではないか。ありがたい 私は、正矩の士ずしお死ぬ事が出来るぞ。ああ、陜が沈む。ずんずん沈む。埅っおくれ、れりスよ。私は生れた時から正盎な男であった。正盎な男のたたにしお死なせお䞋さい。  路行く人を抌しのけ、跳ねずばし、メロスは黒い颚のように走った。野原で酒宎の、その宎垭のたっただ䞭を駈け抜け、酒宎の人たちを仰倩させ、犬を蹎ずばし、小川を飛び越え、少しず぀沈んでゆく倪陜の、十倍も早く走った。䞀団の旅人ず颯っずすれちがった瞬間、䞍吉な䌚話を小耳にはさんだ。「いたごろは、あの男も、磔にかかっおいるよ。」ああ、その男、その男のために私は、いたこんなに走っおいるのだ。その男を死なせおはならない。急げ、メロス。おくれおはならぬ。愛ず誠の力を、いたこそ知らせおやるがよい。颚態なんかは、どうでもいい。メロスは、いたは、ほずんど党裞䜓であった。呌吞も出来ず、二床、䞉床、口から血が噎き出た。芋える。はるか向うに小さく、シラクスの垂の塔楌が芋える。塔楌は、倕陜を受けおきらきら光っおいる。 「ああ、メロス様。」うめくような声が、颚ず共に聞えた。 「誰だ。」メロスは走りながら尋ねた。 「フィロストラトスでございたす。貎方のお友達セリヌンティりス様の匟子でございたす。」その若い石工も、メロスの埌に぀いお走りながら叫んだ。「もう、駄目でございたす。むだでございたす。走るのは、やめお䞋さい。もう、あの方をお助けになるこずは出来たせん。」 「いや、ただ陜は沈たぬ。」 「ちょうど今、あの方が死刑になるずころです。ああ、あなたは遅かった。おうらみ申したす。ほんの少し、もうちょっずでも、早かったなら」 「いや、ただ陜は沈たぬ。」メロスは胞の匵り裂ける思いで、赀く倧きい倕陜ばかりを芋぀めおいた。走るより他は無い。 「やめお䞋さい。走るのは、やめお䞋さい。いたはご自分のお呜が倧事です。あの方は、あなたを信じお居りたした。刑堎に匕き出されおも、平気でいたした。王様が、さんざんあの方をからかっおも、メロスは来たす、ずだけ答え、匷い信念を持ち぀づけおいる様子でございたした。」 「それだから、走るのだ。信じられおいるから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の呜も問題でないのだ。私は、なんだか、もっず恐ろしく倧きいものの為に走っおいるのだ。぀いお来い フィロストラトス。」 「ああ、あなたは気が狂ったか。それでは、うんず走るがいい。ひょっずしたら、間に合わぬものでもない。走るがいい。」  蚀うにや及ぶ。ただ陜は沈たぬ。最埌の死力を尜しお、メロスは走った。メロスの頭は、からっぜだ。䜕䞀぀考えおいない。ただ、わけのわからぬ倧きな力にひきずられお走った。陜は、ゆらゆら地平線に没し、たさに最埌の䞀片の残光も、消えようずした時、メロスは疟颚の劂く刑堎に突入した。間に合った。 「埅お。その人を殺しおはならぬ。メロスが垰っお来た。玄束のずおり、いた、垰っお来た。」ず倧声で刑堎の矀衆にむかっお叫んだ぀もりであったが、喉が぀ぶれお嗄れた声が幜かに出たばかり、矀衆は、ひずりずしお圌の到着に気が぀かない。すでに磔の柱が高々ず立おられ、瞄を打たれたセリヌンティりスは、埐々に釣り䞊げられおゆく。メロスはそれを目撃しお最埌の勇、先刻、濁流を泳いだように矀衆を掻きわけ、掻きわけ、 「私だ、刑吏 殺されるのは、私だ。メロスだ。圌を人質にした私は、ここにいる」ず、かすれた声で粟䞀ぱいに叫びながら、぀いに磔台に昇り、釣り䞊げられおゆく友の䞡足に、霧り぀いた。矀衆は、どよめいた。あっぱれ。ゆるせ、ず口々にわめいた。セリヌンティりスの瞄は、ほどかれたのである。 「セリヌンティりス。」メロスは県に涙を浮べお蚀った。「私を殎れ。ちから䞀ぱいに頬を殎れ。私は、途䞭で䞀床、悪い倢を芋た。君が若し私を殎っおくれなかったら、私は君ず抱擁する資栌さえ無いのだ。殎れ。」  セリヌンティりスは、すべおを察した様子で銖肯き、刑堎䞀ぱいに鳎り響くほど音高くメロスの右頬を殎った。殎っおから優しく埮笑み、 「メロス、私を殎れ。同じくらい音高く私の頬を殎れ。私はこの䞉日の間、たった䞀床だけ、ちらず君を疑った。生れお、はじめお君を疑った。君が私を殎っおくれなければ、私は君ず抱擁できない。」  メロスは腕に唞りを぀けおセリヌンティりスの頬を殎った。 「ありがずう、友よ。」二人同時に蚀い、ひしず抱き合い、それから嬉し泣きにおいおい声を攟っお泣いた。  矀衆の䞭からも、歔欷の声が聞えた。暎君ディオニスは、矀衆の背埌から二人の様を、たじたじず芋぀めおいたが、やがお静かに二人に近づき、顔をあからめお、こう蚀った。 「おたえらの望みは叶ったぞ。おたえらは、わしの心に勝ったのだ。信実ずは、決しお空虚な劄想ではなかった。どうか、わしをも仲間に入れおくれたいか。どうか、わしの願いを聞き入れお、おたえらの仲間の䞀人にしおほしい。」  どっず矀衆の間に、歓声が起った。 「䞇歳、王様䞇歳。」  ひずりの少女が、緋のマントをメロスに捧げた。メロスは、たご぀いた。䜳き友は、気をきかせお教えおやった。 「メロス、君は、たっぱだかじゃないか。早くそのマントを着るがいい。この可愛い嚘さんは、メロスの裞䜓を、皆に芋られるのが、たたらなく口惜しいのだ。」  勇者は、ひどく赀面した。 叀䌝説ず、シルレルの詩から。 青空文庫より匕甚。
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䞭孊校の文法では、珟代語の文法及び品詞ひんしなどに぀いお孊ぶ。 たず、珟代の日本語は、挢字ず仮名かなを䜿っお文章を構成するのが通垞である。 このような文䜓のこずを、「挢字仮名混じり文」ずいう。぀たり、珟代日本語の暙準的な文䜓は「挢字仮名混じり文」である。 念のために説明しおおくが、仮名ずは、平仮名ひらがなず片仮名カタカナのこずである。 たた、平仮名は、その文字自䜓には意味が無い。 いっぜう、挢字には、意味がある。たずえば「た」ずいう平仮名には意味が無い。しかし、「田」ず曞けば意味をもち、「田」の意味は蟲業のあれになる。 たた、「他」も「田」も発音は同じ「た」ず発音するが、しかし意味は違う。 挢字のように、その文字そのものが意味をも぀文字のこずを衚意文字ずいう。 いっぜう、平仮名のように、文字単独では意味を持たない、あるいは意味の確定しない文字であり、発音だけを指定しおいる文字のこずを、衚音文字ずいう。 「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」の5぀の音のこずを母音がいんずいう。母音は単䜓音で衚珟する。 なお、ロヌマ字のka, ki, ku ,ke ,ko のkの郚分や、sa,si,su,se,so の s の郚分のこずを子音しいんずいう。子音は母音ず組み合わせお構成する。 日本語の平仮名やカタカナには、子音を衚す文字は無い。 日本語の仮名の発音は通垞、母音たずえば「あ」「い」「う」「え」「お」、たたは、母音ず子音 たずえば「か」や「そ」などの組み合わせで発音される。 日本語は䞀぀の文をいく぀も重ねお党䜓ずしお意味がわかるものを文章ぶんしょうずよぶ。 たた、その䞭でも内容の倧きなたずたりで分けられたものを、段萜(だんらく)ずいう。段萜の始たりには、他の文より文の初めを䞀字䞋げるのが普通である。 その段萜の䞭の、文章を組み立おおいるものを文ぶんず呌び、文の切れ目には句点。を぀けるのが普通である。 堎合によっおは、「。」の代わりに、文の最埌が「」や「」で終わる堎合も、珟代の日本語ではある。疑問がある堎合に「」を䜿う。びっくりした時や倧声を出した声の堎合などに「」を䜿う。 たずえば ずか などのように。 さお、文を発音や意味の䞊で䞍自然にならないように区切ったものを文節ぶんせ぀ず呌ぶ。 䟋 䞊の䟋の文章は、4぀の文でできおいる。 そしお最初の文は「今日は/ 囜語ず/ 数孊ず/ 英語の/ テストが/ ありたした」ず文節分けでき、6぀の文節がある。 たた、文節を分けるずきには、間に「ね」や「よ」を入れるずうたく分けるこずができる。 䟋 「今日は『ね』/ 囜語ず『ね』/ 数孊ず『ね』/ 英語の『ね』/ テストが『ね』/ ありたした『よ』」ずうたく文節で分けられる。 さらに、文節を、蚀葉の意味がなくならないようにさらに分けたものを、単語たんごずいう。これは、それだけで䜿える蚀葉の最小単䜍である。 たずえば、 䟋 なら、 ず単語分けするこずができる。 文節は圹割から䞻語、述語、修食語、接続語、独立語に分けるこずができる。 䞻語しゅごは「䜕(誰)が」を衚す、文の䞻題を提瀺したり、行動や様子の䞻を定める文節である。 たずえば䟋文「花が、さいた。」の䞻語は「花が」である。 䞀般に、䞻語は語尟ごびに「は」たたは「が」が付く堎合が倚い。 しかし、「僕も孊校に行く」ずいう文章では、「僕も」が䞻語である。なぜなら、行動の䞻は「僕」であるからである。 たた、日本語の文には、䞻語が無い堎合もある。 たずえば「孊校に行くよ。」ずいう文には、䞻語は無い。 たた、ある単語の埌ろに「は」たたは「が」が぀いおも、かならずしも䞻語ずは限らない。 たずえば、 ずいう文では、「犬が」は䞻語ではない。奜きな行動の䞻は「圌」なので、圌がこの文の䞻語である。 たた、 の堎合、カレヌを食べたのは「今日」さんではなく、曞き手の人がカレヌを食べたず思われるので、「今日は」は䞻語ではない。この文「今日はカレヌを食べた。」に䞻語は無い。 述語じゅ぀ごは、「どうする」「どんなだ」「䜕だ」「ある・いる」「ない」を衚す、䜕をどうするかなどの行為を瀺す郚分、たたは䜕かの様子を瀺す郚分のこずである。 たずえば、「花が、さいた。」の述語は「さいた。」である。 なお、䞻語ず述語のこずをたずめお「䞻述」しゅじゅ぀ずいう。 䞻語ず述語の関係のこずを「䞻述の関係」ずいう。 修食語しゅうしょくごは䞻語述語に぀いお、たずえば、どこでしたか、あるいはどのようにしたかなど、くわしく説明するために䜿われる文節の䞀皮である。 たずえば、 なら「たじめに」の郚分が修食語である。 いっぜう、修食語が説明しおいる察象のこずを被修食語ひしゅうしょくごずいう。 「匟が、たじめに 勉匷する。」なら、修食語は「たじめに」であり、被修食語が「勉匷する」である。 「きれいな」が修食語で、被修食語は「花」です。 「きれいな」は「チョり」を修食する修食語で぀たり「きれいな」が修食語、被修食語は「チョり」です。「いきなり」は「飛び立぀」を修食する修食語です぀たり「いきなり」が修食語。 この䟋文のように、ひず぀の文に2぀以䞊の修食語のある堎合もありたす。 たた、修食語ず被修食語の関係を、「修食・被修食の関係」ずいう。 たたは単語に぀いおの説明や意味を぀けくわえる。特にあずで述べる甚蚀ようげんを修食するものを連甚修食語れんようしゅうしょくごず蚀う。 いっぜう、䜓蚀たいげんを修食するものを連䜓修食語れんたいしゅうしょくごず蚀い、修食される蚀葉は被修食語ひしゅうしょくごずよばれる。 たずえば、 この堎合、「倧きく」は連甚修食でしょうか、連䜓修食でしょうか ヒントずしお、倧きいのは䜕でしょうか ボヌルでしょうか、それずも投げ方が倧きいのでしょうか 答えを蚀うず、この文で倧きいのは投げ方ですので、぀たり「倧きく」は動詞の「投げた」を修食しおおり、そしお動詞は掻甚があるので甚蚀ですので、぀たり「倧きく」は連甚修食です。 いっぜう、 なら、ボヌルが倧きいわけですし、「ボヌル」は掻甚も無いので、ボヌルは䜓蚀です。なので、぀たり「倧きな」は連䜓修食です。 のように、ひず぀の文に連甚修食ず連䜓修食の䞡方がふくたれおいる堎合もありたす。 接続語せ぀ぞくごは他の文や文節ずの関係をあらわす。 接続語が䜕を修食しおいるかが曖昧な堎合がありたす。 ゚ラヌしたのが山田出塁したのが山田 独立語どくり぀ごは、ほかの文節ずは結び぀いおなくお、それだけで意味の通る語である。 あいさ぀ や あいづち などが、独立語になる堎合が、よくありたす。 䞊の䟋文の「先生」などのように、呌びかけも独立語になりたす。 䞊の䟋文の「山田さん」も独立語です。 いっぜう、 この䟋文「山田さんに頌みごずがありたす。」の「山田さん」も「山田さんに」も独立語ではないです。 この䟋文の「あのう」は独立語です。 この䟋文の「東京」は独立語です。 二぀以䞊の文節がたずたっお、ひず぀の働きをする文節のこずを連文節れんぶんせ぀ずいう。 連文節には、䞻に、䞻郚、述郚、修食郚、接続郚、独立郚の5皮類がある。 たた、䞊立の関係にある文節も、おたがいに連文節である。 日本語で「䞻語」ずいった堎合、単語の単䜍ですので、たずえば䟋文 の䞻語は、「消しゎム」です。「自分の消しゎム」は䞻語ではないです。 しかし、 ずいう文章があったずしお、「消しゎム」だけでは、「自分の消しゎム」なのか、「友達の消しゎム」なのか、䞍明です。 そこで、䞻語に、その䞻語にかかる修食語をあわせたものを䞻郚しゅぶずいいたすので、この抂念を導入したしょう。 の䞻郚は、「自分の消しゎム」です。 䟋文 の述語は、「する」です。しかし、「する」だけでは、䜕をするのか䞍明なので、いたいち䞍䟿でしょう。 そこで、述語にかかる修食語ず 述語じしん をたずめたものを述郚じゅ぀ぶずいいたすので、この抂念がいねんを導入したしょう。 この文「効は食事をする。」の述郚は、「食事をする」です。 䟋文 に぀いお、「昚日の」ず「晩に」は、別々の文節ですが、しかし、この文の「晩」ずはい぀の晩かずいえば「昚日」の晩ですので、「昚日の」ず「晩に」は、ひずたずめに扱えるず䟿利です。 そこで、修食郚しゅうしょくぶずいう、関連のある䞀続きの修食語をたずめる抂念があるので、これを導入したしょう。 「昚日の晩に」で、ひず぀の修食郚になりたす。 「うたくお」ず「やすい」は、別々の文節ですが、䞡方ずも、「この店のカレヌ」の性質をあらわしおいるので、ひずたずめにできるず䟿利です。 この「うたくお」ず「やすい」のように、察等に他の同じ文節䟋の堎合は「カレヌは」に結び぀く関係の文節のこずを、䞊立ぞいり぀の関係ずいいたす。 ぀たり、「うたくお」ず「やすい」は、䞊立の関係にありたす。 たた、䞊立の関係にある単語を䞊立語ずいいたす。 「うたくお」ず「やすい」は、それぞれお互いに䞊立語です。 さきほどの䟋文では述語が䞊立しおいたした。 ほかの䟋文では、䞻語が䞊立しおいる堎合もありたす。たずえば ずいう䟋文では、「父」ず「母」が䞊立の関係であり、お互いに䞊立語です。 単独で文節を䜜るこずができる単語のこずを自立語じり぀ごずいう。 たずえば、「孊校に行く。」ずいう文のうち、「孊校」は自立語である。 いっぜう、「に」は自立語ではない。 原則ずしお、䞀぀の文節には䞀぀の自立語しかないが、䟋倖的に「束の朚」「男の子」「読むこず」のように二぀以䞊の自立語を組み合わせた文節もある。 なお、「行く」の「行」を自立語ず解釈する堎合もある。 なお、「孊校に」でひず぀の文節、「行く」でもうひず぀の文節なので、原則「䞀぀の文節には䞀぀の自立語しかない」を満たしおいる。 いっぜう、「孊校に行く。」の「に」は自立語ではなく付属語ずいう。 付属語はかならず自立語の䞋に぀いお、しかも付属語だけでは意味を成さない。 名詞は普通、自立語に分類する。 動詞の語感を自立語に分類する。 動詞の掻甚語尟「行く」の「く」の郚分や、「行った」の「た」の郚分は、付属語に分類する。 たずえば孊校に「行った」のうち、自立語は「行っ」、付属語は「た」である。 孊校に「行ったらしい」では、付属語は「た」ず「らしい」の2぀である。このように、ひず぀の文節に付属語が2個以䞊ある堎合もある。 孊校に「行ったらしいね」なら、付属語は「た」「らしい」「ね」の3぀である。 「行く」いくは「行った」いった、「行けば」いけば、「行きたい」などのように、続く単語や蚀い切ったりするずきに、芏則にしたがっお、圢に倉化したす。 たずえば、「孊校に行ったなら」ず「なら」が続く堎合には手前には「行った」がきたす。けっしお、「行けばなら」×などずは蚀いたせん。 このように、単語の圢が芏則にしたがっお倉わるこずを掻甚か぀ようずいいたす。 自立語にも、掻甚のあるものず無いものがありたす。 たずえば、「孊校」は自立語ですが、掻甚がありたせん。 「行く」あるいは「行った」には、掻甚がありたす。 付属語にも、掻甚のあるものず無いものずがありたす。 掻甚のある自立語のこずを甚蚀ようげんず蚀いたす。 甚蚀は普通、述語になれたす。 埌述するが、動詞・圢容詞・圢容動詞が、甚蚀に分類されるのが䞀般的です。 動詞ずは、「走る」「曞く」などのように動䜜を衚す蚀葉です。「走る」なら、たずえば「走らない」「走れば」などのような掻甚がありたす。 圢容詞ずは、「広い」「赀い」などのような、蚀葉です。「広い」なら、たずえば「広く」「広ければ」などのように掻甚がありたす。 甚蚀の性質ずしお などの性質がありたす。 自立語の䞭でも掻甚がなく、文の䞻題ずなりうるものを䜓蚀たいげんずいう。 埌述したすが、名詞めいしに分類されるものが䜓蚀である堎合が普通です。 名詞ずは、「ビル」「孊校」「月曜日」などのように、ものの名前になるこずのできる蚀葉のこずです。 䜓蚀は「が・は・も・こそ・さえ」などの蚀葉を䞋に぀けるこずで䞻語になるのが最倧の特城である。原則ずしお䞻語になるのは䜓蚀のみである。たた、単独で独立語にするこずもできる。助詞助動詞を぀ければ修食語にもなる。たた、䞋に「だ・です」を぀ければ述語にもなるが、単独で述語にするこずは少なく、䜓蚀のみで文を終わらせるこずを特に䜓蚀止めたいげんどめずいう。 䟋ずしお、「歎史、それは䞀぀のロマンだ」いう文を芋おみる。たず最初の「歎史」は文の䞻題を提瀺する独立語である。「それは」は「それ」「は」で䞻語を䜜り、「䞀぀の」は「䞀぀」「の」で修食語ずなり、「ロマンだ」は「ロマン」「だ」で述語になったものである。 単語を圹割ごずに分類したものを品詞ひんしずいう。日本語の品詞は動詞どうし、圢容詞けいようし、圢容動詞けいようどうし、名詞めいし、代名詞だいめいし、副詞ふくし、連䜓詞れんたいし、接続詞せ぀ぞくし、感動詞かんどうし、助動詞じょどうし、助詞じょしの10皮類代名詞を別に数えるず11皮類ある。 「歩く」「曞く」「読む」「食べる」など、掻甚があり、䞻に動䜜をあらわす蚀葉が動詞です。 たずえば「歩く」なら、 「歩けば」「歩きたす」「歩きたい」「歩けよ。」「歩かなければ」・・・のように掻甚できるので、「歩く」は動詞です。 たた、動詞は述語になるこずができる。 たずえば「駅たで歩こう。」のように、述語になっおいたす。 動詞には掻甚があるが、最埌の音がりの段の音にした堎合を、文法䞊での基準の圢ずする。 たずえば、「歩く」が、動詞「歩く」の基準ずなる圢である。なぜなら、「歩く」は「く」ずいうり段の音で終わっおるからである。 いっぜう、「歩け」「歩き」などは、どんなに話し手が匷く蚀っおおも、最埌の音がり段でないので、動詞「歩く」の基準の圢ではない。 同様に、動詞「曞く」の暙準の圢は「曞く」である。 「曞け」「曞き」は、動詞「曞く」の基準の圢ではない。 たた、「歩きよりも走りでゎヌルたで行こう。」のように、歩行ずいう意味での「歩き」は掻甚が無いので、動詞ではないです。 「歩くスピヌドが速い。」のように、䜓蚀を修食する堎合にも動詞䟋文の「歩く」は動詞ずしお、あ぀かうが䜿われる堎合もありたす。 名詞には、いろいろな皮類がある。 「京郜」「倏目挱石」などのように、特定の地名や人名などをあらわす名詞のこずを固有名詞こゆう めいしずいう。 「ボヌル」「茶」「人」「犬」「机」など、特定の人名や地名をあらわしおいない、普通の名詞のこずを普通名詞ふ぀うめいしずいう。 「䞀人」「二぀」「二枚」「䞀枚」「䞉本」「䞉人」、などは、それぞれ数詞すうしずいいたす。 のような文での「もの」、 たたは の「こず」のような名詞を、圢匏名詞ずいう。 「僕」「それ」「圌」「あれ」「あなた」などのように、代名詞がある。 ※ 代名詞を名詞ずは別の品詞ず解釈する堎合もある。 代名詞のうち、「僕」「私」「あなた」「圌」「圌女」「俺」などの、普通は人を指す堎合に぀かう代名詞のこずを人称代名詞にんしょう だいめいしずいう。 いっぜう、「これ」、「それ」、「あれ」、「どれ」などは物や堎所に䜿う代名詞であり、このような代名詞を指瀺代名詞しじだいめいしたたは指瀺語ずいう。小孊校で習った、いわゆる「こそあど蚀葉」が、指瀺代名詞です。 代名詞を分類するず、䞻に、人称代名詞たたは指瀺代名詞の、二通りに分類できる。 代名詞は、掻甚がない語である。 この䞀芧衚にあるのは、あくたで指瀺代名詞だけである。 けっしお党おの代名詞が䞀芧になっおいるわけではない。指瀺代名詞でない代名詞は、この䞀芧衚には、たったく蚘茉されおいない。 代名詞には、指瀺代名詞でない代名詞も存圚し、「わたし」「あなた」「がく」「圌」「圌女」など、代名詞は、いく぀もある。 名詞は普通、自立語です。 副詞ずは、䟋をあげるず「ゆっくり」ずか「もっず」「ずおも」ずか、「のそのそ」「はっきり」などである。 副詞は掻甚がない語であり、䞻に甚蚀を修食し、修食語にしかならず、たいおいの堎合は連甚修食語になる。副詞には状態の副詞、皋床の副詞、呌応(陳述・叙述)の副詞がある。 状態の副詞は䞻に動詞を修食する。 皋床の副詞は䞻に圢容詞・圢容動詞を修食するが、他の副詞や名詞を修食するこずもある。 「呌応の副詞」ずは、 のように、あずにくる蚀葉に決たった蚀い方がくるのが呌応の副詞である。 たずえば、「決しお」は、必ずいく぀か埌の文節に「ない」が来る。 「けっしお、きのうはカレヌを食べおいない。」ずいうように、「けっしお」のあずには「ない」が来るのが普通。 のように の「党然」も、21䞖玀の珟代では、呌応の副詞である。※ 䞉省堂の䞭1教科曞が「党然」を呌応の副詞ずしお玹介。 ※ 範囲倖: ただし、「党然」は明治時代くらいは、 ※ このような事情があっおか、䞉省堂いがいの他の教科曞䌚瀟は、「党然」に぀いおは玹介しないでいる。 の「ずうおい」も、呌応の副詞である。※ 䞉省堂の䞭1教科曞が「ずうおい」を呌応の副詞ずしお玹介。 「叙述の副詞」じょじゅ぀のふくしたたは「陳述の副詞」ずは、話し手の気持ちや刀断を述べるための副詞である。 「おそらく」ずか「きっず」などの、䜕かの可胜性の皋床を掚枬する副詞が、叙述の副詞の堎合がある。 これ以倖にも、 たたは ずかの「たるで」の郚分も、叙述の副詞である。 教科曞によっおは「呌応の副詞」を「叙述の副詞」ず完党に同䞀芖しお分類する堎合もある※ たずえば孊校図曞教科曞䌚瀟名では同䞀芖しおいる。 たずえば、 のように、「おそらく」・「たぶん」のあずには、「だろう」たたは「であろう」「でしょう」などが来る堎合がよくある。※ 孊校図曞が、「おそらく」を呌応の副詞ずしおいる。䞉省堂が「たぶん」を呌応の副詞ずしおいる などの疑問の意味の副詞も、呌応の副詞に分類される堎合がある。※ 光村図曞の䞭3教科曞が「どうしお」を呌応の副詞ずしお玹介、教育出版の䞭2教科曞が「なぜ」を呌応の副詞ずしお玹介しおいる。 叙述・陳述の副詞は、連甚修食語である。よっお、叙述・陳述の副詞や、呌応の副詞の副詞の郚分は、ほかの䜓蚀に぀いおは修食しないのが普通である。 状態の副詞は䞻に動詞を修食する。 の「ゆっくり」は、状態の副詞である。 皋床の副詞は、 「かなり」・「もっず」・「ずおも」のように、皋床をあらわす副詞である。 の「少し」は、副詞であるこの䟋文での「少し」は圢容詞ではない。 「ずっず」のように、時間のスケヌルの皋床を衚す副詞も、皋床の副詞である。 「もっず倧きく」のように、皋床の副詞は䞻に圢容詞・圢容動詞を修食する堎合が兞型的だが、 「もっず右。」「もっず昔から。」 のように名詞などの䜓蚀を修食するこずもある。 たた、「もっずゆっくり歩いお。」のように、皋床の副詞䟋文では「もっず」が、ほかの副詞䟋文では「ゆっくり」を修食する堎合がある。 指瀺語である「あの」「その」や「倧きな」などがある。䜓蚀を修食し、必ず連䜓修食語になる。掻甚がない語。 連䜓詞の盎埌には、かならず䜓蚀が぀く。 「倧きな」 など䞀郚の連䜓詞ず圢容詞「倧きい」は、基準の圢が䌌おいるが、しかし別の品詞である。 「倧きい」は圢容詞であるが、「倧きな」は連䜓詞である。 たずえば圢容詞「う぀くしい」の堎合、「矎しかった」「矎しく」「矎しい」「矎しければ」のような掻甚になる。 「う぀くしな」×ずは蚀わない。぀たり、圢容詞に「◯◯な」の圢は無い。 なので、「倧きな」は、圢容詞ずは別の品詞でなければならない。぀たり、「倧きな」は連䜓詞である。 同様に、「小さな」も連䜓詞である。 「たいした話だ。」などの「たいした」も連䜓詞である。 「この」「その」「あの」「どの」は連䜓詞である。 「あらゆる状況」、「いかなる困難」などの「あらゆる」「いかなる」も連䜓詞である。 動詞など他の品詞ずたぎらわしい連䜓詞が、いく぀かある。 などの修食語ずしおの「ある」は、孊校文法では連䜓詞に分類する。 いっぜう の「ある」は、動詞である。 このように、同じ「ある」ずいう圢でも、文脈や䜍眮によっお品詞が倉わるので、品詞をさぐる堎合には文章をよく読むこず。 のような連䜓修食語「去る」は連䜓詞である。 「倧したダツだな。」ずか「倧それた事をしおしたった。」ずか「ずんだ倱敗をした。」「ずんだ灜難だったね。」などの「倧した」「倧それた」「ずんだ」は、連䜓詞である。 たずえば、「走る」は動詞ですが、しかし「歩きよりも走りで行きたい。」などの「走り」は名詞です。 このように、動詞がもずになっお掟生した名詞があり、このような、ある品詞の単語が別の品詞の単語に掟生するこずを転成ずいいたす。 圢容詞「倧きい」ず連䜓詞「倧きな」も、転成の関係だず思われおいたす。※ 孊校図曞怜定教科曞の出版瀟のひず぀の解釈 「楜しい」は圢容詞ですが、「楜しむ」は動詞です。この「楜しい」ず「楜しむ」も、転成の関係です。※ 教育出版の解釈 感動詞は感動・呌びかけ・応答・挚拶の4皮類ある。「おはよう」「ああ」などがある。ある状態や個人の感情、あいさ぀ や返事などを衚す。掻甚がない語。ふ぀う、自立語である。単独で文にするこずが倚いが、文の䞭にあるずきは独立語ずする。 兞型的な4぀の䟋: ※ 䞋線郚が感動詞 いろいろな䟋 「そしお」「だから」「でもっお話し蚀葉」などが該圓する。掻甚がない語である。文や文節を繋いで関係をはっきりさせる語で、必ず接続語になる。 「きのう、カレヌを買った。」の「た」は、過去をあらわす助動詞です。 助動詞ずは、掻甚のある付属語です。 「買った」は、「買ったら」や「買っおれば」などのように掻甚したす。 ぀たり、「た」は「たら」「おれ」のように掻甚したす。 いっぜう、「カレヌをかっおやろう。」の「お」には、過去の意味は無く、぀たり「お」は別の品詞です。この堎合の「お」は助詞です。助詞は、掻甚のない付属語です。 「山田の奜きな食べ物はカレヌだそうだ。」の「そうだ」も助動詞です。 「そうだ」は「そうだった」「そうな」「そうなら」のように掻甚したす。 「カレヌを食べたい。」の「たい」も助動詞であり、願望・垌望をあらわす助動詞です。 「食べたい」は「食べたければ」「食べたく」「食べたかろう」などのように掻甚したす。 動詞、圢容詞、圢容動詞、助動詞は䞋に぀く蚀葉によっお語の䞀郚たたは党䜓が倉化する。このこずを掻甚か぀ようずいう。 たずえば、動詞「話す」は、「話さない」未然、「話したす」連甚、「話す。」終始、「話すずき」連䜓、「話せば」仮定、「話せ」呜什のように掻甚したす。 掻甚の倉化埌のそれぞれの圢を掻甚圢か぀ようけいずいう。 たずえば、動詞の掻甚圢には、 の6皮類がある。 たた、甚蚀の倚くは倉化する郚分ず倉化しない郚分がある。倉化する郚分を掻甚語尟か぀ようごびず蚀い、倉化しない郚分を語幹ごかんずいう。助動詞の䞭には語幹や掻甚が事実䞊ないものもある。 たずえば、動詞「話す」の語幹は、「話」はなの郚分です。 「話せ」の「せ」 や 「話す」の「す」 などが、぀たり「せ」や「す」の郚分が掻甚語尟です。 動䜜を衚す蚀葉で、述語ずしお文の最埌に぀くこずが倚い。最埌が「う段」ロヌマ字で曞いたずき「遊ぶasobu」「芋るmiru」のようにuで終わるこずの音で終わる。たた、五段掻甚動詞の連甚圢は名詞に倉わるこずがある。䟋ずしおは、「ひかり(動詞「ひかる」より)」「読み(動詞「読む」より)」などがある。 たずえば、䞊蚘の「咲く」の堎合、 「咲かない」「咲きたす」「咲く。」「咲くずき」「咲けば」「咲け」のように掻甚される。 たた、䞊蚘の衚のように、掻甚圢や語幹、掻甚語尟などをひずたずめにした衚のこずを掻甚衚ずいいたす。 「来る」くる、「する」、などの䞀郚の動詞には語幹が無い。 五段掻甚では、䞋蚘の衚のように、語幹の最埌の文字の所属する行ごずに、掻甚圢が倉わる。 たずえば、「行かない」・「話さない」のように蚀うこずはある。しかし、けっしお「行さない×」「話かない×」のようには掻甚しないずいう事である。 呜什圢は、「行け」「曞け」などのように呜什の圢で蚀い切るので、掻甚ずしおの盎埌の接続は無い。※ ただし、「行けよ」のように助詞「よ」などの助詞を぀ける堎合はある。 䞋蚘の動詞の䞀芧衚でも同様に呜什圢は、呜什の圢で蚀い切るので、掻甚ずしおの盎埌の接続は無い。 䞊䞀段掻甚かみいちだん か぀ようをする動詞には、「生きる」・「起きる」・「䌌る」・「開ける」などがある。 「起きる」の語幹は「お」である。「おき」は語幹ではない。掻甚語尟には、すべお最初に「き」が぀いおいるが、だからずいっお語源を「おき」にしない。 もし、「おき」を語幹にしおしたうず、未然圢ず連甚圢の掻甚圢が無くなっおしたうが、そうなるず䞍䟿である※ 教育出版の芋解。 なので、「起きる」の語幹は「お」にされおいる。 「䌌る」・「芋る」など、䞀郚の動詞では、語幹ず掻甚語尟が区別しづらい。 䞋䞀段掻甚しもいちだん か぀ようをする動詞には、「教える」・「答える起きる」・「出る」がある※ 怜定教科曞で玹介される動詞。「受ける」「食べる」なども䞋䞀段掻甚である※ 参考曞などで玹介される動詞。 「出る」など、䞀郚の動詞には、語幹ず掻甚語尟が区別しづらい。 カ行倉栌掻甚になる動詞は「来る」くる䞀語のみである。 カ行倉栌掻甚の語幹は、掻甚ず区別が無い。 サ行倉栌掻甚になる動詞は「する」ず、「料理する」「勉匷する」のように「する」が埌ろに぀いお出来た耇合動詞「◯◯する」のみである。 サ行倉栌掻甚の語幹は、掻甚ず区別が無い。 動詞には、おもに、次のように䞉皮類の音䟿おんびんがありたす。 「曞かない」未然、「曞きたす」連甚、「曞く」終始、「曞くずき」連䜓、「曞けば」仮定、「曞け」呜什 ずいうように、動詞「曞く」は5段掻甚される。 しかし、「曞いた」は、このどれにも圓おはたらない。 「曞いた」は、連甚圢「曞き」「た」が なたった音が由来だずされる。 このように、いく぀かの動詞などで、掻甚語尟が「い」に倉化する珟象をむ音䟿いおんびんずいう。 いっぜう、動詞「走る」はしるは、掻甚で「走った」のように蚀う堎合がありたす。 この「走った」は、連甚圢「走り」「た」が なたった音が由来だずされる。 このように、掻甚語尟が「っ」に倉化する珟象を促音䟿そくおんびんずいう。 動詞「読む」は「読んだ」ず掻甚される堎合があたう。 これは、「読む」「た」あるいは「読み」「た」が由来だろうずされおいたす。 この「読んだ」のように、「読む」たたは「読み」が「読ん」になるように、掻甚語尟が「ん」になるこずを撥音䟿は぀おんびんずいいたす。 「撥」は぀ずは、「はねる」ずいう意味です。 動詞「飛ぶ」も「飛んだ」ず掻甚されるので、撥音䟿のある動詞です。 共通語では、音䟿のある動詞は、五段掻甚される動詞です。 しかし、方蚀では、ほかの掻甚をされる動詞でも音䟿のある堎合がありたす。 促音そくおんずは、たずえば「だっこ」の真ん䞭の小さい「぀」、぀たり「っ」の音のこずをいう。 撥音は぀おんずは、「ん」の音のこずをいう。 なお、動詞の音䟿ずは別に、圢容詞にも「り音䟿」ずいうのがある。くわしくは圢容詞の節で説明する。 特殊な動詞に補助動詞ずいうものがある。補助動詞ずは、たずえば の「みる」・「いる」・「いう」の郚分が、それぞれ補助動詞である。 本来これらは「芋る」「居る」「蚀う」ずいう意味があったのだが、その意味が薄れ、様子や状態を衚す助動詞のような圹割を果たすようになった。 このように、動詞ではあるが、ほかの単語に぀いお、補助的な意味をする動詞のこずを補助動詞ずいう。 圢匏動詞は普通の動詞ず区別するためにひらがなで曞くが、文節分けは行う。 助動詞ず補助動詞ずは違う。 などの「ある」・「おく」・「したう」、「いく」も、それぞれ補助動詞である。 の「あげる」・「くれる」・「もらう」も補助動詞である。 の「いただく」・「なる」も補助動詞である。 「行ける」・「曞ける」のようにそれだけで可胜の意味を含む動詞を特に可胜動詞ずいう。可胜動詞は、すべお䞋䞀段掻甚の語である。たた、可胜動詞に呜什圢は無い。 孊校文法で、可胜動詞のもずになる動詞は、「行く」・「曞く」など五段掻甚の動詞である。 たずえば など、もずになる動詞の掻甚は、すべお五段掻甚である。 いっぜう、䞊䞀段掻甚の「芋る」や、䞋䞀段掻甚の「出る」など、五段掻甚でない動詞をもずに可胜動詞ずするのは、小䞭高の孊校文法では誀りずされる。 ぀たり、「みれる△」「でれる△」などは、孊校文法では誀りずされる。 「芋る」や「出る」こずが可胜なこずを䞀語で蚀いたい堎合、孊校文法では、助動詞「られる」を䜿っお、「みられる」・「でられる」ずいうふうに蚀うのが正匏であるずされる。 動詞は自動詞じどうしず他動詞たどうしに区別できる。自動詞は察象を必芁ずせず、ある動䜜や状態がそれ自身で行われるこずをいう。他動詞は必ず動䜜の目的や察象ぞの働きかけを瀺す蚀葉が必芁である。 䟋:「起きる」ず「起こす」。 「起きる」が自動詞である。なぜなら「起きる」は動䜜の察象を必芁ずしないため、「圌を起きる」ずいう文章が䜜れない。 䞀方、「起こす」は動䜜の察象を瀺すこずができるので、「圌を起こす」ずいう文章が䜜れる。なので、「起こす」は他動詞である。[1][2]。 「氎を流す」ず「氎に流れる」なら、「流す」が他動詞であり、「流れる」が自動詞である。 ものごずの様子を衚す蚀葉で、修食語や述語になるこずが倚い。蚀い切りの圢終止圢が「い」で終わる。䟋すばらしい、矎しい など。圢容詞の語幹に「さ」を぀けるず名詞に倉わる。 など。 特殊な圢容詞ずしお「ない」「ほしい」がある。「ない」は ずいうように「無」の状態を衚す堎合ず、 のように、ほかの圢容詞の埌ろに぀く堎合がある。 この、「明るくない。」の堎合の「ない」のように、ほかの単語の補助ずしお぀かう圢容詞を補助圢容詞ずいう。 「明るくない」などの「ない」は、けっしお助動詞ではない。なぜならば、 「やらない」「曞かない」などの助動詞「ない」は「ぬ」に眮きかえおも意味が同じだし、「やらぬ」「曞かぬ」ず通じる。 しかし「明るくない」はけっしお「明るくぬ×」ずは蚀わない。なので、「明るくない」の「ない」は助動詞ではない。 たた、栌助詞「は」を補っお「明るくはない」ずいう堎合はあるが、しかし、「曞かはない×」ずは蚀わない。 このように、補助圢容詞ず助動詞ずは、区別する必芁がある。 なお、「この本に曞いおある。」の「ある」は補助動詞である。「ある」は圢容詞ではない。 「花が咲いおいる。」の「いる」は補助動詞である。「いる」は圢容詞ではない。 なお、補助動詞ず補助圢容詞をたずめお、補助甚蚀ほじょ ようげんずいう。 なお、「ほしい」は同じ意味の英語の"want"は動詞だが、しかし日本語の「ほしい」の掻甚は圢容詞「ほしかろう」、「ほしく」、「ほしけれ」の掻甚である。 「ほしい」も のように、ほかの動詞のうしろに補助的に぀くので、「ほしい」も補助甚蚀である。 日本語で補助圢容詞は「ない」ず「ほしい」だけである。 補助甚蚀をふくむ文章を、文節ごずに分かる堎合には、補助甚蚀は前の文節ずひず぀にたずめお䞀文節ずしお数える※ 教育出版の芋解。 ぀たり、 䟋 ずいう文章では、「歩いおいる」で、1文節ず数える。 ぀たり、「猫が歩いおいる。」ずいう文は、「猫は」ず「歩いおいる。」で、合蚈2個の文節がある。 たた、補助甚蚀は普通、ひらがなで曞く※ 䞉省堂の芋解。 批刀的な意味での「くだらない」、「粗末にすべきではない」倧切に扱うべきだずいう意味での「もったいない」などは、 たずえば「くだらない」なら、あたかも圢匏的には、動詞「くだる」の未然圢に助動詞「ない」が぀いたように芋えるが、 しかし、「くだらない」䞀語で圢容詞ずしお扱う。 「もったいない」も、「もったいない」䞀語で圢容詞ずしお扱う。※ 教育出版が䞭3教科曞で「くだらない」「もったいない」「きたない」などを玹介しおいる。 「静かだ」・「きれいだ」などのように、ものごずの様子を衚す蚀葉で、修食語や述語になるこずが倚い。蚀い切りの圢終止圢が「だ」たたは「です」で終わる。特殊な圢容動詞には「あんなだ」「こんなだ」がある。 圢容動詞は、掻甚のある自立語で、単独で述語になるこずができる。 圢容動詞に呜什圢は無い。 「静かにしろ」のような呜什衚珟は、孊校文法では「しろ」の郚分が動詞「する」の呜什圢であるず解釈する。なので、圢容動詞の郚分「静かに」そのものには呜什圢が無いず孊校文法では考える。 なお、圢容動詞でないが混同しやすい衚珟ずしお、連䜓詞「倧きな」がある。「倧きだろう×」ずは蚀わないので、「倧きな」は連䜓詞である。 自立語の䞭でも掻甚がなく、文の䞻題ずなりうるものを䜓蚀たいげんずいう。䜓蚀は「が・は・も・こそ・さえ」などの蚀葉を䞋に぀けるこずで䞻語になるのが最倧の特城である。原則ずしお䞻語になるのは䜓蚀のみである。たた、単独で独立語にするこずもできる。助詞助動詞を぀ければ修食語にもなる。たた、䞋に「だ・です」を぀ければ述語にもなるが、単独で述語にするこずは少なく、䜓蚀のみで文を終わらせるこずを特に䜓蚀止めたいげんどめずいう。 䟋ずしお、「歎史、それは䞀぀のロマンだ」いう文を芋おみる。たず最初の「歎史」は文の䞻題を提瀺する独立語である。「それは」は「それ」「は」で䞻語を䜜り、「䞀぀の」は「䞀぀」「の」で修食語ずなり、「ロマンだ」は「ロマン」「だ」で述語になったものである。 名詞めいしずは、ものの名前を衚す蚀葉。その他、数字なども名詞ずする。掻甚がない語。ほかにも甚蚀を䜓蚀のようなものにする働きを持぀「こず」「ずき」「ため」などがある。これらは本来「事ものごず」「時時間」「為理由や察象をさす」ずいう意味があったが、それらの意味が薄れ、単に甚蚀に接続しお甚蚀に䜓蚀のような働きを持たせる文節を぀くる蚀葉になった。これらを圢匏名詞ずいう。圢匏名詞は普通は平がなで曞き、文節分けはしない。 単独で文節を぀くるこずができない単語を付属語ふぞくごず呌ぶ。 文や文節に吊定や断定、䞁寧、掚枬、過去などの意味を぀けくわえる語。䞻に甚蚀・䜓蚀・助動詞に接続する。掻甚がある。 助動詞には、次のものがある。 䟋 掻甚は、「読たせれば」「読たせお」「読たせる」などのように掻甚する。 䟋 「曞かれた」「曞かれれば」「曞かれる」などのように掻甚される。 䟋 「知らなかろう」・「知らぬ」・「知らなければ」などのように掻甚する。 「存ぜぬ」・「存ぜん」のように掻甚する。 なお、「䜕もない。」の「ない」は圢容詞「なし」の倉化であるので、助動詞ではない。 䟋 この文の時点からみお、駅に到着したばかりだし、その文の時点で駅にいるので、完了である。 この文では、はたしお珟圚ではマラ゜ン遞手かどうかは䞍明である。だが、過去にマラ゜ン遞手だったのは確かである。 服が぀るされおいる時は、この文の時点からみお、過去ではなく珟圚なので、服は぀るされ぀づけおいるので、存続である。 たた、存続の堎合、普通は「た」のあずに䜓蚀が続く。 「たい」は普通、話し手が垌望しおいる堎合に䜿う。 「たがる」は、話し手以倖の第䞉者が垌望しおいる堎合に䜿う。 「知りたい」の掻甚は、たずえば「知りたかった」「知りたく」「知りたい」「知りたければ」などのように掻甚する。 「そんな話があろうはずがない」の「あろう」の「う」が助動詞「う」である。掻甚は「う」しか圢が無いが、しかし「あろうはず」のように䜓蚀「はず」に぀ながるので、連䜓圢である。終止圢の「あろう」ず連䜓圢の「あろう」があるので、䟿宜的に「う」は助動詞ずしお分類される。 「よう」も同様、䟿宜的に助動詞ずしお分類される。 ※ 範囲倖掻甚せず、「たい」しか圢が無い。しかし、「たい」の叀語の「たじ」に掻甚があるので、䟿宜䞊、「たい」も助動詞ずしお扱う。 時代劇などで「あるたじき無瀌ぶれい」のようなセリフがあるが、「たじ」は「あるたじき」「あるたじく」などのように掻甚するので、「たじ」は叀語の助動詞である。 「打ち消しの意志」ずは、「今埌は◯◯しないでおこう」のような意味。 「打ち消しの掚量」ずは、「今埌は、そうはならないだろう」のような意味。 「だろう」は助動詞「だ」の未然圢「だろ」に掚量の助動詞「う」が぀いたものであるず分類する。 たた、「東北は私の故郷であり」の「で」も助動詞「だ」の連甚圢に分類する。 「だろう」・「だった」などのように掻甚するので、助動詞である。 「です」は、助動詞「だ」を䞁寧にした圢。 「でしょう」・「でしたら」などのように掻甚するので助動詞。 「ようだ」は、掻甚の倉化は断定の助動詞「だ」に䌌おいるが、しかし意味が断定ではなく掚定なので、䟿宜䞊、掚定の助動詞「ようだ」ず断定の助動詞「だ」は別々の助動詞ずしお、あ぀かう。 「ようです」は、「ようだ」を䞁寧にした圢。 「そうだ」は、連甚圢の埌ろに ぀ながる堎合は様態の意味。 「そうだ」は、終始圢の埌ろに ぀ながる堎合は䌝聞の意味。 「そうです」は、「そうだ」を䞁寧にした圢。 ※ 執筆䞭 囜語孊者の倧野晋によれば[3]助動詞の語順は、人為・自然「れる」「られる」や䜿圹+敬意補助動詞+完了・存続掚量・吊定・蚘憶働きかけの終助詞の順に䞊ぶずされる。 助詞ずは、付属語で掻甚が無く、単語や文節同士を぀ないだり、぀ながれたものどうしの関係づけを行ったりする語である。たた、文や文節のリズムを敎えたり、犁止や疑問、匷調の意味を添える圹割もある。 䞻に甚蚀・䜓蚀・助動詞に接続する。掻甚はない。 孊校文法では助詞は栌助詞かくじょし・副助詞ふくじょし・接続助詞せ぀ぞくじょし・終助詞しゅうじょしの四぀に分類される。栌助詞かくじょしは䜓蚀に接続するか、たたは䜓蚀ず同じような働きをするものに接続しお䜿われる。 栌助詞は、盎埌の単語ずの関係を明確なものにするために䜿われる。 たずえば「ラむオン、トラ、襲う。」では、 それずも はたたた のかわからない。 この「が」「を」のような、動䜜をする偎ずされる偎の関係づけをするための助詞のこずを栌助詞かくじょしずいう。 気を付けるべきこずずしお、助詞「が」の぀く文節は、必ずしも䞻語ずは限らない。 たずえば、 ずいう文は、けっしお「これ」さんが䜕かを欲しがっおいるわけではない。そうでなくお、話し手の、欲しがっおいる察象物が、代名詞「これ」で衚される䜕かなだけである。 ぀たり、ここでいう「これが」は、英語でいう所の目的栌である。なお、孊校文法では「これが欲しい」の「これが」は『連甚修食栌』ずいう栌に分類する。 しかし、日本語の孊校文法では、英語でいう目的栌のようなものも「栌」ずしお扱うので、助詞「が」は、どっちにせよ「が」は栌助詞である。 なお、「寒いが、倖出した。」の「が」は、栌助詞ではない。「寒いが、倖出した。」の「が」は、接続助詞である。 ぀たり、「より」は栌助詞である。「から」は栌助詞である。 さお、「僕は奜きだ。」・「テニスは奜きだ。」のような「は」に぀いおは、文法の理論䞊、難しい問題があり、いちぶの孊校教科曞によっおは説明を避けおいる堎合もある。 䞉省堂や孊校図曞や光村図曞の怜定教科曞で助詞「は」を玹介しおいるが、これらの出版瀟の怜定教科曞では、助詞「は」は副助詞ふくじょしに分類される。副助詞に぀いおは埌述する。栌助詞ずしおは扱わない。 たずえば、孊校教科曞では習わない文だが、 ずいう文を考えれば、「は」を栌助詞ず考えるべきかどうか、いたいち䞍明確だず分かるだろう。「象」は「錻が長い」性質の英文法でいうずころの䞻栌でもなければ、英文法でいうずころの目的栌でもない。英語でいう所有栌「〜の」の象の錻は長いが、しかし料亭で「がくはチャヌシュヌメン」ずいう堎合は、チャヌシュヌメンを泚文しおいるのであっお、けっしお「僕のチャヌシュヌメン」をどうかしようずしおいるわけではない。 助詞「は」の意味を玹介しおいる䞉省堂の怜定教科曞では、助詞「は」は、題目をあらわす助詞ずしお分類しおいる。 ※ 範囲倖: 孊校文法䞻に橋本文法ではないが、助詞「は」を、䞻題・話題をあらわす助詞ずしお分類する孊説もある䞉䞊文法など。 などの連䜓修食語ずしおの「の」は、栌助詞に分類したす。 「の」には、 のように、名詞のかわりをする甚法もありたす。「もの」の意味。䟋文の堎合は、「君のものだ。」の意味 のように、「するこず」の「こず」の意味で「の」が䜿われる堎合もありたす。 このように「こず」「もの」の意味で助詞「の」が䜿われる堎合もあり、この堎合の助詞「の」も栌助詞に分類したす。 たた、 のように、動詞の前に「の」が぀いお、䞻語になる堎合もある。 これらの甚法「の」の名詞の代わり甚法。䞻語を瀺す助詞ずしおの「の」の堎合も、すべお栌助詞ずしお分類する。 なお、混同しやすい䟋ずしお のような文末の「の」がありたすが、これは終助詞「の」です。文末の「の」は栌助詞ではないです。 接続助詞せ぀ぞくじょしは、䞻に甚蚀に接続しお、䞋に来る郚分ずの関係を明らかにするものである。接続詞に眮き換えるこずもできる。 「寒いが、倖出した。」の「が」は、接続助詞である。 副助詞ふくじょしは䜓蚀や栌助詞に接続し、その文節に副詞のように甚蚀や述語・述郚を修食する圹割を持たせる。 䞉省堂や孊校図曞や光村図曞教科曞䌚瀟名の怜定教科曞では、助詞「は」は副助詞ずしお分類される。 教育出版は、助詞「は」に぀いおは説明をさけおいる。 終助詞しゅうじょしは述語に接続し、聞き手や読者などに犁止や疑問・勧誘などの働きかけを行う。 他にも「君のものだ」の「の」のように䜓蚀の働きを持぀ものを準䜓助詞、「ね」「さ」「よ」などのように文節の切れ目に自由に入れお、匷調したりリズムを敎えたりするものを間投助詞ずいう。 単語の䞭には品詞を区別しにくいものも倚い。いく぀かの䟋を芋おみよう。 1の「きれいだ」は圢容動詞だが、2の「病気だ」は名詞「病気」助動詞「だ」である。これをどうやったら区別すればよいだろうか。この堎合は副詞「ずおも」を入れるずよい。副詞は䞻に甚蚀を修食するので、1は問題ないが、2だず「山田さんはずおも病気だ」ずなり、䞍自然な文になる。 「小さい」は圢容詞だが、「小さな」は連䜓詞である。これは圢容詞の掻甚の䞭に「な」の圢がないこずから刀断する。 どちらも「ない」だが、1は打消の助動詞「ない」で、2は圢容詞「ない」である。この堎合は自立語は単独でも文節を䜜れるこずや打消の助動詞「ぬ」を入れお刀断するこずができる。 単語の䞀郚たたは党䜓に぀けるこずで品詞そのものを倉えたり、意味を付け加えたりする蚀葉がある。その内、単語の頭に぀けるものを接頭語、埌ろに぀けるものを接尟語ずいう。接頭語接尟語は䞀぀の単語ずしお数えず、接続したものずセットで䞀぀の単語ずしおみる。 日本語の接頭語の䟋を挙げる。「お」「ご」は名詞や動詞に぀いお尊敬や䞁寧の意味を付け加える。既に敬語のずころで述べたように、「お」は和語に、「ご」は挢語に接続する。他には名詞に接続する「新」「超」「反」や特定の色の名詞に接続する「たっ」がある。 接尟語は、圢容詞の語幹に接続しお名詞を䜜る「さ」、「さん」「様」などの敬称、名詞に接続しお連䜓修食語な意味を持たせる「的」「性」などが挙げられる。 文には単文たんぶん、耇文ふくぶん、重文じゅうぶんの3皮類がある。単文たんぶんは䞀぀の䞻語・述語のセットで成り立っおいる。耇文ふくぶんは二぀以䞊の䞻語・述語のセットでできおおり、ある䞻語・述語のセットが別の文節を修食したり、文の䞻郚・述郚になっおいるものである。重文じゅうぶんも二぀以䞊の䞻語・述語のセットでできおいるが、修食関係などはなく察等な関係にある。 䟋文
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%9B%BD%E8%AA%9E_%E6%96%87%E6%B3%95
元二げんじの安西あんせいに䜿ひ぀かいするを送る   王維おうい 枭城の朝雚軜塵を浥し 客舎青青柳色新たなり 君に勧む曎に尜くせ䞀杯の酒 西のかた陜関を出づれば仮定未然圢+ば 故人無からん ※ 予備知識 旅立぀のは友人・元二であり、王維ではない。 友人・元二ずの別れの日、枭城に、朝、降った雚が、土がこりを最しお、 雚が降ったので旅通のそばの柳の朚は、葉が青々ずしお色も鮮やかだ。 さあ、君に勧めよう、前日にすでに飲みあかしたがさらに、もういっぱいの酒を飲もうではないか。 西のほうにある関所の陜関を出おしたったら、君のような芪しい友人も、もう、いなくなるだろうから。 巊から右に読んでください。 前半の二句 は、友人の出発を祝う句。 埌半の二句 は、別れをさびしんでいるこずを衚珟した句。 䞃蚀絶句
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牀前看月光   牀前しょうぜん 月光げっこうを看みる 疑是地䞊霜   疑うらくは 是これ 地䞊ちじょうの霜しもかず 挙頭望山月   頭こうべを挙げおあげお 山月さんげ぀を望みのぞみ 䜎頭思故郷   頭こうべを䜎れおたれお 故郷こきょうを思うおもう 五蚀絶句。
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%9B%BD%E8%AA%9E_%E6%BC%A2%E6%96%87/%E9%9D%99%E5%A4%9C%E6%80%9D
芭蕉は、自然の雄倧さず、人間の儚さずを察比させ、無垞芳を衚珟しおいる。しかし人の䞖が儚いからず蚀っお決しお人を芋䞋しおいるわけではなく、儚いながらも、粟䞀杯生きようずするこずに人の意矩を芋出しおいる。 䞉代さんだいの栄耀えいよう䞀睡の䞭うちにしお、倧門の跡は䞀里こなたにあり。秀衡ひでひらが跡は田野になりお、金鶏山きんけいざんのみ圢を残す。たづ高通たかだちに登れば、北䞊川きたかみがわ、南郚なんぶより流るる倧河たいがなり。衣川ころもがわは和泉が城いすみがじょうを巡りお、高通の䞋にお倧河に萜ち入る。 泰衡やすひららが旧跡は、衣が関ころもがせきを隔おお南郚口なんぶぐちをさし固め、倷えぞを防ぐず芋えたり。さおも、矩臣ぎしんすぐ぀おこの城にこもり、功名こうみょう䞀時いちじの叢くさむらずなる。『囜砎れお山河あり、城しろ、じょう春にしお草青みたり』ず、笠うち敷きおしきお、時の移るたで泪なみだを萜ずしはべりぬ。 かねお耳驚かしたる二堂開垳かいちょうす。経堂きょうどうは䞉将の像を残し、光堂ひかりどうは䞉代の棺ひ぀ぎを玍め、䞉尊さんぞんの仏を安眮す。䞃宝しっぜう散り倱せお、珠たたの扉颚に砎れ、金こがねの柱霜雪そうせ぀に朜ちお、既に頜廃空虚たいはいくうきょの叢くさむらずなるべきを、四面新たに囲みお、甍いらかを芆ひお颚雚を凌ぐしのぐ。しばらく千歳の蚘念せんざいのかたみずはなれり。 語泚 予備知識 「平泉」ひらいずみは、今で蚀う岩手県の䞀地方。 奥州に居た、奥州・藀原氏の䞉代にわたる栄華も、埌䞖の歎史の芖点からみれば、䞀瞬のあいだの倢のように䞀睡のうちに消えお 、いたや廃墟になり、倧門のあずは䞀里ほど手前にある。藀原秀衡の通のあずは、いたや田野になっおしたい、圌が築かせた金鶏山のみ、圢を残しおいる。 源矩経が居たずいう高通にのがれば、北䞊川きたかみがわが芋えるが、北䞊川は南郚地方から流れおくる倧河である、 衣川ころもがわは 藀原泰衡やすひらのいた 和泉が城いすみがじょうをめぐっお流れ、高通のもずで倧河に流れ蟌んでいる。 源頌朝ず察立した源矩経は、奥州ぞず逃げのび、藀原秀衡に保護された。だが、秀衡の子の泰衡やすひらは、矩経を攻め滅がした。高通ちは、そのずきの戊堎になった。 川の流れずいう自然珟象だけでなく、歎史を掛けおいるず思われる。 芭蕉の䞀行が平泉を蚪れた季節は、倏。以䞋の芭蕉の文章の蚳は、倏ごろの颚景を前提にしおいる。 泰衡やすひららの旧跡は、衣が関ころもがせきを隔おお、平泉ぞの入口である南郚からの入口なんぶぐちをかたく守り、倷えぞの䟵入を防ぐず思われる。それにしおも、矩経に忠誠をちかう、よりすぐられた忠矩の臣が、この高通にたおこもり、奮戊したのだが、その功名こうみょうも䞀時いちじの叢くさむらずなっおしたった。挢文の杜甫の詩「春望」にあるように『囜くに砎れお山河さんがあり、城しろ、じょう春にしお草くさ青みたり』囜は砎壊されおも、自然の山や川は倉わらず残り続ける。廃墟ずなっおしたった城は、春ずもなれば、草が生い茂り、青みがかっおいる。ず、笠を敷きおしいお、しばらくの間、泪を萜ずしたのでありたした。 その昔、ここ平泉では、源矩経よし぀ねの䞀行や藀原兌房ふじわらのかねふさらが、功名を倢芋お、敵ずあらそっおいたが、その名も今では歎史のかなたぞず消え去り、ひず時の倢ずなっおしたった。いたや、ただ倏草が生い茂るおいしげるばかりである。 季語は「倏草」。季節は倏。 卯うの花は癜いが、癜い卯の花を芋るず、矩経の家来ずしお、老臣ながら奮戊した兌房が、癜髪しらがを振り乱しお奮戊しおいる様子が思い浮かぶこずよ。   季語は「卯の花」。季節は倏。曟良は芭蕉に同行しおるのだから、季節は同じはず。芭蕉の「倏草や・・・」に察応させお、怍物で句をはじめたず思われる。 矩経の高通をめぐったあず、芭蕉の䞀行は、䞭尊寺の金色堂を芋に行く。 前々から耳にしおいお、驚かされおいた金色堂の二堂経堂・光堂が、開かれおいた。経堂きょうどうには、像が䞉䜓あり、藀原枅衡ふじわらのきよひら、藀原基衡もずひら、藀原秀衡ひでひらの䞉将の像が残っおいる。 光堂には、この䞉代の棺をおさめられおあり、仏の像が䞉䜓ある。阿匥陀あみだ・芳䞖音かんぜおん・勢至せいしの、䞉尊さんぞんの仏像が安眮されおいる。 䞃宝が、か぀おは堂内を食っおいたが、今では䞃宝しちほうも散り倱せ、か぀おは珠玉(しゅぎょく)をちりばめられおいただろう扉も、長幎の颚雚により今では颚雚にいたみ、金箔の柱も霜や雪に朜ちお、もうすこしで退廃しお草むらずなるずころを、鎌倉時代に呚囲の四面を囲い、颚雚をよけるようにした鞘堂が建おられた。こうしお、しばらくの間、千幎の蚘念ずしお残るこずになったのである。 五月雚の  降りふりのこしおや  光堂ひかりどう 光堂は昔のたただ。たるで、五月雚が、この光堂には降り残したかのようだ。あたかも、光堂だけには降らなかったかのようだ。 江戞時代の俳人はいじんの束尟芭蕉た぀おばしょうが、実際に旅をしお、旅先の様子などを曞いた玀行文きこうぶん。 出発幎 元犄げんろく2幎、1689幎に芭蕉は江戞を出発した。 5ヶ月のあいだ、旅を続けた。 関東・東北・北陞・岐阜の倧垣おおがきなどを旅した。 旅の途䞭、句を倚く、぀くった。 埓者じゅうしゃずしお、曟良そらずいう人物を぀れお、ずもに旅をした。 珟代語蚳 月日(぀きひ)は癟代(はくたい)の過客(かかく)にしお、行(ゆきかふ幎もたた旅人たびびずなり。 舟ふねの䞊うえに生涯(しょうがい)を浮かべうかべ、銬の口うたのくちずらえお老(おい)をむかふるものは、日々(ひび)旅たびにしお旅たびをすみかずす。 叀人(こじん)も倚く旅たびに死しせるあり。 予よも、いづれの幎よりか、片雲(ぞんうん)の颚に誘われおさそわれお、挂泊(ひょうはく)の思ひおもいやたず、海浜(かいひん)にさすらぞ、去幎(こぞ)の秋あき、江䞊(こうしょう)の砎屋(はおく)にくもの叀巣(ふるす)を払ひおはらひお、やや幎も暮れくれ、春立おるはるたおる霞(かすみ)の空に癜河(しらかわ)の関こえんず、そぞろ神(がみ)の物に぀きお心こころを狂はせくるわせ、道祖神(どうそじん)の招きたねきにあひお、取(ずるもの手おに぀かず。 ももひきの砎れやぶれを぀づり、笠(かさ)の緒(お)぀けかえお、䞉里(さんり)に灞(きゅう)すゆるより、束島の月た぀したの぀きたず心にかかりお、䜏(すめる方(かた)は人ひずに譲(ゆず)り、杉颚(さんぷう)が別しょべっしょに移るう぀るに、 面八句(おもおはっく)を庵(いおり)の柱はしらに懞けかけ眮おく。 月日は氞遠に旅を぀づける旅人のようなものであり、毎幎、来おは去る幎も、たた旅人のようなものである。  船頭せんどうずしお舟ふねの䞊で䞀生を暮らす人や、銬方うたかたずしお銬のく぀わを取っお老いをむかえる人は、旅そのものを毎日、仕事ずしお䜏み家ずしおいるようなものだ。 昔の人も、倚くの人が旅の途䞭で死んだ。 私も、い぀ごろの幎からか、ちぎれ雲が颚に誘われお挂うただようように、旅をしたいず思うようになり、挂泊の思いやたず、海蟺の地方などをさすらい歩きたく、去幎の秋、川のほずりの粗末そた぀な家に垰っお、くもの叀巣(ふるす)を払ひっお暮らしおいるうちい、しだいに幎も暮れ、春になるず、霞(かすみ)の立ちこめる空のもずで、癜河の関「しらかわのせき」、奥州地方の関所、珟圚でいう犏島県にあった。 をこえようず、「そぞろ神」(そぞろがみ)が私に乗りう぀っお心をそわそわさせ、「道祖神」(どうそじん、旅や通行の安党を守る神)に招かれおいるように、䜕事も手に぀かないように、萜ち着かない。 そこでもう、旅に出おしたおうず思い、旅支床ずしおももひきの砎れを繕い぀くろい、笠(かさ)の緒(お)を぀けかえお、足のツボの「䞉里」(さんり、ひざ䞋にあるツボ)に灞(きゅう)をすえお足を健脚にしお旅支床をすたすず、束島の月た぀したの぀きの矎しさがたず気になっお、䜏んでいた家は人に譲りゆずり理由垰れるかどうか分からないので、自分はかわりに匟子の䞀人の「杉颚」(さんぷう)が持っおいた別しょべっしょに移った。 ず句を詠んでよんで、この句をはじめに面八句(おもおはっく)を぀くり、庵(いおり)の柱はしらにかけおおいた。 いく぀かの句が、おくの现道で詠たれおいるが、代衚的な句を挙げる。 倏草な぀くさや  兵぀わものどもが  倢ゆめの跡あず 堎所平泉ひらいずみ 解釈 季語は「倏草」。季節は倏。 芭蕉が旅をした季節は、月を陜暊になおすず5月から10月のあいだなので、基本的に『おくの现道』に出おくる句の季節は、倏の前埌である。 閑かさしずかさや  岩いわに しみいる  蝉せみの声こえ 堎所立石寺りっしゃくじ 解釈 もずもず、芭蕉は最初は「閑かさや」のかわりに「さびしさや」ず曞いおいたが、「さびしさや」だず盎接的すぎお、読者にわびしさを感じさせようずする意図が芋え芋えで興ざめするし、芭蕉なりの工倫のあずがあるのだろう。 季語は「蝉」。季節は倏。 五月雚さみだれを  集めお早しはやし  最䞊川もがみがわ 堎所最䞊川 解釈 季語は「五月雚」。季節は梅雚どき。旧暊の5月なので 五月雚の  降りふりのこしおや  光堂ひかりどう 堎所 荒海あらうみや  䜐枡さどに 暪たふよこたう  倩の河あたのがわ 堎所越埌路えちごじ 解釈 ずりあえず、句を文字通りに解釈するず、 ずいうふうな解釈にでも、なるだろう。 季語は「倩の河」。季節は秋。芭蕉たちの旅の期間が倏の前埌なので、この句が「倩の河」から秋の句だず分かる。したがっお、「荒海」は、この句では季語ではない。 たちがっお、「荒海」などから台颚どきの日本海や、冬の日本海などを連想しないように泚意。
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わたしは厳寒を冒しお、二千䜙里を隔お二十䜙幎も別れおいた故郷に垰っお来た。時はもう冬の最䞭さなかで故郷に近づくに埓っお倩気は小闇おぐらくなり、身を切るような颚が船宀に吹き蟌んでびゅうびゅうず鳎る。苫の隙間から倖を芋るず、蒌黄いろい空の䞋にしめやかな荒村あれむらがあちこちに暪たわっおいささかの掻気もない。わたしはうら悲しき心の動きが抑え切れなくなった。  おお これこそ二十幎来ずきどき想い出す我が故郷ではないか。  わたしの想い出す故郷はたるきり、こんなものではない。わたしの故郷はもっず䜳よいずころが倚いのだ。しかしその䜳いずころを蚘すには姿もなく蚀葉もないので、どうやらたずこんなものだずしおおこう。そうしおわたし自身解釈しお、故郷はもずもずこんなものだず蚀っおおく。――進歩はしないがわたしの感ずるほどうら悲しいものでもなかろう。これはただわたし自身の心境の倉化だ。今床の垰省はもずもず䜕のたのしみもないからだ。  わたしどもが氞い間身内ず䞀緒に棲んでいた老屋がすでに公売され、家を明け枡す期限が本幎䞀ぱいになっおいたから、ぜひずも正月元日前に行ゆかなければならない。それが今床の垰省の党郚の目的であった。䜏み慣れた老屋ず氞別しお、その䞊たた䜏み慣れた故郷に遠く離れお、今食い繋ぎをしおいるよそ囜に家移りするのである。  わたしは二日目の朝早く我が家の門口に著぀いた。屋根瓊のうえに茎ばかりの枯草が颚に向っお顫ふるえおいるのは、ちょうどこの老屋が䞻を曎かえなければならない原因を説明するようである。同じ屋敷内うちに䜏む本家の家族は倧抂もう移転したあずで、あたりはひっそりしおいた。わたしが郚屋の倖偎たで来た時、母は迎えに出お来た。八歳になる甥の宏兒こうじも飛出ずびだしお来た。  母は非垞に喜んだ。䜕ずも蚀われぬ淋しさを抌包みながら、お茶を入れお、話をよそ事に玛らしおいた。宏兒は今床初めお逢うので遠くの方ぞ突立っお真正面からわたしを芋おいた。  わたしどもはずうずう家移りのこずを話した。 「あちらの家も借りるこずに極きめお、家具もあらかた調えたしたが、ただ少し足らないものもありたすから、ここにある嵩匵物かさばりものを売払っお向うで買うこずにしたしょう」 「それがいいよ。わたしもそう思っおね。荷拵にごしらえをした時、嵩匵物は持運びに䞍䟿だから半分ばかり売っおみたがなかなかお銭あしにならないよ」  こんな話をしたあずで母は語を継いだ。 「お前さんは久しぶりで来たんだから、本家や芪類に暇乞いを枈たしお、それから出お行くこずにしたしょう」 「ええそうしたしょう」 「あの閏土じゅんどがね、家ぞ来るたんびにお前のこずをきいお、ぜひ䞀床逢いたいず蚀っおいるんだよ」ず母はにこにこしお 「今床到著ずうちゃくの日取を知らせおやったから、たぶん来るかもしれないよ」 「おお、閏土 ずいぶん昔のこずですね」  この時わたしの頭の䞭に䞀぀の神さびた画面が閃き出した。深藍色はなだいろの倧空にかかる月はたんたろの黄金色こがねいろであった。䞋は海蟺の砂地に䜜られた西瓜すいか畑で、果おしもなき碧緑の䞭に十䞀二歳の少幎がぜ぀りず䞀人立っおいる。項えりには銀の茪を掛け、手には鋌鉄の叉棒さすがうを握っお䞀疋ぎきの土竜もぐらに向っお力任せに突き刺すず、土竜は身をひねっお圌の跚たたぐらを朜くぐっお逃げ出す。  この少幎が閏土であった。わたしが圌を知ったのは十幟぀かの歳であったが、別れお今は䞉十幎にもなる。あの時分は父も圚䞖しお家事の郜合もよく、わたしは䞀人の坊ッちゃたであった。その幎はちょうど䞉十䜕幎目に䞀床廻っお来る家うちの倧祭の幎に圓り、祭は鄭重を極め、正月䞭掲げられた圱像の前には倚くの䟛え物をなし、祭噚の撰択が八釜やかたしく行われ、参詣人が雑沓ざっずうするので泥棒の甚心をしなければならぬ。わたしの家うちには忙月マンナ゚が䞀人きりだから手廻りかね、祭噚の芋匵番に倅せがれをよびたいず申出たので父はこれを蚱した。この村の小䜜人は䞉぀に分れおいる。䞀幎契玄の者を長幎チャンネンずいい、日雇いの者を短工トワンコンずいう。自分で地面を持ち節期時や刈入時に臚時に人の家に行っお仕事をする者を忙月マンナ゚ずいう  わたしは閏土が来るず聞いお非垞に嬉しく思った。ずいうのはわたしは前から閏土の名前を聞き及んでいるし、幎頃もわたしずお぀か぀だし、閏月うるうづき生れで五行の土が欠けおいるから閏土ず名づけたわけも知っおいた。圌は仕掛眠で小鳥を取るこずが䞊手だ。  わたしは日々に新幎の来るのを埅ちかねた。新幎が来るず閏土も来るのだ。たもなく幎末になり、ある日の事、母はわたしを呌んで 「閏土が来たよ」ず告げた。わたしは銳かけ出しお行っおみるず、圌は炊事郚屋にいた。玫色の䞞顔 頭に小さな按矅玗垜すきらしゃがうをかぶり、項にキラキラした銀の頞茪くびわを掛け、――これを芋おも圌の父芪がいかに圌を愛しおいるかが解る。圌の死去を恐れお神仏に願を掛け、頞に茪を掛け、圌を庇護しおいるのである――人を芋お倧局はにかんだが、わたしに察しお特別だった。誰もいない時に奜く話をしお、半日経たぬうちに我々はすっかり仲よしになった。  われわれはその時、䜕か知らんいろんな事を話したが、ただ芚えおいるのは、閏土が非垞にハシャいで、ただ芋たこずのないいろいろの物を街ぞ来お初めお芋たずの話だった。  次の日わたしは圌に鳥を぀かたえおくれず頌んだ。 「それは出来たせん。倧雪が降ればいいのですがね。わたしどもの沙地すなぢの䞊に雪が降るず、わたしは雪を掻き出しお小さな䞀぀の空地を䜜り、短い棒で倧きな箕みを支え、小米を撒きちらしおおきたす。小鳥が食いに来た時、わたしは遠くの方で棒の䞊に瞛っおある瞄を匕くず、小鳥は箕の䞋ぞ入っおしたいたす。䜕でも皆ありたすよ。皲鶏いねどり、角鶏぀のどり、※鎣のばず「孛鳥」、105-11、藍背あいせ  」  そこでわたしは雪の降るのを埅ちかねた。閏土はたた巊さのような話をした。 「今は寒くおいけたせんが、倏になったらわたしの凊ぞ被入いらっしゃい。わたしどもは昌間海蟺に貝殻取に行きたす。赀いのや青いのや、鬌が芋お恐れるのや、芳音様の手もありたす。晩にはお父さんず䞀緒に西瓜の芋匵りに行きたすから、あなたも被入いらっしゃい」 「泥棒の芋匵をするのかえ」 「いいえ、旅の人が喉が枇いお䞀぀ぐらい取っお食べおも、家うちの方では泥棒の数に入れたせん。芋匵が芁るのは※(「權」の「朚」に代えお「豞」、第4氎準2-89-10)猪いのしし、山あらし、土竜の類るいです。月明りの䞋でじっず耳を柄たしおいるずララず響いお来たす。土竜が瓜を噛んでるんですよ。その時あなたは叉棒を攫぀かんでそっず行っお埡芧なさい」  わたしはそのいわゆる土竜ずいうものがどんなものか、その時ちっずも知らなかった。――今でも解らない――ただわけもなく、小犬のような圢で非垞に猛烈のように感じた。 「圌は咬かみ぀いお来るだろうね」 「こちらには叉棒がありたすからね。歩いお行っお芋぀け次第、あなたはそれを刺せばいい。こん畜生は銬鹿に利巧な奎で、あべこべにあなたの方ぞ銳け出しお来お、跚の䞋から逃げおゆきたす。あい぀の毛皮は油のように滑すべッこい」  わたしは今たでこれほど倚くの珍らしいこずが䞖の䞭にあろうずは知らなかった。海蟺にこんな五色しきの貝殻があったり、西瓜にこんな危険性があったり――わたしは今の先さきたで西瓜は氎菓子屋の店に売っおいるものずばかし思っおいた。 「わたしどもの沙地の䞭には倧朮の来る前に、たくさん跳ね魚が集あ぀たっお来お、ただそれだけが跳ね廻っおいたす。青蛙のように二぀の脚があっお  」  ああ閏土の胞の䞭には際限もなく䞍思議な話が繋がっおいた。それはふだんわたしどもの埀来ゆききしおいる友達の知らぬこずばかりで、圌等は本圓に䜕䞀぀知らなかった。閏土が海蟺にいる時圌等はわたしず同じように、高塀に囲たれた屋敷の䞊の四角な空ばかり眺めおいたのだから。  惜しいかな、正月は過ぎ去り、閏土は圌の郷里に垰るこずになった。わたしは倧哭おおなきに哭いた。閏土もたた泣き出し、台所に隠れお出お行くたいずしたが、遂に圌の父芪に匕匵り出された。  圌はその埌父芪に蚗こずづけお貝殻䞀包぀぀みず芋事な鳥の毛を䜕本か送っお寄越した。わたしの方でも䞀二床品物を届けおやったこずもあるが、それきり顔を芋たこずが無い。  珟圚わたしの母が圌のこずを持出したので、わたしのあの時の蚘憶が電いなずたの劂くよみがえっお来お、本圓に自分の矎しい故郷を芋きわめたように芚えた。わたしは声に応じお答えた。 「そりゃ面癜い。圌はどんな颚です」 「あの人かえ、あの人の景気もあんたりよくないようだよ」  母はそういいながら宀ぞやの倖を芋た。 「おやたた誰か来たよ。朚噚もくき買うず蚀っおは手圓り次第に持っお行くんだから、わたしがちょっず芋お来たしょう」  母が出お行くず門倖の方で四五人の女の声がした。わたしは宏兒を偎そばぞ喚よんで圌ず話をした。字が曞けるか、この家うちを出お行きたいず思うか、などずいうこずを蚊いおみた。 「わたしどもは汜車に乗っおゆくのですか」 「汜車に乗っおゆくんだよ」 「船は」 「たず船に乗るんだ」 「おや、こんなになったんですかね。お鬚がたあ長くなりたしたこず」  䞀皮尖ったおかしな声が突然わめき出した。  わたしは喫驚びっくりしお頭を䞊げるず、頬骚の尖った唇の薄い、五十前埌の女が䞀人、わたしの県の前に突立っおいた。袎も無しに股匕穿ももひきばきの䞡足を螏ん匵っおいる姿は、たるで補図噚のコンパスみたいだ。  わたしはぎょっずした。 「解らないかね、わたしはお前を抱いおやったこずが幟床もあるよ」  わたしはいよいよ驚いたが、いい塩梅にすぐあずから母が入っお来お偎そばから 「この人は氞い間倖に出おいたから、みんな忘れおしたったんです。お前、芚えおおいでだろうね」  ずわたしの方ぞ向っお 「これはすじ向うの楊二嫂ようにそうだよ。そら豆腐屋さんの」  おおそう蚀われるず想い出した。わたしの子䟛の時分、すじ向うの豆腐屋の奥に䞀日坐り蟌んでいたのがたしか楊二嫂ずか蚀った。圌女は近凊きんじょで評刀の「豆腐西斜せいし」で癜粉おしろいをコテコテ塗っおいたが、頬骚もこんなに高くはなく、唇もこんなに薄くはなく、それにたたい぀も坐っおいたので、こんな分廻ぶんたわしのような姿勢を芋るのはわたしも初めおで、その時分圌女があるためにこの豆腐屋の商売が繁盛するずいう噂をきいおいたが、それも幎霢の関係で、わたしは未いただか぀お感化を受けたこずがないからたるきり芚えおいない。ずころがコンパス西斜はわたしに察しおはなはだ䞍平らしく、たちたち䟮りの色を珟し、さながらフランス人にしおナポレオンを知らず、亜米利加アメリカ人にしおワシントンを知らざるを嘲る劂く冷笑した。 「忘れたの 出䞖するず県の䜍たで高くなるずいうが、本圓だね」 「いえ、決しおそんなこずはありたせん、わたし  」  わたしは慌おお立䞊がった。 「そんなら迅じんちゃん、お前さんに蚀うがね。お前はお金持になったんだから、匕越しだっおなかなか埡倧局だ。こんな我楜倚がらくた道具なんか芁るもんかね。わたしに譲っおおくれよ、わたしども貧乏人こそ䜿い道があるわよ」 「わたしは決しお金持ではありたせん。こんなものでも売ったら䜕かの足したえになるかず思っお  」 「おやおやお前は結構な道台おやくめさえも捚おたずいう話じゃないか。それでもお金持じゃないの お前は今䞉人のお功めかけさんがあっお、倖に出る時には八人舁か぀きの倧蜎おおかごに乗っお、それでもお金持じゃないの ホホ䜕ず被仰おっしゃろうが、私を瞞だたすこずは出来ないよ」  わたしは話のしようがなくなっお口を噀んで立っおいるず 「党くね、お金があればあるほど塵ッ葉䞀぀出すのはいやだ。塵ッ葉䞀぀出さなければたすたすお金が溜るわけだ」  コンパスはむっずしお身を翻し、ぶ぀ぶ぀蚀いながら出お行ったが、なお、行きがけの駄賃に母の手袋を䞀双、玠早く掻っ払っおズボンの腰に捻じ蟌んで立去った。  そのあずで近凊の本家や芪戚の人達がわたしを蚪ねお来たので、わたしはそれに応酬しながら暇を偞ぬすんで行李こうりをたずめ、こんなこずで䞉四日も過した。  非垞に寒い日の午埌、わたしは昌飯を枈たしおお茶を飲んでいるず、倖から人が入っお来た。芋るず思わず知らず驚いた。この人はほかでもない閏土であった。わたしは䞀目芋おそれず知ったが、それは蚘憶の䞊の閏土ではなかった。身の䞈けは䞀倍も䌞びお、玫色の䞞顔はすでに倉じおどんよりず黄ばみ、額には溝のような深皺が出来おいた。目蚱は圌の父芪゜ックリで地腫れがしおいたが、これはわたしも知っおいる。海蟺地方の癟姓は幎じゅう汐颚に吹かれおいるので皆が皆こんな颚になるのである。圌の頭の䞊には砎れた按矅玗垜が䞀぀、身䜓の䞊にはごく薄い棉入れが䞀枚、その著きこなしがいかにも芋すがらしく、手に玙包ず長煙管ながぎせるを持っおいたが、その手もわたしの芚えおいた赀く䞞い、ふっくらしたものではなく、荒っぜくざらざらしお束皮た぀かわのような裂け目があった。  わたしは非垞に亢奮しお䜕ず蚀っおいいやら 「あ、閏土さん、よく来おくれた」  ずたず口を切っお、続いお連珠の劂く湧き出す話、角鶏、飛魚、貝殻、土竜  けれど結局䜕かに匟かれたような工合ぐあいになっお、ただ頭の䞭をぐるぐる廻っおいるだけで口倖ぞ吐き出すこずが出来ない。  圌はのそりず立っおいた。顔の䞊には喜びず淋しさを珟わし、唇は動かしおいるが声が出ない。圌の態床は結局敬い奉るのであった。 「旊那様」  ず䞀぀ハッキリ蚀った。わたしはぞっずしお身顫いが出そうになった。なるほどわたしどもの間にはもはや悲しむべき隔おが出来たのかず思うず、わたしはもう話も出来ない。  圌は頭を埌ろに向け 「氎生すいせいや、旊那様にお蟞儀をしなさい」  ず背䞭に躱かくれおいる子䟛を匕出した。これはちょうど䞉十幎前の閏土ず同じような者であるが、それよりずっず痩せ黄ばんで頞のたわりに銀の茪がない。 「これは五番目の倅ですが、人様の前に出たこずがありたせんから、はにかんで困りたす」  母は宏兒を連れお二階から䞋りお来た。倧方われわれの話声はなしごえを聞き぀けお来たのだろう。閏土は䞁寧に頭を䜎さげお 「倧奥様、お手玙を有難く頂戎臎したした。わたしは旊那様がお垰りになるず聞いお、䜕しろハアこんな嬉しいこずは埡座いたせん」 「たあお前はなぜそんな遠慮深くしおいるの、先せんにはたるで兄匟のようにしおいたじゃないか。やっぱり昔のように迅ちゃんずお蚀いよ」  母芪はいい機嫌であった。 「奥さん、今はそんなわけにはゆきたせん。あの時分は子䟛のこずで䜕もかも解りたせんでしたが」  閏土はそう蚀いながら子䟛を前に匕出しおお蟞儀をさせようずしたが、子䟛は矞はずかしがっお背䞭にこびり぀いお離れない。 「その子は氎生だね。五番目かえ。みんなうぶだから懌こわがるのは圓前あたりたえだよ。宏兒がちょうどいい盞手だ。さあお前さん達は向うぞ行っおお遊び」  宏兒はこの話を聞くずすぐに氎生をさし招いた。氎生は俄に元気づいお䞀緒になっお銳け出しお行った。母は閏土に垭をすすめた。圌はしばらくうじうじしお遂に垭に著぀いた。長煙管を卓の偎そばに寄せ掛け、䞀぀の玙包を持出した。 「冬のこずで䜕も埡座いたせんが、この青豆は家うちの庭で也かしたんですから旊那様に差䞊げお䞋さい」  わたしは圌に暮向くらしむきのこずを蚊ねるず、圌は頭を揺り動かした。 「なかなか倧倉です。あの䞋の子䟛にも手䌝わせおおりたすが、どうしおも足りたせん。  䞖の䞭は始終ゎタ぀いおおりたすし、  どちらを向いおもお金の費いるこずばかりで、方途ほうずが知れたせん  実りが悪いし、皮物を売り出せば幟床も皎金を掛けられ、元を削っお売らなければ腐れるばかりです」  圌はひたすら頭を振った。芋るず顔の䞊にはたくさんの皺が刻たれおいるが、石像のようにたるきり動かない。たぶん苊しみを感ずるだけで衚珟するこずが出来ないのだろう。しばらく思案に沈んでいたが煙管を持出しお煙草を吞った。  母は圌の倚忙を察しおあしたすぐに匕取らせるこずにした。ただ昌飯も食べおいないので台所ぞ行っお自分で飯を焚いおおあがりず吩付いい぀けた。  あずで母ずわたしは圌の境遇に぀いお歎息した。子䟛は殖ふえるし、飢饉幎は続くし、皎金は重なるし、土匪どひや兵隊が乱暎するし、官吏や地䞻がのしかかっお来るし、凡すべおの苊しみは圌をしお䞀぀の朚偶でくずならしめた。「芁らないものは䜕でも圌にやるがいいよ。勝手に撰より取らせおもいい」ず母は蚀った。  午埌、圌は入甚の物を幟぀か撰り出しおいた。長卓二台、怅子四脚、銙炉ず燭台䞀察ず぀、倩秀おんびん䞀本。たたここに溜っおいる藁灰も芁るのだが、わたしどもの村では飯を焚く時藁を燃料ずするので、その灰は砂地の肥料に持っお来いだわたしどもの出発前ぜんに船を寄越しお積取っおゆく。  晩になっおわたしどもはゆっくり話をしたが、栌別必芁な話でもなかった。そうしお次の朝、圌は氎生を連れお垰った。  九日目にわたしどもの出発の日が来た。閏土は朝早くから出お来た。今床は氎生の代りに五぀になる女の児を連れお来お船の芋匵をさせた。その日は䞀日急がしく、もう圌ず話をしおいる暇もない。来客もたた少からずあった。芋送りに来た者、品物を持出しに来た者、芋送りず持出しを兌ねお来た者などがゎタゎタしお、日暮れになっおわたしどもがようやく船に乗った時には、この老屋の䞭にあった倧小の我楜倚道具はキレむに䞀掃されお、塵ッ葉䞀぀残らずガラ空きになった。  船はずんずん進んで行った。䞡岞の青山はたそがれの䞭に深黛色しんたいしょくの装いを凝らし、皆連れ立っお船埌の梢に向っお退しりぞく。  わたしは船窓に凭よっお倖のがんやりした景色を眺めおいるず、たちたち宏兒が質問を発した。 「叔父さん、わたしどもはい぀ここぞ垰っお来るんでしょうね」 「垰る ハハハ。お前は向うに行き著きもしないのにもう垰るこずを考えおいるのか」 「あの氎生がね、自分の家うちぞ遊びに来おくれず蚀っおいるんですよ」  宏兒は黒目勝ちの県をみはっおうっずりず倖を眺めおいる。  わたしどもはうすら睡ねむくなっお来た。そこでたた閏土の話を持出した。母は語った。 「あの豆腐西斜は家うちで荷造りを始めおから毎日きっずやっお来るんだよ。きのうは灰溜の䞭から皿小鉢を十幟枚も拟い出し、論刀ろっぱんの挙句、これはきっず閏土が埋うずめおおいたに違いない、圌は灰を運ぶ時䞀緒に持垰る積りだろうなどず蚀っお、この事を非垞に手柄にしお『犬ぢらし』を掎んでたるで飛ぶように銳け出しお行ったが、あの纏足の足でよくたああんなに早く歩けたものだね」 犬ぢらしはわたしどもの村の逊鶏の道具で、朚盀の䞊に朚柵を嵌はめ、䞭には逌えを入れおおく。鶏は嘎が長いから柵をずおしお啄぀いばむこずが出来る。犬は柵に錻が閊぀かえお食うこずが出来ない。故に犬じ「じ」はママらしずいう  だんだん故郷の山氎に遠ざかり、䞀時ハッキリした少幎時代の蚘憶がたたがんやりしお来た。わたしは今の故郷に察しお䜕の未緎も残らないが、あの矎しい蚘憶が薄らぐこずが䜕よりも悲しかった。  母も宏兒も睡っおしたった。  わたしは暪になっお船底のせせらぎを聎き、自分の道を走っおいるこずを知った。わたしは遂に閏土ず隔絶しおこの䜍眮たで来おしたった。けれど、わたしの埌茩はやはり䞀脈の気を通わしおいるではないか。宏兒は氎生を思念しおいるではないか。わたしは圌等の間に再び隔膜が出来るこずを望たない。しかしながら圌等は䞀脈の気を求むるために、凡おがわたしのように蟛苊展転しお生掻するこずを望たない。たた圌等の凡おが閏土のように蟛苊麻痺しお生掻するこずを望たない。たた凡おが別人のように蟛苊攟埒しお生掻するこずを望たない。圌等はわたしどものただ経隓せざる新しき生掻をしおこそ然しかる可べきだ。  わたしはそう思うずたちたち矞しくなった。閏土が銙炉ず燭台が芁るず蚀った時、わたしは内々圌を笑っおいた。圌はどうしおも偶像厇拝で、いかなる時にもそれを忘れ去るこずが出来ないず。ずころが珟圚わたしのいわゆる垌望はわたしの手補の偶像ではなかろうか。ただ圌の垌望は遠くの方でがんやりしおいるだけの盞違だ。  倢う぀぀の䞭うちに県の前に野広い海蟺の緑の沙地が展開しお来た。䞊には深藍色の倧空に掛るたんたろの月が黄金色であった。  垌望は本来有ずいうものでもなく、無ずいうものでもない。これこそ地䞊の道のように、初めから道があるのではないが、歩く人が倚くなるず初めお道が出来る。 䞀九二䞀幎䞀月 青空文庫より匕甚。
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%9B%BD%E8%AA%9E/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%87/%E9%AD%AF%E8%BF%85
高瀬舟たかせぶねは京郜の高瀬川を䞊䞋する小舟である。埳川時代に京郜の眪人が遠島ゑんたうを申し枡されるず、本人の芪類が牢屋敷ぞ呌び出されお、そこで暇乞いずたごひをするこずを蚱された。それから眪人は高瀬舟に茉せられお、倧阪ぞ廻されるこずであ぀た。それを護送するのは、京郜町奉行の配䞋にゐる同心で、歀同心は眪人の芪類の䞭で、䞻立぀た䞀人を倧阪たで同船させるこずを蚱す慣䟋であ぀た。これは䞊ぞ通぀た事ではないが、所謂倧目に芋るのであ぀た、默蚱であ぀た。  當時遠島を申し枡された眪人は、勿論重い科を犯したものず認められた人ではあるが、決しお盜をするために、人を殺し火を攟぀たず云ふやうな、獰惡だうあくな人物が倚敞を占めおゐたわけではない。高瀬舟に乘る眪人の過半は、所謂心埗違のために、想はぬ科ずがを犯した人であ぀た。有り觞れた䟋を擧げお芋れば、當時盞對死ず云぀た情死を謀぀お、盞手の女を殺しお、自分だけ掻き殘぀た男ず云ふやうな類である。  さう云ふ眪人を茉せお、入盞いりあひの鐘の鳎る頃に挕ぎ出された高瀬舟は、黒ずんだ京郜の町の家々を兩岞に芋぀぀、東ぞ走぀お、加茂川を暪ぎ぀お䞋るのであ぀た。歀舟の䞭で、眪人ず其芪類の者ずは倜どほし身の䞊を語り合ふ。い぀もい぀も悔やんでも還らぬ繰蚀である。護送の圹をする同心は、傍でそれを聞いお、眪人を出した芪戚眷族けんぞくの悲慘な境遇を现かに知るこずが出䟆た。所詮町奉行所の癜掲しらすで、衚向の口䟛を聞いたり、圹所の机の䞊で、口曞くちがきを讀んだりする圹人の倢にも窺ふこずの出䟆ぬ境遇である。  同心を勀める人にも、皮々の性質があるから、歀時只うるさいず思぀お、耳を掩ひたく思ふ冷淡な同心があるかず思ぞば、又しみじみず人の哀を身に匕き受けお、圹柄ゆゑ氣色には芋せぬながら、無蚀の䞭に私かに胞を痛める同心もあ぀た。堎合によ぀お非垞に悲慘な境遇に陷぀た眪人ず其芪類ずを、特に心匱い、涙脆い同心が宰領しお行くこずになるず、其同心は䞍芺の涙を犁じ埗ぬのであ぀た。  そこで高瀬舟の護送は、町奉行所の同心仲間で、䞍快な職務ずしお嫌はれおゐた。 ―――――――――――――――― い぀の頃であ぀たか。倚分江戞で癜河暂翁䟯が政柄せいぞいを執぀おゐた寛政の頃ででもあ぀ただらう。智恩院ちおんゐんの櫻が入盞の鐘に散る春の倕に、これたで類のない、珍らしい眪人が高瀬舟に茉せられた。  それは名を喜助ず云぀お、䞉十歳ばかりになる、䜏所䞍定の男である。固より牢屋敷に呌び出されるやうな芪類はないので、舟にも只䞀人で乘぀た。  護送を呜ぜられお、䞀しよに舟に乘り蟌んだ同心矜田庄兵衞は、只喜助が匟殺しの眪人だず云ふこずだけを聞いおゐた。さお牢屋敷から棧橋たで連れお䟆る間、この痩肉やせじしの、色の蒌癜い喜助の暣子を芋るに、いかにも神劙に、いかにもおずなしく、自分をば公儀の圹人ずしお敬぀お、䜕事に぀けおも逆はぬやうにしおゐる。しかもそれが、眪人の間に埀々芋受けるやうな、枩順を裝぀お權勢に媚びる態床ではない。  庄兵衞は䞍思議に思぀た。そしお舟に乘぀おからも、單に圹目の衚で芋匵぀おゐるばかりでなく、絶えず喜助の擧動に、现かい泚意をしおゐた。  其日は暮方から颚が歇やんで、空䞀面を蔜぀た薄い雲が、月の茪廓をかすたせ、やうやう近寄぀お䟆る倏の枩さが、兩岞の土からも、川床の土からも、靄にな぀お立ち昇るかず思はれる倜であ぀た。䞋京の町を離れお、加茂川を暪ぎ぀た頃からは、あたりがひ぀そりずしお、只舳ぞさきに割かれる氎のささやきを聞くのみである。  倜舟で寢るこずは、眪人にも蚱されおゐるのに、喜助は暪にならうずもせず、雲の濃淡に埞぀お、光の増したり枛じたりする月を仰いで、默぀おゐる。其額は晎やかで目には埮かなかがやきがある。  庄兵衞はたずもには芋おゐぬが、始終喜助の顏から目を離さずにゐる。そしお䞍思議だ、䞍思議だず、心の内で繰り返しおゐる。それは喜助の顏が瞱から芋おも、暪から芋おも、いかにも暂しさうで、若し圹人に對する氣兌がなか぀たなら、口笛を吹きはじめるずか、錻歌を歌ひ出すずかしさうに思はれたからである。  庄兵衞は心の内に思぀た。これたで歀高瀬舟の宰領をしたこずは幟床だか知れない。しかし茉せお行く眪人は、い぀も殆ど同じやうに、目も當おられぬ氣の毒な暣子をしおゐた。それに歀男はどうしたのだらう。遊山船にでも乘぀たやうな顏をしおゐる。眪は匟を殺したのださうだが、よしや其匟が惡い奎で、それをどんな行掛りにな぀お殺したにせよ、人の情ずしお奜い心持はせぬ筈である。この色の蒌い痩男が、その人の情ず云ふものが党く猺けおゐる皋の、䞖にも皀な惡人であらうか。どうもさうは思はれない。ひよ぀ず氣でも狂぀おゐるのではあるたいか。いやいや。それにしおは䜕䞀぀蟻耄の合はぬ蚀語や擧動がない。歀男はどうしたのだらう。庄兵衞がためには喜助の態床が考ぞれば考ぞる皋わからなくなるのである。 ―――――――――――――――― 暫くしお、庄兵衞はこらぞ切れなくな぀お呌び掛けた。「喜助。お前䜕を思぀おゐるのか。」 「はい」ず云぀おあたりを芋廻した喜助は、䜕事をかお圹人に芋咎められたのではないかず氣遣ふらしく、居ずたひを盎しお庄兵衞の氣色を䌺぀た。  庄兵衞は自分が突然問を癌した動機を明しお、圹目を離れた應對を求める分疏いひわけをしなくおはならぬやうに感じた。そこでかう云぀た。「いや。別にわけがあ぀お聞いたのではない。寊はな、己は先刻からお前の島ぞ埀く心持が聞いお芋たか぀たのだ。己はこれたで歀舟で倧勢の人を島ぞ送぀た。それは隚分いろいろな身の䞊の人だ぀たが、どれもどれも島ぞ埀くのを悲しが぀お、芋送りに䟆お、䞀しよに舟に乘る芪類のものず、倜どほし泣くに極た぀おゐた。それにお前の暣子を芋れば、どうも島ぞ埀くのを苊にしおはゐないやうだ。䞀體お前はどう思぀おゐるのだい。」  喜助はに぀こり笑぀た。「埡芪切に仰や぀お䞋す぀お、難有うございたす。なる皋島ぞ埀くずいふこずは、倖の人には悲しい事でございたせう。其心持はわたくしにも思ひ遣぀お芋るこずが出䟆たす。しかしそれは䞖間で暂をしおゐた人だからでございたす。京郜は結構な土地ではございたすが、その結構な土地で、これたでわたくしのいたしお參぀たやうな苊みは、どこぞ參぀おもなからうず存じたす。お䞊のお慈悲で、呜を助けお島ぞ遣぀お䞋さいたす。島はよしや぀らい所でも、鬌の栖すむ所ではございたすたい。わたくしはこれたで、どこず云぀お自分のゐお奜い所ず云ふものがございたせんでした。こん床お䞊で島にゐろず仰や぀お䞋さいたす。そのゐろず仰やる所に萜ち著いおゐるこずが出䟆たすのが、先づ䜕よりも難有い事でございたす。それにわたくしはこんなにかよわい體ではございたすが、぀ひぞ病氣をいたしたこずがございたせんから、島ぞ埀぀おから、どんな぀らい爲事をした぀お、體を痛めるやうなこずはあるたいず存じたす。それからこん床島ぞお遣䞋さるに付きたしお、二癟文の鳥目おうもくを戎きたした。それをここに持぀おをりたす。」かう云ひ掛けお、喜助は胞に手を當おた。遠島を仰せ附けられるものには、鳥目二癟銅を遣すず云ふのは、當時の掟であ぀た。  喜助は語を續いだ。「お恥かしい事を申し䞊げなくおはなりたせぬが、わたくしは今日たで二癟文ず云ふお足を、かうしお懷に入れお持぀おゐたこずはございたせぬ。どこかで爲事しごずに取り附きたいず思぀お、爲事を尋ねお歩きたしお、それが芋附かり次第、骚を惜たずに働きたした。そしお貰぀た錢は、い぀も右から巊ぞ人手に枡さなくおはなりたせなんだ。それも珟金で物が買぀お食べられる時は、わたくしの工面の奜い時で、倧抵は借りたものを返しお、又跡を借りたのでございたす。それがお牢に這入぀おからは、爲事をせずに食べさせお戎きたす。わたくしはそればかりでも、お䞊に對しお濟たない事をいたしおゐるやうでなりたせぬ。それにお牢を出る時に、歀二癟文を戎きたしたのでございたす。かうしお盞變らずお䞊の物を食べおゐお芋たすれば、歀二癟文はわたくしが䜿はずに持぀おゐるこずが出䟆たす。お足を自分の物にしお持぀おゐるず云ふこずは、わたくしに取぀おは、これが始でございたす。島ぞ埀぀お芋たすたでは、どんな爲事が出䟆るかわかりたせんが、わたくしは歀二癟文を島でする爲事の本手にしようず暂しんでをりたす。」かう云぀お、喜助は口を噀んだ。  庄兵衞は「うん、さうかい」ずは云぀たが、聞く事毎に逘り意衚に出たので、これも暫く䜕も云ふこずが出䟆ずに、考ぞ蟌んで默぀おゐた。  庄兵衞は圌歀初老に手の屆く幎にな぀おゐお、もう女房に子䟛を四人生たせおゐる。それに老母が生きおゐるので、家は䞃人暮しである。平生人には吝嗇ず云はれる皋の、儉玄な生掻をしおゐお、衣類は自分が圹目のために著るものの倖、寢卷しか拵ぞぬ䜍にしおゐる。しかし䞍幞な事には、劻を奜い身代の商人の家から迎ぞた。そこで女房は倫の貰ふ扶持米で暮しを立おお行かうずする善意はあるが、裕な家に可哀がられお育぀た癖があるので、倫が滿足する皋手元を匕き締めお暮しお行くこずが出䟆ない。動もすれば月末にな぀お勘定が足りなくなる。するず女房が内證で里から金を持぀お䟆お垳尻を合はせる。それは倫が借財ず云ふものを毛蟲のやうに嫌ふからである。さう云ふ事は所詮倫に知れずにはゐない。庄兵衞は五節句だず云぀おは、里方から物を貰ひ、子䟛の䞃五䞉の祝だず云぀おは、里方から子䟛に衣類を貰ふのでさぞ、心苊しく思぀おゐるのだから、暮しの穎を填うめお貰぀たのに氣が附いおは、奜い顏はしない。栌別平和を砎るやうな事のない矜田の家に、折々波颚の起るのは、是が原因である。  庄兵衞は今喜助の話を聞いお、喜助の身の䞊をわが身の䞊に匕き比べお芋た。喜助は爲事をしお絊料を取぀おも、右から巊ぞ人手に枡しお亡くしおしたふず云぀た。いかにも哀な、氣の毒な境界である。しかし䞀蜉しお我身の䞊を顧みれば、圌ず我ずの間に、果しおどれ皋の差があるか。自分も䞊から貰ふ扶持米ふちたいを、右から巊ぞ人手に枡しお暮しおゐるに過ぎぬではないか。圌ず我ずの盞違は、謂はば十露盀そろばんの桁が違぀おゐるだけで、喜助の難有がる二癟文に盞當する貯蓄だに、こ぀ちはないのである。  さお桁を違ぞお考ぞお芋れば、鳥目二癟文をでも、喜助がそれを貯蓄ず芋お喜んでゐるのに無理はない。其心持はこ぀ちから察しお遣るこずが出䟆る。しかしいかに桁を違ぞお考ぞお芋おも、䞍思議なのは喜助の慟のないこず、足るこずを知぀おゐるこずである。  喜助は䞖間で爲事を芋附けるのに苊んだ。それを芋附けさぞすれば、骚を惜たずに働いお、やうやう口を糊するこずの出䟆るだけで滿足した。そこで牢に入぀おからは、今たで埗難か぀た食が、殆ど倩から授けられるやうに、働かずに埗られるのに驚いお、生れおから知らぬ滿足を芺えたのである。  庄兵衞はいかに桁を違ぞお考ぞお芋おも、ここに圌ず我ずの間に、倧いなる懞隔のあるこずを知぀た。自分の扶持米で立おお行く暮しは、折々足らぬこずがあるにしおも、倧抵出玍が合぀おゐる。手䞀ぱいの生掻である。然るにそこに滿足を芺えたこずは殆ど無い。垞は幞ずも䞍幞ずも感ぜずに過しおゐる。しかし心の奧には、かうしお暮しおゐお、ふいずお圹が埡免にな぀たらどうしよう、倧病にでもな぀たらどうしようず云ふ疑懌ぎくが朜んでゐお、折々劻が里方から金を取り出しお䟆お穎填をしたこずなどがわかるず、歀疑懌が意識の閟の䞊に頭を擡げお䟆るのである。  䞀體歀懞隔はどうしお生じお䟆るだらう。只䞊邊だけを芋お、それは喜助には身に係环がないのに、こ぀ちにはあるからだず云぀おしたぞばそれたでである。しかしそれは※(「蚀墟の぀くり」、第4氎準2-88-74)である。よしや自分が䞀人者であ぀たずしおも、どうも喜助のやうな心持にはなられさうにない。この根柢はも぀ず深い處にあるやうだず、庄兵衞は思぀た。  庄兵衞は只挠然ず、人の䞀生ずいふやうな事を思぀お芋た。人は身に病があるず、歀病がなか぀たらず思ふ。其日其日の食がないず、食぀お行かれたらず思ふ。萬䞀の時に備ぞる蓄がないず、少しでも蓄があ぀たらず思ふ。蓄があ぀おも、又其蓄がも぀ず倚か぀たらず思ふ。歀の劂くに先から先ぞず考ぞお芋れば、人はどこたで埀぀お螏み止たるこずが出䟆るものやら分からない。それを今目の前で螏み止た぀お芋せおくれるのが歀喜助だず、庄兵衞は氣が附いた。  庄兵衞は今さらのやうに驚異の目を※(「目爭」、第3氎準1-88-85)みは぀お喜助を芋た。歀時庄兵衞は空を仰いでゐる喜助の頭から毫光がうくわうがさすやうに思぀た。 ―――――――――――――――― 庄兵衞は喜助の顏をたもり぀぀又、「喜助さん」ず呌び掛けた。今床は「さん」ず云぀たが、これは十分の意識を以お皱呌を改めたわけではない。其聲が我口から出お我耳に入るや吊や、庄兵衞は歀皱呌の䞍穩當なのに氣が附いたが、今さら既に出た詞を取り返すこずも出䟆なか぀た。 「はい」ず答ぞた喜助も、「さん」ず呌ばれたのを䞍審に思ふらしく、おそる庄兵衞の氣色を芗぀た。  庄兵衞は少し間の惡いのをこらぞお云぀た。「色々の事を聞くやうだが、お前が今床島ぞ遣られるのは、人をあやめたからだず云ふ事だ。己に序にそのわけを話しお聞せおくれぬか。」  喜助はひどく恐れ入぀た暣子で、「かしこたりたした」ず云぀お、小聲で話し出した。「どうも飛んだ心埗違こゝろえちがひで、恐ろしい事をいたしたしお、なんずも申し䞊げやうがございたせぬ。跡で思぀お芋たすず、どうしおあんな事が出䟆たかず、自分ながら䞍思議でなりたせぬ。党く倢䞭でいたしたしたのでございたす。わたくしは小さい時に二芪が時疫じえきで亡くなりたしお、匟ず二人跡に殘りたした。初は䞁床軒䞋に生れた狗いぬの子にふびんを掛けるやうに町内の人達がお惠䞋さいたすので、近所䞭の走䜿などをいたしお、飢ゑ凍えもせずに、育ちたした。次第に倧きくなりたしお職を搜したすにも、なるたけ二人が離れないやうにいたしお、䞀しよにゐお、助け合぀お働きたした。去幎の秋の事でございたす。わたくしは匟ず䞀しよに、西陣の織堎に這入りたしお、空匕そらびきず云ふこずをいたすこずになりたした。そのうち匟が病氣で働けなくな぀たのでございたす。其頃わたくし共は北山の掘立小屋同暣の所に寢起をいたしお、玙屋川の橋を枡぀お織堎ぞ通぀おをりたしたが、わたくしが暮れおから、食物などを買぀お歞るず、匟は埅ち受けおゐお、わたくしを䞀人で皌がせおは濟たないず申しおをりたした。或る日い぀ものやうに䜕心なく歞぀お芋たすず、匟は垃團の䞊に突぀䌏しおゐたしお、呚圍は血だらけなのでございたす。わたくしはび぀くりいたしお、手に持぀おゐた竹の皮包や䜕かを、そこぞお぀ぜり出しお、傍ぞ埀぀お『どうした』ず申したした。するず匟は眞蒌な顏の、兩方の頬から腮ぞ掛けお血に染぀たのを擧げお、わたくしを芋たしたが、物を蚀ふこずが出䟆たせぬ。息をいたす床に、創口でひゆうず云ふ音がいたすだけでございたす。わたくしにはどうも暣子がわかりたせんので、『どうしたのだい、血を吐いたのかい』ず云぀お、傍ぞ寄らうずいたすず、匟は右の手を床に衝いお、少し體を起したした。巊の手はし぀かり腮の䞋の所を抌ぞおゐたすが、其指の間から黒血の固たりがはみ出しおゐたす。匟は目でわたくしの傍ぞ寄るのを留めるやうにしお口を利きたした。やう物が蚀ぞるやうにな぀たのでございたす。『濟たない。どうぞ堪忍しおくれ。どうせなほりさうにもない病氣だから、早く死んで少しでも兄きに暂がさせたいず思぀たのだ。笛を切぀たら、すぐ死ねるだらうず思぀たが息がそこから挏れるだけで死ねない。深くず思぀お、力䞀ぱい抌し蟌むず、暪ぞすべ぀おした぀た。刃は飜こがれはしなか぀たやうだ。これを旚く拔いおくれたら己は死ねるだらうず思぀おゐる。物を蚀ふのがせ぀なく぀お可けない。どうぞ手を借しお拔いおくれ』ず云ふのでございたす。匟が巊の手を匛めるずそこから又息が挏りたす。わたくしはなんず云はうにも、聲が出たせんので、默぀お匟の咜の創を芗いお芋たすず、なんでも右の手に剃刀を持぀お、暪に笛を切぀たが、それでは死に切れなか぀たので、其儘剃刀を、刳るやうに深く突぀蟌んだものず芋えたす。柄がや぀ず二寞ばかり創口から出おゐたす。わたくしはそれだけの事を芋お、どうしようず云ふ思案も附かずに、匟の顏を芋たした。匟はぢ぀ずわたくしを芋詰めおゐたす。わたくしはや぀ずの事で、『埅぀おゐおくれ、お醫者を呌んで䟆るから』ず申したした。匟は怚めしさうな目附をいたしたしたが、又巊の手で喉をし぀かり抌ぞお、『醫者がなんになる、あゝ苊しい、早く拔いおくれ、頌む』ず云ふのでございたす。わたくしは途方に暮れたやうな心持にな぀お、只匟の顏ばかり芋おをりたす。こんな時は、䞍思議なもので、目が物を蚀ひたす。匟の目は『早くしろ、早くしろ』ず云぀お、さも怚めしさうにわたくしを芋おゐたす。わたくしの頭の䞭では、なんだかかう車の茪のやうな物がぐる廻぀おゐるやうでございたしたが、匟の目は恐ろしい催促を眷やめたせん。それに其目の怚めしさうなのが段々險しくな぀お䟆お、ずう敵の顏をでも睚むやうな、憎々しい目にな぀おしたひたす。それを芋おゐお、わたくしはずう、これは匟の蚀぀た通にしお遣らなくおはならないず思ひたした。わたくしは『しかたがない、拔いお遣るぞ』ず申したした。するず匟の目の色がからりず變぀お、晎やかに、さも嬉しさうになりたした。わたくしはなんでも䞀ず思にしなくおはず思぀お膝を撞぀くやうにしお體を前ぞ乘り出したした。匟は衝いおゐた右の手を攟しお、今たで喉を抌ぞおゐた手の肘を床に衝いお、暪になりたした。わたくしは剃刀の柄をし぀かり握぀お、ず぀ず匕きたした。歀時わたくしの内から締めお眮いた衚口の戞をあけお、近所の婆あさんが這入぀お䟆たした。留守の間、匟に藥を飮たせたり䜕かしおくれるやうに、わたくしの頌んで眮いた婆あさんなのでございたす。もう倧ぶ内のなかが暗くな぀おゐたしたから、わたくしには婆あさんがどれだけの事を芋たのだかわかりたせんでしたが、婆あさんはあ぀ず云぀た切、衚口をあけ攟しにしお眮いお驅け出しおしたひたした。わたくしは剃刀を拔く時、手早く拔かう、眞盎に拔かうず云ふだけの甚心はいたしたしたが、どうも拔いた時の手應おごたぞは、今たで切れおゐなか぀た所を切぀たやうに思はれたした。刃が倖の方ぞ向ひおゐたしたから、倖の方が切れたのでございたせう。わたくしは剃刀を握぀た儘、婆あさんの這入぀お䟆お又驅け出しお行぀たのを、がんやりしお芋おをりたした。婆あさんが行぀おした぀おから、氣が附いお匟を芋たすず、匟はもう息が切れおをりたした。創口からは倧そうな血が出おをりたした。それから幎寄衆ずしよりしゆうがお出にな぀お、圹堎ぞ連れお行かれたすたで、わたくしは剃刀を傍に眮いお、目を半分あいた儘死んでゐる匟の顏を芋詰めおゐたのでございたす。」  少し俯向き加枛にな぀お庄兵衞の顏を䞋から芋䞊げお話しおゐた喜助は、かう云぀おした぀お芖線を膝の䞊に萜した。  喜助の話は奜く條理が立぀おゐる。殆ど條理が立ち過ぎおゐるず云぀おも奜い䜍である。これは半幎皋の間、當時の事を幟床も思ひ浮べお芋たのず、圹堎で問はれ、町奉行所で調べられる其床毎に、泚意に泚意を加ぞお浚぀お芋させられたのずのためである。  庄兵衞は其堎の暣子を目のあたり芋るやうな思ひをしお聞いおゐたが、これが果しお匟殺しず云ふものだらうか、人殺しず云ふものだらうかず云ふ疑が、話を半分聞いた時から起぀お䟆お、聞いおした぀おも、其疑を解くこずが出䟆なか぀た。匟は剃刀を拔いおくれたら死なれるだらうから、拔いおくれず云぀た。それを拔いお遣぀お死なせたのだ、殺したのだずは云はれる。しかし其儘にしお眮いおも、どうせ死ななくおはならぬ匟であ぀たらしい。それが早く死にたいず云぀たのは、苊しさに耐ぞなか぀たからである。喜助は其苊を芋おゐるに忍びなか぀た。苊から救぀お遣らうず思぀お呜を絶぀た。それが眪であらうか。殺したのは眪に盞違ない。しかしそれが苊から救ふためであ぀たず思ふず、そこに疑が生じお、どうしおも解けぬのである。  庄兵衞の心の䞭には、いろに考ぞお芋た末に、自分より䞊のものの刀斷に任す倖ないず云ふ念、オオトリテ゚に埞ふ倖ないず云ふ念が生じた。庄兵衞はお奉行暣の刀斷を、其儘自分の刀斷にしようず思぀たのである。さうは思぀おも、庄兵衞はただどこやらに腑に萜ちぬものが殘぀おゐるので、なんだかお奉行暣に聞いお芋たくおならなか぀た。  次第に曎けお行く朧倜に、沈默の人二人を茉せた高瀬舟は、黒い氎の面をすべ぀お行぀た。 倧正五幎䞀月「䞭倮公論」第䞉十䞀幎第䞀號 青空文庫より 初出「䞭倮公論 第䞉十䞀幎第䞀號」    1916倧正5幎1月
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%9B%BD%E8%AA%9E/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%87/%E9%AB%98%E7%80%AC%E8%88%9F
元文げんぶん䞉幎十䞀月二十䞉日の事である。倧阪で、船乘業ふなのりげふ桂屋倪郎兵衞か぀らやたろべゑず云ふものを、朚接川口きづがはぐちで䞉日間曝さらした䞊、斬眪に處するず、高札かうさ぀に曞いお立おられた。垂䞭到る處倪郎兵衞の噂ばかりしおゐる䞭に、それを最も痛切に感ぜなくおはならぬ倪郎兵衞の家族は、南組みなみぐみ堀江橋際ほりえばしぎはの家で、もう䞞二幎皋、殆ど党く䞖間ずの亀通を絶぀お暮しおゐるのである。  この豫期すべき出䟆事を、桂屋ぞ知らせに䟆たのは、皋遠からぬ平野町ひらのたちに䜏んでゐる倪郎兵衞が女房の母であ぀た。この癜髮頭の媌おうなの事を桂屋では平野町のおばあ暣ず云぀おゐる。おばあ暣ずは、桂屋にゐる五人の子䟛がい぀も奜い物をお土産に持぀お䟆おくれる祖母に名づけた名で、それを䞻人も呌び、女房も呌ぶやうにな぀たのである。  おばあ暣を慕぀お、おばあ暣にあたえ、おばあ暣にねだる孫が、桂屋に五人ゐる。その四人は、おばあ暣が十䞃にな぀た嚘を桂屋ぞよめによこしおから、今幎十六幎目になるたでの間に生れたのである。長女いちが十六歳、二女た぀が十四歳になる。其次に、倪郎兵衞が嚘をよめに出す芺悟で、平野町の女房の里方さずかたから、赀子あかごのうちに貰ひ受けた、長倪郎ず云ふ十二歳の男子がある。其次に又生れた倪郎兵衞の嚘は、ずくず云぀お八歳になる。最埌に倪郎兵衞の始お蚭けた男子の初五郎がゐお、これが六歳になる。  平野町の里方は有犏なので、おばあ暣のお土産はい぀も孫達に滿足を與ぞおゐた。それが䞀昚幎倪郎兵衞の入牢にふらうしおからは、兎角孫達に倱望を起させるやうにな぀た。おばあ暣が暮し向の甚に立぀物を䞻に持぀お䟆るので、おもちややお菓子は少くな぀たからである。  しかしこれから生ひ立぀お行く子䟛の元氣は盛んなもので、只おばあ暣のお土産が乏しくな぀たばかりでなく、お぀母暣かさたの䞍機嫌にな぀たのにも、皋なく銎れお、栌別萎しをれた暣子もなく、盞變らず小さい爭鬪ず小さい和睊ずの刻々に亀代する、賑やかな生掻を續けおゐる。そしお「遠い所ぞ埀぀お歞らぬ」ず蚀ひ聞された父の代りに、このおばあ暣の䟆るのを歡迎しおゐる。  これに反しお、厄難やくなんに逢぀おからこのかた、い぀も同じやうな悔恚ず悲痛ずの倖に、䜕物をも心に受け入れるこずの出䟆なくな぀た倪郎兵衞の女房は、手厚くみ぀いでくれ、芪切に慰めおくれる母に對しおも、ろく感謝の意をも衚するこずがない。母がい぀䟆おも、同じやうな繰蚀くりごずを聞せお歞すのである。  厄難に逢぀た初には、女房は只茫然ず目を※(「目爭」、第3氎準1-88-85)みは぀おゐお、食事も子䟛のために、噚械的に䞖話をするだけで、自分は殆ど䜕も食はずに、頻しきりに咜が也くず云぀おは、湯を少しづ぀呑んでゐた。倜は疲れおぐ぀すり寢たかず思ふず、床々目を醒たしお溜息を衝く。それから起きお、倜なかに裁瞫などをするこずがある。そんな時は、傍に母の寢おゐぬのに氣が附いお、最初に四歳になる初五郎が目を醒たす。次いで六歳になるずくが目を醒たす。女房は子䟛に呌ばれお床にはい぀お、子䟛が安心しお寢附くず、又倧きく目をあいお溜息を衝いおゐるのであ぀た。それから二䞉日立぀お、やう泊り掛けに䟆おゐる母に繰蚀を蚀぀お泣くこずが出䟆るやうにな぀た。それから䞞二幎皋の間、女房は噚械的に立ち働いおは、同じやうに繰蚀を蚀ひ、同じやうに泣いおゐるのである。  高札の立぀た日には、午過ぎに母が䟆お、女房に倪郎兵衞の運呜の極た぀たこずを話した。しかし女房は、母の恐れた皋驚きもせず、聞いおした぀お、又い぀もず同じ繰蚀を蚀぀お泣いた。母は逘り手ごたぞのないのを物足らなく思ふ䜍であ぀た。歀時長女のいちは、襖の蔭に立぀お、おばあ暣の話を聞いおゐた。 ―――――――――――――――― 桂屋にかぶさ぀お䟆た厄難ず云ふのはかうである。䞻人倪郎兵衞は船乘ずは云぀おも、自分が船に乘るのではない。北國通ひの船を持぀おゐお、それに新䞃ず云ふ男を乘せお、運送の業を營んでゐる。倧阪では歀倪郎兵衞のやうな男を居船頭ず云぀おゐた。居船頭の倪郎兵衞が沖船頭の新䞃を䜿぀おゐるのである。  元文元幎の秋、新䞃の船は、出矜國秋田から米を積んで出垆した。其船が䞍幞にも航海䞭に颚波の難に逢぀お、半難船の姿にな぀お、積荷の半分以䞊を流出した。新䞃は殘぀た米を賣぀お金にしお、倧阪ぞ持぀お歞぀た。  さお新䞃が倪郎兵衞に蚀ふには、難船をしたこずは枯々で知぀おゐる。殘぀た積荷を賣぀た歀金は、もう米䞻に返すには及ぶたい。これは跡の船をしたおる費甚に當おようぢやないかず云぀た。  倪郎兵衞はそれたで正盎に營業しおゐたのだが、營業䞊に倧きい損倱を芋た盎埌に、珟金を目の前に䞊べられたので、ふず良心の鏡が曇぀お、其金を受け取぀おした぀た。  するず、秋田の米䞻の方では、難船の知らせを埗た埌に、殘り荷のあ぀たこずやら、それを買぀た人のあ぀たこずやらを、人傳ひずづおに聞いお、わざ人を調べに出した。そしお新䞃の手から倪郎兵衞に枡぀た金高たでを探り出しおした぀た。  米䞻は倧阪ぞ出お蚎ぞた。新䞃は逃走した。そこで倪郎兵衞が入牢しおずう死眪に行はれるこずにな぀たのである。 ―――――――――――――――― 平野町のおばあ暣が䟆お、恐ろしい話をするのを※「姉」の正字、「女※(第3氎準1-85-57)の぀くり」、252-例-27嚘のいちが立聞をした晩の事である。桂屋の女房はい぀も繰蚀を蚀぀お泣いた跡で出る疲が出お、ぐ぀すり寐入぀た。女房の兩脇には、初五郎ず、ずくずが寢おゐる。初五郎の隣には長倪郎が寢おゐる。ずくの隣にた぀、それに䞊んでいちが寢おゐる。  暫く立぀お、いちが䜕やら垃團の䞭で獚蚀を蚀぀た。「ああ、さうしよう。き぀ず出䟆るわ」ず、云぀たやうである。  た぀がそれを聞き附けた。そしお「※ね「姉」の正字、「女※(第3氎準1-85-57)の぀くり」、253-侊-7えさん、ただ寐ないの」ず云぀た。 「倧きい聲をおしでない。わたし奜い事を考ぞたから。」いちは先づかう云぀お効を制しお眮いお、それから小聲でかう云ふ事をささやいた。お父぀さんはあさ぀お殺されるのである。自分はそれを殺させぬやうにするこずが出䟆るず思ふ。どうするかず云ふず、願曞ねがひしよず云ふものを曞いおお奉行暣に出すのである。しかし只殺さないで眮いお䞋さいず云぀た぀お、それでは聜かれない。お父぀さんを助けお、其代りにわたくし共子䟛を殺しお䞋さいず云぀お頌むのである。それをお奉行暣が聜いお䞋す぀お、お父぀さんが助かれば、それで奜い。子䟛は本當に皆殺されるやら、わたしが殺されお、小さいものは助かるやら、それはわからない。只お願をする時、長倪郎だけは䞀しよに殺しお䞋さらないやうに曞いお眮く。あれはお父぀さんの本當の子でないから、死ななくおも奜い。それにお父぀さんが歀家の跡を取らせようず云぀お入ら぀しや぀たのだから、殺されない方が奜いのである。いちは効にそれだけの事を話した。 「でもこはいわねえ」ず、た぀が云぀た。 「そんなら、お父぀さんが助けおもらひたくないの。」 「それは助けおもらひたいわ。」 「それ埡芜。た぀さんは只わたしに附いお䟆お同じやうにさぞしおゐれば奜いのだよ。わたしが今倜願曞を曞いお眮いお、あしたの朝早く持぀お行きたせうね。」  いちは起きお、手習の枅曞をする半玙に、平假名で願曞を曞いた。父の呜を助けお、其代りに自分ず効のた぀、ずく、匟の初五郎をおしおきにしお戎きたい、寊子でない長倪郎だけはお蚱䞋さるやうにず云ふだけの事ではあるが、どう曞き綎぀お奜いかわからぬので、幟床も曞き損぀お、枅曞のためにもら぀おあ぀た癜玙が殘少にな぀た。しかしずう䞀番鷄の啌く頃に願曞が出䟆た。  願曞を曞いおゐるうちに、た぀が寐入぀たので、いちは小聲で呌び起しお、床の傍に疊んであ぀た䞍斷着に著曎ぞさせた。そしお自分も支床をした。  女房ず初五郎ずは知らずに寐おゐたが、長倪郎が目を醒たしお、「ねえさん、もう倜が明けたの」ず云぀た。  いちは長倪郎の床の傍ぞ埀぀おささやいた。「ただ早いから、お前は寐おおいで。ねえさん達は、お父぀さんの倧事な埡甚で、そ぀ず埀぀お䟆る所があるのだからね。」 「そんならおいらも埀く」ず云぀お、長倪郎はむ぀くり起き䞊が぀た。  いちは云぀た。「ぢやあ、お起おき、著物を著せお䞊げよう。長さんは小さくおも男だから、䞀しよに埀぀おくれれば、其方が奜いのよ」ず云぀た。  女房は倢のやうにあたりの隷がしいのを聞いお、少し䞍安にな぀お寢がぞりをしたが、目は醒めなか぀た。  䞉人の子䟛がそ぀ず家を拔け出したのは、二番鷄の啌く頃であ぀た。戞の倖は霜の曉であ぀た。提灯を持぀お、拍子朚を敲たゝいお䟆る倜廻の爺いさんに、お奉行暣の所ぞはどう埀぀たら埀かれようず、いちがたづねた。爺いさんは芪切な、物分りの奜い人で、子䟛の話を眞面目に聞いお、月番の西奉行所のある所を、䞁寧に教ぞおくれた。當時の町奉行は、東が皻垣淡路守皮信いながきあはぢのかみたねのぶで、西が䜐䜐又四郎成意なりむねである。そしお十䞀月には西の䜐䜐が月番に當぀おゐたのである。  爺いさんが教ぞおゐるうちに、それを聞いおゐた長倪郎が、「そんなら、おいらの知぀た町だ」ず云぀た。そこで※「姉」の正字、「女※(第3氎準1-85-57)の぀くり」、253-例-29効は長倪郎を先に立おお歩き出した。  やう西奉行所に蟿り附いお芋れば、門がただ締た぀おゐた。門番所の窓の䞋に埀぀お、いちが「もし」ず床々繰り返しお呌んだ。  暫くしお窓の戞があいお、そこぞ四十恰奜の男の顏が芗いた。「やかたしい。なんだ。」 「お奉行暣にお願があ぀おたゐりたした」ず、いちが䞁寧に腰を屈めお云぀た。 「ええ」ず云぀たが、男は容易に詞の意味を解し兌ねる暣子であ぀た。  いちは又同じ事を蚀぀た。  男はやうわか぀たらしく、「お奉行暣には子䟛が物を申し䞊げるこずは出䟆ない、芪が出お䟆るが奜い」ず云぀た。 「いゝえ、父はあしたおしおきになりたすので、それに就いおお願がございたす。」 「なんだ。あしたおしおきになる。それぢやあ、お前は桂屋倪郎兵衞の子か。」 「はい」ずいちが答ぞた。 「ふん」ず云぀お、男は少し考ぞた。そしお云぀た。「怪しからん。子䟛たでが䞊を恐れんず芋える。お奉行暣はお前達にお逢あひはない。歞れ歞れ。」かう云぀お、窓を締めおした぀た。  た぀が※あね「姉」の正字、「女※(第3氎準1-85-57)の぀くり」、254-侊-22に蚀぀た。「ねえさん、あんなに叱るから歞りたせう。」  いちは云぀た。「默぀おお出。叱られた぀お歞るのぢやありたせん。ねえさんのする通りにしおお出。」かう云぀お、いちは門の前にしやがんだ。た぀ず長倪郎ずは附いおしやがんだ。  䞉人の子䟛は門のあくのを倧ぶ久しく埅぀た。やう貫朚くわんのきをはづす音がしお、門があいた。あけたのは、先に窓から顏を出した男である。  いちが先に立぀お門内に進み入るず、た぀ず長倪郎ずが背埌うしろに續いた。  いちの態床が逘り平氣なので、門番の男は急に支ぞ留めようずもせずにゐた。そしお暫く䞉人の子䟛の玄關の方ぞ進むのを、目を※(「目爭」、第3氎準1-88-85)぀お芋送぀お居たが、やう我に歞぀お、「これこれ」ず聲を掛けた。 「はい」ず云぀お、いちはおずなしく立ち留た぀お振り返぀た。 「どこぞ埀くのだ。さ぀き歞れず云぀たぢやないか。」 「さう仰やいたしたが、わたくし共はお願を聞いお戎くたでは、どうしおも歞らない積りでございたす。」 「ふん。しぶずい奎だな。兎に角そんな所ぞ埀぀おはいかん。こ぀ちぞ䟆い。」  子䟛達は匕き返しお、門番の詰所぀めしよぞ䟆た。それず同時に玄關脇から、「なんだ、なんだ」ず云぀お、二䞉人の詰衆぀めしゆうが出お䟆お、子䟛達を取り卷いた。いちは殆どかうなるのを埅ち構ぞおゐたやうに、そこに蹲うづくた぀お、懷䞭から曞附を出しお、眞先にゐる與力よりきの前に差し附けた。た぀ず長倪郎も䞀しよに蹲぀お犮をした。  曞附を前ぞ出された與力は、それを受け取぀たものか、どうしたものかず迷ふらしく、默぀おいちの顏を芋卞しおゐた。 「お願でございたす」ず、いちが云぀た。 「こい぀等は朚接川口で曝し物にな぀おゐる桂屋倪郎兵衞の子䟛でございたす。芪の呜乞をするのだず云぀おゐたす」ず、門番が傍から説明した。  與力は同圹の人達を顧みお、「では兎に角曞附を預か぀お眮いお、䌺぀お芋るこずにしたせうかな」ず云぀た。それには誰も異議がなか぀た。  與力は願曞をいちの手から受け取぀お、玄關にはい぀た。 ―――――――――――――――― 西町奉行の䜐䜐は、兩奉行の䞭の新參で、倧阪に䟆おから、ただ䞀幎立぀おゐない。圹向やくむきの事は瞜お同圹の皻垣に盞談しお、城代じやうだいに䌺぀お處眮するのであ぀た。それであるから、桂屋倪郎兵衞の公事くじに就いお、前圹の申繌を受けおから、それを重芁事件ずしお氣に掛けおゐお、やうやう處刑の手續が濟んだのを重荷を卞したやうに思぀おゐた。  そこぞ今朝にな぀お、宿盎の與力が出お、呜乞いのちごひの願に出たものがあるず云぀たので、䜐䜐は先づ切角運ばせた事に邪魔がはい぀たやうに感じた。 「參぀たのはどんなものか。」䜐䜐の聲は䞍機嫌であ぀た。 「倪郎兵衞の嚘兩人ず倅ずがたゐりたしお、幎䞊の嚘が願曞を差䞊げたいず申したすので、これに預぀おをりたす。埡芜になりたせうか。」 「それは目安箱めやすばこをもお蚭にな぀おをる埡趣意から、次第によ぀おは受け取぀おも宜しいが、䞀應はそれぞれ手續のあるこずを申聞せんではなるたい。兎に角預か぀おをるなら、内芋しよう。」  與力は願曞を䜐䜐の前に出した。それを披いお芋お䜐䜐は䞍審らしい顏をした。「いちず云ふのがその幎䞊の嚘であらうが、䜕歳になる。」 「取り調べはいたしたせんが、十四五歳䜍に芋受けたする。」 「さうか。」䜐䜐は暫く曞附を芋おゐた。䞍束ふ぀ゝかな假名文字で曞いおはあるが、條理が善く敎぀おゐお、倧人でもこれだけの短文に、これだけの事柄を曞くのは、容易であるたいず思はれる皋である。倧人が曞かせたのではあるたいかず云ふ念が、ふず萌した。續いお、䞊を僞る暪着物わうちやくものの所爲しよゐではないかず思議した。それから䞀應の處眮を考ぞた。倪郎兵衞は明日の倕方迄曝すこずにな぀おゐる。刑を執行するたでには、ただ時がある。それたでに願曞を受理しようずも、すたいずも、同圹に盞談し、䞊圹に䌺ふこずも出䟆る。又瞱よしや其間に情僞じやうぎがあるずしおも、盞當の手續をさせるうちには、それを探るこずも出䟆よう。兎に角子䟛を歞さうず、䜐䜐は考ぞた。  そこで與力にはかう云぀た。歀願曞は内芋したが、これは奉行に出されぬから、持぀お歞぀お町幎寄たちどしよりに出せず云ぞず云぀た。  與力は、門番が歞さうずしたが、どうしおも歞らなか぀たず云ふこずを、䜐䜐に蚀぀た。䜐䜐は、そんなら菓子でも遣぀お、賺すかしお歞せ、それでも聜かぬなら匕き立おお歞せず呜じた。  與力の座を起぀た跡ぞ、城代じやうだい倪田備䞭守資晎おほたび぀ちゆうのかみすけはるが蚪ねお䟆た。正匏の芋廻りではなく、私の甚事があ぀お䟆たのである。倪田の甚事が濟むず、䜐䜐は只今かやうかやうの事があ぀たず告げお、自分の考を述べ、指圖を請こうた。  倪田は別に思案もないので、䜐䜐に同意しお、午過ぎに東町奉行皻垣をも出垭させお、町幎寄五人に桂屋倪郎兵衞が子䟛を召し連れお出させるこずにした。情僞があらうかず云ふ、䜐䜐の懞念も尀もだず云ふので、癜掲ぞは責道具を䞊べさせるこずにした。これは子䟛を嚇しお寊を吐かせようず云ふ手段である。  䞁床歀盞談が濟んだ所ぞ、前の與力が出お、入口に控ぞお氣色を䌺぀た。 「どうぢや、子䟛は歞぀たか」ず、䜐䜐が聲を掛けた。 「埡意でござりたする。お菓子を遣぀かはしたしお歞さうず臎したしたが、いちず申す嚘がどうしおも聜きたせぬ。ずうずう願曞を懷ぞ抌し蟌みたしお、匕き立おお歞したした。効嚘はしくしく泣きたしたが、いちは泣かずに歞りたした。」 「逘皋情の剛こはい嚘ず芋えたすな」ず、倪田が䜐䜐を顧みお云぀た。 ―――――――――――――――― 十䞀月二十四日の未ひ぀じの䞋刻げこくである。西町奉行所の癜掲ははればれしい光景を呈しおゐる。曞院には兩奉行が列座する。奧た぀た所には別垭を蚭けお、衚向の出座ではないが、城代が取調の暡暣を逘所よそながら芋に䟆おゐる。瞁偎には取調を呜ぜられた與力が、曞圹を隚ぞお著座する。  同心どうしん等が䞉道具み぀だうぐを衝き立おお、嚎めしく譊固しおゐる庭に、拷問に甚ゐる、あらゆる道具が䞊べられた。そこぞ桂屋倪郎兵衞の女房ず五人の子䟛ずを連れお、町幎寄五人が䟆た。  尋問は女房から始められた。しかし名を問はれ、幎を問はれた時に、か぀が぀返事をしたばかりで、其倖の事を問はれおも、「䞀向に存じたせぬ」、「恐れ入りたした」ず云ふより倖、䜕䞀぀申し立おない。  次に長女いちが調べられた。當幎十六歳にしおは、少し穉をさなく芋える、痩肉やせじしの小嚘である。しかしこれは些ちずの臆する氣色もなしに、䞀郚始終の陳述をした。祖母の話を物蔭から聞いた事、倜にな぀お床に入぀おから、出願を思ひ立぀た事、効た぀に打明けお勞誘した事、自分で願曞を曞いた事、長倪郎が目を醒したので同行を蚱し、奉行所の町名を聞いおから、案内をさせた事、奉行所に䟆お門番ず應對し、次いで詰衆の與力に願曞の取次を頌んだ事、與力等に匷芁せられお歞぀た事、凡そ前日䟆經歎した事を問はれる儘に、は぀きり答ぞた。 「それではた぀の倖には誰にも盞談はいたさぬのぢやな」ず、取調圹が問うた。 「誰にも申したせん。長倪郎にも粟しい事は申したせん。お父぀さんを助けお戎く暣に、お願しに埀くず申しただけでございたす。お圹所から歞りたしお、幎寄衆のお目に掛かりたした時、わたくし共四人の呜を差し䞊げお、父をお助け䞋さるやうに願ふのだず申したしたら、長倪郎が、それでは自分も呜が差し䞊げたいず申しお、ずうずうわたくしに自分だけのお願曞を曞かせお、持぀おたゐりたした。」  いちがかう申し立おるず、長倪郎が懷から曞附を出した。  取締圹の指圖で、同心が䞀人長倪郎の手から曞附を受け取぀お、瞁偎に出した。  取締圹はそれを披いお、いちの願曞ず匕き比べた。いちの願曞は町幎寄の手から、取調の始たる前に、出させおあ぀たのである。  長倪郎の願曞には、自分も※「姉」の正字、「女※(第3氎準1-85-57)の぀くり」、256-例-2や匟効ず䞀しよに、父の身代りにな぀お死にたいず、前の願曞ず同じ手跡で曞いおあ぀た。  取調圹は「た぀」ず呌びかけた。しかした぀は呌ばれたのに氣が附かなか぀た。いちが「お呌にな぀たのだよ」ず云぀た時、た぀は始めおおそるおそる項垂れおゐた頭を擧げお、瞁偎の䞊の圹人を芋た。 「お前は※「姉」の正字、「女※(第3氎準1-85-57)の぀くり」、256-例-8ず䞀しよに死にたいのだな」ず、取調圹が問うた。  た぀は「はい」ず云぀お頷いた。  次に取調圹は「長倪郎」ず呌び掛けた。  長倪郎はすぐに「はい」ず云぀た。 「お前は曞附に曞いおある通りに、兄匟䞀しよに死にたいのぢやな。」 「みんな死にたすのに、わたしが䞀人生きおゐたくはありたせん」ず、長倪郎はは぀きり答ぞた。 「ずく」ず取調圹が呌んだ。ずくは※「姉」の正字、「女※(第3氎準1-85-57)の぀くり」、256-例-16や兄が順序に呌ばれたので、こんどは自分が呌ばれたのだず氣が附いた。そしお只目を※(「目爭」、第3氎準1-88-85)぀お圹人の顏を仰ぎ芋た。 「お前も死んでも奜いのか。」  ずくは默぀お顏を芋おゐるうちに、唇に血色が亡くな぀お、目に涙が䞀ぱい溜た぀お䟆た。 「初五郎」ず取調圹が呌んだ。  やう六歳になる末子の初五郎は、これも默぀お圹人の顏を芋たが、「お前はどうぢや、死ぬるのか」ず問はれお、掻溌にかぶりを振぀た。曞院の人々は芺えず、それを芋お埮笑んだ。  歀時䜐䜐が曞院の敷居際たで進み出お、「いち」ず呌んだ。 「はい。」 「お前の申立には※(「蚀墟の぀くり」、第4氎準2-88-74)はあるたいな。若し少しでも申した事に間違があ぀お、人に教ぞられたり、盞談をしたりしたのなら、今すぐに申せ。隱しお申さぬず、そこに䞊べおある道具で、誠の事を申すたで責めさせるぞ。」䜐䜐は責道具のある方角を指さした。  いちは指された方角を䞀目芋お、少しもたゆたはずに、「いえ、申した事に間違はございたせん」ず蚀ひ攟぀た。其目は冷かで、其詞は埐かであ぀た。 「そんなら今䞀぀お前に聞くが、身代りをお聞屆けになるず、お前達はすぐに殺されるぞよ。父の顏を芋るこずは出䟆ぬが、それでも奜いか。」 「よろしうございたす」ず、同じような、冷かな調子で答ぞたが、少し間を眮いお、䜕か心に浮んだらしく、「お䞊の事には間違はございたすたいから」ず蚀ひ足した。  䜐䜐の顏には、䞍意打に逢぀たやうな、驚愕の色が芋えたが、それはすぐに消えお、險しくな぀た目が、いちの面に泚がれた。憎惡を垶びた驚異の目ずでも云はうか。しかし䜐䜐は䜕も蚀はなか぀た。  次いで䜐䜐は䜕やら取調圹にささやいたが、間もなく取調圹が町幎寄に、「埡甚が濟んだから、匕き取れ」ず蚀ひ枡した。  癜掲を䞋がる子䟛等を芋送぀お、䜐䜐は倪田ず皻垣ずに向いお、「生先おひさきの恐ろしいものでござりたすな」ず云぀た。心の䞭には、哀な孝行嚘の圱も殘らず、人に教唆けうさせられた、おろかな子䟛の圱も殘らず、只氷のやうに冷かに、刃のやうに鋭い、いちの最埌の詞の最埌の䞀句が反響しおゐるのである。元文頃の埳川家の圹人は、固より「マルチリりム」ずいふ掋語も知らず、又當時の蟭曞には獻身ず云ふ譯語もなか぀たので、人間の粟神に、老若男女の別なく、眪人倪郎兵衞の嚘に珟れたやうな䜜甚があるこずを、知らなか぀たのは無理もない。しかし獻身の䞭に朜む反抗の鋒ほこさきは、いちず語を亀ぞた䜐䜐のみではなく、曞院にゐた圹人䞀同の胞をも刺した。 ―――――――――――――――― 城代も兩奉行もいちを「變な小嚘だ」ず感じお、その感じには物でも憑぀いおゐるのではないかず云ふ迷信さぞ加は぀たので、孝女に對する同情は薄か぀たが、當時の行政叞法の、元始的な機關が自然に掻動しお、いちの願意は期せずしお貫培した。桂屋倪郎兵衞の刑の執行は、「江戞ぞ䌺䞭うかゞひちゆう日延ひのべ」ず云ふこずにな぀た。これは取調のあ぀た翌日、十䞀月二十五日に町幎寄に達せられた。次いで元文四幎䞉月二日に、「京郜に斌いお倧嘗會だいじやうゑ埡執行ごし぀かう盞成候あひなりさふらうおより日限も䞍盞立儀あひたたざるぎに付、倪郎兵衞事、死眪しざい埡赊免ごしやめん被仰出おほせいだされ、倧阪北、南組、倩滿の䞉口埡構おかたひの䞊远攟」ず云ふこずにな぀た。桂屋の家族は、再び西奉行所に呌び出されお、父に別を告げるこずが出䟆た。倧嘗會ず云ふのは、貞享四幎に東山倩皇の盛儀があ぀おから、桂屋倪郎兵衞の事を曞いた高札の立぀た元文䞉幎十䞀月二十䞉日の盎前、同じ月の十九日に、五十䞀幎目に、櫻町倩皇が擧行し絊ふたで、䞭絶しおゐたのである。 青空文庫より匕甚。 倧正四幎十月「䞭倮公論」第䞉十幎第十䞀號
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読解ずかをするずき、いろいろず具䜓䟋をもずに説明するので、関連するこずを連想するでしょう。感想文や小論文などで「連想」が必芁な堎合もありたすが、「連想は、論蚌ずは違う」ずいうこずを自芚しおください。 小孊校ず䞭孊校の読解は、ここが違うでしょう←仮説。䞭孊の説明文・評論文では、あなたの想像力だけでなく、䜜者ずいう他人の想像ず合わせお、読解をする必芁があるのです←知ったか振り、芁怜蚌。 読解䞭の連想は、単なる仮説です。文章に関連するこずを連想するわけですから、なんらかの因果関係はありたす。しかし、その思い浮んだ因果関係は、ただ仮説です。 読んでる䜜品の文章䞭で、その連想した仮説が玹介される堎合もあれば、玹介されない堎合もありたす。 なぜ、こういう事をわざわざ蚀うかずいうず、䞖の䞭には、自分の意芋に近い意芋の感想だけを聞いお、それで論蚌した぀もりになる人が、けっこう倚いんです。たた、民䞻䞻矩での議䌚の決定手続きは、倚数決ですから、おっきり倚数の人の感想を聞いお、それで論蚌した぀もりになる人も、けっこう䞖間には、いたす←偏芋。 だから䞖間には、連想ず論蚌の区別の぀いおない人が、結構たくさん、いるからです。自分の䜓隓談ずその時の感想を述べお、なにかを蚌明した぀もりになっおいる人が、䞖間には、けっこう倚いのです。 たずえば政治評論ずかで、誰かが、なんらかの政策に䞍満を持ったずしたしょう。その人が、その政策を䞍満に感じる切っ掛けになった䜓隓談ず、そのずきの感想を述べたずしたす。それ自䜓は、囜民の意芋の䞀぀ずしおの民䞻的䟡倀があるので倧切な意芋なのですが、だからずいっお、誰かの感想を聞いただけで蚌明をした぀もりになっおはむケマセン。 この䟋では政治評論を䟋に䞊げたしたが、べ぀に政治評論や瀟䌚評論だけに限らず、ほかの様々な評論や説明文でも、連想ず論蚌の区別を泚意しおください。 孊問の研究の䞖界では、  自分の意芋に近い意芋の感想だけを聞いお、それで論蚌した぀もりになる人  っおのは、たったく盞手にされたせん。 文化系の孊問の研究っおのは、その感想ずか連想ずかを客芳的な方法で怜蚌するこずこそが、研究なのです。もちろん䞭孊生では、ただ研究には早いですが、将来的には、そうなんだ、っお事を知っおおください。 だから䞭孊校以䞊の囜語の評論などでは、䜜者の意芋ず、䞖間の倚数の意芋ずが、ずきどき違う堎合もありたす。もちろん、あたり違わない堎合もありたす。 たた、たずえ䜜者の意芋ず䞖間の意芋が同じでも、その意芋に蟿り぀くためのプロセスが䞖間の倚数ず違っおお、珍しいプロセスの堎合もありたす。そもそも、なんらかの珍しさがある意芋だから、わざわざ教材などで玹介するわけです。 䜓隓談ずかにもずづく感想を述べたのは、゚ッセむずか随筆ずいひ぀ずかず蚀われるゞャンルですね。叀兞で習う、枅少玍蚀の『枕草子』や兌奜法垫の『埒然草』も、随筆です。珟代颚に蚀えば、枕草子も埒然草も、゚ッセむです。それはそれで、䟡倀がありたす。随筆も、囜語で習うでしょう。随筆なんかだず、その䟡倀は、䜓隓の珍しさ、たたは感想の珍しさにこそあるわけです。 教科曞で玹介される䜜品によっおは、随筆ず評論ずの区別が、付きづらい堎合もありたす。随筆の感想にも、感想の前提ずしお䜕らかの䟡倀芳が付いおいたすから、䟡倀芳があれば意芋を感じおいるはずで、随筆も、間接的に自分の意芋を述べおいるゞャンルになりたす。 随筆ず評論ずの違いは、自分の感想の玹介を重点に負いたのが随筆かな 評論は、その仮説の怜蚌に重点を眮いおいるのかな 近代文孊䜜家の䜜品では、䜜家名だけでは、評論なのか小説なのか随筆なのかは、刀断できたせん。たずえば倏目挱石だっお、評論を曞いおいたす。たずえば倏目挱石『私の個人䞻矩』は、おそらく評論でしょう『私の個人䞻矩』は䞭孊の範囲倖なので、無理しお読たなくおよい。小説家の長文䜜品だっお、評論の堎合もあれば、随筆の堎合もあるし、説明文の堎合もありたす←べ぀に「倏目挱石がそうだ」ずは蚀っおない、「倏目挱石が随筆を曞いた」なんお蚀っおない。連想ず論蚌の区別っおのは、こういうこずだ。 説明文のテスト問題だず、課題文ではなく蚭問文も、理屈っぜいです。 たずえば、「筆者の䞻匵を、文䞭で䜿われおる語句も曞き出しお甚いお、20字以内の文章で、たずめお曞け句読点が必芁なら、句読点をふくめお20字以内で。」ず蚭問文に曞いおあったら、たずえ近い内容の15字ほどの名詞が文䞭にあろうが、それが解答ではなくお、きちんず文章でたずめお曞くこずが解答です。 このような蚭問では解答のパタヌンが耇数パタヌンありたすが、条件1「筆者の䞻匵」、条件2「文䞭で䜿われおる語句も曞き出しお甚いお」、条件3「20字以内」、条件4「文章で」・・・ずいう諞条件があるので、数個のパタヌンに限定される、ずいうワケです。 たずえ「曞き出しお」ず蚭問文に曞いおあっおも、けっしお「筆者の䞻匵ず最も近い文䞭の語句を曞き出せ」ずいう蚭問ではなくお、わざわざ蚭問文で語句「も」ずか助け船を曞いおあるんだし、さらにわざわざ「たずめお」ずも蚭問に曞いおあるんだから、きちんず自分で蚀葉を考えおたずめお曞かないず䞍正解にしおやるぞ〜、ずいう蚭問なワケです。 このような蚭問は、高校受隓では私立高校などの入詊囜語で出題される堎合がありたす。このようなタむプの蚭問は、けっしお「匕っ掛け問題」でもなんでもなく、むしろ芪切です。だっお、わざわざ、「文章で」ずか、蚭問に曞いおあるんだし。 ぀たり出題する高校の意図は、「文章」ず「名詞」「語句」の区別が぀かない受隓生の答案は、その区別の語圙力が無い時点で「囜語力が䜎いなあ。語圙力もないし、文章ず名詞の区別が぀いおないから、文法の理解も浅いぞ。よっお、この答案を䞍正解にしおやる。」ず刀断するわけです。 なにも説明文・衚論文に限ったタむプの蚭問ではなく、物語文などでも同様のタむプの出題される堎合もありたす。ですが、ずくに説明文・衚論文に、このようなタむプの問題が出る堎合が比范的倚いかもしれたせん←掚枬。 先ほど蚀ったように、このような自分で蚀葉を考える必芁のある蚭問の堎合、暡範解答が耇数パタヌンある堎合もありたす。 そしお入詊囜語では、私立高校の入詊なんかで、こういう暡範解答が耇数パタヌンの蚭問が出る堎合がありたす。公立高校だず、皎金で運営されおいる立堎䞊、答えが耇数パタヌンある問題は、出題しづらい堎合がありたす。 そもそも、こういう公立高校などの採点の郜合䞊があるので、だから入詊過去問などでは暡範解答が䞀個のパタヌンになるような「曞き出し」タむプの問題が倚いわけです。たた、「曞き出し」タむプの蚭問では、採点がほが機械的に反埩䜜業で可胜なので、倧量の受隓生を採点する必芁のある公立高校入詊では、答えが䞀個になる「曞き出し」タむプの蚭問の堎合が倚いです。 しかし私立では、孊校偎に、採点の裁量暩がありたす。もっずも私立にも私孊助成金はあるが・・・ たた、他人の䞻匵をたずめるタむプの問題は、出題者から芋れば、受隓生の読解力ず語圙力や論理性を同時に枬定できるので、難床が䞭堅レベル以䞊の孊校では出題される堎合もありたす。 ただし、最近では䞍況による私立孊校の経営䞊の郜合䞊、採点するのに手間぀たり人件費が掛かるので、もしかしたら今では耇数パタヌンの答えのある蚭問が出題されづらいかもしれたせん。 たた、入詊はけっしお珟代文だけではないので、叀兞や他教科の受隓察策もする必芁があるし、なので珟代文の読解の勉匷時間には限界もありたす。 なお、倧孊入詊では、採点の手間の郜合䞊、受隓生が倚いので、手間の掛かる、答案耇数パタヌンな蚭問が出題されづらいかもしれたせん。たた、センタヌ入詊では、遞択問題しか出ないので、このような文章を曞かせる蚭問は出たせん。私倧なら裁量暩があるはずですが、マスコミなどでは「入詊問題の答えは䞀぀でなければならない。そうでない問題は悪問。」ずいう考えが匷いかもしれず、倧孊偎もマスコミなどからの批刀を恐れお、耇数パタヌン解答の問題を出さないかもしれたせん。 高校入詊囜語よりも倧孊入詊囜語のほうが芁求される分析力が浅いっおのは、瀟䌚問題かもしれたせんが瀟䌚科の入詊問題ではなく、しかし珟実ずしお、こういう懞念があるでしょう。 おそらく倧卒の資栌が、いく぀かの囜家資栌では芁件や1次詊隓詊隓免陀になっおたりするので、倧孊入詊では公平性の芳点から「解答は1個だけ」タむプの蚭問が奜たれるのでしょう。たずえ私倧でも、法埋䞊は囜公立ず同様に「倧孊」なので、ずいうわけです。
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䞭孊校の文法では、珟代語の文法及び品詞ひんしなどに぀いお孊ぶ。 たず、珟代の日本語は、挢字ず仮名かなを䜿っお文章を構成するのが通垞である。 このような文䜓のこずを、「挢字仮名混じり文」ずいう。぀たり、珟代日本語の暙準的な文䜓は「挢字仮名混じり文」である。 念のために説明しおおくが、仮名ずは、平仮名ひらがなず片仮名カタカナのこずである。 たた、平仮名は、その文字自䜓には意味が無い。 いっぜう、挢字には、意味がある。たずえば「た」ずいう平仮名には意味が無い。しかし、「田」ず曞けば意味をもち、「田」の意味は蟲業のあれになる。 たた、「他」も「田」も発音は同じ「た」ず発音するが、しかし意味は違う。 挢字のように、その文字そのものが意味をも぀文字のこずを衚意文字ずいう。 いっぜう、平仮名のように、文字単独では意味を持たない、あるいは意味の確定しない文字であり、発音だけを指定しおいる文字のこずを、衚音文字ずいう。 「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」の5぀の音のこずを母音がいんずいう。母音は単䜓音で衚珟する。 なお、ロヌマ字のka, ki, ku ,ke ,ko のkの郚分や、sa,si,su,se,so の s の郚分のこずを子音しいんずいう。子音は母音ず組み合わせお構成する。 日本語の平仮名やカタカナには、子音を衚す文字は無い。 日本語の仮名の発音は通垞、母音たずえば「あ」「い」「う」「え」「お」、たたは、母音ず子音 たずえば「か」や「そ」などの組み合わせで発音される。 日本語は䞀぀の文をいく぀も重ねお党䜓ずしお意味がわかるものを文章ぶんしょうずよぶ。 たた、その䞭でも内容の倧きなたずたりで分けられたものを、段萜(だんらく)ずいう。段萜の始たりには、他の文より文の初めを䞀字䞋げるのが普通である。 その段萜の䞭の、文章を組み立おおいるものを文ぶんず呌び、文の切れ目には句点。を぀けるのが普通である。 堎合によっおは、「。」の代わりに、文の最埌が「」や「」で終わる堎合も、珟代の日本語ではある。疑問がある堎合に「」を䜿う。びっくりした時や倧声を出した声の堎合などに「」を䜿う。 たずえば ずか などのように。 さお、文を発音や意味の䞊で䞍自然にならないように区切ったものを文節ぶんせ぀ず呌ぶ。 䟋 䞊の䟋の文章は、4぀の文でできおいる。 そしお最初の文は「今日は/ 囜語ず/ 数孊ず/ 英語の/ テストが/ ありたした」ず文節分けでき、6぀の文節がある。 たた、文節を分けるずきには、間に「ね」や「よ」を入れるずうたく分けるこずができる。 䟋 「今日は『ね』/ 囜語ず『ね』/ 数孊ず『ね』/ 英語の『ね』/ テストが『ね』/ ありたした『よ』」ずうたく文節で分けられる。 さらに、文節を、蚀葉の意味がなくならないようにさらに分けたものを、単語たんごずいう。これは、それだけで䜿える蚀葉の最小単䜍である。 たずえば、 䟋 なら、 ず単語分けするこずができる。 文節は圹割から䞻語、述語、修食語、接続語、独立語に分けるこずができる。 䞻語しゅごは「䜕(誰)が」を衚す、文の䞻題を提瀺したり、行動や様子の䞻を定める文節である。 たずえば䟋文「花が、さいた。」の䞻語は「花が」である。 䞀般に、䞻語は語尟ごびに「は」たたは「が」が付く堎合が倚い。 しかし、「僕も孊校に行く」ずいう文章では、「僕も」が䞻語である。なぜなら、行動の䞻は「僕」であるからである。 たた、日本語の文には、䞻語が無い堎合もある。 たずえば「孊校に行くよ。」ずいう文には、䞻語は無い。 たた、ある単語の埌ろに「は」たたは「が」が぀いおも、かならずしも䞻語ずは限らない。 たずえば、 ずいう文では、「犬が」は䞻語ではない。奜きな行動の䞻は「圌」なので、圌がこの文の䞻語である。 たた、 の堎合、カレヌを食べたのは「今日」さんではなく、曞き手の人がカレヌを食べたず思われるので、「今日は」は䞻語ではない。この文「今日はカレヌを食べた。」に䞻語は無い。 述語じゅ぀ごは、「どうする」「どんなだ」「䜕だ」「ある・いる」「ない」を衚す、䜕をどうするかなどの行為を瀺す郚分、たたは䜕かの様子を瀺す郚分のこずである。 たずえば、「花が、さいた。」の述語は「さいた。」である。 なお、䞻語ず述語のこずをたずめお「䞻述」しゅじゅ぀ずいう。 䞻語ず述語の関係のこずを「䞻述の関係」ずいう。 修食語しゅうしょくごは䞻語述語に぀いお、たずえば、どこでしたか、あるいはどのようにしたかなど、くわしく説明するために䜿われる文節の䞀皮である。 たずえば、 なら「たじめに」の郚分が修食語である。 いっぜう、修食語が説明しおいる察象のこずを被修食語ひしゅうしょくごずいう。 「匟が、たじめに 勉匷する。」なら、修食語は「たじめに」であり、被修食語が「勉匷する」である。 「きれいな」が修食語で、被修食語は「花」です。 「きれいな」は「チョり」を修食する修食語で぀たり「きれいな」が修食語、被修食語は「チョり」です。「いきなり」は「飛び立぀」を修食する修食語です぀たり「いきなり」が修食語。 この䟋文のように、ひず぀の文に2぀以䞊の修食語のある堎合もありたす。 たた、修食語ず被修食語の関係を、「修食・被修食の関係」ずいう。 たたは単語に぀いおの説明や意味を぀けくわえる。特にあずで述べる甚蚀ようげんを修食するものを連甚修食語れんようしゅうしょくごず蚀う。 いっぜう、䜓蚀たいげんを修食するものを連䜓修食語れんたいしゅうしょくごず蚀い、修食される蚀葉は被修食語ひしゅうしょくごずよばれる。 たずえば、 この堎合、「倧きく」は連甚修食でしょうか、連䜓修食でしょうか ヒントずしお、倧きいのは䜕でしょうか ボヌルでしょうか、それずも投げ方が倧きいのでしょうか 答えを蚀うず、この文で倧きいのは投げ方ですので、぀たり「倧きく」は動詞の「投げた」を修食しおおり、そしお動詞は掻甚があるので甚蚀ですので、぀たり「倧きく」は連甚修食です。 いっぜう、 なら、ボヌルが倧きいわけですし、「ボヌル」は掻甚も無いので、ボヌルは䜓蚀です。なので、぀たり「倧きな」は連䜓修食です。 のように、ひず぀の文に連甚修食ず連䜓修食の䞡方がふくたれおいる堎合もありたす。 接続語せ぀ぞくごは他の文や文節ずの関係をあらわす。 接続語が䜕を修食しおいるかが曖昧な堎合がありたす。 ゚ラヌしたのが山田出塁したのが山田 独立語どくり぀ごは、ほかの文節ずは結び぀いおなくお、それだけで意味の通る語である。 あいさ぀ や あいづち などが、独立語になる堎合が、よくありたす。 䞊の䟋文の「先生」などのように、呌びかけも独立語になりたす。 䞊の䟋文の「山田さん」も独立語です。 いっぜう、 この䟋文「山田さんに頌みごずがありたす。」の「山田さん」も「山田さんに」も独立語ではないです。 この䟋文の「あのう」は独立語です。 この䟋文の「東京」は独立語です。 二぀以䞊の文節がたずたっお、ひず぀の働きをする文節のこずを連文節れんぶんせ぀ずいう。 連文節には、䞻に、䞻郚、述郚、修食郚、接続郚、独立郚の5皮類がある。 たた、䞊立の関係にある文節も、おたがいに連文節である。 日本語で「䞻語」ずいった堎合、単語の単䜍ですので、たずえば䟋文 の䞻語は、「消しゎム」です。「自分の消しゎム」は䞻語ではないです。 しかし、 ずいう文章があったずしお、「消しゎム」だけでは、「自分の消しゎム」なのか、「友達の消しゎム」なのか、䞍明です。 そこで、䞻語に、その䞻語にかかる修食語をあわせたものを䞻郚しゅぶずいいたすので、この抂念を導入したしょう。 の䞻郚は、「自分の消しゎム」です。 䟋文 の述語は、「する」です。しかし、「する」だけでは、䜕をするのか䞍明なので、いたいち䞍䟿でしょう。 そこで、述語にかかる修食語ず 述語じしん をたずめたものを述郚じゅ぀ぶずいいたすので、この抂念がいねんを導入したしょう。 この文「効は食事をする。」の述郚は、「食事をする」です。 䟋文 に぀いお、「昚日の」ず「晩に」は、別々の文節ですが、しかし、この文の「晩」ずはい぀の晩かずいえば「昚日」の晩ですので、「昚日の」ず「晩に」は、ひずたずめに扱えるず䟿利です。 そこで、修食郚しゅうしょくぶずいう、関連のある䞀続きの修食語をたずめる抂念があるので、これを導入したしょう。 「昚日の晩に」で、ひず぀の修食郚になりたす。 「うたくお」ず「やすい」は、別々の文節ですが、䞡方ずも、「この店のカレヌ」の性質をあらわしおいるので、ひずたずめにできるず䟿利です。 この「うたくお」ず「やすい」のように、察等に他の同じ文節䟋の堎合は「カレヌは」に結び぀く関係の文節のこずを、䞊立ぞいり぀の関係ずいいたす。 ぀たり、「うたくお」ず「やすい」は、䞊立の関係にありたす。 たた、䞊立の関係にある単語を䞊立語ずいいたす。 「うたくお」ず「やすい」は、それぞれお互いに䞊立語です。 さきほどの䟋文では述語が䞊立しおいたした。 ほかの䟋文では、䞻語が䞊立しおいる堎合もありたす。たずえば ずいう䟋文では、「父」ず「母」が䞊立の関係であり、お互いに䞊立語です。 単独で文節を䜜るこずができる単語のこずを自立語じり぀ごずいう。 たずえば、「孊校に行く。」ずいう文のうち、「孊校」は自立語である。 いっぜう、「に」は自立語ではない。 原則ずしお、䞀぀の文節には䞀぀の自立語しかないが、䟋倖的に「束の朚」「男の子」「読むこず」のように二぀以䞊の自立語を組み合わせた文節もある。 なお、「行く」の「行」を自立語ず解釈する堎合もある。 なお、「孊校に」でひず぀の文節、「行く」でもうひず぀の文節なので、原則「䞀぀の文節には䞀぀の自立語しかない」を満たしおいる。 いっぜう、「孊校に行く。」の「に」は自立語ではなく付属語ずいう。 付属語はかならず自立語の䞋に぀いお、しかも付属語だけでは意味を成さない。 名詞は普通、自立語に分類する。 動詞の語感を自立語に分類する。 動詞の掻甚語尟「行く」の「く」の郚分や、「行った」の「た」の郚分は、付属語に分類する。 たずえば孊校に「行った」のうち、自立語は「行っ」、付属語は「た」である。 孊校に「行ったらしい」では、付属語は「た」ず「らしい」の2぀である。このように、ひず぀の文節に付属語が2個以䞊ある堎合もある。 孊校に「行ったらしいね」なら、付属語は「た」「らしい」「ね」の3぀である。 「行く」いくは「行った」いった、「行けば」いけば、「行きたい」などのように、続く単語や蚀い切ったりするずきに、芏則にしたがっお、圢に倉化したす。 たずえば、「孊校に行ったなら」ず「なら」が続く堎合には手前には「行った」がきたす。けっしお、「行けばなら」×などずは蚀いたせん。 このように、単語の圢が芏則にしたがっお倉わるこずを掻甚か぀ようずいいたす。 自立語にも、掻甚のあるものず無いものがありたす。 たずえば、「孊校」は自立語ですが、掻甚がありたせん。 「行く」あるいは「行った」には、掻甚がありたす。 付属語にも、掻甚のあるものず無いものずがありたす。 掻甚のある自立語のこずを甚蚀ようげんず蚀いたす。 甚蚀は普通、述語になれたす。 埌述するが、動詞・圢容詞・圢容動詞が、甚蚀に分類されるのが䞀般的です。 動詞ずは、「走る」「曞く」などのように動䜜を衚す蚀葉です。「走る」なら、たずえば「走らない」「走れば」などのような掻甚がありたす。 圢容詞ずは、「広い」「赀い」などのような、蚀葉です。「広い」なら、たずえば「広く」「広ければ」などのように掻甚がありたす。 甚蚀の性質ずしお などの性質がありたす。 自立語の䞭でも掻甚がなく、文の䞻題ずなりうるものを䜓蚀たいげんずいう。 埌述したすが、名詞めいしに分類されるものが䜓蚀である堎合が普通です。 名詞ずは、「ビル」「孊校」「月曜日」などのように、ものの名前になるこずのできる蚀葉のこずです。 䜓蚀は「が・は・も・こそ・さえ」などの蚀葉を䞋に぀けるこずで䞻語になるのが最倧の特城である。原則ずしお䞻語になるのは䜓蚀のみである。たた、単独で独立語にするこずもできる。助詞助動詞を぀ければ修食語にもなる。たた、䞋に「だ・です」を぀ければ述語にもなるが、単独で述語にするこずは少なく、䜓蚀のみで文を終わらせるこずを特に䜓蚀止めたいげんどめずいう。 䟋ずしお、「歎史、それは䞀぀のロマンだ」いう文を芋おみる。たず最初の「歎史」は文の䞻題を提瀺する独立語である。「それは」は「それ」「は」で䞻語を䜜り、「䞀぀の」は「䞀぀」「の」で修食語ずなり、「ロマンだ」は「ロマン」「だ」で述語になったものである。 単語を圹割ごずに分類したものを品詞ひんしずいう。日本語の品詞は動詞どうし、圢容詞けいようし、圢容動詞けいようどうし、名詞めいし、代名詞だいめいし、副詞ふくし、連䜓詞れんたいし、接続詞せ぀ぞくし、感動詞かんどうし、助動詞じょどうし、助詞じょしの10皮類代名詞を別に数えるず11皮類ある。 「歩く」「曞く」「読む」「食べる」など、掻甚があり、䞻に動䜜をあらわす蚀葉が動詞です。 たずえば「歩く」なら、 「歩けば」「歩きたす」「歩きたい」「歩けよ。」「歩かなければ」・・・のように掻甚できるので、「歩く」は動詞です。 たた、動詞は述語になるこずができる。 たずえば「駅たで歩こう。」のように、述語になっおいたす。 動詞には掻甚があるが、最埌の音がりの段の音にした堎合を、文法䞊での基準の圢ずする。 たずえば、「歩く」が、動詞「歩く」の基準ずなる圢である。なぜなら、「歩く」は「く」ずいうり段の音で終わっおるからである。 いっぜう、「歩け」「歩き」などは、どんなに話し手が匷く蚀っおおも、最埌の音がり段でないので、動詞「歩く」の基準の圢ではない。 同様に、動詞「曞く」の暙準の圢は「曞く」である。 「曞け」「曞き」は、動詞「曞く」の基準の圢ではない。 たた、「歩きよりも走りでゎヌルたで行こう。」のように、歩行ずいう意味での「歩き」は掻甚が無いので、動詞ではないです。 「歩くスピヌドが速い。」のように、䜓蚀を修食する堎合にも動詞䟋文の「歩く」は動詞ずしお、あ぀かうが䜿われる堎合もありたす。 名詞には、いろいろな皮類がある。 「京郜」「倏目挱石」などのように、特定の地名や人名などをあらわす名詞のこずを固有名詞こゆう めいしずいう。 「ボヌル」「茶」「人」「犬」「机」など、特定の人名や地名をあらわしおいない、普通の名詞のこずを普通名詞ふ぀うめいしずいう。 「䞀人」「二぀」「二枚」「䞀枚」「䞉本」「䞉人」、などは、それぞれ数詞すうしずいいたす。 のような文での「もの」、 たたは の「こず」のような名詞を、圢匏名詞ずいう。 「僕」「それ」「圌」「あれ」「あなた」などのように、代名詞がある。 ※ 代名詞を名詞ずは別の品詞ず解釈する堎合もある。 代名詞のうち、「僕」「私」「あなた」「圌」「圌女」「俺」などの、普通は人を指す堎合に぀かう代名詞のこずを人称代名詞にんしょう だいめいしずいう。 いっぜう、「これ」、「それ」、「あれ」、「どれ」などは物や堎所に䜿う代名詞であり、このような代名詞を指瀺代名詞しじだいめいしたたは指瀺語ずいう。小孊校で習った、いわゆる「こそあど蚀葉」が、指瀺代名詞です。 代名詞を分類するず、䞻に、人称代名詞たたは指瀺代名詞の、二通りに分類できる。 代名詞は、掻甚がない語である。 この䞀芧衚にあるのは、あくたで指瀺代名詞だけである。 けっしお党おの代名詞が䞀芧になっおいるわけではない。指瀺代名詞でない代名詞は、この䞀芧衚には、たったく蚘茉されおいない。 代名詞には、指瀺代名詞でない代名詞も存圚し、「わたし」「あなた」「がく」「圌」「圌女」など、代名詞は、いく぀もある。 名詞は普通、自立語です。 副詞ずは、䟋をあげるず「ゆっくり」ずか「もっず」「ずおも」ずか、「のそのそ」「はっきり」などである。 副詞は掻甚がない語であり、䞻に甚蚀を修食し、修食語にしかならず、たいおいの堎合は連甚修食語になる。副詞には状態の副詞、皋床の副詞、呌応(陳述・叙述)の副詞がある。 状態の副詞は䞻に動詞を修食する。 皋床の副詞は䞻に圢容詞・圢容動詞を修食するが、他の副詞や名詞を修食するこずもある。 「呌応の副詞」ずは、 のように、あずにくる蚀葉に決たった蚀い方がくるのが呌応の副詞である。 たずえば、「決しお」は、必ずいく぀か埌の文節に「ない」が来る。 「けっしお、きのうはカレヌを食べおいない。」ずいうように、「けっしお」のあずには「ない」が来るのが普通。 のように の「党然」も、21䞖玀の珟代では、呌応の副詞である。※ 䞉省堂の䞭1教科曞が「党然」を呌応の副詞ずしお玹介。 ※ 範囲倖: ただし、「党然」は明治時代くらいは、 ※ このような事情があっおか、䞉省堂いがいの他の教科曞䌚瀟は、「党然」に぀いおは玹介しないでいる。 の「ずうおい」も、呌応の副詞である。※ 䞉省堂の䞭1教科曞が「ずうおい」を呌応の副詞ずしお玹介。 「叙述の副詞」じょじゅ぀のふくしたたは「陳述の副詞」ずは、話し手の気持ちや刀断を述べるための副詞である。 「おそらく」ずか「きっず」などの、䜕かの可胜性の皋床を掚枬する副詞が、叙述の副詞の堎合がある。 これ以倖にも、 たたは ずかの「たるで」の郚分も、叙述の副詞である。 教科曞によっおは「呌応の副詞」を「叙述の副詞」ず完党に同䞀芖しお分類する堎合もある※ たずえば孊校図曞教科曞䌚瀟名では同䞀芖しおいる。 たずえば、 のように、「おそらく」・「たぶん」のあずには、「だろう」たたは「であろう」「でしょう」などが来る堎合がよくある。※ 孊校図曞が、「おそらく」を呌応の副詞ずしおいる。䞉省堂が「たぶん」を呌応の副詞ずしおいる などの疑問の意味の副詞も、呌応の副詞に分類される堎合がある。※ 光村図曞の䞭3教科曞が「どうしお」を呌応の副詞ずしお玹介、教育出版の䞭2教科曞が「なぜ」を呌応の副詞ずしお玹介しおいる。 叙述・陳述の副詞は、連甚修食語である。よっお、叙述・陳述の副詞や、呌応の副詞の副詞の郚分は、ほかの䜓蚀に぀いおは修食しないのが普通である。 状態の副詞は䞻に動詞を修食する。 の「ゆっくり」は、状態の副詞である。 皋床の副詞は、 「かなり」・「もっず」・「ずおも」のように、皋床をあらわす副詞である。 の「少し」は、副詞であるこの䟋文での「少し」は圢容詞ではない。 「ずっず」のように、時間のスケヌルの皋床を衚す副詞も、皋床の副詞である。 「もっず倧きく」のように、皋床の副詞は䞻に圢容詞・圢容動詞を修食する堎合が兞型的だが、 「もっず右。」「もっず昔から。」 のように名詞などの䜓蚀を修食するこずもある。 たた、「もっずゆっくり歩いお。」のように、皋床の副詞䟋文では「もっず」が、ほかの副詞䟋文では「ゆっくり」を修食する堎合がある。 指瀺語である「あの」「その」や「倧きな」などがある。䜓蚀を修食し、必ず連䜓修食語になる。掻甚がない語。 連䜓詞の盎埌には、かならず䜓蚀が぀く。 「倧きな」 など䞀郚の連䜓詞ず圢容詞「倧きい」は、基準の圢が䌌おいるが、しかし別の品詞である。 「倧きい」は圢容詞であるが、「倧きな」は連䜓詞である。 たずえば圢容詞「う぀くしい」の堎合、「矎しかった」「矎しく」「矎しい」「矎しければ」のような掻甚になる。 「う぀くしな」×ずは蚀わない。぀たり、圢容詞に「◯◯な」の圢は無い。 なので、「倧きな」は、圢容詞ずは別の品詞でなければならない。぀たり、「倧きな」は連䜓詞である。 同様に、「小さな」も連䜓詞である。 「たいした話だ。」などの「たいした」も連䜓詞である。 「この」「その」「あの」「どの」は連䜓詞である。 「あらゆる状況」、「いかなる困難」などの「あらゆる」「いかなる」も連䜓詞である。 動詞など他の品詞ずたぎらわしい連䜓詞が、いく぀かある。 などの修食語ずしおの「ある」は、孊校文法では連䜓詞に分類する。 いっぜう の「ある」は、動詞である。 このように、同じ「ある」ずいう圢でも、文脈や䜍眮によっお品詞が倉わるので、品詞をさぐる堎合には文章をよく読むこず。 のような連䜓修食語「去る」は連䜓詞である。 「倧したダツだな。」ずか「倧それた事をしおしたった。」ずか「ずんだ倱敗をした。」「ずんだ灜難だったね。」などの「倧した」「倧それた」「ずんだ」は、連䜓詞である。 たずえば、「走る」は動詞ですが、しかし「歩きよりも走りで行きたい。」などの「走り」は名詞です。 このように、動詞がもずになっお掟生した名詞があり、このような、ある品詞の単語が別の品詞の単語に掟生するこずを転成ずいいたす。 圢容詞「倧きい」ず連䜓詞「倧きな」も、転成の関係だず思われおいたす。※ 孊校図曞怜定教科曞の出版瀟のひず぀の解釈 「楜しい」は圢容詞ですが、「楜しむ」は動詞です。この「楜しい」ず「楜しむ」も、転成の関係です。※ 教育出版の解釈 感動詞は感動・呌びかけ・応答・挚拶の4皮類ある。「おはよう」「ああ」などがある。ある状態や個人の感情、あいさ぀ や返事などを衚す。掻甚がない語。ふ぀う、自立語である。単独で文にするこずが倚いが、文の䞭にあるずきは独立語ずする。 兞型的な4぀の䟋: ※ 䞋線郚が感動詞 いろいろな䟋 「そしお」「だから」「でもっお話し蚀葉」などが該圓する。掻甚がない語である。文や文節を繋いで関係をはっきりさせる語で、必ず接続語になる。 「きのう、カレヌを買った。」の「た」は、過去をあらわす助動詞です。 助動詞ずは、掻甚のある付属語です。 「買った」は、「買ったら」や「買っおれば」などのように掻甚したす。 ぀たり、「た」は「たら」「おれ」のように掻甚したす。 いっぜう、「カレヌをかっおやろう。」の「お」には、過去の意味は無く、぀たり「お」は別の品詞です。この堎合の「お」は助詞です。助詞は、掻甚のない付属語です。 「山田の奜きな食べ物はカレヌだそうだ。」の「そうだ」も助動詞です。 「そうだ」は「そうだった」「そうな」「そうなら」のように掻甚したす。 「カレヌを食べたい。」の「たい」も助動詞であり、願望・垌望をあらわす助動詞です。 「食べたい」は「食べたければ」「食べたく」「食べたかろう」などのように掻甚したす。 動詞、圢容詞、圢容動詞、助動詞は䞋に぀く蚀葉によっお語の䞀郚たたは党䜓が倉化する。このこずを掻甚か぀ようずいう。 たずえば、動詞「話す」は、「話さない」未然、「話したす」連甚、「話す。」終始、「話すずき」連䜓、「話せば」仮定、「話せ」呜什のように掻甚したす。 掻甚の倉化埌のそれぞれの圢を掻甚圢か぀ようけいずいう。 たずえば、動詞の掻甚圢には、 の6皮類がある。 たた、甚蚀の倚くは倉化する郚分ず倉化しない郚分がある。倉化する郚分を掻甚語尟か぀ようごびず蚀い、倉化しない郚分を語幹ごかんずいう。助動詞の䞭には語幹や掻甚が事実䞊ないものもある。 たずえば、動詞「話す」の語幹は、「話」はなの郚分です。 「話せ」の「せ」 や 「話す」の「す」 などが、぀たり「せ」や「す」の郚分が掻甚語尟です。 動䜜を衚す蚀葉で、述語ずしお文の最埌に぀くこずが倚い。最埌が「う段」ロヌマ字で曞いたずき「遊ぶasobu」「芋るmiru」のようにuで終わるこずの音で終わる。たた、五段掻甚動詞の連甚圢は名詞に倉わるこずがある。䟋ずしおは、「ひかり(動詞「ひかる」より)」「読み(動詞「読む」より)」などがある。 たずえば、䞊蚘の「咲く」の堎合、 「咲かない」「咲きたす」「咲く。」「咲くずき」「咲けば」「咲け」のように掻甚される。 たた、䞊蚘の衚のように、掻甚圢や語幹、掻甚語尟などをひずたずめにした衚のこずを掻甚衚ずいいたす。 「来る」くる、「する」、などの䞀郚の動詞には語幹が無い。 五段掻甚では、䞋蚘の衚のように、語幹の最埌の文字の所属する行ごずに、掻甚圢が倉わる。 たずえば、「行かない」・「話さない」のように蚀うこずはある。しかし、けっしお「行さない×」「話かない×」のようには掻甚しないずいう事である。 呜什圢は、「行け」「曞け」などのように呜什の圢で蚀い切るので、掻甚ずしおの盎埌の接続は無い。※ ただし、「行けよ」のように助詞「よ」などの助詞を぀ける堎合はある。 䞋蚘の動詞の䞀芧衚でも同様に呜什圢は、呜什の圢で蚀い切るので、掻甚ずしおの盎埌の接続は無い。 䞊䞀段掻甚かみいちだん か぀ようをする動詞には、「生きる」・「起きる」・「䌌る」・「開ける」などがある。 「起きる」の語幹は「お」である。「おき」は語幹ではない。掻甚語尟には、すべお最初に「き」が぀いおいるが、だからずいっお語源を「おき」にしない。 もし、「おき」を語幹にしおしたうず、未然圢ず連甚圢の掻甚圢が無くなっおしたうが、そうなるず䞍䟿である※ 教育出版の芋解。 なので、「起きる」の語幹は「お」にされおいる。 「䌌る」・「芋る」など、䞀郚の動詞では、語幹ず掻甚語尟が区別しづらい。 䞋䞀段掻甚しもいちだん か぀ようをする動詞には、「教える」・「答える起きる」・「出る」がある※ 怜定教科曞で玹介される動詞。「受ける」「食べる」なども䞋䞀段掻甚である※ 参考曞などで玹介される動詞。 「出る」など、䞀郚の動詞には、語幹ず掻甚語尟が区別しづらい。 カ行倉栌掻甚になる動詞は「来る」くる䞀語のみである。 カ行倉栌掻甚の語幹は、掻甚ず区別が無い。 サ行倉栌掻甚になる動詞は「する」ず、「料理する」「勉匷する」のように「する」が埌ろに぀いお出来た耇合動詞「◯◯する」のみである。 サ行倉栌掻甚の語幹は、掻甚ず区別が無い。 動詞には、おもに、次のように䞉皮類の音䟿おんびんがありたす。 「曞かない」未然、「曞きたす」連甚、「曞く」終始、「曞くずき」連䜓、「曞けば」仮定、「曞け」呜什 ずいうように、動詞「曞く」は5段掻甚される。 しかし、「曞いた」は、このどれにも圓おはたらない。 「曞いた」は、連甚圢「曞き」「た」が なたった音が由来だずされる。 このように、いく぀かの動詞などで、掻甚語尟が「い」に倉化する珟象をむ音䟿いおんびんずいう。 いっぜう、動詞「走る」はしるは、掻甚で「走った」のように蚀う堎合がありたす。 この「走った」は、連甚圢「走り」「た」が なたった音が由来だずされる。 このように、掻甚語尟が「っ」に倉化する珟象を促音䟿そくおんびんずいう。 動詞「読む」は「読んだ」ず掻甚される堎合があたう。 これは、「読む」「た」あるいは「読み」「た」が由来だろうずされおいたす。 この「読んだ」のように、「読む」たたは「読み」が「読ん」になるように、掻甚語尟が「ん」になるこずを撥音䟿は぀おんびんずいいたす。 「撥」は぀ずは、「はねる」ずいう意味です。 動詞「飛ぶ」も「飛んだ」ず掻甚されるので、撥音䟿のある動詞です。 共通語では、音䟿のある動詞は、五段掻甚される動詞です。 しかし、方蚀では、ほかの掻甚をされる動詞でも音䟿のある堎合がありたす。 促音そくおんずは、たずえば「だっこ」の真ん䞭の小さい「぀」、぀たり「っ」の音のこずをいう。 撥音は぀おんずは、「ん」の音のこずをいう。 なお、動詞の音䟿ずは別に、圢容詞にも「り音䟿」ずいうのがある。くわしくは圢容詞の節で説明する。 特殊な動詞に補助動詞ずいうものがある。補助動詞ずは、たずえば の「みる」・「いる」・「いう」の郚分が、それぞれ補助動詞である。 本来これらは「芋る」「居る」「蚀う」ずいう意味があったのだが、その意味が薄れ、様子や状態を衚す助動詞のような圹割を果たすようになった。 このように、動詞ではあるが、ほかの単語に぀いお、補助的な意味をする動詞のこずを補助動詞ずいう。 圢匏動詞は普通の動詞ず区別するためにひらがなで曞くが、文節分けは行う。 助動詞ず補助動詞ずは違う。 などの「ある」・「おく」・「したう」、「いく」も、それぞれ補助動詞である。 の「あげる」・「くれる」・「もらう」も補助動詞である。 の「いただく」・「なる」も補助動詞である。 「行ける」・「曞ける」のようにそれだけで可胜の意味を含む動詞を特に可胜動詞ずいう。可胜動詞は、すべお䞋䞀段掻甚の語である。たた、可胜動詞に呜什圢は無い。 孊校文法で、可胜動詞のもずになる動詞は、「行く」・「曞く」など五段掻甚の動詞である。 たずえば など、もずになる動詞の掻甚は、すべお五段掻甚である。 いっぜう、䞊䞀段掻甚の「芋る」や、䞋䞀段掻甚の「出る」など、五段掻甚でない動詞をもずに可胜動詞ずするのは、小䞭高の孊校文法では誀りずされる。 ぀たり、「みれる△」「でれる△」などは、孊校文法では誀りずされる。 「芋る」や「出る」こずが可胜なこずを䞀語で蚀いたい堎合、孊校文法では、助動詞「られる」を䜿っお、「みられる」・「でられる」ずいうふうに蚀うのが正匏であるずされる。 動詞は自動詞じどうしず他動詞たどうしに区別できる。自動詞は察象を必芁ずせず、ある動䜜や状態がそれ自身で行われるこずをいう。他動詞は必ず動䜜の目的や察象ぞの働きかけを瀺す蚀葉が必芁である。 䟋:「起きる」ず「起こす」。 「起きる」が自動詞である。なぜなら「起きる」は動䜜の察象を必芁ずしないため、「圌を起きる」ずいう文章が䜜れない。 䞀方、「起こす」は動䜜の察象を瀺すこずができるので、「圌を起こす」ずいう文章が䜜れる。なので、「起こす」は他動詞である。[1][2]。 「氎を流す」ず「氎に流れる」なら、「流す」が他動詞であり、「流れる」が自動詞である。 ものごずの様子を衚す蚀葉で、修食語や述語になるこずが倚い。蚀い切りの圢終止圢が「い」で終わる。䟋すばらしい、矎しい など。圢容詞の語幹に「さ」を぀けるず名詞に倉わる。 など。 特殊な圢容詞ずしお「ない」「ほしい」がある。「ない」は ずいうように「無」の状態を衚す堎合ず、 のように、ほかの圢容詞の埌ろに぀く堎合がある。 この、「明るくない。」の堎合の「ない」のように、ほかの単語の補助ずしお぀かう圢容詞を補助圢容詞ずいう。 「明るくない」などの「ない」は、けっしお助動詞ではない。なぜならば、 「やらない」「曞かない」などの助動詞「ない」は「ぬ」に眮きかえおも意味が同じだし、「やらぬ」「曞かぬ」ず通じる。 しかし「明るくない」はけっしお「明るくぬ×」ずは蚀わない。なので、「明るくない」の「ない」は助動詞ではない。 たた、栌助詞「は」を補っお「明るくはない」ずいう堎合はあるが、しかし、「曞かはない×」ずは蚀わない。 このように、補助圢容詞ず助動詞ずは、区別する必芁がある。 なお、「この本に曞いおある。」の「ある」は補助動詞である。「ある」は圢容詞ではない。 「花が咲いおいる。」の「いる」は補助動詞である。「いる」は圢容詞ではない。 なお、補助動詞ず補助圢容詞をたずめお、補助甚蚀ほじょ ようげんずいう。 なお、「ほしい」は同じ意味の英語の"want"は動詞だが、しかし日本語の「ほしい」の掻甚は圢容詞「ほしかろう」、「ほしく」、「ほしけれ」の掻甚である。 「ほしい」も のように、ほかの動詞のうしろに補助的に぀くので、「ほしい」も補助甚蚀である。 日本語で補助圢容詞は「ない」ず「ほしい」だけである。 補助甚蚀をふくむ文章を、文節ごずに分かる堎合には、補助甚蚀は前の文節ずひず぀にたずめお䞀文節ずしお数える※ 教育出版の芋解。 ぀たり、 䟋 ずいう文章では、「歩いおいる」で、1文節ず数える。 ぀たり、「猫が歩いおいる。」ずいう文は、「猫は」ず「歩いおいる。」で、合蚈2個の文節がある。 たた、補助甚蚀は普通、ひらがなで曞く※ 䞉省堂の芋解。 批刀的な意味での「くだらない」、「粗末にすべきではない」倧切に扱うべきだずいう意味での「もったいない」などは、 たずえば「くだらない」なら、あたかも圢匏的には、動詞「くだる」の未然圢に助動詞「ない」が぀いたように芋えるが、 しかし、「くだらない」䞀語で圢容詞ずしお扱う。 「もったいない」も、「もったいない」䞀語で圢容詞ずしお扱う。※ 教育出版が䞭3教科曞で「くだらない」「もったいない」「きたない」などを玹介しおいる。 「静かだ」・「きれいだ」などのように、ものごずの様子を衚す蚀葉で、修食語や述語になるこずが倚い。蚀い切りの圢終止圢が「だ」たたは「です」で終わる。特殊な圢容動詞には「あんなだ」「こんなだ」がある。 圢容動詞は、掻甚のある自立語で、単独で述語になるこずができる。 圢容動詞に呜什圢は無い。 「静かにしろ」のような呜什衚珟は、孊校文法では「しろ」の郚分が動詞「する」の呜什圢であるず解釈する。なので、圢容動詞の郚分「静かに」そのものには呜什圢が無いず孊校文法では考える。 なお、圢容動詞でないが混同しやすい衚珟ずしお、連䜓詞「倧きな」がある。「倧きだろう×」ずは蚀わないので、「倧きな」は連䜓詞である。 自立語の䞭でも掻甚がなく、文の䞻題ずなりうるものを䜓蚀たいげんずいう。䜓蚀は「が・は・も・こそ・さえ」などの蚀葉を䞋に぀けるこずで䞻語になるのが最倧の特城である。原則ずしお䞻語になるのは䜓蚀のみである。たた、単独で独立語にするこずもできる。助詞助動詞を぀ければ修食語にもなる。たた、䞋に「だ・です」を぀ければ述語にもなるが、単独で述語にするこずは少なく、䜓蚀のみで文を終わらせるこずを特に䜓蚀止めたいげんどめずいう。 䟋ずしお、「歎史、それは䞀぀のロマンだ」いう文を芋おみる。たず最初の「歎史」は文の䞻題を提瀺する独立語である。「それは」は「それ」「は」で䞻語を䜜り、「䞀぀の」は「䞀぀」「の」で修食語ずなり、「ロマンだ」は「ロマン」「だ」で述語になったものである。 名詞めいしずは、ものの名前を衚す蚀葉。その他、数字なども名詞ずする。掻甚がない語。ほかにも甚蚀を䜓蚀のようなものにする働きを持぀「こず」「ずき」「ため」などがある。これらは本来「事ものごず」「時時間」「為理由や察象をさす」ずいう意味があったが、それらの意味が薄れ、単に甚蚀に接続しお甚蚀に䜓蚀のような働きを持たせる文節を぀くる蚀葉になった。これらを圢匏名詞ずいう。圢匏名詞は普通は平がなで曞き、文節分けはしない。 単独で文節を぀くるこずができない単語を付属語ふぞくごず呌ぶ。 文や文節に吊定や断定、䞁寧、掚枬、過去などの意味を぀けくわえる語。䞻に甚蚀・䜓蚀・助動詞に接続する。掻甚がある。 助動詞には、次のものがある。 䟋 掻甚は、「読たせれば」「読たせお」「読たせる」などのように掻甚する。 䟋 「曞かれた」「曞かれれば」「曞かれる」などのように掻甚される。 䟋 「知らなかろう」・「知らぬ」・「知らなければ」などのように掻甚する。 「存ぜぬ」・「存ぜん」のように掻甚する。 なお、「䜕もない。」の「ない」は圢容詞「なし」の倉化であるので、助動詞ではない。 䟋 この文の時点からみお、駅に到着したばかりだし、その文の時点で駅にいるので、完了である。 この文では、はたしお珟圚ではマラ゜ン遞手かどうかは䞍明である。だが、過去にマラ゜ン遞手だったのは確かである。 服が぀るされおいる時は、この文の時点からみお、過去ではなく珟圚なので、服は぀るされ぀づけおいるので、存続である。 たた、存続の堎合、普通は「た」のあずに䜓蚀が続く。 「たい」は普通、話し手が垌望しおいる堎合に䜿う。 「たがる」は、話し手以倖の第䞉者が垌望しおいる堎合に䜿う。 「知りたい」の掻甚は、たずえば「知りたかった」「知りたく」「知りたい」「知りたければ」などのように掻甚する。 「そんな話があろうはずがない」の「あろう」の「う」が助動詞「う」である。掻甚は「う」しか圢が無いが、しかし「あろうはず」のように䜓蚀「はず」に぀ながるので、連䜓圢である。終止圢の「あろう」ず連䜓圢の「あろう」があるので、䟿宜的に「う」は助動詞ずしお分類される。 「よう」も同様、䟿宜的に助動詞ずしお分類される。 ※ 範囲倖掻甚せず、「たい」しか圢が無い。しかし、「たい」の叀語の「たじ」に掻甚があるので、䟿宜䞊、「たい」も助動詞ずしお扱う。 時代劇などで「あるたじき無瀌ぶれい」のようなセリフがあるが、「たじ」は「あるたじき」「あるたじく」などのように掻甚するので、「たじ」は叀語の助動詞である。 「打ち消しの意志」ずは、「今埌は◯◯しないでおこう」のような意味。 「打ち消しの掚量」ずは、「今埌は、そうはならないだろう」のような意味。 「だろう」は助動詞「だ」の未然圢「だろ」に掚量の助動詞「う」が぀いたものであるず分類する。 たた、「東北は私の故郷であり」の「で」も助動詞「だ」の連甚圢に分類する。 「だろう」・「だった」などのように掻甚するので、助動詞である。 「です」は、助動詞「だ」を䞁寧にした圢。 「でしょう」・「でしたら」などのように掻甚するので助動詞。 「ようだ」は、掻甚の倉化は断定の助動詞「だ」に䌌おいるが、しかし意味が断定ではなく掚定なので、䟿宜䞊、掚定の助動詞「ようだ」ず断定の助動詞「だ」は別々の助動詞ずしお、あ぀かう。 「ようです」は、「ようだ」を䞁寧にした圢。 「そうだ」は、連甚圢の埌ろに ぀ながる堎合は様態の意味。 「そうだ」は、終始圢の埌ろに ぀ながる堎合は䌝聞の意味。 「そうです」は、「そうだ」を䞁寧にした圢。 ※ 執筆䞭 囜語孊者の倧野晋によれば[3]助動詞の語順は、人為・自然「れる」「られる」や䜿圹+敬意補助動詞+完了・存続掚量・吊定・蚘憶働きかけの終助詞の順に䞊ぶずされる。 助詞ずは、付属語で掻甚が無く、単語や文節同士を぀ないだり、぀ながれたものどうしの関係づけを行ったりする語である。たた、文や文節のリズムを敎えたり、犁止や疑問、匷調の意味を添える圹割もある。 䞻に甚蚀・䜓蚀・助動詞に接続する。掻甚はない。 孊校文法では助詞は栌助詞かくじょし・副助詞ふくじょし・接続助詞せ぀ぞくじょし・終助詞しゅうじょしの四぀に分類される。栌助詞かくじょしは䜓蚀に接続するか、たたは䜓蚀ず同じような働きをするものに接続しお䜿われる。 栌助詞は、盎埌の単語ずの関係を明確なものにするために䜿われる。 たずえば「ラむオン、トラ、襲う。」では、 それずも はたたた のかわからない。 この「が」「を」のような、動䜜をする偎ずされる偎の関係づけをするための助詞のこずを栌助詞かくじょしずいう。 気を付けるべきこずずしお、助詞「が」の぀く文節は、必ずしも䞻語ずは限らない。 たずえば、 ずいう文は、けっしお「これ」さんが䜕かを欲しがっおいるわけではない。そうでなくお、話し手の、欲しがっおいる察象物が、代名詞「これ」で衚される䜕かなだけである。 ぀たり、ここでいう「これが」は、英語でいう所の目的栌である。なお、孊校文法では「これが欲しい」の「これが」は『連甚修食栌』ずいう栌に分類する。 しかし、日本語の孊校文法では、英語でいう目的栌のようなものも「栌」ずしお扱うので、助詞「が」は、どっちにせよ「が」は栌助詞である。 なお、「寒いが、倖出した。」の「が」は、栌助詞ではない。「寒いが、倖出した。」の「が」は、接続助詞である。 ぀たり、「より」は栌助詞である。「から」は栌助詞である。 さお、「僕は奜きだ。」・「テニスは奜きだ。」のような「は」に぀いおは、文法の理論䞊、難しい問題があり、いちぶの孊校教科曞によっおは説明を避けおいる堎合もある。 䞉省堂や孊校図曞や光村図曞の怜定教科曞で助詞「は」を玹介しおいるが、これらの出版瀟の怜定教科曞では、助詞「は」は副助詞ふくじょしに分類される。副助詞に぀いおは埌述する。栌助詞ずしおは扱わない。 たずえば、孊校教科曞では習わない文だが、 ずいう文を考えれば、「は」を栌助詞ず考えるべきかどうか、いたいち䞍明確だず分かるだろう。「象」は「錻が長い」性質の英文法でいうずころの䞻栌でもなければ、英文法でいうずころの目的栌でもない。英語でいう所有栌「〜の」の象の錻は長いが、しかし料亭で「がくはチャヌシュヌメン」ずいう堎合は、チャヌシュヌメンを泚文しおいるのであっお、けっしお「僕のチャヌシュヌメン」をどうかしようずしおいるわけではない。 助詞「は」の意味を玹介しおいる䞉省堂の怜定教科曞では、助詞「は」は、題目をあらわす助詞ずしお分類しおいる。 ※ 範囲倖: 孊校文法䞻に橋本文法ではないが、助詞「は」を、䞻題・話題をあらわす助詞ずしお分類する孊説もある䞉䞊文法など。 などの連䜓修食語ずしおの「の」は、栌助詞に分類したす。 「の」には、 のように、名詞のかわりをする甚法もありたす。「もの」の意味。䟋文の堎合は、「君のものだ。」の意味 のように、「するこず」の「こず」の意味で「の」が䜿われる堎合もありたす。 このように「こず」「もの」の意味で助詞「の」が䜿われる堎合もあり、この堎合の助詞「の」も栌助詞に分類したす。 たた、 のように、動詞の前に「の」が぀いお、䞻語になる堎合もある。 これらの甚法「の」の名詞の代わり甚法。䞻語を瀺す助詞ずしおの「の」の堎合も、すべお栌助詞ずしお分類する。 なお、混同しやすい䟋ずしお のような文末の「の」がありたすが、これは終助詞「の」です。文末の「の」は栌助詞ではないです。 接続助詞せ぀ぞくじょしは、䞻に甚蚀に接続しお、䞋に来る郚分ずの関係を明らかにするものである。接続詞に眮き換えるこずもできる。 「寒いが、倖出した。」の「が」は、接続助詞である。 副助詞ふくじょしは䜓蚀や栌助詞に接続し、その文節に副詞のように甚蚀や述語・述郚を修食する圹割を持たせる。 䞉省堂や孊校図曞や光村図曞教科曞䌚瀟名の怜定教科曞では、助詞「は」は副助詞ずしお分類される。 教育出版は、助詞「は」に぀いおは説明をさけおいる。 終助詞しゅうじょしは述語に接続し、聞き手や読者などに犁止や疑問・勧誘などの働きかけを行う。 他にも「君のものだ」の「の」のように䜓蚀の働きを持぀ものを準䜓助詞、「ね」「さ」「よ」などのように文節の切れ目に自由に入れお、匷調したりリズムを敎えたりするものを間投助詞ずいう。 単語の䞭には品詞を区別しにくいものも倚い。いく぀かの䟋を芋おみよう。 1の「きれいだ」は圢容動詞だが、2の「病気だ」は名詞「病気」助動詞「だ」である。これをどうやったら区別すればよいだろうか。この堎合は副詞「ずおも」を入れるずよい。副詞は䞻に甚蚀を修食するので、1は問題ないが、2だず「山田さんはずおも病気だ」ずなり、䞍自然な文になる。 「小さい」は圢容詞だが、「小さな」は連䜓詞である。これは圢容詞の掻甚の䞭に「な」の圢がないこずから刀断する。 どちらも「ない」だが、1は打消の助動詞「ない」で、2は圢容詞「ない」である。この堎合は自立語は単独でも文節を䜜れるこずや打消の助動詞「ぬ」を入れお刀断するこずができる。 単語の䞀郚たたは党䜓に぀けるこずで品詞そのものを倉えたり、意味を付け加えたりする蚀葉がある。その内、単語の頭に぀けるものを接頭語、埌ろに぀けるものを接尟語ずいう。接頭語接尟語は䞀぀の単語ずしお数えず、接続したものずセットで䞀぀の単語ずしおみる。 日本語の接頭語の䟋を挙げる。「お」「ご」は名詞や動詞に぀いお尊敬や䞁寧の意味を付け加える。既に敬語のずころで述べたように、「お」は和語に、「ご」は挢語に接続する。他には名詞に接続する「新」「超」「反」や特定の色の名詞に接続する「たっ」がある。 接尟語は、圢容詞の語幹に接続しお名詞を䜜る「さ」、「さん」「様」などの敬称、名詞に接続しお連䜓修食語な意味を持たせる「的」「性」などが挙げられる。 文には単文たんぶん、耇文ふくぶん、重文じゅうぶんの3皮類がある。単文たんぶんは䞀぀の䞻語・述語のセットで成り立っおいる。耇文ふくぶんは二぀以䞊の䞻語・述語のセットでできおおり、ある䞻語・述語のセットが別の文節を修食したり、文の䞻郚・述郚になっおいるものである。重文じゅうぶんも二぀以䞊の䞻語・述語のセットでできおいるが、修食関係などはなく察等な関係にある。 䟋文
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※ 䞉省堂、教育出版の䞭3 干支えずは、図のように、東西南北の方角ずも関連づけされおいる。むかしの䞭囜や、むかしの日本では、しばしば、干支えずが甚いられた。 子ね  ネズミ 䞑うし  牛 寅ずら  虎 卯う  うさぎ 蟰た぀  韍 巳み  蛇ぞび 午うた  銬 未ひ぀じ 矊ひ぀じ 申さる  猿 酉ずり  鳥 戌いぬ  犬むヌ 亥い  いのしし 春 倏 秋 冬 日本の旧暊は、月の満ち欠けを元にした倪陰暊である。 珟圚の暊は、倪陜を元にした倪陜暊たいようれきである。 旧暊ず、珟圚の暊には、季節のずれがある。 旧暊では、1月・2月・3月が春。旧暊の倏は4月・5月・6月である。旧暊の秋は7月・8月・9月である。旧暊の冬は10月・11月・12月である。
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䞭孊校の文法では、珟代語の文法及び品詞ひんしなどに぀いお孊ぶ。 たず、珟代の日本語は、挢字ず仮名かなを䜿っお文章を構成するのが通垞である。 このような文䜓のこずを、「挢字仮名混じり文」ずいう。぀たり、珟代日本語の暙準的な文䜓は「挢字仮名混じり文」である。 念のために説明しおおくが、仮名ずは、平仮名ひらがなず片仮名カタカナのこずである。 たた、平仮名は、その文字自䜓には意味が無い。 いっぜう、挢字には、意味がある。たずえば「た」ずいう平仮名には意味が無い。しかし、「田」ず曞けば意味をもち、「田」の意味は蟲業のあれになる。 たた、「他」も「田」も発音は同じ「た」ず発音するが、しかし意味は違う。 挢字のように、その文字そのものが意味をも぀文字のこずを衚意文字ずいう。 いっぜう、平仮名のように、文字単独では意味を持たない、あるいは意味の確定しない文字であり、発音だけを指定しおいる文字のこずを、衚音文字ずいう。 「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」の5぀の音のこずを母音がいんずいう。母音は単䜓音で衚珟する。 なお、ロヌマ字のka, ki, ku ,ke ,ko のkの郚分や、sa,si,su,se,so の s の郚分のこずを子音しいんずいう。子音は母音ず組み合わせお構成する。 日本語の平仮名やカタカナには、子音を衚す文字は無い。 日本語の仮名の発音は通垞、母音たずえば「あ」「い」「う」「え」「お」、たたは、母音ず子音 たずえば「か」や「そ」などの組み合わせで発音される。 日本語は䞀぀の文をいく぀も重ねお党䜓ずしお意味がわかるものを文章ぶんしょうずよぶ。 たた、その䞭でも内容の倧きなたずたりで分けられたものを、段萜(だんらく)ずいう。段萜の始たりには、他の文より文の初めを䞀字䞋げるのが普通である。 その段萜の䞭の、文章を組み立おおいるものを文ぶんず呌び、文の切れ目には句点。を぀けるのが普通である。 堎合によっおは、「。」の代わりに、文の最埌が「」や「」で終わる堎合も、珟代の日本語ではある。疑問がある堎合に「」を䜿う。びっくりした時や倧声を出した声の堎合などに「」を䜿う。 たずえば ずか などのように。 さお、文を発音や意味の䞊で䞍自然にならないように区切ったものを文節ぶんせ぀ず呌ぶ。 䟋 䞊の䟋の文章は、4぀の文でできおいる。 そしお最初の文は「今日は/ 囜語ず/ 数孊ず/ 英語の/ テストが/ ありたした」ず文節分けでき、6぀の文節がある。 たた、文節を分けるずきには、間に「ね」や「よ」を入れるずうたく分けるこずができる。 䟋 「今日は『ね』/ 囜語ず『ね』/ 数孊ず『ね』/ 英語の『ね』/ テストが『ね』/ ありたした『よ』」ずうたく文節で分けられる。 さらに、文節を、蚀葉の意味がなくならないようにさらに分けたものを、単語たんごずいう。これは、それだけで䜿える蚀葉の最小単䜍である。 たずえば、 䟋 なら、 ず単語分けするこずができる。 文節は圹割から䞻語、述語、修食語、接続語、独立語に分けるこずができる。 䞻語しゅごは「䜕(誰)が」を衚す、文の䞻題を提瀺したり、行動や様子の䞻を定める文節である。 たずえば䟋文「花が、さいた。」の䞻語は「花が」である。 䞀般に、䞻語は語尟ごびに「は」たたは「が」が付く堎合が倚い。 しかし、「僕も孊校に行く」ずいう文章では、「僕も」が䞻語である。なぜなら、行動の䞻は「僕」であるからである。 たた、日本語の文には、䞻語が無い堎合もある。 たずえば「孊校に行くよ。」ずいう文には、䞻語は無い。 たた、ある単語の埌ろに「は」たたは「が」が぀いおも、かならずしも䞻語ずは限らない。 たずえば、 ずいう文では、「犬が」は䞻語ではない。奜きな行動の䞻は「圌」なので、圌がこの文の䞻語である。 たた、 の堎合、カレヌを食べたのは「今日」さんではなく、曞き手の人がカレヌを食べたず思われるので、「今日は」は䞻語ではない。この文「今日はカレヌを食べた。」に䞻語は無い。 述語じゅ぀ごは、「どうする」「どんなだ」「䜕だ」「ある・いる」「ない」を衚す、䜕をどうするかなどの行為を瀺す郚分、たたは䜕かの様子を瀺す郚分のこずである。 たずえば、「花が、さいた。」の述語は「さいた。」である。 なお、䞻語ず述語のこずをたずめお「䞻述」しゅじゅ぀ずいう。 䞻語ず述語の関係のこずを「䞻述の関係」ずいう。 修食語しゅうしょくごは䞻語述語に぀いお、たずえば、どこでしたか、あるいはどのようにしたかなど、くわしく説明するために䜿われる文節の䞀皮である。 たずえば、 なら「たじめに」の郚分が修食語である。 いっぜう、修食語が説明しおいる察象のこずを被修食語ひしゅうしょくごずいう。 「匟が、たじめに 勉匷する。」なら、修食語は「たじめに」であり、被修食語が「勉匷する」である。 「きれいな」が修食語で、被修食語は「花」です。 「きれいな」は「チョり」を修食する修食語で぀たり「きれいな」が修食語、被修食語は「チョり」です。「いきなり」は「飛び立぀」を修食する修食語です぀たり「いきなり」が修食語。 この䟋文のように、ひず぀の文に2぀以䞊の修食語のある堎合もありたす。 たた、修食語ず被修食語の関係を、「修食・被修食の関係」ずいう。 たたは単語に぀いおの説明や意味を぀けくわえる。特にあずで述べる甚蚀ようげんを修食するものを連甚修食語れんようしゅうしょくごず蚀う。 いっぜう、䜓蚀たいげんを修食するものを連䜓修食語れんたいしゅうしょくごず蚀い、修食される蚀葉は被修食語ひしゅうしょくごずよばれる。 たずえば、 この堎合、「倧きく」は連甚修食でしょうか、連䜓修食でしょうか ヒントずしお、倧きいのは䜕でしょうか ボヌルでしょうか、それずも投げ方が倧きいのでしょうか 答えを蚀うず、この文で倧きいのは投げ方ですので、぀たり「倧きく」は動詞の「投げた」を修食しおおり、そしお動詞は掻甚があるので甚蚀ですので、぀たり「倧きく」は連甚修食です。 いっぜう、 なら、ボヌルが倧きいわけですし、「ボヌル」は掻甚も無いので、ボヌルは䜓蚀です。なので、぀たり「倧きな」は連䜓修食です。 のように、ひず぀の文に連甚修食ず連䜓修食の䞡方がふくたれおいる堎合もありたす。 接続語せ぀ぞくごは他の文や文節ずの関係をあらわす。 接続語が䜕を修食しおいるかが曖昧な堎合がありたす。 ゚ラヌしたのが山田出塁したのが山田 独立語どくり぀ごは、ほかの文節ずは結び぀いおなくお、それだけで意味の通る語である。 あいさ぀ や あいづち などが、独立語になる堎合が、よくありたす。 䞊の䟋文の「先生」などのように、呌びかけも独立語になりたす。 䞊の䟋文の「山田さん」も独立語です。 いっぜう、 この䟋文「山田さんに頌みごずがありたす。」の「山田さん」も「山田さんに」も独立語ではないです。 この䟋文の「あのう」は独立語です。 この䟋文の「東京」は独立語です。 二぀以䞊の文節がたずたっお、ひず぀の働きをする文節のこずを連文節れんぶんせ぀ずいう。 連文節には、䞻に、䞻郚、述郚、修食郚、接続郚、独立郚の5皮類がある。 たた、䞊立の関係にある文節も、おたがいに連文節である。 日本語で「䞻語」ずいった堎合、単語の単䜍ですので、たずえば䟋文 の䞻語は、「消しゎム」です。「自分の消しゎム」は䞻語ではないです。 しかし、 ずいう文章があったずしお、「消しゎム」だけでは、「自分の消しゎム」なのか、「友達の消しゎム」なのか、䞍明です。 そこで、䞻語に、その䞻語にかかる修食語をあわせたものを䞻郚しゅぶずいいたすので、この抂念を導入したしょう。 の䞻郚は、「自分の消しゎム」です。 䟋文 の述語は、「する」です。しかし、「する」だけでは、䜕をするのか䞍明なので、いたいち䞍䟿でしょう。 そこで、述語にかかる修食語ず 述語じしん をたずめたものを述郚じゅ぀ぶずいいたすので、この抂念がいねんを導入したしょう。 この文「効は食事をする。」の述郚は、「食事をする」です。 䟋文 に぀いお、「昚日の」ず「晩に」は、別々の文節ですが、しかし、この文の「晩」ずはい぀の晩かずいえば「昚日」の晩ですので、「昚日の」ず「晩に」は、ひずたずめに扱えるず䟿利です。 そこで、修食郚しゅうしょくぶずいう、関連のある䞀続きの修食語をたずめる抂念があるので、これを導入したしょう。 「昚日の晩に」で、ひず぀の修食郚になりたす。 「うたくお」ず「やすい」は、別々の文節ですが、䞡方ずも、「この店のカレヌ」の性質をあらわしおいるので、ひずたずめにできるず䟿利です。 この「うたくお」ず「やすい」のように、察等に他の同じ文節䟋の堎合は「カレヌは」に結び぀く関係の文節のこずを、䞊立ぞいり぀の関係ずいいたす。 ぀たり、「うたくお」ず「やすい」は、䞊立の関係にありたす。 たた、䞊立の関係にある単語を䞊立語ずいいたす。 「うたくお」ず「やすい」は、それぞれお互いに䞊立語です。 さきほどの䟋文では述語が䞊立しおいたした。 ほかの䟋文では、䞻語が䞊立しおいる堎合もありたす。たずえば ずいう䟋文では、「父」ず「母」が䞊立の関係であり、お互いに䞊立語です。 単独で文節を䜜るこずができる単語のこずを自立語じり぀ごずいう。 たずえば、「孊校に行く。」ずいう文のうち、「孊校」は自立語である。 いっぜう、「に」は自立語ではない。 原則ずしお、䞀぀の文節には䞀぀の自立語しかないが、䟋倖的に「束の朚」「男の子」「読むこず」のように二぀以䞊の自立語を組み合わせた文節もある。 なお、「行く」の「行」を自立語ず解釈する堎合もある。 なお、「孊校に」でひず぀の文節、「行く」でもうひず぀の文節なので、原則「䞀぀の文節には䞀぀の自立語しかない」を満たしおいる。 いっぜう、「孊校に行く。」の「に」は自立語ではなく付属語ずいう。 付属語はかならず自立語の䞋に぀いお、しかも付属語だけでは意味を成さない。 名詞は普通、自立語に分類する。 動詞の語感を自立語に分類する。 動詞の掻甚語尟「行く」の「く」の郚分や、「行った」の「た」の郚分は、付属語に分類する。 たずえば孊校に「行った」のうち、自立語は「行っ」、付属語は「た」である。 孊校に「行ったらしい」では、付属語は「た」ず「らしい」の2぀である。このように、ひず぀の文節に付属語が2個以䞊ある堎合もある。 孊校に「行ったらしいね」なら、付属語は「た」「らしい」「ね」の3぀である。 「行く」いくは「行った」いった、「行けば」いけば、「行きたい」などのように、続く単語や蚀い切ったりするずきに、芏則にしたがっお、圢に倉化したす。 たずえば、「孊校に行ったなら」ず「なら」が続く堎合には手前には「行った」がきたす。けっしお、「行けばなら」×などずは蚀いたせん。 このように、単語の圢が芏則にしたがっお倉わるこずを掻甚か぀ようずいいたす。 自立語にも、掻甚のあるものず無いものがありたす。 たずえば、「孊校」は自立語ですが、掻甚がありたせん。 「行く」あるいは「行った」には、掻甚がありたす。 付属語にも、掻甚のあるものず無いものずがありたす。 掻甚のある自立語のこずを甚蚀ようげんず蚀いたす。 甚蚀は普通、述語になれたす。 埌述するが、動詞・圢容詞・圢容動詞が、甚蚀に分類されるのが䞀般的です。 動詞ずは、「走る」「曞く」などのように動䜜を衚す蚀葉です。「走る」なら、たずえば「走らない」「走れば」などのような掻甚がありたす。 圢容詞ずは、「広い」「赀い」などのような、蚀葉です。「広い」なら、たずえば「広く」「広ければ」などのように掻甚がありたす。 甚蚀の性質ずしお などの性質がありたす。 自立語の䞭でも掻甚がなく、文の䞻題ずなりうるものを䜓蚀たいげんずいう。 埌述したすが、名詞めいしに分類されるものが䜓蚀である堎合が普通です。 名詞ずは、「ビル」「孊校」「月曜日」などのように、ものの名前になるこずのできる蚀葉のこずです。 䜓蚀は「が・は・も・こそ・さえ」などの蚀葉を䞋に぀けるこずで䞻語になるのが最倧の特城である。原則ずしお䞻語になるのは䜓蚀のみである。たた、単独で独立語にするこずもできる。助詞助動詞を぀ければ修食語にもなる。たた、䞋に「だ・です」を぀ければ述語にもなるが、単独で述語にするこずは少なく、䜓蚀のみで文を終わらせるこずを特に䜓蚀止めたいげんどめずいう。 䟋ずしお、「歎史、それは䞀぀のロマンだ」いう文を芋おみる。たず最初の「歎史」は文の䞻題を提瀺する独立語である。「それは」は「それ」「は」で䞻語を䜜り、「䞀぀の」は「䞀぀」「の」で修食語ずなり、「ロマンだ」は「ロマン」「だ」で述語になったものである。 単語を圹割ごずに分類したものを品詞ひんしずいう。日本語の品詞は動詞どうし、圢容詞けいようし、圢容動詞けいようどうし、名詞めいし、代名詞だいめいし、副詞ふくし、連䜓詞れんたいし、接続詞せ぀ぞくし、感動詞かんどうし、助動詞じょどうし、助詞じょしの10皮類代名詞を別に数えるず11皮類ある。 「歩く」「曞く」「読む」「食べる」など、掻甚があり、䞻に動䜜をあらわす蚀葉が動詞です。 たずえば「歩く」なら、 「歩けば」「歩きたす」「歩きたい」「歩けよ。」「歩かなければ」・・・のように掻甚できるので、「歩く」は動詞です。 たた、動詞は述語になるこずができる。 たずえば「駅たで歩こう。」のように、述語になっおいたす。 動詞には掻甚があるが、最埌の音がりの段の音にした堎合を、文法䞊での基準の圢ずする。 たずえば、「歩く」が、動詞「歩く」の基準ずなる圢である。なぜなら、「歩く」は「く」ずいうり段の音で終わっおるからである。 いっぜう、「歩け」「歩き」などは、どんなに話し手が匷く蚀っおおも、最埌の音がり段でないので、動詞「歩く」の基準の圢ではない。 同様に、動詞「曞く」の暙準の圢は「曞く」である。 「曞け」「曞き」は、動詞「曞く」の基準の圢ではない。 たた、「歩きよりも走りでゎヌルたで行こう。」のように、歩行ずいう意味での「歩き」は掻甚が無いので、動詞ではないです。 「歩くスピヌドが速い。」のように、䜓蚀を修食する堎合にも動詞䟋文の「歩く」は動詞ずしお、あ぀かうが䜿われる堎合もありたす。 名詞には、いろいろな皮類がある。 「京郜」「倏目挱石」などのように、特定の地名や人名などをあらわす名詞のこずを固有名詞こゆう めいしずいう。 「ボヌル」「茶」「人」「犬」「机」など、特定の人名や地名をあらわしおいない、普通の名詞のこずを普通名詞ふ぀うめいしずいう。 「䞀人」「二぀」「二枚」「䞀枚」「䞉本」「䞉人」、などは、それぞれ数詞すうしずいいたす。 のような文での「もの」、 たたは の「こず」のような名詞を、圢匏名詞ずいう。 「僕」「それ」「圌」「あれ」「あなた」などのように、代名詞がある。 ※ 代名詞を名詞ずは別の品詞ず解釈する堎合もある。 代名詞のうち、「僕」「私」「あなた」「圌」「圌女」「俺」などの、普通は人を指す堎合に぀かう代名詞のこずを人称代名詞にんしょう だいめいしずいう。 いっぜう、「これ」、「それ」、「あれ」、「どれ」などは物や堎所に䜿う代名詞であり、このような代名詞を指瀺代名詞しじだいめいしたたは指瀺語ずいう。小孊校で習った、いわゆる「こそあど蚀葉」が、指瀺代名詞です。 代名詞を分類するず、䞻に、人称代名詞たたは指瀺代名詞の、二通りに分類できる。 代名詞は、掻甚がない語である。 この䞀芧衚にあるのは、あくたで指瀺代名詞だけである。 けっしお党おの代名詞が䞀芧になっおいるわけではない。指瀺代名詞でない代名詞は、この䞀芧衚には、たったく蚘茉されおいない。 代名詞には、指瀺代名詞でない代名詞も存圚し、「わたし」「あなた」「がく」「圌」「圌女」など、代名詞は、いく぀もある。 名詞は普通、自立語です。 副詞ずは、䟋をあげるず「ゆっくり」ずか「もっず」「ずおも」ずか、「のそのそ」「はっきり」などである。 副詞は掻甚がない語であり、䞻に甚蚀を修食し、修食語にしかならず、たいおいの堎合は連甚修食語になる。副詞には状態の副詞、皋床の副詞、呌応(陳述・叙述)の副詞がある。 状態の副詞は䞻に動詞を修食する。 皋床の副詞は䞻に圢容詞・圢容動詞を修食するが、他の副詞や名詞を修食するこずもある。 「呌応の副詞」ずは、 のように、あずにくる蚀葉に決たった蚀い方がくるのが呌応の副詞である。 たずえば、「決しお」は、必ずいく぀か埌の文節に「ない」が来る。 「けっしお、きのうはカレヌを食べおいない。」ずいうように、「けっしお」のあずには「ない」が来るのが普通。 のように の「党然」も、21䞖玀の珟代では、呌応の副詞である。※ 䞉省堂の䞭1教科曞が「党然」を呌応の副詞ずしお玹介。 ※ 範囲倖: ただし、「党然」は明治時代くらいは、 ※ このような事情があっおか、䞉省堂いがいの他の教科曞䌚瀟は、「党然」に぀いおは玹介しないでいる。 の「ずうおい」も、呌応の副詞である。※ 䞉省堂の䞭1教科曞が「ずうおい」を呌応の副詞ずしお玹介。 「叙述の副詞」じょじゅ぀のふくしたたは「陳述の副詞」ずは、話し手の気持ちや刀断を述べるための副詞である。 「おそらく」ずか「きっず」などの、䜕かの可胜性の皋床を掚枬する副詞が、叙述の副詞の堎合がある。 これ以倖にも、 たたは ずかの「たるで」の郚分も、叙述の副詞である。 教科曞によっおは「呌応の副詞」を「叙述の副詞」ず完党に同䞀芖しお分類する堎合もある※ たずえば孊校図曞教科曞䌚瀟名では同䞀芖しおいる。 たずえば、 のように、「おそらく」・「たぶん」のあずには、「だろう」たたは「であろう」「でしょう」などが来る堎合がよくある。※ 孊校図曞が、「おそらく」を呌応の副詞ずしおいる。䞉省堂が「たぶん」を呌応の副詞ずしおいる などの疑問の意味の副詞も、呌応の副詞に分類される堎合がある。※ 光村図曞の䞭3教科曞が「どうしお」を呌応の副詞ずしお玹介、教育出版の䞭2教科曞が「なぜ」を呌応の副詞ずしお玹介しおいる。 叙述・陳述の副詞は、連甚修食語である。よっお、叙述・陳述の副詞や、呌応の副詞の副詞の郚分は、ほかの䜓蚀に぀いおは修食しないのが普通である。 状態の副詞は䞻に動詞を修食する。 の「ゆっくり」は、状態の副詞である。 皋床の副詞は、 「かなり」・「もっず」・「ずおも」のように、皋床をあらわす副詞である。 の「少し」は、副詞であるこの䟋文での「少し」は圢容詞ではない。 「ずっず」のように、時間のスケヌルの皋床を衚す副詞も、皋床の副詞である。 「もっず倧きく」のように、皋床の副詞は䞻に圢容詞・圢容動詞を修食する堎合が兞型的だが、 「もっず右。」「もっず昔から。」 のように名詞などの䜓蚀を修食するこずもある。 たた、「もっずゆっくり歩いお。」のように、皋床の副詞䟋文では「もっず」が、ほかの副詞䟋文では「ゆっくり」を修食する堎合がある。 指瀺語である「あの」「その」や「倧きな」などがある。䜓蚀を修食し、必ず連䜓修食語になる。掻甚がない語。 連䜓詞の盎埌には、かならず䜓蚀が぀く。 「倧きな」 など䞀郚の連䜓詞ず圢容詞「倧きい」は、基準の圢が䌌おいるが、しかし別の品詞である。 「倧きい」は圢容詞であるが、「倧きな」は連䜓詞である。 たずえば圢容詞「う぀くしい」の堎合、「矎しかった」「矎しく」「矎しい」「矎しければ」のような掻甚になる。 「う぀くしな」×ずは蚀わない。぀たり、圢容詞に「◯◯な」の圢は無い。 なので、「倧きな」は、圢容詞ずは別の品詞でなければならない。぀たり、「倧きな」は連䜓詞である。 同様に、「小さな」も連䜓詞である。 「たいした話だ。」などの「たいした」も連䜓詞である。 「この」「その」「あの」「どの」は連䜓詞である。 「あらゆる状況」、「いかなる困難」などの「あらゆる」「いかなる」も連䜓詞である。 動詞など他の品詞ずたぎらわしい連䜓詞が、いく぀かある。 などの修食語ずしおの「ある」は、孊校文法では連䜓詞に分類する。 いっぜう の「ある」は、動詞である。 このように、同じ「ある」ずいう圢でも、文脈や䜍眮によっお品詞が倉わるので、品詞をさぐる堎合には文章をよく読むこず。 のような連䜓修食語「去る」は連䜓詞である。 「倧したダツだな。」ずか「倧それた事をしおしたった。」ずか「ずんだ倱敗をした。」「ずんだ灜難だったね。」などの「倧した」「倧それた」「ずんだ」は、連䜓詞である。 たずえば、「走る」は動詞ですが、しかし「歩きよりも走りで行きたい。」などの「走り」は名詞です。 このように、動詞がもずになっお掟生した名詞があり、このような、ある品詞の単語が別の品詞の単語に掟生するこずを転成ずいいたす。 圢容詞「倧きい」ず連䜓詞「倧きな」も、転成の関係だず思われおいたす。※ 孊校図曞怜定教科曞の出版瀟のひず぀の解釈 「楜しい」は圢容詞ですが、「楜しむ」は動詞です。この「楜しい」ず「楜しむ」も、転成の関係です。※ 教育出版の解釈 感動詞は感動・呌びかけ・応答・挚拶の4皮類ある。「おはよう」「ああ」などがある。ある状態や個人の感情、あいさ぀ や返事などを衚す。掻甚がない語。ふ぀う、自立語である。単独で文にするこずが倚いが、文の䞭にあるずきは独立語ずする。 兞型的な4぀の䟋: ※ 䞋線郚が感動詞 いろいろな䟋 「そしお」「だから」「でもっお話し蚀葉」などが該圓する。掻甚がない語である。文や文節を繋いで関係をはっきりさせる語で、必ず接続語になる。 「きのう、カレヌを買った。」の「た」は、過去をあらわす助動詞です。 助動詞ずは、掻甚のある付属語です。 「買った」は、「買ったら」や「買っおれば」などのように掻甚したす。 ぀たり、「た」は「たら」「おれ」のように掻甚したす。 いっぜう、「カレヌをかっおやろう。」の「お」には、過去の意味は無く、぀たり「お」は別の品詞です。この堎合の「お」は助詞です。助詞は、掻甚のない付属語です。 「山田の奜きな食べ物はカレヌだそうだ。」の「そうだ」も助動詞です。 「そうだ」は「そうだった」「そうな」「そうなら」のように掻甚したす。 「カレヌを食べたい。」の「たい」も助動詞であり、願望・垌望をあらわす助動詞です。 「食べたい」は「食べたければ」「食べたく」「食べたかろう」などのように掻甚したす。 動詞、圢容詞、圢容動詞、助動詞は䞋に぀く蚀葉によっお語の䞀郚たたは党䜓が倉化する。このこずを掻甚か぀ようずいう。 たずえば、動詞「話す」は、「話さない」未然、「話したす」連甚、「話す。」終始、「話すずき」連䜓、「話せば」仮定、「話せ」呜什のように掻甚したす。 掻甚の倉化埌のそれぞれの圢を掻甚圢か぀ようけいずいう。 たずえば、動詞の掻甚圢には、 の6皮類がある。 たた、甚蚀の倚くは倉化する郚分ず倉化しない郚分がある。倉化する郚分を掻甚語尟か぀ようごびず蚀い、倉化しない郚分を語幹ごかんずいう。助動詞の䞭には語幹や掻甚が事実䞊ないものもある。 たずえば、動詞「話す」の語幹は、「話」はなの郚分です。 「話せ」の「せ」 や 「話す」の「す」 などが、぀たり「せ」や「す」の郚分が掻甚語尟です。 動䜜を衚す蚀葉で、述語ずしお文の最埌に぀くこずが倚い。最埌が「う段」ロヌマ字で曞いたずき「遊ぶasobu」「芋るmiru」のようにuで終わるこずの音で終わる。たた、五段掻甚動詞の連甚圢は名詞に倉わるこずがある。䟋ずしおは、「ひかり(動詞「ひかる」より)」「読み(動詞「読む」より)」などがある。 たずえば、䞊蚘の「咲く」の堎合、 「咲かない」「咲きたす」「咲く。」「咲くずき」「咲けば」「咲け」のように掻甚される。 たた、䞊蚘の衚のように、掻甚圢や語幹、掻甚語尟などをひずたずめにした衚のこずを掻甚衚ずいいたす。 「来る」くる、「する」、などの䞀郚の動詞には語幹が無い。 五段掻甚では、䞋蚘の衚のように、語幹の最埌の文字の所属する行ごずに、掻甚圢が倉わる。 たずえば、「行かない」・「話さない」のように蚀うこずはある。しかし、けっしお「行さない×」「話かない×」のようには掻甚しないずいう事である。 呜什圢は、「行け」「曞け」などのように呜什の圢で蚀い切るので、掻甚ずしおの盎埌の接続は無い。※ ただし、「行けよ」のように助詞「よ」などの助詞を぀ける堎合はある。 䞋蚘の動詞の䞀芧衚でも同様に呜什圢は、呜什の圢で蚀い切るので、掻甚ずしおの盎埌の接続は無い。 䞊䞀段掻甚かみいちだん か぀ようをする動詞には、「生きる」・「起きる」・「䌌る」・「開ける」などがある。 「起きる」の語幹は「お」である。「おき」は語幹ではない。掻甚語尟には、すべお最初に「き」が぀いおいるが、だからずいっお語源を「おき」にしない。 もし、「おき」を語幹にしおしたうず、未然圢ず連甚圢の掻甚圢が無くなっおしたうが、そうなるず䞍䟿である※ 教育出版の芋解。 なので、「起きる」の語幹は「お」にされおいる。 「䌌る」・「芋る」など、䞀郚の動詞では、語幹ず掻甚語尟が区別しづらい。 䞋䞀段掻甚しもいちだん か぀ようをする動詞には、「教える」・「答える起きる」・「出る」がある※ 怜定教科曞で玹介される動詞。「受ける」「食べる」なども䞋䞀段掻甚である※ 参考曞などで玹介される動詞。 「出る」など、䞀郚の動詞には、語幹ず掻甚語尟が区別しづらい。 カ行倉栌掻甚になる動詞は「来る」くる䞀語のみである。 カ行倉栌掻甚の語幹は、掻甚ず区別が無い。 サ行倉栌掻甚になる動詞は「する」ず、「料理する」「勉匷する」のように「する」が埌ろに぀いお出来た耇合動詞「◯◯する」のみである。 サ行倉栌掻甚の語幹は、掻甚ず区別が無い。 動詞には、おもに、次のように䞉皮類の音䟿おんびんがありたす。 「曞かない」未然、「曞きたす」連甚、「曞く」終始、「曞くずき」連䜓、「曞けば」仮定、「曞け」呜什 ずいうように、動詞「曞く」は5段掻甚される。 しかし、「曞いた」は、このどれにも圓おはたらない。 「曞いた」は、連甚圢「曞き」「た」が なたった音が由来だずされる。 このように、いく぀かの動詞などで、掻甚語尟が「い」に倉化する珟象をむ音䟿いおんびんずいう。 いっぜう、動詞「走る」はしるは、掻甚で「走った」のように蚀う堎合がありたす。 この「走った」は、連甚圢「走り」「た」が なたった音が由来だずされる。 このように、掻甚語尟が「っ」に倉化する珟象を促音䟿そくおんびんずいう。 動詞「読む」は「読んだ」ず掻甚される堎合があたう。 これは、「読む」「た」あるいは「読み」「た」が由来だろうずされおいたす。 この「読んだ」のように、「読む」たたは「読み」が「読ん」になるように、掻甚語尟が「ん」になるこずを撥音䟿は぀おんびんずいいたす。 「撥」は぀ずは、「はねる」ずいう意味です。 動詞「飛ぶ」も「飛んだ」ず掻甚されるので、撥音䟿のある動詞です。 共通語では、音䟿のある動詞は、五段掻甚される動詞です。 しかし、方蚀では、ほかの掻甚をされる動詞でも音䟿のある堎合がありたす。 促音そくおんずは、たずえば「だっこ」の真ん䞭の小さい「぀」、぀たり「っ」の音のこずをいう。 撥音は぀おんずは、「ん」の音のこずをいう。 なお、動詞の音䟿ずは別に、圢容詞にも「り音䟿」ずいうのがある。くわしくは圢容詞の節で説明する。 特殊な動詞に補助動詞ずいうものがある。補助動詞ずは、たずえば の「みる」・「いる」・「いう」の郚分が、それぞれ補助動詞である。 本来これらは「芋る」「居る」「蚀う」ずいう意味があったのだが、その意味が薄れ、様子や状態を衚す助動詞のような圹割を果たすようになった。 このように、動詞ではあるが、ほかの単語に぀いお、補助的な意味をする動詞のこずを補助動詞ずいう。 圢匏動詞は普通の動詞ず区別するためにひらがなで曞くが、文節分けは行う。 助動詞ず補助動詞ずは違う。 などの「ある」・「おく」・「したう」、「いく」も、それぞれ補助動詞である。 の「あげる」・「くれる」・「もらう」も補助動詞である。 の「いただく」・「なる」も補助動詞である。 「行ける」・「曞ける」のようにそれだけで可胜の意味を含む動詞を特に可胜動詞ずいう。可胜動詞は、すべお䞋䞀段掻甚の語である。たた、可胜動詞に呜什圢は無い。 孊校文法で、可胜動詞のもずになる動詞は、「行く」・「曞く」など五段掻甚の動詞である。 たずえば など、もずになる動詞の掻甚は、すべお五段掻甚である。 いっぜう、䞊䞀段掻甚の「芋る」や、䞋䞀段掻甚の「出る」など、五段掻甚でない動詞をもずに可胜動詞ずするのは、小䞭高の孊校文法では誀りずされる。 ぀たり、「みれる△」「でれる△」などは、孊校文法では誀りずされる。 「芋る」や「出る」こずが可胜なこずを䞀語で蚀いたい堎合、孊校文法では、助動詞「られる」を䜿っお、「みられる」・「でられる」ずいうふうに蚀うのが正匏であるずされる。 動詞は自動詞じどうしず他動詞たどうしに区別できる。自動詞は察象を必芁ずせず、ある動䜜や状態がそれ自身で行われるこずをいう。他動詞は必ず動䜜の目的や察象ぞの働きかけを瀺す蚀葉が必芁である。 䟋:「起きる」ず「起こす」。 「起きる」が自動詞である。なぜなら「起きる」は動䜜の察象を必芁ずしないため、「圌を起きる」ずいう文章が䜜れない。 䞀方、「起こす」は動䜜の察象を瀺すこずができるので、「圌を起こす」ずいう文章が䜜れる。なので、「起こす」は他動詞である。[1][2]。 「氎を流す」ず「氎に流れる」なら、「流す」が他動詞であり、「流れる」が自動詞である。 ものごずの様子を衚す蚀葉で、修食語や述語になるこずが倚い。蚀い切りの圢終止圢が「い」で終わる。䟋すばらしい、矎しい など。圢容詞の語幹に「さ」を぀けるず名詞に倉わる。 など。 特殊な圢容詞ずしお「ない」「ほしい」がある。「ない」は ずいうように「無」の状態を衚す堎合ず、 のように、ほかの圢容詞の埌ろに぀く堎合がある。 この、「明るくない。」の堎合の「ない」のように、ほかの単語の補助ずしお぀かう圢容詞を補助圢容詞ずいう。 「明るくない」などの「ない」は、けっしお助動詞ではない。なぜならば、 「やらない」「曞かない」などの助動詞「ない」は「ぬ」に眮きかえおも意味が同じだし、「やらぬ」「曞かぬ」ず通じる。 しかし「明るくない」はけっしお「明るくぬ×」ずは蚀わない。なので、「明るくない」の「ない」は助動詞ではない。 たた、栌助詞「は」を補っお「明るくはない」ずいう堎合はあるが、しかし、「曞かはない×」ずは蚀わない。 このように、補助圢容詞ず助動詞ずは、区別する必芁がある。 なお、「この本に曞いおある。」の「ある」は補助動詞である。「ある」は圢容詞ではない。 「花が咲いおいる。」の「いる」は補助動詞である。「いる」は圢容詞ではない。 なお、補助動詞ず補助圢容詞をたずめお、補助甚蚀ほじょ ようげんずいう。 なお、「ほしい」は同じ意味の英語の"want"は動詞だが、しかし日本語の「ほしい」の掻甚は圢容詞「ほしかろう」、「ほしく」、「ほしけれ」の掻甚である。 「ほしい」も のように、ほかの動詞のうしろに補助的に぀くので、「ほしい」も補助甚蚀である。 日本語で補助圢容詞は「ない」ず「ほしい」だけである。 補助甚蚀をふくむ文章を、文節ごずに分かる堎合には、補助甚蚀は前の文節ずひず぀にたずめお䞀文節ずしお数える※ 教育出版の芋解。 ぀たり、 䟋 ずいう文章では、「歩いおいる」で、1文節ず数える。 ぀たり、「猫が歩いおいる。」ずいう文は、「猫は」ず「歩いおいる。」で、合蚈2個の文節がある。 たた、補助甚蚀は普通、ひらがなで曞く※ 䞉省堂の芋解。 批刀的な意味での「くだらない」、「粗末にすべきではない」倧切に扱うべきだずいう意味での「もったいない」などは、 たずえば「くだらない」なら、あたかも圢匏的には、動詞「くだる」の未然圢に助動詞「ない」が぀いたように芋えるが、 しかし、「くだらない」䞀語で圢容詞ずしお扱う。 「もったいない」も、「もったいない」䞀語で圢容詞ずしお扱う。※ 教育出版が䞭3教科曞で「くだらない」「もったいない」「きたない」などを玹介しおいる。 「静かだ」・「きれいだ」などのように、ものごずの様子を衚す蚀葉で、修食語や述語になるこずが倚い。蚀い切りの圢終止圢が「だ」たたは「です」で終わる。特殊な圢容動詞には「あんなだ」「こんなだ」がある。 圢容動詞は、掻甚のある自立語で、単独で述語になるこずができる。 圢容動詞に呜什圢は無い。 「静かにしろ」のような呜什衚珟は、孊校文法では「しろ」の郚分が動詞「する」の呜什圢であるず解釈する。なので、圢容動詞の郚分「静かに」そのものには呜什圢が無いず孊校文法では考える。 なお、圢容動詞でないが混同しやすい衚珟ずしお、連䜓詞「倧きな」がある。「倧きだろう×」ずは蚀わないので、「倧きな」は連䜓詞である。 自立語の䞭でも掻甚がなく、文の䞻題ずなりうるものを䜓蚀たいげんずいう。䜓蚀は「が・は・も・こそ・さえ」などの蚀葉を䞋に぀けるこずで䞻語になるのが最倧の特城である。原則ずしお䞻語になるのは䜓蚀のみである。たた、単独で独立語にするこずもできる。助詞助動詞を぀ければ修食語にもなる。たた、䞋に「だ・です」を぀ければ述語にもなるが、単独で述語にするこずは少なく、䜓蚀のみで文を終わらせるこずを特に䜓蚀止めたいげんどめずいう。 䟋ずしお、「歎史、それは䞀぀のロマンだ」いう文を芋おみる。たず最初の「歎史」は文の䞻題を提瀺する独立語である。「それは」は「それ」「は」で䞻語を䜜り、「䞀぀の」は「䞀぀」「の」で修食語ずなり、「ロマンだ」は「ロマン」「だ」で述語になったものである。 名詞めいしずは、ものの名前を衚す蚀葉。その他、数字なども名詞ずする。掻甚がない語。ほかにも甚蚀を䜓蚀のようなものにする働きを持぀「こず」「ずき」「ため」などがある。これらは本来「事ものごず」「時時間」「為理由や察象をさす」ずいう意味があったが、それらの意味が薄れ、単に甚蚀に接続しお甚蚀に䜓蚀のような働きを持たせる文節を぀くる蚀葉になった。これらを圢匏名詞ずいう。圢匏名詞は普通は平がなで曞き、文節分けはしない。 単独で文節を぀くるこずができない単語を付属語ふぞくごず呌ぶ。 文や文節に吊定や断定、䞁寧、掚枬、過去などの意味を぀けくわえる語。䞻に甚蚀・䜓蚀・助動詞に接続する。掻甚がある。 助動詞には、次のものがある。 䟋 掻甚は、「読たせれば」「読たせお」「読たせる」などのように掻甚する。 䟋 「曞かれた」「曞かれれば」「曞かれる」などのように掻甚される。 䟋 「知らなかろう」・「知らぬ」・「知らなければ」などのように掻甚する。 「存ぜぬ」・「存ぜん」のように掻甚する。 なお、「䜕もない。」の「ない」は圢容詞「なし」の倉化であるので、助動詞ではない。 䟋 この文の時点からみお、駅に到着したばかりだし、その文の時点で駅にいるので、完了である。 この文では、はたしお珟圚ではマラ゜ン遞手かどうかは䞍明である。だが、過去にマラ゜ン遞手だったのは確かである。 服が぀るされおいる時は、この文の時点からみお、過去ではなく珟圚なので、服は぀るされ぀づけおいるので、存続である。 たた、存続の堎合、普通は「た」のあずに䜓蚀が続く。 「たい」は普通、話し手が垌望しおいる堎合に䜿う。 「たがる」は、話し手以倖の第䞉者が垌望しおいる堎合に䜿う。 「知りたい」の掻甚は、たずえば「知りたかった」「知りたく」「知りたい」「知りたければ」などのように掻甚する。 「そんな話があろうはずがない」の「あろう」の「う」が助動詞「う」である。掻甚は「う」しか圢が無いが、しかし「あろうはず」のように䜓蚀「はず」に぀ながるので、連䜓圢である。終止圢の「あろう」ず連䜓圢の「あろう」があるので、䟿宜的に「う」は助動詞ずしお分類される。 「よう」も同様、䟿宜的に助動詞ずしお分類される。 ※ 範囲倖掻甚せず、「たい」しか圢が無い。しかし、「たい」の叀語の「たじ」に掻甚があるので、䟿宜䞊、「たい」も助動詞ずしお扱う。 時代劇などで「あるたじき無瀌ぶれい」のようなセリフがあるが、「たじ」は「あるたじき」「あるたじく」などのように掻甚するので、「たじ」は叀語の助動詞である。 「打ち消しの意志」ずは、「今埌は◯◯しないでおこう」のような意味。 「打ち消しの掚量」ずは、「今埌は、そうはならないだろう」のような意味。 「だろう」は助動詞「だ」の未然圢「だろ」に掚量の助動詞「う」が぀いたものであるず分類する。 たた、「東北は私の故郷であり」の「で」も助動詞「だ」の連甚圢に分類する。 「だろう」・「だった」などのように掻甚するので、助動詞である。 「です」は、助動詞「だ」を䞁寧にした圢。 「でしょう」・「でしたら」などのように掻甚するので助動詞。 「ようだ」は、掻甚の倉化は断定の助動詞「だ」に䌌おいるが、しかし意味が断定ではなく掚定なので、䟿宜䞊、掚定の助動詞「ようだ」ず断定の助動詞「だ」は別々の助動詞ずしお、あ぀かう。 「ようです」は、「ようだ」を䞁寧にした圢。 「そうだ」は、連甚圢の埌ろに ぀ながる堎合は様態の意味。 「そうだ」は、終始圢の埌ろに ぀ながる堎合は䌝聞の意味。 「そうです」は、「そうだ」を䞁寧にした圢。 ※ 執筆䞭 囜語孊者の倧野晋によれば[3]助動詞の語順は、人為・自然「れる」「られる」や䜿圹+敬意補助動詞+完了・存続掚量・吊定・蚘憶働きかけの終助詞の順に䞊ぶずされる。 助詞ずは、付属語で掻甚が無く、単語や文節同士を぀ないだり、぀ながれたものどうしの関係づけを行ったりする語である。たた、文や文節のリズムを敎えたり、犁止や疑問、匷調の意味を添える圹割もある。 䞻に甚蚀・䜓蚀・助動詞に接続する。掻甚はない。 孊校文法では助詞は栌助詞かくじょし・副助詞ふくじょし・接続助詞せ぀ぞくじょし・終助詞しゅうじょしの四぀に分類される。栌助詞かくじょしは䜓蚀に接続するか、たたは䜓蚀ず同じような働きをするものに接続しお䜿われる。 栌助詞は、盎埌の単語ずの関係を明確なものにするために䜿われる。 たずえば「ラむオン、トラ、襲う。」では、 それずも はたたた のかわからない。 この「が」「を」のような、動䜜をする偎ずされる偎の関係づけをするための助詞のこずを栌助詞かくじょしずいう。 気を付けるべきこずずしお、助詞「が」の぀く文節は、必ずしも䞻語ずは限らない。 たずえば、 ずいう文は、けっしお「これ」さんが䜕かを欲しがっおいるわけではない。そうでなくお、話し手の、欲しがっおいる察象物が、代名詞「これ」で衚される䜕かなだけである。 ぀たり、ここでいう「これが」は、英語でいう所の目的栌である。なお、孊校文法では「これが欲しい」の「これが」は『連甚修食栌』ずいう栌に分類する。 しかし、日本語の孊校文法では、英語でいう目的栌のようなものも「栌」ずしお扱うので、助詞「が」は、どっちにせよ「が」は栌助詞である。 なお、「寒いが、倖出した。」の「が」は、栌助詞ではない。「寒いが、倖出した。」の「が」は、接続助詞である。 ぀たり、「より」は栌助詞である。「から」は栌助詞である。 さお、「僕は奜きだ。」・「テニスは奜きだ。」のような「は」に぀いおは、文法の理論䞊、難しい問題があり、いちぶの孊校教科曞によっおは説明を避けおいる堎合もある。 䞉省堂や孊校図曞や光村図曞の怜定教科曞で助詞「は」を玹介しおいるが、これらの出版瀟の怜定教科曞では、助詞「は」は副助詞ふくじょしに分類される。副助詞に぀いおは埌述する。栌助詞ずしおは扱わない。 たずえば、孊校教科曞では習わない文だが、 ずいう文を考えれば、「は」を栌助詞ず考えるべきかどうか、いたいち䞍明確だず分かるだろう。「象」は「錻が長い」性質の英文法でいうずころの䞻栌でもなければ、英文法でいうずころの目的栌でもない。英語でいう所有栌「〜の」の象の錻は長いが、しかし料亭で「がくはチャヌシュヌメン」ずいう堎合は、チャヌシュヌメンを泚文しおいるのであっお、けっしお「僕のチャヌシュヌメン」をどうかしようずしおいるわけではない。 助詞「は」の意味を玹介しおいる䞉省堂の怜定教科曞では、助詞「は」は、題目をあらわす助詞ずしお分類しおいる。 ※ 範囲倖: 孊校文法䞻に橋本文法ではないが、助詞「は」を、䞻題・話題をあらわす助詞ずしお分類する孊説もある䞉䞊文法など。 などの連䜓修食語ずしおの「の」は、栌助詞に分類したす。 「の」には、 のように、名詞のかわりをする甚法もありたす。「もの」の意味。䟋文の堎合は、「君のものだ。」の意味 のように、「するこず」の「こず」の意味で「の」が䜿われる堎合もありたす。 このように「こず」「もの」の意味で助詞「の」が䜿われる堎合もあり、この堎合の助詞「の」も栌助詞に分類したす。 たた、 のように、動詞の前に「の」が぀いお、䞻語になる堎合もある。 これらの甚法「の」の名詞の代わり甚法。䞻語を瀺す助詞ずしおの「の」の堎合も、すべお栌助詞ずしお分類する。 なお、混同しやすい䟋ずしお のような文末の「の」がありたすが、これは終助詞「の」です。文末の「の」は栌助詞ではないです。 接続助詞せ぀ぞくじょしは、䞻に甚蚀に接続しお、䞋に来る郚分ずの関係を明らかにするものである。接続詞に眮き換えるこずもできる。 「寒いが、倖出した。」の「が」は、接続助詞である。 副助詞ふくじょしは䜓蚀や栌助詞に接続し、その文節に副詞のように甚蚀や述語・述郚を修食する圹割を持たせる。 䞉省堂や孊校図曞や光村図曞教科曞䌚瀟名の怜定教科曞では、助詞「は」は副助詞ずしお分類される。 教育出版は、助詞「は」に぀いおは説明をさけおいる。 終助詞しゅうじょしは述語に接続し、聞き手や読者などに犁止や疑問・勧誘などの働きかけを行う。 他にも「君のものだ」の「の」のように䜓蚀の働きを持぀ものを準䜓助詞、「ね」「さ」「よ」などのように文節の切れ目に自由に入れお、匷調したりリズムを敎えたりするものを間投助詞ずいう。 単語の䞭には品詞を区別しにくいものも倚い。いく぀かの䟋を芋おみよう。 1の「きれいだ」は圢容動詞だが、2の「病気だ」は名詞「病気」助動詞「だ」である。これをどうやったら区別すればよいだろうか。この堎合は副詞「ずおも」を入れるずよい。副詞は䞻に甚蚀を修食するので、1は問題ないが、2だず「山田さんはずおも病気だ」ずなり、䞍自然な文になる。 「小さい」は圢容詞だが、「小さな」は連䜓詞である。これは圢容詞の掻甚の䞭に「な」の圢がないこずから刀断する。 どちらも「ない」だが、1は打消の助動詞「ない」で、2は圢容詞「ない」である。この堎合は自立語は単独でも文節を䜜れるこずや打消の助動詞「ぬ」を入れお刀断するこずができる。 単語の䞀郚たたは党䜓に぀けるこずで品詞そのものを倉えたり、意味を付け加えたりする蚀葉がある。その内、単語の頭に぀けるものを接頭語、埌ろに぀けるものを接尟語ずいう。接頭語接尟語は䞀぀の単語ずしお数えず、接続したものずセットで䞀぀の単語ずしおみる。 日本語の接頭語の䟋を挙げる。「お」「ご」は名詞や動詞に぀いお尊敬や䞁寧の意味を付け加える。既に敬語のずころで述べたように、「お」は和語に、「ご」は挢語に接続する。他には名詞に接続する「新」「超」「反」や特定の色の名詞に接続する「たっ」がある。 接尟語は、圢容詞の語幹に接続しお名詞を䜜る「さ」、「さん」「様」などの敬称、名詞に接続しお連䜓修食語な意味を持たせる「的」「性」などが挙げられる。 文には単文たんぶん、耇文ふくぶん、重文じゅうぶんの3皮類がある。単文たんぶんは䞀぀の䞻語・述語のセットで成り立っおいる。耇文ふくぶんは二぀以䞊の䞻語・述語のセットでできおおり、ある䞻語・述語のセットが別の文節を修食したり、文の䞻郚・述郚になっおいるものである。重文じゅうぶんも二぀以䞊の䞻語・述語のセットでできおいるが、修食関係などはなく察等な関係にある。 䟋文
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文を匷調するための技術を修蟞法ずいう。あくたで匷調のためのものであり、䜿いすぎるず匷調点がわからなくなったり、いやみな文のように芋えおしたう。たた、小説や詩歌、話し蚀葉ではよく䜿われるが、説明文・論説文ではあたり䜿わない。 小孊校では「たずえ」ず習う。あるものを別のものにたずえるこずである。「のようだ」ずいう蚀葉を䜿う盎喩ちょくゆずいい、それを䜿わない隠喩いんゆたたは暗喩あんゆずいい、人間以倖のものを人間のようにたずえる擬人法ぎじんほうがある。 䟋 日本語の文では䜓蚀のみで終わるこずは少なく、「だ」「である」などを぀けくわえる。それをあえお砎り、䜓蚀のみの文末述語ずするこずを䜓蚀止めたいげんどめずいい、感動や詠嘆を衚すこずが倚い。話し蚀葉では断定の助動詞「だ」などを省略するこずが倚いため、結果的に䜓蚀止めになるこずが少なくない。 䟋:「五月雚をあ぀めおはやし最䞊川」束尟芭蕉 日本語の語順は䞻語・述語ずいう順序が暙準である。たた、修食語ず被修食語も同様の語順である。その語順を砎るこずで匷調したいこずを瀺したり、感動や詠嘆を衚すこずを倒眮法ずうちほうずいう。話し蚀葉や詩歌で倚く䜿われる。 䟋:「きれいだなあ、この海は。」ここでは䞻語ず述語の語順を入れ替えお述語を匷調しおいる。 同じ語をくり返す方法。 䟋)嬉しい。めっちゃ嬉しい。 人間ではないものを人間に䟋える方法。 䟋 星が笑っおる。 意味の近い蚀葉どうしやリズムの近い文どうしを合わせおセットにするこずにより、組み合わせを匷調する手法。詩歌などで情景を豊かに衚す手法ずしお甚いるこずが倚い。 䟋:「祇園粟舎の鐘の声 諞行無垞の響きあり 沙矅双暹の花の色 盛者必衰の理をあらはす」『平家物語』よりこのばあい、「祇園粟舎の鐘の声」ず「沙矅双暹の花の色」、「諞行無垞」ず「盛者必衰」が察になっおいる。
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「故事」こじずは、昔の出来事のこずである。 「故事成語」こじせいごずは、ある故事が元になっお出来た熟語である。たいおい、䞭囜の叀兞に曞かれた故事が、故事成語の元になっおいる。 ここでいう「䞭囜」は、チャむナのほうの䞭囜である。なお、䞭孊校のこの単元においおは以䞋の挢文に぀いおを習うこず及びその次に述べる故事成語を芚えるこずを目的ずする。 wikibooksの仕組みではどうしおも暪曞きになっおしたう。䞀文字ず぀改行しおならできなくもないものの、ペヌゞが倧倉なこず(長さ)になっおしたうので、やむをえず暪曞きにした。暪曞きで䞊぀きの蚘号は、瞊曞きでは右偎に、同じく䞋぀きの蚘号は巊偎に、ず読み替えおほしい。 以䞋に䟋を述べる。その前に、簡易的ではあるが、説明をしおおく。右偎(ここでは暪曞きなので倒しお䞊偎)にあるカタカナが送り仮名で、巊偎(ここでは同じく暪曞きなので倒しお䞋偎)にあるのが蚓読蚘号である。 ① たず、䞊(実際には瞊曞きなので右偎)のカタカナは前述の通り送り仮名である。無論叀文の読み方によっお読たなくおはならない。次に、䞋(これたた実際には瞊曞きなので巊偎)の前述の通り蚓読蚘号の『レ』はレ点ず称し、これがある文字の䞀぀前の文字を読むのは埌であり、先にこれの埌の文字を先に読んだ埌(䞀文字)先ほどのレ点の前の文字を読む。 ② たず、最初の有にレ点が぀いおいるので、たた同様に無しにもレ点が぀いおいるので、読む順番は1、備え(叀文の読み方で)2、有れば3、患い(叀文の読み方で)4、無し、ずなる。ここでは叀文の読み方を適甚するこずが重芁である。間違っおも、『備え患い有れば無し』(先にレ点のないものを党お読んでしたった䟋)のようにしおはならない。レ点が぀いおいる文字は、レ点の次の文字を読んだ埌、すぐに読む。 ③ たず、『䞀』・『二』・『䞉』は『䞀・二・䞉点』ずいう。二文字以䞊戻る堎合、レ点では察凊できないから出おくる。番号順に読む。 では、これを螏たえお、芋おみよう。先に蚓読蚘号の぀いおいないものを読むので、1、東のかた2、鳥江を3、枡らんず4、欲す、ずなる。1、を読んだ埌、他に蚓読蚘号の぀いおいない文字がないので、䞀(蚓読蚘号)から順番に読む。こうするず、読むこずができる。なお、挢文を曞く堎合においおもレ点ず䞀・二・䞉点の䜿い分けをしよう。 では、これらを生かしお、䞋の故事成語を読んでみよう。 ある䞻匵の蟻耄぀じ぀たが合わないこず。 矛盟 楚人そひずに盟たおず矛ほこずを鬻ぐひさぐ者あり。之これを誉ほめお曰いはく「わが盟たおの堅きかたきこず、胜くよく陥すずおすものなきなり。」ず。たた、その矛ほこを誉めお曰く「わが矛の利なるこず、物においお陥さざるなきなり。」ず。 ある人いはくいわく「子しの矛を以お、子の盟を陥さばずおさばいかん。」ず。その人応ふるこたうるこず胜はざるあたわざるなり。 楚の囜の人で、盟ず矛ずを売る者がいた。その人が、盟をほめお、「私の盟の堅いこずずいったら、突き通せる物が無い。」ず。たた、その人は、矛をほめお、「私の矛の鋭いこずずいったら、どんな物でも突き通す。」 ある人が尋ねお、「あなたの矛で、あなたの盟を突きさすず、どうなるのか。」ず蚀った。その商人は、答えるこずができなかった。 䞭孊校囜語 挢文/矛盟も参照のこず。 よけいなもの。 䞭囜の楚その囜で、数名の者が地面に蛇の絵を早く描く競争をしおいお、いちばん早く描き終えた者は酒を飲めるずいう競争をした。このずきに、ある者が、いったん先に描き終えたが、「足たで描ける」ず蚀ったら、別の者が「蛇には足がない。」ず蚀われ、足を描いた男が負けおしたい、酒をうばわれたずいう。 呚囲を敵に囲たれるこず。たたは、呚囲が敵ばかりで味方のいないこず。 玀元前202幎ごろの、叀代の䞭囜で、楚その囜ず、挢かんの囜が、倩䞋をめぐっお争っおいた。秊しんの王朝が滅んだあずの時代であり、いく぀かの囜が倩䞋を争っおいた。最終的に、楚ず挢に、集玄されおいった。 そしお、぀いに楚ず挢ずの決戊が起きた。 楚その指導者の項矜こううは、楚軍が垓䞋がいかの戊いで劣勢になり、敵偎の挢の倧軍に包囲された。その日の倜、項矜は四方の挢軍の陣のほうから、故郷の楚の歌が聞こえおくるのを聞いお、「挢軍は既に楚を占領したのか、倖の敵に楚の人間のなんず倚いこずか。」ず驚きおどろき嘆いたなげいた。この故事から"呚囲を敵に囲たれるこず"を四面楚歌しめんそかず蚀うようになった。 ※最終的に項矜は戊に負け自殺し、挢が倩䞋をにぎる。挢の指導者の劉邊りゅうほうが、あたらしい王朝の「挢」を䜜る。これが、挢王朝の始たりである。 ふた぀の勢力がひず぀の事柄に぀いお争っおいる間に、第䞉者が利益を埗おしたうこず。 ハマグリが殻からを開けおひなたがっこをしおいるず、鳥のシギがやっおきお、ハマグリの身を぀いばもうずした。ハマグリは殻をずじお、シギのくちばしをはさみたした。シギは『このたた今日も明日も雚が降らなければ、ハマグリは死ぬだろう』ず蚀い、ハマグリは『今日も明日もこのたたならば、シギの方が死ぬだろう』ず蚀う。そうしお、争っおいる間に、䞡者りゃうしゃずも、持垫に捕たっおしたった。 䞭囜の戊囜時代における、たずえ話の䞀぀。 必芁のない心配、取り越し苊劎ずりこしぐろうのこず。 杞きの囜に、ひどく心配性の人がいた。もしも倩が萜ちおきたらどうしよう、地面が厩れたらどうしようず心配し、倜も眠れず食事ものどを通らぬほどに心配した人がいた。このこずから、無駄な心配、取り越し苊劎のこずを指しお杞憂きゆうずいう。 人の幞䞍幞は倉わりやすいずいうこず。 甚䟋の䞀䟋ずしお䞍幞な人をはげたす堎合に、「人間䞇事、塞翁が銬」などず䜿うこずが倚い。幞犏で浮かれおいる人をいたしめる堎合にも、甚いられる堎合がある。 このこずから、人間、良いこずもあれば悪いこずもあるずいうたずえずなり、だから、あたり䞍幞にくよくよするな、ずか幞せに浮かれるなずいう教蚓ずしお生かされる蚀葉になり、「人間䞇事塞翁が銬」などず䜿われる。 文章の蚀い回しを、よりよく考え盎すこず。 単に、出版物などの誀字・脱字を蚂正するこずは「校正」こうせいずいう熟語であり、掚敲ずは意味が異なる。 唐の詩人の賈島かずうは、乗っおいるロバの䞊で詩を䜜っおいた。その途䞭、「僧そうは掚すおす 月䞋の門げっかのもん」ずいう䞀句を口ずさんでから、「掚す」のほかに「敲く」たたくずいう語を思い぀いお迷った。あたりにも倢䞭になっおいたので、向こうから圹人の韓愈かんゆのひきいる行列がやっおきたのにも気づかず、その䞭にぶ぀かっおしたった。賈島はすぐに捕らえられ、韓愈の前に連れお行かれた。そこで賈島は経緯を぀ぶさに申し立おた。事情を知った韓愈は、賈島の話を聞き終わるず、「それは『敲く』の方がいいだろう、月䞋に音を響かせる颚情があっお良いず蚀った。そしお、二人は、銬を䞊べおいきながら詩を論じ合った。 このこずから「文章を曞いた埌、字句を良くするために䜕回も読んで緎り盎すこず」を「掚敲」ずいう。 あたりちがいのないこず。 曞き䞋し文 䞭孊校囜語 挢文/五十歩癟歩も参照のこず。
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※挢字玹介の著䜜暩に関する芋解 --すじにくシチュヌ (トヌク) 2014幎9月24日 (æ°Ž) 13:01 (UTC)  本蚘事では、各瀟の教科曞や教科曞ガむドなどを参考に、各孊幎の挢字の範囲を刀断し、この蚘事で挢字を玹介しおいたす。挢字そのものには著䜜暩が無いず考えおいたす。この「挢字そのものには著䜜暩が無い」ずいう考えに基づき、参考文献などずしおも、教科曞や教科曞ガむド等は特に玹介はしたせん。
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䞭等教育前期(äž­å­Šæ ¡)の教科曞です。
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ここでは高校受隓の囜語のうち、珟代文の察策に぀いお解説する。高校受隓の珟代文は以䞋の内容が出されるこずが倚い。 囜語は数孊・英語ず䞊んで「䞻芁3教科」ず呌ばれるこずが倚いが、3教科の䞭ではもっずも扱いが䜎い傟向にある。それは普段私たちが䜿甚しおいる日本語の読み曞きが䞭心で、普段の生掻でなんずなく身に぀いおいるかのように芋えるからであろう。しかし、囜語の珟代文の力は数孊や英語ず同じくらい、力を぀けるのに時間のかかるものである。たずえば新聞が読めるからずいっお、哲孊曞や難解な評論が読める理解できるずはかぎらない。これらを読むには筆者の䞻匵を䞁寧に远うトレヌニングを積たなければならない。小説でもストヌリヌを理解するこずはそれほど難しくはないが、登堎人物の心理ずいった衚面的な郚分に描かれおいないものを理解するには日垞䜓隓や他の本で読んだこずなどず重ね合わせるなどを行わなければ読み間違えるであろう。たた、筆者・䜜者が甚いおいる日本語の衚珟技法も理解する必芁がある。読解に限らず、䜜文でも同じこずが蚀える。メヌルが曞けるこずず仕事の報告曞などを曞くこずずは党くこずなる。この二぀はそもそもルヌルが違うのだ。 囜語の珟代文が英語数孊に比べお軜芖されがちなもう䞀぀の理由は勉匷方法がわかりにくいずいうのもあるだろう。数孊は蚈算緎習や公匏の暗蚘ず適甚が、英語は単語や文法の孊習が基瀎ずなるこずがはっきりしおいるが、囜語の珟代文では䜕をやればよいのかがよくわからないたた「なんずなく」点を取ったり萜ずしたりするこずは珍しいこずではない。 囜語の孊習に必芁なものは䞁寧に文章を远い、筆者の䞻匵や䜜者の意図を汲み取るのに必芁な読解力だけではなく、それを自分で組み立おなおす論理的な思考や䜓隓や経隓、䞀般垞識などず重ね合わせる力である。これらは挫然ず孊習しおも身に぀かない。正解・䞍正解にかかわらず「なぜこの答えになるのかなったのか」ずいうこずを考えながら解いおゆかなければならない。 倧雑把に分けるず、あるものごずに぀いお説明するこずが䞭心で筆者の意芋が少ない説明文たずえば「科孊はどのように進んできたか」「サルの行動からわかるこず」など、ある事実を螏たえお筆者の意芋を述べおいるため筆者の䞻匵がはっきりずしおいる評論文たずえば「環境問題を解決するには䜕が必芁か」など、詩や俳句がどのようにしおでき、そのみどころなどを䜜品に沿っお筆者の意芋も亀えながら解説しおいる解説文に分けられる。 党䜓ずしお珟圚も存呜の評論家や孊者の文章が倚い。これは珟代文が珟圚進行しおいるいろいろな問題に぀いお評論・説明しおいる文章を扱うこずが倚いためである。 筆者の意芋ずその理由などが明確なため、文章を䞁寧に远えば根拠ずなる郚分を芋぀けるこずは難しくない。そのため、比范的力を぀けやすく点を取りやすい。 説明文や評論文では筆者の意芋なのか事実なのかを理解しなければ文章を読んでいるうちに混乱しおしたう。 倧孊入詊の珟代文で出題されるこずの倚い鷲田枅䞀の文章だが、易しいずころを高校入詊に出題するこずもある。゚コロゞヌぞの関心などから内山節の評論も近幎出題されやすくなった。たた、数十幎前から入詊囜語で人気のある倧岡信・倖山滋比叀・加藀呚䞀もチェックしお損はない。 物語文ず随筆文に分けるこずができる。説明的文章ず同様に珟圚も掻躍しおいる䜜家の䜜品が倚く、公立高校や䞭堅私立高校ではすでに亡くなった䜜家はあたり登堎しない。詩・短歌和歌・俳句が単独で出されるこずはあたりなく、解説文や叀文ず共に出題されるこずが倚い。 感芚的な理解や心理の読み取りずいったものが必芁ずされるが、これはすぐに身に぀くものではない。そのため、早くからいろいろな問題を緎習するのがよい。 物語文ではたず、登堎人物や堎面をおさえなければならない。どんな人がいお、その人の人物像を簡単にずらえるこず、堎面はどんなずころで登堎人物が䜕をしおいるのかをしっかりおさえるのが基本である。その䞊で堎面の転換やストヌリヌの展開、登堎人物の蚀動ずその理由を考えるず解きやすくなる。 随筆文の読解は説明的文章に近い。぀たり、筆者が䜕に぀いおどう感じたのかを文章にそっお考えなければならない。 小説文ではあたりメゞャヌな䜜家の䜜品は出題されない。䟋倖が重束枅で、圌の䜜品は䞭孊入詊・高校入詊共にどこかで出題されるこずが倚い。そのため、圌の著䜜に䞀冊ぐらい目を通しおおくず圹に立぀かもしれない。随筆では五朚寛之の文章が比范的出題されやすい。癜掲正子や向田邊子の随筆は、故人である䞊に教科曞や問題集に文章が掲茉されおいるこずが倚く、(公平性を保぀こずを目的に)公立高校を䞭心に高校入詊では出題されにくい。しかし、今でも読み぀がれおいる䜜家であるので、私立入詊では出題者が「これくらいは読んでほしい」ずいう気持ちを含めお、出題するこずもある。 挢字の読み曞きは倧問1に出されるこずが倚い。数孊の蚈算問題ず同じように始めにすたせるのがよい。たた、挢字の曞き順に関する問題が出るこずもある。 奈良県の公立高校入詊問題などのように手本の文を楷曞で曞きう぀すずいうのもある。この堎合、止めはねの正確さなどがチェックされる。 倚くの公立高校の入詊では200字皋床の䜜文を曞かせる。䜜文には以䞋のような傟向が芋られる。 文章の内容や構成だけでなく、原皿甚玙の基本的な䜿い方や蚀葉づかいなどもチェックされる。䜜文に限らないが囜語の蚘述問題では制限字数の80%は最䜎曞かなければ、枛点されるおそれがある。 珟代文ず叀文・挢文をセットにした問題が出されるこずがある。たた、2008幎たで郜立高校の入詊問題には察談が出題された。
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高等孊校受隓においお叀文は「囜語」の問題に含たれる。叀文の扱いに぀いおは郜道府県や孊校私立や囜立ごずに異なる。䟋えば、東京郜立高校の叀文は珟代文ずの融合問題ずしお出題されるため、教科曞レベルの単語や文法をおさえれば珟代文ずの察応で刀断できるため難しくはない。たた、私立高校の䞭には叀文を出題しない高校もある。しかし、他の公立高校や難関私立では䞀郚の難解な語に泚が぀く皋床で叀文の読解をしなければならないものがある。どの教科にも共通しお蚀えるこずだが、自分の志望する高校の囜語ではどの皋床の叀文が出題されるかを過去問でチェックしおおくべきである。 たず教科曞に出おくる文章を正確に音読できるこずが倧切である。叀文に限らないが、読めないものを理解するこずはできない。その䞊で珟代語などず比范しお倧たかに意味を理解しおいこう。その過皋で珟代ずこずなる意味の蚀葉叀語や蚀い回しをチェックしおいく。こうしお叀語の意味を芚え、叀文特有のリズムを身に぀けるずよい。そしお、叀文特有の衚珟や䟡倀芳を知っおおくずさらに理解しやすくなる。 たず衚珟に぀いお芋おみよう。ただ「花」ずいった堎合、奈良時代や平安時代始めの文章なら梅の花だが、それ以降は桜のこずである。䞻語は省略するこずが倚いので、行為や発蚀を誰が行ったのかをストヌリヌを元にずらえかえす必芁がある。 䟡倀芳に぀いおは以䞋のこずをおさえおおこう。たず、「をかし」「あはれなり」ずいう矎意識が重芁芖される。「をかし」ずは「趣がある」こずに感動する心である。そしお、「あはれなり」は「しみじみず心の内からわきおこるような感動」である。これらは自然珟象や颚景の面癜さ・䞍思議さ・矎しさ、他の人の気づかいや人情に察する感心や機転・機知ぞの賞賛などに䜿われる蚀葉である。このこずから「颚流であるこず」「気配り」「ずっさの知恵」が倧切にされおいたこずを知るず栌段に文章を理解しやすくなる。 もう䞀぀は無垞芳である。仏教が䌝来しおから私たちの祖先はこの考え方を取り入れおきた。その䞭でも特に広く共有されたものが、䞖の䞭は党お移り倉わるずいう䟡倀芳である。これは平家物語の冒頭で瀺される「祇園粟舎の鐘の声、諞行無垞の響きあり」に代衚される。こうした䞖界の倉化を筆者や䜜者がどのように捉えおいるのかを考えおみるのも倧切である。たた、神や仏に察する信仰心は今ずは比べ物にならないほど匷いこずも念頭に眮こう。 最埌に珟代の笑い話はシャレや話の切り返しのうたさなどに泚目するこず、教蚓話はどのようなこずをしたからこうなったのかを理解しながら筆者の考えを芋぀けるこずができるようにしよう。 䞭孊校では叀兞文法をあたり習わないので基本的なこずをおさえおおけばよい。特に以䞋の点には気を぀けよう。 以䞋の叀語は珟代語ず意味がこずなる䞊、入詊にも出やすい。たずはこれから芚えおおこう。 傟向ずしおは随筆や説話が倚い。 難解なものが倚いためあたり出題されない。ただし、和歌の問題ずしお『䞇葉集』から出題されるこずがある。
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ここでは著䜜暩䞊、問題のない挢字や文法などの問題を挔習する。
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䞭孊校曞写では、行曞が始たりたす。 芁点を抌さえ぀぀、行曞の発祥や楷曞ずの違いを抌さえおおくず、行曞の曞き方や面癜さが分かるず思いたすので、自らでも調べおみお䞋さい。 楷曞(かいしょ)は、普段私たちが䜿う字のこずです。 硬筆などで扱われ、小孊校での曞写で教わった曞き方です。 䞀方、行曞は以䞋に述べるように、いかにも人間の曞く自然に芋える字です。 小孊校ずの倧きな違いは、個性を衚珟しお、ルヌルがなく䌞びやかにかけるずころです。 行曞(ぎょうしょ)が䞭孊校から始たるわけですが、「行曞」ず聞くず難しそうだなぁずいうむメヌゞがあるかもしれたせん。 しかし、ルヌルや決たりの倚い楷曞に比べれば簡単です。 䞭囜の埌挢時代にできたしたが、筆を䜿えるこずができたら誰でもかける字䜓ずなっおいたす。 行曞では、䞀筆曞きのような滑らかな字を曞くこずができ、特にこれずいった決たりがありたせん。 したがっお、どこを繋げるかなど、自分で工倫するこずができ、人によっお個性が珟れたす。 街などに行くずよく看板などで芋る(䟋:飲食店や叀道具売りなど)文字ですが、ずおも読みやすいずいうメリットがありたす。 手玙やメッセヌゞなどに䜿うこずによっお、自然䜓の柔らかい印象を持たすこずができたす。 行曞は生掻におずおも重宝されおいる字䜓なのです。 先皋述べたように、これずいった曞き方はありたせん。しかし、綺麗に芋える文字の圢や曞き方ずいうのは自然ず出おくるものです。 道具は、筆を柔らかくほぐしたものが最適です。 「厩そう」ずいう意識を持たず、筆の流れを意識しお曞くず効率的に行曞に味を持たせるこずができたす。 曞く姿勢も倧事です。 䜓の重心を䞭倮に持っおきお、背䞭をピンず䌞ばす。(これは小孊校で習ったものかもしれたせん。)曞道の基本を抌さえ぀぀自分の曞きたい文字を曞いたら䞊手く行きたす。
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䞖界には、陞地には6぀の 倧陞たいりく、英continent コンティネント ず、海掋には3぀の 倧掋たいよう、英ocean オヌシャン がある。 六倧陞ろくたいりくや䞉倧掋さんたいようなどず呌ばれるこずもある。 地球党䜓の陞地よりも、地球党䜓の海掋のほうが広い。 陞地ず海掋の面積の比は、おおよそ である。 ぀たり、海のほうが陞地よりも2倍以䞊広い。 3぀の倧掋ずは 倪平掋たいぞいよう、英Pacific Ocean、倧西掋たいせいよう、英Atlantic Ocean、むンド掋英Indian Ocean である。このうち、日本が接しおいるのは倪平掋のみである。 「倪平掋」の「倪」は「ふずい」の字だが、「倧西掋」の「倧」は「おおきい」の字なので、間違えないように。 䞖界地理の話題では、日本海など3぀の倧掋以倖の海は、倧掋のどれかに属した海ずしお扱う。 倧西掋ずは、ペヌロッパ英Europeの西偎にあり、ペヌロッパずアメリカ英Americaずの間にある倧きな海です。 むンド掋ずは、むンド半島英Indian subcontinentの呚囲ずむンドの南にあり、アフリカの東海岞ずオヌストラリアの西海岞で囲たれた、アフリカ(Africa)・むンド(India)・オヌストラリア(Australia)ずの間の海です。 6぀の倧陞ずは、ナヌラシア倧陞(英: Eurasia ナヌレむシア)、アフリカ倧陞(Africa アフリカ)、北アメリカ倧陞(North America ノヌス・アメリカ)、南アメリカ倧陞(South America サりス・アメリカ)、オヌストラリア倧陞(Australia オヌストレむリア)、南極倧陞(Antarctica アンタヌクティカ)の6぀である。 ナヌラシア倧陞ずは、ロシアや䞭華人民共和囜やペヌロッパ諞囜やむンドなどがある倧陞である。もっずも広い倧陞はナヌラシア倧陞である。 いく぀かの倧陞は、さらに州しゅうに分けられる。 その結果、䞖界は倧たかに6぀の州に分けられる。 アゞア州アゞアしゅう、Asia ゚むゞャ、ペヌロッパ州ペヌロッパしゅう、Europe ナヌロプ、アフリカ州、北アメリカ州、南アメリカ州、オセアニア州(Oceania オりシェアニア)の぀の州である。 ナヌラシア倧陞は、りラル山脈英: Ural Mountainsを境さかいにしお、 ペヌロッパ州ペヌロッパしゅう ず アゞア州アゞアしゅう ずに分かれおいたす。 ロシア英Russiaずいうナヌラシア倧陞の北にある倧きな囜は、ペヌロッパ州ずアゞア州に、たたがっおいたす。なお、ロシアは、か぀お゜ビ゚ト連邊英Soviet Union ゜ビ゚ト・ナニオンを冷戊のずきに構成しおいた囜である。 オセアニア州ずは、オヌストラリア倧陞ず、その呚蟺の諞島の地域です。 いく぀かの州は、さらに现かく分かれたす。 アゞア州では、東アゞア英East Asia むヌスト・゚むゞャや東南アゞア英Southeast Asia、シベリア英Siberia サむビヌリア、䞭倮アゞア英Central Asia セントラル・゚むゞャ、南アゞア英South Asia サりス・゚むゞャ、西アゞア英Western Asiaなどに分かれたす。 私たちの囜の日本英Japan ゞャパンは、東アゞアにありたす。
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経床けいど、英longitude ロンゞテュヌドず緯床いど、英latitude ラティチュヌドは、地球䞊での䜍眮を知るための座暙のひず぀である。 このふた぀の座暙を䜿うこずによっお、地球䞊のすべおの䜍眮を衚すこずができる。 たた、䞖界地図や日本地図などをみるず、線が瞊ず暪に芋られるが、これは同じ経床どうしを結んだ線や、同じ緯床どうしを結んだ線であり、それぞれ経線けいせんおよび緯線いせんずいう線である。 では、この2぀の座暙に぀いお詳しく芋おいくこずにしよう。 経床ずは、北極点ず南極点を結んだ、瞊の座暙である。このうち、むギリスのロンドンにある旧グリニッゞ倩文台Greenwich Observatory グリニッゞ・オブザヌバトリヌを通る本初子午線ほんしょしごせん、Prime meridian プラむム・ミリディアンを0床ずしお、東西に180床ず぀、ひかれおいる。本初子午線より東偎を東経ずうけい、east longitudeず蚀い、西偎を西経せいけい、west longitudeず蚀う。 たた、経床180床の線にそっお日付倉曎線ひづけぞんこうせん、囜際日付倉曎線、International Date Line むンタヌナショナル・デむト・ラむン、略IDLがひかれおいる。なお、日付倉曎線は陞地等を避けるために、䞀盎線ではない。陞地を避けるのは、もし陞地を日付倉曎線が通っおいるず、同じ陞地内で2぀の日付が存圚するこずになり混乱を招くからである。 日本の経床は、東経123床から、東経154床のあいだにありたす。 東京の経床は、東経140床です。 地球の、回転軞に垂盎な面のうち最も倪い面ず、地衚の亀わる線を赀道せきどう、英: Equator むクりェむタずいい、赀道の緯床は0°です。 緯床は、赀道に平行にひいた、暪の座暙である。赀道より北偎を北緯ほくい、north latitude ノヌス・ラティチュヌドずよび、南偎を南緯なんい、south latitude サりス・ラティチュヌドずよびたす。 このうち緯床は、赀道を0床ずしお、南極点なんきょくおんを南緯90床ずしお、北極点を北緯90床ずしお、線が匕かれおいたす。 日本の緯床は、およそ北緯20床から北緯46床のあいだにありたす。 東京の䜍眮は、北緯36床です。 東京を緯床・経床で衚せば、北緯36床、東経140床になりたす。 原則的に赀道に近い地域ほど、暑い地域になりたす。぀たり、緯床が0床に近い地域ほど、暑い地域ずいうわけです。この理由は䜕故でしょうか 日本では、昌間の倪陜は南に登りたすが、南半球の囜では昌間の倪陜は北に登りたす。 ぀たり、赀道の真䞊の方角に倪陜はありたす。じっさいに赀道の地域では、ほが真䞊に、昌間の倪陜はありたす。 倪陜から地球に降りそそぐ倪陜光線の向きから芋お、赀道の地域は、ほが垂盎です。しかし北極や南極に近づく地域ほど、倪陜光線から芋お斜めに降りそそいでいたす。 たずえば豆腐をナナメに切るず、たっすぐ垂盎に切ったずきよりも、断面積が倧きくなりたすよね それず同じように、倪陜光がナナメに降りそそぐずいうこずは、倧きな面積を倪陜が照らしおいるこずになりたす。倪陜光線の量は倉わらないのに、照らされる面積が広くなっおしたったのだから、面積あたりの倪陜光線の量は枛りたす。よっお、北極や南極に近づいおいる、緯床が倧きい地域ほど、日差しが匱くなりたす。そしお日差しが高緯床では匱たるので、高緯床は寒いわけです。 なお、北半球Northern Hemisphere ノヌザン・ヘミスフィアず南半球Southern Hemisphere サザン・ヘミスフィアでは、季節が逆になりたす。たずえば北半球が寒い冬の12月〜2月ごろの時期は、南半球では暑い倏の時期です。぀たり北半球が冬の時、南半球は倏です。 北半球が暑い7月〜8月ごろの時期は、南半球では寒い時期です。北半球が倏の時、南半球では冬です。 ずころで、右䞊にある図地球の公転の図の、倪陜のたわりを回っおいる地球の自転じおんの回転軞を芋おみるず、ナナメですよね 実際に回転軞は、やや傟いおいたす。 この、地球の自転の回転軞のこずを地軞ちじく、英axis アクシス、the earth's axis などず蚀いたす。 地軞の向きは、地球ず倪陜を結んだ面である公転面こうおんめんから、角床で23.4床ほど傟いおいたす。 このため、季節によっおは、南北䞡半球で緯床66.33床の緯線よりも高緯床の地域北極圏、南極圏で、倏に倪陜が沈たない日を 癜倜びゃくや、Midnight sun ミッドナむト・サン ず蚀いたす。逆に、冬に倪陜が昇っおこない日を極倜きょくや、polar night ポヌロヌ・ナむトず蚀いたす。 昌間に日の登っおいる時間の長さが、季節によっお違うのも、地軞の傟きによるものです。
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地球儀ちきゅうぎ、Globe グロりブは、地球ちきゅう、the globeを球䜓で衚珟した暡型。平面に描かれた地図ちず、英Map マップでは方䜍、角、距離、面積のすべおを同時に正しく瀺すこずはできないが、地球儀は地球ず同じ球䜓であるため、そのいずれにおいおも狂いがほずんどない。地球儀の瞮尺瞮めた割合は様々であるが、瞮尺ずサむズをそれぞれ決められる平面の地図ずは異なり、地球儀は瞮尺を決めるず球䜓のサむズも決たる。 しかし、持ち歩くには䞍向きで䞍䟿である。このため、時ず堎所によっおは平面の地図のほうが䟿利な堎合もある。 地球䞊の、぀の地点の間の最短の経路を求めたいなら、地球儀を䜿っお、その地点のあいだを玙テヌプなどで、たっすぐに貌りあわせおみれば良い。そのテヌプの経路が、最短経路である。 ちなみに、北極ず南極ずの間の地衚の距離は、玄20000kmである。぀たり、極ず赀道のあいだの距離は玄10000kmである。なお地球の䞀呚は玄40000kmである。 緯床は90床だから、緯床10床あたり、玄1100kmである。本によっおは、10床あたり玄1000kmず玹介しおいる本もある。 たず、盎角に亀わった本の玙テヌプを甚意する。 本目の玙テヌプを、経線にそっおはかりたい地点の䞊に貌り合わせる。぀たりテヌプの方向は、北極ず南極ずを結ぶ方向になる。経線は南北に走っおいるので。 本目のテヌプは、本目のテヌプず盎角だから、本目のテヌプは東西に走っおいる。 地球儀は䞞い。正確な圢を反映するには、地球儀のような䞞い球圢でなければならない。なので、次元䞊の平面にかかれた地図には、どんな地図の曞き方でも、実物ずはちがっおひずんでしたう。 次元平面の地図で面積の比率を正しくしようずするず、方向や角床がずれおしたう。平面䞊で、方向や角床をただしくしずうずするず、今床は面積比がおかしくなっおしたう。 メルカトル図法ずほうずは、角床を正しくあらわせる図法である。航海図などずしお昔から䜿われおおり、等角航路ずうかく こうろが盎線で衚される図法である。 しかし、面積比が正しくない。 赀道から離れるにしたがっお、面積が実際よりも倧きく描かれおしたう。 たずえばグリヌンランドは、じっさいには北アメリカ倧陞ずくらべお小さいのだが、メルカトル図法だずグリヌンランドは北アメリカ倧陞ず同じくらいの倧きさにかかれる。実際のグリヌンランドの倧きさは、南アメリカ倧陞の分の1くらいの倧きさである。※ グリヌンランドは、メルカトル図法の説明で、よく䟋ずしお甚いられる。 たた、方向も正しくはない。 正距方䜍図法せいきょほういずほうは、地図の䞭心からの方䜍ず、距離が正しい図法である。飛行機の航空図に、぀かわれる。点間の最短経路の倧圏コヌスが、正距方䜍図法では盎線で衚される。 モルワむデ図法モルワむデずほうは、地図䞊の任意の堎所で実際の面積ずの比が等しくなる 正積図法せいせき ずほう である。地球党䜓を1枚の平面に衚珟でき、地図の倖呚は楕円だえんになる。 䞻に分垃図に利甚される。 緯線は、どれも氎平な盎線になる。経線は䞭倮経線が垂盎な盎線ずなるが、それ以倖の経線は匧を描く。等積になるように緯線の間隔を調敎するため、距離の比は䞀定になっおいない。赀道䞊では正角でなく、南北方向が東西方向に比べ1.234倍に䌞びおいる。地図の呚蟺郚のゆがみが倧きくなる。
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䞖界の囜の数は、190䜙りの独立囜どくり぀こく、英Sovereign state サヌバン・ステむトがありたす。独立囜ずは、領土りょうど、territory テリトヌリヌず䞻暩しゅけん、英sovereignty サヌバンティヌず囜民こくみん、英nation ネむションの぀の条件を持った囜であり、その䞊で他の倚くの囜から独立しおいるずしお認められた囜のこずです。 囜ず囜ずの境さかいのこずを囜境こっきょう、border ボヌダヌず蚀う。囜によっおは、倧きな山が囜境になっおたり、倧きな川が囜境になっおたりず、䜕が囜境になっおいるかは、さたざたです。 自然の地圢の圢をもずにした囜境が倚いですが、この他にも、人間が決めた緯線いせんや経線けいせんなどをもずに぀くられた囜境もありたす。 緯床や経床を䜿った囜境は、盎線的な囜境が倚いです。たずえばアフリカ州の囜には、盎線的な囜境が倚いです。この理由は、か぀おアフリカ州を䟵略し怍民地にしお支配したペヌロッパ人たちが、緯床や経床をもずに囜境を決めたからです。 他にも、北アメリカにあるアメリカ合衆囜United States of America ナナむテッド・ステむツ・オブ・アメリカずカナダCanadaずの囜境も盎線的です。 日本やニュヌゞヌランド英: New Zealandやトンガ英Tongaのように、たわりを海で囲たれた囜を島囜したぐにあるいは海掋囜かいようこく、英: maritime country マリタむム・カントリヌず蚀いたす。 なお、むギリスは、正確には、その島の䞀郚が他の囜になっおいたすが、島のほずんどがむギリスになっおいるので、慣習的にむギリスも海掋囜や島囜にふくめるこずが倚いです。 島囜ずは反察に、囜土がたったく海に面しおいない囜のこずを内陞囜ないりくこく、英Landlocked country ランドロックド・カントリヌず蚀いたす。たずえばモンゎル英Mongolia モンゎヌリアは内陞囜です。 囜境での倖囜人の行き来の制限は、原則的に、蚱可のない倖囜人は入囜させないのが普通です。倖囜ぞの入囜のさいには、パスポヌトpassportずいう旅刞が必芁になりたす ペヌロッパのEUの加盟囜では、䟋倖的に、加盟囜どうしではパスポヌトのチェックがありたせん。 ペヌロッパ州の人たちは、日本や朝鮮半島のある地域のあたりのこずを「極東」きょくずう、英:Far East ファヌ・むヌストず蚀う堎合がありたす。 圌らペヌロッパ州の人からみるず、私たち日本は、ナヌラシア倧陞の東の端はしのほうにあるからです。 䞖界の人口は2023幎床は玄80億人です。そのうち日本の人口は玄1億2500䞇人であり、日本は最近1ランク䞋がり䞖界で12番目に人口の倚い囜になりたした。 しかし、近幎、少子高霢化が進んでいるため、日本の人口は、どんどん枛っおきおいたす。 日本の囜土の合蚈の広さ面積は、いがいず広いです。ペヌロッパ州の囜ず比范するず、日本はドむツず同じくらいの広さです。日本の面積は、䞖界で60番目くらいです。むタリアやむギリスよりも、日本は広いです。 囜旗英national flag ナショナル・フラッグは、その囜を衚しおいるシンボルです。 自囜の囜旗を倧事にするこずず同様に、倖囜の囜旗も倧切にするこずが囜際的な瀌儀になっおいたす。 囜旗や囜名には、その囜の成り立ちが衚されおる物も倚いです。 たずえばアメリカ合衆囜の囜旗の星条旗せいじょうき、the Stars and Stripesの星の数50個は、アメリカの州の数です。 垯の数が、赀癜あわせお13本あるのは、独立した圓時の州の数が13個だったからです。 州の数が50個になったのは、1959幎にハワむ州が出きた時です。ハワむ共和囜を䜵合しお、アメリカ合衆囜の䞀郚のハワむ州にしたした。 アメリカの囜旗は、州が増えるたびに、囜旗を倉えおおいたので、珟圚たでに20回以䞊も囜旗を倉曎しおいたす。 むギリスの正匏な囜名は、グレヌトブリテン及び北アむルランド連合王囜United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland ず蚀いたす。 むギリスは぀の地域が連合しお出来おいる王囜です。むングランド、りェヌルズ、スコットランド、北きたアむルランド むギリスの囜旗の ナニオン ゞャックUnion Jack は、昔のアむルランドの囜旗ず、昔のむングランドの囜旗ず、昔のスコットランドの囜旗を合わせたものです。 りェヌルズはデザむンに、ドラゎンの絵が入っおいるので、はぶかれおいる。 ニュヌゞヌランドやオヌストラリアなどのように、か぀おむギリスの怍民地だった囜では、囜旗の䞀郚にナニオンゞャックが入っおいたす。 オヌストラリア囜旗の巊䞊はナニオンゞャックです。なお、南半球にあるオヌストラリアずニュヌゞランドの囜旗には、南十字星が描かれおいたす。 むスラム教英Islam むスラヌムの、さかんな囜では、囜旗にむスラム教を象城する䞉日月や星が入っおいるこずが倚いです。たずえば、むスラム教埒の倚いトルコ英Turkey タヌキヌずパキスタン英Pakistan パキスタヌンの囜旗には、䞉日月ず星が入っおいたす。 マレヌシアMalaysia マレむゞャの囜旗にも、䞉日月ず星が入っおいたす。 ロシア(英Russia ロシア)ず、か぀おの冷戊䞭の゜ビ゚ト連邊゜ビ゚ト瀟䌚䞻矩共和囜連邊、英衚蚘The Union of Soviet Socialist Republicsのように、政治のしくみが倉わっお囜名が倉わるず、囜旗も倉わるこずもありたす。 カナダ英Canadaは1965幎に囜旗が倉わりたした。珟圚の囜旗は、かえでの葉のマヌクが入っおいたす。カナダの昔の囜旗には、巊䞊にむギリス囜旗が描かれおいたした。 囜旗には、䞉色を䜿った囜旗も倚いです。 ペヌロッパには、十字をかたどった囜旗もありたす。
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小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習 > 䞭孊校の孊習 > 䞭孊校瀟䌚 > 䞭孊校瀟䌚 地理 >時差 ニュヌス番組等で、䞖界各地からの䞭継を芋たこずがあるだろうか。そのずきに、䞖界各地の時間が日本の時間ず異なっおいるこずに気づくはずだ。この時間の差が、時差じさ、英time differenceである。 経線のこずを「子午線」しごせんずも蚀う。 地球は、ほが24時間かけお1回転しおいる。1回転は360床なので、 経床に15床の差が出るごずに時差は1時間ず぀増えおいく。 360床÷24時間  15床  䟋えば、経床0床の地点ず経床15床の地点ずでは時差が1時間生じおいる。 では、日本の暙準ずなる時間暙準時、英standard timeは、どこの堎所の時間だろうか。 日本の暙準時は東経135床の地点の時間である。東経135床がちょうど兵庫県 明石垂あかし しを通っおいるため、日本はこの地域の時間を暙準時ずしおいる。 アメリカやロシアのような囜土の広い囜は、地域ごずに暙準時を決めおいる。そのため、囜内で時差が生じるこずになる。同じアメリカの郜垂でも、シアトルSeattleずニュヌペヌク(New York)の間には時差が生じおいるのだ。 たた、ほが経床180床の線に沿っお、日付倉曎線ひづけ ぞんこうせん、英International Date Line、略しおIDLが匕かれおいる。日付倉曎線の東偎ず西偎では24時間の時差が生じる。そのため、飛行機などが倉曎線を西から東ぞ越える堎合には時蚈の日付を1日前に戻す。いっぜう、飛行機などが東から西ぞ倉曎線を越える堎合には時蚈を1日進める。 日付倉曎線の䜍眮は、倪平掋䞊の䜍眮にある。 では、実際の時差を蚈算しおみる。兵庫県明石垂の東経は東経135床である。ただし「サマヌタむム」倏時間などの、季節による時刻調敎は考えないずする。 なお、蚈算匏は内に瀺した。 ロシアやアメリカのような倧きな囜では、耇数の暙準時を持぀こずもありたす。たずえばロシアでは、暙準時が9぀もありたす。囜土が東西方向に長いほど、原則的に暙準時の数は倚くなりたす。 アメリカでは6぀の暙準時がありたす。アメリカの隣囜のカナダも、同じように暙準時が分かれおいたす。 いっぜう、囜によっおは独自の暙準時をもうけおいる囜もありたす。たずえば䞭囜では、囜党䜓で䞀぀の独自の暙準時をもうけおいたす。
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むヌむット英 Inuit は、䞻にアラスカ、カナダ北郚、グリヌンランドなどの北極圏に䜏む民族である。圌らは寒垯の䞭でも氷雪地垯ず呌ばれる、幎の倧半が雪や氷に芆われる地域に適応し、長い歎史を持぀狩猟民族ずしお知られおいる。 この地域は、䞀幎の倧半は雪や氷に芆われおるが、倏の間だけ、わずかな時期だが、雪や氷に芆われない時期もある。 むヌむットは昔、定䜏せずに獲物のいる地域を移動しながら生掻しおいた この地域は朚が育たず、草もほずんど育たないため、食料の䞭心は動物の肉ずなる。 むヌむットの䌝統的な䜏居は、季節によっお倉わる。倏の䜏居はアザラシの皮で䜜られたテントであり、冬の䜏居は氷ず雪で䜜られたドヌム型のむグルヌ英iglooである。 ただし、珟代ではむグルヌには長期滞圚はせず、狩猟のずきに䞀時的に居䜏しおいるだけである。 䌝統的なむヌむットの食料は、野生のカリブヌトナカむの北米地域個䜓矀の肉、アザラシの肉、クゞラの肉、サケなどの魚だった。 䌝統的なむヌむットは、極地方では䞍足がちなビタミンを補うために生肉を摂取しおいた。ずりわけ日照が䞍足がちで䜓内での合成が期埅できないビタミンDは、魚や動物の肝臓や脂肪から摂取しおいた。 䌝統的なむヌむットは、倏はカリブヌを狩り、冬はアザラシを狩っおいた。食料は貯蔵庫に保管された。 トナカむやアザラシの毛皮は、衣服や靎などの材料にも利甚された。きばや骚は狩り道具の材料ずしお䜿甚された。 1960幎代ごろから、カナダ政府はむヌむットに定䜏化を促し、珟圚では郜垂に定䜏する人も増えおいる。むヌむットの食事も、商店などで加工食品を賌入するこずもある。 むヌむットの昔の乗り物は犬ぞりでしたが、珟圚はスノヌモヌビルが䞀般的だ。狩りの方法も、か぀おは匓矢でしたが、珟圚ではラむフル銃の䜿甚も䞀般的だ。 珟圚では、電化補品も普及しおおり、郜垂の䜏居にはテレビやむンタヌネットなどもある。
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南アメリカ州のペルヌからボリビアにかけおの地域にあるアンデス山脈英Andes アンディヌスぞいには、暙高が富士山の山頂暙高3776mよりも高い地域もあり、暙高が高いずころでは玄4000mもあり、暙高が2000m〜4000m以䞊のある䞭倮アンデス高地が広がっおいる。 暙高が高いので、この䞭倮アンデス高地の地域は党䜓的に、すずしい。この地域の䜏民は、むンディオスペむン語などindioずよばれる先䜏民の人たちが叀くから暮らしおいる。「むンディオ」ずは、ペヌロッパ人たちによる、この地域の先䜏民の呌び方である。 すずしいので、䜎地よりも暮らしやすく、叀くから 高山郜垂こうざん ずし が発達しおきた。 高地のため、朚が少ないこずから、䜏居には石づくり、れんがづくりの家が倚い。 暙高3000m〜4000mあたりの䜜物は、じゃがいも の栜培である。じゃがいもは寒さに匷い。そもそも じゃがいも は、アンデス山脈が発祥の䜜物である。 暙高が䞋がり、暙高2000m〜3000mの、やや枩暖なずころでは、ずうもろこしを栜培するこずもある。暙高によっお育おおる䜜物が倉わっおくる。 チチカカ湖Lake Titicacaずいう湖が、ペルヌずボリビアの囜境あたりの、暙高3800mのあたりにあり、芳光名所の䞀぀になっおいる。 暙高4000以䞊の堎所では䜜物が育たないので、家畜を攟牧ほうがくしおおり、リャマやアルパカを攟牧ほうがく 英grazingしおいる。 これらの家畜は、荷物の運搬甚や、毛を利甚するためであり、あたり食甚にはしない。アルパカ英Alpaca アルパヌカの毛が衣類の材料になる。リャマもアルパカもラクダ科である。 珟地の人の衣類は、アルパカの毛で䜜ったポンチョ英poncho ポンチョりずよばれる服や、぀ばの぀いた垜子を着おいる。 垜子は、高地の匷い日射しを防ぐためにかぶっおいる。 もっずも高いずころは暙高6000m近くあるが、これらの暙高の地域は氷雪地垯になっおいる。 携垯電話やむンタヌネットが普及しおいる。急斜面が倚いため、電話線を匕くのがむずかしく、有線の電話が奜たれおいない。なので、かわりに携垯電話が普及しおいる。携垯電話なら、通信甚のアンテナがあれば、たずえ通信回線を匕かなくおも、利甚できるからである。 䞖界遺産で、叀代のむンカ文明英Inca Civilizationの遺跡である、マチュピチュ英Machu Picchuがあり、芳光資源になっおいる。 道路も敎備され、トラックなど による茞送も増えおきた。 アンデス高地の呚蟺の䜎地では、赀道に近いこずもあり、熱垯雚林などが広がる。 果暹の栜培をしたり、ゎムの栜培をしたりしおいる。 䜎地で栜培された䜜物が、高地の垂堎いちばで取匕されるこずも倚い。 叀くから䜿われおきた蚀語を話す人が少なくなりスペむン語を話す人が増えおいる アゞア州の ヒマラダ山脈英Himalayan Range の北偎にある、チベット高原チベットこうげん、英Tibetan Plateau チベトン・プラトヌは、暙高が高く暙高4000m前埌、あたり普通の蟲産物の栜培には向いおいない。 ここでは、寒さに匷い倧麊や小麊が䜜物ずしお、暙高4000m以䞋の地域あたりで、栜培されおいる。 チベットの䞻食は、倧麊、小麊などであり、米では無い。 米は熱垯で倚雚の土地に適した䜜物であり、チベットのような寒冷地では米は栜培に適さない。日本の北海道や東北で米が栜培されるのは、品皮改良によるものであり、たた日本が降氎量が倚いこずによる。 なお、チベットは珟圚、䞭華人民共和囜に䜵合されお自治区の䞀぀の チベット自治区 ずなっおおり、チベットは挢字で「西蔵」ず曞く。 チベットでは、䞭囜による開発が進んでいる。
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北海道では屋根に雪が積もらないように、急な䞉角屋根になっおいたす。 最近では、平らな屋根で屋根の雪を枩めお溶かすようになっおいたす。 さらに、信号機は、瞊になっおいお、雪の重みで萜ちないような工倫がされおいたす。 ロシアの西郚の地域あたりをシベリア英: Siberia シバリヌずいう。 シベリアの北郚特に北極海沿岞や、オホヌツク海沿岞郚をのぞく、南郚や䞭郚のあたりでは、内陞地を䞭心に冬はずおも寒いが、倏は意倖ず暑い。 このような気候の地垯を、冷垯れいたいあるいは亜寒垯あかんたいずいう。䞀方、カナダや、アラスカ、シベリア北郚の北極海沿岞郚などを寒垯かんたいずいう。 この蚘事では、おもにシベリアを䟋にしお、亜寒垯に぀いお説明する。 なお、シベリアの冬は、4050℃もしくはそれ以䞋たで冷え蟌むこずがある。いっぜうで、シベリアの倏は30℃をこえるこずがある。※シベリアの倏30床越えの出兞: 東京曞籍『新しい瀟䌚 地理』、平成23幎3月30日怜定枈、平成25幎2月10日発行、24ペヌゞ ぀たり、シベリアの亜寒垯では、寒暖の差が倧きい。 シベリアの亜寒垯は倏が暑いので、寒垯ずは違い、暹朚が育぀。 シベリアの森林地垯には、広い針葉暹林しんようじゅりんのタむガ英Taiga タむガがある。 食料のための蟲䜜物では、小麊が倚い。綿花も栜培されおいる。林業もさかんであり、朚造の䜏宅も倚い。 倏が暑いので、野菜を倏のあいだに栜培するこずもあり、たた保存食ずしお野菜の挬物぀けものなどもある。 シベリアの䜏居は、床が高い、高床たかゆかになっおいる。この理由は、もしも家から出る熱が地面の氷をずかしおしたうず、建物が傟いおしたうからである。 窓は二重窓や䞉重窓であり、家の䞭の熱を逃さないようにしおいる。 冬堎に倖出するずきは、あ぀いコヌトに垜子をかぶっお倖出する。 シベリアでは、倏堎などは地衚が溶けおも、地面の奥深くは、氷が残っおいる。地䞭ふかくは、幎䞭、凍ったたたである。 このシベリアの地䞭深くのように、幎䞭、凍ったたたの倧地のある堎所を、氞久凍土えいきゅう ずうど、英Permafrost パヌマ・フロヌストずいう。 シベリアの北郚の寒垯では、もはや暹朚は育たない。しかし、倏堎に、氷が溶けるので、草やコケは育぀。このような、怍物に草やコケしか育たないほどに寒い地垯のこずをツンドラ英tundra タンドラず蚀う。ツンドラは、寒垯であり、亜寒垯ではない。 ツンドラでは、トナカむなどを攟牧しおいる。トナカむの毛皮がコヌトの材料にもなる。 北極や南極倧陞のあたりは、氷雪気候ひょうせ぀ きこうになり、ツンドラ気候ずは異なり、もはや幎䞭、雪や氷が䞀面に広がっおいお、草朚は育たない。
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アラビア半島やアフリカ北郚では、幎間の雚の量が少なく砂挠さばくが広がる。アゞア州のモンゎルなどは、草原が広がるが、雚が少なく、暹朚が育たない。 このような氎の少ない也燥した気候の地域を 也燥垯かんそうたいず蚀う。 砂挠は、氎が足りずに暹朚が育たないので、砂挠になっおいる。どのくらい雚の量 降氎量こうすいりょうが少ないかずいうず、1幎間の降氎量が日本では東京で1500mmほどだが、砂挠の幎降氎量はおよそ200mm以䞋で、それを倧きく䞋回る堎所も倚い。実際の也燥の有無は、降氎量だけでは刀断できず、気枩の高さによる氎の蒞発のしやすさの違いも考慮に入れないずならないが、おおむね、砂挠の降氎量は蚘述したずおりである。 なお也燥垯では、1幎の降氎量は500mm以䞋である。 アフリカ北郚には、サハラ砂挠がある。 ほずんどの堎所は砂挠であり、氎が無いが、䟋倖的に地䞋氎や井戞氎などから氎が出る堎所がいく぀かあり、このような氎の出る堎所はオアシス英Oasis オり゚むシスず蚀う。オアシスの近くでは、蟲業が出来お、暹朚も育぀。 オアシスの蟲䜜物は、也燥に匷い小麊や な぀めやし(英date palm デむト・パヌム) などが䜜られおいる。オアシスを䞭心に、季節ごずに家畜の矊やラクダなどを連れお移り䜏む 遊牧ゆうがく、nomadism ノりマディズム を行っおいる。移動の理由は、氎や草などを求めお、移動しおいる。たた、このような遊牧する人たちを遊牧民ゆうがくみん、英nomad ノりマヌドずいう。 雚は少ないが、ごくたれに降るこずもあり、降るず暹朚が少ないため措氎になりやすい。 倧地が也いおいるので、すこし颚がふいただけでも砂がこりが立ちやすい。 サハラ砂挠の䞭心郚から南に離れお、北アフリカの南郚、あるいはアフリカ䞭郚のほうは、やや氎が倚く、草朚もあるが、やはり也燥しおいる。このアフリカ䞭郚のあたりをサヘル英Sahelずいう。サヘルずは珟地の蚀葉で「瞁」ふちずいう意味である。※誀字に泚意 「緑」みどりず「瞁」ふちの字を間違えないように。 サヘルずは、「サハラ砂挠の ふち」ず蚀う意味である。 「也燥垯」には、サハラ砂挠だけでなく、サヘルたでも含めるこずが倚い。 サヘルのように雚が少し降る地域では、草原が広がる堎所もある。草の背たけが䜎いのが特ちょうである。このような雚の少ない地域の草原をステップ英steppe ステヌプずいう。ステップは、アフリカだけでなく、アゞア州の内陞囜のモンゎルにもステップはある。 ステップの降氎量は、地域にもよるが、およそ、幎間で200mm〜500mmほどの降氎量である。※ 参考日本は幎降氎量が東京では1500mmくらい。 䜏居は、日干しれんがの぀くりが倚い。森林が少なく、朚材が足りないため。 衣服は、長そでを着るのが普通。日射しが匷いので、日をさえぎるため。 砂挠の倚い囜のうち、開発のすすんだ囜では、地䞋氎などから氎を匕く、かんがい蚭備や氎道蚭備が普及しおいる囜や地域もあるが、そのため、地䞋氎の枯枇なども起きおいる。 たた、砂挠はアフリカやアラビア地方の他にも、䞭囜䞭華人民共和囜の奥地にも砂挠の地方が存圚する。 モンゎルの䌝統的な暮らしは、季節ごずに銬や矊やラクダなどの家畜を匕き連れお移り䜏むたた、氎を求めお旅をする。 遊牧ゆうがく で生掻しおいたした。也燥しおいるので、蟲業に適しおいたせん。 モンゎルの1幎間の降氎量は、およそ300mmであり、ほずんどが倏に集䞭しお雚が降る。ステップ英steppe ステヌプず、倖囜人から呌ばれる草原が広がっおいる。暹朚は、氎が足りないので、ほずんど無い。 おもな食料は、銬や矊やラクダなどの家畜の肉や、家畜の乳ちちです。そのため、家畜に草や氎を䞎えないずいけないので、季節ごずに草や氎がある堎所に移り䜏みたす。 家畜には、銬や矊、山矊やぎ、牛、ラクダなどがありたす。 モンゎルの䌝統的な䜏居は、テントの䞀皮のゲル英Gerでした。 ゲルは折りたたみ匏で、朚の骚組みに、家畜の毛などで䜜ったフェルトなどの垃地ぬのじなどで出来おいたす。 家畜の銬やラクダを率いお、ゲルを運びながら遊牧しおいたした。銬は乗り物に䜿い、ラクダは荷物の運搬甚です。家畜の䜿いみちは乗り物のほかにも、乳やバタヌなどの乳補品などを䜜ったり、食肉にするこずもありたす。 珟圚ではゲルにも、倪陜光発電のための゜ヌラヌパネルがあり、発電した電気を䜿っおテレビや携垯電話などを䜿っおいたりしたす。 今では、銖郜のりランバヌトル英: Ulan Batorなどの郜垂に定䜏する人や、アパヌトなどに䜏む人も増え、遊牧以倖の仕事に぀いおいる人もいたす。 今では、遊牧民の数は、モンゎル囜民のうちの10〜15ほどでしか、ありたせん。 珟圚の移動手段にはトラックなど自動車を䜿うこずも増えおいたす。 珟代では蟲業も、わずかながら始たっおおり、也燥に匷い蟲䜜物である小麊や じゃがいも や、野菜などを䞭心に䜜られ始めおいたす。米は、氎が足りないので、䜜られたせん。
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䞖界の倚くの囜では、なんらかの宗教が信仰されおいる。行事ぎょうじや、衣食䜏の習慣などにも、宗教の圱響はある。 私たちの囜の日本でも、神道しんずうや仏教ぶっきょうが信仰されおいる。なお、神道ずは、神瀟などで日本の神をた぀っおいる叀くからの宗教であり、いっぜう、仏教は倖囜から䌝わっおきた別の宗教であるので、間違えないように。 仏教の日本ぞの圱響は、寺院や仏像などに圱響を䞎えた。 ずきどき「日本人は無宗教である。」ずいう䞻匵をする日本人がいるが、実際には、日本でも、䌝統行事や颚習などに宗教の圱響は匷く、単に「日本人が信仰に無自芚なだけ。」であろう。 䞖界には、さたざたな宗教がある。その䞭でも、信じおいる信者の数が倚い宗教は、キリスト教ずむスラム教ず仏教ぶっきょうの぀の宗教である。このキリスト教ずむスラム教ず仏教は、発祥の地や民族をこえお、他の地域や民族でも倚く信仰されおいるので、䞖界宗教ずも蚀われる。 この䞖界宗教に察しお、ヒンドゥヌ教やナダダ教などは、信仰の地域や民族が、ほが発祥の民族などに限られおいるので、民族宗教ず蚀う。ヒンドゥヌ教はむンドの民族宗教である。ナダダ教はナダダ人の民族宗教である。日本の神道しんずうも、民族宗教である。 䞖界宗教の䞀぀である仏教は、東南アゞアから東アゞアで、さかんに信じられおいる。日本も、寺院などがあるように、仏教の圱響を受けおいる。珟圚では、タむで、仏教が さかんである。 仏教の初めは、玀元前の6䞖玀ごろに、むンドで、シャカずいう人物がひらいた。 䞖界宗教の䞀぀であるむスラム教は、アゞア州のアラビア半島のあたりの地域で、さかんに、信じられおいる。 アラビア半島のほかに、アフリカ北郚や䞭倮アゞアなどで、さかんな宗教である。東南アゞアでも、むンドネシアで信じられおいる。 経兞である『コヌラン』あるいは『クルアヌン』に曞かれた、唯䞀の神である「アッラヌ」ずいう名の神の教えを守り、むスラム教の決たりにしたがった生掻をおくる宗教。 むスラム教をひらいたのは、7䞖玀の初めごろ、ムハンマドあるいは マホメット ずも蚀う。ずいう人物がひらいた。 お祈りをするずき、祈る先の方角は、西アゞアにあるメッカずいう郜垂にある カヌバ神殿 に向けお、お祈りする。信仰しんこうのあ぀い人は、1日に5回、お祈りをメッカの方角に向かっお、いのる。瀌拝所の向きは、最初からメッカの方向に向けお建おられる。 むスラム教の決たりには、お祈りの仕方のほかにも、さたざたな事が決たっおいる。 なお、ヒンドゥヌ教では牛肉を口にしない。むスラム教ず、ヒンドゥヌ教ずは、ちがう宗教なので、混同しないように。ヒンドゥヌ教は、むンドで、さかんな宗教。 なお、むスラム教埒のこずを ムスリム ずいう。 ペヌロッパ州で広がっおいる宗教である。南北アメリカ倧陞にも広がっおいる。東南アゞアのフィリピンや、オセアニア州にも広がっおいる。 キリスト教の聖兞は「聖曞」せいしょである。それによれば、人はみな、神の子む゚ス・キリストをすくいぬしずするこずで、すくわれる。 む゚スずは、1䞖玀の初めごろ生たれた、じっさいの人物であり、クリスマスは、その生たれたこずを蚘念する行事である。この「クリス」の郚分はキリストからきおいる。 聖曞では、む゚スは十字架にかけられたのち、足かけ䞉日目の日曜日の朝によみがえっおいる。 ペヌロッパやアメリカで月〜月ごろにある埩掻祭むヌスタヌずいう行事は、これを蚘念するものである。 キリスト教䌚で日曜日の朝におこなわれおきた瀌拝も同じで、聖曞にもそのように日曜日に集たっおいたずいう蚘録がある。孊校や店などの䌑日が日曜日なのもここからきおいる。 日本では、アメリカやペヌロッパに広たった暊こよみの制床を明治時代の政府が取り入れお広たったが、キリスト教そのものを取り入れたずはいえない。 日本囜内だけの信仰だったら、過去には江戞時代や宀町時代などには神道ず仏教が混ざったような信仰をしおいた歎史もある。 仏教は、日本の他にも、䞭囜や韓囜などの東アゞアや、東南アゞアのタむなどに広たっおいる。仏教は、もずもずむンドで発祥した宗教であった。しかし今のむンドでは、ヒンドゥヌ教ずいう、仏教ずは別の宗教がさかんである。 正確に蚀うず、日本の仏教は、むンドで発祥した仏教のそのたたの圢ではなく、䞭囜の民族的な宗教など、日本ずむンドのあいだにある他の囜の民族的な宗教の圱響も混ざっおいる。 䞭東のパレスチナずいう地方にある ゚ルサレム ずいう堎所に、キリスト教、むスラム教、ナダダ教の聖地がある。 この゚ルサレムず呚蟺の地域で、第二次倧戊埌にむスラ゚ルが建囜を匷行した。このこずにより、以前にこれらの地に䜏んでいたパレスチナ人たちが䜏む堎所をうしない、パレスチナ人が難民になった。 パレスチナ人はむスラム教の倚い民族であり、むスラ゚ル人はナダダ教の民族である。 このこずが、アラブ諞囜のあいだで、むスラ゚ルに察しおの反発の理由の䞀぀になっおいる。 むスラ゚ルがナダダ教の囜なので、アラブ諞囜ではナダダ教ぞの反発が匷い。 たた、アメリカがむスラ゚ルず同盟を結んでおり、アメリカはキリスト教の倚い囜なので、そのようなこずがアラブ諞囜でのキリスト教ぞの反発に぀ながっおいる。 このようなパレスチナ呚蟺の政治問題をパレスチナ問題ず蚀う。 むスラ゚ルの玛争は、ナダダ教ずむスラム教の宗教察立ず蚀うよりも、むスラ゚ルず呚蟺囜の察立であろう。 たずえばアメリカはむスラ゚ルの同盟囜だが、サりゞアラビアや゚ゞプトなどアラブ諞囜のいく぀かはアメリカの友奜囜でもある。アメリカはキリスト教の倚い囜だし、サりゞアラビアはむスラム教の囜である。宗教が異なっおいおも、友奜囜ずいう䟋は䞖界䞭で倚い。 2001幎には、アメリカ合衆囜で 同時倚発テロ事件 が起きた。このテロの銖謀者が、むスラム教埒を名乗っおいた。 そしお、銖謀者がむスラムの原理䞻矩者だず、欧米日の評論家などから蚀われた。 これをきっかけに、各囜の評論家などが、キリスト教ずむスラム教原理䞻矩ずの宗教どうしの察立が起きおいる、ずいう評論がなされるようになった。 たた、アメリカで、匷硬掟の有力な政治家らが、キリスト教の支持を匷めた。このこずも、宗教どうしの察立ずいう芋方を助長した面もあるだろう。 しかし、むスラム教の原理䞻矩思想が、テロを匕き起こしおいるず考えるのは、おそらく誀りである。 なぜなら、キリスト教に、原理䞻矩はある。ここで蚀う原理䞻矩ずは、経兞の教えを絶察ずするずいう意味である。そもそも宗教は、経兞を尊重するのが通垞である。 それに、同じ宗教どうしの囜々でも、戊争などの察立は起こる。 たずえば仏教の倚い東アゞア地域でも同様である。たずえば䞭囜は、歎史䞊では、䞭囜の囜内どうしですら、倚くの戊争を起こした。韓囜や日本も同様に倚くの囜内戊争を起こしおいる。日本の戊囜時代などの戊争を考えれば分かるだろう。 キリスト教の囜どうしでも、たずえばペヌロッパでは䜕床も戊争が起きおいる。 むスラム教の囜どうしでも、たずえばアラブ諞囜では䜕床も戊争が起きおいる。 さらに蚀うなら、「テロは悪いが、戊争は正矩だ。」ずいうのは、䞀郚の囜の身勝手な考えに過ぎないかもしれない。 テロでは民間人などの非戊闘員が犠牲になるこずがある。しかし戊争でも、たずえば空襲による䜏宅街ぞの爆撃などのように、非戊闘員の民間人を暙的にした軍事䜜戊は、近珟代の戊争には、ある。 宗教がちがえば、たしかに䟡倀芳は倧きくこずなり、結果的に察立もあるだろう。おそらく歎史䞊では、こずなる宗教どうしの囜の戊争も倚くあったのだろう。 しかし近幎2014幎に蚘述のむランなどむスラム教囜ず、キリスト教囜であるアメリカの倖亀での察立の原因は、宗教察立ず蚀うよりも、おそらくはパレスチナ問題のような領土問題などが背景になっおいる。
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ペヌロッパ系の癜人や、アフリカ系の黒人などを、肌の色などの、遺䌝的な違いを人皮ず蚀いたす。 人皮ず民族ずは、ちがいたす。 たずえば私たち日本人の人皮は、東掋系の人皮であり、肌の色が「黄色い」ず蚀われる黄色人皮おうしょく じんしゅであり、アゞア系の人皮であり、モンゎロむド (英: Mongoloid) ず蚀われる人皮であるこずが分かっおいたす。 ですが、東掋のほかの囜々たずえば䞭囜や韓囜などずは、日本人は民族が違いたす。䞭囜や韓囜の倚くの人皮は、黄色人皮ですし、アゞア系の人皮ですが、蚀語も生掻様匏も、日本ずは、倧きく異なりたす。 この日本ず韓囜、䞭囜ずの違いは、おもに民族による違いです。 民族どうしの区別は、蚀語や宗教や生掻様匏などの文化的な特城から、それぞれの民族を区別されたす。 民族は、䞀぀の囜に、かならずしも䞀぀の民族ずは、かぎりたせん。たずえばアメリカ合衆囜は、癜人や黒人やむンディアンなどの倚くの人皮からなり、たた倚くの民族からなる倚民族囜家たみんぞく こっか、英multiracial nation などです。 たずえば䞭囜䞭華人民共和囜も、挢民族やりむグル族、モンゎル族、チベット族、ミャオ苗族、朝鮮族、ホむ回族、チョワン壮族などをはじめ、合蚈で50以䞊もの民族からなる倚民族囜家です。 ただ、䞭囜の人皮は、倚くの民族は、ほが東掋系の黄色人皮です。このように、民族が違っおいおも、人皮は近いこずもありたす。 いっぜう、䞀぀の民族がその囜の人口のほずんどを占めおいる囜を、単䞀民族囜家英racially homogeneous nation 、homogeneous state などず蚀いたす。 実は、珟代では、亀通の発達や、貿易などによる経枈のグロヌバル化や、囜際協調などにより、どの囜でも少数は、倖囜から来た民族など異民族いみんぞくがいるので、ほずんどの囜の民族構成は倚民族です。蚀葉通りの意味での「単䞀民族」な囜家は、珟代では、ほが、ありたせん。 日本も、人口の倧半は、ほが「倧和民族」やたず みんぞくなどず蚀われる民族ですが、北海道の先䜏民のアむヌ系の諞民族もあり、たた沖瞄には琉球系の諞民族がいたした。これら各地の先䜏民ずは別に、明治時代以降に、日本が朝鮮半島の韓囜圓時は倧韓垝囜を䜵合したので、その関係から、倚くの韓囜系・朝鮮系の民族が日本に移䜏たたは連れお来られ、今でも日本で生掻をし぀づけおいたす。 厳密な意味での単䞀民族囜家は少ないですが、䞭囜やアメリカなどの「倚民族囜家」ず比べる堎合に䟿利な蚀葉なので、実甚的には「単䞀民族囜家」ずいう蚀葉が䜿われたす。 このような事情から、過去に日本で政治家や評論家などが「日本は単䞀民族囜家」などのような内容の発蚀する堎合もありたした。そしお、その発蚀に察立する政治家や評論家が反発し「日本にはアむヌ民族などもあり、単䞀民族囜家ではない。少数民族ぞの差別発蚀である。」などのような内容で批刀するこずもありたした。 公甚語は、必ずしも、䞀぀の囜家に䞀぀だけずはかぎりたせん。たずえばペヌロッパ州のスむスでは、ドむツ語、フランス語、むタリア語、ロマンシュ語の぀の公甚語がありたす。 䞖界では、英語が囜際的な掻動の堎所で、倚くの囜で䜿われおいたす。アメリカ合衆囜やむンドやニュヌゞヌランドやオヌストラリアなど、か぀おむギリスの怍民地だった囜では、英語が公甚語に䜿われおいる囜が倚いです。 このほか、囜際連合の公甚語では、英語・ロシア語・フランス語・アラビア語・䞭囜語の぀の蚀語が、囜際連合の公甚語になっおいたす。 たた、南アメリカ州や䞭倮アメリカのカリブ海の諞囜では、か぀おスペむンの怍民地だった囜が倚く、そのためスペむン語が公甚語ずしお今でも䜿われおいる囜が倚いです。
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アゞア州はナヌラシア倧陞の倧郚分を占めおいるため、各地の気候は倉化に富む。 東郚ず東南郚では、アゞア特有の季節颚モンスヌンの圱響を受ける。このモンスヌンにより、倏には海からの湿った颚がくるので、東郚ず南郚で降氎量が倚い。モンスヌンは倏ず冬で向きが逆になるのだが、東アゞアの堎合、倏は南颚、冬は北颚である。たた、季節颚により、アゞア東郚では、四季が明確である。 東南アゞアず南アゞアは熱垯雚林気候に属しおいる囜ずサバナ気候に属しおいる囜がある。熱垯雚林気候の囜ではスコヌルずよばれる倧雚が、ほが決たった時間に降るため䞀幎䞭雚が倚く、赀道にも近いため非垞に高枩になっおいる。サバナ気候の囜は降氎量の非垞に少ない也季ず倧雚が降る雚季に分かれおいる。 西アゞアず䞭倮アゞアには雚が非垞に少ないので、砂挠気候やステップ気候などの也燥垯に属しおいる囜々が倚い。 たた、シベリアずよばれるアゞアの北郚は冷垯亜寒垯に属しおおり、北極に近い地域ではツンドラ気候になっおいるずころもある。 アゞアには、䞭囜やむンドなど、人口の倚い囜が倚い。 䞖界の人口の6割がアゞアに集たっおいる。䞖界人口は玄72億人2014幎の内、玄43億人がアゞアにいる。東南アゞアは、雚が倚く、皲䜜を䞭心ずした蟲業が盛んさかんなため、人口密床が高い。タむやベトナムは、米の茞出囜になっおおり、東南アゞアでは、米を幎に2回぀くる二期䜜にきさくも倚い。 䞖界の米の倧郚分はアゞアで生産されおいる。生産量では䞭囜が1䜍だが、茞出量ではタむが1䜍。䞭囜の米は囜内消費が䞭心。生産量は䜍は䞭囜、䜍はむンドである。茞出量は䜍はタむ、䜍はベトナムである。 しかし、これら東アゞアや東南アゞアの地域は、すでに人口が増えすぎたため、今埌は少子化や人口枛に向かっおいく可胜性がある。 䞀方、気候の暑い南郚でも、山地や、内陞郚や西アゞアなどの也燥垯などは、蟲業には向かないため、人口密床も䜎い。也燥垯では、砂挠や草原ステップが広がっおいる。也燥垯の人々は、草や氎を求めお家畜ず移動しながら生掻する遊牧をしお生掻しおいるこずが倚い。チベット高原は、暙高が高いため、冷垯であり、あたり蟲業には向かない。 これら西郚の地域で蟲業をする堎合は、皲䜜には向かないため、米以倖の䜜物の畑䜜が通垞。䞭囜西郚やむンドでの䞻芁な䜜物は、小麊などの畑䜜である。 アゞア北郚のシベリアも、アゞア州である。ロシアの東郚のほずんどがシベリアに含たれおいるが、人口密床は䜎い。理由は、寒くお䜏むには厳しいこずや、あたり蟲業に向かない土地であるためである。 東アゞアや東南アゞアでは、工業化が進んだ。特に日本を䞭心に、東アゞアで工業化が進んでいる。たず日本の高床経枈成長で工業化が進んだ。続いお、韓囜、シンガポヌル、台湟などのアゞアNIESで工業化した。 日本以倖の東アゞアや東南アゞアでは、か぀おは、人件費の安さを利甚した雑貚などの生産が倚かったが、最近は技術力が高たり、東南アゞアなどでも自動車郚品や電気機械郚品なども分業しお生産するようになった。 䟋えば韓囜では、技術力が高たり、半導䜓や電気機械、自動車なども倚く茞出するようになっおおり、東南アゞアでは、タむやベトナムなどに工業団地も䜜られおいる。 たた、むンドでは、゜フトりェア開発などが進んでおり、IT産業がむンドで盛んです。 なぜなら、むンドはか぀おむギリスに䟵略されお怍民地だったため、英語が普及しおおり、アメリカなどの英語を䜿う囜ず仕事がしやすいからです。たた、時差の関係䞊欧米諞囜が倜を迎えたずきにむンドではちょうど勀務時間になっおおり、仕事を分担しお䜜業しやすいのも䞀因です。詳しくは埌述むンドの教育は英語が埗意なだけでなく、数孊も重芖しおいるため理数系も埗意なのです。 むンドの工業ではコンピュヌタだけでなく、自動車産業も盛んである。 ここでは䞻に第二次䞖界倧戊埌のアゞア諞囜ずの関係に぀いおたずめお玹介したす。 韓囜(倧韓民囜ずは1965幎に成立した日韓基本条玄で正匏に囜亀を回埩したした。怍民地時代の補償問題などをめぐっお日本政府ず韓囜政府の意芋が察立するこずもありたす。 北朝鮮ずは2018幎珟圚、囜亀がありたせん。 䞭囜䞭華人民共和囜ずは1972幎に日䞭共同声明を出しお囜亀を回埩したした。 蟲業も盛んになりたした。 1972幎たで日本政府は台湟䞭華民囜を「䞭囜」ずしお承認しおいたした。日䞭共同声明で、䞭華人民共和囜を「䞭囜」ずしおからは、正匏な囜亀はなくなりたしたが、民間レベルでの日本ず台湟の経枈亀流は぀づいおいたす。 囜亀を回埩したずきに戊埌賠償ずしお道路やダム建蚭などのむンフラ敎備を行ったのが、東南アゞア諞囜ずの経枈関係のきっかけです。1990幎代以降、日本の䌁業が工堎を぀くっおいきたした。 日本は西アゞア諞囜から倚くの原油を茞入しおいたす。 䞭囜䞭華人民共和囜は、人口が玄14億人であり、䞖界でもっずも人口が倚く、䞖界の人口の玄5分の1をしめおいる。 䞭囜の人口の倚くは、東郚の平野郚や東郚の沿海郚に集䞭しおいたす。䞭囜の西郚は山地や 砂挠 が倚く、人口は少ない。 䞭囜は、人組の倫婊の子䟛の数は1人だけずする 䞀人っ子政策ひずりっこせいさく を1979幎から行っおいる。 このため、珟圚、人口の増加は抑えられおいる。かわりに、高霢者の割合がふえる高霢化こうれいかが予枬されおおり、心配されおいる。 䞀方、むンドも人口が10億をこえるが、むンドでは人口の増加が予枬されおいる。たた、将来的にむンドの人口が䞭囜の人口を抜く可胜性が予枬されおいる。 2015幎に䞭囜は「䞀人っ子政策」を廃止するず発衚し、すべおの倫婊に2人目たでの子䟛をも぀こずを蚱可した。 䞭囜の人口のうち、およそ9割の民族は挢民族かんみんぞくである。挢民族は、おもに䞭囜東郚に䜏んでいる。 ある囜で、倚数掟でない民族は、少数民族しょうすう みんぞくずいう。䞭囜は50以䞊の少数民族を持぀倚民族囜家たみんぞく こっかである。 挢民族以倖に少数民族が、䜕皮類もある。䞭囜の民族は倚くあるが、おおたかには、挢民族、りむグル族、モンゎル族、チベット族、ミャオ苗族、朝鮮族、ホむ回族、チョワン壮族、などに分けられる。 䞭囜政府は、チベット自治区など、少数民族の自治区をもうけおおり、䌝統文化などを保護しおいるが、少数民族の䞭囜からの独立などは認めおない。そのため、䞭囜の支配に察する抵抗運動などが、チベットやりむグルなどで、たびたび起きおいる。䞭囜ではチベット人やりむグル人などに察する少数民族ぞの人暩問題が生じおいる。 チベット仏教の最高指導者であるダラむ・ラマ14䞖14th Dalai Lamaは、1959幎にむンドに亡呜した。 政治に関しおは、共産党が政治の決定暩をにぎっおおり、共産党による独裁政治の囜である。たずえば政治指導者は、囜民からの盎接の遞挙では遞ばれおいない。1989幎には、倩安門で民䞻化をもずめる孊生の抗議運動がおきたが、この運動は匟圧された。この倩安門での抗議運動に関する事件を倩安門事件 ず蚀う。 䞭囜は蟲業の倧囜である。蟲業は、華南「かなん」、意味䞭囜の南郚のこずや華䞭かちゅう、意味北郚ず南郚のあいだでは、雚が倚いため、皲䜜が倚い。 東南アゞアに近いハむナン海南島のあたりでは、幎に2回、米を䜜る、二期䜜も行われる。 華北「かほく」、意味䞭囜の東北郚では、雚が少ないため、小麊・倧豆などの畑䜜が倚い。西郚は、也燥しおおり、あたり蟲業にはむかず、遊牧などの牧畜である。 䞭囜は、小麊の生産量が䞖界1䜍である。2䜍むンド、3䜍アメリカ。 䞭囜北郚の也燥地垯の蟲業では、小麊など也燥に匷い䜜物の畑䜜が盛んである。 工業は、人件費の安さを利甚しおいる。そのため、䞖界の倚くの囜に䞭囜の補品が茞出されおおり、䞭囜は「䞖界の工堎」ずも蚀われおいる。 南郚の沿岞郚の地域などに経枈特区が倚く、そのため工業地垯も南郚の沿岞郚に倚い。南郚の銙枯ホンコンの近くにあるシェンチェンしんせん、深玔垂が経枈特区であり、シェンチェンなどを䞭心に工業が発展しおいる。 南郚ずは別にも、䞭囜東北郚には第次倧戊の前から日本の旧・満州囜ぞの投資などで発達しおいた工業地垯があり、戊埌も東北郚の工業地垯が重工業の地垯になっおいる。 第次倧戊埌、䞭囜の経枈は、垂堎経枈を犁止しお、政府が経枈を管理する経枈政策を取った。そのため、䞭囜は経枈発展が遅れた。1980幎ごろから、経枈のおくれを取り戻すため、経枈特区 をシェンチェンしんせん、深圳垂やアモむ廈門垂など䞀郚の地域に導入し、垂堎経枈を郚分的に取り入れた。 欧米や日本などの工堎も、人件費の安さや、人口の倚さによる消費者の倚さを圓おにしお、倚くの倖囜䌁業の工堎などが䞭囜に進出した。こうしお、䞭囜は、経枈の芏暡がアメリカや日本に぀ぐ経枈倧囜になり、䞭囜の囜内総生産こくない そうせいさん、GDPも日本やアメリカず同じ皋床になった。 しかし、近幎では、䞭囜でも人件費が䞊昇し぀぀あり、倖囜䌁業は、より人件費の安いベトナムなどの東南アゞア諞囜に工堎を移しおいる。 貧富の栌差も倧きい。 ずくに、内陞郚の蟲村郚は貧しい。そのため、蟲村郚から出皌ぎなどで、沿岞郚などの郜垂郚に働きに出る。蟲村郚から出皌ぎに来る人たちを 蟲民工のうみんこう ず蚀う。 䞭囜の経枈は、その貧富の栌差によっお、人件費を䜎くおさえおいるずいう面もある。 2008幎には北京ペキンオリンピックが開催された。2010幎には、䞊海囜際博芧䌚シャンハむ こくさい はくらんかいが開かれた。いわゆる䞊海䞇博シャンハむばんぱく。  䞭囜は、BRICSブリックスのうちの䞀囜ずしお、各囜の投資家などが経枈発展を期埅しおいる。BRICSずはブラゞル (Brazil) 、ロシア (Russia) 、むンド (India) 、䞭囜 (China) 、シンガポヌル (Singapore) のこず。 BRICSは囜土ず人口ず資源の倚いこずから、経枈発展するだろうず期埅された5囜のこずである。(シンガポヌルを抜いた4囜でBRICsずもいわれる。) むンタヌネットや携垯電話やテレビなどは、郜垂郚を䞭心に普及しおいる。しかし怜閲けんえ぀などの蚀論統制げんろん ずうせいが厳しく、むンタヌネットやテレビや雑誌などでの自由な議論などは出来ない。 䞭囜人は、䞭囜の本囜ずは別の堎所にも倚く移䜏しおいる。䞖界䞭のいろんな囜に䞭囜人は移䜏しおおり、それら倖囜にいる䞭囜人を華僑かきょうず蚀う。 近幎2014幎に蚘述では、西郚の内陞郚で倧芏暡な開発が進んでいる。理由は、䞻に、経枈栌差を解消するためや、すでに沿岞郚の開発が進んで沿岞郚は開発の䜙地が枛ったこず等だろう。 2009幎に、内陞郚の湖北こほく、フヌペむ省で、長江ちょうこう、揚子江ようすこうずも蚀う。ぞいに、サンシダ䞉峡、さんきょうダムが完成した。ダムの建蚭により、長江の氎の流れがせき止められるので、生態系ぞの圱響が各囜の環境保護団䜓により心配されおいる。 鉄道の建蚭も、各地で進んでいる。西郚のチベット自治区では、青蔵せいぞう鉄道が2006幎に開通した。 工業地垯や郜垂を䞭心に、倧気汚染が深刻である。理由は䞻に、燃料の石炭などが倧量に燃やされおいるため。 倧気の汚染にずもない、酞性雚の被害も発生しおいる。 耕地を広げたり、工業地域や商業地域の開発などのための無理な森林開拓により、森林砎壊も起きおいる。 工堎などから出る排氎などによる、氎質汚染も各地で深刻である。川の魚が倧量に死んだりする事䟋も倚く発生しおいる。 䞭囜の囜民1人あたりの゚ネルギヌ消費量は䞖界の平均ず比べお䜎く、経枈発展による゚ネルギヌ消費量の䞊昇にずもない、今埌も環境砎壊が進む恐れおそれがある。 䞭囜は呚蟺囜ず領土問題でもめおいる。東南アゞア諞囜ず䞭囜ずのあいだでは、スプラトリヌ諞島Spratly Islands、 䞭囜名南沙ナンシャヌ諞島 をめぐっお、ベトナム、フィリピン、マレヌシア、ブルネむず領土問題がある。 日本ずは、日本の尖閣諞島せんかく しょずうの領有に、䞭囜は反察をしおいる。2010幎には、䞭囜の持船が、日本の海䞊保安庁が所有しおいる船に衝突する事件が起きた。 䞭囜には、䞭囜倧陞を䞭心ずした政府を持぀䞭華人民共和囜ちゅうかじんみんきょうわこくず、もう䞀぀、台湟に䞭華民囜ちゅうかみんこくずいう政府がある。 ※ この蚘事では、たんに「䞭囜」ずいったら、䞭華人民共和囜のこずずする。台湟の䞭華民囜政暩のこずを蚀う堎合には、この節では「台湟」や「䞭華民囜」などず区別するこずにする。 台湟の政治は民䞻䞻矩であり、普通遞挙が行われおいる。 台湟タむワンを䞭心ずした政暩である。銖郜は台北タむペむ。工業囜である。 台湟は南方にあるこずもあっお、蟲業では皲䜜が倚い。 台湟の工業では、コンピュヌタ郚品などの産業が盛んさかんである。倧陞偎の人件費の安い劎働力などを利甚するため、台湟の䌁業が倧陞偎に工堎をもうけたりしおいる。 第二次倧戊の前や戊䞭では、䞭囜は䞭華民囜ちゅうか みんこくずいう囜であり、囜民党ずいう政党が支配をしおいお、蒋介石しょうかいせきずいう人物が囜の支配者だった。しかし第二次倧戊埌、゜ビ゚ト連邊の支揎を受けた䞭囜共産党が、囜民党ず戊闘し、䞭囜は内戊になった。そしお共産党が勝利しお、䞭囜は、1949幎に 䞭華人民共和囜ちゅうか じんみん きょうわこく ずいう囜になった。 共産党の支配者は毛沢東もう・たくずうずいう人物で、毛沢東が䞭囜倧陞の支配者になった。 いっぜう、負けた蒋介石ひきいる囜民党は台湟に逃れた。 このため、台湟は䞭華民囜になった。このころの䞭囜は、「䞭華人民共和囜」ず「䞭華民囜」ずの぀の䞭囜が存圚する状況になった。 しかし、日本をふくめ䞖界の倚くの囜は、台湟は䞭囜の䞀郚ずいう立堎にたっおいる。たた、珟圚の囜際連合では、䞭華人民共和囜を䞭囜の代衚ずしお認めおおり、台湟は囜連に加盟できない。 東南アゞアでは、いく぀もの囜があり、民族や宗教もさたざたである。 東南アゞアの囜々は、か぀おは欧米諞囜の怍民地であったが、第次倧戊埌に独立した。第二次倧戊で、日本軍ず、東南アゞアを支配しおいた欧米諞囜の軍ずが戊闘をした。日本が戊闘を有利にすすめるため、珟地の独立運動を軍事的に支揎したり、欧米の軍ずの戊闘によっお欧米の軍が匱䜓化したこずもあり、東南アゞア諞囜での戊埌の独立を早めるこずになった。 だがベトナムなど䞀郚の地域では、戊時䞭に珟地の䜏民ず日本軍ずが察立し、䜏民に被害も出た。 気候的に暖かく、降氎量も倚いため、米コメの栜培に有利である。地域によっおは、幎に回の米を䜜る二期䜜にきさくが行われる。ただし、かんがい蚭備などの䞍足で、貧しい米蟲家は䞀期䜜である。 蟲業では、ペヌロッパ州などの怍民地の時代に、倩然ゎムやコヌヒヌなどの倧蟲園プランテヌションが開かれた地域も倚い。独立埌は、珟地の人や珟地の䌁業などによっお、それらの蟲園が経営されおいる。珟圚では、それらの蟲産物が䞻芁な茞出品になっおいる囜も倚い。プランテヌションの䜜物は、茞出甚の商品䜜物が䞭心である。 なお珟圚では合成ゎムの発明によっお、倩然ゎムの売れ行きが枛っおいる。 マレヌシアではアブラやし油やし が、さかんに栜培されおいる。 油やしから取れる油をパヌム油ずいう。パヌム油は掗剀や食甚油やせっけんやマヌガリンなどの原料である。日本にも東南アゞア産パヌム油は茞出されおいる。 第二次倧戊埌、倩然ゎムの売り䞊げが枛るいっぜう、アブラやしの売り䞊げが増えたので、マレヌシアでは倩然ゎム園をアブラやし園に倉える転換が進んだ。 フィリピンでは、バナナが䞻芁な産業。 むンドネシアなどで、朚材を茞出するためやアブラやし園を぀くるために熱垯雚林を䌐採しおいたり、蟲地を無理に拡倧するために熱垯雚林を䌐採しおいたりするので、熱垯雚林の砎壊が、あやぶたれおいる。むンドネシアの焌き畑による蟲業も、森林の砎壊をたねいおいる。 か぀おむンドネシアは䞞倪をそのたた日本など先進囜に茞出しおいたが、1970幎代ごろから自囜の工業化のため、䞞倪のたたの茞出を犁止し、板などに加工しないず茞出できないようにする芏制がされるようになり、珟圚も芏制が続いおいる。 タむやベトナムは、米の茞出囜である。タむは米の茞出量が䞖界1䜍。ベトナムは米の茞出量が䞖界2䜍。生産量では䞭囜のほうが倚いが、䞭囜の米は囜内消費甚であり、茞出量はやや少ない。 タむやむンドネシアなど海沿いの囜は、えびを日本向けに逊殖しお茞出しおる産地でもある。えびの逊殖堎を぀くるため沿岞郚のマングロヌブ林が䌐採され、森林砎壊に぀ながっおいる、ずいう問題点もある。 むンドネシアなどは、石油や石炭、倩然ガス、すず などが産出し、茞出されおいる。第次倧戊で日本軍が東南アゞアに進出した目的の䞀぀は、これらの資源を獲埗するため。軍艊などの兵噚を動かすには、石油が必芁である。戊前の圓時、日本は欧米諞囜ず察立し、石油などの茞入制限をされおおり、日本は石油などが䞍足しおいた。 東南アゞアの宗教は、地域によっおさたざたである。 むンドネシアではむスラム教が倚くの人に信仰されおいる。むンドネシアは囜党䜓ではむスラム教埒が倚いが、䟋倖的に、むンドネシアのバリ島では、ヒンドゥヌ教を信仰する人が倚い。※ 教育出版の怜定教科曞にむンドネシアのバリ島にはヒンドゥヌ教が広たっおいるこずが蚘述されおいる。タむでは仏教埒が倚い。フィリピンでは欧米の怍民地の時代にキリスト教が普及したため、キリスト教埒が倚い。 欧米などの䌁業や工堎が、か぀おは䞭囜の人件費が安かったので䞭囜に進出をしおいたが、近幎では、欧米諞囜は、より人件費の安い東南アゞアのベトナムなどに進出先を倉えおいる。 たた、1980幎ごろから欧米や日本䌁業が、シンガポヌルやタむやマレヌシアなどに進出しおいる。 この1980幎ごろからの工業化にずもない、タむやマレヌシアでは郜垂郚などに工業団地が䜜られた。 このような日本からの工堎誘臎の政策が成功したため、マレヌシアで工堎が増えおいった。 同じころ、タむも、日本から工業を誘臎する政策を行った。そのため珟圚では、東南アゞアではタむずマレヌシアが䞻な工業囜である。 これらタむ、マレヌシア、むンドネシアなどの囜で工業団地が぀くられたのが郜垂郚の近くだったため、郜垂郚の呚蟺は豊かになったが、しかし郜垂から離れた蟲村郚は豊かにならなかった。そのため郜垂ず蟲村ずの経枈栌差がこれらの囜で存圚しおいる、ず考えられおいる。 いっぜう、1980幎代ごろたでのベトナムは、゜ビ゚ト連邊などず友奜的であり、いっぜう日本やアメリカずは察立しおいた。このため、ベトナムには日本やアメリカからの投資がなく、ベトナムは工業化におくれるこずになった。 2016幎の今でこそ、ベトナムも工業囜であるが、それは、ベトナムの発展がおくれたため、ベトナムでは人件費が安いので、衣服など人手の掛かる産業の工堎がベトナムに建おられおいった、ずいうような事情によるものである。 珟圚、工業団地もタむやベトナムやむンドネシアなどに䜜られおいる。日本の補造業も、タむやむンドネシアの工業団地に倚く進出しおいる。 東南アゞアの工業では、か぀おは人件費の安さを利甚した雑貚などの生産が倚かった。しかし、最近は技術力が高たり、東南アゞアなどでもむンドネシアやタむなどの工業団地で、自動車郚品や電気機械郚品などを生産するようになった。 ASEANアセアン、東南アゞア諞囜連合は、1967幎に結成された、東南アゞア諞囜どうしの経枈協力のための連合。1967幎にむンドネシア、タむ、シンガポヌル、フィリピン、マレヌシアの5カ囜が加盟した。加盟囜は、珟圚では10囜に増えおいる。 本郚はむンドネシアのゞャカルタにある。 第二次倧戊前、東南アゞアの倚くが欧米の怍民地になる時代のなかで、タむは唯䞀、怍民地にならなかった囜である。その理由は、ペヌロッパ諞囜どうしが領土問題を起こしお戊争しないようにさせるため、ペヌロッパ諞囜の怍民地の領土を盎接は接觊させないように、「緩衝囜」ずしお、タむが存続させられたからである。タむの堎合、第二次倧戊前は、むギリス領ずフランス領ずの間に挟たれおいた。 マレヌ半島の先端にある島囜。 䞭囜系の䜏民が倚い。東南アゞアなどでの䞭囜系の䜏民のこずを華人かじんずいう。シンガポヌルでは華人が経枈の䞭心である。 芳光重芖の政策のため、路䞊にごみを捚おるず、きびしく眰せられる。金融や、電子機械などの工業などが䞭心である。蟲業は盛んではない。シンガポヌルは比范的早くから貿易の拠点ずしお経枈発展したこずもあり、東南アゞアにおける金融の䞭心地にもなっおいる。 むンドの気候は熱垯である。地域によっお、雚の倚い地域ず少ない地域がある。 むンドは東郚の地域は倚雚。西郚は也燥。東郚に ガンゞス川 がある。西郚に むンダス川 がある。 むンド東郚のガンゞス川流域では皲の栜培がされおおり、降氎量が比范的に倚かったり、川の豊富な氎を利甚したりなどしお、蟲業で皲の栜培もされおいる。 䞀方、西郚の蟲業では、也燥に匷い小麊の生産がむンド西郚のむンダス川流域のパンゞャブ地方などで盛んに行われおいる。 むンドは、䞖界的なコメの産地である。だが、むンドのコメは囜内消費甚であり、茞出される割合は少ない。 むンドの呚蟺囜には東郚の隣囜に バングラデシュ があり、西郚の隣囜に パキスタン がある。バングラデシュの気候も、むンド東郚ず同様に倚雚であり、バングラデシュの蟲業も米の生産が盛んさかんである。 むンドでの米や小麊など穀物の生産は、囜内での自絊甚であり、茞出はタむなどの東南アゞアよりも少ない。 むンドは茶や綿花の栜培も盛んである。ずくに、降氎量のすくないむンド西郚の蟲業では、綿花の栜培が盛ん。むンド北東郚のアッサム地方が、䞖界的にも玅茶の産地。むンドの呚蟺囜のスリランカも、玅茶の産地ずしお有名。アッサム地方は、傟斜地が倚く、たた、茶は氎捌けのよい堎所で栜培しやすい。よっお、アッサム地方で茶が栜培される。 むンドがむギリスの怍民地だったこずもあり、むギリスなどペヌロッパに人気のある玅茶甚の茶の栜培が、これらの地域で盛ん。 むンド䞭郚のデカン高原では綿花の栜培が盛ん。このため、繊維工業も盛ん。 むンドでは近幎、情報技術(IT)産業が盛んで、BRICSのひず぀である。 むンドが倚民族囜家なこずもあり、公甚語のヒンディヌ語に぀いで英語がむンド囜民どうしの共通語ずしお普及しおいる。人口は玄12億であり、䞖界2䜍。将来的に䞭囜の人口䞖界䜍を抜くこずが予枬されおいる。 むンドはコンピュヌタヌの゜フトりェア開発の産業が盛んなIT倧囜である。むンドは英語が埗意な人も倚いので、アメリカなどずのビゞネス亀枉に有利であり、たた人件費も安い。時差を利甚しお、アメリカから受けた泚文を、アメリカでは倜䞭のうちに仕事を片づけるのでアメリカが倜のずき、むンドは昌間、アメリカからするずむンドず協力するこずで開発が速く出来る。むンド南郚のバンガロヌルなどで゜フトりェア開発などのIT産業が盛ん。 鉄鋌業や機械工業が盛んである。 むンドはBRICsブリックスのうちの䞀囜であり、各囜の投資家などが経枈発展を期埅しおいる。 ヒンドゥヌ教 が信仰されおいる。ヒンドゥヌ教などの、むンドの叀い身分制床である カヌスト制 の圱響がむンドに残っおいる。カヌスト制は法埋では犁止されおいるが、むンドの人々の意識に深く残っおいる。むンドでの職業の固定化の傟向や栌差などは、カヌスト制の圱響だろうず蚀うのが、囜際的な通説である。 ガンゞス川 が「聖なる氎」ずしおヒンドゥヌ教の信仰の察象になっおおり、ガンゞス川に氎济びにくる信者も倚い。ヒンドゥヌ教は倚神教である。牛を神聖な動物ずしお厇めおいるため、牛肉は食べない。 むギリスからのむンドの独立埌、ヒンドゥヌ教埒の倚い民族ず、むスラム教など異教埒の倚い民族ずの察立から、いく぀かの囜がむンドから独立した。 1947幎にはむスラム教の倚いパキスタンがむンドから独立。1948幎には仏教埒の倚い スリランカ圓時の囜名は「セむロン」 がむンドから独立。1971幎には、東西に分かれおいた東パキスタンからバングラデシュが独立。 なお、スリランカは茶の産地ずしお有名。スリランカの䞘陵地きゅうりょうちで、茶が栜培されおいる。茶は氎捌けのよい堎所で栜培しやすいので、䞘陵地などで栜培される。 スリランカは1972幎に囜名を「セむロン」から「スリランカ」に改称した。 具䜓的にどの囜を「西アゞア」ずいうかずいうず、おおむね、サりゞアラビア、むラン、むラク、クりェヌト、アラブ銖長囜連邊などである。 西アゞアは降氎量が少なく、あたり蟲業に向かないが、也燥に぀よい小麊やナツメダシを栜培する。 サりゞアラビアなど、西アゞアの気候は 也燥垯かんそうたい であり、さばくが倚い。東アゞアを湿最し぀じゅんアゞアず蚀う堎合があるのに察し、西アゞアは也燥アゞアず呌ばれるこずもある。 西アゞアの囜々では石油が産出する囜が倚く、それら産油囜では石油産業が䞻な産業である。石油産業は1960幎代ごろから囜有化がなされおいる。貿易で石油や原油を倚く茞出しおいる。日本も西アゞアから石油を倚く茞入しおいる。 西アゞアで、最も石油の生産量が倚いのはサりゞアラビアである。そのほか、むラン、むラク、クりェヌト、アラブ銖長囜連邊で、石油の産出量や茞出量が倚い。 サりゞアラビアは石油の産出量で䞖界2䜍。䞖界1䜍はロシア、3䜍はアメリカ。 サりゞアラビアの原油の埋蔵量は䞖界の玄5分の1で、埋蔵量ではサりゞアラビアが䞖界1䜍。2䜍はカナダだが、3䜍以降は西アゞアの囜が続き、3䜍むラン、4䜍むラク、5䜍クりェヌトずなっおいる。 産油囜は石油䟡栌をコントロヌルするため、産油囜どうしで 石油茞出囜機構せきゆ ゆしゅ぀こく きこう、OPEC、オペック を1960幎代に぀くった。圓初はOPECにむラク、むラン、クりェヌト、サりゞアラビアなどが加盟した。珟圚は、アラブ銖長囜連邊、カタヌルなども加盟しおいる。 珟圚ではOPECの圱響力が䜎䞋しおおり、理由はOPEC加盟囜以倖の石油の産出が原因である。 西アゞアの宗教は、 むスラム教 の囜が倚い。サりゞアラビアは、むスラム教の発祥の地であり、聖地のメッカずメディナはサりゞアラビアにある。サりゞアラビア、むラン、アラブ銖長囜連邊などで、むスラム教がおもに信仰されおいる。 西アゞアの民族には、アラブ系の民族が倚い。西アゞアの蚀語の文字にはアラビア語や、その系統の文字を甚いる。 ただし、むスラ゚ルはナダダ教の囜である。むスラ゚ルは、文化などがペヌロッパ州に近い。その他は、西アゞア。
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ペヌロッパ各州はナヌラシア倧陞の西端に䜍眮しおいる。 ペヌロッパ北郚のノルりェヌなどの海岞沿いかいがんぞいのギザギザした地圢は氷河によっお削り取られた地圢である。このようなギザギザした地圢をフィペルドず蚀う。ノルりェヌでは、この地圢を掻かし、持業などの氎産業がさかんである。 ペヌロッパには40カ囜以䞊の囜がある。それらの囜の倚くは、囜土の面積が日本よりも小さい。 ドむツは、䞖界でも有数の工業囜である。 フランスでは、航空機の産業が有力である。 産業革呜がペヌロッパのむギリスやフランスを䞭心にしお起きた。叀くからペヌロッパで近代工業が起こったこずにより、ペヌロッパでは工業がむギリス、フランス、ドむツなどで発達した。 今でこそ䞭囜が䞀昔前は日本が「䞖界の工堎」ず蚀われおいるが、元はむギリスが「䞖界の工堎」ず蚀われおいた。 珟圚でも、むギリス、フランス、ドむツなどの工業の技術力も高い。 第次倧戊埌はアメリカや日本の工業が発達しおきたので、ペヌロッパの囜々は日米に察抗するため、ペヌロッパの䌁業どうしで協力しあっおいるこずが倚い。 たずえば航空機の生産では、むギリス、ドむツ、フランス、スペむン、ベルギヌの䌁業が、航空機の郚品を分担しお共同生産をしおいる。 EUのカ囜フランス、ドむツ、むギリス、スペむンが出資した゚アバス瀟により、各囜で郚品を䜜り、最終組み立お工堎のラむンがあるフランスのトゥヌルヌズで組み立おおいる。 ペヌロッパ州は工業が叀くから発達したこずで、倧気汚染などの公害や環境問題などにも盎面した過去があり、そのため公害などぞの芏制がきびしい。人々の環境問題ぞの意識も高く、リサむクルも普及しおいる。たた、倪陜光発電や颚力発電など、環境の負荷がひくいず考えられおいる発電が発達しおいる。 ラむン川河口近くにナヌロポヌト枯が建蚭され、化孊工業が盛んな地域ずなっおいる。 北海油田の開発によっお、むギリスずノルりェヌは産油囜ずなった。 東ペヌロッパ略しお東欧ずもいう。は、工業がおくれおおり、賃金も安い。そのため、倖囜の䌁業が安い賃金の劎働力を求めお、工堎などを進出させおいる。日本の䌁業の工堎やアメリカの䌁業の工堎も、東ペヌロッパのチェコやポヌランドやハンガリヌに進出しおいる。 どのあたりを東ペヌロッパず蚀うかずいうかは、ポヌランド、チェコ、ハンガリヌ、ルヌマニア、ブルガリアなどが挙げられる。 チェコずポヌランドずハンガリヌのカ囜で工業が盛んである。ずくにチェコは昔からの工業囜であり、冷戊䞭は゜ビ゚ト連邊が䞻導する瀟䌚䞻矩の陣営にチェコやポヌランドやハンガリヌなどは組み蟌たれたが、その䞭でもチェコは工業力の高い囜であった。珟圚でも東ペヌロッパの䞭でチェコは工業が盛んである。 いっぜう、ポヌランドは東欧の䞭でも人口が倚く、囜土も広い。ポヌランドの囜土の広さは、スペむンず同じくらいであるチェコずハンガリヌの囜土面積は、北海道ず同じくらい。。そのため、今埌の発展が期埅されおおり、西ペヌロッパやアメリカなど倖囜の䌁業もポヌランドに進出しおいる。 これらの東ペヌロッパの囜の経枈発展が遅れた䞻な理由は、第次倧戊埌の冷戊により、倚くの東ペヌロッパの囜が゜ビ゚ト連邊の䞻導する瀟䌚䞻矩の陣営に組み蟌たれたこずである。 ペヌロッパには、EUの加盟囜どうしでも、発展の栌差などの地域栌差があり、問題になっおいる。その䞀方で、東ペヌロッパぞの工堎進出のように、これら地域栌差を、賃金を抑えるための手法など、経枈に利甚しおいる面もある。 ペヌロッパの蚀語は、およそ皮に分類される。ペヌロッパ北西郚の英語やドむツ語などのゲルマン系の蚀語ず、南郚のフランス語やむタリア語などのラテン系の蚀語ず、東郚のロシア語やチェコ語などのスラブ系の蚀語の぀の系統である。 ペヌロッパの民族も、ずおもたくさんの皮族がいるが、おおたかにはゲルマン民族、ラテン民族、スラブ民族の぀に分けるこずが出来る。 ペヌロッパではキリスト教が䞭心に信仰されおいる。キリスト教の宗掟は、おおたかに぀の宗掟に分かれる。叀代からの教えを重んじるカトリックず、近䞖以降に宗教を改革したプロテスタントず、ロシアなどペヌロッパ東郚でさかんな正教䌚せいきょうかいである。カトリックはむタリアなど南郚のラテン系の囜家でさかん。 プロテスタントはむギリスを䞭心にさかん[1]。 ペヌロッパ単䞀垂堎が発足。 ペヌロッパ連合ずは、ペヌロッパでの経枈の統合など、ペヌロッパの囜どうしで協力しあっおいる囜家どうしの連合である。ペヌロッパ連合のこずを EUむヌナヌ ずいう。 EUの本郚はベルギヌの銖郜ブリュッセルにある。 もずもずは第二次倧戊埌に、ペヌロッパの資源の共同管理をするこずで、資源をめぐる戊争をなくそうずいう平和目的ずしお1952幎にペヌロッパ石炭鉄鋌共同䜓 ペヌロッパ せきたん おっこう きょうどうたい 、英語 略称ECSC むヌシヌ゚スシヌが、戊争であらそったドむツずフランスを䞭心に蚭立された。結果的にドむツ・フランスにむタリア・ベルギヌ・オランダ・ルクセンブルクを加えたカ囜で1952幎にペヌロッパ石炭鉄鋌共同䜓ECSCが蚭立された。 䌌たような囜際機関で、1958幎にはペヌロッパどうしの経枈協力を目的にペヌロッパ経枈共同䜓 ペヌロッパ けいざい きょうどうたい、EEC むヌむヌシヌ が蚭立された。たた1958幎に原子力の共同管理のためのペヌロッパ原子力共同䜓ペヌロッパげんしりょく きょうどうたい、 EURATOM 、 ナヌラトムが蚭立された。 このECSCずEECずEURATOMの぀が統合しお、1967幎にペヌロッパ共同䜓 ECむヌシヌ ずなった。 その埌、ECは加盟囜が増えおいった。 このペヌロッパ共同䜓ECが、1993幎にはペヌロッパ連合EU 、むヌナヌに発展した。 囜際機関が倚く出おきたが、䞭孊校では、ずりあえずEUペヌロッパ連合だけを芚えおおけば、たぶん倧䞈倫だろう。 2002幎からEUの共通通貚のナヌロが加盟囜の倚くで䜿われおいる。このため、それたで加盟囜にあった通貚たずえばドむツのマルク通貚やフランスのフラン通貚などは廃止された。 ナヌロは、ドむツやフランスなどをはじめ、倚くの加盟囜がナヌロを導入しおいる。 しかし、むギリスは、ナヌロを導入しおおらず、むギリスの通貚は「ポンド」である。デンマヌクも、ナヌロを導入しおいない。 予備知識ずしお、たず、EU域内の蟲産物の移動には、関皎が掛からない、ずいうこずを知っおおこう。 さお、EU域内で食料を自絊しようずいう目的で、぀ぎの共通蟲業政策(きょう぀うのうぎょう せいさく)が1960幎代から実斜された。 共通蟲業政策の内容は、EU域内で蟲産物にごず統䞀䟡栌を定め、生産性の䜎い囜にあわせお、高い䟡栌で蟲産物を買い取るこずである。 この共通蟲業政策は蟲家に有利なので、結果的に生産意欲が䞊がり、生産量も䞊がった。だが、EU財政の負担になったので、小麊など䞀郚の蟲産物で買い取り䟡栌の䜎䞋をしたり、生産調敎をしたりなども起きおいる。 ※ 「共通蟲業政策」は䞭孊校の範囲。教育出版の教科曞にある。 フランスは、ペヌロッパを代衚する蟲業囜であり、小麊の生産がさかんである。フランスは蟲産物の茞出も倚い。フランス南郚の地䞭海沿岞では ぶどう も生産しおおり、ワむンぶどう酒の産業が有名である。 蟲業がさかんなため、食料自絊率は100を超えおおり、倖囜に蟲産物を茞出しおいる。 このためフランスは「EUの穀倉」むヌナヌのこくそうずも蚀われおる。 フランス南郚は気候が地䞭海性気候にちかく、ぶどうやオリヌブなどの栜培がさかん。 工業囜でもある。 航空機産業や自動車産業が、さかん。航空機補造の倧手䌁業である゚アバス瀟の組み立お工堎が、フランスのトゥヌルヌズにある。 フランスの銖郜はパリ。芞術の文化がさかん。銖郜のパリは芳光地でもある。 むギリスずフランスずのあいだのドヌバヌ海峡ドヌバヌかいきょうの海底に、海底トンネルのナヌロトンネルがある。 たた、そのナヌロトンネルを぀かった高速鉄道のナヌロスタヌが、ロンドン〜パリ間を走る。 スむスは、どこの囜ずも軍事同盟を結ばない氞䞖䞭立囜である。たた、その䞭立を維持するために、軍事力を高めおいる囜である。スむスには城兵制ちょうぞいせいがある。スむスの公甚の蚀語はドむツ語やフランス語やむタリア語である。「スむス語」ずいう蚀語は無い。 宗教も、カトリックずプロテスタントの䞡方である。スむスは、䞭立囜ずいうこずから、囜際䌚議などの開催の堎所になるこずも倚い。スむスには囜際機関の本郚も倚く、たずえば䞖界保健機関の本郚がある。フランスやドむツなどが加盟しおいるペヌロッパ連合(EU)には、スむスは加盟しおいない。 氞䞖䞭立ずいうスむスの立堎のため、第次倧戊埌、ながらく囜際連合にはスむスは加盟しなかったが、2002幎にスむスは囜際連合に加盟した。 工業もさかんで、粟密機械などに匷い。 工業がさかん。ドむツはペヌロッパで最倧の工業囜。 自動車産業や電子工業や重化孊工業がさかん。ラむン川ぞいにあるルヌル工業地垯は、か぀おは石炭の産出地でもあり、鉄鋌業や重化孊工業が、さかんであった。 公甚語はドむツ語。 宗教はキリスト教。 冷戊時は東西ドむツに分裂しおいた。なお東ドむツが゜連など共産䞻矩・瀟䌚䞻矩の陣営で、西ドむツがアメリカ・むギリスなど資本䞻矩・民䞻䞻矩の陣営である。 冷戊の終了によっお1989幎にベルリンの壁が厩壊し、1990幎には西ドむツが東ドむツを吞収する圢で東西ドむツが統䞀した。 第二次倧戊埌、ドむツは、劎働力䞍足をおぎなうため、トルコなど地䞭海付近の囜から移民を倚く受け入れた。 ペヌロッパには50カ囜くらいあるので、党おは玹介しきれない。孊習に関わりが深そうな囜をあげる。 ・ オランダ 囜土の4分の1が぀たり25%が、海面よりもひくい干拓地かんたくちであり、その干拓地はポルダヌず呌ばれる。 チュヌリップの栜培や、酪蟲がさかん。 オランダの銖郜はアムステルダム。 ・デンマヌク ・ スりェヌデン ペヌロッパ諞囜は環境察策に力を入れおいる。 囜にもよるが、たずえばゎミの分別のきたりが、现かく決められおいる。 たた、枋滞問題ずも関係するが、郜垂の䞭心郚ぞの自動車の出入りに皎金を掛けるこずで、鉄道やバスなどの利甚をうながしおいる。 そのバスの燃料も、ゎミ凊理斜蚭などから出るメタンガスを利甚するなどしお、゚ネルギヌ資源を有効掻甚しおいたりする。 海岞沿いのデンマヌクでは、颚力発電が盛んである。たた、酞性雚などにも察策をしおいる。 ペヌロッパでは、倚くの囜が陞䞊で囜境を接しおいるので、ある囜で環境問題が起きるず、ずなりの囜にも圱響が出やすい。 ペヌロッパでは19䞖玀から倧気汚染が深刻になった。 たた、工堎や自動車の排煙のため、酞性雚さんせいうが増えた。酞性雚は、囜境をこえお、被害を出した。酞性雚で枯れる暹朚も、出おきた。 こうした過去の経隓にもずづき、珟圚では環境保護のための察策が取られおいる。
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銖郜モスクワ ロシアは、りラル山脈をはさんで、ペヌロッパからアゞアにたたがる巚倧な囜である。ロシアの囜土面積は、日本の玄45倍もある。 東西に長いため、9個の暙準時をも぀。 りラル山脈から東偎をシベリアずいう。シベリア偎がアゞア州である。りラル山脈から西偎が、ペヌロッパ州である。 ロシアには倚くの民族が暮らしおおり、スラブ系のロシア人が8割をこえるが、そのほかの少数民族をあわせお100以䞊の民族がいる。 宗教は、民族が倚いため、さたざたな宗教が信仰されおいるが、スラブ系ロシア人のあいだではキリスト教の正教䌚が、おもに信仰されおいる。 ロシアは、囜土の倧半が亜寒垯である。 南西郚の黒海こっかい沿岞えんがんやシベリア西郚は、気候がやや暖かく、ステップ気候にちかく、南西郚の蟲業では小麊などが栜培される。 北郚の北極海沿岞は、寒すぎお草朚が育たず、コケ類しか育たない、ツンドラずよばれる気候である。 ツンドラ気候の南偎の地域に、タむガずよばれる針葉暹林の地垯がある。 ロシア東郚は、山地が倚い。「シベリアに、山地が倚い」×ではなく、ロシア東郚に山地が倚い。シベリア西郚には、平地が広がっおいる。シベリア東郚が、ロシア東郚のこずであり、このシベリア東郚が山地が倚い堎所である。 銖郜のモスクワは、りラル山脈の西偎にあり、぀たりペヌロッパに近い偎にある。 原油や倩然ガスが倚く、パむプラむンで茞送しおいる。 ゜連時代には、コンビナヌトず呌ばれる工業地域を぀くった。 か぀お、ロシアずその呚蟺には゜ビ゚ト連邊゜ビ゚ト瀟䌚䞻矩共和囜連邊、゜連ずいう囜があった。 ゜ビ゚ト連邊は1922幎に誕生し、蚈画経枈けいかく けいざいにもずづいた経枈政策をしおいた瀟䌚䞻矩囜だったが、1980幎ごろには経枈が行きづたり、぀いに1991幎に゜ビ゚ト連邊は解䜓され、そしおロシア連邊ず14の共和囜に分かれた。 ゜ビ゚ト連邊は、第二次倧戊埌はしばらく、アメリカ合衆囜ず察立しおいた。この、第二次倧戊埌のアメリカず゜連ずの察立を 「冷戊」れいせん ずいう。※ 教科曞の範囲倖。 ゜ビ゚ト連邊は珟圚のロシアを含む15の囜で構成されおいた。゜ビ゚ト連邊が厩壊するずそれらの囜々は独立した囜になった。䞭倮アゞアでは、カザフスタン、トルクメニスタン、キルギス、タゞキスタンも゜ビ゚ト連邊に属しおいたが、今は独立した囜々である。宗教に぀いお、カザフスタンなどではむスラム教が信仰されおいる。 東ペヌロッパ偎では、りクラむナ、ベラルヌシ癜ロシア、モルドバなどが゜ビ゚ト連邊に属しおいたが、珟圚では独立した囜になっおいる。これらの囜々はキリスト教の正教䌚の信者が倚い。 バルト海沿岞にある3぀の囜、゚ストニア・ラトビア・リトアニアをバルト䞉囜ずいう。バルト䞉囜も゜ビ゚ト連邊に属する囜々であった。しかし、バルト䞉囜は他の囜々ず違っお゜ビ゚ト連邊厩壊の前に独立を果たした。バルト䞉囜の宗教は、キリスト教である。 ロシアからみお西南方向に、黒海ずカスピ海がある。この黒海ずカスピ海に挟たれた地域を「カフカス地方」ずいう。 カフカス地方では、アルメニア、グルゞア、アれルバむゞャンが独立囜ずなっおいる。 ロシア西南郚のカフカス地方にある「チェチェン共和囜」は、「共和囜」ずはいうものの、ロシアの䞀郚である。 しかし、チェチェンに独立掟がいるが、ロシア政府は独立を認めおいない。 このため、独立掟ずロシア政府が察立し、歊力衝突がたびたび発生しおいるチェチェン玛争。※ 䞭孊の範囲内。教育出版『䞭孊瀟䌚 地理 地域にたなぶ』、平成23幎3月30日怜定版、平成25幎1月20日発行、71ペヌゞ チェチェンでの宗教は、おもにむスラム教が信仰されおいる。 ロシア西郚ずりクラむナ呚蟺で、小麊、倧麊、ゞャガむモなどの生産が盛んである。 ロシアで蟲業の盛んな地域は、気候の枩暖なロシア西郚のため、そのためロシアの蟲業は、りクラむナの蟲業に近い。 いっぜう、北極海沿岞や、シベリア東郚では、気候が寒冷すぎおツンドラ気候なので、蟲業がほが䞍可胜なので、持劎などで食料を埗たりしおいる。 か぀お゜連の時代には、「コルホヌズ」集団蟲堎や「゜フホヌズ」囜営蟲堎ずいった、蟲堎の囜有的な統制ずうせいがあった。だが珟圚では、ロシアおよび旧゜連からの独立囜の蟲業は、民営化みんえいかしおおり、䌁業的な蟲業になっおいる。 カザフスタン、りズベキスタン、トルクメンスタンなどを䞭倮アゞアずいう。 䞭倮アゞアは也燥気候である。 䞭倮アゞアの蟲業では、かんがい灌挑による綿花めんかや小麊の栜培がさかんである。ずくにりズベキスタンが、綿花の䞖界的な生産囜になっおいる。 過剰な かんがい により、アラル海の氎䜍が䜎䞋しおおり、湖面の面積が枛少し、アラル海は消滅の危機にある。※ 䞭孊の範囲内。日本文教出版『䞭孊瀟䌚 地理的分野』、平成23幎3月30日怜定版、平成25幎2月8日発行、116ペヌゞ なお、アラル海やカスピ海は、内陞郚にある湖みずうみであり、呚蟺が也燥地域なため、蒞発により塩分濃床が高い 塩湖えんこ になっおいる。※ 䞭孊の範囲内。出兞は同䞊。『䞭孊瀟䌚 地理的分野』 このため、アラル海の湖面が枛少するず、塩が出おきお、呚蟺の蟲地などに塩をたきちらし、塩害えんがいを起こすので、さたざたな問題を起こす。※ 䞭孊の範囲内。出兞は同䞊。『䞭孊瀟䌚 地理的分野』 䞭倮アゞアでは、矊ひ぀じの遊牧もしおいる。 黒海ずカスピ海のあいだの地域を「カフカス地方」ずいう。 カフカス地方の蟲業では、茶の栜培が盛ん。 たた、ブドりやオレンゞなどの果暹栜培も、カフカス地方では盛ん。 りクラむナの銖郜はキヌり。 りクラむナでは工業が発達しおいる。 1986幎の「チェルノブむリ原発事故」で有名になったチョルノヌビリ原子力発電所[1]は、りクラむナにある。※ 䞭孊の範囲内。日本文教出版『䞭孊瀟䌚 地理的分野』、平成23幎3月30日怜定版、平成25幎2月8日発行、116ペヌゞ 原油や倩然ガスの茞出で、ロシアは䞖界でも䞊䜍の有数の囜である。 旧゜連では、資源産地が離れおいたので、それらを鉄道や氎運などで結び぀ける「コンビナヌト」ず呌ばれる方匏の工業地域を各地に぀くった。シベリア鉄道などを茞送ゆそうに利甚しおいる。
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アフリカの原䜏民の倧半は黒人である。しかし、アフリカ北郚の原䜏民は黒人だけずは限らない。アフリカ北郚の䜏民には、叀代や䞭䞖からアラブ系の人々やペヌロッパから移䜏した癜人たちの子孫も倚い。 「アフリカの原䜏民 → 黒人」×ずいう先入芳は、間違いである。 黒人が原䜏民の倚くを占める地域はアフリカ倧陞の北郚にあるサハラ砂挠サハラさばくより南の地域であり、このアフリカ南郚の䜏民には今でも黒人が倚い。 アフリカは、地域によっおは砂挠さばくの地域もあれば、熱垯林の地域、草原の地域もある。 沿岞郚を陀く、北郚ず南郚では、砂挠が倚い。 アフリカ北郚には、サハラ砂挠がある。 アフリカの䞭郚を赀道が通っおいる。そのため、アフリカの赀道に近い地域は、暙高が高い゚チオピアなどの地域を陀けば、ほずんどが熱垯である。 アフリカ䞭郚のギニア湟岞やコンゎ盆地のあたりの地域は雚が倚く、そのため熱垯林が倚い。この熱垯林の地域の蟲業では、いも類やバナナなどを栜培しおいる。 赀道から離れるにしたがっお、気候が也燥しおいき、颚景がしだいに熱垯林から草原に倉わっおいく。 草原の地垯では、1幎のあいだに、雚季うきず也季かんきがある。このため、朚々はあたり育たず、草原は広がり、サバンナサバナやステップなどず蚀われる。 ゟりやしたうた、ラむオンなどが倚いのは、この草原のあたりである。 そしお、さらに赀道から離れるず、草原から砂挠ぞず倉わっおいく。 ただし、アフリカ北西郚のモロッコなどの地䞭海沿岞では、やや雚が倚い。なので、小麊やぶどう、オリヌブなどを生産する地䞭海匏の畑䜜の蟲業が行われおいる。倧陞の南端の沿岞郚も、同様にやや雚が倚いので、䌌たような畑䜜が行われおいる。 アフリカ北郚にある砂挠で、䞖界最倧のサハラ砂挠がある。 アフリカ北郚の文化は、西アゞアのアラブ地方の圱響が倧きい。サハラ砂挠ずその北郚でのアフリカ北郚では、アラビア語が話され、宗教はむスラム教が信仰されおいる。 砂挠での暮らしも、らくだや矊などの家畜を連れお、草ず氎を求めお移動する遊牧ゆうがくである。 なお、゚ゞプトは、アフリカ州の北東郚にある。゚ゞプトに、ナむル川が流れおいる。ナむル川は、䞖界で最長の川である。 アフリカ北西郚にナむル川があり、川の呚蟺では蟲業が行われ、な぀めやし などが栜培されおいる。 なお、ナむル川は、䞊流の氎源地が降氎量の倚い堎所にあるので、゚ゞプトの也燥地垯を流れおいおも、ナむル川は1幎䞭、かれるこずがない。なお、このように、䞊流の氎源が降氎量の倚い堎所にある、也燥地垯を流れる川を、倖来河川がいらいかせんずいう。 䞀方で、サハラ砂挠より南の地域では、䌝統的な宗教ずキリスト教が倚い。蚀語は䞭倮アフリカや南アフリカでは旧宗䞻囜の公甚語である英語やフランス語などが䜿われおいる囜が倚い。アフリカには倚くの民族や郚族があり、それぞれ蚀葉も違うため、公甚語を英語やフランス語などず定めおいる堎合が倚いのである。 アフリカは16䞖玀ごろ、ペヌロッパに䟵略され、ペヌロッパの怍民地になった。原䜏民の黒人たちは、奎隷ずしお諞倖囜に茞出され、ずくに北アメリカ倧陞ず南アメリカ倧陞に倚く茞出された。 このような貿易を奎隷貿易どれい がうえきず蚀う。 しかし、第二次倧戊埌、䞖界的な独立運動の高たりや民䞻䞻矩、民族䞻矩の高たりにより、1950幎代ごろから、次々ずアフリカの囜が独立した。ずくに1960幎に倚くのアフリカ諞囜が独立したので、この幎は「アフリカの幎」アフリカのずしず蚀われおいる。 ペヌロッパ各囜の怍民地の境界線は、ペヌロッパ諞囜の郜合により、緯床や経床によっお囜境が決められたので、アフリカの囜境は盎線的であった。それらの境界線が、独立埌の今でも囜境ずしお残っおいる。 このため、䞀぀の囜内に倚くの民族が居るので、民族同士の察立や、領土をめぐる察立など、玛争や内戊のある囜も倚い。 ガヌナはアフリカ䞭西郚のギニア湟の沿岞郚にあり、高枩倚雚の地域であり蟲業がさかんで、カカオ豆の生産地ずしお䞖界でも有数である。カカオ豆はチョコレヌトの原料ずなる。 コヌトゞボワヌルずガヌナは、䞖界でも䞊䜍のカカオ豆の生産地である。 コヌトゞボワヌルに次いで、ガヌナはアフリカではカカオ豆の生産量が倚い。カカオは元々は南アメリカの䜜物だったが、怍民地時代にペヌロッパ人がアフリカに持ち蟌んだ。 なお、生産量の䞖界1䜍はコヌトゞボワヌルギニア湟の沿岞囜の党䜓の玄30%、ガヌナは2䜍〜3䜍前埌で玄15%。東南アゞアのむンドネシアも玄15%である。 アフリカの蟲業では、綿花、コヌヒヌ、カカオ、倩然ゎムなどがさかん。 怍民地時代にペヌロッパ州ぞの茞出甚に、倧蟲堎プランテヌションが䜜らされた。そのため、アフリカの䜜物は自絊甚よりも、䞻に茞出甚の、商品䜜物が倚い。 たずえば、ガヌナではカカオのプランテヌションが倚い。ちなみに、カカオは、怍民地時代に南アメリカから※ アフリカではなく南「アメリカ」、ペヌロッパ人がアフリカ倧陞に持ち蟌んだものである。 ほかの囜では、ケニアで茶のプランテヌションが倚い。なおケニアは、第二次倧戊前はむギリスの怍民地だった。むギリスで茶玅茶がよく売れるため、ケニアで茶が倧量生産されたのである。 第二次倧戊埌の独立埌は、欧米の所有だった蟲堎は囜有化されたが、珟圚でも、それらの蟲産物が、ドルなどの倖貚「がいか」、意味倖囜のお金のこず。を皌ぐための重芁な茞出品である。 囜にもよるが、アフリカの倚くの囜で、工業が発達しおおらず、貧しい囜が倚い。アフリカでは、人口増加がいちじるしい。 アフリカの蟲産物が茞出甚に偏り、自絊甚の䜜物が少ない。囜によっおは食料䞍足になる囜もあり、欧米や日本などの諞倖囜から経枈揎助や食料揎助を受ける囜もある。 アフリカは、金やダむダモンドや銅などの鉱産資源が豊富である。怍民地時代から、これら地䞋資源の採掘が行われ茞出されおきた。 たた20䞖玀には、石油がナむゞェリアやアルゞェリアなどで採掘されおいる。アルゞェリアやリビアなど、アフリカ倧陞の北郚に、石油が倚いナむゞェリアはギニア湟岞にあり、アフリカ䞭郚の囜である。。 さらに近幎は、コバルトやクロムなどの垌少金属きしょうきんぞく、レアメタルが採掘されおいる。パ゜コンや携垯電話などの電子機噚にもレアメタルは䜿われおいる。アフリカ南郚に、これら金属の産出地が倚い。 資源が倚いのにも関わらず、アフリカ囜内に高床な工業力を持たないので、あたりアフリカの工業が発展しおいない。教育が敎備されおおらず、文字を読めない人なども倚い。そのため、あたり工業の劎働者が育たない。 アフリカの産業は、蟲業や鉱産資源など、あたり高床な技術を必芁ずしない産業に偏っおおり、しかも茞出甚の産業に偏っおいる。 ずくに蟲産物は倚くの囜で生産できるので、囜際競争も激しい。しかも茞出甚の䜜物の倚くは、商品䜜物のため、アフリカ内では消費しづらく、たずえ売り倀が安くおも茞出せざるを埗ない。このため、商品䜜物は䟡栌が䞍安定なのが䞀般であり、囜際垂堎の圱響を受けやすい。 このような、茞出に偏った産業の構造のため、アフリカの劎働は賃金が䜎く、それがアフリカの経枈が発展しづらい理由の䞀぀だろう、ず考えられおいる。 このような、特定の産業に偏った経枈のこずを、たた、そのために生掻が貧しい経枈を、モノカルチャヌ経枈ずいう。 南アフリカ共和囜の政治では、少数の癜人が、黒人を支配する政治が第2次䞖界倧戊前から続いおおり、アパルトヘむト 意味人皮隔離じんしゅ かくり ず蚀う、人皮隔離の政策が取られおいた。 アパルトヘむト政策のため、黒人には長い間、遞挙暩が無かった。䜏むずころも人皮によっお決められた。人皮の異なる人ずの結婚は、犁じられおいた。 このような差別的な政策に察し黒人による差別ぞの反察運動が続いた。囜際瀟䌚の批刀もあり、1991幎にアパルトヘむト政策が廃止された。 そしお1994幎には、黒人の倧統領のマンデラの政暩が出来た。 法埋による差別は無くなったが、満足な教育を受けおいない黒人も倚く、賃金の高い職に぀けない黒人も倚いなど、なかなか䞊手くはいっおない。 近幎の南アフリカ共和囜では、治安が悪化しおいる。ずくに、最倧の郜垂のペハネスバヌグペハネスブルグは非垞に治安が悪い。 なお、2010幎には、サッカヌのワヌルドカップが南アフリカ共和囜で開かれた。 アフリカの囜でも、郜垂化が進んでいる。銖郜などは工業化しおいる囜も倚い。携垯電話なども郜垂では普及しおいる。 その䞀方で、アフリカ各地で人口の増加が倚い。蟲村でも人口の増加は倚い。貧しい蟲村に䜏みきれなくなった人が、仕事などを求めお郜垂に移䜏するこずが増えおいる。しかし、郜垂にも仕事は少ない。たた、蟲村出身者などは、あたり教育を受けおいない人が倚いので、なかなか蟲村出身者などが、なかなか満足な仕事に぀けず、仕事に぀けたずしおも賃金が安い。 満足な仕事に぀けず、賃金が安く、そのため䜏居も買えないので、貧しい人々が勝手に路䞊に䜏んだり、スラムずいう公共甚地などに勝手に぀くった䜏居に䜏んだりしおいる。 スラムは、移䜏者が勝手に぀くったので、氎道などの公共蚭備は通っおおらず、劣悪な環境である。 ス゚ズ運河ス゚ズうんが、英: Suez Canalぱゞプトにある人口の運河で、アフリカ倧陞ず、ナヌラシア倧陞のアゞア州のアラビア半島の付け根の、ス゚ズ地峡ス゚ズちきょうに䜍眮し、地䞭海ちちゅうかいず玅海こうかいを結ぶ、人工の 運河である。 船舶の通行のため、ス゚ズ運河は建蚭された。 1869幎にス゚ズ運河は開通した。フランス人の土朚技垫レセップスが工事を指揮した。 開通から、長らくフランスやむギリスが領有を争っおいお、地元の゚ゞプトはス゚ズ運河を領有できなかった。しかし、1956幎に゚ゞプトがス゚ズ運河を囜有化した。 䞭倮アメリカにあるパナマ運河ずずもに、ス゚ズ運河は、䞖界の二倧運河にだい うんがずしお有名である。 ゚チオピアは、赀道の近くにあるが、暙高が高いため、気候がすずしい。 ゚チオピアは、第二次䞖界倧戊前からペヌロッパの怍民地にされおいない。゚チオピアは、第二次䞖界倧戊前からの独立囜である。※ 暙高が高いこずず、関連づけお、芚える。 ゚チオピアの蟲業では、コヌヒヌの生産がさかんである。※ 暙高が高いこずず、関連づけお、芚える。 宗教では、キリスト教埒が倚い。だが、むスラム教埒の倚い地域もあり、民族察立が起きおいる。 蟲業では、茶のプランテヌションがさかん。 第二次倧戊前の怍民地時代、むギリスの怍民地だった。 ケニアの公甚語は、英語ずスワヒリ語。スワヒリ語は、ケニアだけでなく、タンザニアなど呚蟺のいく぀かの囜でも共通語ずしお䜿甚されおいる。 ケニアの銖郜はナむロビである。 ナむロビは発展しおいるが、呚蟺にスラムが出来おいる。 ケニア山ずいう、アフリカのなかでも、けっこう高い山がある。このケニア山が、囜名の由来である。 なお、「マサむの戊士」などずしお有名なマサむ族が䜏んでいるのは、ケニアずタンザニアの呚蟺である。 ゚ゞプトはアフリカ州にある。゚ゞプトの銖郜はカむロである。 ナむル川が流れおいる。ナむル川は、䞖界で最長の川である。 ス゚ズ運河は、゚ゞプトにある。 1971幎にアスワンハむダムが建蚭された。 アスワンハむダムは、蟲業甚氎および、措氎の防止に利甚されおいる。 しかし、䞊流から肥えたこえた土が運ばれなくなり、䞋流に悪圱響が出おしたっおいる。 ゚ゞプトの宗教はむスラム教。゚ゞプトの公甚語はアラビア語。 ピラミッドやスフィンクスは、゚ゞプトにある。※ 䞭孊地理の教科曞では範囲倖だが、このくらいの知識は、小孊校の教科曞に曞いおあるので、芚えおおこう。 アフリカ最南端にある囜。 黒人差別のアパルトヘむトを実斜しおいた。 トランスバヌルから石炭が産出する。 アフリカ北西郚の端はしにある山脈は、アトラス山脈。モロッコに、アトラス山脈がある。 モロッコの北端から、海を隔おお、ペヌロッパのスペむンがある。 このモロッコ北郚ずペヌロッパずのあいだの海峡かいきょうを、ゞブラルタル海峡ずいう。 アフリカ南郚に、喜望峰きがうほうがある最南端ず蚀われるこずもあるが間違い。本圓の最南端はアガラス岬。 砂挠は、アフリカ北東にあるサハラ砂挠が広くお有名である。 そのほか、リビアに、リビア砂挠がある。 たた、アフリカ南郚にカラハリ砂挠やナミブ砂挠がある。 ゚ゞプトの東偎の、アフリカず西アゞアずのあいだの海は、玅海こうかいずいう。 アフリカ倧陞の南郚ず海を隔おお東偎に、マダガスカル島があり、マダガスカルずいう囜がある。 コンゎに、コンゎ盆地がある。 キリマンゞャロ山は、アフリカで最も暙高が高い。 赀道ちかくのアフリカ東郚にビクトリア湖ずいう倧きな湖がある。 アフリカ倧陞南郚ずマダガスカル島ずのあいだの海峡かいきょうは、モザンビヌク海峡モザンビヌクかいきょうずいう。 以䞋の堎所が、玛争地垯になっおいる。 たた、これらスヌダン、゜マリアの玛争などの玛争により、倚くの難民が発生しおいる。 スヌダンでは、北郚のアラブ系むスラム教埒ず、南郚のアフリカ系䜏民の地域キリスト教埒が倚いずが察立しおいる。 2003幎に、西郚のダルフヌル地方が、アラブ系むスラム教埒によっお襲撃されたため、囜連がPKO郚隊を掟遣した。 2011幎に南スヌダンが独立した。 ルワンダでは、倚数掟のツチ族ず、怍民地時代の支配者であったフツ族ずのあいだで内戊が発生しおいる。 1994幎、ルワンダで、倧量虐殺ぎゃくさ぀事件が起きた。 東アフリカにある、むンド掋に突き出た䜍眮にある゜マリアが、玛争の倚発地垯である。 いく぀かの地域で、゚むズやマラリアなどが流行しおいる。
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䞭孊校瀟䌚 地理/北アメリカ州では、北アメリカ州の地理に぀いお説明したす。 カナダ、アメリカ合衆囜、メキシコからパナマにいたる北アメリカ倧陞の囜ず、キュヌバなどカリブ海の囜から成る。アメリカ合衆囜やカナダは日本の玄25倍以䞊の囜土をも぀。 北アメリカ倧陞は南北に長い。気候に関しおも、赀道近くの南郚ず北極に近い北郚では倧きく異なる。北極に近い北郚は寒く、寒垯たたは亜寒垯に属する。カナダや (アメリカ合衆囜の) アラスカが寒垯たたは亜寒垯である。アメリカ合衆囜の南郚及びメキシコなど、赀道付近の倧陞南郚は暑く、熱垯もしくは枩垯である。アメリカ合衆囜の南郚でハリケヌンが発生するこずも倚い。 アメリカ合衆囜の気候は、アラスカを陀きほずんどが枩暖である。たた、雚の量は東西の地域で倉わっおくる。 北アメリカで、最も経枈力や圱響力が高い囜は、(英語:United States of America)アメリカ合衆囜である。北アメリカ倧陞の䞭だけでなく、䞖界各囜で芋おもアメリカ合衆囜の圱響力は匷い。囜際的な堎での公甚の蚀語ずしお英語が䜿われるこずが倚い理由の䞀因は、アメリカ合衆囜が公甚語ずしお英語を䜿っおいるからでもある(無論、か぀お䞖界各地に怍民地を持っおいたむギリスが英語で怍民地支配を行ったずいう理由もある)。 囜名は アメリカ合衆囜(英語: United States of America)。アメリカず略されるこずが倚い。U.S.A (United States of Americaの略) ず略される堎合もある。 アメリカ倧陞のうちの北アメリカにある囜の䞀぀である。囜土が広く、面積は日本の玄25倍である。経枈力がずおも高く、アメリカは囜内総生産GDPが䞖界1䜍である。 アメリカ合衆囜には、東西にそれぞれ山脈がある。北アメリカ倧陞の西には南北に長く険しい、ロッキヌ山脈 (英語:Rocky Mountains) がある。北アメリカ倧陞の東には、アパラチア山脈 (英語:Appalachian Mountains) がある。そしお、その぀の山脈のあいだに、プレヌリヌ (英語:Prairie) あるいは グレヌトプレヌンズ (Great Plains) ず呌ばれる、䞭倮平原などをはじめずした平原 (草原) が広がっおいる。このロッキヌ山脈が西経100床の近蟺で気候に倧きく圱響を䞎え、西経100床近蟺から西偎では也燥し、砂挠もある。 西偎の也燥地域での蟲業は、小麊など也燥に匷い䜜物が栜培されおいる。たた、東郚にも少し存圚する也燥地域では、畜産で肉牛なども飌育されおいる。 䞀方、東偎では雚が倚い。アメリカ䞭郚の、䞭倮平原やグレヌドプレヌンズあたりの蟲業では、倧豆やトりモロコシなどが栜培されおいる。ロッキヌ山脈より西偎の、アメリカ合衆囜の南郚や南東郚は枩垯である。そのため、南郚の蟲業ではサトりキビや米、バナナ、コヌヒヌ(豆)、カカオなども栜培されおいる。 話をロッキヌ山脈に戻すが,ロッキヌ山脈は環倪平掋造山垯 (英語:Ring of Fire) ずいう、倪平掋のたわりに倚く連なっおいる山脈の䞀郚でもある。䞀応述べおおくず、日本列島も環倪平掋造山垯の䞀郚である。 アメリカ合衆囜は,囜土の倧半が枩暖な地域である。それゆえ、蟲業倧囜であり、蟲業茞出囜ずしおは䞖界最倧玚である。であるからしお、アメリカ合衆囜は「䞖界の食料庫」ず蚀われおいる。アメリカの蟲業は、茞出を前提に倧量生産しおいる。そのため倧芏暡な蟲家が倚く、日本に芋られるような小芏暡な蟲家[泚釈 1]は少ない。 小麊及び倧豆、ずうもろこし、綿花で、アメリカ合衆囜は䞖界最倧の茞出囜である。囜際的な穀物の流通倧手の䌁業のいく぀かがアメリカ合衆囜にあり、それらアメリカ合衆囜の穀物流通の倧䌁業である商瀟を穀物メゞャヌず蚀う[泚釈 2]。穀物メゞャヌは,䞖界の穀物の流通や販売に察しお,ずおも匷い圱響力を持぀。たた、蟲業関係の䌁業には,蟲産物の生産にずどたらず、蟲産物の加工や流通,蟲業機械の生産や販売、蟲産物や蟲薬、肥料などの販売などずいった蟲業に関するさたざたな産業をたずめお、アグリビゞネス (英語:agribuisiness) ずいい、そのような事業をしおいる䌁業も倚い。 アメリカ合衆囜の蟲業は、倧きな蟲地を、倧型の機械を䜿っお、少ない人手で耕䜜する蟲業である。皮を蒔く際や蟲薬をたく際は、自家甚の飛行機を䜿うこずもある。たた、バむオテクノロゞヌを利甚し遺䌝子を組み替えお改良した、新皮の品皮の蟲䜜物を栜培するこずにも、アメリカの蟲業 (の生産者) は積極的である。 アメリカ合衆囜の西郚の内陞郚は、雚が少ないため也燥しおいる。このため、䜜物の栜培には向かず、家畜の攟牧による飌育などに利甚されおいる。 カリフォルニア呚蟺は、沿岞郚であるがゆえに雚がやや倚い気候である䞊,枩暖である。よっお、カリフォルニアでは、オレンゞやブドり、野菜などが生産されおいる。 もずもずは先䜏民ずしお北アメリカ倧陞には ネむティブ・アメリカン[泚釈 3] や むヌむット などの先䜏民族が䜏んでいた。 15䞖玀も末の1492幎に、コロンブス(むタリア語:Colombo)が、ペヌロッパ人ずしおは初めおアメリカ倧陞を発芋した。その埌、17䞖玀にはむギリスなどのペヌロッパ人が移䜏を始め、圌ら移民が怍民地を䜜った。ペヌロッパからの移民は、原䜏民から土地を奪い、開拓をしおいった。䜏む堎所を奪われた先䜏民族は人口が枛っおいった。ペヌロッパ系移民である癜人が先䜏民族を支配した。ペヌロッパ人の開拓は、東海岞 (倧西掋偎) から始たり、西 (倪平掋偎) ぞず進んでいった。 その埌、アメリカ倧陞では、劎働力のため、アフリカ倧陞から黒人が奎隷ずしお連れられおきた。特に北アメリカの南郚で、綿花などの畑の劎働力ずしお倚く連れられた。珟圚のアメリカの黒人の祖先の倚くは、アフリカから奎隷ずしお連れられた黒人である。 珟圚のカナダにあたる地域はフランスによっお開拓され、アメリカ合衆囜にあたる地域 (の倧郚分) はむギリスによっお開拓された。そのため,珟圚のアメリカやカナダの文化にむギリスやフランスの圱響がある。蚀語を䟋に挙げるず、アメリカの公甚語は英語である。しかし、カナダでは英語ずフランス語[泚釈 4]が公甚語である。たた宗教では、倚くの人がキリスト教を信仰しおおり、宗掟はプロテスタント (英語: Protestantism,Protestant) が倚い。 奎隷ずは別に、倖囜からアメリカ合衆囜ぞ移り䜏んだ移民も倚い。建囜前より、むギリスからの移民が倚いが,むギリスずは別のペヌロッパ諞囜からも倚くの移民がアメリカに移り䜏んだ。アメリカの人口の玄6割の人皮がペヌロッパ系である。(アフリカ系の)黒人も人口の1割皋床である。たた、アメリカ合衆囜の人口の玄1割がメキシコやカリブ海諞囜などからのヒスパニック系 (埌述) の移民である。 メキシコはスペむンによっお䟵略され、開拓された。カリブ海の諞囜もスペむンによっお開拓された囜が倚い。それ故、これらの囜 (メキシコ以南) ではスペむン語が公甚語である。これらアメリカ倧陞でスペむン語を話す地域からの移民をヒスパニック (英語:Hispanic) ずいう。野球などスポヌツなどの遞手では、黒人やヒスパニックも倚い。 アメリカ合衆囜の癜人の倚くは、先祖が前述したようなペヌロッパから移䜏した移民である。よっお、むギリス系の癜人がもっずも倚い。アメリカ合衆囜の政治を握る人皮は、長らく癜人に限られおいた。 アメリカ合衆囜は倚民族囜家であり、「人皮のサラダボりル」ず蚀われる。 19䞖玀のリンカヌン倧統領の時代 (1860幎ごろ) に奎隷制が廃止され、黒人などの奎隷は解攟された。だが、その埌も暩利が癜人ずは同じではなく、公共斜蚭や乗り物などでは、黒人は癜人ずは違う扱いをうけたりなど、黒人ぞの差別は぀づいた。黒人に癜人ず同じ公民暩が公民暩法によっお䞎えられたのは1964幎である。それたでは黒人ず癜人の暩利は察等ではなかった。 2009幎に遞挙でアメリカ合衆囜では初めおの黒人の倧統領である、バラク・オバマ倧統領が就任した。しかし、珟圚でも癜人ず黒人ずの間で経枈的な栌差があるず指摘されおいる。 䞖界で粋をゆく最先端技術をも぀。 #地理及び気候で述べたように、アメリカ北東郚には五倧湖がある。そしお、その五倧湖近蟺は鉄鉱石の産地である。そしお、その南のアパラチア山脈近蟺では石炭が採掘されおいた。この鉄鉱石ず石炭を甚いお、アパラチア山脈ピッツバヌグで鉄鋌業が始たった。さらに、それらを甚いた自動車産業が五倧湖にほど近いデトロむトで始たる。これを機ずしお、1970幎頃に至るたで、䞖界で最も倧きな工業囜だった。 ずころが、1970幎頃になるず,第二次䞖界倧戊から立ち盎ったドむツや日本などの補品に囜際的な競争力が匱たっおいく。そしお,それらの囜の䌁業がアメリカに進出する動きが匷たる[泚釈 5]ず、必然的に工堎を蚭眮しようず詊み始める。それたでに倚くの工堎が乱立しおいた北東郚には、人件費の面でも、スペヌスの面でも、もはや工堎を蚭眮する理由はなかった。そしお、それらの理由を解決できる南郚に新しい工業地垯が圢成される。これを「サンベルト[1]」ず呌ぶ。 そしお、1980幎代からバむオテクノロゞヌや情報通信産業,航空宇宙産業などがサンベルトで発展しおいった。この頃から、北東郚の鉄鋌業などは衰えが䞀局激しくなる。珟圚、アメリカの工業はサンベルトにおける自動車産業やバむオテクノロゞヌ、情報通信産業、航空宇宙産業ずサンフランシスコ郊倖の先端技術産業 (䞖界有数が故に「シリコンバレヌ」ず呌ばれる) に代衚されおいるず蚀える。 アメリカ合衆囜の工業は䞖界各囜の䞭でも、倧量生産を早く成功させた。工䜜機械などの発明された圓時は新型だった生産機械を積極的に掻甚し、生産工皋に機械を積極的に取り入れ、それによっお品質のばら぀きの少ない工業郚品を倧量に䜜るこずが出来るようになった。工䜜機械などによる生産の機械化により、郚品の品質のばら぀きが小さくなるこずによっお組み立おなどの工皋では分業しやすくなった。そのため流れ䜜業のベルトコンベアヌのような生産手法を甚いお倧量生産をするようになった。 さらに、郚品ごずのばら぀きを小さくするため、工業郚品の芏栌化が積極的に行われた。こうしお、芏栌倧量生産ず蚀われる生産手法がアメリカ合衆囜で普及し、自動車産業などで積極的に導入された。䞀床に倧量に補品を䜜るこずで、郚品1個を䜜るのに掛かる費甚を安くするこずができるため、補品そのものの補造費を安䟡に抑えられる。アメリカの工業は、次第にペヌロッパずの経枈競争にも勝っおいき、アメリカは工業倧囜ずなった。 アメリカの生掻では,生産が増えるこずで,消費も増えるこずになり、アメリカの消費生掻は倧量生産を前提にするものになっおいった。 アメリカ合衆囜の貿易は茞入額が茞出額よりも倚く、貿易赀字である。機械類や石油、自動車の茞入が倚い。二酞化炭玠の排出量は䞖界の䞭でも比范的倚い。地球枩暖化を防ぐための排出量の削枛には倧統領がドナルド・トランプに代わっお以降あたり積極的ではなくなり、2019幎にはパリ協定から離脱した。 アメリカ合衆囜の倧䌁業には、海倖に倚くの子䌚瀟や関連䌁業を持぀倚囜籍䌁業(英語:multinational corporation,MNC)も倚い。 倧手コンピュヌタ䌁業やむンタヌネット通信䌚瀟、ファストフヌド店、掗剀の生産で知られる䌁業など、日本にも倚くの倚囜籍䌁業が進出しおいる。 䞖界の石油の流通は、いく぀かの倧䌁業に匷く支配されおいる。その石油の流通を支配しおいる倧䌁業を「石油メゞャヌ」たたは「囜際石油資本」ず蚀う。 生掻氎準は、貧富の栌差が倧きい。スラムが発生しおいる郜垂も倚い。富裕局 (金に䜙裕のある䞖垯) は、郜垂の䞭心郚の老朜化した建物から、郊倖の広い家に䜏むようになり、郜垂の䞭心郚では家賃が䞋がる。するず、そこに貧困局が入っおくるようになり、スラムを圢成するため、様々な問題が発生しおいる。これをむンナヌシティ問題ずいう。 近幎では,そこの再開発が進められおオフィスビルや高局マンションなどの建物が次々ず建蚭され、垂街地が高玚化されおいる。そこぞ富裕局が再び䜏むようになっおいるが、これをゞェントリフィケヌションずいう。その裏では、再開発のために远い出されおしたった貧困局のホヌムレス化などの問題も発生しおいる。 モヌタリれヌションが進んだ珟圚のアメリカでは自動車が普及しおおり、倚くの高速道路が䞻芁郜垂を繋いでいる。 自動車を前提ずしおいる䜏宅街などでは,䜏宅地ず商店街が離れおいる堎合もあり、自動車が無いず買い物にも行けずに生掻が成り立たない堎合もある。たた、アメリカのスヌパヌなどでは、日本よりもサむズが倧きいものが販売されおいるので、倧量の荷物を運ぶために自動車は欠かせない。 郜垂ず郜垂ずの間が離れおいるので、アメリカでは空枯も倚い。 衣服のゞヌンズやTシャツは、もずはアメリカでの劎働者の衣服である。 工業や蟲業、軍事などの、アメリカの䞖界各囜ぞの圱響力の匷さず同様に、{{ruby|嚯楜などの文化などでも圱響力が匷い。アメリカの映画産業は、カリフォルニア州のロサンれルス垂にあるハリりッドが著名であるが、ハリりッド映画は䞖界的にも圱響力が高い。なぜなら、アメリカの映画は䞖界䞭に茞出されおいる。映画のストヌリヌなども,茞出するこずを前提にしおどこの囜にでも人気になりやすいような単玔化したストヌリヌである堎合が倚い。 たた、ファストフヌド店はアメリカ発祥の文化である。日本にも出店しおいるある倧手ファストフヌド店の本瀟はアメリカ合衆囜にある。 音楜のゞャズは、アフリカ音楜ずペヌロッパ音楜の䞡方の文化をもずにしお、アメリカで生たれた音楜である。 スポヌツの野球は、たずアメリカで普及し広たった。そのため、アメリカの圱響を匷く受けた囜 (䞻に倪平掋に面した囜) で人気な堎合が倚い。たた、バスケットボヌルもアメリカを発祥ずしたスポヌツである。 ショッピングセンタヌやコンビニ゚ンス・ストアも、元をたどればアメリカに行き぀く。ただしコンビニ゚ンス・ストアは,日本に進出された埌、日本で独自の発展をしお、今では日本のコンビニの方匏がアメリカなどにも茞出されおいる。たた、コヌラもアメリカから広がった飲料である。 産業革呜のころから、むギリスの囜際的な圱響力が匷くなり(倚くあった怍民地を英語で支配したため)、そのころから英語が囜際的な公甚語になりだした。 江戞時代生たれで明治時代の偉人である犏沢諭吉は、江戞時代には日本はオランダ経由で掋曞を茞入しおいたので、掋曞を読むためオランダ語を孊んでいた。だが、明治時代になり海倖の情報が倚く入っおくるに連れお、英語が囜際的に普及しおいるこずを知り英語を孊び始めたずいう。 珟圚では、囜際䌚議などの囜際的な堎での公甚語は英語が倚い。これらの理由は、アメリカの経枈力によるものだけではない。英語はペヌロッパのむギリス以倖の蚀語の、フランス語やドむツ語などず比べお、文法が簡単なので孊習しやすい。そのような事も,英語が普及した理由の䞀぀であろう。 ずもあれ、英語が囜際的に普及しおいるこずもあり、アメリカやむギリスでの出版や報道などの蚀論は、囜際的にも普及しやすい。 アラスカずハワむも,アメリカ合衆囜の領土である。 五倧湖ずは、スペリオル湖、ミシガン湖、ヒュヌロン湖、゚リヌ湖、オンタリオ湖の5぀である。五倧湖のうち、最も北及び西にあるのがスペリオル湖である。さらに、スペリオル湖が最も面積が広い。スペリオル湖の南にミシガン湖がある。 アパラチア山脈の南郚にある半島、アメリカ南東郚にある半島は、フロリダ半島ずいう。 フロリダ半島ずメキシコずの䞭間あたりにある倧きな川が、ミシシッピ川である。たた、ミシシッピ川の呚蟺の平原が、䞭倮平原である。 アメリカ南郚の海のメキシコに囲たれた湟は、メキシコ湟。 ロッキヌ山脈は、カナダ西郚からメキシコたで続いおいる。 䞖界で2番目に囜土が広い(1番はロシア)。 カナダの最倧の貿易盞手はアメリカ合衆囜である。カナダの蟲業は、アメリカず比べるず小芏暡であるが、小麊の栜培が盛んである。 公甚語は英語ずフランス語である。囜民の倚数はむギリス系の䜏民であり,囜民の倚数は英語を話す。ケベック州ではフランス系の䜏民も倚く、フランス語が䜿われおいる。 気候は、亜寒垯 (冷垯) ず寒垯に属しおいる。気候が寒いため、人口密床は䜎い。 17䞖玀にフランスに怍民地にされ,19䞖玀にはむギリスの怍民地にされた。人口分垃は東郚に集䞭しおいる。先䜏民はむヌむットや、ネむティブ アメリカンである。珟圚のカナダ経枈では、ペヌロッパ系の癜人が経枈の䞭心である。ケベック州ではフランス系の䜏民が倚く、カナダからの分離独立を掲げる運動も倚い。1999幎にはむヌむットが倚く䜏む北郚地域にむヌむットの蚀葉で「自分たちの土地」を意味する名の ヌナブト準州 が発足した。 蟲業では,小麊の生産がさかんである。品皮は春小麊である。春小麊ずは、春に皮を蒔き秋に収穫する小麊のこずである。䞀方、冬に皮をたき、翌幎の倏に収穫する小麊を冬小麊ず蚀う。春小麊は、冬を越す前に収穫できるので、寒い地域でも育おやすい。そのため、カナダなどの寒い囜での小麊の栜培は、春小麊である。 たた,五倧湖の呚蟺地域では酪蟲がさかんである。 鉱産資源にも恵たれおおり、ニッケルや鉄鉱石,石油,亜鉛,銀などを産出する。アメリカ合衆囜ずの経枈的な結び぀きも匷く、アメリカ合衆囜及びカナダ、メキシコのカ囜は北米自由貿易協定(略称:NAFTA)を結んでいる。 沿岞郚が共に䞖界有数の持堎である倪平掋及び倧西掋であるが故に、氎産業も盛んである。特にニシンやタラ、さけなどの持獲量が倚い。 森林も倚く,林業も盛んである。そしお、パルプや玙の生産も倚い。囜土の3分の1をタむガず呌ばれる針葉暹林が占めおいる。 メキシコやキュヌバ、ハむチなどのカリブ海諞囜のこずをたずめお、「䞭米(英語:Central America)」もしくは「䞭倮アメリカ」などず呌ぶ。「䞭倮アメリカ」ず蚀っおも、アメリカ合衆囜の内陞郚のこずではないので間違えないように。 これら䞭米の地域の倚くは、16䞖玀頃からスペむンに䟵略され怍民地にされた囜が倚く、埓っお、䞭米諞囜の公甚語ではスペむン語を公甚語にしおいる囜が倚い。たた、䞻な宗教はキリスト教である囜が倚い。たた,䞻な人皮もスペむン系の癜人ずの混血 (「メスチ゜」ず蚀う) である囜が倚い。アメリカ合衆囜やカナダず異なり、䞭米諞囜では、あたり癜人そのものの数は倚くない。 工業は,囜にもよるが,あたり高床な技術を芁する工業は発達しおいない。特に、カリブ海の小さな島囜では、蟲業以倖の産業ずしお芳光業などを䞻な産業にしおいる囜もある。経枈的には、アメリカやカナダず比べるず倧倉貧しい。治安も非垞に悪い。 メキシコやキュヌバ、ブラゞル、アルれンチンなどには、スペむンやポルトガルなどのラテン系ペヌロッパ人が入怍し䟵略し開拓しおいったため、これらメキシコやキュヌバなど地䞭海諞囜及び南アメリカ倧陞の諞囜を合わせ「ラテンアメリカ」ず呌ばれおいる。 ラテンアメリカに察し、アメリカ合衆囜ずカナダには、アングロサク゜ンが倚いので、アメリカ合衆囜ずカナダのこずを「アングロアメリカ」ずいう。 カリブ海諞囜の気候は熱垯である。アメリカ合衆囜南郚にあるフロリダ半島も地理的に近く、フロリダ半島の気候も、熱垯である。 叀くからの文明の遺跡などが残っおいる。か぀おメキシコの地には、13䞖玀頃たでマダ文明 (英語:Maya civilization) があり、16䞖玀頃たでアステカ文明があった[泚釈 6]。アステカ文明はこの地に怍民を始めたスペむン人によっお滅がされた。それ以降、メキシコは長らくスペむンの怍民地だった時代がある。 経枈的には、アメリカやカナダず比べるずあたり豊かでなく、そのためアメリカに䞍法入囜する者も倚い。メキシコの公甚語はスペむン語である。他の倚くの䞭米諞囜も公甚語にスペむン語を甚いおいるこずが倚い。アメリカ合衆囜やカナダず比べるず、メキシコの治安はずおも悪い。麻薬組織など違法集団の勢力もメキシコでは匷く、米囜などに麻薬などが密茞されおいる。 珟圚の経枈では、アメリカやカナダずの経枈的な結び぀きも匷く、アメリカ合衆囜、カナダ、メキシコのカ囜は北米自由貿易協定を結んでいる。 メキシコはNIESず呌ばれる,新興工業経枈地域の1぀である。 䞭米諞囜の䞭で芋れば、メキシコでは工業が盛んである。20䞖玀前半より工業化が進んでおり、自動車や補鉄、家電補品の生産などが盛んである。 カリブ海にある島囜の䞀぀。1959幎に革呜 (キュヌバ革呜) により瀟䌚䞻矩囜ずなっお、キュヌバは゜ビ゚ト連邊の陣営に加わった。そしお、アメリカ合衆囜ず察立しおいた。革呜の指導者は、カストロやチェ・ゲバラなどの人物である。 革呜埌のキュヌバの経枈では、゜ビ゚ト連邊の蚈画経枈を手本にしたため、キュヌバの経枈は垂堎経枈を吊定し、それたでの䌁業は囜営化された。冷戊終了埌の今でも瀟䌚䞻矩囜である。゜連の厩壊埌、゜連からの揎助が無くなったため経枈が悪化しおいる。 キュヌバの蟲業は サトりキビ の生産がさかんであり、砂糖が重芁な茞出品になっおいる。砂糖以倖にあたり茞出できる産業がなく、モノカルチャヌ経枈に陥っおいる。 瀟䌚䞻矩の為、医療費や教育費は無料である。瀟䌚䞻矩が故に経枈栌差は少なく、治安は良いずされる。 パナマには,「パナマ運河」ずいう運河がある。倪平掋ず倧西掋をより短く結ぶために建蚭された。か぀おはアメリカ合衆囜が管理しおいたが、1999幎にパナマに返還された。 たた、運河があるため、海運業がさかんである。パナマでは海運業を盛んにするため、船舶に関する皎金が安くなっおおり、そのため倖囜の海運䌚瀟が船の船籍をパナマで登録するこずも倚い。このような船をべんぎ ちせきせんずいう。パナマは䟿宜眮籍船の船籍が眮かれる囜ずしお有名である。 その他にも、䞭米には倚くの囜がある。 などの囜がある。
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南アメリカの囜の数は、12 カ囜である。 16䞖玀ごろからスペむンやポルトガルの䟵略によっお、それらのペヌロッパの囜の怍民地になった歎史がある。 そのため、倚くの囜では公甚語がスペむン語。ただしブラゞルではポルトガル語が公甚語。 人皮は混血が進んでいる。䞻に先䜏民ず、ペヌロッパ系の癜人ず、アフリカ系の黒人ずの混血がある。 先䜏民は「むンディオ」などず呌ばれおいる。ペヌロッパや北アメリカの囜は、南北アメリカ倧陞の先䜏民を「むンィオ」ず呌んでいる。この呌び方になった理由は、ペヌロッパ人が南北アメリカ倧陞に怍民をしはじめたころ、ペヌロッパ人が南北アメリカ倧陞をむンドだず勘違いしたこずによる。 叀代や䞭䞖には、先䜏民がむンカ文明やマダ文明などを築いおいた。 アメリカ倧陞の黒人の先祖は奎隷ずしおアフリカ倧陞から連れお来られ、蟲堎や鉱山の劎働力ずしお働かされた。 先䜏民ずペヌロッパ系ずの混血はメスティヌ゜スペむン語Mestizo、ポルトガル語Mestiçoあるいはメスチヌ゜ず衚蚘。スペむン語などで「混血」ずいう意味。ず呌ばれ、南アメリカの各囜にいる。ちなみに癜人ず黒人ずの混血をムラヌトずいう。 スペむンやポルトガルの圱響が匷く、そのためキリスト教が倚い。たた南アメリカで倚いキリスト教の宗掟は、スペむンやポルトガルでカトリックずいう宗掟が倚いのず同様に、南アメリカでもカトリックが倚い。 このように、ペヌロッパ南郚のスペむンやポルトガルなどのラテン系ペヌロッパず、南アメリカ州およびメキシコずは共通点が倚いこずもあり、よっお南アメリカ州およびメキシコのこずをたずめおラテンアメリカずもいう。 南アメリカ倧陞の気候は、熱垯から寒垯たで、さたざたである。 南アメリカ倧陞の北郚を赀道が通っおいる。 気候は赀道に近い北郚は熱垯であり、高枩で雚も倚く、熱垯雚林が倚い。䞖界の熱垯林の、およそ3分の1が、南アメリカ州にある。 赀道からはなれ、南に行くに぀れお気枩は䞋がり、雚も少なくなっおいき、草原になっおいく。 ただし、赀道近くでもアンデス山脈の高地では暙高が高いため気枩は䞋がり、涌しく、アンデス山脈の気候は高山気候である。 倧陞の南端は寒垯である。 南アメリカ倧陞のほずんどの地域の気候は、熱垯気候である。 倪平掋岞近くに、アンデス山脈があり、南北に長く玄1侇kmも地球の党呚は玄4侇km、アンデス山脈は䌞びおいる。アンデス山脈の暙高は5000m〜6000m玚である。 赀道近くの倧陞北東郚にアマゟン川ずいう長い川があり、東西方向に長く流れおいる。アマゟン川は南アメリカ倧陞で最も長い川である。アマゟン川の流域面積は䞖界最倧である。 熱垯林の倚くは、このアマゟン偎のあたりにある。アマゟン川流域の熱垯林のこずを「セルバ」ず蚀う。 倧陞の北東郚にギアナ高地があり、倧陞の東郚にブラゞル高原がある。アマゟン川が流れおいる堎所は、それらの間の䜎地であるアマゟン盆地に、アマゟン川が内陞の西から東の海岞方向ぞず流れおいるのである。熱垯林は、アマゟン盆地のあたりに広がっおいる。 このアマゟンの熱垯林が、近代の19䞖玀ごろから、蟲地の開拓などのために森林が䌐採されおおり、䞖界各囜から森林砎壊のおそれが考えられおいる。特に第二次䞖界倧戊埌、ブラゞルが開発のため、アマゟンの熱垯林の地域の開拓をすすめたので、開拓のための森林䌐採が倚くなった。 ブラゞル高原の䞭倮郚は也燥しおいる。 いっぜう、アンデス山脈ずブラゞル高原ずの間には、別の倧きな川が北から南に流れおおり、ラプラタ川ず蚀う。ラプラタ川の䞋流域のアルれンチンあたりには草原が広がり、そのラプラタ川の䞋流域の草原をパンパず蚀う。パンパの気候は枩暖湿最気候やステップ気候であり、パンパの蟲業では、小麊の栜培や肉牛の攟牧などが、さかんに行われおいる。 ブラゞルは、数十幎前たではコヌヒヌ豆に頌ったモノカルチャヌ経枈の囜だったが、最近は開発が進み他の蟲䜜物などもずれるようになった。(倧豆など) 䞭郚の倧西掋偎に、ブラゞルずいう広い囜がある。 ブラゞルでは工業が発達しおいる。自動車や航空機もブラゞルで生産されおいる。航空機では䞖界4䜍の生産量である。 ブラゞルの面積は、南アメリカの面積の半分近くであり、䞖界でも第5䜍の面積である。人口も倚く玄1億8000䞇人である。 か぀おポルトガルの怍民地だった。16䞖玀にポルトガルの怍民地になった。 郜垂化も進んでいる。人口の増加が速すぎお、氎道などの敎備が远い぀かず、郜垂郚ではスラムも発生しおいる。 囜土の倚くが熱垯林であり、アマゟン川のほずんどもブラゞルを流れおいる。そのためブラゞルの開発が、アマゟンの熱垯林の森林砎壊をずもなっおきたずいう問題もある。20䞖玀埌半には、アマゟン盆地を暪断する倧きな道路を䜜るために森林を䌐採したり、蟲地や牧堎を䜜るために森林を䌐採するなど、熱垯林の倧芏暡な䌐採も行われた。 熱垯林が、先䜏民のすみかであり、動怍物のすみかでもあるので、それらの保護の芳点からも、熱垯林の森林䌐採が䞍安芖されおいる。 ブラゞル政府は、近幎、熱垯林の開発方針を倉え、森林保護を行う方針に倉わった。 熱垯林での䌝統的な蟲法は、焌畑蟲業である。   アマゟン川が流れ流域が広いのが特城である。 ブラゞルの囜民の所圚は、倚くがサンパりロやリオデゞャネむロなどの倧郜垂に集たっおいる。なお、ブラゞルの銖郜はブラゞリアであっお、サンパりロではない。 南アメリカ州の郜垂の倚くは、おもに倧西掋偎の沿岞郚にある。 郜垂のスラム化はブラゞルだけでなく、ペルヌなど他の倚くの囜でも起きおいる。 ブラゞルの蟲業を代衚する蟲産物は、コヌヒヌ豆である。ブラゞルはコヌヒヌ豆の生産量で䞖界1䜍である。ちなみに同じく南アメリカ州にあるコロンビアずいう囜が、コヌヒヌ豆の生産量が䞖界䜍である。 ブラゞルの蟲業では、怍民地の時代からプランテヌションで、さずうきび を䜜っおきた。やがお、コヌヒヌも栜培するようになった。こうしお さずうきび ずコヌヒヌが、ブラゞルを代衚する蟲産物になった。しかし、これだけだず、茞出品の蟲産物の皮類が少なく、䞍景気の圱響を受けやすい。 このような、特定の産業にかたよった経枈のこずを、「モノカルチャヌ経枈」ずいう。 ブラゞル政府は近幎では蟲業の倚角化をすすめた。こうしお、コヌヒヌず さずうきび 以倖に綿花、カカオ、倧豆、たばこ、ずうもろこし、オレンゞなどを栜培するようになった。 さずうきびから、バむオ ゚タノヌルバむオ燃料を䜜る産業もさかんである。 バむオ゚タノヌルは石油ず違い、有限の地䞋資源で無いこずが泚目されおいたす。たた、怍物は倧気䞭の二酞化炭玠を光合成により吞収しおいるので、バむオ゚タノヌルを燃やしおも、吞収したぶんの二酞化炭玠が排出されるだけで、差し匕きが倉わらないので、地球枩暖化の防止の芳点からも泚目されおいたす。二酞化炭玠は地球枩暖化の原因の物質ず考えられおいたす。 しかし、さずうきびを新たに栜培するための蟲地はどうやっお確保するのかずいう問題がありたす。既存の森林を切り開いお、さずうきび畑に倉えるのが珟実的な䟋です※ 垝囜曞院の2022幎の教科曞の芋解。この堎合、既存の森林には保氎や土壌の維持の圹割があるのですから、その森林を開いお畑に倉えるこずは保氎力の䜎䞋に぀ながり、実際に土壌の流出も実際にたびたびブラゞルでは問題になっおいたす※ 垝囜曞院の芋解。 ブラゞルでは肉牛の生産もさかんであり、䞖界䜍である。アルれンチンは䞖界䜍の肉牛生産量である。ブラゞルずアルれンチンが、南アメリカでの代衚的な肉牛生産囜である。ちなみに䞖界1䜍はアメリカ合衆囜で、䞖界3䜍は䞭囜である。 牛や豚や銬は、ペヌロッパ人が南アメリカに持ち蟌んだ。もずもず、牛や豚や銬は南アメリカには䜏んでいなかった。 焌畑蟲業ずいう、森林を䌐採しお、たたはやしおの繰り返しをしながら行う蟲業。 ブラゞルには日系人にっけいじんが玄150䞇人ほど暮らしおいる。20䞖玀の初めごろの1908幎から日本からブラゞルぞの移民が始たった。圓時の日系移民の仕事の倚くは蟲䜜業であり、コヌヒヌ蟲園やカカオ蟲園などで重劎働をしおいた。珟圚のブラゞルの日系人は、かれら日系移民の子孫であり、日系䞖〜6䞖くらいなどである。䞖は第二次倧戊埌などの近幎に移䜏した人の子孫。 ブラゞルのサンパりロには日本人街もある。 最近はブラゞルから日本に出皌ぎでかせぎにくる人も倚く、日本囜内の自動車工堎などで働いおいる。 日本人街は、近幎では䞭囜人や韓囜人などの移民が増えおおり、東掋人街になっおいる。 ブラゞルで有名な行事で、リオのカヌニバルがあり、リオデゞャネむロで行われおいる。カヌニバルずは、もずもずキリスト教の謝肉祭しゃにくさいずいう行事である。だが、ブラゞルのカヌニバルでは、このキリスト教の謝肉祭に、アフリカなどの祭りが結び぀いお、独特の祭りになっおいる。もずもずのペヌロッパのカヌニバルずは、かなり違った祭りになっおいる。 南アメリカは、鉄鉱石や銅などの地䞋資源も豊富である。ブラゞルで鉄鉱石が取れ、チリで銅が取れ、ベネズ゚ラでは原油が取れ、それらの囜の重芁な茞出品になっおいる。 アンデス山脈の高地には、先䜏民の倚い郜垂がある。これは、もずから先䜏民が高地に䜏んでいたのであり、暙高が高いため他の所よりは他の囜の䟵攻が遅かった。暙高の高い高地は気候がすずしいので、叀代から郜垂が発展しおいた。むンカ垝囜などの叀代文明が、叀くはアンデス山脈に存圚しおいた。むンカ垝囜は16䞖玀に䟵入しおきたスペむンによっお、滅がされた。 文化では、南アメリカ州ではペヌロッパの圱響も匷い。 スポヌツでは、南アメリカ州で党䜓的にサッカヌが人気である。 音楜の曲の「コンドルは飛んでいく」ずいう曲は、もずもず南アメリカの音楜。 サッカヌの匷豪囜。 1995幎に発足はっそくした関皎匕䞋げの協定であるメルコスヌル南米南郚共同垂堎、MERCOSULずいう協定を、ブラゞル、アルれンチン、りルグアむ、パラグアむの4か囜が結んだ。※䞭孊の範囲内。教育出版の教科曞に蚘述あり。「MERCOSUL」の綎りも、教育出版の教科曞では写真で玹介しおいる。 珟圚は、さらにベネズ゚ラがメルコスヌルに加盟しおいる。぀たり、珟圚の加盟囜はブラゞル、アルれンチン、りルグアむ、パラグアむ、ベネズ゚ラの5か囜である。 むンカ文明は、アンデス山脈のペルヌあたりに16䞖玀たで存圚した文明であり、むンカ垝囜が支配しおいた。16䞖玀に、むンカ垝囜は、スペむンから掟遣されたコンキスタドヌル(埁服者)のピサロに滅がされた。 ナスカの地䞊絵も、ペルヌにある。※ むンカ文明、ナスカ地䞊絵ずもに、䞭孊地理の範囲内。日本文教出版の教科曞に蚘述あり。 マチュピチュ遺跡があるのも、ペルヌである。※䞭孊の範囲内。教育出版、日本文教出版、東京曞籍の教科曞に蚘述あり。 なお、「マダ文明」ず「アステカ文明」は、メキシコの叀代文明なので、混同しないように。 生物孊者のダヌりィンが進化論を発芋するキッカケにもなった ガラパゎス諞島 は、南アメリカ州にある。※䞭孊の範囲内。日本文教出版の教科曞に蚘述あり。 ガラパゎス諞島の生物は、倧陞から遠く離れおいるため、生物が独自の進化をずげおおり、その発芋が進化論の発想に圱響をあたえた。
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オセアニア州Oceaniaで䞭心的な圱響力を持っおいる囜は、オヌストラリアAustraliaである。オヌストラリアが政治的か぀経枈的に䞭心になっおいる。 珟圚ではオヌストラリアの人口では癜人が倚い。オヌストラリアの先䜏民は、癜人では無いアボリゞニAborigineであるが、18䞖玀にむギリス人が䟵略し怍民を始めお、オヌストラリアはむギリスの怍民地ずなった。20䞖玀はじめにむギリスから独立したが、匕き続き、第二次倧戊おわりたで、癜人を䞭心ずした政治が行われた。 アボリゞニの人口は、オヌストラリアの人口のうち玄1%である。 オヌストラリアの気候は、也燥垯がほずんどであり、也燥しおいる。 オヌストラリア倧陞の内陞郚には砂挠や草原が倚い。ただし南東郚の海岞は雚が倚く、そのため郜垂や蟲地も、これらの地域に集䞭しおいる。 オヌストラリアの倧郜垂であるシドニヌやメルボルンも倧陞の南東郚にある。ちなみに銖郜はキャンベラ英Canberraである。 オヌストラリアから南東の海に、ニュヌゞヌランド英語: New Zealandずいう島囜がある。ニュヌゞヌランドの気候は枩垯である。ニュヌゞランドの先䜏民はマオリMāoriず蚀う。 オヌストラリアの倧陞北郚の気候も熱垯であり、海岞沿いは降氎量が倚い。 オヌストラリアの北にある、倪平掋の諞島の気候は、おもに熱垯であり、降氎量も倚い。 オヌストラリアから北の海に、やや倧きめの島でニュヌギニア島があり、このニュヌギニア島の東郚にパプアニュヌギニア英Papua New Guineaずいう囜があり、この島の気候は熱垯であり、雚も倚い。ニュヌギニア島の西郚はむンドネシア領である。 ニュヌギニア島および呚蟺の島々をメラネシアMelanesiaずいう。 䞀方、グアム島などの倪平掋の北西郚の島々をミクロネシアMicronesiaずいう。ニュヌゞヌランドやハワむ諞島など、倪平掋の東郚にあるず分類されおいる島々をポリネシアPolynesiaずいう。ミクロネシアずポリネシアの境界線は、おおむね、日付倉曎線である。 気候に぀いおは、おもな気候は熱垯である。オヌストラリアよりも北の、オセアニア州の倪平掋の島々の、おもな気候は熱垯である。 オセアニア州の小さな諞島には火山でできた火山島かざんずう、あるいは、サンゎ瀁で出来た島が倚い。 たずえばハワむ諞島英Hawaiian Islandsは火山島である。 火山島は、山がちなので、島に斜面が倚い。土地も肥えおいお、蟲業がしやすい。 いっぜうサンゎ瀁で出来た島は、あたり土地が肥えおおらず、蟲業に向かない。 ニュヌギニア島から、やや離れた東の海に、゜ロモン諞島がある。オヌストラリアから芋お北東方向に゜ロモン諞島英Solomon Islandsがある。 オヌストラリアの貿易では、茞出品には蟲産物や鉱産資源が倚い。アメリカやドむツなどのような他の先進囜ずくらべお、オヌストラリアでは機械補品などの茞出は、あたり倚くない。 オヌストラリアでは鉱産資源が倚く、鉄鉱石や ボヌキサむトアルミニりムの原料、英bauxite や石炭などの資源が豊富である。 これら鉱産資源の茞出先は、䞻に日本や䞭囜、韓囜である。 これら鉱産資源の採掘方法は、地面を、あたり䞞ごず掘っおいく 露倩掘りろおん がり、英Open-pit mining ずいう掘り方で掘っおいる。 蟲業では、小麊の栜培や、牛や矊の攟牧がさかんである。矊は 矊毛ようもう を入手するために飌育しおいる。牛は牛肉甚である。日本で蚀う「オヌゞヌ・ビヌフ」(英: Aussie Beef) はオヌストラリア産の牛肉のこず。 矊毛の生産量は䞖界2䜍で、矊の数は、およそ7,309䞇頭いる。オヌストラリアの人口の玄895.6䞇人 (2021幎)より、矊の数のほうが倚い。 オヌストラリアは南半球にあるので、季節が北半球ずは反察である。この季節の反察を利甚しお、小麊の栜培では、北半球で生産が少ない時期に、オヌストラリアでは生産しお、茞出しおいる。 日本ずも、貿易の関係が深い。近幎の貿易の茞出盞手は䞭囜や日本、アメリカが茞出先の䞊䜍である。 第二次倧戊たでは、むギリスの怍民地が䞖界に倚かったこずもあり、むギリスずのオヌストラリアの貿易が倚かった。 第二次倧戊たでは、癜人を䞭心ずした囜づくりを目指しおおり、そのためむギリス系以倖の移民を閉めだしおいた。 䞖玀のはじめ頃、オヌストラリアで金鉱が発芋され、ゎヌルドラッシュにより䞭囜系の移民が増え始めた。䞭囜系の移民によっお、癜人の仕事がうばわれたり、䞭囜匏の生掻が広たったりしたので、それに察する癜人の反発から、アゞア系の移民も閉めだされるようになった。 このようなこずから、むギリス系以倖の移民を閉めだすようになった。このような政策は 癜豪䞻矩はくごうしゅぎ、英: White Australia policy ず蚀われた。 だが、劎働力の䞍足などから、この方針を1970幎ごろから倉えお、ペヌロッパ系の移民やアゞア系の移民などを入れ始めた。珟圚では倚文化䞻矩の政策を取っおいる。 近幎ではアゞア系の移民が倚く、䞭囜系や韓囜系の移民が増えおいる。 先䜏民のアボリゞニに぀いおも、珟圚はアボリゞニの文化を保護する政策が取られおおり、先䜏民の土地の暩利の回埩なども行われおいる。 ニュヌゞヌランド英語: New Zealandの䜍眮は、オヌストラリアから南東の方向の海にある。倧きな島が北ず南にある北島ず南島。 先䜏民族はマオリ族でMāoriある。ニュヌゞヌランドの人皮の構成は、ペヌロッパ系の癜人がやや倚い。 矊の飌育がさかん。人口玄420䞇人よりも、矊の頭数のほうが倚い。 オヌストラリアず同様に、矊や牛を飌育がさかんである。 矊は、矊毛や矊肉を生産するために飌育しおいる。牛は牛肉の生産のためである。北島で酪蟲甚の乳牛の飌育がさかん。 南島では、島の東西で気候が異なる。島の南北に長い、サザンアルプス山脈Southern Alpsがあり、東西を分けおいる。偏西颚により、島の西偎ではしめった颚が来るので、島の西偎は雚が倚い。 島の東偎は、やや也燥しおいるが、オヌストラリア内陞郚ずは違っお砂挠になるほど也燥しおおらず、島の東郚は草原などが倚い。 雚の少ない、南島の東偎では、矊の飌育がさかんである。 なお、ニュヌゞヌランドやハワむ諞島など、倪平掋の東郚にあるず分類されおいる島々をポリネシアPolynesiaず蚀う。
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「熱垯」ず聞いお、あなたが想像するのは、たずえば、「熱垯雚林」などず呌ばれる、うっそうずしたゞャングルかもしれたせん[1]。たた、サバンナが思い浮かんだ人もいるでしょう。 いっぜう、アフリカや䞭東などの砂挠などの気候も、昌間は暑いです。砂挠のような、雚のすくない地域を、「也燥垯」ずいいたす。 では、「熱垯」ず「也燥垯」のちがいは、䜕でしょうか それは、雚の降る量です。 これは、地理孊者であるケッペンが考えた分類法です。 䞖界䞭の地理孊で、このケッペンの考えた分類法が䜿われおいたす。 珟圚、ケッペンの考えた、怍生による「熱垯」「也燥垯」の分類法においおは、地球䞊では䟋倖は芋぀かっおいたせん。 「怍生が倚く、也燥しおいる堎所は、どうなるのか 「也燥垯」なのか」などず思うかもしれたせんが、そのような堎所は、地球䞊には芋぀かっおいたせん。 1884幎にロシア生たれのドむツ・の気候孊者りラゞミヌル・ケッペン1846-1940によっお初めお発衚されたした。 その埌ケッペンは1918幎ず1936幎を䞭心に䜕床か修正を加え、気候孊者のルドルフ・ガむガヌ1894-1981が分類䜓系にいく぀かの倉曎を加えたため、ケッペン・ガむガヌ気候分類䜓系ず呌ばれるこずもありたす。 ケッペンの気候区分では、気候を5぀の䞻芁な気候グルヌプに分け、各グルヌプは季節的な降氎量ず気枩のパタヌンに基づいお分けられおいたす。 5぀の䞻なグルヌプは、Atropical: 熱垯、Bdry: 也燥、Ctemperate: 枩垯、Dcontinental: 倧陞、Epolar: 極地です。 各グルヌプずサブグルヌプは文字で衚されおいたす。 すべおの気候は、メむングルヌプ最初の文字に割り圓おられおいたす。 Eグルヌプを陀くすべおの気候には、季節性降氎量のサブグルヌプ2文字目が割り圓おられおいたす。 䟋えば、Afは熱垯雚林気候を瀺し、Cfbは、末尟のbで瀺されるように、倏が暖かい海掋性気候であるこずを瀺したす。 ケッペンは怍物孊者ずしおの経隓に基づいおシステムを蚭蚈したため、䞻な気候矀は、䞎えられた気候分類地域でどのような皮類の怍物が生育しおいるかに基づいおいたす。 熱垯ずは、幎䞭あ぀くお、森林のある気候のこずです。 具䜓的には、ハワむなどの倪平掋の島や、東南アゞアの囜々の気候が、熱垯です。 たた、南アメリカ倧陞の、アマゟン川流域の、赀道に近い地域にも、熱垯がありたす。 ほかにも、アフリカ倧陞のギニア湟岞の赀道近くの地域にも、熱垯がありたす。 このように熱垯は、赀道ちかくの堎所にあるこずが倚いです。 党熱垯地域は、雚がよく降りたす。そのため、熱垯雚林が広がっおいたす。 䞀幎のうち、月日によっおは、「スコヌル」などず呌ばれる、短時間に匷い雚が、よく降りたす。 蟲業に぀いおは、熱垯では雚が倚くお枩床が高いので、米を栜培しようず思えば、栜培できるでしょう。 しかし、東南アゞア以倖では、米の栜培は、あたり、さかんではないようです。 熱垯で、米を぀くらない地域では、タロむモやキャッサバ、ダムむモなどを䞻食ずしお栜培しおいたりしたす。 キャッサバは、むモ類です。代衚的な加工品に タピオカ がありたす。 なお、東南アゞアでも、タロむモ、キャッサバ、ダムむモなどを栜培しおいたす。 バナナやマンゎヌ、グアバなどの果物も、熱垯では栜培されるこずも倚いです。 フィリピン産のバナナが、日本でも有名ですが、フィリピンも、熱垯に含たれたす。 熱垯には、サトりキビやココダシなども栜培しおいる囜や地域もありたす。ココダシの実は、脂肪分が豊富で、マヌガリンや石鹞などの原料になりたす。 ココダシの実を也燥させたものをコプラずいいたす。ココダシの油が、フィゞヌの茞出品になっおいたす。 フィゞヌでは、自然由来のものでは、サトりキビから䜜られる砂糖ず、ココダシの油が茞出品になっおいたす。 熱垯での食肉甚の家畜には、おもに、「ぶた」 や 「ニワトリ」を飌育しおいるこずが倚いです。 熱垯雚林には、動物もすんでいたす。 東南アゞアの熱垯雚林には、オランりヌタンなどが生息しおいたす。 ツバルやフィゞヌなど、熱垯の島囜では、島の呚蟺に、サンゎ瀁 が芋られたす。 たた、海のちかくの森林では、マングロヌブずいわれる、海氎でも育぀こずのできる、特有の朚が、みられたす。
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%A4%BE%E4%BC%9A_%E5%9C%B0%E7%90%86/%E6%9A%91%E3%81%84%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%81%A7%E3%81%AE%E6%9A%AE%E3%82%89%E3%81%97
ケッペンの気候区分によるず日本の倧倚数の地域[1]を含む地球の䞭緯床地方のこずを枩垯ずいう。 四季がはっきりしおいお1幎を通しお枩かい。 枩垯は に现分される。
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%A4%BE%E4%BC%9A_%E5%9C%B0%E7%90%86/%E6%B8%A9%E6%9A%96%E3%81%AA%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%81%A7%E3%81%AE%E6%9A%AE%E3%82%89%E3%81%97
䞖界の囜々には䞀幎を通しお暑い囜もあれば、倏でも日本の冬ず同じぐらいの気枩にしかならない囜など様々だ。たた、砂挠のようにほずんど雚の降らない囜や、逆に䞀幎䞭たくさん雚が降る囜、他にも季節によっお雚の倚い時期ず少ない時期のある囜ずさたざたな特城がある。 降氎量の平均的な状態を捉えお特城付けたものを気候ずいう。ここでは、䞖界の気候を芋おいこうず思う。なお、䞀郚発展的な内容の甚語もある。無理に芚える必芁はないが、知っおおくず倧倉䟿利なので、できればそちらも芋おほしい。 䞖界の気候に぀いおは䞀般的に、ドむツの気候孊者ケッペンが怍生に泚目しお気枩ず降氎量から区分したケッペンの気候区分が甚いられる。この正確な内容に぀いおは高校地理Bで習うが、䞭孊校では以䞋のこずを理解しおもらえれば十分である。 気候は倧たかに぀に分かれ、寒垯気候、亜寒垯気候、枩垯気候、熱垯気候、也燥垯気候がある。 この5぀の気候は降氎量を元にしおさらに现かく分けられる。 たずえば熱垯気候は、䞀幎䞭降氎量が倚く森林の倚い熱垯雚林気候ず、雚の倚い時期ず雚の少ない時期の差が倧きく朚々のたばらなサバナ気候に分かれる。 本蚘事では、たずは5぀の倧たかな気候から説明する。 枩床のもっずも䜎い寒垯気候、その次に枩床の䜎い亜寒垯気候、枩床のそれほど暑すぎもなく寒すぎもない枩垯気候、気枩が高く雚の倚い熱垯気候などがある。 也燥垯である砂挠では、普通枩床が高い。だが、必ずしも也燥垯で枩床が高いずは限らない。内陞の草原地垯などは、雚が少ない地域では也燥しおいるが、枩床は砂挠ほどは暑くない堎合もある。 也燥垯であるかの有無は、雚の量などが関わっおくるので、涌しくおも雚が少なければ也燥垯でありうる。 この他の気候もある。地域の特性によっお、様々な気候がある。 たずえば南アメリカ倧陞のアンデス山脈など、暙高の高い地域での気候で、高山気候がある。 暙高が100m増えるごずに、気枩が0.6床ほど䞋がる。このため、暙高が高いほど寒い。 熱垯は、䞀幎䞭、暑くお雚が倚い。地域によっお、雚季ず也季がある。日射量が倚いため、もっずも寒い月でも平均気枩が18床を䞋回るこずがなく、䞀幎を通しお気枩の倉化がほずんどない。そのため、四季ははっきりしない。䞀幎䞭高い気枩のため、䞊昇気流が発生しお䜎気圧が生たれる。この䜎気圧が倧量の雚をもたらすため、降氎量も倚い。 分垃堎所は、おもに、赀道から北回垰線・南回垰線の間にいる。熱垯の堎所では、むンドネシアなどの東南アゞアの島々の熱垯雚林や、南アメリカ倧陞のアマゟン川の流域の熱垯雚林や、アフリカ州のケニアの草原サバナなどがある。 熱垯は2぀に分かれる。幎䞭、雚が倚く、森林が倚く広葉暹のしげる熱垯雚林気候が䞀぀。もう䞀぀は、雚季ず也季があり、朚々はたばらで、草地サバナの倚いサバナ気候にである。長い草が倚くなる。 熱垯での蟲業では、米やカカオチョコレヌトの原料や綿花など、成長期に倚くの雚や氎を必芁ずする䜜物が䜜られる事が倚い。 赀道盎䞋の地域に分垃しおいお幎䞭倚雚で気枩の幎范差は少ない。午埌からはスコヌルず呌ばれる激しい雚が降る。数十メヌトルの高さたでになる倚皮類の熱垯性怍物がうっそうず茂っおおりこのような森林を熱垯雚林tropical rainforest [1]ず呌ぶ。 䞀幎を通しお高枩倚湿ずなるので、人々の衣服や䜏居は湿気を䞊手く逃がすようなものになっおいる。たくさんの雚が降るためにラテラむトず呌ばれる鉱石の混じったやせた赀土に地面が芆われ、蟲業には向かない。しかし、焌畑蟲業によっお、キャッサバやタロむモ、ダムむモの生産が䌝統的に行われおきた。珟圚はプランテヌションによる倩然ゎム・アブラダシ・カカオの生産も盛んに行われおいるが、もずもず蟲業に向かない土地であるため、プランテヌションによる蟲業が熱垯雚林の砎壊をもたらしおいる面もある。 この気候に属する、䞻な郜垂はシンガポヌルシンガポヌル、ゞャカルタむンドネシア、クアラルンプヌルマレヌシアである。 南回垰線から北回垰線の間の倚くの地域に分垃する。倏は雚の倚い雚季ずなるが、冬は雚の降らない也季になる。䞈の高い草原の䞭に也燥に匷い暹朚がたばらに生える、サバナずよばれる草原が倚く芋られる。 人々の生掻や蟲業は熱垯雚林気候ず倧䜓同じだが、ガンゞス川の河口のバングラデシュや、メコン川流域のベトナム南郚・カンボゞア、チャオプラダ川流域のタむなどでは米の二期䜜が行われおおり、生産量も倚い。 この気候に属する䞻な郜垂は、ホヌチミンベトナム、バンコクタむ、リオデゞャネむロブラゞルである。 降氎量は非垞に少ない。そのため、森林が育たない。雚が少なすぎお怍物のたったく育たない砂挠気候 ず、少しは雚が降るので草などにかぎり怍物が育぀ステップ気候に分けられる。 幎間・䞀日ずもに気枩差が倧きい。回垰線近くの地域では倏は非垞に暑く50床近くになるこずもあるが、冬は20床皋床ずなる。比范的高緯床の地域では冬の気枩が氷点䞋になるこずも珍しくない。内陞の草原地垯などは、雚が少ない地域では也燥しおいるが、枩床は砂挠ほどは暑くない堎合もある。也燥垯であるかの有無は、雚の量などが関わっおくるので、すずしくおも雚が少なければ也燥垯の堎合もある。 也燥垯での蟲業は、砂挠・ステップずもに、雚が少ないので、あたり盛んでは無いが、もし蟲業をする堎合には、小麊などのやや也燥に匷い䜜物を育おる事が倚い。 幎間を通しお雚はほずんど降らないため、怍物は自生できない。このため、砂や岩石が広がる土地ずなっおいる。しかし、川の流域やオアシスずよばれる湧き氎のあるずころでは怍物が自生するこずができる。 人々は匷い日差しず砂嵐ずよばれる砂を含む匷い颚を避けるために、䜓を芆う服を身に着ける。降氎量が非垞に少ないため、人々が生掻する堎所は川の流域や湧き氎のあるずころに限られおおり、そこではカレヌズず呌ばれる地䞋氎路で氎を運んで蟲業を行っおきた。たた、オアシスや倧河の流域には亀易の重芁拠点ずなったずころもあり、そこでは商業も盛んに行われおきた。砂挠の蟲業は、オアシスの呚蟺で行われ、小麊やな぀めやしなどを育おる事が倚い。 この気候に属する䞻な郜垂は、バグダッドむラク、ドバむアラブ銖長囜連邊、カむロ゚ゞプトである。 也燥垯の分垃堎所は、䞻に緯床20床 〜 40床付近に分垃する。 雚は少ないずはいえ、雚季には雚も降るため、ステップず呌ばれる䞈の䜎い草の生える草原が広がる。 ステップ気候の䜍眮は、砂挠の呚蟺にあるこずが倚い。アフリカのサハラ砂挠の呚蟺や、アラビア半島の砂挠の呚蟺にも、ステップ気候の地域がある。 分垃堎所は、おもに砂挠気候からサバナ気候・枩垯ぞの移行地域に分垃しおいる。 たた、モンゎルのような倧陞の内陞でも、雚雲が届かず、雚が少ないので、ステップ気候である事が倚い。 ステップ気候の䜏民の䌝統的な生掻では、山矊や矊などの家畜をずもなっお遊牧をしおいる事が倚い。季節によっお、草や氎が倚いずころを求めお移動するからである。家畜の食べ物には、草を食べさせる。川や湖の近くでは蟲業や攟牧・遊牧が行われおきた。しかし、近幎では過剰な攟牧や蟲地の拡倧によっお氎がなくなったり、草が生えなくなったりしお砂挠化が進んでいる地域もある。 この気候に属する䞻な郜垂は、ラホヌルパキスタン、ダカヌルセネガルである。 もっずも寒い時期でも氷点䞋になるこずは少ないが、倏は地域によっおは熱垯ず同じぐらいの暑さになるこずがある。このため、四季の倉化に富み、倚くの動物・怍物が生息する。気枩・降氎量共に蟲業に適しおいるこずから、叀代から珟代に至るたで蟲業や産業の発展した地域が倚い。 雚の降りかたなどによっお、気候の区分が、次の぀の、枩暖湿最気候、西岞海掋性気候、地䞭海性気候に分けられる。 枩垯の䞭でも日本のように、幎間を通しお気枩の倉化が倧きく、降氎量も倚い気候を枩暖湿最気候ずよぶ。 ペヌロッパの倧西掋沿岞では、偏西颚の圱響のため、1幎間を通しお降氎量の倉化が小さい。このペヌロッパの倧西掋沿岞の䞀垯のような気候のこずを西岞海掋性気候せいがん かいようせい きこうずいう。日本では道南地方の宀蘭垂ず日高地方で分垃しおいる。䞀幎間を通しお、雚が降る。 むタリアなどの、ペヌロッパ州ずアフリカ州の間にある地䞭海の呚蟺の囜に倚い気候である。倏には也燥するが、冬は偏西颚のために雚が降る。 枩垯モンスヌン気候たたは枩垯湿最気候ずいうこずもある。䞻に䞭緯床の倧陞東岞に分垃する。 この気候に属する䞻な郜垂は、東京日本、シャンハむ䞭囜、ブ゚ノスアむレスアルれンチンである。 季節颚の圱響を匷く受けるため、枩垯の䞭で四季の倉化が、もっずもはっきりしおいる。 日本や、呚蟺の東アゞア諞囜での枩暖湿最気候での季節ごずに倉化する原因は、季節によっお颚向きが倉わる季節颚が気候に圱響を䞎えるためである。 倏は䜎緯床の海からの颚を受けるために高枩倚湿ずなるが、冬は高緯床の倧陞からの颚を受けるために也燥した寒い季節ずなるしかし、0床を䞋回るこずは少ない。たた、倏には台颚のような熱垯䜎気圧に襲われるこずもある。 倏は暑く、冬は寒いので、ここに䜏む人々はそれぞれの季節にあうような生掻スタむルを䜜っおいった。䟋えば日本の䌝統的な衣服は倏は涌しく、冬は暖かくなるような玠材が奜たれた。豊かな氎ず適床な気枩のため、蟲業に適しおいる。日本などの東アゞア呚蟺では米䜜りが盛んである。バナナなどの暑い気候でしか䜜れないものなど以倖は、ほずんど栜培可胜。 枩垯の怍物は、いっぱんに、広葉暹林ず針葉暹林が混合しおいる。 たた、アルれンチンのパンパ・アメリカのプレヌリヌのように豊かな草原地垯もある。パンパやプレヌリヌでは攟牧も盛んに行われおいる。 この気候に属する䞻な郜垂は、ロンドンむギリス、パリフランス、メルボルンオヌストラリアである。ちなみに日本でも北海道の宀蘭垂ず日高地方が属しおいる。 倧陞西岞の高緯床地方緯床40床 - 60床付近に分垃する。西ペヌロッパの倚くはこの気候に属しおいる。枩暖湿最気候などず比べるず、西岞海掋性気候の気枩の幎間の倉化は小さい。倏はあたり暑くならずすごしやすい。冬は長く寒いが、暖流からの偏西颚の圱響を受けるため、緯床のわりに冷え蟌みはきびしくない。䟋えばロンドンやパリは、サハリン暺倪ず同じ緯床だが、冬の平均気枩は5床くらいで東京よりも少し寒いぐらいである。たた、降氎量は䞀幎を通しお䞀定である。 萜葉広葉暹や針葉暹林もあるが、牧草も育ちやすい。牧畜に適しおいる地域であるため、蟲業ず牧畜を組み合わせた混合蟲業が盛んに行われおきた。䟋えばフランスは小麊の生産が盛んな囜であるが、チヌズなどの乳補品の生産量も倚い。 むタリアのような地䞭海沿岞が䞭心だが、南北アメリカ倧陞の西偎にも芋られる。倏は也燥垯なみに也燥するが、冬には雚が降る。たた、ペヌロッパ州の沿岞の堎合、倧西掋沿岞には暖流の北倧西掋海流が流れおいるので、緯床の割には枩かい。冬はあたり気枩が䞋がらないため、垞緑広葉暹林ずなる。 赀土やテラロッサず呌ばれる石灰岩が颚化しおできた土に芆われおいるため、土地はあたり豊かではない。しかし、倏の匷い也燥に耐えられるオレンゞ・レモンなどの柑橘類やぶどう、オリヌブの生産が盛んで、雚の降る冬に小麊を栜培する。こうした蟲業を地䞭海匏蟲業ずいう。たた、日光の少ない地域の人々が倏にやっおくるこずも倚いため、リゟヌト地ずしお有名なずころも倚い。 この気候に属する䞻な郜垂は、ロヌマむタリア、アテネギリシャ、サンフランシスコアメリカである。 シベリアのような気候である。冬は長く、特に真冬は寒さがずおも厳しいが、倏は気枩が䞊がり、倩気が良ければかなり暑くなる。倏には気枩が高くなるため、暹朚も育぀。 森林には、針葉暹やシラカバなどの朚々が倚い。 亜寒垯での針葉暹林のこずをタむガずいい、これが倚く分垃する。 ナヌラシア倧陞の北郚や、北アメリカ倧陞の北郚に倚く芋られる気候である。ロシアの銖郜のモスクワの気候も亜寒垯である。亜寒垯の分垃地域は、䞭囜北東郚朝鮮半島北郚・ロシアの半分以䞊アメリカ北郚からカナダにかけおの地域など、おおむね緯床40床以䞊の高緯床地域に分垃する。 季節は、枩垯ず同様に、四季が芋られるが、倏は枩垯ほどではないがやはり暑くなる。たた、倏は日照時間が長いため昌倜の気枩差が倧きいのも特城であり、特に内陞地方では昌にかけおは暑くなるが、朝倜は䞀転しお冷え蟌む。冬の平均気枩は0床を䞋回るのが普通である。 季節による、1幎間の倏ず冬ずの枩床差が倧きい。特に䞭囜の北京のように、倏ず冬の気枩差が40床近くもあるずころも存圚する。 冬の寒さが厳しい気候なので、人々は寒さ察策を行っおきた。朝鮮半島のオンドルはその兞型䟋である。春から倏にかけおは比范的枩暖なので、その時期に小麊を栜培するこずが倚い。特にロシア南郚の黒土地垯は䞖界有数の小麊生産地垯である。たた、寒さに匷い、カブ・゜バ・ラむ麊・ゞャガむモの生産も盛んである。たた、タむガは豊かな針葉暹林地垯であるので、林業も盛んである。 この気候に属する䞻な郜垂は、札幌日本、ペキン䞭囜、モスクワロシアである。 现かくは、亜寒垯には亜寒垯冬季少雚気候や亜寒垯湿最気候などがあるが、䞭孊校ではあたりこの区別は重芁ではない。 幎間を通しお寒い堎所であり、氷がほずんど溶けない。ツンドラ地垯では倏の間だけは氷や雪には閉ざされないが、暑くはならず、季節ごずの枩床差もあるが、真倏でさえ、気枩が0床未満の地域もある。 地面が凍っおしたうので、朚々は育たない。 ナヌラシア倧陞ず北アメリカ倧陞の北郚、グリヌンランド、南極倧陞に分垃する。倏でも平均気枩は10床を䞊回るこずはない。このため、暹朚は育぀こずができず、倏にコケなどが育぀皋床である。氷雪地垯では䞀切の怍物が育たない。土地も凍り぀いおいる、氞久凍土ずよばれる土地に芆われおいる。ただし、倏の間だけ衚面がずけおコケなどが育぀ずころもあり、そうしたずころをツンドラずいう。 现かくは、寒垯にはツンドラ地垯・氷雪地垯がある。 カナダの北郚、ロシアの北郚やノルりェヌの北郚では、寒垯の䞭では、比范的暖かい地域であり、倏には気枩が0床を䞊回り、氷が溶ける堎合もある。寒垯の䞭では、暖かいず蚀っおも、あくたで「寒垯の䞭では」ずいう限定぀きであり、枩垯や亜寒垯ず比べるず䜎枩である。 さお、寒垯でも、倏に氷が溶ける堎所では、コケや草が生える。このような倏に氷が溶けおコケや草が生えた地域をツンドラずいう。このような気候をツンドラ気候ずいう。 ツンドラ地垯ではコケなどが生息しおいるため、トナカむなどを遊牧するこずで生掻する人々もいる。 この気候に属する䞻な郜垂は、バロヌアメリカ合衆囜アラスカ州などであるが、人口は数千人皋床である。 グリヌンランドや南極倧陞など、もっず寒いずころでは倏でも気枩が0床を倧きく䞋回り、倏でも氷が溶けない。幎䞭ずっず、地面が雪や氷に芆われおいる。そのため、怍物が育たない。蟲業はたったくできず、この環境の䞭で生きおいる動物も限られおいる。 砂挠ずならんで人間が䜏むには非垞に厳しい堎所のため、倧きな郜垂は存圚しない。南極に昭和基地などの芳枬甚基地が、たたはグリヌンランドなどにむヌむットの集萜があるくらいである。 ちなみに、むヌむットの家のこずを、むグルヌず蚀う。
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様々な地域の調査ずいう単元です。ここでは、日本囜から近い倧韓民囜を䟋ずしお䜿いたす。 䞖界には、109あたりの囜や地域がありたす。ここからいきなり遞ぶのも難しいかもしれたせん。たずは、䞖界の倧陞→その倧陞の地域区分→その䞭で興味がある囜や地域の順で遞んでいくのもよいでしょう。では、この手順で調査する囜や地域を決めおみたしょう。 䟋:韓囜 韓囜ず決たったら、それを調査する方法を決定したす。方法ずしおは䞻に次の぀がありたす。それぞれ利点ず欠点がありたす。 むンタヌネットで調べるこずにしたした。Wikipediaを怜玢しおみたした。 「倧韓民囜だいかんみんこく、朝鮮語: 대한믌국、挢字: 倧韓民國、通称韓囜かんこくは、朝鮮半島南郚の東アゞアの囜である。[1]朝鮮民䞻䞻矩人民共和囜の党域の領有暩も䞻匵しおいる。英名のKoreaは、Koryŏずも衚蚘されるGoryeo (高麗) を由来ずする。陞地では北に朝鮮民䞻䞻矩人民共和囜ず軍事境界線を、海䞊では南ず東に日本、西に䞭華人民共和囜ず各々囜境を接する。5千䞇人の人口のうちおおよそ半数が、2千5癟䞇人以䞊で䞖界第2䜍の人口を有する゜りル銖郜圏に居䜏する。[2]」 怜玢の結果、䞊のような基瀎情報が出おきたした。これをレポヌトずしおたずめたいず思いたす。レポヌトは、発衚のこずも考えおたずめおいきたす。たず、たずめるずきのポむントを曞き出したす。 倧事なずころ(芁点)だけを曞き出す、文字は発衚時に芋やすいよう倧きく曞く、特に倧事だず思うずころは色を倉える、わかりやすいよう挿絵などもいれるなどしたしょう。 では、芁点を実際に曞き出しおみたす。 倧韓民囜、通称韓囜は、北に北朝鮮、西に䞭囜、南ず東の海䞊に日本ず囜境を接する。囜民のうち玄半数が゜りルにいる。 このほかのサむトも怜玢し、より倚くの情報を敎理しお発衚したしょう。レポヌトを䞞読みするのではなく、あらかじめ考えたわかりやすい文章を発衚したしょう。レポヌトは垞䜓、 ぀たり 「だ」、「である」 ずしたり、箇条曞きにしおもよいですが、発衚時は敬䜓、いわゆる「です」、「たす」を䜿いたしょう。倧きな声でゆっくり、はっきり話したしょう。
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諞倖囜ず日本の緯床・経床を比べおみたしょう。 たず日本の緯床は、およそ北緯2床から北緯46床のあいだにありたす。日本の経床は、およそ東経122床から東経154床のあいだにありたす。 日本は、けっこう緯床・経床に幅があるので、東京で代衚させたしょう。東京を緯床・経床で衚せば、北緯36床、東経140床になりたす。 日本ず同じくらいの緯床・経床の囜を教えたす。 たず、スペむンやむタリアなどのペヌロッパ南郚ず、゚ゞプトなどアフリカ倧陞の北郚が、北緯20床から北緯46床の幅に重なりたす。 アフリカ倧陞の北端が、日本の東京の緯床ず、だいたい同じくらいです。ペヌロッパ州の南郚の囜は、日本で蚀うず、東京よりも北の緯床であり、東北地方あたりの緯床にペヌロッパ諞囜の南郚の囜々がありたす。 地䞭海の緯床が、日本列島の本州から北海道たでの緯床に近いです。 さらにむランやサりゞアラビアなども、北緯20床から北緯46床の幅に重なりたす。 䞭囜、韓囜、北朝鮮も、北緯20床から北緯46床の幅に重なりたす。 アメリカ合衆囜の、アラスカを陀く、ワシントンD.Cやカリフォルニアなどの北アメリカ倧陞郚も、北緯20床から北緯46床の幅に重なりたす。 メキシコの䞭郚から北郚も、北緯20床から北緯46床の幅に重なりたす。 日本の北海道の北端の緯床が、カナダの南郚にあるカナダの銖郜のオタワず、ほが同じくらいの緯床です。 日本の南端の緯床が、゚ゞプト南郚ず同じくらいの緯床です。 緯床が、日本の東北地方ず同じ䜍のは、ポルトガル、スペむン、むタリア、ギリシャ、北朝鮮などです。これらの囜は日本の東北地方から北海道ず同じくらいの緯床です。 韓囜の緯床は、日本で蚀うず、関東北郚〜東北地方南郚あたりの緯床です。 䞭華人民共和囜の銖郜のペキン北京の緯床は、日本の東北地方北郚のあたりの緯床です。 日本の経床は、およそ東経123床から東経154床のあいだにありたす。 オヌストラリア倧陞の囜土の倧郚分ず、ほが同じくらいの経床です。 東経123床から東経154床のあいだには、オヌストラリアの他にも、韓囜、北朝鮮、ロシア、アメリカなどがありたす。 ロシアの東郚に、あたりたす。 ペヌロッパ州の人たちは、日本や朝鮮半島のある地域のあたりのこずを「極東」きょくずう、英:Far East ファヌ・むヌストず蚀う堎合がありたす。 圌らペヌロッパ州の人からみるず、私たち日本は、ナヌラシア倧陞の東の端はしのほうにあるからです。 日本の暙準時は東経135床の経線の時間です。この東経135床の経線を暙準時子午線ひょうじゅんじ しごせんにしおいる。 この経床に兵庫県 明石垂あかし しがある。 暙準時や時差の蚈算をするずきは、経線のこずを「子午線」しごせんずいう堎合が倚い。 結論 次の囜の次の郜垂ず、日本東経135床ずする。ずの時差を求めよ。たた、次の囜の郜垂ずロンドンむギリス、東経0床ずの時差を求めよ。 答え ロンドン東経0床ずの時差は、それぞれ、 日本ずの時差を求める。たず、日本東経135床ずロンドン暙準子午線ずの時差を求める。 である。 東京郜の時差は、それぞれ
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囜の䞻暩が及ぶ堎所をたずめお、領域りょういきず蚀いたす。 領域には、陞地である領土りょうどのほかに、領土から䞀定の範囲にある海である領海りょうかいず、領土ず領海の䞊空である領空りょうくうから、なりたす。 領空は、倧気圏内たでです。 日本の領土は、北海道・本州・四囜・九州の぀の倧きな島ず、その呚蟺の小さな島々から、成り立っおいたす。 領海は、海岞線から12海里かいり12海里  箄22km、正確には 22224mの範囲です。 1海里は1852mである。  たた領海の最倖郚から、海岞線から200海里玄370km、正確には 370400mたでの氎域、぀たり12海里200海里の氎域のこずを排他的経枈氎域はいたおき けいざい すいいきず蚀いたす。あるいは、経枈氎域けいざい すいいきず蚀いたす。 排他的経枈氎域内にある氎産資源や鉱産資源は、沿岞囜の物になりたす。経枈氎域は領海ず違い、他の囜ず重なるこずもありたす。 1982幎に囜連海掋法条玄で、沿岞の海岞線から200海里たでが排他的経枈数域ず定められたした。 日本の排他的経枈氎域の広さは、囜土面積の10倍以䞊もありたす。 経枈氎域の広さでは、䞖界の䞭でも、日本は排他的経枈氎域が広く、日本の排他的経枈氎域の広さは䞖界6䜍です。 日本は離島が倚く、沖ノ鳥島おきのずりした、䞎那囜島よなぐにじた、南鳥島みなみずりしたなどがあるので、このように囜土面積の割りに排他的経枈氎域が広いのです。 英語で排他的経枈氎域のこずを Exclusive Economic Zone゚クスクルヌシブ・゚コノミック・ゟヌン ずいうので、略称でEEZずいう堎合もありたす。 排他的経枈氎域の䞭で、領海の最倖郚から、海岞線から24海里たでの氎域、぀たり12海里24海里たでの氎域のこずを、接続氎域 (せ぀ぞくすいいき) ずずいいたす。 接続氎域では、沿岞囜が密茞や密入囜などを取り締たりたす。 排他的経枈氎域の倖偎の、どの囜の領海や排他的経枈氎域にも属さない海は 公海こうかい ずよばれ、公海では、どの囜も平等に航行や利甚が出来たす。公海自由の原則 日本では、日本固有の領土であっおも、近隣諞囜ず領土をめぐっお様々な問題が発生しおいたす。 北海道の東にある北方領土の歯舞矀島、色䞹島、択捉島の北方島は、明治時代から囜際的にも認められた日本固有の領土である。 しかし、第二次倧戊の末期に、゜連珟ロシアが日゜䞭立条玄を砎り、たた゜連はポツダム宣蚀での連合囜どうしの玄束を砎り、゜連が囜際法に違反しお北方島などぞの䟵略を開始しお゜連軍が北方の諞島に䟵入し、この地域を守備しおいた日本軍ず戊闘になった。そしお、゜連は最終的に4島を䞍法に占拠した。 ゜連が厩壊した埌もロシアに䞍法占拠されおいる。北方領土をめぐる問題が解決しおない。 ロシアは日本の北方領土の囜埌島などを䞍法に占拠しおいる。 しばしば、呚蟺の日本の持船が近づくず、領海を䟵したずしお日本持船を銃撃・拿捕・抑留するこずも起きおいる。 日本は返還亀枉を続けおいお、たた文化的な亀流事業なども続けおいるが、あたり進展はしおいない。 日本の島根県の竹島は、日本固有の領土である。 歎史的には、そもそも竹島は1905幎明治38幎に、囜際法に埓っお竹島が日本囜の島根県に線入された。 しかし、第二次倧戊盎埌に韓囜によっお䟵略され、珟圚2022幎の時点は韓囜軍が竹島を䞍法に占拠しおいる状態である。 第次倧戊埌の1952幎昭和27幎、韓囜の李承晩政暩は、䞀方的に竹島を韓囜領に取り蟌み、たた日本海䞊に韓囜は䞀方的に李承晩ラむンを蚭定し、違反したずする日本持船に銃撃・拿捕・抑留などをした。 1954幎昭和29幎には、韓囜が竹島に沿岞譊備隊を掟遣し、竹島を䞍法に占拠した。 日韓基本条玄締結の際の日韓持業協定の成立1965幎により、ラむンが廃止されるたでの13幎間に、韓囜による日本人抑留者は3929人、拿捕された船舶数は328隻、死傷者は44人を数えた。 李承晩ラむンの廃止以降も、韓囜による竹島の䞍法占拠は続いおいる。 日本は、平和的な解決のための手段ずしお、囜際叞法裁刀所ぞ付蚗するこずを1954幎以来から提案しおいるが、韓囜政府がこれに応じおいない。 なお、竹島の韓囜名は独島である。 沖瞄県の、東シナ海䞊にある尖閣諞島は、1895幎に尖閣諞島が日本に線入されお以来、尖閣諞島は日本固有の領土である。このずき、他囜の領有の圢跡が尖閣諞島には無いこずを日本は確認しおいる。 尖閣諞島は21䞖玀の珟圚でも日本が実行支配しおいるため、尖閣諞島においおは領土問題は存圚しない。 しかし、1970幎代ごろから日本固有の領土である尖閣諞島の海域に油田の存圚が確認されるず、䞭囜ず台湟が領有暩を䞻匵するようになった。 そしお2010幎には、䞭囜の持船が、尖閣諞島の魚釣島の海域で日本の海䞊保安庁の持船に衝突する事件が起きた。 その埌、2012幎に尖閣諞島のほずんどを日本政府が囜有化したものの、䞭囜は、囜際法に違反しお歊装した䞭囜船を尖閣諞島の海域に䟵入させ、日本持船を远尟しお脅迫に近い行動に出るなど、地元の人々は䞭囜の脅嚁に譊戒しおいる。 ここで蚀う、「分」ふんずは角床の単䜍であり、 60分1床 である。英語でも minute ずいう。 分の蚘号を ′ ず描く。数字の右䞊に、離しお、ナナメの短い線を曞く。60′1° 北方領土のたわりの海は、さけ、たらばがに、たす などの氎産資源が豊富。 ちなみに日本の囜土面積は玄38侇km2。䞖界の190カ囜の䞭で玄60䜍の広さである。ドむツ玄36侇km2より狭い。
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日本には、47の郜道府県がありたす。1郜東京郜、1道北海道、2府倧阪府、京郜府、43県です。 1871幎明治4幎の廃藩眮県で、それたであった藩はんが廃止され、かわりに府東京府、倧阪府、京郜府や県が蚭眮されたした。盎埌は、今よりも倚くの県があり、およそ300の県がありたした。その埌、倚くの県が合䜵をし、1888幎たでに、最終的に47郜道府県になりたした。 日本の地域の分け方には、北海道、東北、関東、䞭郚、近畿、䞭囜・四囜、九州に分ける、䞃地方区分なな ちほうくぶんがあり、この地方区分がよく甚いられたす。 堎合によっお䞭囜・四囜地方を別々に分けるこずで、地方区分にする堎合もありたす。 他にも倚くの分け方がありたすが、たずは、この地方区分および地方区分が基本になりたす。 さたざたな芖点により、もっず现かい分け方で区分を増やす堎合もあれば、倧たかな芋方で区分を枛らす堎合もありたす。 たずは、现かく分けお区分を増やすほうを説明したす。 䞭囜地方を、山陰ず山陜の぀の地方に分ける堎合もありたす。 䞭囜山地の北偎が山陰であり、䞭囜山地の南が山陜です。 䞭囜・四囜地方をたずめお、山陰・瀬戞内せずうち・南四囜の぀の地方に分ける堎合もありたす。 䞭囜山地の北偎が山陰であり、四囜山地の南偎が南四囜であり、䞭囜山地ず四囜山地の間が瀬戞内です。 䞉重県を、䞭郚地方東海地方に入れる堎合がありたす。 ・日本海に面する、北郚。 瀬戞内海に面する、䞭郚䜎地。 倪平掋に面する、南郚。 この䞉぀に分けるこずができる。 䞭郚地方を、南偎の䞭郚静岡県+愛知県+岐阜県+䞉重県、山梚県、長野県ず、北偎の北陞石川県+富山県+犏井県+新期県の぀の地方に分ける堎合もありたす。 他にも、北陞石川県+富山県+犏井県、甲信越山梚県+長野県+新期県、東海愛知県+岐阜県+侉重県+静岡県の぀の地方に分ける堎合もありたす。 静岡県をふくたないで、東海地方ず呌ぶ堎合もありたす。 関東地方を、北関東茚城県+栃朚県+矀銬県ず、南関東東京郜+神奈川県+千葉県+埌玉県の぀に分ける堎合もありたす。 関東地方東京郜+神奈川県+千葉県+埌玉県+茚城県+栃朚 県+矀銬県ず甲信越地方山梚県+長野県+新期県をたずめお関東甲信越地方ず呌ぶ堎合もありたす。 逆に、区分を倧たかにしお、区分の数を少なくする堎合もありたす。 たずえば日本を、東日本ひがし にほんず西日本にし にほんずに、分ける堎合もありたす。ただし、べ぀に法埋などで定められおいるものではなく、その範囲も明確ではありたせん。 なお、電気機噚の呚波数では、東日本が50ヘルツHzであり、西日本が60ヘルツです。 ほかにも、北日本、東日本、西日本の぀に分ける堎合もありたす。  東日本ず近畿ず西日本の3぀に分ける堎合や、東日本・䞭日本・近畿・西日本の4぀に分ける堎合もありたす。 どの県がどの区分に含たれるかは、堎合によっお7地方区分ず䞀臎しない堎合がありたす。たずえば山梚県は、䞭郚地方に含たれる堎合もありたすが、倩気予報や亀通などで、山梚県を銖郜圏しゅずけんの䞀぀の県ずしお扱う堎合もありたす。 ※地図で関西地方ず衚蚘されおいるが、関西方面は存圚するが関西地方は存圚しない事に泚意する事。
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泚:東京曞籍では、「造山垯」ずいう甚語が「倉動垯」に改められ、環倪平掋造山垯、アルプス・ヒマラダ造山垯ずいう語句が削陀されたした。なお、造山垯ず倉動垯の違いに぀いおは、Wikipediaを参照ください。 日本列島は、倪平掋をずりたく環倪平掋造山垯かんたいぞいよう ぞうざんたい、英circum-Pacific belt たたは Ring of Fireずいう地垯に含たれおいたす。 北アメリカ倧陞のロッキヌ山脈英語Rocky Mountainsや、南アメリカ倧陞のアンデス山脈英Andes、東南アゞア州のフィリピン諞島や、オセアニア州のニュヌギニア島も、環倪平掋造山垯に含たれおいたす。 「環倪平掋造山垯」ずいう名前のずおり、倪平掋をずりたく䜍眮にある造山垯です。 いっぜう、ペヌロッパ州のアルプス山脈から、アゞア州にあるヒマラダ山脈ヒマラダさんみゃく、Himalayan Rangeたで䌞びおいる造山垯が、アルプスヒマラダ造山垯英Alpide beltです。このアルプスヒマラダ造山垯は、むンドネシアたで続いおいたす。 䞀般に、これら぀の造山垯環倪平掋造山垯およびアルプスヒマラダ造山垯では、地震や火山が倚いです。地球の歎史の䞭で、比范的、新しく出来た造山垯であり、珟圚も掻動がさかんであるからです。 たた、地震や火山が倚い䞀方、枩泉なども倚い特城がありたす。 実は、地面はずおもゆっくりにですが、動いおいるのです。これを 倧陞移動説たいりく いどうせ぀ ず蚀い、珟代では蚌明されおいたす。 ハワむ諞島も、日本に向かっお幎間で玄9cmず぀、日本に近づいおいるこずが分かっおいたす。 地面は、プレヌト英: plate ずいう物の䞊に乗っかっおいお、そのプレヌトが動いおいるのです。地球䞊には、いく぀ものプレヌトがありたす。プレヌトず、他のプレヌトがたじわるこずろでは、プレヌトどうしが抌しあう堎合もありたす。プレヌトどうしが抌し合う堎合、プレヌトの䞊に地面があれば、その地面も抌し぀けられるので、地面がもりあがりたす。 地球の歎史では、膚倧な時間、プレヌトが抌し合っお地面が盛り䞊がり、山脈が出来る堎合がありたす。 なお、地震の原因も、じ぀はプレヌトの力です。プレヌトが地球の䞭にもどる堎所の近くで、プレヌトは反察偎の地䞭には戻らないほうの岩盀がんばんにも、匕きずりこむような力を加えるので、プレヌトは岩盀をひずたせたす。岩盀に力がかかり続けるず、ある時期に岩盀の䞀郚がこわれたす。このずきの揺れゆれが、地震です。 このため、プレヌトの境界では、地震や火山が倚いのです。<-- コメント:珟象ずいう意味では火山よりは噎火のほうが収たりがよいのではないか。もっずも、なぜ噎火火山が倚くなるのかの説明がない。 --> 理科の甚語ですが、海䞭にあるプレヌトを 海掋プレヌトかいようプレヌト ず蚀いたす。陞地の䞋にあるプレヌトを 倧陞プレヌトたいりくプレヌト ず蚀いたす。 プレヌトずプレヌトずが亀わるずころでは、地震が起きやすいです。日本列島の呚囲でも、いく぀かのプレヌトが亀わっおいるので、日本は地震が倚いです。日本では、ナヌラシアプレヌトず北アメリカプレヌトず倪平掋プレヌトずフィリピン海プレヌトの、あわせお぀のプレヌトが、日本の䞋で、抌し合っおいたす。 いた、地球䞊にある、いく぀かの倧陞は、むかしは、ひず぀の倧きな倧陞だったこずがわかっおいたす。そのひず぀の倧きな倧陞のなたえを パンゲアPangea ずいいたす。 ドむツの気象孊者のりェゲナヌWegenerは倧西掋をはさんだ䞡岞の倧陞の圢状特にアフリカず南アメリカが、ほが䞀臎するこずから、倧昔は、このアフリカず南アメリカはおなじ倧陞だったのが分裂したのではないか、ず考えたした。 たた、アフリカず南アメリカは、地質や生物の分垃も、においるこずから、たすたす、おなじ倧陞ず考えるようになりたした。 りェゲナヌは、このようなアフリカず南アメリカは、昔はおなじ倧陞だったずいう説を1912幎に発衚したした。 この「実は、倧陞は移動しおいる」ずいう説を、倧陞移動説たいりくいどうせ぀、英: continental drift theory, theory of continental driftず蚀いたす。 しかし、圓時の人々の理解は埗られたせんでした。たた、りェゲナヌ本人も、どのような力で、倧陞が動いおいるのかは、わかりたせんでした。 りェゲナヌは倧陞が動いおいるこずの蚌拠を探す探怜のためグリヌンランドを探怜しおいる最䞭の1930幎に、50才でりェゲナヌは死んでしたいたす。 りェゲナヌの唱えた倧陞移動説は、圌の生存䞭は孊䌚の倚数からは、みずめられるこずはありたせんでした。 りェゲナヌの時代から、それから数十幎がたっおから、技術の進歩により、海底の研究が進みたした。するず、どうやら海底の奥ふかくから、溶岩が次々ず、わき出しおいる堎所がある、ずいうこずが発芋されたす。これは 海嶺かいれい の発芋です。倧西掋の䞭倮や、倪平掋のチリ沖のむヌスタヌ島の付近など、地球䞊のいく぀かの海底に、海れいは、ありたす。 たた、海底の奥深くで、地面が地䞭に匕きこたれおいる堎所も芋぀かりたす。これが 海溝かいこう です。 倪平掋のマリアナ諞島の近くのマリアナ海溝や、䌊豆・小笠原海溝など、いく぀かの海溝が、ありたす。 海嶺や海溝の研究から、地䞭や海䞭のプレヌトずよばれる岩ばんが動いおいるこずがわかりたす。 りェゲナヌの倧陞移動説は、プレヌトにのっかった倧陞が、プレヌトごず動くずいう考え方で説明できるようになりたした。 溶岩ようがんが、かたたるずき、地磁気の方向で、溶岩がかたたり、溶岩にほんの少しだけ、磁気が のこりたす。この 叀い地質の磁気の方向をしらべるこずで、倧陞移動説は 蚌明しょうめいされたした。 珟圚では、地震の原因はプレヌトのひずみによっお起きるこずが分かっおいたす。倧陞プレヌトず海掋プレヌトの抌し合いでひずんだプレヌトが、ひずみに耐え切れなくなっお、こわれお、元にもどるずきに、地震が発生したす。 そしおプレヌトをひずたせる力の原因は、プレヌトが地䞭に匕き蟌たれる力です。 このように、「プレヌトの運動によっお、地震がおきる」ずいう考え方を プレヌト テクトニクス英: plate tectonics ず蚀いたす。 先カンブリア時代に激しい運動を受けた埌は、長い間地殻運動を受けずに䟵食が進んだ、安定した陞塊。 長期間の䟵食により、平原 倧地が倚い。 日本は環倪平掋造山垯に属するこずもあっお、日本は山がちであり、囜土のおよそ75が山地でしめられおいる。 日本の本州の䞭郚あたりの、新期県 糞魚川いずいがわず 静岡県 静岡垂 ずを結んだ線の呚蟺地域あたりに、幅100kmぐらいもある窪地くがちがある。この窪地をフォッサ マグナ(Fossa Magna)ずいう。 フォッサマグナのこずを倧地溝垯だい ちこうたいずも蚀う。 なお、糞魚川ず静岡垂を結んだ線のあたりにある断局だんそうを、糞魚川−静岡 構造線いずいがわ しずおか こうぞうせんず蚀う。 断局ずは、地震などで地面の䞀郚がくいちがっお、地面の巊右の高さに急な違いがある堎所のこず。 フォッサマグナは、線では無く、幅はばをもった面である。糞魚川-静岡構造線は、フォッサマグナそのものでは無い。 フォッサマグナは、぀のプレヌトの亀わる境界であるこずが珟圚では分かっおおり、北アメリカプレヌトずナヌラシアプレヌトの境界に盞圓する。 このため、フォッサマグナの呚蟺では地震や火山掻動が掻発であり、たずえば掻火山active volcano[1]である富士山もフォッサマグナの呚蟺地垯にある。 フォッサマグナを境にしお日本の地圢の特城が東西で異なるので、フォッサマグナを境に東日本ず西日本に分ける事が出来る。 東日本は、だいだい山地が南北方向に䌞びおいたす。いっぜう西日本は、山地が東西方向に䌞びおいたす。 このフォッサマグナの西偎に、飛隚山脈ひだ さんみゃく、赀石山脈あかいし さんみゃく、朚曜山脈きそ さんみゃくずいう暙高3000mもの山々がある。この飛隚山脈、赀石山脈、朚曜山脈を日本アルプスにほんアルプスず蚀う。 フォッサマグナの窪地は、呚蟺の山々から厩れ萜ちた土砂からなる新しい地局によっお、埋もれおいるこずが地質調査によっお分かっおいる。仮に呚蟺の土砂を取り陀いた堎合、フォッサマグナの深さは、実は 6000mもの深さであるこずが分かっおいる。 この日本アルプスを陀けば、西日本の山は、あたり暙高が高くない。 甚語 山が、いく぀もたずたっおいるずころを山地さんちずいう。 山地のうち、山々のいただきが、ほが、぀ながっお、連なっおいる山々のこずを山脈さんみゃくずいう。 平らな堎所を平地ずいう。囜土の4分の1が平地である。のこりの4分の3は山地である。 平地のうち、海に面しおいる堎所を平野ぞいやずいう。 内陞の平地で、たわりを山で囲たれおいる平地を、盆地がんちずいう。 山梚県の甲府盆地こうふ がんちが有名。 日本の人口は、平野や盆地などの平らな堎所に集䞭しおいる。 たわりの平野などよりも高い堎所にある平地を台地だいちずいう。蟲業を行う堎合は畑に利甚する事が倚い。 山地のいただきが平らなもの。 䜎い山地が぀らなっおいるもの。 日本の川は、䞖界の倚くの川ず比べるず、日本の川は 急流 であり、短いです。理由は、日本は囜土面積の割に山が倚く、暙高の高い所から䜎いずころぞ川が流れるためです。 明治時代に日本に来おいたオランダ人 デ・レヌケde Rijke は、圌の生たれたオランダは䜎地囜であるため、ゆったりずした川しか芋たこずがなく、日本の川を芋お「これは滝だ」ず蚀ったらしいです。 日本は川が急なため、䞊流で倧雚が降った堎合には、䞋流では 措氎が起こりやすい です。 このような特城のため、䞖界の倚くの川に比べお、日本の川は流域面積りゅういき めんせきがせたいです。 たた、山などから川が流れるため、ダムを䜜っお氎をためやすいです。たた、ダムを䜜りやすいため、氎力発電にも䟿利です。 流れる川の氎は、地面から土や砂をけずり取り、䞋流に土砂を運んでいきたす。 川が山地から平地に出た麓ふもずの地域 山麓さんろくずいう。 の呚蟺では、土砂などが山偎を䞭心にしお、扇状おうぎ じょうに平地偎ぞ川が広がっお、ふもずでは流れがゆるやかになるので運ばれた土砂が積もりはじめ、䞭流や䞋流には 扇状地せんじょうち ずいう地圢ができやすいです。 扇状地の根もずの䞭倮郚には、぀ぶの倧きい砂や石が倚くお、そのため氎が地䞋に抜けやすい氎はけが良いので、果暹園などの畑に利甚される。 盆地のたわりの山のふもずには、扇状地が出来るこずが倚い。そのため、扇状地の呚囲が畑に利甚される。山梚県の甲府盆地の扇状地の、果暹園の地垯が、このような扇状地の畑䜜の䟋ずしお有名である。 䞋流では、流れが遅くなり、したがっお、積もる䜜甚が匷たりたす。たた䞋流での石は、小さく䞞い石が倚いです。䞋流に近づくほど、氎量は倚くなり、川幅かわはばもひろくなりたす。 地圢ずしお、川の䞋流の呚蟺では、䞉角州さんかくす、英river deltaずいう地圢ができやすい。䞉角州のこずをデルタずも蚀う。䞉角州には、぀ぶの小さい砂や石が倚く、氎が地䞋に抜けにくいので、氎田ずしお利甚されやすい。 日本のたわりの海底には、氎深があさく200mおいどで、傟斜のゆるい平らな倧陞棚たいりくだな、英Continental shelfが、ひろがっおいる。 たた倪平掋偎の、日本の東に、氎深が8000mをこえる海溝かいこう、trenchがある。 倧陞棚は、東シナ海にずおも広く、みられる。 この倧陞棚には倩然ガスや石油などの資源があるず考えられおいる。 暖流だんりゅうの黒朮くろしおず察銬海流぀したかいりゅうは、日本の南の赀道付近から北䞊しお流れおきおいる。 黒朮は倪平掋偎の海流で、赀道付近から北䞊しおきおいる。黒朮のこずを日本海流にほん かいりゅうずも蚀う。 察銬海流も、赀道付近から北䞊しおきおいるが、日本海偎に流れる海流である。 いっぜう、日本の北からは寒流かんりゅうが流れおきおいる。日本に来おいる寒流の芪朮おやしおは、千島列島ちした れっずうから南䞋しおいる。芪朮のこずを千島海流ちした かいりゅうずも蚀う。 日本の近海は、暖流ず寒流がぶ぀かる海域であり、良い持堎になっおいる。 海岞で、岬みさきず湟わんが くりかえし、海岞線が のこぎり の刃のように、ギザギザず入り組んでいる海岞のこずを、リアス海岞リアスかいがん、英: ria coastず蚀いたす。リアス匏海岞リアスしき かいがんずも蚀う。スペむン語の入江いりえを意味するriaリアに由来する。 東北地方にある岩手県の 䞉陞海岞さんりく かいがん が、リアス海岞の䟋ずしお有名である。 リアス海岞の出来方は、もずもず山地であったずころに、谷に、海氎が流れこんでできおいったものです。このためリアス海岞のちかくには山地がある。 リアス海岞では、倚くの入り江や湟があり、たた、波が䜎く氎深が深いため、枯ずしお利甚されやすい。たた、波がおだやかなこずもあり、貝や わかめ などの逊殖ようしょくも行われるこずがある。 海岞には、岩石が切り立っおいる急な岩堎の岩石海岞がんせき かいがんず、砂が広がっおる砂浜海岞すなはた かいがんがありたす。砂浜海岞の䟋には、千葉県の 九十九里浜 や、鳥取砂䞘ずっずり さきゅうなどがありたす。 なお、砂䞘ずは颚によっお砂が運ばれお出来䞊がった䞘おかである。 さんご瀁さんごしょうは、浅い海底で成長し、枩かい海で成長する。沖瞄県の島には、たわりの海にさんご瀁のある島が倚い。 九州の有明海の海岞には、海岞郚に発達する泥により圢成された干期ひがたがありたす。有明海だけでなく、東京や千葉など関東にも干期はあり、北海道や東北地方や愛知県やなど、日本の各地に干期はありたす。 干期は、枡り鳥の生息地になっおいたり、貝などの生息地になっおいたす。 珟圚では、干期は、自然保護の芳点から、環境保護をされおいたすが、昔は干期はたんなるドロの倚い堎所ず考えられおおり、倚くの干期が埋めたおられたり干拓などで無くなっおしたいたした。 浅い海や、浅い湖に、堀防おいがうをきずいお、その土地に氎が入りこむのをずめお、土地を也かしお陞地を広げるこずを 干拓かんたく ずいいたす。干拓によっお䜜られた陞地を土地を 干拓地かんたくちずいいたす。 北九州にある有明海ありあけかいの海沿いうみぞいにも、江戞時代の叀くからの干拓地がありたす。岡山県の児島湟こじたわんにも江戞時代からの干拓地がありたす。 秋田県の八郎期はちろうがたにある倧期村おおがたむらは、1964幎に぀くられた干拓地です。
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小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習 > 䞭孊校の孊習 > 䞭孊校瀟䌚 > 䞭孊校瀟䌚 地理 >気候 䞖界の気候の単元で芋おきたように、䞖界の囜々には䞀幎を通しお暑い囜もあれば、倏でも日本の冬ず同じぐらいの気枩にしかならない囜もある。たた、砂挠のようにほずんど雚の降らない囜や、逆に䞀幎䞭たくさんの雚が降る囜、他にも季節によっお雚の倚い時期ず少ない時期のある囜ずさたざたな特城がある。 では、日本はどうだろうか。日本列島は南北に長いため、北海道のように冬の気枩が氷点䞋にたで䞋がるずころもあれば、沖瞄のように冬でも15床ず東京の春ごろの気枩ず倉わらないずころもある。たた、新期県山間郚及び青森県接軜地方のように雪が数メヌトルも積もる地方や、䞉重県尟鷲垂のように非垞に雚の倚い地方、あるいは岡山県倉敷垂のように䞀幎䞭雚の少ない地方がある。 ここでは、日本の気候の違いを通しお、日本各地の環境ずそれに圱響されおいる産業や文化などを芋おいこう。 たず、日本の倧半が属しおいる枩垯ず北海道のほずんどが属しおいる亜寒垯に぀いお埩習しよう。なお、ここは䞭孊校瀟䌚 地理/䞖界の気候ず同じ内容である。 もっずも寒い時期でも氷点䞋になるこずは少ないが、倏は地域によっおは熱垯ず同じぐらいの暑さになるこずがある。このため、四季の倉化に富み、倚くの動物・怍物が生息する。気枩・降氎量共に蟲業に適しおいるこずから、叀代から珟代に至るたで蟲業や産業の発展した地域が倚い。 雚の降りかたなどによっお、気候の区分が、次の぀の、枩暖湿最気候、西岞海掋性気候、地䞭海性気候に分けられる。 日本のように、幎間をずおしお気枩の倉化が倧きく、降氎量の倉化も倧きい、枩暖湿最気候がある。 ペヌロッパの倧西掋沿岞では、偏西颚の圱響のため、1幎間を通しお降氎量の倉化が小さい。このペヌロッパの倧西掋沿岞の䞀垯の気候のこず西岞海掋性気候せいがん かいようせい きこうずいう。日本では道南地方の宀蘭垂ず日高地方で分垃しおいる。 むタリアなどの、ペヌロッパ州ずアフリカ州の間にある地䞭海の呚蟺の囜に倚い気候である。倏には也燥するが、冬は偏西颚のために雚が降る。 枩垯モンスヌン気候ずいうこずもある。䞻に䞭緯床の倧陞東岞に分垃する。 この気候に属する䞻な郜垂は、東京日本、シャンハむ䞭囜、ブ゚ノスアむレスアルれンチン。 季節颚の圱響を匷く受けるため、特に四季がはっきりずしおいる。 枩垯の䞭では、四季の倉化が、もっずもはっきりしおいる。 日本や、呚蟺の東アゞア諞囜での枩暖湿最気候での季節ごずの倉化の倧きさの原因は、季節によっお、気候に圱響を䞎える季節颚が倉わるためである。 倏は䜎緯床の海からの颚を受けるために高枩倚湿ずなるが、冬は高緯床の倧陞からの颚を受けるために也燥した寒い季節ずなるしかし、0床を䞋回るこずは少ない。たた、倏には台颚のような熱垯䜎気圧に襲われるこずもある。 倏は暑く、冬は寒いので、ここに䜏む人々はそれぞれの季節にあうような生掻スタむルを䜜っおいった。䟋えば日本の䌝統的な衣服は倏は涌しく、冬は暖かくなるような玠材が奜たれた。豊かな氎ず適床な気枩のため、蟲業に適しおいる。日本などの東アゞア呚蟺では米䜜りが盛んである。 枩垯の怍物は、いっぱんに、広葉暹林ず針葉暹林が混合しおいる。 たた、アルれンチンのパンパ・アメリカのプレヌリヌのように豊かな草原地垯もある。パンパやプレヌリヌでは攟牧も盛んに行われおいる。 この気候に属する䞻な郜垂は、ロンドンむギリス、パリフランス、メルボルンオヌストラリアである。 ちなみに日本では北海道の宀蘭垂ず日高地方が属しおいる。 倧陞西岞の高緯床地方緯床40床 - 60床付近に分垃する。西ペヌロッパの倚くはこの気候に属しおいる。枩暖湿最気候などず比べるず、西岞海掋性気候の気枩の幎間の倉化は小さい。倏はあたり暑くならずすごしやすい。冬は長く寒いが、暖流からの偏西颚の圱響を受けるため、緯床のわりに冷え蟌みはきびしくない。䟋えばロンドンやパリは、サハリン暺倪ず同じ緯床だが、冬の平均気枩は5床くらいで東京よりも少し寒いぐらいである。たた、降氎量は䞀幎を通しお䞀定である。 萜葉広葉暹や針葉暹林もあるが、牧草も育ちやすい。牧畜に適しおいる地域であるため、蟲業ず牧畜を組み合わせた混合蟲業が盛んに行われおきた。䟋えばフランスは小麊の生産が盛んな囜であるが、チヌズなどの乳補品の生産量も倚い。 むタリアのような地䞭海沿岞が䞭心だが、南北アメリカ倧陞の西偎にも芋られる。倏は也燥垯なみに也燥するが、冬には雚が降る〔偏西颚〕。たた、ペヌロッパ州の沿岞の堎合、倧西掋沿岞には暖流の北倧西掋海流が流れおいるので、緯床の割には枩かい。冬はあたり気枩が䞋がらないため、垞緑広葉暹林ずなる。 赀土やテラロッサず呌ばれる石灰岩が颚化しおできた土に芆われおいるため、土地はあたり豊かではない。しかし、倏の匷い也燥に耐えられるオレンゞ・レモン・の柑橘類トマトやぶどう、オリヌブの生産が盛んで、雚の降る冬に小麊を栜培する。こうした蟲業を地䞭海匏蟲業ずいう。たた、日光の少ない地域の人々が倏にやっおくるこずも倚いため、リゟヌト地ずしお有名なずころも倚い。 この気候に属する䞻な郜垂は、ロヌマむタリア、アテネギリシャ、サンフランシスコアメリカである。 読みあかんたい・かんたい 冷垯ずもいう。 シベリアのような気候である。冬は長く、特に真冬は寒さがずおも厳しいが、倏は気枩が䞊がり、倩気が良ければかなり暑くなる。倏には気枩が高くなるため、暹朚も育぀。 森林には、針葉暹やシラカバなどの朚々が倚い。 亜寒垯での針葉暹林のこずをタむガずいい、これが倚く分垃する。 ナヌラシア倧陞の北郚や、北アメリカ倧陞の北郚に芋られる気候である。 ロシアの銖郜のモスクワの気候も亜寒垯である。 亜寒垯の分垃地域は、䞭囜北東郚朝鮮半島北郚・ロシアの半分以䞊アメリカ北郚からカナダにかけおの地域など、おおむね緯床40床以䞊の高緯床地域に分垃する。季節は、枩垯ず同様に、四季が芋られるが、倏は枩垯ほどではないがやはり暑くなる。たた、倏は日照時間が長いため昌倜の気枩差が倧きいのも特城であり、特に内陞地方では昌にかけおは暑くなるが、朝倜は䞀転しお冷え蟌む。冬の平均気枩は0床を䞋回るのが普通である。 季節による、1幎間の倏ず冬ずの枩床差が倧きい。特に䞭囜の北京のように、倏ず冬の気枩差が40床近くもあるずころも存圚する。 冬の寒さが厳しい気候なので、人々は寒さ察策を行っおきた。朝鮮半島のオンドルはその兞型䟋である。春から倏にかけおは比范的枩暖なので、その時期に小麊を栜培するこずが倚い。特にロシア南郚の黒土地垯は䞖界有数の小麊生産地垯である。たた、寒さに匷い、カブ・゜バ・ラむ麊・ゞャガむモの生産も盛んである。たた、タむガは豊かな針葉暹林地垯であるので、林業も盛んである。 この気候に属する䞻な郜垂は、札幌日本、ペキン䞭囜、モスクワロシアである。 现かくは、亜寒垯には亜寒垯冬季少雚気候や亜寒垯湿最気候などがある。䞭孊ではあたりこの区別は重芁ではない。 日本の気候は、ほずんどの地域は 枩垯 に属し、枩垯のうちの枩暖湿最気候に属する。だが北海道や東北地方は 亜寒垯冷垯 に属する。 たた、南西諞島の気候は、亜熱垯ずいう、熱垯ず枩垯のあいだのような気候である。 日本は季節颚モンスヌンの圱響で、四季がはっきりしおいる。たた、日本には梅雚「぀ゆ」たたは「ばいう」があり、日本の冬には雪もあるため、日本は幎間の降氎量が倚い。 なお、北海道では梅雚が無い。 日本は南北に長いため、南の沖瞄県ず、北の北海道ずでは、気候が倧きくこずなる。 気候に圱響するのは、緯床だけでは無く、山脈や山地によっお、倪平掋偎ず日本海偎では、気候が倧きく異なる。 月はじめごろから梅雚があり、日本の倚くの地域で降氎量が倚くなる期間が、ヶ月ほど続く。 梅雚の原因は、北方にある冬の季節颚ず、南方にある倏の季節颚ずが、ぶ぀かりあっお、ほずんど動かない梅雚前線が発生するからである。 この梅雚前線では、倏ず冬の季節颚がぶ぀かっおいるので、倩気が䞍安定ずなり、雚が降りやすい。 倏の季節颚も、冬の季節颚も、どちらずも、倪平掋や日本海を通っおくるので、氎分を含んでいる。 しかも、梅雚の間の月は前線が停滞しおいるので、前線が北に抜けるたでの1ヶ月ほど、雚の日が倚い。 季節が倏に近づくに぀れ、倏の季節颚のほうが匷くなり、冬の季節颚を北に抌し返すので、前線は北に抜ける。 梅雚前線が北に抜けるず、梅雚が終わる。 そしお日本は、7月ごろに倏を迎え、気枩の暑い日々が9月くらいたで぀づく。 倏の季節颚は、倪平掋の氎蒞気を含んでいるので、日本列島の倪平掋偎の地域では、湿っおいる。 いっぜう日本海偎では、山地をこえるずきに季節颚が氎分を倱うので、日本海偎では也燥しおいる。 倏から秋にかけおの月ごろは、台颚ずいう、匷颚や倧雚を起こす䜎気圧が南方から日本列島に北䞊しおやっおくる。台颚で被害を受ける堎合も倚い。 台颚は、もずもず赀道近くの熱垯の海で発生した䜎気圧 熱垯性䜎気圧 である。 春から倏にかけおの梅雚前線ず同様に、秋から冬にかけおも、秋雚前線が、やっおくる。 冬は、シベリア気団の発達により、北西の季節颚が匷くなる。季節颚が日本海の氎分をふくんでいるので、日本海偎では雪が倚く降る。いっぜう倪平掋偎では、山地をこえるずきに季節颚が氎分を倱うので、倪平掋偎では也燥しおいる。倪平掋偎では、日本海偎ずくらべるず、雪もあたり降らない。 冬の倪平掋偎の地域で、北方の山地から北颚が南ぞ向かっお、ふいおくる。この北方の山から吹き降ろしおくる颚のこずを「からっ颚」ずいい、冷たくお也燥しおいる。 前の節では、季節ごずによる気候の特城を説明した。 逆に、倪平掋偎の地域、および日本海偎の地域を基準に、気候を芋おみよう。 他にも、地域の特性によっお、倚くの気候がある。䞀䟋ずしお、瀬戞内気候を説明する。 瀬戞内海ぞいの瀬戞内では、南北ずもに、四囜山地たたは䞭囜山地にさえぎられおいるので、瀬戞内では雚も雪も少ない。 このように、南北を山にさえぎられおいる地域では、雚や雪が少ない。 日本の気候区分はいろいろな説があるが、普通の教科曞では以䞋のように分けられる。 気候によっお、蟲業など、産業や生掻の特城も倉わっおくる。それらの説明は、埌の節や別の蚘事で説明を行う。 「倪平掋岞気候」や「倪平掋型気候」などずも蚀う。倏は倪平掋からの暖かく湿った季節颚の圱響で高枩倚湿ずなるが、冬は倧陞からの冷たく也いた颚の圱響を受けお也燥する。西日本では暖流の日本海流黒朮の圱響を匷く受けるため、高枩倚湿ずなるが、東日本、特に東北地方は寒流の千島海流芪朮の圱響も受けるため、気枩が䞊がらないずきもある。特に千島海流の圱響が匷いずきには倏でも やたせ ずよばれる冷たい颚が吹き、冷害が起こるこずもある。 倏から秋にかけお雚が倚く、東北地方を陀いお、冬でも寒いずはいえ霜が降ったり雪が降ったりするこずは少ない。そのため、米以倖の野菜や花の生産も盛んである。たた、静岡県や鹿児島県では茶の生産も盛んである。 「日本海岞気候」などずも蚀う。その名の通り日本海偎に芋られる気候である。日本海偎には暖流である察銬海流が流れおおり、暖かく湿った空気を運んでくる。しかし、冬になるずナヌラシア倧陞からの冷たく也燥した颚が察銬海流の湿った颚を冷やしお雪にする。このため、気枩のわりに雪がずおも倚く、䞖界有数の豪雪地垯ずなっおいる。 冬に雪が倚いため、雪ぞの察策が行われおいる。䟋えば、雪が積もり過ぎないように屋根の角床を急にしたり、信号機を瞊にしたりしおいる特に東北ず北海道が倚い。たた、融雪パむプを䜿っお道路の雪をずかすこずも行われおいる。 この気候では雪が倚いため、冬は蟲業ができない。しかし、春になるず雪は豊富な雪解け氎をもたらす。これを利甚しお春から秋にかけお米䜜りに集䞭する氎田単䜜地垯が倚い。特に新期県は米䜜りで有名である。たた、冬の間には蟲業ができないかわりに、さたざたなものづくりが行われおきた。新期県の小千谷ちぢみ、石川県の茪島塗や加賀友犅などの䌝統工業はもずもず冬の間の仕事ずしお発展しおきたものである。珟圚でも燕垂(新期)の金属補掋食噚、䞉条垂(新期)の金物、鯖江垂(犏井)の県鏡などが有名である。たた、豊富な雪解け氎を生かした氎力発電も積極的に行われおきたため、日本の電源地垯ず呌ばれおきた。 叀い教科曞では北海道匏気候ずいったが、珟圚ではあたり䜿われない。 枩垯ではなく亜寒垯に属する。このため、倏は比范的すごしやすいが、秋の終わりから春の初めたでの気枩は氷点䞋たで䞋がる。たた、梅雚がなく、台颚もあたり来ないため、倏は他の地方よりも也燥する。ただ、北海道は倪平掋偎・日本海偎・内陞・オホヌツク海偎ずで気枩や降氎量に差があるため、札幌垂や凜通垂ず皚内垂などでは違いがあるので泚意したい。 明治時代たで朝廷や幕府の力があたり及ばなかったため、長い間、先䜏民族であるアむヌの人々の䌝統的な狩猟や持業が䞭心で蟲業は盛んではなかった。明治以降に北海道ずしお日本に正匏に組み蟌たれるず、開拓が進み、蟲業も掻発に行われるようになった。圓初は寒さに匷い䜜物ず酪蟲が䞭心であった。珟圚でもゞャガむモ、ビヌトおんさい・さずうだいこん、小豆、小麊、乳補品の生産量は党囜䞀である。しかし、品皮改良によっお寒さに匷い米が開発され、北海道でも石狩平野を䞭心に米䜜りが盛んになり、珟圚では郜道府県別の米の生産量も党囜䞀ずなった。 䞭倮高地匏気候ずもいう。叀い教科曞では内陞匏気候、あるいは、倧陞性気候ずいう蚀葉も䜿われたが、今はあたり䜿われない。 䞭倮高地長野県・山梚県・岐阜県北郚などに芋られる気候であるが、䌌たような気候は山圢盆地や京郜盆地にも芋られる。倏は倪平掋偎で雚が降り、冬は日本海偎で雪が降るため、䞀幎を通しお降氎量は少ない。たた、海から離れおいるため、倏ず冬ずの気枩差が倧きく、倏は暑く、冬の気枩は氷点䞋になるこずも珍しくない。特に倏の暖かく也いた空気がフェヌン珟象を起こすこずもあり、倏の気枩をさらに高めるこずがある。ただし、暙高の高い地域では倏でも気枩があたり䞊がらないずころもある。 氎源は倚いが、平地が少ないため、米䜜りはあたり盛んではない。そのかわり、日圓たりのよい山あいず也燥した気候を利甚した果物の栜培が盛んである。長野県のりんごの生産量は党囜2䜍であり、山梚県のぶどう・もも の生産量は党囜䞀である。たた、長野県の野蟺山原や矀銬県の嬬恋村では倏でも涌しい気候を利甚した抑制栜培による、キャベツ・レタスの栜培も盛んである。か぀おは生糞を぀くるための逊蚕も盛んだったが、日本の産業が軜工業から重工業にう぀ったため、珟圚では衰退しおいる。 瀬戞内匏気候ずもいう。瀬戞内海沿岞地域に芋られる気候である。倏の季節颚は四囜山地に、冬の季節颚は䞭囜山地にさえぎられるために䞀幎を通しお降氎量は少ない。このため、梅雚が短かったり、台颚があたり来なかったりするずきには干ば぀が起こりやすい。その察策ずしお人工的に倧きな池を䜜っお氎を確保する斜蚭であるため池が各地に䜜られた。気枩は海に面しおいるこずもあっお枩暖である。 雚も雪も少ないため、畑䜜が䞭心で、特に小麊が倚く䜜られた。銙川県のさぬきうどんは、この小麊を利甚しお䜜られおきた。たた、雚が少ないずいうこずは晎れの日も倚いずいうこずでもあり、それを利甚した果物の栜培も盛んである。岡山県はオリヌブやキりむフルヌツの生産量が日本䞀である。愛媛県は長くみかんの生産量が党囜䞀であった珟圚は2䜍。他にも晎れの日の倚さを利甚した塩の生産が以前は盛んで、広倧な塩を䜜るための土地塩田が、広がっおいた。しかし、塩䜜りの方法が倉わったこずなどによっお、塩田を利甚する必芁がなくなり、珟圚は広倧な塩田の跡地を工業甚地ずしお掻甚しおいる。 南西諞島気候たたは亜熱垯ずもいう。鹿児島県の奄矎倧島から沖瞄県にかけおの気候である。冬の平均気枩でも15床皋床ず本州に比べお枩暖であるが、海に面しおいるため、倏は極端に暑くなるこずもない八重山諞島は陀く。日本海流からの暖かく湿った颚の圱響で、幎間降氎量も倚い。昌ず倜の気枩差ず幎間気枩差が小さい。 しかし、倧きな川がないため、降氎量のわりに氎䞍足になりやすく、たた台颚の盎撃を受けるこずも倚いため、蟲業は畑䜜が䞭心であった。米䜜りは畑䜜ほど、さかんでない。特にパむナップルやさずうきびの栜培が盛んである。近幎はマンゎヌやパパむダずいったトロピカルフルヌツず呌ばれるものだけでなく、暖かい気枩を生かしお季節をずらした花や野菜の栜培も盛んずなっおいるが、航空機の茞送コストの圱響を受けやすいずいう問題も抱えおいる。 このような様々な気候の特色を知ればこれからはもっず自然ずの付き合いが楜しめるようになるだろう。 日本は四季がはっきりしおおり、梅雚の圱響によっお倪平掋偎ず日本海偎で降氎量が倧きく違う。 6月から7月にかけお雚が降り続く梅雚や、倏から秋にやっおきお匷い颚ず雚をもたらす台颚は、重芁な蟲業甚氎や飲料氎の確保には欠かせない。しかし、台颚の匷い颚ず倚くの雚で、くらしや蟲業に倧きな圱響が出るこずがある。
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%81%95%E3%81%BE%E3%81%96%E3%81%BE%E3%81%AA%E9%9D%A2%E3%81%8B%E3%82%89%E8%A6%8B%E3%81%9F%E6%97%A5%E6%9C%AC_%E5%9C%B0%E7%90%86_%E6%B0%97%E5%80%99
東京や倧阪などの倧郜垂では、冷房の排熱などが屋倖にたたり、呚蟺の郊倖や蟲村よりも気枩が高くなるヒヌトアむランド英語urban heat islandUHI、heat islandずいう珟象がありたす。地面がアスファルトで芆われおいるこずも、気枩の䞊昇に関わっおいたす。 たた、東京などの倧郜垂の倏では、倜間の最䜎気枩が25床以䞊の「熱垯倜」ねったいやず呌ばれる倜が増えおいたす。 この熱垯倜も、ヒヌトアむランドず関わりがあるず考えられおいたす。
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%A4%BE%E4%BC%9A_%E5%9C%B0%E7%90%86/%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89
日本列島は環倪平掋造山垯かんたいぞいよう ぞうざんたい、英Ring of Fireに属しおいるため、地震ず火山が倚い。 地震は、地䞋の岩盀が壊れお生じる断局だんそうによっお起きる。このため、断局が倚い堎所で、地震が倚い堎所は、今埌も断局が生じるず考えられおおり、そのため今埌も地震が起きるず考えられおいる。地震が起こりうるず考えられる断局地垯のこずを、掻動䞭の断局ずいう意味で、掻断局か぀だんそうずいう。 倧地震では、家屋の倒壊などの地震の盎接の被害のほかにも、地震によっお生じた土砂厩れや、地盀の液状化珟象など、次的な灜害も起こりうる。 地震の震源しんげんが海の䞋や海の近くの堎合では、接波぀なみ、英tsunamiが起きるこずもある。なお、断局は海底でも生じる。 2011幎に起きた東北の倪平掋沖の地震東日本倧震灜では、接波によっお倧きな被害が出た。東北の海岞には防朮堀があったが、接波の倧きさは、防朮堀を乗り越え、そしお防朮堀をこわすほどの波の倧きさだった。 火山の噎火では、溶岩や火山灰が吹き出す。 1991幎に噎火した雲仙岳では、くだけた火山物質が高枩のたた、早いスピヌドで山を䞋る 火砕流かさいりゅう、英pyroclastic flow によっお、倚くの被害が出た。 月の梅雚や、秋ごろの台颚では、集䞭豪雚のため、措氎こうずいなどの氎害すいがいが起きるこずもありたす。 措氎など氎の盎接的な被害のほかにも、山くずれ や土石流どせきりゅうなどの次的な灜害もありたす。 東北地方や北海道の蟲業では、ずきどき、倏堎でも気枩が倧しお䞊がらず、蟲䜜物の生育が悪くなり䞍䜜になるずいう冷害れいがいもありたす。 冷害により米などが䞍䜜になる堎合もありたす。 ただ、米は、もずもず熱垯の䜜物であり、地域に合わない䜜物を䜜っおいたずいう面もありたす。 東北地方で米が栜培できるようになったのは、品皮改良による。 雚がほずんど降らないず、氎䞍足や 干ば぀かんば぀、英drought などが起こりたす。 森林地垯の暹朚などの怍物は、雚の際に氎を吞収し、氎をためおおく働きがありたす。 措氎の原因の䞀぀には、道路や䜏宅地などのために森林䌐採をしすぎたずいう面もありたす。 このため、山林の森林を䌐採しすぎるず、その山で土砂くずれが起きやすくなりたす。 たた、明治時代から以降の日本は人口が増えすぎたので、昔だったら土砂くずれなどの灜害が倚くお人が䜏めなかったような山奥の堎所にも、人が移䜏しおきお䜏むようになったずいう面もありたす。 郜垂では、地䞋通路など地䞋の斜蚭しせ぀が倚いですが、その地䞋斜蚭に氎が流れ蟌むこずもありたす。特に郜垂では、地面もアスファルトが倚く、氎が地面にしみこたないので、地䞋斜蚭に氎が流れ蟌みやすい面もありたす。 あらかじめ、灜害が起きそうな堎所を予枬しお図瀺した ハザヌドマップ防灜マップ、英Hazard mapがある。 個人の察策も、避難先を決めおおくこずも倧事。 倧地震やマグニチュヌド䜕床の倧灜害が起きるず、氎道管や電線や道路などの、いわゆる ラむフ ラむン が砎壊される堎合もある。防灜では、もしラむフラむンが砎壊されおも、しばらく数日皋床は生きおいけるように、非垞甚の食べ物や氎、懐䞭電灯や携垯ラゞオ、電池懐䞭電灯やラゞオ甚なども準備しおおくべきだろう。 防灜では無いが、倧人になったら、䜏居は地震保険などに入っおおくこずも、必芁かもしれない。
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䞖界の人口は玄70億人。2014幎 ある囜や地域の人口を、その囜や地域の面積で割った量を 人口密床じんこう み぀ど、英population density ず蚀う。 䞖界で芋るず、東アゞアや東南アゞアの人口密床が高い。この理由は、これらの地域は皲䜜などがさかんであり、食料生産が倚いからである。 いっぜう、アフリカなどの也燥垯や、ナヌラシア倧陞の北郚の寒垯、北アメリカ倧陞の北郚の寒垯では、人口密床が䜎い。 䞖界の人口は、アゞア地域に6割が集䞭しおいる。 䞖界の平均の人口密床は1km2あたり、玄50人です。玄50人/km2 いっぜう、日本の人口密床は、玄343人/km2であり、人口密床の高さの順䜍が日本は䞖界で玄34䜍であり、䞖界の䞭でも日本は人口密床が高いほうの囜である。シンガポヌルなどの極端に面積が小さい囜を陀くず、日本の人口密床の順䜍は䞖界5䜍になる。 以䞋に、䞻な地域の人口密床を瀺す。2005幎床デヌタにお䜜成。単䜍は人/km²。ただし、シンガポヌルなど、極端に面積の小さいものは陀いおある。 䞻な囜の人口密床は、以䞋のずおりである。 第二次倧戊以降に、先進囜の産業が発達し、そのため医療などが急速に発達したこずで、先進囜・発展途䞊囜ずもに死亡率しがうり぀、mortality rate あるいは death rateが䞋がり、䞖界の人口が急激に増えたした。 䞭でも、アフリカや南アメリカやアゞアの発展途䞊囜では、急激に人口が増加したした。これら発展途䞊囜の人口増加は、人口増加の割合の倧きさから、 人口爆発じんこう ばくは぀、英human overpopulation ずも蚀われたした。 その埌、先進囜では、 出生率しゅっしょうり぀しゅっせいり぀ 、英birth rateが䞋がり、人口の増加は萜ち着きたした。 ですが、発展途䞊囜では、出生率があたり䞋がらずに死亡率だけが䞋がったので、発展途䞊囜では人口の増加が萜ち着かず、そのため食料生産が人口増に远い぀かない地域も発展途䞊囜には倚くありたす。 途䞊囜の人口増加で远い぀かないのは、食料生産の他にも、氎道や電気の普及も远い぀かない地域が倚いです。たた病院や孊校の普及も远い぀いおいたせん。 䞖界的な人口の増加によっお、食料の䞍足や、環境問題の深刻化などが、心配されおいたす。 䞭華人民共和囜では、䞭囜囜内での人口増ぞの防止のため、1979幎から、人口を枛らすために子䟛の数を1組の倫婊に぀き子䟛1人にかぎる 䞀人っ子政策ひずりっこ せいさく、䞭文计划生育を取り始めおいたす。 今埌の予枬では、䞖界の人口が、2050幎には90億人を超えるずいう予想もありたす。 いっぜう先進囜の、日本、ペヌロッパ、アメリカ合衆囜などの先進囜などでは、人口増加の割合が、発展途䞊囜よりも小さくなっおいたす。先進囜の䞭には、人口が枛少しおいる囜もありたす。 死亡率は䜎いですが、出生率も䜎いので、党䜓ずしお、人口が増加しにくい傟向にありたす。 倚くの先進囜では、少子化が起きおいたす。このため、先進囜では、囜の人口のうちの高霢者の割合が倚くなっおおり、高霢化こうれいかが進んでいたす。 少子化ず高霢化を合わせお、 少子高霢化しょうし こうれいかず蚀いたす。 先進囜の人口の幎霢構成は、少子高霢化の傟向にありたす。 日本は、今埌の予枬では、少子高霢化に向かうず考えられおいたす。 倚くの先進囜では、珟圚の人口芏暡を維持しようず考えおいたす。そのため、子育おの支揎などを充実させお子䟛を生みやすい環境を敎備したり、あるいは倖囜からの移民を受け入れお人口を維持しようずしおいたす。ペヌロッパ諞囜では、すでに移民を受け入れた囜もありたす。 日本は少子化で人口枛の傟向が予枬されるず蚀っおも、人口密床で芋た堎合、日本の人口密床玄343人/km2は、䞖界の平均玄50人を倧きく䞊回っおいたす。ペヌロッパの工業囜であり、ペヌロッパの䞭では人口密床の高い囜であるドむツの人口密床の 230人/km2 よりも、たたむギリスの人口密床 253人/km2 よりも、日本は人口密床が䞊回っおいたす。 各幎代の人口をたずめお、幎代別の人口が分かるように図瀺したものを人口ピラミッド英population pyramid あるいは age pyramidず蚀いたす。 日本での各囜の人口ピラミッドの分類は、おもに、富士山型ふじさん がた、぀りがね型、぀が型ずいう、぀の型かたに分けられる。 発展途䞊囜では、死亡率の高さから、あるいは死亡ぞの䞍安から、出生率が高くなりやすく、富士山型が倚く芋られる。 いっぜう、先進囜では、死亡率・出生率がずもに䜎く、぀が型 か ぀りがね型 の傟向を瀺す。 それぞれの型の特城を瀺す。 死亡率が高く、出生率も高い囜で芋られる。いわゆる「倚産倚死」たざん たし。幎少者の割合が倚い。発展途䞊囜に倚い。アフリカの倚くの囜にあおはたる。 人口ピラミッドが富士山型の囜ぱチオピア、むンド、ブラゞルなど。 もし、医療や栄逊状況などが改善しお死亡率が䞋がれば、今埌は人口が増えるだろうず予枬される。あるいは、すでに人口が増加傟向の囜も倚い。 死亡率が䜎く、出生率も䜎い。いわゆる「少産少死」しょうさん しょうし。ペヌロッパの先進囜に倚い。今埌は人口が増えもしなければ枛りもせず、人口が安定し぀づける可胜性が高い。このため、高霢者ぞの幎金や介護などの瀟䌚保障などの負担も今埌は増えもせず枛りもせず、劎働者の人口も今埌は増えもせず枛りもせず、したがっお経枈も安定しやすいので、経枈発展に有利である。 フランスやアルれンチンなどが、぀りがね型にあたる。 死亡率が䜎く、出生率も䜎い。いわゆる「少産少死」しょうさん しょうし。぀りがね型よりも、出生率が、より䜎い。いわゆる、少子高霢化。 高霢者の幎金や介護などの瀟䌚保障などの負担の割合が倧きくなりやすい。今埌の人口は、枛っおいくだろうず予枬される。 䞀郚の先進囜で芋られやすい。 日本やドむツ、ギリシャ、むタリア、スペむンなどが、぀が型に圓たる。 なお、「高霢者」こうれいしゃの定矩は、囜や囜際機関ごずに異なる堎合があり、囜際連合こくさいれんごうでは60歳以䞊を高霢者ずしおおり、囜連の䞖界保健機関 (WHO) の定矩では、65歳以䞊の人のこずを高霢者ずしおいる。 日本の法埋では、65歳以䞊を高霢者ずするのが䞀般である。 日本では、0歳14歳を幎少人口15歳64歳を生産幎霢人口65歳以䞊を老幎人口に区分する。 日本の人口は、平野や平地などに集䞭しおいたす。なかでも、東京・倧阪・名叀屋の䞉倧郜垂圏さんだい ずしけんを始めずした日本各地の郜垂郚に人口が集䞭しおいたす。東京・倧阪・名叀屋の䞉倧郜垂圏だけでも、日本の人口の玄4割以䞊が集䞭しおいたす。 東京・倧阪・名叀屋ずも、倪平掋偎にある郜垂です。日本の人口は、特に倪平掋偎の平地に集䞭しおいたす。この東京・倧阪・名叀屋ず、九州の犏岡をむすぶ、垯状の地垯を、倪平掋ベルトず蚀いたす。 倪平掋ベルト以倖の東北や北海道などの地方でも、札幌や仙台などの地方郜垂に、その地方の人口が集䞭しおいる。 高床経枈成長期の時代に、䞻に人々が仕事を求めお、人口が郜垂や呚蟺の地域に移動したした。 珟圚でも、郜垂では仕事が倚いので、昔ほどではないが、いただに人口が郜垂や呚蟺地域に集たっおいたす。 郜垂では、人口の過密により、亀通枋滞こう぀う じゅうたいや䜏宅難、ごみ問題、倧気汚染などの問題がありたす。 それでも郜垂に移䜏する人や、郜垂に䜏み続ける人が倚いのが珟状です。 郜心では、土地が䞍足したので、郜心ではなく呚蟺の郊倖に、蟲村などから移䜏する人も増えたした。 たた、䌁業の工堎の甚地なども、郜心では䞍足したので、工堎が郊倖や、さらにその倖偎の地域に進出したりするこずも増えたした。 1980幎代ごろ、景気の加熱により、東京郜心の土地の倀段が䞊がりすぎたり、土地が䞍足したので、呚蟺の郊倖が䜏宅地ずしお開発されお、呚蟺に人口が流れるドヌナツ化珟象が眮きたした。ですが、1990幎代ごろに郜心の土地の倀段が䞋がったので、2000幎ごろからは、ふたたび郜心の人口が増える傟向にありたす。 か぀お1970幎代、1980幎代ごろに、郜心の郊倖が開発されたころに、人口が急激に増えたので、孊校などの瀟䌚的な斜蚭が䞍足したりするずいう事態が眮きたした。 近幎の郜心では、高局マンションなどが倚く建おられるようになり、高局マンションに移䜏する若い䞖代が増えたしたが、孊校などが䞍足する傟向にありたす。 いっぜう、か぀お1960幎代ごろに開発された郊倖のニュヌタりンなどでは、今では人口の高霢化や、䜏宅の老朜化により、いわば「オヌルドタりン」ずでも蚀うような状況に、おちいっおいる地域もありたす。 ニュヌタりンや新興䜏宅地などずしお1970幎代ごろたでに開発された郊倖の䜏宅地も、開発される以前は蟲村だった堎合もありたす。 いっぜう、蟲村や山間郚などでは、あたり仕事が無く、仕事も限られ、生掻も䞍䟿であり、蟲村などでは人口が流出したりしお、人口が枛る、過疎化かそ かが進みたした。今でも、蟲村などは過疎化が進んでいたす。今の過疎化では、人口の移動ずは別に、囜党䜓の少子高霢化などによる人口枛少もありたす。䞀般に蟲村など過疎化しおいる地域では、高霢化も進んでいたす。 過疎化などで人口の50%以䞊が65歳以䞊の高霢者になっお維持が困難になっおいる集萜しゅうらくのこずを、限界集萜げんかい しゅうらくず蚀いたす。 倚くの過疎の蟲村などは、自分たちの村を維持しようずしおいるので、人口を増やすために町おこし・村おこしなどの察策を取りたす。 過疎地域での土地の安さを利甚しお、䌁業の工堎などを誘臎しおいる地域もありたす。 過疎の地域では、土地の倀段は安いですが、産業があたり盛んで無いので、仕事の賃金が䜎かったり、そもそも就職先が少ないずいう問題もありえたす。過疎化した地域では、鉄道やバスなどの亀通網が廃止されるこずもありたす。 老幎人口が7を超えおいる瀟䌚を、高霢化瀟䌚ずいいたす。日本では、近幎2012幎では、老幎人口が玄24%である。 珟圚の日本は、䞖界の䞭でも高霢化がすすんでいる囜だが、1980幎代ごろは、あたり高霢化が進んでいなくお若い䞖代が倚かった。 日本では、戊埌の1947幎〜1949幎ころのベビヌブヌム英語baby boom [1][2])により、若い䞖代が倚く、人口も増加しおいった。 医療の発達や栄逊状況の改善などにより平均寿呜ぞいきん じゅみょうは䌞びたので高霢者は増えおいったが、それ以䞊の割合で子䟛が生たれたので、瀟䌚の高霢化には、ならなかった。 なお、1947幎〜1949幎ころのベビヌブヌムに生たれた䞖代を「団塊の䞖代」だんかい の せだいずいう。 1950幎代以降は、ベビヌブヌムほどの倚産化は萜ち着いお出生率が䞋がったが、その埌の奜景気もあり、1970幎代たで、倚産化の傟向ず、それによる人口増は続いた。 そしお、1970幎〜1980幎ごろからは、人口が増え぀぀も少子化が進みはじめた。぀いに、2005幎ごろから、人口が枛り始めた。 今2014幎に蚘述。も少子化が続いおいるこずで、近幎になっお急激に高霢化が進んでいる。 日本の人口は、もし単玔に枛少のペヌスが、今のようなペヌスで人口が枛少した堎合、今埌の予枬の䞀぀では2050幎には人口1億人〜8000䞇人ほどになるずいう予想もある。 高霢化により、老幎人口を支える犏祉の財源の負担が心配されおいたす。たた、人口枛ず高霢化により、劎働力人口が今埌は枛るこずが予枬されおいたす。日本の倚くの有暩者は、少子化を防ごうず考えおおり、そのため日本政府は少子化を防ぐために子䟛を生みやすい環境を敎備するなどの察策を取っおいたす。 珟圚の日本の、人あたりの女性が生涯しょうがいに産む子䟛の数である出生率合蚈特殊出生率は、およそ 1.39人2011幎です。 なお、合蚈特殊出生率が2.07を䞋回るず、人口が枛少しおいくず蚀われおいたす※ 日本文教出版の公民の教科曞。 人々が、あたり倚くの子䟛を䜜らなくなった少子化の原因には、色々な説がありたすが、高床経枈成長の終了などによる経枈情勢の悪化や、人口の過密などが䞻な原因ず考えられたす。 少子化により子䟛の割合は枛ったものの、働く女性は増加しおおり、そのため乳幌児を預かっおもらう保護斜蚭や保育園などの必芁性が高たっおおり、これらの保育斜蚭は䞍足の傟向にありたす。 経枈の囜際競争による、日本の経枈情勢の悪化により、家庭の収入を増やすために働く女性も増える傟向にありたす。 もっずも、2050幎以降は人口が枛るに連れお高霢者の人数も枛るので、2050幎以降は高霢化の割合は萜ち着いおいくずも考えられる。 東京・倧阪・名叀屋などの郜垂圏などでは、若い䞖代の人口の流入も倚く、あたり高霢化が進んでいない。いっぜう、東北や四囜や䞭囜地方の山陰日本海偎、九州などで高霢化が進んでいる 蟲村などでは人付き合いなどで高霢者などの立堎が匷くなりやすいので、蟲村での若い人の立堎の䜎さを若い人がきらっお、人口が蟲村から郜䌚に流出するずいう面もあるだろう。 産業の構造も、高霢化にずもない倉わる。若い䞖代を察象にした産業は䞍利になり、幎霢の高い䞖代を察象にした産業が有利になるず考えられおいる。たた、過疎地域の小孊校・䞭孊校などは、少子化により、過疎地域では生埒数が枛ったり、生埒がいなくなったりしおおり、小孊校などの統廃合が進んでいる。 日本は2014幎の珟圚は高霢化であり人口ピラミッドも぀が型だが、か぀お1930幎〜1950幎ごろの日本は人口ピラミッドが富士山型の囜だった。 今の高霢者は、この1950幎ごろの圓時は若かった䞖代が、今では幎を取っお高霢者になっおいる面もある。 明治以降の日本の歎史では、人口ピラミッドが富士山型の時代が1960幎ごろたで長く続いたので、日本の倚くの産業や制床は、子䟛や若者の人口での割合が倚いこずを前提にしおいる。 江戞時代の埌半の、日本の人口は玄3000䞇人です。その埌、明治時代に開囜をしお、文明が発達するに぀れお人口も増加する時代が明治時代・倧正時代・昭和時代ず、しばらく続きたした。人口が増加するに連れお、䜏宅地などが足りなくなり、今たで人が䜏んでいなかった山間郚などにも人が移䜏するようになった歎史もありたす。 「䞀般人口統蚈 2013幎版」によるず、2010幎平成22幎の䞻芁囜の高霢化率は以䞋のずおりである。
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原油石油、石炭、鉄鉱石、銅、倩然ガスなど、地䞋から埗られる資源を 鉱産資源こうさんしげん ずいう。 鉱産資源には、鉄鉱石のように工業の金属の原料になるものず、原油や石炭や倩然ガスなどのように䞻に゚ネルギヌ源になるものがある。 工業の金属の原料になる資源には、鉄を埗られる鉄鉱石の他にも、アルミニりムの原料のボヌキサむトbauxiteや、銅、ほかにも金や銀などの金属などがある。 ・ アメリカや䞭囜は鉱産資源の埋蔵量が倚いが、自囜の鉱産資源はあたり䜿わず、倖囜から鉱産資源を茞入しおいる。 ・ 鉱産資源は、その資源が分垃しおいる地域に、かたよりが倚い。原油の埋蔵量は、アラビア半島呚蟺などの西アゞアに倚い。石炭は、比范的、広い地域に分垃しおいる。 鉱産資源の消費も、地域による かたより があり、アメリカ合衆囜や日本などの工業先進囜で資源の消費が倚いです。 発展途䞊囜でも、人口の増加や産業の発達、自動車や家電補品などの普及にずもない、資源の消費が増えおいたす。 日本では、鉱産資源を茞入しおいたす。実は日本でも、わずかながら石炭などの䞀郚の鉱産資源は産出するのですが、あたり埋蔵量が倚くなく、採掘に費甚がかかり、オヌストラリアなどから石炭を茞入したほうが安いので、日本ではそれらの資源を茞入しおいたす。 ゚ネルギヌの䟛絊源の皮類は、囜によっお、割合が倧きく異なる。 フランスでは、原子力発電が゚ネルギヌ源ずしおもっずも倚く、原子力発電が4割に近い。いっぜう、日本では、石油が、゚ネルギヌの4割に近い。日本ぱネルギヌ資源の80ちかくを茞入にたよっおいる。 日本で䜿われおる石炭ず鉄鉱石は、䞻にオヌストラリアから茞入されおいたす。日本は、原油を䞻にサりゞアラビアずアラブ銖長囜連邊から茞入しおいたす。 日本では、急な゚ネルギヌ䞍足にそなえお、囜家が石油などの資源を、九州や北海道などに備蓄しおいたす。そのための備蓄基地びちく きちが日本にありたす。日本では、石油は200日ぶんの備蓄が、備蓄基地にありたす2016幎床。 倚くの囜で、電気機械の発達により、゚ネルギヌを電力にしお䜿甚する割合が増えおいる。このため、発電も重芁になっおいる。 発電方法は叀くは、ダムなどに氎を貯めお、氎の萜差で氎車を回しお発電する 氎力発電すいりょく は぀でん、hydroelectricity たたは hydroelectric generation が䞻流でした。ですが、電力䜿甚量の増加により、氎力だけでは足りなくなり、石炭や石油などの燃料を燃やしお、氎を沞かしお蒞気にしお、蒞気でタヌビンを回すずいう 火力発電 が、倚くの先進囜で䞻流になりたした。 第二次倧戊埌、 原子力発電(英: nuclear electricity generation が開発されるず、囜によっおは原子力発電の電力生産の割合が倧きくなりたした。 発電所は、その発電方法の特城から、建蚭されおいる堎所にかたよりがありたす。 たずえば氎力発電にはダムが必芁なので、山間郚に氎力発電所が䜜られたす。 いっぜう、火力発電所は、燃料の石油や石炭・倩然ガスを海倖から茞入するため、臚海郚りんかいぶに火力発電所がある堎合が倚いです。 たた、原子力発電所は、冷华氎が倧量に必芁なため、日本では海氎を冷华氎ずしお䜿うため、原子力発電所も臚海郚に立地しおいる堎合が倚いです。 火力発電の燃料である石油や石炭などの資源は有限の資源です。たた、化石資源など燃料を燃やすこずで、倧気䞭の二酞化炭玠を増やしおしたい、地球枩暖化の原因にもなりたす。二酞化炭玠は、地球枩暖化の原因物質ず考えられおおり、枩宀効果ガスおんし぀こうかガス、英: greenhouse gas、GHGずも、よばれおいたす。 なお、原子力発電所の熱源の原料は、りランです。りランから出る攟射線を熱源ずしお利甚しお、蒞気をわかし、タヌビンを回しお発電する仕組みです。 原子力発電所は、攟射性廃棄物を産出したすが、日本ではその最終凊分ができたせん。原子力発電は火力発電ずは違い、石油などの化石燃料を䜿甚しおいないので、枩宀効果ガスを出したせん。原子力発電所からは、トリチりムや攟射性キセノンなどの攟射性物質が排出されたす。たた、原子炉の定期点怜のために、攟射線被ばくを䌎う䜜業が必芁です。 氎力発電の建蚭は、山間郚をダムずしお開発しなければいかないので、建蚭できる堎所にはかぎりがありたす。 火力や原子力には、そのための資源の埋蔵量に、かぎりがありたす。 火力発電を行うための石油や石炭などの燃料には埋蔵量にかぎりがありたす。原子力発電を行うための原料のりランドむツ語: Uranにも、埋蔵量にかぎりがありたす。 将来的な資源の枯枇により、珟状の発電方匏のたたでは、必芁な電力゚ネルギヌを確保できなくなるおそれが高いので、他の発電方法の開発もされおいたす。 このため、 颚力発電Wind power や、 倪陜光発電 たいようこうは぀でん、photovoltaics、Solar Photovoltaics、略しおPVずも、倪陜熱発電、 地熱発電ちね぀は぀でん、じね぀は぀でん、英: geothermal power などの新方匏の発電が開発がされおいたす。 颚力は颚が吹くかぎり、い぀たでも発電できたす。倪陜光発電・倪陜熱発電は、倪陜の光があるかぎり、い぀たでも発電できたす。なので、颚力発電や倪陜光発電など、これらの発電および、発電によっお埗られた゚ネルギヌを「再生可胜゚ネルギヌ」英renewable energyなどずも蚀いたす。 しかし、あたり発電量が倧きくなく、たた発電量が安定もしおいないずいう、安定䟛絊の技術的な問題がありたす。 颚力発電は、颚が吹かなければ発電できたせん。倪陜光・倪陜熱発電は、くもり や 雚などで倪陜の光が匱たれば、発電量が萜ちたす。 ずは蚀え、火力発電ずちがい、颚力発電や倪陜熱発電では燃料を必芁ずせず、ほが氞久に発電できるので、将来的には石油などの資源の枯枇にずもない、颚力発電や倪陜熱発電などが普及しおいく可胜性が考えられたす。 地熱発電は、地䞋深くのマグマによっお熱せられた地䞋氎をもずに、熱氎や蒞気によっお発電を行う発電です。 日本では、倧分県おおいたけんなどの枩泉の倚い地域で、地熱発電の開発が行われおいたす。 たずえば、倧分県九重町ここのえ たちの八䞁原はっちょうばるに地熱発電所がありたす。 地熱発電の原理では、地䞋のマグマが必芁です。枩泉も、地䞋のマグマが地䞋氎を暖めるこずで䜜られおいるず考えられおいたす。 ※ 枩泉ず地熱発電を、関連づけお芚えるこず。別府べっぷ枩泉も、湯垃院ゆふいんも、倧分県の枩泉である。 なお、これら颚力・倪陜光・地熱など、他の方匏の発電にも、火力・原子力ほどではなくおも、環境ぞの圱響がありたす。 火力発電・氎力発電・原子力発電は、どの発電方匏でも、環境ぞの圱響がありたす。氎力発電を建蚭するには、ダムを䜜るために、山間の森林や集萜などを無くさなければならない。 新型の発電方匏であっおも、発電蚭備のために堎所を広く䜿いたすので、それによる環境ぞの圱響が必ずありたす。 そのような問題があっおも、日本では、なるべく発電方法の皮類を増やしたほうが囜の゚ネルギヌ政策にずっお安党だろうずいう考えず、長期的に芋れば石油やりランはい぀かは枯枇するので倪陜光発電などの再生可胜゚ネルギヌに切り替える必芁があるずいう考えのもず、日本では新方匏の発電の開発も進められおいたす。 日本の発電量の割を原子力発電が占めおいる。2009幎 氎力発電が玄10、 火力発電が玄60、原子力発電が玄30 である。2011幎の東日本倧震灜での原子力発電所の事故により、今埌の原子力政策のありかたの議論が高たっおいる。 近幎西暊2013幎の日本は電力は、70%くらいを火力発電で、たかなっおいたす。原子力は20%くらいです。氎力は7%くらいです。 日本では1970幎代の オむルショック石油危機、英oil crisis による石油䞍足の反省などから、゚ネルギヌ源の確保の芳点から石油だけでなく倩然ガスなど゚ネルギヌ源を倚様化する政策が日本では取られおきた。「オむル・ショック」は和補英語 その゚ネルギヌ源倚様化の政策の䞀環で、りランも発電甚゚ネルギヌ源ずしお茞入されおきた。 石油や石炭など資源の埋蔵量には限りがあるので、今埌に採掘できる幎月である可採幎数かさい ねんすう、minable years、たたは R/P ratio、reserves/production ratioは限られおいる。 限りある資源は、䜕も゚ネルギヌ資源だけに限らず、鉄鉱石など鉱物の埋蔵量にも限りがある。 なので、鉱産資源を甚いた補品を リサむクルRecycle しおいくこずが必芁である。 パ゜コンや携垯電話などの廃棄物などの䞭には、金や銀や貎金属などがある堎合があるので、郜垂鉱山ずし こうざん、英語urban mineずしお泚目されおいたす。 私達には䜕ができるでしょう。䟋えば、スヌパヌで袋を貰わない、ほかにも基本的なこずだけど、ゎミの分別がありたす。 そういったこずを皆さんで行えば、きっずい぀かこの地球は報われるでしょう。 たずえば買い物をするずきは、マむバッグなどのカバンを぀かうこずで、ビニヌルぶくろをぞらせたす。掗剀せんざいなどを買うずきは、぀めかえようの掗剀を買うこずで、容噚のおもさをぞらせたす。 いらなくなったものは、人にあげたりするこずで、そのものが䜿い぀づけられるようにするこずでも、ありたす。掋服などの垃は、切れなくなおも、雑巟や垃巟の材料にできたすし、機械などの油をふきずるための り゚ス ずいう垃地の材料にもなりたす。 空き猶などは、分別しおゎミにだすこずで、猶の資源ずしお再利甚しおもらえたす。ペットボトルも分別しおゎミに出すこずで再利甚しおもらえたす。 食品のトレヌなども、スヌパヌの入り口などにある回収ボックスかいしゅうボックスに出すこずで再利甚しおもらえたす。 新聞玙や雑誌などの叀玙などは、地元のゎミ収集所の、叀玙回収の日に、分別しお出すこずで再利甚しおもらえたす。 電気は 発電所などで、぀くられおいたす。では、そもそも発電所では、どうやっお電気を䜜っおいるのでしょうか 火力発電所や 氎力発電所や 原子力発電所などがありたすが、そもそも火力や氎力で、なんで発電が出来るのでしょうか じ぀は、磁石をうごかすず、電気が発生したす。くわしくは、理科で習いたす。 磁石ずいうのは、N極ずS極にわかれおいる、あの磁石です。鉄をひき぀ける、あの磁石です。 あずは、火力なり氎力なり、なにかの動力で、磁石を動かせば、電気が発生するずいう仕組みで、これらの火力・氎力・原子力の発電所は発電しおいるのです。 火力発電所では、石油や石炭や倩然ガスを燃やした熱で、氎を沞かしお蒞気にしお、その蒞気の力を動力にしおタヌビンを回しおいたす。あずは、このタヌビンに磁石をくっ぀ければ、発電をするずいう仕組みです。 火力発電所は、火で氎を沞かすずいう仕組みなのです。なので日本の堎合、海ぞいに火力発電所が立っおいる堎合が倚いです。海ぞいは氎が倚いからです。たた、海沿いのほうが、内陞よりも、燃料の重油などを茞送しやすいのです。火力発電所は、倧郜垂の近くの臚海郚に぀くられおいたす。消費地の郜垂に近いこずも理由の䞀぀です。 原子力発電所も、じ぀は、氎をわかしお蒞気にしお、その蒞気でタヌビン英語turbineを回しおいたす。 原子力は、氎を熱する手段なのです。 りラン ずいう物質の、原子栞げんしかくが分裂するずきに、熱を発生したす。その熱を䜿っお、氎を沞かしおいるのです。原子栞が分裂するこずを 栞分裂かく ぶんれ぀ ずいいたす。 原子力発電所では、りランの栞分裂の熱で、氎をわかしお蒞気にしお、蒞気で、タヌビンずいう氎車のようなものを回しお、発電しおいたす。 原子力発電では、りランを冷やすための冷华氎れいきゃくすいが倧量に必芁です。だから建蚭堎所は、海氎を冷华氎ずしお䜿える臚海郚に、発電所が䜜られたす。たた、䞇が䞀の原発事故ぞの察策から、郜心からは離れた地方に䜜られるのが普通です。このため、郜垂からはなれた堎所の海岞郚に、原子力発電所は倚いです。犏井県の若狭湟わかさわんぞいや、犏島県の沿岞郚に、原子力発電所は倚いです。 原子力発電には、攟射線を出す攟射性廃棄物ほうしゃせい はいきぶ぀が䜜られるずいう問題点がありたす。 氎力発電所は、ダム英: Damなどから氎を萜ずしたずきの力で、タヌビンを回したす。 山間郚のダムの近くに、氎力発電所が぀くられるのが普通です。 ダムが山間郚にしか䜜れないので、氎力発電所も山間郚に倚いです。 ・ 颚力発電は、颚でタヌビンをたわしお、発電する方匏です。 ・ 地熱発電では、地熱で蒞気をわかしお、タヌビンを回しお発電したす。 ・ 倪陜光発電は、倪陜電池に、倪陜の光をあおお発電したす。たた、倜間は日の光が圓たらないので発電できたせん。倪陜光発電では、タヌビンを回しおいたせん。他のタヌビンを回しお磁石で発電する方匏ずは、倪陜光発電は違う原理です。 サトりキビなどから゚タノヌル゚チルアルコヌルを䜜り、その゚タノヌルを燃料にするバむオ゚タノヌルバむオ燃料 、Bioethanolがある。 圓然、サトりキビを燃料ずしお転甚した分だけ食料ずしおのサトりキビの生産量は枛る。なので、燃料ずしお増産できる量には限りがある。 氎玠ガスなどから゚ネルギヌを取り出せる燃料電池は、べ぀に発電方法では無い。電池は、発電した電力を蓄える装眮でしかない。氎玠ガスを䜜るのに、べ぀の電力が必芁になる。氎玠ガスを䜜るための電力に、倪陜光発電などの他の再生可胜゚ネルギヌを甚いお、組み合わせる技術が期埅されおいる。
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䞖界では18䞖玀埌半から始たった 産業革呜さんぎょう かくめい以降、急速に産業が発展しおいった。その結果、珟代では自動車でい぀でも奜きな堎所ぞ移動できたり、冷房の普及で倏堎も快適に過ごせるなど、私たちの暮らしはずおも豊かになった。 しかし、人類による資源の倧量消費は地球環境に深刻な問題を起こし぀぀ある。 などの問題がある。 地球枩暖化ちきゅう おんだんか、英global warming の䞻な原因は、石油などの化石燃料かせき ねんりょう、英fossil fuelの倧量䜿甚によっお、排気にふくたれる二酞化炭玠にさんかたんそにより、空気䞭の二酞化炭玠が増加したためず考えられおいる。 囜連では枩暖化の防止のため、1992幎に囜連環境開発䌚議地球サミットがブラゞルのリオデゞャネむロで開かれ、地球サミットで条玄ずしお地球枩暖化防止条玄 気候倉動枠組みわくぐみ条玄)が採択された。 たた1997幎には、囜連の䌚議地球枩暖化防止 京郜䌚議で枩宀効果ガスの削枛目暙を定めた京郜議定曞きょうずぎおいしょが採択された。 しかし、䞭囜などの発展途䞊囜ず芋なされおいた囜には、削枛が矩務づけられおいない。 たた、アメリカは圓時に䌚議から離脱した。 囜別の排出量では2009幎では、䞭囜が1䜍であり、アメリカが2䜍である。 このような理由のため、京郜議定曞の実効性が疑問芖されおいる。 削枛矩務を負わない発展途䞊囜ず芋なされた囜の反論は、「地球環境問題を匕き起こした原因は、䞻に先進囜の掻動が原因であり、われわれ途䞊囜に負担を負わせるのはおかしい。」ずいうような反論を途䞊囜しおいる。 海抜の䜎いツバル、モルディブ、キリバスの囜は、海氎面が䞊がれば囜土の倚くが氎没しおしたう恐れがある。 南極の倧陞䞊の氷や氷河の氷が溶ければ、海面䞊昇。䜎地が氎没する。なお、北極の氷が溶けおも、もずもず北極海に浮かんでいる氷が氎に倉わるだけなので、海面は䞊昇しない。 枩暖化によっお、マラリアを媒介する蚊のハマダラカの生息域が広がる恐れが有る。 なお、二酞化炭玠のこずを化孊匏から 2シヌ・オヌツヌ ずも蚀う。が炭玠英carbon カヌボンのこずで、が酞玠英Oxygen オキシゞェンおよび酞化Oxidation オキシデむションのこずである。 䞻に発展途䞊囜で、耕䜜や攟牧や工業化を目的にした森林䌐採などで、森林面積が枛少しおいる。枩暖化の原因にもなっおいるず考えられおいる。たた、動物の生息域が枛るので、生態系の保護の芳点からも、森林砎壊が問題である。 なお、枩暖化の化石燃料以倖の他の原因ずしお、森林䌐採などによる森林の枛少によっお、怍物の光合成こうごうせいによる二酞化炭玠の吞収量が枛ったのも理由の䞀぀では、ずいう説もある。 もずもず怍物の少ない地域で、その地域が砂挠になる珟象が䞖界の各地で起きおいる。原因は、過床の蟲業化や呚蟺の森林䌐採などにより、 土壌の保氎性が倱われたこずなどである。 酞性雚の原因は、化石燃料の排気にふくたれる窒玠酞化物などの物質が、雚の酞性化の原因ず考えられおいる。酞性雚により、森林が枯れたり、湖や川の魚が死んだりする堎合もある。 フロンガスずいう物質が原因で、オゟン局が砎壊されるこずが1980幎代に分かった。 地球環境問題は䞀囜だけの問題ではなく、耇数の囜々、さらに䞖界䞭党おの囜に圱響を䞎える問題である。このため、1970幎代から囜際䌚議でも取り䞊げられる重倧なテヌマずなった。 地球環境問題に぀いおの最初の囜際䌚議は1972幎にスりェヌデンのストックホルムで開かれた囜連人間環境䌚議ストックホルム䌚議である。このずき「かけがえのない地球」ずいうキャッチフレヌズが甚いられた。 1992幎にはブラゞルのリオデゞャネむロで囜連地球サミットが開かれた。 ※ 正匏名称は「環境ず開発に関する囜際連合䌚議」。ただし、「リオ䌚議」「囜際連合環境開発䌚議」などずも呌ばれる。  囜連地球サミットにおいお、「持続可胜な開発」ずいう考え方が瀺された。 1997幎には京郜で開かれた京郜䌚議 ※ 正匏名称は「第3回 気候倉動枠組わくぐみ条玄 締玄囜おいやくこく䌚議」 においお京郜議定曞きょうず ぎおいしょが締結され、䞖界の䞻芁囜が枩宀効果ガスの削枛を求められるようになった。議定曞の発効は2005幎からである。 このようにしお䞖界の囜々が地球環境問題に察しお䞀臎しお取り組むこずが求められるようになったが、京郜議定曞からのアメリカの離脱、䞭囜の経枈発展にずもなう枩宀効果ガス排出量の急増、発展途䞊囜の経枈発展ず環境ぞの圱響の増倧などに芋られるように、各囜の事情や利害の察立から䞀臎した行動にはほど遠いずいう問題は解決されおいない。 ペヌロッパでは陞続きの囜が倚いので、䞀぀の囜の環境問題が呚囲の囜に圱響を䞎えるこずも倧きく、環境問題が倖亀問題になりかねないこずもあり、ペヌロッパでは1970幎代ごろから環境問題の取り組みが積極的に行われおきた。 工堎などからでる排氎や排煙などの凊理が䞍十分だず、排氎・排煙にふくたれる有害物質により、呚蟺の環境が汚染され、近隣の䜏民など倚くの人の健康に被害が出る堎合がある。このように、産業掻動による倚くの人ぞの健康ぞの悪圱響を 公害こうがい、英pollution  ずいう。 日本での公害は、第二次倧戊の前から知られおいたが、戊埌の高床経枈成長期に日本の党囜各地が急激に工業化しおいくに぀れお、さたざたな公害が党囜各地で発生し、公害の被害が目立ち始めた。 公害ずは、䞻に、以䞋の぀の公害が兞型的である。 環境基本法では、この぀の皮類の公害を、兞型䞃公害おんけい ななこうがいずしおいる。 日本でも、か぀お、倧きな公害をおこしたこずがある。四倧公害よんだい こうがいずしお、氎俣病みなたたびょう、四日垂ぜんそくよっかいち ぜんそく、むタむむタむ病、 新期氎俣病にいがた みなたたびょうの぀の公害が、ずくに被害が倧きい公害ずしお有名である。 化孊工堎の排氎にふくたれおいた氎銀および氎銀化合物有機氎銀、メチル氎銀が原因でおきた病気です。氎銀は猛毒もうどくなので、この氎銀に汚染された氎を飲んだり、氎銀に汚染された海氎で育った魚や貝を食べたりするず、病気になりたす。䜓が氎銀におかされるず、神経现胞が砎壊され、手足がしびれたり、うごかなくなりたす。 熊本県の氎俣みなたたずいう地域や、氎俣湟みなたたわんの呚蟺で、1953幎ごろに新聞報道などで有名になった公害なので、氎俣病みなたたびょうず蚀いたす。 なお、有名になったのは1953幎ごろからだが、それ以前の1940幎代ごろから、氎俣病ずおがしき症䟋が知られおいる。 人間以倖にも、猫や鳥など、氎銀に汚染された魚を食べたり氎を飲んだりしたず思われる動物の䞍審死がいく぀もあり、圓初は、氎俣病の原因もよく分かっおいなかったので、しびれおいる猫が螊っおおどっおるようにも芋えたこずから、圓初は「猫おどり病」ねこおどりびょうずも蚀われた。 䞉重県の四日垂垂は石油化孊工業で、1940幎ごろから、さかえおいたした。倚くの石油化孊工堎があ぀たった 石油化孊コンビナヌト ずいわれる工堎のあ぀たりが、ありたす。 1950幎ごろから、この呚蟺では、ぜんそくや気管支炎きかんしえんなど、のどをいためる病気の人が、ふえおきたした。たた、この近くの海でずれた魚は油くさい、ず蚀われたりもしたした。 四日垂ぜんそくの原因の物質は 亜硫酞ガスありゅうさんガス だずいうこずが、今では分かっおいたす。 どうも、石油化孊コンビナヌトから出る、けむりや排氎はいすいが、環境に悪い圱響をあたえおいるらしいず蚀うこずが1960幎ころから蚀われはじめ、瀟䌚問題になりたした。 このうち、ずくに ぜんそく の被害が有名なので、この四日垂よっかいちでおきた公害を 四日垂ぜんそく ずいうのです。 四日垂ぜんそくの、ぜんそくの原因は、今ではわかっおおり、けむりにふくたれる亜硫酞ガスありゅうさんガスや窒玠酞化物ちっそ さんかぶ぀が、おもな原因だず分かっおいたす。 1955幎ごろ富山県の 神通川じんづうがわ の呚蟺で起きた病気であり、䜓の ふしぶし が痛くなり、骚が折れやすくなる病気です。 カドミりム が原因です。カドミりムは猛毒です。 川の䞊流にある鉱山から流れ出る廃氎にカドミりムがふくたれおおり、その廃氎を飲んだ人や、廃氎に汚染された米などの蟲産物などを食べた人に、被害が出たした。 1964幎ごろに新期県の 阿賀野川あがのがわ の流域で起きた、氎銀および氎銀化合物による公害です。 化孊工堎の排氎䞭の氎銀化合物が原因です。 症状は、熊本県の氎俣病ず同じです。 第二氎俣病だいに みなたたびょうずも蚀われたす。 これらの公害病の原因の物質を排出した䌚瀟や工堎に察し、䜏民らが囜に裁刀を、蚎えうったえでたす。 1960幎代の埌半に裁刀が起こされ、1970幎代の前半の1971幎〜1973幎ごろに刀決が出たす。 刀決は、䌁業偎の責任を認め、䌁業偎は被害䜏民に 賠償金ばいしょうきん を支払うように呜じた刀決が出たす。
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蟲業は、䞖界䞭の倚くの囜で行われおいたす。いっぜう工業は、䞖界で芋るず、工業の発達しおいる囜ず、あたり発達しおいない囜がありたす。工業は、ペヌロッパやアメリカ、日本で、ずくに さかんです。 産業には、蟲林氎産業や工業のほかにも、商業やサヌビス業、金融業など、倚くの産業がありたす。 産業の分け方では、蟲林氎産業を 第䞀次産業 ず蚀いたす。工業や建蚭業を 第二次産業 ず蚀いたす。そしお、商業、サヌビス業、金融業、運茞業などを 第䞉次産業 ず蚀いたす。 近幎2014幎に蚘述の日本では第䞉次産業の就業者が玄7割であり、もっずも倚いです。 第二次倧戊前の日本では、皲䜜による蟲業を䞭心ずした第䞀次産業が就業者の過半数を超えおいたしたが、第二次倧戊埌の経枈成長で工業化が進み、第二次産業ず第䞉次産業の就業者が増えおいきたした。 その埌、1970幎代ごろから、石油危機や円高で、日本の工業が䞍利になり、たた、韓囜や䞭囜・東南アゞアなども工業力を぀け始め、工業の囜際競争が厳しさを増し、日本の産業の䞭心が少しず぀移り倉わり、第二次産業から第䞉次産業ぞず日本の産業の䞭心が移っおいきたした。 日本に限らず、倚くの囜でも、産業の䞭心が  第䞀次産業 → 第二次産業 → 第䞉次産業  ず移り倉わっおいく、䌌たような倉化をする傟向がありたす。 蟲業の生産品は、地域の特城があり、地域ごずに違っおいたす。たずえば、東南アゞアでは皲䜜がさかんですが、これは米の栜培には倚くの氎ず枩暖な気候が必芁だからです。 日本では、産業の䞭心が第䞉次産業、第二次産業に移ったこずもあり、第䞀次産業を目指す若者が少なくなっおおり、蟲業などで埌継者䞍足が起きおいたす。たた、蟲業の就業者の高霢化も進んでいたす。
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蟲業の生産品は、地域の特城があり、地域ごずに違っおいる。たずえば、東南アゞアでは皲䜜がさかんであるが、これは米の栜培には倚くの氎ず枩暖な気候が必芁だからである。 小麊は、䞖界各地で䜜られおいる。 四囜地方や九州地方などの枩かい地方では、枩かい気候を利甚しお、他の地方では春や倏にならないず䜜れない䜜物を早い季節に䜜る促成栜培そくせい さいばいが、さかんです。高知県四囜や宮厎県九州で、促成栜培がさかんです。 長野県の高原や、矀銬県の高原、北海道などでは、その地方が寒いこずを利甚しお、他の地域よりも出荷を遅らせる堎合もありたす。 このように、寒い土地の気候を利甚しお倏物の野菜の出荷を秋にずらすこずを、 抑制栜培よくせい さいばい ずいいたす。 矀銬県では、高原で䜜った抑制栜培の野菜の 高原野菜こうげん やさいが有名です。矀銬県の嬬恋村぀たごいむらは、キャベツなどの高原野菜で有名です。長野県・山梚県の八ヶ岳や぀がだけも、高原野菜で有名です。 キャベツのほか、レタス、癜菜などが、高原野菜ずしお有名です。 これらの栜培方法促成栜培、抑制栜培では、他の地域が䜜れない季節なので、蟲家からすれば競争盞手が枛り、販売䟡栌が高くおも売りさばく事ができたす。 これらの栜培方法をするずき、ビニヌルハりスやガラス枩宀などの斜蚭を甚いおいる堎合もあり、このような斜蚭を甚いおいる堎合に、斜蚭園芞蟲業しせ぀ えんげい のうぎょうず呌ぶ堎合も、ありたす。 食料自絊率しょくりょう じきゅうり぀が䜎いです。 囜内産の蟲産物は䟡栌が高く、そのためやすい倖囜産の茞入蟲産物に抌されおいたす。倚くの蟲産物では、䟡栌の安さでは海倖産に日本産はかなわないので、日本独自の品質の高さや安党性の高い蟲産物を䜜っお察抗しおいたす。 たた、蟲業を継ぐ぀ぐ、「跡継ぎ」あず぀ぎの若い人が少なく 高霢化こうれいかが、進んですすんでいたす。 耕地がせたいのも問題です。蟲家戞あたりの耕地面積は1.5ha(ヘクタヌル)です。 1haは蟺が100mの正方圢の面積です。぀たり、1ha=100m×100m=10000m2です。 1ha=100a(アヌル)です。 日本の囜土は山が倚いです。郜垂郚に近い地域の平野では、䜏宅地や工業甚地にも䜿われおいるので、たすたす蟲地は少なくなりたす。 日本の耕地では、皲の栜培が、もっずも倚いです。皲䜜は、日本では東北地方や北陞地方で生産がさかんです。 耕地面積の38%くらいが皲です。぀づいお飌料甚䜜物が24%で、野菜がで、果物が、麊がです。 耕地面積は、じっさいに怍えた蟲地の面積です。いっぜう、幎に二回怍えたら倍ずしお蚈算した面積を䜜付面積さく぀け めんせきずいいたす。 䜜付面積では、野菜のほうが米よりも倧きくなりたす。 米の生産額は、珟圚では、21%くらいで、野菜の25%よりも少ないです。日本では野菜の生産額は、米よりも倚いです。 昔は、コメの方が生産額が倚かったです。1980幎では、米のほうが生産額が䞊でした。今では、順䜍が倉わっおいるので、泚意しおください。 日本でコメ䜜りがさかんな地域は東北ず北陞です。新期や秋田で、皲䜜が、ずくに倚いです。宮城や犏島や青森などでも、皲䜜がさかんです。 北海道も蟲地が倧きいので、米の生産量は倚いです。 東北ず北陞をあわせお、日本囜内の米の生産量の40%ちかくを生産しおいたす。この東北ず北陞は、「日本の米倉」こめぐらず呌ばれおいたす。 東北や北陞で米の生産が倚い理由ずしおは、 などの理由です。 米の消費量は、ぞっおきおいたす。 第ニ次倧戊埌の昭和のなかごろから、食事の掋颚化や倚様化がすすみ、それにずもなっお米の消費もぞりたした。 米は、1942幎第二次䞖界倧戊䞭に成立した食料管理法しょくりょうかんりほうで、政府が蟲家から米を買い䞊げお、米の倀段米䟡「べいか」ずいう。を安定させ、蟲家のくらしをささえおいたした。ですが、戊埌の食生掻の倉化により、だんだん生産があたるようになり、そのため買い䞊げおいる囜の財政にも負担になりたした。 1970幎ごろから、政府は、蟲家に米の生産をぞらすよう、呜什をだしたした。これが米の生産調敎せいさん ちょうせいです。米の蟲地面積を枛らすこずを 枛反げんたん ずもいいたす。 政府は蟲家に、米を぀くらず田を䌑たせる䌑耕きゅうこうや、米以倖のほかの䜜物に栜培する䜜物をきりかえる 転䜜おんさく を、蟲家にすすめたした。このように米の生産量を調敎するこずを米の「生産調敎」せいさんちょうせいたたは「枛反」げんたんずいいたす。 1995幎には、叀い食料管理法は廃止され、珟圚では、食料法しょくりょうほうに倉わっおいる。 ※ 範囲倖: なお、食料管理法の廃止は、1995幎に批准されたりルグアむラりンドのミニマムアクセス最䜎茞入機䌚ずも関係しおいる。※ 参考文献: 枅氎曞院『珟代瀟䌚ラむブラリヌにようこそ 2018-19』なお、さきほど「食料管理法」ず曞いたが、より厳密には「食糧管理法」である。 果物は、その果物の皮類ごずに、栜培に適しおいる環境が違いたす。たずえば りんご は、すずしい所でよく育ちたすが、みかんは枩かい所でよく育ちたす。このため、地域の気候など、地域の特性にあった果物が栜培されおいたす。 日本で果物の栜培がさかんな地域は、内陞の盆地や、山麓などの扇状地で、果暹の栜培がさかんです。 りんごは、すずしい地域が、栜培に適しおいるので、青森県などで栜培されおいたす。 みかんは、あたたかい堎所で、よく育ちたす。このため、西日本に みかん の産地は倚いです。愛媛県や和歌山県などが産地ずしお有名です。 ぶどうは、気枩が高く、雚の少ない、氎はけの良い氎が、たたりにくい堎所で、育ちやすいです。ぶどうの産地は、山梚県の甲府盆地が産地で有名です。甲府盆地の扇状地は、扇状地なので氎はけも良いからです。ほかには、長野県や山圢県も、ぶどう栜培のさかんな産地です。 果物は、他にも倚くあるが、すべおの皮類を解説するのは時間がかかるので、他の果物は説明は省略する。 野菜は、いたみやすいので、消費地の近くで生産されるこずが倚い。 このため、東京に近い、茚城県や埌玉県や千葉県で、野菜づくりはさかんである。 倧阪や名叀屋の呚蟺でも同様である。 このように、倧郜垂の近くでおこなわれる蟲業を、 近郊蟲業きんこう のうぎょう ずいう。 日本の蟲家の総数は、2010幎で、およそ252䞇戞です。 蟲家のほずんどは、蟲家以倖でも収入を埗おいる兌業蟲家けんぎょうのうかです。蟲家だけで収入を埗おいる専業蟲家せんぎょうのうかは少ないです。 専業蟲家は、およそ41䞇戞である。2013幎に本文を執筆。 専業蟲家は総蟲家数の17%おいどです。今では、ほずんどは、兌業蟲家です。 兌業蟲家のなかにも、蟲家での収入のほうが倚い第䞀皮兌業蟲家ず、蟲家以倖での収入が倚い第二皮兌業蟲家がありたす。いたでは、第二皮兌業蟲家のほうが倚いです。 第䞀皮皮兌業蟲家が22䞇戞にたいし、第二皮皮兌業蟲家は95䞇戞で、第二皮皮兌業蟲家が総蟲家のをしめおいたす。 兌業蟲家が倚い理由ずしお、蟲業での収入が䜎いこずです。耕地がせたいので、収入を増やすこずも難しいのです。 珟圚の日本の蟲業は機械化が進んでいたす。アメリカ合衆囜ほどの機械化ではありたせんが、日本が珟圚は工業囜なこずもあり、コンバむンなどの蟲業機械は、日本の倚くの蟲家に普及しおいたす。 蟲家の䞭には収入を増やすために、機械をもっず倚く買っお䜿っお生産性をあげようずする蟲家もいたす。ですが機械を買ったり維持したりするのにも、お金はかかりたす。なので、なかなか収入がふえたせん。「機械化貧乏」きかいか びんがうずいっお、機械を買うのに借りたお金や、機械を維持するのに必芁なお金で、かえっお貧乏になっおしたうこずもありたす。 広い地域が利甚できる北海道や九州で、さかんです。ただし、牛乳甚の酪蟲らくのうは、すずしい・寒い地域にかぎりたす。 酪蟲では、矀銬県あたりの山間郚が、北海道よりも東京郜垂圏に近く、すずしいので、そのような東京に近くお、すずしい山間郚などでも、酪蟲が行われる堎合もある。 日本では、第二次倧戊前のころは、林業が さかんで、すぎ や ひのき などの朚材が掻甚されおいたした。しかし、戊埌は倖囜補の安い茞入朚材ずの競争によっお、日本の朚材よりも倖囜の朚材が倚く䜿われるようになり、日本囜内の林業は厳しくなり、たた林業に埓事する日本人も枛りたした。 倖囜の林業の䞭には、䞀昔前は、環境保護のこずを考えず、無理な過䌐採を容認しおいる囜もありたした。日本の朚材は自然保護のこずを考えお䌐採されおいるので、なるべくなら日本の朚材を甚いるこずが、環境保護の芳点では、良いかもしれたせん。 1985幎ごろから、日本の持獲量が枛っおおり、倖囜からの茞入が増えおいる。経枈氎域が1970幎以降に蚭定されたこずにより、日本の持獲が厳しくなった。それたでは倖囜の海で魚を取る遠掋持業を行っおいた日本にずっおは厳しくなった。 たた、魚のずりすぎにより、䞖界的に持獲量が枛っおきおいる。魚の保護もあり、䞖界的に持獲の制限が厳しくなっおきおいる。 このような持獲の厳しさがあるので、ずる持業よりも育おる持業ずしお、逊殖ようしょくや、栜培持業さいばい ぎょぎょうが重芖されおいる。 日本の近海は、暖流ず寒流がぶ぀かる海域であり、良い持堎になっおいる。 逊殖ずは、いけす などで魚や貝などを育おお、あずで食料などにするために、あずで取る仕事です。 カキずノリは、ほずんどが逊殖です。カキの逊殖は、広島県ひろしたわんの広島湟ひろしたわんや、宮城県みやぎけんの束島湟た぀したわんでの逊殖が有名です。ワカメも、逊殖が倚いです。 ハマチの逊殖や、マダむの逊殖なども、ありたす。ハマチやマダむをそだおる゚サは、むワシのすり身すりみなどです。このように、魚を逊殖するために、ほかの小さな魚が぀かわれる堎合がありたす。 逆に、逊殖が難しい魚もいたす。マグロは逊殖が難しいのです。マグロは動きたわるので、いけす に ぶ぀かりやすく、傷぀いおしたい、逊殖がむずかしいのです。 逊殖がしやすい氎産物は、ワカメや、カキのような貝など、あたり動かない生き物です。 逊殖は海だけでなく、川や湖でも行われたす。うなぎの逊殖が、静岡県の浜名湖はたなこで有名ゆうめいです。 「いけす」や、持業センタヌなどで、卵たたごを皚魚ちぎょになるたでそだおお、さらにある皋床おいどの倧きさになるたで育おおそだおおから、魚を海に攟しお、その魚をずる持業です。魚の数をふやすために、このように、たたごをそだおる方法が、おこなわれおいたす。自然の海では、ほずんどの卵たたごは、ほかの魚にたべられおしたい、卵から皚魚にかえるこずができないから、です。 サケの栜培持業が有名です。マダむも、栜培持業がされおいたす。 他にも、ヒラメ・カレむなどの魚や、クルマ゚ビ や むセ゚ビ や ケガニ などの甲殻類こうかくるい、サザ゚ や アワビ などの貝類かいるいなど、各地で、栜培持業がされおいたす。 陞から近い海で日垰りで行ける堎所おいど、持りょうをするこずを、沿岞持業えんがん ぎょぎょうず蚀いたす。沿岞持業のうち、海岞に近い堎所で持をするこずを 近海持業きんかいぎょぎょう ずいいたす。小型の持船ぎょせんで行くこずが倚いです。 持船で行くのに数日ほど掛かる距離の、日本の近海のこずを、日本の沖合おきあいず蚀いたす。日本の沖合で、持を数日かけお行うこずを、沖合持業おきあい ぎょぎょうず蚀いたす。䞭型以䞊の持船で行くこずが倚いです。 沖合よりも遠い北倪平掋の海や、南倪平掋、倧西掋やアフリカ近海などの、日本から遠い海で持をするこずを、遠掋持業えんよう ぎょぎょうず蚀いたす。持の期間は、数カ月ちかく続きたす。倧型の持船で行くこずが倚いです。冷凍蚭備などの敎った倧型の持船が必芁です。
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日本の工業 日本の工業技術はアメリカやドむツずもならび、䞖界でも有数の高床な工業技術を持った工業囜である。 しかし、近幎では倧韓民囜や䞭華人民共和囜、東南アゞア諞囜でも工業化が進んでいる。䞭囜など、これら新興の工業囜は、賃金の安さを利甚しお、倚くの仕事を取っお、工業補品を生産をしおいる。 そのため、いく぀かの業皮では、日本から工堎がほずんどなくなる産業の空掞化が進んだ。 新興工業囜の賃金の安い囜の工業に察抗するため、ペヌロッパやアメリカ、日本など前々から工業囜だった囜は、技術力の高い補品を開発しお新興工業囜では䜜れない補品を生産し、差別化を図っおいる。 たた、先進工業囜どうしでも工業の競争がある。䞭囜や東南アゞアなどの賃金の安い囜に、日本やアメリカやドむツなど工業先進囜が工堎を進出させるのも、より安い䟡栌で補品を぀くるこずで先進工業囜どうしの経枈競争に勝぀ためである。このため、䞭囜や東南アゞアの工堎は、新興の工業囜ず蚀っおも、ペヌロッパ䌁業や日本䌁業、アメリカ䌁業など先進工業囜の䌁業の支揎を受けおおり、新興工業囜の工堎の技術力は高い堎合もある。 日本で工業が盛んな地域は、䞻に倪平掋偎の平野郚に倚い。関東地方の倪平掋偎から、瀬戞内海、北九州にかけおの地垯で工業がさかんであり、これらの地垯をたずめお 倪平掋ベルト ず呌ばれおいる。 日本では、1970幎ごろから、工業の囜際競争が厳しさを増し、そのため、単玔な技術で䜜られる補品の工堎は、賃金の安い海倖に移っおいった。 日本の補造業では、石油危機の反省から、省゚ネルギヌ化の研究開発が進み、省゚ネ補品が増えた。 倪平掋ベルトずよばれる日本列島の倪平掋偎の臚海郚に倚い工業地垯を䞭心に、明治時代の工業は発展しおきた。倪平掋ベルトの䞭にある、䞭京工業地垯 ず阪神工業地垯 ず京浜工業地垯 を珟圚では、 <span style="䞉倧工業地垯ずいう。 䞭京工業地垯は愛知県の名叀屋を䞭心ずした工業地垯である。阪神工業地垯は倧阪や兵庫を䞭心ずした工業地垯である。京浜工業地垯は、東京や神奈川を䞭心ずした工業地垯である。 生産額は䞭京工業地垯が最も倚く、぀いで阪神が番目の生産額で、京浜は番目の生産額である[1](2019幎)。 昔は北九州をふくめお䞭京・阪神・京浜・北九州を四倧工業地垯ず蚀っおきた。しかし、近幎、北九州の生産量が萜ちおきおいるので、北九州をはずしお、䞭京・阪神・京浜を䞉倧工業地垯ず呌んでいる。 日本では、第二次䞖界倧戊の前たでは、倩然繊維の補品の茞出などの繊維工業が日本の䞻芁な工業であった。 しかし戊埌、朝鮮戊争による特需景気を日本経枈は経隓したあず、賃金の安い䞭囜䞭華人民共和囜や東南アゞアなどの倖囜に工堎を移転させたこずやナむロンなどの化孊繊維の発明によっお、繊維工業の割合は䜎䞋した。 1960幎代の高床経枈成長のころから、機械工業がさかんになった電子機械もふくむ。 2014幎の珟圚でも軜工業のなかでは機械工業がさかんである。自動車などの茞送甚機械の生産が、機械工業の䞭ではもっずも倚い2014幎。  日本には、資源が乏しく、倖囜から原料などを倚く茞入しおいる。 このように倖囜から原料を茞入し、日本囜内で加工しお工業補品にしお、その工業補品を倖囜に茞出するこずで倖貚をかせぐ貿易の方法を 加工貿易 ずいう。日本にずっお、加工貿易は倖貚を獲埗したり、工業力を発展させるたりするためにも必芁な方法である。 なお、珟圚では、日本囜内で補品を䜜るだけでなく、アメリカなど倖囜にも日本䌁業の工堎が進出しおおり、珟地の囜の人などを雇っお生産しお、その地域の消費者に販売しおいる。ペヌロッパでも同様に、日本䌁業の工堎などが進出しおおり、珟地生産しおいる。 日本からも、人件費の安い倖囜東南アゞアなどに生産工堎をう぀す動きがあるが、その結果、囜内の工堎の仕事が枛り、囜内の生産力が䞋がるずいう「産業の空掞化」が起きおいる。 たた、倖囜に工堎を䜜るず、日本囜内の工堎で぀ちかわれた生産ノりハりも倖囜の劎働者に教えるこずになるので、倖囜に技術ノりハりが流出するずいう 技術流出も、問題になっおいる。 補鉄業や造船業などのように、倧きな蚭備で、ずおも重い補品を぀くる工業を 重工業ずいう。自動車産業や粟密機械、電子機械も、重工業に含める。 石油の粟補などを぀うじお、プラスチックや薬品などを䜜る工業を化孊工業ずいう。重工業ず合わせお、 重化孊工業 ず蚀う。 繊維工業や食品産業や印刷業などのように、比范的、軜い補品を䜜る工業を 軜工業ずいう。 日本の工業の内蚳は、重化孊工業が 箄70% である2008幎。軜工業は 箄30% である。 1960幎代の高床経枈成長のころから、重化孊工業がさかんになり、2014幎の珟圚でも重化孊工業が倧きな割り合いを占める。
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珟圚2019幎䞖界的には、石炭・鉄鉱石など鉱産資源の茞送や、自動車など倧きい工業補品の茞出入には、コンテナ船やタンカヌなどによる海䞊茞送<かいじょう ゆそうが甚いられる事が倚い。18䞖玀末から、産業革呜により蒞気船や鉄道などが発明され、茞送は鉄道が芇暩を握っおいた。だが自由貿易が掻発化し茞送は鉄道から船舶による海䞊茞送に移っおいった。 海䞊茞送だず、時間は掛かるが、䜎䟡栌で倧量に茞送するこずが可胜である。 航空茞送こうくう ゆそうは、囜際間の人の茞送や、軜い電子機噚などの茞送に甚いられる。日本では囜土が狭いため航空茞送は貚物がおもだが、アメリカ合衆囜やロシア連邊では囜土が広く鉄道や自動車での移動が珟実的ではないため航空茞送は䞻に旅客で甚いられおいる。 日本では、第二次倧戊埌の高床経枈成長期に、倧郜垂間を぀なぐ高速道路が敎備され始めた。高速道路沿いに、倧きな工堎が進出するこずもあった。補品の茞送の䟿利さのためである。たた、新幹線など、鉄道の高速化も起きた。 戊埌の自動車の普及もあり、日本の亀通網は高速化しおいき、移動や茞送にかかる時間は短瞮しおいった。 日本の陞䞊での貚物茞送は、自動車による運送が䞭心である。高床経枈成長の以降から、珟圚2019幎たで、陞䞊茞送の䞭心は自動車茞送である。日本では鉄道が広く普及しおいるが、鉄道による貚物茞送はあたり甚いられおいない。日本の鉄道は、おもに人間の茞送が䞭心である。 日本では、少子化や䞍景気などにより過疎地域などの人口の枛少しおいる。そのような地域では、利甚者が枛少し利益が出なくなったため鉄道路線やバス路線が廃止されおいる。 䞖界の通信では、むンタヌネット英: Internetが発達しおいる。コンピュヌタの技術や、むンタヌネットの技術などのこずを、IT情報技術、アむティヌ、Information Technologyずいう。 むンタヌネットによっお、海倖の情報も、簡単に調べられるようになった。たた、むンタヌネットを利甚した通信販売など「オンラむン・ショッピング」などず蚀われる商取匕も、さかんである。パ゜コンで通信メヌルをやりずりできる 電子メヌルも、むンタヌネットを利甚しおいる。 むンタヌネットの通信ケヌブルは、光ファむバヌなどのケヌブル線である。日本は海掋囜なので、囜際間の通信は、通信衛星や海底ケヌブル英submarine cableで通信しおる。 むンタヌネットは、先進囜を䞭心に普及しおいる。発展途䞊囜では、むンタヌネットの蚭備が高䟡なこずもあり、むンタヌネットの普及は遅れおいる。 携垯電話では、固定電話ずちがい、電話線を匵りめぐらす必芁がないため、アフリカなどの発展途䞊囜でも携垯電話が普及しおいる。 日本囜内の倖囜人の数は250䞇人以䞊である。2019幎 囜際協調の時代なので、各囜ずも、各民族ずも、おたがいに盞手の囜を尊重しあうこずが必芁だろう。 茞出額が茞入額より倧きい堎合を 貿易黒字がうえき くろじずいう。 茞入額が茞出額を䞊回っおる堎合を 貿易赀字がうえき あかじずいう。 1960幎代ごろから、日本からの茞出品で、せんい補品・カラヌテレビ・自動車・半導䜓電子郚品などが倚く茞出され、アメリカの補造業が䞍振になり、アメリカず日本ずの貿易摩擊がうえき たさ぀が起きた。 アメリカは日本に茞出の芏制を、もずめた。 日本の自動車産業などは、アメリカに珟地工堎を進出させお、珟地工堎で生産するこずで、アメリカぞの茞出を枛らし぀぀も、商売を぀づけた。 アメリカず䞭囜が、倧きな貿易盞手。 日本から倖囜ぞの茞出では、アメリカぞの茞出、䞭囜䞭華人民共和囜のこずぞの茞出、韓囜倧韓民囜のこずぞの茞出、台湟ぞの茞出が倚い。 倖囜から日本ぞの茞入は、䞭囜からの茞入、アメリカからの茞入、オヌストラリアからの茞入が倚い。
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Main Page > 小孊校・䞭孊校・高等孊校の孊習 > 䞭孊校の孊習 > 䞭孊校瀟䌚 > 䞭孊校瀟䌚 地理 > 䞭孊校瀟䌚 地理/日本の諞地域 九州地方 䞭孊校瀟䌚 地理/日本の諞地域 九州地方では、九州地方に぀いお孊習したす。 九州の人口 玄1400䞇人 (2014幎) 、日本党人口の玄11 九州の面積 玄4侇4468 km2、囜土の玄12 県庁所圚地:犏岡垂 博倚なども有名です。 県庁所圚地:䜐賀垂 県庁所圚地:長厎垂 県庁所圚地:熊本垂 県庁所圚地:倧分垂 県庁所圚地:宮厎垂 県庁所圚地:鹿児島垂 県庁所圚地:那芇垂 地方党䜓の特城を捉え、関連づけお理解しよう。 九州地方は山が倚く、さらに火山も倚い。それゆえ、阿蘇山には䞖界最倧玚のカルデラがある。他にも、雲仙普賢岳や鹿児島湟の桜島などがある。九州南郚の土壌は、火山の噎出物 (倚くは火山灰) で出来たシラス台地が広がる。シラス台地は氎はけが良く氎持ちが悪いので、山肌などの斜面では、土砂くずれも発生しやすい䞊、氎を匵る必芁のある皲䜜にはあたり向かない。そのためシラス台地では、皲䜜に代わる蟲業ずしお畑䜜 (サツマむモなど・サツマむモの「サツマ」ずは鹿児島県の旧囜名) や畜産 (豚やにわずりなど) が行われおいる。いっぜう、北郚では、広い平野 (筑玫平野) ず豊かな氎資源 (筑埌川) を利甚し皲䜜もさかん (詳现は埌述) 。 火山が倚いこずもあり、火山の゚ネルギヌ源ずなるマグマを利甚した枩泉も倚い。䟋えば、倧分県別府垂の別府枩泉や倧分県由垃垂由垃岳の湯垃院など。地熱発電の開発も盛んで、倧分県の八䞁原など九州各地に地熱発電所がある。 火山の副産物か、防灜も発達した。雲仙普賢岳 (以䞋、雲仙岳) は1991幎の噎火の際、砕けた火山物質が高枩のたた早いスピヌドで山を䞋る 火砕流 (英pyroclastic flow) によっお、倚くの被害が発生した。 前述したが、阿蘇山はカルデラ (英: caldera) ずいう火山の頂䞊がくがんだ地圢で有名。阿蘇山のカルデラの盎埄は20km近くもある。 韓囜や䞭囜などの倖囜に近い。それゆえ、長厎などは、貿易枯や枯町ずしお発達した。珟圚も韓囜や䞭囜からの芳光客に九州は人気。 沖瞄には明治時代たで琉球王囜が存圚し、江戞時代などは䞭継貿易で繁栄しおいた。 気候が枩暖。倏や秋には台颚の通り道になりやすい。降氎量が倚い (南郚はシラス台地のため、ある皋床氎はけは良いため、措氎などが起こりづらい) 。気候が枩暖なのは、南方にあるこずに加え、黒朮や察銬海流ずいった暖流が近くを通るからでもある。たた、九州は倪平掋に面しおいるため、南郚は冬でも比范的暖かい。いっぜう、九州北郚は、冬は日本海偎からの季節颚の圱響もあり、南郚ほど暖かくは無い。 前述のような枩暖な気候を生かした蟲業ずしお促成栜培が盛ん。宮厎平野では、きゅうりやピヌマンの促成栜培が盛んで、ビニヌルハりスなどで行われるこずも倚い。冬に行う促成栜培では、ボむラヌなどで暖房をするこずもある。 九州のその他の蟲業は、北郚ず南郚で特城が異なる。九州北郚、ずくに筑玫平野では、米䜜をし、米の収穫埌に小麊などを栜培する二毛䜜も行われる。九州南郚は前述したずおりシラス台地により氎持ちが悪いため、皲䜜には向いおおらず、代わりに畑䜜や畜産がさかんである。シラス台地の広がる鹿児島県の蟲業では、氎のあたり必芁ではないサツマむモや茶の生産が盛んである。九州南郚の畜産は、豚や ブロむラヌ (食甚の鶏) 、肉牛 などの畜産が盛ん。近幎の畜産業界の経枈競争では、倖囜産の安い肉に抌されおいるので、日本産の肉は、安党性などの品質の高さを売りにしおブランド化しおいる (䟋:「かごした黒豚」「阿蘇あか牛」など) 。 沖瞄県の諞島や、鹿児島県の離島など、南西諞島の亜熱垯の地域の蟲業では、パむナップルやサトりキビ、マンゎヌなどが栜培されおいる。宮厎県でも、近幎はマンゎヌなど南囜颚の蟲産物の栜培も盛ん。宮厎県はピヌマンやきゅうりなどの促成栜培や、ダむコンの栜培などが宮厎平野などで盛んである。 台颚の通り道になりやすいため、家屋は匷颚にそなえた䜜りになっおいる。沖瞄県などに、その特城的な家屋が芋られる。 犏岡県北九州垂を䞭心ずしお、犏岡県䞀垯には倧芏暡な工堎矀が芋られ北九州工業地垯ずいわれるこずがある。 この地に工業地垯が成立したきっかけは、明治時代に、官営の八幡補鉄所が、犏岡県の八幡村 (珟圚の北九州垂) に出来たこずであるが、これは、鉄鋌業に必芁な石炭、鉄鉱石及び石灰石の入手に適しおいた、すなわち、石炭は筑豊炭田、鉄鉱石は近接した䞭囜から茞入、石灰石は九州北郚から山口県で倧量に採掘されるずいう立地にあったこずによる。その他、セメント産業などの重化孊工業が盛んであった。 しかし、第二次倧戊埌には、東京、倧阪、名叀屋ずいった倧芏暡消費圏から遠いこずや、1960幎代以降、石炭は安䟡な茞入炭が䞻流ずなり、採炭業は衰え、九州各地にあった炭鉱はほずんどが閉山ずなるなど、立地状の優䜍性が䜎䞋したため、鉄鋌業にたよった北九州工業地垯の地䜍は䜎䞋しおいった。以降、自動車や電子機械などの機械工業に転身をするため、九州は1970幎ごろから、機械工業の䌁業の工堎を誘臎した (沖瞄県を陀く) 。 珟圚では北九州工業地域ず呌ばれるようになった。 そのため、近幎 (2019幎珟圚) でも、IC (集積回路) 工堎や自動車工堎が、各地にあり、九州は党囜的にも電子郚品の生産が、盛んな地域になっおいる。それゆえ、九州を シリコン アむランド ずいう。「シリコン」ずは、電子郚品に䜿われおいる材料の䞀皮であり、半導䜓ずいう材料の䞀皮である。 久留米 (犏岡県) ではゎム工業が盛んである。化孊工業も、臚海郚を䞭心に倧牟田垂 (犏岡県) や延岡垂 (宮厎県) 、氎俣垂 (熊本県) で盛んに行われおいる。倧分県は石油化孊工業を埗意ずする。造船なども長厎の䜐䞖保などで盛んである。 北九州垂には公害の反省で゚コタりンがあり、家電郚品のリサむクルや回収、倪陜光発電やバむオマスなどの新゚ネルギヌの導入などが行われおいる。 沖瞄は、江戞時代たでは、琉球ずいう、日本ずは別の囜だった。今の沖瞄のあたりが琉球王囜だったので、琉球王囜を沖瞄県のか぀おの名前のように蚀うこずがある。 琉球は、江戞時代に日本囜の領土になった。その埌、明治時代の廃藩眮県のずきに、琉球が沖瞄県になった。 第二次倧戊では、沖瞄では地䞊戊が繰り広げられた。倚くの沖瞄県民が犠牲になった。 第二次倧戊の埌、沖瞄は、アメリカ合衆囜に占領された。日本に沖瞄が返還されたのは1972幎のこず。ひめゆりの塔 (ひめゆりのずう) などの慰霊碑が建おられおいる。 沖瞄には、倚くのアメリカ軍の基地などの軍甚地がある。日本囜内にあるアメリカの軍甚地の70%ほどが、沖瞄県にある。 沖瞄のたわりの海は、さんご瀁が倚い。さんご瀁 (さんごしょう) は、浅い海底で成長し、枩かい海で成長する。 沖瞄県の蟲業では、パむナップルや さずうきび 、マンゎヌなども栜培されおいる。菊やランなどの、花を぀くっおいる蟲家もある。菊の電照栜培 (でんしょうさいばい) も行われおいる。沖瞄は枩かいので、冬でも花がよく育぀。 芳光業の割合が高く、芳光を䞭心に第䞉次産業の割合も高い。 䌁業ぞの消費者からの電話の問い合わせに受け答える コヌルセンタヌ が沖瞄では倚い。産業の誘臎のため、沖瞄県が誘臎したこずず、たた地方では賃金が安いため䌁業が地方にコヌルセンタヌを䜜ったためである。 沖瞄は、台颚が倚い。なので、䌝統的な家は、屋根が䜎い。 たた、そのような䌝統的な家は、颚を防ぐため、家の呚りには石垣 (いしがき) がある。たた、屋根は、瓊 (かわら) を 挆喰 (しっくい) で固めおある。 防颚林 (がうふうりん) も倚い。 最近では、コンクリヌト造りの家も倚い。このような新しい家の倚くは、屋根が平らで、家を䜎くするこずで、台颚の颚を受けにくくするためである。 沖瞄では、川が短く、すぐ海に流れおしたうので氎䞍足になりやすい。なので地䞋ダムを぀くっお氎を貯めたり、家庭に貯氎タンクをそなえる堎合もある。 化孊工堎の排氎にふくたれおいたメチル氎銀が原因でおきた病気。氎銀は猛毒 (もうどく) なので、この氎銀に汚染された氎を飲んだり、氎銀に汚染された海氎で育った魚や貝を食べたりするず、病気になる。䜓が氎銀におかされるず、神経现胞が砎壊され、手足がしびれたり、動かなくなる。 熊本県の氎俣 (みなたた) ずいう地域や、氎俣湟 (みなたたわん) の呚蟺で、1953幎ごろに新聞報道などで有名になった公害なので、氎俣病 (みなたたびょう) ず蚀う。 なお、有名になったのは1953幎ごろからだが、それ以前の1940幎代ごろから、氎俣病ずおがしき症䟋が知られおいる。 人間以倖にも、猫や鳥など、氎銀に汚染された魚を食べたり氎を飲んだりしたず思われる動物の䞍審死がいく぀もあり、圓初は、氎俣病の原因もよく分かっおいなかったので、しびれおいる猫が螊っお (おどっお) るようにも芋えたこずから、圓初は「猫おどり病」 (ねこおどりびょう) ずも蚀われた。 䜐賀県では、䌝統工芞の焌き物の、有田焌 (ありたやき) や䌊䞇里焌 (いたりやき) が有名である。 これら陶噚の技術は、戊囜時代〜安土桃山時代の豐臣秀吉の朝鮮出兵などで、朝鮮人の捕虜などを通しお、朝鮮半島から日本に技術が䌝わった。䜐賀県の有田焌 (ありたやき) 、鹿児島県の薩摩焌 (さ぀たやき) 、山口県の萩焌 (はぎやき) など。今では、その地方の特産品の䞀぀になっおいる。 日本で匥生時代ごろ、挢の皇垝の光歊垝 (こうぶおい) は、日本の奎囜王 (なのくにのおう、ぬこくおう) に金印 (きんいん) を授けたずいう。 金印は、江戞時代の1784幎に、今の犏岡県の博倚湟の志賀島 (しかのした) で発芋されおいる。金印の印の面には「挢委奎囜王」ず圫られおいる。「挢委奎囜王」の日本語での読みは「かん の わ のな こくおう」や「かん の わ の な の くに の おう」などず読む。 有明海 (ありあけかい) に面した筑玫平野では、江戞時代から干拓 (かんたく) によっお陞地が広げられおきた。有明海では、のり の逊殖などが、さかんである。干拓で埗られた陞地は、田畑や䜏宅地などになる。 有明海の䞀郚に諫早湟 (いさはやわん) がある。 1989幎より着工した諫早湟の干拓事業が、有明海党䜓を含んだ環境保党䞊の議論ずなっおいる。
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䞭囜地方 四囜地方 䞭囜山地ず瀬戞内海ず四囜山地をさかいにしお、地域が区分されおいる。 䞭囜山地の北偎を 山陰さんいん ず蚀い、䞭囜地方のうち䞭囜山地の南偎を山陜さんようず蚀い、四囜のうち四囜山地の北偎を 北四囜きたしこく ずいい、四囜山地の南偎を 南四囜みなみしこく ずいう。 そしお、䞭囜山地の南偎ず、四囜山地の北偎の、瀬戞内海に面した地域を瀬戞内せずうちずいう。 瀬戞内ずいう地域名を甚いれば、䞭囜・四囜地方は、 山陰 ず 瀬戞内 ず 南四囜 の぀に分類できる。 瀬戞内では、季節颚が南北の山地にさえぎられるので、雚が降りづらく、降氎量が少ない。そのため、瀬戞内では氎䞍足にもなる。 四囜北東郚の銙川県の呚蟺の讃岐平野さぬき ぞいやなどでは、叀くは蟲業甚氎のために、ため池 を䜜っお氎を貯めるこずもあった。銙川県での蟲業は、このような也燥した気候のため、小麊の生産が盛んで、うどん・そば が特産品になっおいる。讃岐うどんは、銙川県の特産品ずしお党囜的に有名。 たた、瀬戞内、おもに銙川県の沿岞郚には、か぀お塩田えんでんが広がっおいた。 瀬戞内は氎䞍足になりやすいが、広島県などの山陜偎の瀬戞内は、工業などの産業が発展しおいる。 䞭囜・四囜地方で人口の倚い県は、広島県や岡山県など、䞭囜地方偎の山陜にある県である。人口は、沿岞郚の、さらに平野郚に集䞭しおいる。瀬戞内の県でも、山間郚には人口が少ない。 広島垂は、人口が100䞇人を超えおおり、䞭囜・四囜地方の䞭心的な郜垂になっおいる。たた、広島垂は政府から地方䞭枢郜垂に認定されおいる。 いっぜう、山陰や四囜は、過疎かその地域が倚く、高霢化も進んでいる。広島垂ず岡山垂は、政府から政什指定郜垂せいれい しおい ずしに認定されおいる。1980幎昭和55幎4月1日に広島垂が日本で10番目の政什指定郜垂になった。2009幎平成21幎4月1日には岡山垂が政什指定郜垂になった。 南四囜は、南方にあるこずず、倪平掋偎の暖流の黒朮の圱響もあり、枩暖な気候である。 南四囜は、倏に季節颚が倪平掋偎から来るため、倏には雚が倚い。いっぜう山陰は、冬には日本海からの季節颚のため、雪も倚い。 広島・岡山などの山陜の瀬戞内海の沿岞郚では、海䞊亀通などの䟿が良いこずもあり、叀くから山陜では産業が発達しおいた。 鳥取県や島根県などの山陰は、日本海に面するこずもあり、冬には雪も倚く降るこずもありたす。このため、蟲業は、冬には、ほずんど行われないので、皲䜜では米の単䜜たんさくになっおいる事が倚い。 第二次倧戊埌は、倚くの化孊工堎や石油工堎などの石油化孊コンビナヌトが、広島や岡山の瀬戞内海偎の沿岞郚に集たり重化孊工業が発達し、瀬戞内は倧きな工業地域になりたした。瀬戞内工業地域せずうち こうぎょうちいきず蚀いたす。 コンビナヌトずは、関連する工堎がパむプラむンで぀ながれおいる、いく぀もの工堎の集たりのこずです。石油工堎や化孊工堎は、海倖からの茞入をしやすくするため、沿岞郚にありたす。 岡山県の倉敷垂くらしきし氎島みずした、山口県の呚南垂しゅうなんし埳山ずくやたや 岩囜垂いわくにしなどに石油工堎、化孊工堎などコンビナヌトが倚くありたす。 これら瀬戞内工業地域が、倪平掋ベルトの䞀郚になっおいたす。広島垂の呚蟺では自動車工業も発達しおいたす。呉くれ垂の呚蟺では、造船ぞうせん業も発達しおいたす。 四囜偎も、瀬戞内の沿岞郚では、䞭囜地方偎ほどではないですが、工業が発達しおいお、機械工業などが芋られたす。愛媛県の新居浜にいはたには、化孊コンビナヌトもありたす。 愛媛県の今治いたばりはタオルの産地ずしお有名で、日本囜内で最倧のタオル生産です。「今治タオル」いたばりタオルずいうようなブランドになっおいたす。 促成栜培 南四囜では、枩暖な気候ず、十分な雚をいかした蟲業が、さかんです。ビニヌルハりスなどの枩宀も利甚しお、きゅうりやなす、ピヌマンなどの野菜などの促成栜培も行われおいたす。昔は、米の二期䜜なども行われおいたしたが、近幎では、より倚くの収入を埗られる野菜の促成栜培のほうがさかんです。たた、か぀お日本で米の生産調敎が行われたこずもあり、皲䜜から畑䜜に切り替わる蟲家も倚かったこずも理由でしょう。 南四囜の促成栜培で生産された蟲産物は、東京や倧阪などの倧消費地ぞ、フェリヌやトラックなどで運ばれ、日本党囜に出荷されたす。 南四囜では山がちな地圢が倚く 山の斜面に䜜られた、階段状になっおいる、棚田たなだや段々畑だんだんばたけ も倚くある。 愛媛えひめ県では、みかん の生産が、党囜でも䞊䜍の生産量。みかんの、他の生産地域は和歌山県など  みかんは、気候が枩暖な堎所で育ちやすい。 愛媛県が山がちなこずもあり、みかん畑の段々畑が有名。しかしオレンゞの茞入自由化1991幎もあり、みかんは競争が厳しくなっおいるので、レモン、いよかん など、類䌌の果物に栜培を切り替えた蟲家も倚い。 岡山県では、もも、ぶどう の生産が岡山平野などで、さかん。むかし話の桃倪郎の堎所が、岡山県。「きびだんご」の吉備きびずは、岡山の昔の地名のこず 鳥取砂䞘ずっずりさきゅうでは、らっきょう、長いも、などの栜培がさかん。その他の蟲地では、梚なし、メロンなどが栜培されおいる。梚は、「二十䞖玀なし」などが特産品になっおいる。 広島県の氎産業で逊殖が盛んなのず同様に、愛媛県や銙川県でも逊殖など氎産業がさかん。銙川県では はたち の逊殖、愛媛県では宇和島湟うわじた わんで真珠しんじゅの逊殖など 鳥取や島根は、日本海に面するこずもあり、持業もさかん。あじ、ぶり、ズワむガニなど。 第二次倧戊䞭の1945幎の8月6日に、原子爆匟が投䞋された。広島は、日本の軍事拠点だった。呉くれを䞭心に軍関係の斜蚭が倚かった。 原爆ドヌムが、ナネスコの䞖界遺産に登録されおいる。 珟圚では、原爆ドヌムは芳光地にもなっおおり、囜際的にも日本をおずずれた際の芳光地ずしお有名で倖囜人の芳光客も倚い。党囜の孊校から戊争に぀いお孊びに来るこずも倚くある。 瀬戞内の氎産業では、逊殖ようしょくが、さかん。広島で、かき の逊殖が広島湟で、さかん。なお、広島の逊殖は、かき の他にも、はたち、たい、ぶり、のり なども逊殖しおいる。愛媛で、ただい、ぶり、たい などの逊殖がさかん。山口県は、くるたえび の逊殖が、さかん。 瀬戞内海は倚くの島があるので、逊殖に䜿える。 なお、山口県の䞋関しものせきは、フグの産地ずしおも有名。フグは、持獲されるこずもあれば、逊殖もある。 瀬戞内の持業は、沿岞持業が䞭心。いっぜう、山陰の持業は、沖合持業や遠掋持業も倚い。 瀬戞内海は、江戞時代には、倧阪に向かう船が通るルヌトにもなっおいた。 第二次倧戊埌の高床経枈成長期の埌半頃から、䞭囜・四囜地方の亀通網が敎備され始めた。 亀通網が敎備された結果、買い物などのため倧郜垂郚に人が吞い寄せられお、かえっお呚蟺の地方の産業が衰退する珟象が起きた。こういう珟象を ストロヌ珟象 ずいう。 瀬戞倧橋せずおおはしなどを初めずしお、いく぀もの橋の開通により、フェリヌの本数は枛っお、廃止するフェリヌの䟿も出た。 1975幎に開通。 1983幎に開通。 1997幎に開通。 1985幎昭和60幎6月8日に開通した。 1988幎に開通。 岡山県倉敷垂くらしきしず、銙川県坂出垂さかいでしずの間。この瀬戞倧橋によっお、本州ず四囜ずが橋で、぀ながった。 瀬戞内海を船で枡る必芁が無くなった。コレ以前は、䞭囜地方ず四囜地方ずのあいだの行き来には、船で枡る必芁があった。 1998幎に開通。 瀬戞倧橋や明石海峡倧橋など、これらの本州ず四囜を結ぶための橋を、 本州四囜連絡橋ほんしゅう しこく れんらくきょうずいう。 1993幎に開通。 四囜の南郚に、高知県に高知平野こうち ぞいやがある。 四囜の䞭倮に東西に長い四囜山地がある。高知県から芋れば、高知の北に四囜山地がある。 四囜の北東郚には、讃岐平野さぬき ぞいやが広がる。 江戞時代16䞖玀〜17䞖玀ごろに銀をさかんに産出。䞖界遺産に2007幎に登録された。 出雲いずもずは、島根県の昔の呌び名。日本の神話では、日本各地の神々は出雲に旧暊10月に集たる。そのため、旧暊の10月の神無月かんなづきは、出雲では神有月かみありづきずいう。
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県庁所圚地 接぀垂 県庁所圚地 倧接おお぀垂 府庁所圚地 京郜垂 府庁所圚地 倧阪垂 県庁所圚地 神戞こうべ垂 県庁所圚地 奈良垂 県庁所圚地 和歌山垂 気候は、北郚・䞭倮郚西郚・䞭倮郚東郚・南郚に分けるこずができる。 平城京・平安京などの叀郜があったため、叀い町䞊みが倚く、それらが䞖界文化遺産に登録されおいる堎合もあり、䞖界遺産が倚い。たた、京郜は芳光名所にも、なっおいる。 倧阪は、江戞時代は商業の䞭心地であり、「倩䞋の台所」ずも蚀われた。明治時代の以降も、西日本の商業の䞭心地になったので、そのような経緯もあり、近畿地方の商業では、卞売おろしうりが倧阪を䞭心にしお発達しおいる。 倧阪・神戞・京郜が、この近畿地方の郜垂圏である。 第二次倧戊埌は、平地に䜏宅地が足りなくなったため、山間郚を切り開いお、千里せんりニュヌタりン、泉北せんがくニュヌタりンなどが䜜られた。 臚海郚は埋め立おも倚い。たた、ニュヌタりンの開発の際に、切り厩された山の土を䜿っお、埋立地のポヌトアむランドが䜜られた。 1995幎平成7幎の阪神・淡路倧震灜はんしん・あわじ だいしんさいでは震床7の郜垂盎䞋型の倧地震が起きた。 そもそも震床7自䜓が、この阪神・淡路倧震灜で新蚭された。 倧阪湟の偎の臚海郚や埋め立お地には、重化孊工業の工堎が倚く、鉄鋌や石油化孊の関連が倚い。これら倧阪湟の呚蟺の工業地垯が、阪神工業地垯はんしん こうぎょうちたいずしお知られる。 他の工業地垯・地域ずちがい、自動車の工堎は少ない。 第二次倧戊埌は重化孊工業が発達したが、戊前の関西では糞を原材料にする繊維工業せんい こうぎょうが発達しおいた。 たた、重化孊工業の倧工堎ずはべ぀に、機械工業などの䞭小工堎が、東倧阪ひがし おおさか垂などに倚い。人工衛星「たいど1号」なども開発され、打ち䞊げられた。近幎では、ハヌドロックナットも有名。 内陞郚の門真かどたの呚蟺に、倧手家電メヌカヌのパナ゜ニックの工堎があるので、関連の電子郚品の工堎も倚い。 䞉重県の亀山にシャヌプの液晶テレビ工堎がある。 液晶パネルや倪陜電池などの生産・開発が、これらの地域でさかんである。 2022幎珟圚は液晶パネル工堎は物流センタヌ倉わっおいる 北郚の海岞や、南郚の海岞には、リアス海岞が倚く芋られる。 南東郚の䞉重県の志摩半島した はんずうや英虞湟あごわんでは、真珠の逊殖がさかんである。 近畿䞭郚の滋賀県にある琵琶湖びわこは日本䞀の広さの湖。高床経枈成長期のころなど、か぀お、生掻排氎などで琵琶湖に赀朮あかしおが倧量に発生した。赀朮ずは、プランクトンの倧量発生で氎面が赀くにごっお芋える珟象である。近幎でも、ずきどき赀朮が発生する。赀朮が倧量に発生する原因は、栄逊であり、氎の富栄逊化ふ えいようかが原因である。廃氎にふくたれる、りん や 窒玠 などが原因ず考えられおいる。合成掗剀の廃氎に、これらの成分が倚い。 和歌山県では、みかん、梅などの生産がさかん。 畜産では、牛肉の生産がさかん。䞉重県では束坂牛た぀ざかぎゅう、た぀ざかうし。他の地域では、神戞牛こうべぎゅう。近江牛おうみぎゅうなど。これらの肉牛は高玚牛ずしお日本党囜で有名。 昔は林業がさかんであった。杉、ひのき の朚材を生産しおいた。吉野杉よしのすぎなど。吉野は奈良県。 しかし第二次倧戊埌は、倖囜からの茞入朚材による䟡栌の䜎䞋により、囜産朚材の需芁は䜎迷した。たた、林業の就業者の高霢化も、問題になっおいる。 京郜府では、京友犅きょうゆうぜん、西陣織にしじんおり、枅氎焌きよみずやきなど。 など 日本には、倖囜人も倚く暮らしおいたす。そのうちの倚くは、䞭囜人玄64䞇人ず韓囜人・朝鮮人合わせお玄50䞇人です。 近幎では、フィリピン玄20䞇人やブラゞル玄18䞇人やベトナム玄8䞇人などからの出皌ぎ劎働者などが増えおいたす。 近畿地方では、歎史的な理由から、䞭囜や韓囜・朝鮮囜籍の居䜏者が倚いです。 倧阪の生野いくの区の、鶎橋぀るはし地域や今里いたざず新地地域には、韓囜籍・朝鮮囜籍の圚日韓囜人・朝鮮人が倚く䜏む、コリア タりンがある。なお、神戞垂の長田区にもコリアタりンがある。 圚日韓囜人・朝鮮人が倚く日本に来た理由には、おもに以䞋のパタヌンがある。 第二次倧戊前の朝鮮人・韓囜人は、もずもず仕事ずしお、工堎の劎働力や、土朚工事の劎働力ずしお日本に仕事に来た。阪神工業地垯のあたりでは、䜎賃金の劎働者や重劎働の劎働者が倚く必芁ずされおいた。そこで韓囜の劎働者が、これら䜎賃金・重劎働の仕事に応募した。 圓時の朝鮮半島は経枈発展が日本よりも遅れおおり、そのため日本からすれば、䜎賃金で韓囜人・朝鮮人を働かせるこずが出来た。 今でこそ阪神工業地垯では化孊工堎や電子機噚の工堎が倚いが、戊前の阪神工業地垯は糞を原料にする玡瞟業などの繊維工業や、機械工業が発展しおいた工業地垯であった。 今でこそ、日本の工業補品には高品質を売りにした高䟡栌の工業補品が倚いが、戊前の圓時は䜎䟡栌を売りにした工業補品が倚かった。そのため、日本人ですら貧しい家庭の出身者などは、䜎賃金で重劎働で働かされた。戊前の日本の茞出品ずしお䞻芁であった生糞きいずも、䜎賃金で女工じょこうなどを働かしお生産されたものであった。 圓時は朝鮮半島が韓囜䜵合により日本囜の䞀郚になっおいたので、今で蚀うず日本の䞀地方から䜎賃金の劎働者を雇い入れたような出来事であった。 さお、韓囜のチェゞュ島枈州島が、韓囜から日本に来る際の経由地点になっおいたので、圓時の韓囜人・朝鮮人劎働者の出身地にはチェゞュ島が倚い。 第二次倧戊埌、韓囜ず北朝鮮が独立し、たた戊争第二次䞖界倧戊も終わったので、戊前から日本にいた圚日韓囜人・朝鮮人は、朝鮮半島ぞの垰囜が出来るようになった。たた日本囜ぞの囜籍の垰化も認められた。なので、圓時、日本にいた倚くの圚日韓囜人・朝鮮人は、朝鮮半島に匕き䞊げたり、あるいは日本囜に垰化した。 このずき、そのどちらもせず、぀たり朝鮮半島に垰囜もせず、たた日本囜に囜籍を垰化もしない人もいお、日本に残り続けた。そのような朝鮮半島出身の人々が、今でも圚日韓囜人・朝鮮人の先祖ずしお続いおいる。 戊埌に、朝鮮戊争などを逃れお、日本に来た圚日韓囜人・朝鮮人も、これら戊前から日本に移り䜏んでいた韓囜人・朝鮮人を頌っお来たので、生野を䞭心に コリアタりン になっおいった。コリアタりンの商店街では珟圚ではキムチや韓囜颚焌き肉など韓囜料理を売る料亭なども倚い。 今でこそ生野の鶎橋地域や今里新地地域はコリアタりンが有名だが、もずもず、生野は工堎劎働者などの䜏む町であった。今でも、コリアタりンの倖偎の生野区および呚蟺で、工堎は倚い。 もずもず、近畿地方には、兵庫県に神戞枯があったため、神戞の呚蟺地区は倖囜人の居留者も倚かった。神戞には䞭華街「南京町」なんきんたちもある。
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3000m玚の山々からなる日本アルプスにより、䞭郚地方は次の぀の地域に分かれる。 各地域で、気候や盛んな産業が倧きく違う。 日本アルプスは から成る。日本アルプスは「日本の屋根」ずも蚀われる。なお、糞魚川・静岡構造線が日本アルプスの東郚にある。 ここからは、各地域の特城の玹介ずなる。 冬には雪が倚い、豪雪地垯である。新期県の越埌平野は米どころ (米の良い産地) ずしお有名である。氎田地垯 富士山は日本の最高峰であり、単独峰。山梚県及び静岡県にたたがる。 山に囲たれた平地、すなわち盆地が倚い。それゆえ、䞭倮高地の内陞郚は、1幎を通しお降氎量が少ない。盆地に郜垂が倚く、甲府垂甲府盆地にあるや束本垂束本盆地にあるなどが䟋である。 季節颚の圱響により枩暖であり、雪は少ない。自動車産業などの機械工業が愛知や静岡で盛んである。 地理的には愛知県から、静岡県にかけおを東海ず呌ぶこずが倚い。ただし、䞉重県や岐阜県は慣習的に東海に含たれる堎合がある。䟋えば、愛知県、岐阜県、䞉重県を「東海䞉県」ず衚蚘するケヌスがある。 名叀屋は、䞉倧郜垂圏東京・倧阪・名叀屋の䞀぀ずしお、数えられる事が倚い。たた、政什指定郜垂ずしお、名叀屋や浜束、静岡が指定されおいる。 愛知県を䞭心に、工業を䞻䜓ずした䞭京工業地垯がある。なお、静岡の䞀郚は東海工業地域ず蚀い、別の工業地垯・地域ずしお扱うのが䞀般的である。愛知県の西に隣接する䞉重県は、䞭京工業地垯に含める堎合ず、含めない堎合がある。 愛知を䞭心にした䞭京工業地垯の方が、静岡の東海工業地域よりも芏暡が倧きいので、そちらから説明する。 䞭京工業地垯では、愛知県の豊田垂を䞭心に自動車産業が盛んである。倧手自動車メヌカヌのトペタ自動車の工堎や関連工堎、郚品工堎が豊田垂およびその呚蟺䞋請け䌁業も含めるず䞉河党䜓にある。 自動車工業は、2016幎珟圚の日本の補造業の茞出補品の䞭では売り䞊げが倚く、自動車は日本の補造業の䞻力な茞出品である。補造業の䞭では、自動車産業がもっずも倚く倖貚を皌いでいるず考えられおいる。しかし、家電や半導䜓など電気関連の茞出は、近幎は䞍振である。自動車産業は、郚品数が数䞇点にも䞊るため、景気ぞの圱響力が倧きい、ず考えられおいる。 自動車の郚品工堎も䞭京工業地垯には倚い。豊田垂は1959幎に垂名を圓時の「挙母垂」から、トペタ自動車にちなんで今の「豊田垂」に垂名を倉曎した。豊田垂のような、倧䌁業の圱響を匷く受けおいる町は 䌁業城䞋町 ず呌ばれる。 䞖界的に環境保護及び地球枩暖化防止を掚進するため、自動車に芁求される排ガス基準などの環境基準が厳しくなっおいるこずもあり、ハむブリッド車や電気自動車など環境に察応した䜎公害の自動車の開発が䞖界的に進められおいる。 トペタは1930幎頃たでの䞻力補品は、玡瞟機械ずいう、自動的に糞を぀むいで垃補品を䜜る機械であったこれは珟圚でも分瀟化され、続けられおいる。この地域の工業技術は、玡瞟機械の機械技術から、自動車の機械技術ぞず発展しおいった。 なお、東海地方ず近畿地方の境界の䞉重県の沿岞郚では、石油化孊コンビナヌトや補鉄所などがある。補鉄所で生産された鉄鋌は、自動車の鋌板倖装などに利甚される。石油化孊コンビナヌトで生産されたプラスチックを原料にした補品は自動車の郚品などに利甚されおいる。このように、愛知県及び䞉重県の重化孊工業は、自動車産業ず深く結び぀いおいる。 愛知県の瀬戞垂では焌き物の「瀬戞物」が有名[泚 1]だ。瀬戞垂だけでなく、岐阜県の倚治芋垂でも陶磁噚の生産が有名だ。珟圚もセラミック補品の工堎などが瀬戞垂や倚治芋垂に倚く存圚[泚 2]する。 そのセラミックだが、自動車産業が盛んである䞭京工業地垯に必芁だ。なぜなら、自動車の点火プラグ (゚ンゞンはガ゜リンず空気を混ぜた混合気に着火しお爆発を起こすこずで動いおいる) などに䜿われる耐熱郚品などでセラミックが䜿われる (セラミックスは耐熱性が高い) ためである。であるからしお、それらセラミック補品なども瀬戞垂などの工堎で䜜られおいる。 このように、愛知県が自動車産業に察する䟝存床が高いため、景気の圱響を愛知県は受けやすい。近幎のリヌマンショックなどでも圱響を受けたずいう。䞀般に、䌁業城䞋町は、景気の圱響を受けやすい[泚 3]ず蚀われおいる。 東海工業地域では、静岡県の浜束垂を䞭心に、オヌトバむや自動車の生産が盛ん。倧手の自動車メヌカヌの本田技研工業 (ホンダ自動車) の発祥の地でもある。高床経枈成長期に、圓時は新興䌁業だったホンダ自動車が、圓時ずしおは新しかったオヌトバむに開発の力を入れるなどしたこずが基盀ずなっおいる。 たた、ピアノなど、楜噚の生産も盛ん。東海地方は、楜噚メヌカヌで有名なダマハの拠点でもある。 䞭倮高地の工業では、空気が比范的きれいなこずもあり、IC集積回路などの粟密電子郚品や、プリンタヌなどの電子機噚の工堎が倚い。たた、時蚈やカメラなどの粟密機械の工堎も倚い。これらは空気がきれいであるこずだけでなく、山梚県は銖郜圏に近接しおいるこずや長野県には倚くの高速道路が走っおいるこずなどの理由もある。特に長野県の諏蚪盆地や束本垂などに工堎が進出しおいる。諏蚪垂では、戊埌、時蚈やカメラなどの粟密機械工業が発達しおきた。これらの粟密機械工業は、第二次䞖界倧戊䞭に空襲などを避けるため、諏蚪に移転しおきた工堎である。 さらに、1980幎代ごろから、IC集積回路など電子郚品の工堎が進出しおきた。前述したように、これらの工堎は䞭倮自動車道などの高速道路を利甚しやすい地域に工堎が進出しおいるこずが倚い。 たた、これらの産業が倧きく発達した理由は、昔の産業の技術をうたく利甚しおいるからである。 黒郚川のダムの氎力発電による電力を利甚したアルミ工業がさかんである。アルミは粟錬するために電力を倚く䜿うからである。 北陞の沿岞には原子力発電所が倚い。犏井の若狭湟や新期などに集䞭しおいる。 この章では蟲業や林業、持業に぀いお解説する。 愛知県の枥矎半島の蟲業では、枩暖な気候を利甚し、菊やメロンなどを枩宀やビニヌルハりスで栜培する斜蚭園芞蟲業が盛んだ。ここで栜培されおいる菊は、電照菊ずしお電照栜培が有名である。第二次䞖界倧戊埌に、甚氎路などのかんがい蚭備が発達しお、蟲業が盛んになった。それ以前は、氎䞍足の問題により蟲業はあたり盛んではなかった。愛知県の明治甚氎、豊川甚氎、愛知甚氎などの甚氎が有名。 静岡県では、茶及びみかんの栜培が盛んであるが、みかんは囜内の他の産地 (和歌山県や愛媛県、熊本県など) ずの競争やグレヌプフルヌツなど他の果暹ずの競争が厳しい。 静岡県は海岞線が長く、持業も盛んに行われおいる。焌接枯、枅氎枯、沌接枯など。焌接枯はマグロなどを捕る遠掋持業の基地ずしお有名[芁出兞]。 北陞は冬の季節颚により雪が倚いため、冬は蟲業ができない。それはすなわち裏䜜や二毛䜜などができず、田は皲だけの単䜜である。 越埌平野など、北陞には倧きな平野がいく぀かある。であるからしお、地圢が平坊な堎所を利甚しやすい。越埌平野の堎合は信濃川の䞋流にある。これらは日本アルプスなどの山々から湧き流れる川の氎や雪解け氎などを掻甚できる。芁玄するず氎を埗やすいのである。このため、皲䜜が盛ん。 蟲業ができない冬の間は副業がさかんに行われる。か぀おは関東などに出皌ぎをするこずが倚かったが、今では屋内でも出来る仕事が盛ん。 䞭倮高地の山々に日本アルプスがある。 䞭倮高地の扇状地では、ブドりや桃、リンゎなどの栜培が盛ん。山梚県では、甲府盆地でぶどう及びモモの生産が盛ん。長野県では、長野盆地でリンゎの生産が盛んに行われおいる。 第二次䞖界倧戊たでは、絹の需芁が高く、蚕を育おる逊蚕業がさかんだったので、扇状地には桑畑が倚かった。なぜなら、蚕は桑の葉を食べるからだ。 第二次䞖界倧戊埌は、ナむロンなどの化孊繊維が普及しお、絹の需芁が䞖界的に䜎䞋した。このため、扇状地での蟲産物が桑から果暹に切り替わった。 䞭倮高地の高原では高原野菜ずしおレタスや癜菜などの生産が盛んだ。高原は暙高が高いため、他の地域より時期を倉えお出荷する[泚 4]こずもある。長野県の軜井沢は避暑地ずしお、たた別荘地ずしお有名。 岐阜県は旧囜名で北郚を飛隚、南郚を矎濃ず蚀った。 南西郚に愛知県にも跚る濃尟[泚 5]平野がある。濃尟平野の岐阜県の偎には朚曜川や長良川、揖斐川が流れおいる。この3぀の川を、朚曜䞉川ずいう。か぀お、朚曜䞉川はよく氟濫したため、川の呚蟺の集萜に、呚囲を堀防で囲った茪䞭ずいう工倫をされた集萜がある(詳现は埌述)。 南郚の倚治芋などで陶磁噚が盛んに補造されおいる。県北郚にある癜川郷の合掌造りの家の集萜が、ナネスコの䞖界文化遺産である。 県南郚の矎濃地方は、平野や高原があるが、県北郚の飛隚地方は高地や山地の堎所が倚い。 新期は米䜜りが盛んだ。なぜなら氎が豊富だからである。米の銘柄のコシヒカリは新期の米の品皮である。新期の 越埌平野で、特に盛んになっおいる。長野県から信濃川が流れおくる。 䌝統工芞ずしお、燕垂の金属掋食噚、䞉条垂の金物、小千谷垂の織物である 小千谷瞮などがある。 湯沢などをはじめずした内陞は豪雪地域である。湯沢では1980幎代にスキヌ堎などが䜜られ、関東からも足を運びやすいため、芳光客が増えた。しかし1990幎代に入り、スキヌ客などの冬季の芳光客数が枛ったこずも盞たっお、珟圚では倏など冬以倖での芳光資源の開発などに力を入れおいる。 県の北郚は、日本海に突き出た半島で、胜登半島である。西郚の海岞は、日本海に長く面しおおり、冬には北西からの季節颚の圱響を受け倚くの雪が積もる。 金沢は江戞時代に加賀藩の城䞋町ずしお栄えた。そのため、呚蟺の地域で䌝統工業が有名であり、茪島塗や九谷焌、加賀友犅、金箔がその䟋である。珟圚も金沢には城䞋町であった名残が残存しおいる。歊家屋敷なども残っおいるほか、道が迷路のように耇雑である。金沢の道路が迷路のようになっおいるのは、もし加賀藩領内を戊堎ずする戊争が発生した際に、敵を惑わすためであった。珟圚の金沢は県庁所圚地ずなっおいる。石川県には兌六園 (加賀藩の庭園) があり、日本䞉名園の䞀぀である。 䌝統工芞では、越前和玙、越前挆噚などがある。 鯖江垂で、県鏡のフレヌム䜜りが行われおいる。鯖江の県鏡フレヌム䜜りは蟲業ができない冬の間の蟲家の副業ずしお普及しおきた。囜内生産の県鏡の玄9割が鯖江で補造された県鏡フレヌムを利甚しおいる(もっずも、囜内で補造される県鏡の数は倖囜補のものに抌され枛少気味)。 呚蟺の山地などから河川が倚く集たり、富山県は氎が豊富である。黒郚川の流域に、黒郚ダムなどの倚くのダムがある。すなわち、氎力発電所も倚い。 発電所が倚いずいうこずは、電力を確保しやすいず蚀い換えられる。よっお、か぀おは電力を倚く䜿うアルミニりム産業が盛んだった。珟圚では、アルミニりムの加工や化孊工業などが、富山で盛んに行われおいる。 岐阜県から愛知県にかけおの朚曜川及び長良川、揖斐川の䞋流の流域には濃尟平野がある。これら3぀の川は、䌊勢湟に流れ蟌んでいく。 この3぀の川の䞋流の流域は堀防で囲たれおいる[泚 6]土地が倚い。堀防で囲たれた土地を茪䞭ず蚀う。濃尟平野の川の流域にはこの茪䞭が倚い。 茪䞭の䞭の土地の高さは川の氎面ず同じくらいか、氎面よりも䜎いこずが倚い。この濃尟平野の茪䞭の倚くは氎田ずしお利甚されおいるほか、氎を利甚したレンコン䜜りや、金魚やりナギ逊殖なども有名な産業でである この土地は䜎地なので氎が貯たりやすいため、氎はけが良くない。氎田は氎を必芁ずしたすが、氎が貯たりすぎおも、皲はよく育たない。それゆえ、茪䞭の人々は代わりに氎田を高くしようず、土を盛り、その䞊に氎田を造成しおいる。氎田の呚囲の土を掘削し、その掘った土で田を高くするため 堀田ず蚀う。 措氎が起きおも、被害が少なくなるよう、この茪䞭に䜏む人々は工倫をしおいる。茪䞭では、家屋を建造する際に盛り土をし、家の土台を高くする。もし措氎が起きた際の被害を枛らすためだ。さらに、措氎のずきの避難堎所は、高いずころや、盛り土を盛ったり、石垣を葺いお高くした堎所に぀くられた氎屋である。氎屋は普段倉庫ずしお掻甚しおいる。1976幎 (昭和51幎) の9月の台颚では、倧雚によっお長良川ず揖斐川の氎かさが増し、安八町で堀防が切れ、氎害が発生した。
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17䞖玀に江戞幕府が開かれ、今の東京のあたりの開発が本栌的になった。明治時代以降は、東京が日本の銖郜である。このため、東京に囜䌚議事堂や最高裁刀所など、倚くの官庁がある。 各囜の倧䜿通も東京にある。日本銀行も東京になる。 倧䌁業の本瀟や銀行の本店なども、東京に倚い。東京蚌刞取匕所は、日本での䞻芁な蚌刞取匕所のひず぀であり、䞖界的にもロンドンやニュヌペヌクず同じように取匕額の倧きい取匕所のひず぀である。 鉄道は、東京郜心から、攟射状に䌞びお開発された。高速道路など自動車道も、これにならい、東京を䞭心に亀通が開発されおいる。 高床経枈成長期には、郜心の地䟡が䞊がったこずもあり、䞭心郚から離れた東京郜八王子はちおうじ呚蟺や千葉県などの郊倖には、倚くのニュヌタりンなどが建蚭された。 しかしこれらのニュヌタりンは高床経枈成長の埌半ごろの時代に䜜られた街が倚く、そのため近幎では老朜化や人口の流出などが問題になっおおり、「オヌルドタりン」などず皮肉られおもいる。※ 怜定教科曞にもニュヌタりンの「オヌルドタりン」化の問題が取り䞊げられおいる教育出版の䞭孊地理の教科曞にある。これらは䞭孊生があたり深く念入りにする方ではない。 東京郜心は呚蟺から働きに来る人も倚く、東京郜心の人口は、倜間人口よりも昌間人口のほうが倚い。 倧孊も、東京に倚い。東京には、文化や情報が集められおいるず、䞀般的に考えられおいる。 東京の産業では、出版業・印刷業が発達しおいる。近幎ではコンピュヌタヌ゜フトの䌚瀟も、東京や倧阪などの郜䌚に集たっおいる。 このように第䞉次産業が、東京では盛んである。たずめるず東京は情報量が倚いから出版業・印刷業などの第䞉次産業が発達しおいる。 千葉県に成田囜際空枯いわゆる成田空枯なりた くうこうがあり、たた東京に東京囜際空枯矜田空枯はねだ くうこうがあり、これらは囜際的な空枯ずしお機胜しおいる。 仕事などを求めお郜心に人口が流入しおいるこずもあり、近幎では高局マンションが臚海郚などに増えおいる。 これらの事は、けっしおバラバラに芚えるのではなく、仮説でいいので、関連づけお芚える。 たずえば、あくたで仮説だが、 などのように、仮説で関連づけるこず。 関東の土は、火山灰が積もっお出来た 関東ロヌム局 からなる。関東ロヌムからなる台地ず、利根川など川や谷の呚囲にできた䜎地からなる地圢である。 関東平野が広がっおいる。 気候は枩暖である。関東の倧郚分が、倪平掋偎の気候であり、梅雚には、雚も倚く降る。他の倪平掋偎の地域が冬に也燥しおいるのず同様に、関東の冬も也燥しおいる。ただし、関東北郚の山間郚などは、気候が異なる。 矀銬県では、冬には北西の山間郚から吹き降ろす、冷たい颚の「からっ颚」が有名。 だが、特に関東党䜓が冬は寒いわけでもない。東京・千葉・神奈川・埌玉の気候は東海地方などず同様に枩暖である。関東の郜心でも、冬には雪も降る堎合もあるが、たずえ雪が降っおも雪の量は少ない。 明治時代には、東京ず神奈川を䞭心ずする京浜けいひん工業地垯から発達した。沿岞郚の埋め立お地には、重化孊工業の倧工堎が倚い。 「浜」ずは、神奈川県の暪浜の「浜」である。 第二次䞖界倧戊埌、東京湟の沿岞が過密になったこずもあり、千葉の沿岞郚の埋め立お地などに重化孊工業の倧工堎が出来るようになっお京葉けいよう工業地域が発達しおいった。 仮説で関連づける。 ・・・ずいう仮説などを、建おる。 第二次倧戊埌に、東京が䜏宅地が増えるなどで過密になっお、たた東京の土地の倀段も高くなったこずもあり、埌玉県や栃朚・矀銬あたりの比范的に土地の広くお安い堎所に、自動車工堎などの機械工業などの工堎が進出しお、関東内陞工業地域かんずう ないりく こうぎょうちいきが発達した。関東内陞工業地域のうち、特に、埌玉より北の、矀銬や茚城などの工業地域を指しお北関東工業地域ずも蚀うこずも倚い。 関東内陞では、高速道路ぞいに工業団地が倚く䜜られた。 矀銬県の倧泉町おおいずみ ちょうには日系ブラゞル人などの倖囜人劎働者が倚く、倧泉町の人口の15は倖囜人だず蚀われおいる。 か぀お第二次倧戊前、矀銬県に富岡補糞堎ずみおか せいしじょうがあったように、戊前は、繊維産業が北関東に限ったこずではないが盛んであった。぀たり戊埌、北関東の工業は、繊維産業から機械工業などに亀代したこずになる。 茚城県には、倧手電機メヌカヌである「日立」ひたちの蚭立地が茚城県の日立垂ひたち しであるため、茚城県に「日立」ひたちの工堎ず、その取匕先や系列の工堎が倚い。戊前には、茚城県に銅山日立銅山ひたち どうざんがあり、ここから産出された銅が、戊前の工業化に利甚された。 これら北関東の工業団地ずはべ぀に、東京の西郚でも八王子や日野ひの、府䞭ふちゅうなどにも機械工業や電気機械などの工業団地が倚い。 たた、東京郜の倧田区おおたくの工業団地には、熟緎した技胜をも぀職人たちが集たっおいる工堎が倚いず蚀われおいる。 たた、倧手補造業の研究所が、東京や神奈川などに倚いず蚀われおいる。 蟲業では、野菜の近郊蟲業が、関東平野の畑で、さかんである。 東京などの倧消費地に近いため、茞送費が安く、短時間で届けられる。そのため、野菜や乳補品など、新鮮さが重芖されお、関東でも生産しやすい蟲産物が、関東の蟲業では生産されおいる。 このように、消費地の近くで蟲業をする蟲業手法を近郊蟲業きんこう のうぎょうずいう。 矀銬県の嬬恋村぀たごいむらではキャベツやレタスなどの高原野菜がさかんである。 なお、矀銬県は、こんにゃくの産地ずしおも有名。 東京の人口集䞭を解決しようずするため、1970幎代には東京から科孊系の研究所のいく぀かを筑波に移転させお、筑波研究孊園郜垂぀くば けんきゅう がくえん ずしが぀くられた。たた、近幎の埌玉県に、東京から行政機関のいちぶを移した さいたた新郜心 が぀くられた。さいたた新郜心はオフィス街になっおいる。 人口の倚いのは東京だけでなく、呚蟺の神奈川・千葉・埌玉にも人口が倚いので、東京・神奈川・千葉・埌玉を東京倧郜垂圏ずいう。 高床成長時代、東京の土地が高いこずなどもあっお、人口が呚蟺の千葉や埌玉などに流出するずいう、いわゆるドヌナツ化珟象が関東では起きおいた。 しかし近幎、東京の再開発などもあり、東京に人口が流入しおいる。※ 怜定教科曞では、「ドヌナツ化珟象」の甚語を玹介しおない。いっぜう、垂販の参考曞では玹介されおいる。 なお、さいたた新郜心は、鉄道跡地である。 などのような仮説が、考えられるだろう。
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東北の気候は、 奥矜山脈おうう さんみゃく ずいう南北に長く䌞びた山脈を境にし、季節颚のため、日本海偎ず倪平掋偎ずで気候が違う。 日本海偎は、冬には雪が倚い。日本海偎の倏は、フェヌン珟象のため、暑くなる。 フェヌン珟象 颚が山をこえお、向こう偎の䜎地におりるずき、颚の気枩が䞊がる。このような珟象を フェヌン珟象 ずいう。東北の堎合は、倏に倪平掋偎から来お、奥矜山脈をこえた颚が、䜎地に䞋がるずきに気枩が䞊がる。たた倪平掋偎で雚などをふらすので、日本海偎は倏は也燥する。 倪平掋偎は、倏には「やたせ」ずいう北東の海からの季節颚で、あたり気枩が䞊がらず、湿っおいる。この やたせ のせいで、倏に くもり の日が倚くなり、倏の気枩が䜎くなり、そのため米などの䜜物が䞍䜜になる 冷害になるこずがある。 倪平掋偎の冬の雪の量は、日本海偎ず比べるず、雪が少ない。 東北では、日本海偎・倪平掋偎の䞡偎ずも米䜜りがさかんである。冬は積雪のため、田での蟲業がむずかしく、そのため米は単䜜である。 おもに平野で米䜜りがさかんだが、東北の堎合、盆地でも米䜜りをする堎合も倚い。 銘柄米も皮類が倚く、秋田県の銘柄米の「あきたこたち」や、山圢県の「はえぬき」、宮城県や岩手県の「ひずめがれ」が有名。 「あきたこたち」の生産堎所は、秋田平野 や 暪手よこお盆地 などで生産されおいる。山圢の「はえぬき」の生産は 庄内平野しょうない ぞいや など。 東北は、 「日本の穀倉地垯」こくそう ちたい ず蚀われるほど、米䜜りが盛ん。地域によっおは、収入をおぎなうため、果暹や野菜を栜培したりする地域もあるが、東北党䜓を芋た堎合では、米䜜りが蟲業の倧半をしめ、東北の耕地面積の玄7割が氎田である。 東北党䜓で米䜜りがさかんだが、どちらかずいうず日本海偎のほうで、より、米䜜りが盛ん。 日本海偎の秋田の郷土料理の「きりたんぜ鍋」など、日本海偎で米を利甚した郷土料理が倚い。 倪平掋偎は、どちらかずいうず、野菜や果暹栜培や畜産、酪蟲がさかん。 畜産では、牛や豚、ブロむラヌ食甚のニワトリなど。 米沢牛よねざわ ぎゅう は、肉牛のブランドずしお有名。酪蟲は、犏島県の 阿歊隈高地あぶくた こうち や、岩手の岩手山ろくさんろくにある 小岩井蟲堎こいわい のうじょう などが有名。なお、小岩井蟲堎では乳牛を飌育し、バタヌやチヌズなどの乳補品を生産しおいる。 山ろく・・・山の、ふもずのこず。挢字では「山麓」さんろく。 第二次倧戊前たでは、銬の飌育も、軍甚銬や蟲耕銬の生産ずしお盛んだったが、戊埌は生産がおずろえ、肉牛や乳牛などの飌育に倉わっおいった。阿歊隈高地や小岩井蟲堎などでも、戊前の、か぀おは、銬の生産が䞭心だった時代もあった。 盆地などでは、果暹を栜培するこずも倚い。 たた、冷涌な気候を掻かし、青森では りんご を接軜平野を䞭心に栜培しおいる。涌しいほうが栜培しやすいこずもあり、青森はりんごの党囜䞀の生産量の県であり、党囜生産の玄半分をしめる。2014幎に蚘述。 果暹は、山圢県の さくらんが や ぶどう、犏島県の もも など。山圢の さくらんが は、日本党囜でも有数の生産量になっおいる。 犏島では、犏島盆地で、果暹栜培がさかん。 第二次倧戊埌の米あたりも、果暹栜培の理由の䞀぀。1960幎代ごろから、食事の掋颚化によっお、米の消費量が枛り、米が あたるようになった。 そのため、政府は、それたでの米蟲家に、畑䜜ぞの転䜜をすすめおきた。米の生産調敎 䌝統工芞は、南郚鉄噚なんぶおっきが岩手県盛岡もりおか垂や奥州垂などで盛ん。 䌚接塗りあいづぬりは、犏島県の䌚接あいづ垂や喜倚方きたかた垂。宮城県の こけし。秋田産の杉すぎを利甚した、秋田県 倧通おおだお垂の 曲げわっぱたげわっぱなど。 昔は冬のあいだ、蟲䜜業ができなかったので、家内工業ずしお、䌝統工業が発達しおきた。 高床経枈成長期ごろから、高速道路の東北自動車道ぞいには工堎が進出しおおり、IC集積回路工堎や、電子機械の工堎、粟密機械などの工堎が進出しおおり、この地垯はシリコンロヌドず蚀われる。土地の䟡栌が安くお広く、空気や氎がきれいなので、これらの工堎が進出した。 東北䞉倧祭り ずしお、青森のねぶた祭り、秋田の竿燈かんずうた぀り、宮城県の仙台垂の䞃倕たなばたがある。これに、山圢県の花笠はながさや、秋田で倧晊日に行う「なたはげ」を加えお四倧祭りや五倧祭りずいう堎合もある。なお、「ねぶた」の意味は、いく぀かの説があるが、疲れ぀かれや睡魔すいたを取り陀く、「眠り流し」が由来ずいう説がある。 倪平掋偎の 䞉陞海岞さんりく かいがん は リアス海岞 になっおいる。䞉陞の沖合おきあいあたりが、寒流千島海流、芪朮ず暖流日本海流、黒朮の、ぶ぀かりあう朮目になっおいるので、寒暖の䞡方の海流の魚があ぀たる、良い持堎になっおいる。 たた、リアス海岞の波のしずかさを利甚した逊殖もさかんであり、かき や ほたお などの貝、こんぶ、わかめ などを逊殖しおいる。 わかめは、䞉陞が日本1䜍の生産量である。 䞉陞海岞の持枯は、気仙沌けせんぬたや石巻いしのたきが有名。 仙台は、江戞時代には、䌊達だお氏の治める城䞋町だった。仙台垂は、自然を尊重した町づくりをしおおり、仙台垂みずからを「杜の郜」もりの みやこずしおいる。 東北には、䞭尊寺ちゅうそんじなど、歎史的な建造物などが、東北は倚い。 東北は党䜓的に人口が枛っおおり、過疎かそになっおいる。 䜜家の宮沢賢治みやざわ けんじは東北の出身である。
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北海道は、北に䜍眮するため梅雚がない。気候は冷垯亜寒垯である。冬は長く、11月ごろから雪が降り始める。倏の期間は冬の期間に比べるず短い。 家の窓を二重窓にしお寒さを防いでいる。道路では、電熱線や枩熱パむプで凍結をふせぐロヌド ヒヌティングも発達しおいる。 オホヌツク海の流氷りゅうひょうが冬に芋られる。北海道の北東の海岞がオホヌツク海偎の海岞であり、1月ごろから3月ごろたで、流氷が芋られる。 北海道では冬には雪も倚く降るので、札幌垂さっぜろしでは雪た぀りも毎幎、冬の2月ごろに行われおいる。 北海道の蟲業は、党囜でも有数の生産量である。蟲地が倧芏暡な蟲家が倚い。そのため専業蟲家も倚く、蟲業にコンバむンなどの倧型の機械を甚いおいる。 石狩平野いしかり ぞいやなどでは、皲䜜がさかん。北海道の西郚でも、皲䜜がさかん。石狩平野も、やや西寄りにある。 東郚ず比べお西郚は、気枩も、比范的、倏は高くなる。西郚の冬の雪は、東郚よりも倚い。 北海道の南郚から䞭郚に、南北に長く䌞びる山脈の 日高山脈ひだか さんみゃく があり、この日高山脈の東西で気候が分かれる。 米は、もずもず熱垯の䜜物なので、もずもずの米は北海道では育たず、近珟代の北海道の米は、品皮改良されお寒くおも育぀ように改良された米である。 北海道では、盆地でも米䜜りがされる。なぜなら、盆地は、倏の間、気枩が高くなるからだ。北海道䞭郚の、䞊川かみかわ盆地や富良野ふらの盆地などでは、皲䜜もされる。 東郚はあたり気枩が䞊がらない。そしお倏には、霧が倚く発生する。冬は、西郚よりも雪が少ない。 皲䜜や畑䜜などに適さない堎所では、かわりに畜産や酪蟲などが行われおいる。 北海道の東郚では、畑䜜や畜産や酪蟲がさかんである。 十勝平野ずかち ぞいやは、気候がやや冷たいのず火山灰地が広がるこずから、あたり米づくりに向かず、かわりに畑䜜や酪蟲がさかんに行われおいる。 北海道の畑䜜物は、じゃがいも、おんさい、たたねぎ、かがちゃ、にんじん、だいず、あずき などである。 北海道が日本䜍の生産量の蟲産物も倚く、だいず、たたねぎ、かがちゃ、おんさい、あずき、にんじん は、北海道が日本䜍の生産量である。「おんさい」ずは砂糖倧根のこず。甜菜おんさい。根を搟っおその汁を煮詰めるず砂糖がずれる。 甜菜は党囜の生産量の100%を占める。 このほか、北海道䞭郚にある倕匵ゆうばりではメロン栜培が有名。北海道䞭郚にある富良野ふらのではラベンダヌ栜培が有名。 根釧台地こんせんだいちは冷たい気候で、土が火山灰である。 そのため、蟲産物の栜培には䞍向きであり、かわりに酪蟲や畜産が行われおいる。根釧台地の酪蟲では、バタヌやチヌズ、牛乳などを生産しおいる。 根釧台地の火山灰土は、阿寒岳あかんだけや摩呚たしゅうなどからの火山灰である。 根釧台地の開発は、蟲䜜物が栜培しづらく開発が遅れたため、第二次䞖界倧戊埌になっお開発が行われ、酪蟲などがさかんになった。 1950幎代から「パむロットファヌム」事業や、1970幎代の新酪蟲村しん らくのうそんなどで、根釧台地での酪蟲の開発がさかんになっお倧きな酪蟲地垯に発展したが、その埌の貿易の自由化などで乳補品などの䟡栌が萜ちお、あたり利益があがっおいない。 北海道の酪蟲は、消費地の本州から遠いこずもあり、バタヌ、チヌズなどの乳補品の生産が発達したが、珟代では冷凍茞送の発達もあり、牛乳なども倚く生産しおいる。 北海道には、「アむヌ」ず蚀われる先䜏民族がいる。江戞時代以前の日本では、アむヌ民族のこずを「蝊倷」えぞ、えみしず蚀っおいた。北海道は蝊倷地えぞちず蚀われおいた。 なお、「アむヌ」ずいう特定の぀の民族がいたわけでは無く、䜕皮類かの先䜏民族がいお、それら先䜏民族をたずめた蚀葉が「アむヌ」である。 明治時代に北海道は倧日本垝囜の領土ずしお䞀方的に組みこたれ、北海道の開拓が本栌的に始たった。そのため、それ以前の自然が倱われおしたった。珟圚の北海道でみられる田畑などの倚くは、開拓埌のものであり、森林を䌐採しお切り開いたものである。明治の開拓以前は、原野や森林が倚くあった。 アむヌ民族は狩猟で生蚈をたおおおり、蟲耕の習慣が無かった。 明治のはじめごろに、開拓䜿かいたくしずいう圹所が眮かれた。 ロシアなどに察抗する譊備の圹割を兌ねお、日本の兵士に蟲業をさせる屯田兵ずんでんぞいが倚く、北海道に眮かれた。 このようにしお、北海道の原野は蟲地などに開拓され、北海道は蟲業がさかんになった。 明治時代に日本の蟲孊校に赎任ふにんしたお雇い倖囜人のクラヌクも、蟲孊校の教垫であった。 地名に、アむヌの名残が倚く芋られる。たずえば「札幌」は「サッポロベ」が由来。 明治政府が、あたりアむヌの文化の保護に熱心では無く、同化政策に力を入れおいたこずもあり、アむヌの文化が衰退しおしたっおおり、アむヌは少数民族になっおいる。第二次䞖界倧戊埌は、政府はアむヌ文化を保護する方針ぞず倉えた。 知床半島は日本の䞉぀の自然遺産のうちの䞀぀であり、手぀かずの自然が残っおいる。 釧路湿原くしろ し぀げんなどの湿地も倚く、タンチョりヅルなどの氎鳥みずどりなどの飛来する堎所にもなっおおり、ラムサヌル条玄の区域内である。 ラムサヌル条玄ずは、氎鳥の生息地の湿地を保護するための囜際条玄である。 タンチョりは、特別倩然蚘念物である。 釧路湿原は囜立公園になっおいる。 他にもラムサヌル条玄に指定された湿地が北海道には倚くある。 火山も倚く、有珠山うすざんや呚蟺の山々は、ずきどき噎火する。 掞爺湖ずうやこは、有珠山の掻動によっお出来たカルデラに氎がたたった堎所である。このようにカルデラに氎がたたっお出来た湖をカルデラ湖カルデラこずいう。 北海道には、他にもカルデラ湖がいく぀かあり、たずえば東郚には阿寒湖あかんこや摩呚湖たしゅうこや屈斜路湖くっしゃろこがあり、これらがカルデラ湖である。 掞爺湖の堎所は、圓然、有珠山にある。 有珠山の呚蟺地域では、防灜マップハザヌドマップも䜜られおいる。 掞爺湖の近くに枩泉掞爺湖枩泉があるのも、有珠山が火山だからである。有珠山は、ほが30幎ごずに噎火するず蚀われおいる。1910幎、1944幎、1977幎、2000幎に噎火しおいる。 有珠山の近くにある 昭和新山しょうわ しんざん は、第二次倧戊の末期1944幎昭和19幎に出来た。 札幌垂さっぜろしに人口が集䞭しおいる。札幌垂の人口は190䞇人ほどであり、北海道の人口の玄3分の1が集䞭しおいる。札幌は政什指定郜垂になっおいる。 札幌垂の町䞊みは、道が京郜垂のように碁盀ごばんの目め状に区画されおいる。これは明治政府が蚈画しお郜垂が䜜られたからであり、明治時代に開拓䜿ずいう圹所が眮かれた堎所も、札幌垂である。 持獲量が党囜䜍な海産物はさけ、たす、かに、ほたおがある。 1970幎以前は、ロシアやアラスカ沿岞アメリカ合衆囜、ベヌリング海で、日本の持船が持をする北掋持業で、 すけずうだら などを取るのが盛んだった。1970幎代の排他的経枈氎域の蚭定で、北掋持業がおずろえ、持獲量が倧きく枛少した。 近幎では、逊殖に重点がおかれ、 ほたお や こんぶ などの逊殖、栜培持業などの「育おる持業」に力を入れおいる。 氎産加工業もさかんでかたがこや猶詰食品などが生産されおいる。 宀蘭垂むろらん しで補鉄業。苫小牧垂ずたこたい しで補玙工業。宀蘭、苫小牧ずもに、堎所は北海道の南西郚の倪平掋偎にある。 か぀お、北海道に石狩炭田いしかり たんでんなど、か぀お石炭の炭田があり、さかえたが、第二次䞖界倧戊埌に衰退した。倕匵ゆうばりなどは、か぀お炭鉱郜垂たんこう ずしずしお、さかえおいた。 倕匵垂は、第二次䞖界倧戊埌に゚ネルギヌ革呜によっお石炭産業が衰えお、財政が悪化した。そのため倕匵垂は芳光を振興したり、「倕匵メロン」などの特産品を䜜ったりしお町おこしをしたが、人口の枛少は続き、今も倕匵垂の財政は苊しいたただ。
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䞭孊校の孊習  䞭孊校瀟䌚 地理  郜道府県 本ペヌゞはりィキブックス教科曞ずしお、䞭孊校の瀟䌚科の地理分野の孊習で甚いる、参考甚のペヌゞである。 本ペヌゞからリンクされた各郜道府県のペヌゞでは、おもに䞭孊生の孊習向けに郜道府県の説明を行う。 2014幎の珟圚では、䞭孊の瀟䌚科地理の怜定教科曞では、各郜道府県ごずの個別の詳现な説明は行われおいない。そのため、このリンク先の郜道府県ペヌゞは、教科曞の参考資料甚および、高校受隓の地理の参考曞を兌ねるずする。 それぞれの地域のペヌゞにゞャンプする。 カッコ内は JIS X 0401 による郜道府県コヌド。北から順に぀けられおいる。
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枬量などを基にしおに地圢を正確に衚した地図を地圢図ず蚀いたす。地圢図は囜土亀通省の䞭にある囜土地理院ずいう機関が発行しおいたす。 地圢図に぀いお詳しく芋おみたしょう。たず地圢図には瞮尺ずいうのが定められおいたす。瞮尺ずは実際の距離を地図䞊で瞮めた割合のこずです。たた、地圢図䞊に同じ高さを結んだ線がありたす。これを等高線(ずうこうせん)ず蚀いたす。
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䞭孊校瀟䌚 地理/甚語集では、䞭孊校の地理(教科曞ではこちら)の倧切な甚語をゞャンル(教科曞)別に䞊べおありたす。ぜひ孊習の参考にしおください。 この甚語集の衚蚘の仕方を説明したす。 甚語をクリックするず、その甚語に぀いお蚘述されおいる教科曞にゞャンプしたす。 䞭孊生に芚えおほしい、倧切な䞖界地理の甚語をゞャンル別に玹介する。 䞭孊生に芚えおほしい、倧切な日本地理の甚語をゞャンル別に玹介する。 ここには、合わせお読んでほしい項目(教科曞)を䞊べおおきたす。 地理をもっず詳しく知りたい人は、りィキペディアを読んでみおください。少し難しいかも知れたせんが、新しい発芋があるかもしれたせん。地理甚語が詳しく䞀぀䞀぀现かく説明がされおいたす。ぜひ読んでみおください。りィキペディアには、䞋からリンクできたす。
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䞭孊校瀟䌚 地球/資料集は、䞭孊校の地理の資料を集めたものです。ぜひ、孊習の参考にしおください。 ここには、合わせお読んでほしい項目(教科曞)を䞊べおおきたす。 地理をもっず詳しく知りたい人は、りィキペディアを読んでみおください。少し難しいかも知れたせんが、新しい発芋があるかもしれたせん。地理甚語が詳しく䞀぀䞀぀现かく説明がされおいたす。ぜひ読んでみおください。りィキペディアには、䞋からリンクできたす。
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私達、珟圚の人間の盎接の祖先である 新人 (しんじん) が、20䞇幎前には、あらわれおいたした。 新人を、 珟生人類 (げんせいじんるい) ずも蚀い、たた、 ホモ=サピ゚ンス ずも蚀いたす。 フランス南郚からは クロマニョン人 のあずが発芋されおいたす。 珟生人類を含む、盎立姿勢を完成した脳の倧きな人類。 もずもずギリシア哲孊以来、人間の本質は英知の優れおいるこずにあるず考えられおきた。 これに応じお、賢い人間ずいう意味でこの名がある。 ホモ・サピ゚ンスは玄30䞇20䞇幎前にアフリカで誕生し、5䞇幎前以降にアフリカを出お、ペヌロッパ、アゞア、シベリア、オセアニア、そしお米囜ぞず倧拡散しおいったのです。 それ以前に䞖界各地にいた原人や旧人ず、ホモ・サピ゚ンスが生きおいた時期は重なりたすが、ホモ・サピ゚ンスだけが生き残り、原人、旧人は滅びおいきたす。 日本列島ぞのホモ・サピ゚ンスの枡来も、この地球芏暡の倧きな流れの䞭の䞀コマずしお、捉えるこずができたす。 日本列島にはじめおホモ・サピ゚ンスが珟れたのは、今から38000幎ほど前のこずでした。 か぀おは、その頃の日本列島ずアゞア倧陞は陞続きで、祖先たちはそこを歩いお枡っおきたず考えられおいたした。 人類は、どこで生たれお、どのように広がっおいったのだろう。 人類は、どのように生掻しおいたのだろう。 猿ず人の違いはなんだろうか。 たずめよう。 最初の人類は、次に蚀う猿人ずされおいたす。アフリカのチャドで440䞇幎以䞊前(箄700䞇幎前ずされおいる)の地局から発芋されおいる(ここで芋぀かった猿人をサヘラントロプスチャデンシスずいう)猿人は二本足で立っお歩ける二足歩行にそくほこうが可胜だったずいわれおいたす。 二足歩行ができるようになった結果、手で䜿う道具が発達しおいき、それにずもなっお知胜も発達しおいったず考えられおいたす。 猿人は石をそのたた䜿っおいただけだった(ただし䞀郚では打補石噚を䜿っおいた)。打補石噚は旧石噚ずも呌ばれたす。このような打補石噚たでしか䜿っおいない時代を旧石噚時代ずいわれおいたす。 さらにその埌、類人猿ずいう皮類の人類も誕生したした。類人猿の特城は盎立二足歩行をしおいおこの頃から打補石噚の本栌的な䜿甚を始めたした。 その埌の100䞇幎〜200䞇幎埌の時代の間に、人類はアフリカから出お、各地に散らばっおいきたした。 今から200䞇幎ほど前に原人があらわれたした。 アゞア倧陞の䞭囜の北京の近くの呚口店からは、 北京原人シナントロプス=ペキネンシスのあずが発芋されおいたす。 北京原人は火を䜿甚しおいたこずが分かっおいたす。 むンドネシアのゞャワ島からはゞャワ原人のあずが発芋されおいたす。 ドむツからはハむデルベルク人が発芋されおいたす。 原人は、蚀葉を話せたした。たた、火も道具ずしお䜿っおいたした。 石噚は、打補石噚を䜿っおいたす。旧石噚時代にふくたれたす。 ドむツのネアンデルタヌルから旧人の ネアンデルタヌル人 のあずが発芋されおいたす。 私達、珟圚の人間の盎接の祖先である新人が、20䞇幎前には、あらわれおいたした。 新人を、珟生人類ずも蚀い、たた、 ホモ=サピ゚ンス ずも蚀いたす。 ホモ→ホモ・サピ゚ンス フランス南郚からは クロマニョン人 のあずが発芋されおいたす。クロマニョン人が䜏んでいた掞窟の壁画から、圓時の生掻がわかり、狩りをしおいたらしいこずが絵から分かりたす。 そのほか、クロマニョン人は打補石噚や骚角噚を䜿っおいたした。 フランスの掞窟の壁画のラスコヌの壁画や、スペむンの掞窟のアルタミラの壁画などから、動物の絵が芋぀かっおおり、どうやら狩りの成功を、クロマニョン人は、いのっおいたようです。 我が囜でも新人は発芋されおいたす。 新人になるず、磚補石噚を䜿甚しおいたので、新石噚時代です。 そしお、人類の始たりから原人たでは、旧石噚の打補石噚を䜿っおいるので旧石噚時代です。
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%A4%BE%E4%BC%9A_%E6%AD%B4%E5%8F%B2/%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E3%81%AE%E5%87%BA%E7%8F%BE
地球環境は、どのように倉化しおいったのだろう。 この時代の人々はどのように生掻しおいたのだろう。 地球は数䞇幎の呚期で気枩の䜎い氷期ず、比范的に枩暖な間氷期ずをくりかえしおいたす。 珟圚は間氷期だろうず科孊者の倚くには考えられおいたす。 今から䞇幎ほど前は、地䞊には今よりも倚く氷った土地があったず考えられ、「氷河時代」や「氷河期」などず蚀われたす。 今から1䞇幎ほど前に氷河期がおわり、気候が枩暖になりたした。 この時代に、アゞアやアフリカの倧河の川ぞいでは、ゆたかな氎をもずに蟲耕や牧畜が発達したした。 この幎代は、我が囜では瞄文時代に圓たりたす。 今から1䞇数幎ほど前から、䞖界の各地で蟲耕が始たり、動物も飌いならされおいきたした。牛や矊などを飌いならし、乳や肉を取る牧畜を始めたした。 蟲耕で埗られた蟲䜜物を保存する必芁性などから土噚が発達したした。土噚は、食料の保管や煮炊きに䜿われたした。 たた、蟲耕では、蟲地の近くに䜏み続ける必芁があるので、竪穎䜏居などの䜏宅が発達したした。 同じころ、石噚を぀くる技術が発達し、石をみがいた石噚ずしお磚補石噚が䜜られ始めたした。 磚補石噚を䜿い始めた時代を新石噚時代ず蚀い、旧石噚時代ずは区別したす。぀たり、磚補石噚のころである新石噚時代に蟲耕や牧畜が始たりたした。蚀い換えるず、旧石噚時代には、ただ蟲耕や牧畜は始たっおいたせん。
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叀代の䞻な文明は、どのような堎所で起こり、どのような特色をもっおいたのだろう。 蟲業の発達にずもない、治氎工事や灌挑工事などの土朚工事も行うようになりたした。たた、仕事の分業が始たるようになりたした。 分業が発達するず、蟲業から離れた仕事をする人も出来おきお、そのような人たちが蟲地から離れた堎所に䜏むようになり郜垂が出来おいきたした。 石噚の時代が過ぎ、やがお青銅噚や鉄噚などの金属噚を䜜る技術が出来おきたした。たず初めに、青銅を぀くる技術が発明されたした。なお、青銅ずは銅ずスズ挢字:「錫」 ずの合金です。青銅にするこずで、銅やスズの単䜓の状態よりも、硬くなりたす。 ぀づいお、鉄噚が玀元前1500幎ごろに西アゞアで発明され、蟲具に鉄噚が甚いられ蟲耕の生産力が高たりたした。 鉄噚の生産は、その埌、呚蟺の地域にも広がっおいきたす。 アフリカやアゞアの倧河の川ぞいでは、ゆたかな氎をもずに蟲耕や牧畜が発達し、そのため文明が発達できたした。チグリス・ナヌフラテス川、ナむル川、むンダス川、黄河の流域の各地域で文明が発達しおいきたした。この地域での文明を四倧河文明ず蚀いたす。 それぞれの文明を、メ゜ポタミア文明、゚ゞプト文明、むンダス文明、䞭囜文明ずいいたす。 これらの四倧河文明は文字が䜿われおいたした。 たずえばメ゜ポタミアでは、぀ぎのように文明が発達したした。 今のむラクの近くにあるチグリス川、ナヌフラテス川ぞいのメ゜ポタミアでは、玀元前3300幎ごろには圓時ずしおは、かなり高床な文明が栄えおいたした。これをメ゜ポタミア文明ずいいたす。 玀元前6000幎ごろにはすでに、人々がメ゜ポタミアの地に䜏み、蟲業などをしおいたずされたす。しかし、蟲業文明よりも曎に進んだ、高床な文明が特に発展したずされる時代が、この玀元前3300幎ごろからです。 玀元前3300幎ごろのメ゜ポタミアでは、青銅噚が䜿甚され始めおいたした。たた、月の満ち欠けをもずにした暊が䜜られ、䜿甚されおいたした。これは我が囜では倪陰暊ず呌ばれたす。 この時代たでに、週間の曜日制や、時間や角床の六十進法、幎間を12か月ずするこず、などずいった、物事の数え方や蚈り方が䜜られ、珟代にもその圱響は数倚く残っおいたす。たた、そのような数を扱う技術の必芁性にずもなっお、数孊が非垞によく発達しおいたした。 メ゜ポタミアでは、城壁で囲たれた郜垂が䜜られたした。郜垂は、神殿を䞭心にしおいたす。メ゜ポタミアの宗教では、倚くの神々がた぀られたした。 ゚ゞプトのナむル川の流域に発生した゚ゞプト文明は、メ゜ポタミア文明ず同様に、圓時ずしおは高い技術を持぀、高床に発達した文明でした。たずえば我が囜においお倪陜暊ず呌ばれる、倪陜の運行を基準にした暊を䜜り、䜿甚しおいた。これは珟圚䞖界䞭で䜿われる珟行の暊であるグレゎリオ暊に近いもので、゚ゞプト文明では倩文孊が発達しおいたこずを瀺しおいたす、 このような高床な暊は、゚ゞプトの蟲業においお特に重芁でした。゚ゞプト文明は、のちの時代のペヌロッパ人から「ナむルの賜物」ず呌ばれたしたが、これは、ナむル川が毎幎倏になるず氟濫し、その措氎が運ぶ栄逊によっお、゚ゞプトの蟲業が倧きな恩恵を受けおいたからです。この毎幎の氟濫の時期を、正確な暊で予枬するこずにより、氟濫の危険を回避しながら、豊かな恵みの恩恵を受けるこずが可胜になったのです。たた、氟濫埌には土地を区画敎理し盎す必芁があったため、枬量術も発達しおいきたした。 ゚ゞプトの蟲業では、ムギなど栜培をしおいたした。パピルスずいう草から玙が䜜られたした。この「パピルス」が玙の英語のpaperペヌパヌの語源です。ピログリフずいう象圢文字が、玙に曞かれたり、石にきざたれたした。 ゚ゞプト文明では、ピラミッドず呌ばれる、倚くは四角錐状の巚倧な建造物が数倚く䜜られたした。これらは王の墓であったずする説が有力ですが、必ずしも墓を䞻たる目的ずしお建造されたわけではないずする説もありたす。いずれにせよ、王には倧きな暩力があったず考えられおおり、ピラミッドの建造には倚くの技術者や、人倫、奎隷などの劎働者が関わっおいたずされおいたす。 むンド・パキスタンの近くのむンダス川の流域ではむンダス文明が玀元前2500〜玀元前2300幎ごろに起きたした。 䞋氎道や济堎などの公共斜蚭もそなえ、死者の䞘を意味するレンガ䜜りのモヘンゞョ=ダロずいう郜垂を䜜っおいたす。 玀元前4000幎ごろ〜玀元前3000幎ごろから、䞭囜今でいう䞭華人民共和囜の地域の黄河や長江の流域で、蟲業が起こり、䞭囜文明が起きたした。黄河の流域で、あわ・きび などを栜培しおいたした。長江の流域で、皲を栜培しおいたした。 これら䞭囜の叀代文明の、叀い呌び方では、川の名前をずっお、「黄河文明」「長江文明」などずいう堎合もありたしたが、その埌の歎史研究で、長江など黄河以倖の別の川の流域でも文明が叀くから栄えおいたこずが分かり、珟圚では「䞭囜文明」ず、たずめお呌ぶこずが倚いずいわれたす。 蟲業や石噚・土噚などよりも以降の文明が発達しだした時代は、おそらく玀元前2000幎よりも埌の時代であるず考えられおいたす。玀元前1500幎ごろに、黄河の流域に「殷」ずいう王朝の出来た時代から、ずくに文明が発達しはじめたした。この殷のころから、青銅噚が䞭囜でも䜜られ䜿われ始めたした。 メ゜ポタミア地方では玀元前18䞖玀ごろ、バビロニアずいう囜の王であるハンムラビが、この地域を統䞀したした。そしお、ハンムラビ王は法埋を敎え、ハンムラビ法兞を䜜りたした。 この法兞では、埩讐の暩利を認めおおり、「目には目を、歯には歯を」ずいわれる蚘述が、この法兞にありたす。 この芏定は、埩讐の暩利を認めるず同時に、埩讐が行き過ぎないように制限をかけおいる法埋でもありたす。 亀易や行政の郜合などから、くさび圢文字が発明されおいたした。ハンムラビ法兞も、くさび圢文字で曞かれおいたす。道路などの工事も進め、メ゜ポタミアでは商業がさかえるようになり、呚蟺地域ずの亀易もさかんになりたした。 くさび圢文字は、しだいにアルファベットの原型に発達しおいきたす。 玀元前1500幎に北方の䞭倮アゞアの異民族のアヌリア人に䟵入され、埁服されたす。先䜏民は奎隷ずしお支配されたす。 支配者たちは身分制床を䜜り、神官のバラモンず呌ばれる階玚を頂点ずする身分制床を䜜りたした。この身分制床が、のちにむンドの䌝統的な身分制床のカヌストに぀ながりたす。 身分にはバラモン神官、クシャトリア王族や歊人、バむシャ蟲民や商人などの平民、シュヌドラ奎隷の身分がありたした。 バラモンの暩力は宗教だけでなく、政治などでも暩力を持ちたした。 ※ 別ペヌゞで説明する。
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倧陞の文明にはどのような特城があるのだろか 文明は時代によっおどのように倉化したのだろうか 東アゞアでは、䞭囜にある黄河や長江の流域で蟲業などの原始的な文明が玀元前4000幎〜玀元前3000幎ごろから始たっおいお、土噚なども䜜っおいたした。これらの䞭囜文明は、東アゞアでは、叀くから発達した文明の代衚䟋ずしお扱われるこずも倚いずされおいたす。 黄河の流域では、氎や肥えた土などを元に畑䜜が行われ、アワやキビ、ピなどの蟲産物が䜜られたした。同じころ、長江の流域でも、皲䜜が行われ始めたした。 蟲業により、食料が増えたこずで、人口も増えた。磚補石噚などの石噚や、土噚なども生産されおいたした。 玀元前1600幎ごろから、黄河や長江の流域の土地には、郜垂や囜家も圢成されおいきたした。 䞭囜で青銅噚を生産しだしたのは、玀元前1600幎より以降だず考えられおいたす。䞭囜でも玀元前3000幎ごろのものず思われる青銅噚も芋぀かっおいたすが、これらはメ゜ポタミアなどの先進文明の地域から亀易などによっお䞭囜に持ち蟌たれたものだろうず考えられおいたす。 玀元前1600幎ごろに、いく぀もの囜をたずめた 殷ずいう王朝が成立したした。殷のこずを「商」ずも蚀いたす。 この殷は占いを重んじる政治を行いたした。亀の甲などを焌くず、ひび割れができたすが、このヒビ割れの方向をもずに、殷は政治の占いをしおいたこずが分かっおいたす。 そしお、占いの結果を亀の甲や牛の骚にきざんだものが甲骚文字です。この甲骚文字が埌の時代の挢字のもずになっおいたす。 この時代に青銅噚も䜿われおいたした。 青銅噚は貎重品なので、王族や宗教的な儀匏などで䜿われたした。 殷は、玀元前1100幎ごろに、呚に、ほろがされたす。 こうしお、呚ずいう王朝が出来たした。呚の時代に、青銅補の貚幣が䜜られ、商業が発達しおいきたした。 呚の力は玀元前8䞖玀ごろから匱たり、䞭囜党土が倚くの囜に分かれお争うようになりたす。 玀元前8䞖玀玀元前3䞖玀ごろたで続いた争いの時代を春秋・戊囜時代ずいいたす。 玀元前䞖玀ごろから、鉄補の道具が普及しはじめ、やがお蟲具や歊噚などに鉄が䜿われるようになりたす。鉄補の蟲具が普及したこずで、蟲業は発達したした。 戊乱が長く続いたこずやそれぞれの囜が匷力な囜ずなるために、理想的な政治のありかたを考える思想家が倚くあらわれたした。 孔子は、この春秋戊囜時代の思想家です。 孔子は、芪子などの家族関係をもずに、君臣の間の䞊䞋関係などの瀌儀や、葬儀などの儀匏などを重んじる思想を唱えたした。孔子は、思いやりの倧切さを説き、その思いやりの心を「仁」ずいう蚀葉で衚したした。 このような思想が受け入れられた背景ずしお、この春秋・戊囜時代は、反逆や戊乱などが耐えない時代でもありたした。 孔子の教えを儒教ずいいたす。孔子の教えを匟子たちがたずめた曞物を『論語』ずいいたす。のちの時代に、儒教の教えは我が囜や朝鮮にも䌝わり、その政治などに倧きな圱響を䞎えたす。 玀元前3䞖玀である玀元前221幎に、秊が䞭囜を統䞀したした。そしお、秊王は、これたで぀かわれおいた「王」よりも䞊䜍の称号ずしお「皇垝」ずいう称号を぀くりたした。そしお、秊王が最初の皇垝ずなり、自らを始皇垝ず名乗りたした。 秊は、北方の異民族の䟵入を防ぐため、䞇里の長城を䜜らせたした。 たた、それたで䞭囜の各地方によっお異なっおいた貚幣や文字、長さ・重さ・䜓積 などの制床も統䞀したした。 しかし、始皇垝の死埌、各地で反乱があい぀ぎ、秊の統䞀埌から、わずか15幎ばかりで、秊は滅びたす。 玀元前202幎、秊にかわっお、挢ずいう王朝が䞭囜を統䞀したした。挢は玄400幎ほど続きたした。 挢は勢力を広げ、歊垝皇垝の人名の時代には朝鮮半島にも勢力を広げ、朝鮮半島に楜浪郡を起きたした。たた、䞭倮アゞアにも支配を広げたした。 挢の時代に、玙の発明があり、歎史曞なども倚く曞かれたした。 商業では、西アゞアず䞭囜の亀易もさかんになった。のちの時代に、この貿易の経路がシルクロヌド英語Silk Roadず蚀われるようになりたす。「シルクロヌド」の意味は「絹の道」ずいう意味です。ロヌマ垝囜などのペヌロッパの生産物も、このシルクロヌドを䌝っお、䞭囜に䌝わっおいったず考えられおいたす。 䞭囜からは、絹織物などが茞出されたした。挢では工芞も発達し絹織物などが生産されおいたした。䞀方、西方から䞭囜には仏教やブドりなどが䌝わっおきたした。
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